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(1)ルール 背 景 (GATSにおける 1モー ド 自 然 については Ⅱ 11 章 サービス 貿 易 を 参 照 ) FTA/EPAにおける 章 において は サービス 貿 易 範 囲 でいかに 当 該 相 手 国 み についてGATSプラス 内 容 に 踏 み 込 むかが 争 点 となることが 多 い 更 にサービス 貿 易 範 囲 を 超 えた 民 政 策 に 踏 み 込 む 例 (EU スイス)も ある GATS 4モードにおいては 高 度 な 技 術 者 から 単 純 労 働 者 まで 自 由 化 約 束 対 象 となり 得 るが 我 が 国 を 含 む 多 く 加 盟 国 は 分 野 横 断 的 約 束 (horizontal commitment)みを 行 い 個 別 サービス 分 野 における 市 場 アクセスについて は 各 分 野 に 共 通 約 束 における 記 載 を 除 くほ か 約 束 しない としている すなわち 一 般 的 に に 関 するGATS 下 でこうし た 各 国 約 束 は 極 めて 限 定 的 であり 我 が 国 にお いても 企 業 内 転 勤 自 由 職 業 サービス 短 期 滞 在 3 分 野 において 分 野 横 断 的 み 約 束 をして いる( 2 章 参 照 ) < 図 表 3-1> GATS における 分 野 横 断 的 約 束 における 主 な 類 型 ( Ⅱ 11 章 サービス 貿 易 より 再 掲 ) 585

経 済 連 携 協 定 投 資 協 定 したがって FTA/EPA においてそ 範 囲 をい かに 超 えるかが 論 点 と 言 える FTA/EPAなどで は 自 国 と 相 手 国 と 関 係 に 応 じて 個 別 に 対 象 範 囲 を 選 択 することが 可 能 であり 例 えばGATS 約 束 を 超 え 専 門 技 能 や 技 術 レベル 範 囲 を 広 げ 新 たに 相 手 国 みに を 認 めることな どを 行 っている なお ドーハ ラウンドサー ビス 交 渉 リクエスト オファー 進 捗 なども 影 響 し 我 が 国 ように 前 述 3 分 野 に 加 えFTA/ EPAにおいて 企 業 と 個 と 間 で 個 的 な 契 約 に 基 づくサービス 提 供 者 や 投 資 家 2 分 野 合 計 5 分 野 について 約 束 を 行 っている 例 も 多 い 我 が 国 出 入 国 管 理 制 度 は 専 門 的 技 術 的 な 職 業 に 従 事 する 材 は 積 極 的 に 受 け 入 れると 政 府 方 針 に 基 づいており 現 時 点 では 我 が 国 は GATSにおける 約 束 水 準 よりも 広 い 範 囲 外 国 を 受 け 入 れている 二 国 間 で 実 行 ベースも 含 め て 他 国 より 特 恵 的 待 遇 を 与 えるという 観 点 から は それら 枠 組 み 中 で 入 国 可 能 な 専 門 職 業 従 事 者 範 囲 入 国 条 件 個 別 設 定 が 問 題 であ り 我 が 国 約 束 レベルをいかに 当 該 相 手 国 み に 引 き 上 げ 条 件 設 定 を 行 うかが 議 論 となる そ 一 方 で 継 続 的 な 専 門 的 職 業 従 事 者 積 極 的 な 受 入 に 伴 う 相 手 国 へ 将 来 的 な 影 響 ( 例 : 看 護 師 減 少 による 医 療 サービス 低 下 等 )を 考 慮 し 日 本 と 相 手 国 双 方 にとって 長 期 的 にWin- Win 関 係 を 築 けるような 柔 軟 性 ある 条 件 設 定 が 求 められる 上 記 ように 約 束 をしている 対 象 は 企 業 内 転 勤 者 や 高 度 技 術 者 等 に 限 定 されており 我 が 国 を 含 む 各 国 においても 自 国 労 働 市 場 へ 配 慮 から 単 純 労 働 者 は 約 束 対 象 として いないため FTA/EPA 締 結 によって 海 外 か ら 自 国 に 大 量 単 純 労 働 者 が 流 入 してくるような ことは 考 えられない ような 労 働 市 場 統 合 型 すなわちサービス 貿 易 自 由 化 規 定 とは 独 立 に 地 域 間 労 働 力 を 認 めるも ないしこれを 目 標 として 明 示 するも と もう1つは 日 シンガポール 日 フィリピ ンEPA 等 ように サービス 貿 易 自 由 化 ( 又 は 物 品 貿 易 若 しくは 投 資 自 由 化 ) 規 定 一 とし て これら 活 ために 必 要 な 範 囲 で を 促 進 しようとするもである なおEPAにお ける 規 定 は 一 般 に 共 通 規 定 と 各 締 約 国 個 別 約 束 から 成 っている 本 節 では 我 が 国 が 締 結 してい るFTA/EPA に 関 する 規 定 ならびに 約 束 内 容 を 概 説 する 更 に 次 節 では 主 に 先 進 国 が 締 結 している 諸 外 国 におけるFTA 規 定 に ついて 概 説 する なお FTA/EPA 等 なかで 入 国 審 査 円 滑 化 を 規 定 している 例 もあり こ 点 についても 記 述 する 更 に に 密 接 に 関 連 する 分 野 として 資 格 相 互 認 証 がある GATS 7 条 では 二 国 間 等 取 組 が 通 報 されてお り そ 他 に 複 数 国 や 地 域 的 な 取 組 もあり 以 下 ではそ 点 も 含 め 記 述 する( 図 表 3-2 参 照 ) (2) 法 的 規 律 概 要 FTA/EPAにおける に 関 する 規 定 は 以 下 2つに 大 別 することができる 1つは EU 586

< 図 表 3 2> 我 が 国 が 締 結 しているFTA/EPAとGATS における 我 が 国 約 束 内 容 ( 概 要 ) 短 期 企 業 内 商 用 投 資 家 転 勤 者 訪 問 者 GATS(UR) シンガポール 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 自 然 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 公 私 機 関 と 間 個 的 な 契 約 に 基 づいて 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 自 然 工 学 分 野 に 属 する 技 術 又 は 知 識 を 要 する 業 務 メキシコ 技 術 文 知 識 国 際 業 務 在 留 資 格 に 基 づく 活 マレーシア 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 技 術 文 知 識 国 際 業 務 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 在 留 資 格 に 基 づく 活 フィリピン 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 技 術 文 知 識 国 際 業 務 在 留 資 格 に 基 づく 活 そ 他 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 チリ 技 術 文 知 識 国 際 業 務 在 留 資 格 に 基 づく 活 タイ 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 技 術 文 知 識 国 際 業 務 指 導 員 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 技 能 (タイ 料 理 み) (タイ 語 等 ) 在 留 資 格 に 基 づく 活 ブルネイ 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 技 術 文 知 識 国 際 業 務 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 在 留 資 格 に 基 づく 活 インドネシア ベトナム スイス インド ペルー 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 司 法 書 士 行 政 書 士 社 会 保 険 労 務 士 土 地 家 屋 調 査 士 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 技 術 文 知 識 国 際 業 務 在 留 資 格 に 基 づく 活 技 術 文 知 識 国 際 業 務 在 留 資 格 に 基 づく 活 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 技 術 文 知 識 国 際 業 務 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 在 留 資 格 に 基 づく 活 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 技 術 文 知 識 国 際 業 務 司 法 書 士 行 政 書 士 社 会 保 技 能 (インド 料 理 み) 険 労 務 士 弁 理 士 海 事 代 理 在 留 資 格 に 基 づく 活 士 公 認 会 土 地 家 屋 調 査 士 弁 護 士 外 国 法 事 務 弁 護 士 技 術 文 知 識 国 際 業 務 弁 理 士 海 事 代 理 士 公 認 会 技 能 (ペルー 料 理 み) 在 留 資 格 に 基 づく 活 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 看 護 師 ( 在 留 資 格 医 療 範 囲 内 ) 指 導 員 (ヨガ 等 ) 587

経 済 連 携 協 定 投 資 協 定 1 日 シンガポールEPA 日 シンガポールEPAでは 我 が 国 として 初 め て 自 然 を 設 けた( 9 章 自 然 及 び 附 属 書 VI) 図 表 3-3に 示 していると おり 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 に 加 え 我 が 国 がGATSで 約 束 していない 投 資 家 GATSでは 滞 在 期 間 一 年 又 は 三 年 としてい る 日 本 国 領 域 にある 公 私 機 関 と 間 個 的 な 契 約 に 基 づいて 業 務 に 従 事 する 自 然 につ いて GATSプラス 約 束 を 行 っている また 協 定 には 規 定 されていないも 口 上 書 交 換 により 日 本 側 は 1 日 本 国 家 試 験 を 英 語 で 受 験 し 合 格 すること 2 外 国 みが 治 療 対 象 であ ること 等 を 条 件 に 医 師 歯 科 医 師 を 受 け 入 れる ことを 約 束 した( 医 師 7 名 歯 科 医 師 2 名 が 上 限 ) また シンガポール 側 は 1 在 留 邦 みが 治 療 対 象 であること 等 を 条 件 に 医 師 歯 科 医 師 を 受 け 入 れることを 約 束 した( 当 初 医 師 15 名 歯 科 医 師 5 名 が 上 限 であったが 2005 年 拡 大 によ り 現 在 はそれぞれ30 名 15 名 ) < 図 表 3-3 > 日 シンガポールEPAにおける に 関 する 約 束 我 が 国 がシンガポールに 対 して 行 った 約 束 短 期 商 用 訪 問 者 については 入 国 及 び90 日 間 を 超 えない 期 間 一 時 的 な 滞 在 が 認 められる 企 業 内 転 勤 者 については 国 内 法 令 に 従 って 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 が 認 められる 投 資 家 及 び 日 本 国 領 域 にある 公 私 機 関 と 間 個 的 な 契 約 に 基 づいて 業 務 に 従 事 する 者 については 国 内 法 令 に 従 って 当 該 自 然 が 日 本 国 へ 入 国 時 に 明 示 された 基 準 及 び 条 件 を 満 たし 続 ける 限 り 入 国 と 一 時 的 な 滞 在 が 認 め られる シンガポールが 我 が 国 に 対 して 行 った 約 束 短 期 商 用 訪 問 者 については 入 国 及 び 当 初 1か 月 又 は 申 請 に 基 づき 最 大 計 3か 月 まで 滞 在 が 認 められる 企 業 内 転 勤 者 については 入 国 及 び 当 初 2 年 を 限 度 とする 滞 在 が 認 められ 計 8 年 を 限 度 とし てそ 都 度 3 年 を 超 えない 滞 在 期 間 延 長 が 認 め られる そ 後 は シンガポール 政 府 判 断 によ り 延 長 が 認 められる 投 資 家 及 び シンガポール 公 私 機 関 と 個 的 な 契 約 に 基 づいて 業 務 に 従 事 する 自 然 については シンガポール 国 内 法 に 従 って 入 国 及 び 当 初 2 年 を 限 度 とする 滞 在 が 認 められ 計 8 年 を 限 度 としてそ 都 度 3 年 を 超 えない 滞 在 期 間 延 長 が 認 められる そ 後 は シンガポール 政 府 判 断 により 延 長 が 認 められる 2 日 メキシコEPA 2005 年 4 月 に 発 効 した 日 メキシコEPAにおいて 商 用 目 的 で 国 民 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 と いう 章 ( 10 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 10が 設 けられている 両 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づ く 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 について 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 許 可 するもとし また 入 国 審 査 際 証 明 資 料 簡 素 化 締 約 国 における 滞 在 期 間 及 び 延 長 可 能 回 数 などが 規 定 されている 3 日 マレーシアEPA に 関 する 章 は 設 けられていないが サービス 貿 易 章 ( 8 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 6において 我 が 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づく 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 に 対 して また マレーシアは 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 専 門 家 に 対 して 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 に 関 する 措 置 を 約 束 している 投 資 章 ( 7 章 )においては 投 資 家 円 滑 化 において 記 述 がある( 86 条 ) 入 管 法 令 に 従 い 締 約 国 は 投 資 家 他 方 締 約 国 企 業 取 締 役 理 事 及 び 役 員 入 国 一 時 的 滞 在 を 認 め また 労 働 許 可 を 与 える 締 約 国 は 一 時 的 な 滞 在 期 間 更 新 一 時 的 な 在 留 資 格 変 更 及 び 労 働 許 可 発 給 申 請 に 係 る 要 件 や 手 続 を 可 能 な 範 囲 で 公 表 し また 法 令 に 従 って 可 能 な 範 囲 588

で 手 続 を 簡 易 化 する 努 力 義 務 があるとされてい る なお 出 入 国 管 理 措 置 は 投 資 に 関 する 章 対 象 から 除 外 されている( 73 条 ) 4 日 フィリピンEPA 日 フィリピンEPAでは 自 然 章 ( 9 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 8 が 設 けられ 我 が 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 公 私 機 関 と 間 個 契 約 に 基 づくサービス 提 供 に 従 事 する 者 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 しているに 加 え EPAにおける 我 が 国 初 取 組 みとして 一 定 要 件 を 満 たす 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 等 我 が 国 へ 受 入 れを 認 めた( 同 様 に 日 本 看 護 師 介 護 福 祉 士 フィリピン 側 受 入 れも 含 まれて いる ) 但 し これは 二 国 間 協 定 という 枠 内 にお ける 特 例 的 な 措 置 として 国 家 資 格 取 得 を 目 的 と した 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 等 を 受 け 入 れると いうことであって 外 国 労 働 者 受 入 政 策 方 針 を 変 更 したということではない なお こ 受 入 れにおいては 我 が 国 国 家 資 格 取 得 ために 資 格 相 互 認 証 を 行 っているわけではない 具 体 的 な 受 入 枠 組 みは 図 表 3-4にある まず 一 定 要 件 を 満 たすフィリピン 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 入 国 を 認 め 日 本 語 等 研 修 修 了 後 日 本 国 家 資 格 を 取 得 するため 準 備 活 一 環 として 研 修 就 労 することを 認 める( 滞 在 期 間 上 限 看 護 師 候 補 者 3 年 介 護 福 祉 士 候 補 者 4 年 ) 国 家 試 験 を 受 験 後 国 家 資 格 取 得 者 は 看 護 師 介 護 福 祉 士 として 引 き 続 き 就 労 が 認 められる 介 護 福 祉 士 候 補 者 については 日 本 語 等 研 修 修 了 後 課 程 を 修 了 した 者 に 介 護 福 祉 士 国 家 資 格 が 付 与 されることとなる 日 本 国 内 養 成 施 設 へ 入 学 する 枠 組 み( 介 護 福 祉 士 養 成 施 設 コース)も 設 け られている 日 本 語 研 修 については 一 定 日 本 語 能 力 を 持 つ 者 には 免 除 される 日 本 がフィリ ピン 側 に 対 し 通 知 した 受 入 数 は 当 初 2 年 間 で 看 護 師 400 名 介 護 福 祉 士 600 名 合 計 1,000 名 であり フィリピン 側 もこれに 合 意 した 本 協 定 により 新 たな 措 置 が 取 られることとなった 点 としては 1 看 護 師 及 び 介 護 福 祉 士 として 就 労 活 を 認 めたこと( 但 し 国 家 資 格 取 得 者 に 限 定 ) 2 国 家 資 格 未 取 得 者 に 対 しても 国 家 資 格 取 得 を 目 的 として 一 定 期 間 に 限 り 当 該 分 野 で 研 修 就 労 を 認 めたことと 整 理 することができ る なお これまでも 我 が 国 看 護 師 国 家 試 験 に 合 格 した 外 国 看 護 師 に 対 しては 我 が 国 にお いて 看 護 師 免 許 を 受 けた 後 最 長 7 年 間 研 修 目 的 で 在 留 が 認 められていたが 2010 年 11 月 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 七 条 一 項 二 号 基 準 を 定 める 省 令 ( 基 準 省 令 ) 一 改 正 に より 年 数 制 限 が 撤 廃 された 本 協 定 に 基 づき 2009 年 度 は 合 計 310 2010 年 度 は 合 計 128 看 護 師 候 補 者 と 介 護 福 祉 士 候 補 者 が 来 日 し 日 本 語 研 修 や 看 護 介 護 導 入 研 修 を 受 けている なお 日 本 語 能 力 不 足 等 によりフィリピン 看 護 師 候 補 者 国 家 試 験 合 格 者 率 低 迷 などか ら 政 府 は 平 成 22 年 度 より 日 フィリピンEPA に 規 定 する 義 務 ( 日 本 語 語 学 研 修 を 含 む6ヶ 月 研 修 )を 超 えて 就 労 開 始 後 に 受 入 施 設 で 行 われ る 看 護 師 会 議 福 祉 士 候 補 者 生 に 対 する 追 加 的 な 学 習 支 援 を 本 格 的 に 開 始 した また 平 成 23 年 3 月 には 経 済 連 携 協 定 (EPA)に 基 づくインド ネシア 及 びフィリピン 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 滞 在 期 間 延 長 について を 閣 議 決 定 し こ 本 格 的 な 支 援 が 開 始 される 前 平 成 21 年 度 に 入 国 したフィリピン 看 護 師 候 補 者 介 護 福 祉 士 候 補 者 について 滞 在 期 間 内 国 家 試 験 に 不 合 格 だった 場 合 は 一 定 条 件 下 追 加 的 に1 年 間 滞 在 期 間 延 長 を 認 める 対 象 とすることを 決 定 した 平 成 23 年 6 月 には に 関 する 検 討 グループ( 国 家 戦 略 担 当 大 臣 下 に 設 置 )が 経 済 連 携 協 定 (EPA)に 基 づく 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 受 入 れ 等 について 基 本 的 な 方 針 を とりまとめ EPAによる 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 受 入 れ 枠 組 みを 改 善 するため 日 本 語 能 力 等 向 上 に 向 けた 取 組 加 速 や 再 チャレンジ 支 援 実 施 等 方 針 を 決 定 した 589

経 済 連 携 協 定 投 資 協 定 < 図 表 3-4 > 日 フィリピンEPAにおける 看 護 師 介 護 福 祉 士 受 入 れ 枠 組 み 看 護 師 < 要 件 > 比 国 看 護 師 資 格 + 3 年 実 務 経 験 就 労 コース 介 護 福 祉 士 < 要 件 > 4 年 制 大 学 卒 業 + 比 政 府 介 護 士 認 定 又 は 比 国 看 護 学 校 卒 業 者 就 学 コース < 要 件 > 比 国 4 年 制 大 学 卒 業 者 JICWELS 斡 旋 による 雇 用 契 約 締 結 入 学 許 可 書 署 名 入 国 < 在 留 期 間 > 上 限 3 年 上 限 4 年 養 成 学 校 卒 業 まで 日 本 語 研 修 看 護 / 介 護 導 入 研 修 ( 期 間 6ヶ 月 ) 日 本 語 免 除 者 あり 日 本 語 研 修 ( 期 間 6ヶ 月 ) 病 院 で 就 労 / 研 修 介 護 施 設 で 就 労 / 研 修 養 成 学 校 で 就 学 (2 年 程 度 ) 看 護 師 国 家 試 験 受 験 機 会 は 3 回 合 格 介 護 福 祉 士 国 家 試 験 受 験 機 会 は 1 回 合 格 養 成 学 校 卒 業 介 護 福 祉 士 資 格 取 得 資 格 取 得 後 は 看 護 師 / 介 護 福 祉 士 として 滞 在 就 労 が 可 能 ( 滞 在 上 限 なし) 資 格 を 取 得 しなかった 候 補 者 は 帰 国 < 図 表 3-5 > 看 護 師 介 護 福 祉 士 受 入 れ 数 推 インドネシア 看 護 師 候 補 者 受 入 れ 数 受 験 者 数 合 格 者 数 介 護 福 祉 士 候 補 者 受 入 れ 数 受 験 者 数 合 格 者 数 平 成 20 年 度 104 82 0 104 - - 平 成 21 年 度 173 195 2 189 - - 平 成 22 年 度 39 285 15 77 - - 平 成 23 年 度 47 257 34 58 94 35 合 計 363 819 51 428 94 35 フィリピン 看 護 師 候 補 者 受 入 れ 数 受 験 者 数 合 格 者 数 介 護 福 祉 士 候 補 者 受 入 れ 数 就 労 コース 就 学 コース 受 験 者 数 合 格 者 数 平 成 21 年 度 93 59 1 190 27 - - 平 成 22 年 度 46 113 1 72 10 - - 平 成 23 年 度 70 158 13 61 0 1 1 合 計 209 330 15 323 37 1 1 合 格 者 数 は そ 年 度 に 入 国 した 候 補 者 中 合 格 者 数 ではなく 国 家 試 験 が 実 施 された 年 度 における 合 格 者 数 を 表 す 590

5 日 チリEPA 2007 年 9 月 に 発 効 した 日 チリEPAにおいて 商 用 目 的 で 国 民 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 ( 10 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 13が 設 けられてい る 両 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づく 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 について 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 許 可 するもとし また 入 国 審 査 際 証 明 資 料 簡 素 化 締 約 国 における 滞 在 期 間 な どが 規 定 されている 6 日 タイEPA 2007 年 11 月 に 発 効 した 日 タイEPAでは 自 然 章 ( 9 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 7が 設 けられ 我 が 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づく 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 に 加 え タイ 料 理 及 び 指 導 員 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 した タイ 料 理 については 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づく 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 として 5 年 以 上 実 務 経 験 など 要 件 を 満 たせば タイ 料 理 として 技 能 在 留 資 格 に 基 づく 我 が 国 へ 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 が 許 可 される 5 年 以 上 実 務 経 験 要 件 は 一 般 料 理 につい ては 実 務 経 験 10 年 以 上 が 技 能 在 留 資 格 要 件 とされているに 比 べ 緩 和 されている ま た 指 導 員 については タイ 古 典 伝 統 舞 踊 タイ 音 楽 タイ 料 理 タイ 式 ボクシング タイ 語 タイ スパ サービス 指 導 員 に ついて 教 育 在 留 資 格 に 基 づく 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 が 許 可 される また タイ 側 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づく 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 及 び 指 導 員 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 した 7 日 ブルネイEPA 日 ブルネイEPAでは 日 マレーシアEPAと 同 様 サービス 貿 易 章 ( 6 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 7において 我 が 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づく 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 に 対 して ブルネイは 企 業 内 転 勤 者 に 対 して 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 に 関 する 措 置 を 約 束 している 8 日 インドネシアEPA 日 インドネシアEPAでは 自 然 章 ( 7 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 10が 設 けられ 我 が 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づく 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 した 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 については GATSで 約 束 した 活 に 加 え 司 法 書 士 行 政 書 士 社 会 保 険 労 務 士 土 地 家 屋 調 査 士 を 追 加 してい る また 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 等 我 が 国 へ 受 入 れを 認 めており 内 容 受 入 枠 組 みと も 日 フィリピンEPAで 約 束 したもとほぼ 同 じ 内 容 であるが 介 護 福 祉 士 養 成 施 設 コースは 設 けら れていない 点 が 異 なる 本 協 定 に 基 づき これま でに2008 年 度 208 2009 年 度 362 2010 年 度 116 計 686 看 護 師 候 補 者 と 介 護 福 祉 士 候 補 者 が 来 日 し 日 本 語 研 修 や 看 護 介 護 導 入 研 修 を 受 けている なお インドネシア 看 護 師 候 補 者 国 家 試 験 合 格 者 率 低 迷 などから 政 府 は 平 成 22 年 度 より 日 インドネシアEPAに 規 定 する 義 務 ( 日 本 語 語 学 研 修 を 含 む6ヶ 月 研 修 )を 超 えて 就 労 開 始 後 に 受 入 施 設 で 行 われる 看 護 師 会 議 福 祉 士 候 補 者 生 に 対 する 追 加 的 な 学 習 支 援 を 本 格 的 に 開 始 した また 平 成 23 年 3 月 には 経 済 連 携 協 定 (EPA)に 基 づくインドネシア 及 び フィリピン 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 滞 在 期 間 延 長 について を 閣 議 決 定 し こ 本 格 的 な 支 援 が 開 始 される 前 平 成 20 年 度 及 び21 年 度 に 入 国 したインドネシア 看 護 師 候 補 者 介 護 福 祉 士 候 補 者 について 滞 在 期 間 内 国 家 試 験 に 不 合 591

経 済 連 携 協 定 投 資 協 定 格 だった 場 合 は 追 加 的 な 滞 在 期 間 においても 受 入 機 関 と 雇 用 契 約 が 存 在 すること 国 家 試 験 得 点 が 一 定 水 準 以 上 者 であること 等 一 定 条 件 下 追 加 的 に1 年 間 滞 在 期 間 延 長 を 認 める 対 象 とすることを 決 定 した 平 成 23 年 6 月 には に 関 する 検 討 グループ( 国 家 戦 略 担 当 大 臣 下 に 設 置 )が 経 済 連 携 協 定 (EPA)に 基 づ く 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 受 入 れ 等 について 基 本 的 な 方 針 をとりまとめ EPAによる 看 護 師 介 護 福 祉 士 候 補 者 受 入 れ 枠 組 みを 改 善 するた め 日 本 語 能 力 等 向 上 に 向 けた 取 組 加 速 や 再 チャレンジ 支 援 実 施 等 方 針 を 決 定 した インドネシアは 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 公 私 機 関 と 個 契 約 に 基 づく 専 門 的 な 業 務 活 に 従 事 する 者 に 加 え 日 本 看 護 師 及 び 介 護 福 祉 士 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 した 9 日 ベトナムEPA 日 ベトナムEPAにおいても 自 然 章 ( 8 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 7 が 設 けられ 我 が 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 公 私 機 関 と 間 個 契 約 に 基 づくサービス 提 供 に 従 事 する 者 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 している また 日 本 看 護 師 資 格 を 有 するベトナム については 研 修 を 目 的 とした 看 護 師 として 我 が 国 におい て 看 護 師 免 許 を 受 けてから 最 長 7 年 間 入 国 及 び 一 時 的 滞 在 を 認 めることとし ベトナム 情 報 処 理 技 術 に 関 する 試 験 に 合 格 したベトナム につ いては 技 術 在 留 資 格 に 係 る 要 件 ひとつ である 学 歴 要 件 ( 大 卒 若 しくはこれと 同 等 以 上 教 育 を 受 けていること)を 要 しないということを 約 束 した これらは 現 行 入 管 法 令 上 既 に 認 めら れている 措 置 を 約 束 したもである なお 上 述 とおり 基 準 省 令 一 改 正 により 年 数 制 限 は 撤 廃 されている(4 日 フィリピンEPA 参 照 ) ま た ベトナムは 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 公 私 機 関 と 間 個 契 約 に 基 づくサービス 提 供 に 従 事 する 者 業 務 上 拠 点 設 置 に 責 任 を 有 する 者 及 び 看 護 師 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 している 加 えて 協 定 上 協 議 事 項 となって いたベトナム 看 護 師 候 補 者 及 び 介 護 福 祉 士 候 補 者 日 本 へ 受 入 については 協 議 結 果 日 本 へ 受 入 を 決 定 し 平 成 23 年 10 月 31 日 日 ベト ナム 首 脳 会 談 において 野 田 総 理 大 臣 とズン 首 相 と 間 で 受 入 に 係 る 覚 書 に 署 名 が 行 われた 10 日 スイスEPA 日 スイスEPAにおいても 自 然 章 ( 7 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 8が 設 けられ 我 が 国 は 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 公 私 機 関 と 間 個 契 約 に 基 づくサービス 提 供 に 従 事 する 者 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 している また 日 本 側 が 求 めていた 滞 在 許 可 証 数 制 限 につい て 日 本 特 定 ビジネス 従 事 者 スイス 入 国 滞 在 には 適 用 しない 旨 スイスは 約 束 している な お 同 じく 日 本 側 が 求 めていた 在 スイス 海 外 現 地 法 取 締 役 国 籍 要 件 撤 廃 については 関 連 するスイス 国 内 法 令 が 改 正 される 形 で 実 現 され たため 特 別 に 自 然 章 で 約 束 とい う 形 式 には 表 れていない 11 日 インドEPA 日 インドEPAにおいても 自 然 章 ( 7 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 7が 設 けられ 我 が 国 は 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 投 資 家 資 格 所 有 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 独 立 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 契 約 に 基 づくサービス 提 供 に 従 事 する 者 に 加 え インド 料 理 及 び 指 導 員 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 した イン ド 料 理 については 独 立 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 として 技 能 在 留 資 格 に 基 づく 我 が 国 へ 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 が 許 可 される 契 約 に 基 づくサービス 提 供 に 従 事 する 者 は インド 側 要 望 に 応 じて 我 が 国 が 初 めて 約 束 し たもである これまで 我 が 国 が 締 結 したEPA においては 日 本 国 にある 公 私 機 関 と 自 然 592

間 に 個 的 な 契 約 が 存 在 することを 求 めていた に 対 し 我 が 国 公 私 機 関 とインド 公 私 機 関 間 契 約 であっても 当 該 契 約 において 別 途 我 が 国 公 私 機 関 とインド 自 然 間 で 労 働 契 約 が 成 立 していることが 認 められる 場 合 に は 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 許 可 することを 新 た に 約 束 したもである なお 現 行 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 もとでは 企 業 間 契 約 に 基 づく 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 認 めており こ 運 用 を 変 えるもではない また 指 導 員 については ヨガ インド 料 理 インド 古 典 伝 統 舞 踊 英 語 指 導 員 について 教 育 在 留 資 格 に 基 づく 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 が 許 可 される ま た インドは 商 用 訪 問 者 ( 投 資 家 を 含 む) 企 業 内 転 勤 者 契 約 に 基 づくサービス 提 供 に 従 事 す る 者 独 立 自 由 職 業 サービスに 従 事 する 者 に 対 し 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 を 約 束 した 12 日 ペルーEPA 日 ペルーEPAにおいても 商 用 目 的 国 民 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 章 ( 9 章 ) 及 びこれに 係 る 附 属 書 8が 設 けられ 短 期 商 用 訪 問 者 企 業 内 転 勤 者 専 門 家 等 入 国 及 び 一 時 的 な 滞 在 につ いて 協 定 で 約 束 をした 特 にペルー 側 は 日 本 企 業 関 心 事 項 であった 査 証 発 給 迅 速 化 に 合 意 し ペルー 側 として 初 めて 20 執 務 日 以 内 に 決 定 を 行 うこと 等 を 約 束 した( 三 国 とEPAにおい ては 45 日 以 内 を 約 束 ) 一 方 日 本 側 はペルー 料 理 国 家 試 験 設 立 を 条 件 として ペルー 料 理 入 国 要 件 緩 和 (10 年 以 上 実 務 経 験 を5 年 以 上 に 緩 和 )を 約 束 した (3) 諸 外 国 FTAにおける に 関 する 措 置 事 例 1 米 国 シンガポール 2003 年 5 月 に 調 印 翌 年 1 月 に 発 効 した 米 シ ン ガ ポ ー ル 自 由 貿 易 協 定 (United States- Singapore Free Trade Agreement)は 21 章 か らなるそ 協 定 中 で 8 章 国 境 を 越 える サービス 貿 易 11 章 商 用 者 一 時 的 入 国 及 び 17 章 労 働 各 章 で に 関 する 規 定 を 記 している 本 協 定 における 約 束 は 自 由 化 という 点 でみると 米 国 に とってはGATSにおける 約 束 内 容 を 大 きく 超 え るもではない つまり 相 手 国 内 で 求 職 活 を 行 うため は 両 国 とも 自 由 化 していな いということである 両 国 は90 日 範 囲 内 で 労 働 許 可 なくして 相 手 国 内 において 事 業 活 を 行 うことを 認 めているが 当 該 国 労 働 市 場 へ 参 入 を 目 的 としないこと 証 明 として 例 えば 主 たる 収 入 源 が 締 約 相 手 国 でないこと 証 明 を 求 め ていること( 附 属 書 11A) 米 国 が 専 門 職 業 サービスを 提 供 しようとするシンガポール 商 用 者 に 対 して 年 間 5,400 までは 申 請 を 承 認 する 義 務 を 負 うこと( 附 属 書 11A.3)が 挙 げられる そ 他 特 徴 的 な 点 として 専 門 職 業 サービス 提 供 者 資 格 認 定 及 び 認 証 について 相 互 に 受 け 入 れ 可 能 な 基 準 標 準 開 発 を 検 討 していること( 附 属 書 8C) 他 方 労 働 法 を 国 際 労 働 基 準 に 合 致 さ せる 努 力 義 務 更 に 係 る 労 働 法 執 行 における 裁 量 権 を 適 切 に 行 使 する 義 務 を 明 記 していること ( 17 章 )が 挙 げられる 2EU アルジェリア EUとアルジェリアは 1996 年 6 月 よりいわゆる 欧 州 地 中 海 連 合 協 定 (Euro-MediterraneanAgreement Establishing an Association Betweenthe European Community and Its Member States,of the One Part, and the People s DemocraticRepublic of Algeria, of the Other Part)に 関 する 交 渉 を 開 始 し 2002 年 4 月 に 同 協 定 を 締 結 した 連 合 協 定 は 単 なる 貿 易 協 定 にとどまらず 政 治 安 全 保 障 対 話 経 済 協 力 社 会 文 化 協 力 法 務 協 力 等 広 範 な 内 容 を 有 する こ 中 で に 関 する 条 項 は 33 条 83 条 及 び 84 条 に 含 まれている 一 時 的 入 国 に 関 して EUは GATSにおいて 企 業 内 転 勤 者 等 入 国 を 認 めており アルジェリアと 本 協 定 約 束 内 容 はGATSにおける 約 束 範 囲 内 に 留 593

経 済 連 携 協 定 投 資 協 定 まる 本 協 定 で 追 加 的 に 約 束 されているは 不 法 入 国 者 規 制 に 対 する 協 力 ( 84 条 )であり 域 外 から 不 法 入 国 滞 在 阻 止 が EUにとって 課 題 と 位 置 づけられていると 考 えられる EU アルジェリア 不 法 入 国 防 止 及 び 管 理 における 協 力 ( 抜 粋 ) Article 84 不 法 入 国 防 止 及 び 規 制 における 協 力 : 本 国 送 還 (readmission) 両 締 約 国 は 不 法 入 国 に 関 する 情 報 交 換 における 相 互 に 有 益 な 協 力 関 係 を 発 展 させること 開 発 が 重 要 で あることを 再 確 認 し 不 法 入 国 を 防 止 及 び 管 理 するために 協 力 を 行 うことについて 合 意 する こ 目 的 ために アルジェリアと 共 同 体 加 盟 諸 国 は 必 要 な 身 元 確 認 手 続 が 終 了 した 後 に 自 国 民 他 方 締 約 国 領 土 において 不 法 滞 在 する 自 国 民 はいかなるもであれ 送 還 することに 合 意 する アルジェリアと 共 同 体 加 盟 国 は こ 目 的 ために 自 国 民 に 対 して 適 切 な 身 元 確 認 書 類 を 付 与 する ( 1 項 ) 正 規 地 位 にある 国 民 と 居 住 を 促 進 するために 両 締 約 国 は いずれか 締 約 国 要 求 に 従 って 不 法 入 国 に 対 する 闘 いと 本 国 送 還 に 関 する 協 定 締 結 について 交 渉 することに 合 意 する いずれか 締 約 国 が 必 要 とする 場 合 には 当 該 協 定 は 他 方 締 約 国 から 自 国 領 土 内 に 直 接 到 着 する 他 方 締 約 国 民 に 関 する 本 国 送 還 を 含 むもとする 上 記 協 定 実 施 ため 実 務 的 取 決 めは 両 締 約 国 により 当 該 協 定 自 身 又 はそ 実 施 議 定 書 において 定 めるもとする( 2 項 ) 連 合 委 員 会 は 偽 造 書 類 検 出 を 含 む 不 法 入 国 防 止 及 び 規 制 ため 共 同 行 可 能 性 について 調 査 を 行 う( 3 項 ) 3 EU スイス スイスは1972 年 12 月 にEU( 当 時 はEC)と 自 由 貿 易 協 定 を 締 結 したが EU 及 び EEA( 欧 州 経 済 地 域 )には 不 参 加 であるため これを 補 完 する ために 空 運 陸 運 農 産 品 公 共 調 達 科 学 技 術 協 力 相 互 認 証 について 二 国 間 協 定 をそれぞれEUと 締 結 している(1999 年 6 月 調 印 2 0 0 2 年 6 月 1 日 発 効 ) に 関 す る 二 国 間 協 定 (Agreement between the European Community and Its Member States, of the one part, and the Swiss Confederation, of the other, on the free movement of persons)は 本 文 全 25 条 附 属 書 1 自 由 な 附 属 書 2 社 会 保 障 ス キーム 調 整 及 び 同 附 属 書 に 関 する 議 定 書 更 に 附 属 書 3 専 門 職 業 資 格 相 互 承 認 からな る 大 協 定 である こ 協 定 では 他 方 当 事 国 国 民 が 雇 用 を 得 るため 又 は 非 経 済 活 ために 入 国 し 合 理 的 な 期 間 滞 在 することを 認 め( 2 条 1 項 ) 更 に 他 方 当 事 国 国 民 に 対 して 自 国 内 におけ る 被 雇 用 者 及 び 自 営 業 者 居 住 を 許 可 しており 特 に 短 期 労 働 者 については 居 住 許 可 を 不 要 とし ている( 6 条 12 条 ) 相 互 認 証 については 被 雇 用 者 及 び 自 営 業 者 として 労 働 が 容 易 にでき るようにするため 修 了 証 書 卒 業 証 書 及 びそ 他 資 格 相 互 認 証 に 必 要 な 措 置 を 講 ずることと している( 9 条 ) ただし スイスは 協 定 発 効 後 5 年 間 は 入 国 後 居 住 期 間 4か 月 以 上 1 年 未 満 者 及 び1 年 以 上 者 に 関 して 数 量 制 限 を 行 う こととしており 係 る 制 限 は 6 年 目 以 降 に 撤 廃 す ることとなっている( 10 条 3 項 ) 毎 年 住 許 可 数 は 前 者 については115,500 後 者 について は15,000となっている( 状 況 により 若 干 増 加 は あり) スイスGATSにおける 約 束 状 況 は 分 野 横 断 的 約 束 において2つカテゴリーを 設 け 一 カテゴリー 特 定 事 業 所 若 しくは 会 社 内 に おいてスイスに する 重 要 物 ( 企 業 内 転 勤 者 ) については3 年 間 ( 最 大 4 年 まで 延 長 可 ) 二 カテゴリー スイスに する 他 重 要 物 (サービス 販 売 者 商 業 拠 点 設 置 ため 責 任 者 ) については1 年 間 うち3 か 月 まで 滞 在 を 認 める とともに これら 物 に 関 しては 一 定 例 外 措 置 を 除 き 内 国 民 待 遇 が 保 障 されていることが 明 記 されている 本 協 定 はGATSにおける 約 束 内 容 を 大 きく 超 え EUと 間 で 可 能 な 限 り を 自 由 化 しようとする 姿 勢 が 示 されている 一 方 10 条 において 協 定 発 効 後 行 期 間 に 数 594

量 制 限 を 適 用 する 権 利 をスイスに 与 えている 点 は 急 速 な 自 由 化 による 社 会 的 経 済 的 な 混 乱 を 回 避 するため 工 夫 とみなすことができる EU スイス GATSにおける 約 束 内 容 を 超 える 規 定 ( 抜 粋 ) Article 6 経 済 活 に 従 事 しない 居 住 権 利 締 約 国 領 土 における 居 住 権 利 は 附 属 書 1non-active peopleに 関 する 条 項 に 従 って 経 済 活 に 従 事 しない についてもこれを 保 証 する Article 7 そ 他 権 利 締 約 国 は 附 属 書 1に 従 って に 関 する 以 下 権 利 に 係 る 条 項 を 作 成 する: (a) 経 済 活 へ 接 近 及 び 従 事 生 活 雇 用 及 び 労 働 条 件 に 関 して 自 国 民 と 同 等 待 遇 を 得 る 権 利 (b) 締 約 国 国 民 が 受 入 国 領 土 内 を 自 由 に し そ 選 択 に 基 づいて 職 業 に 従 事 することを 可 能 にす る 職 業 及 び 地 理 的 流 性 権 利 (c) 経 済 活 終 了 後 も 締 約 国 領 土 内 に 滞 在 する 権 利 (d)そ 家 族 が 国 籍 に 関 係 なく 居 住 する 権 利 (e)そ 家 族 が 国 籍 に 関 係 なく 経 済 活 に 従 事 する 権 利 ( f ) 本 協 定 によって 与 えられる 権 利 行 使 に 関 連 する 限 りにおいて 不 産 を 取 得 する 権 利 (g) 行 期 間 中 締 約 国 領 土 における 経 済 活 若 しくは 居 住 期 間 終 了 後 再 びそこに 戻 って 経 済 活 に 従 事 する 権 利 及 び 一 時 的 居 住 許 可 を 永 住 許 可 に 変 更 する 権 利 Article 8 社 会 保 障 制 度 調 整 締 約 国 は 附 属 書 2に 従 って 以 下 目 的 を 持 って 社 会 保 障 制 度 調 整 を 行 うため 条 項 を 作 成 する: (a) 待 遇 平 等 確 保 (b) 適 用 可 能 な 法 制 度 決 定 (c) 給 付 金 を 受 け 取 る 権 利 獲 得 維 持 ために 関 係 国 法 令 によってすべて( 払 込 ) 期 間 を 考 慮 して 給 付 金 を 合 算 計 算 すること (d) 締 約 国 領 土 に 居 住 する に 対 して 給 付 金 を 支 払 うこと (e)( 締 約 国 ) 政 府 当 局 及 び 機 関 間 相 互 行 政 支 援 と 協 力 育 成 4 豪 州 タイ 2004 年 7 月 に 調 印 し 翌 2005 年 1 月 に 発 効 した 豪 タイ 自 由 貿 易 協 定 (Australia Thailand Free Trade Agreement)は については 8 章 サービス 貿 易 において 一 般 的 な 条 項 を 設 けている 他 10 章 自 然 で 詳 細 を 規 定 している 豪 州 GATSにおける に 関 する 約 束 では 4つカテゴリーを 設 けて 入 国 と 一 時 的 滞 在 を 規 定 している それ は a) 経 営 者 及 び 上 級 管 理 者 企 業 内 転 ( 当 初 4 年 間 滞 在 ) b) 独 立 経 営 者 ( 当 初 2 年 間 滞 在 ) c)サービス 販 売 者 商 用 訪 問 ( 当 初 6 か 月 最 大 12か 月 まで 滞 在 ) d) 専 門 家 ( 労 働 市 場 テストを 条 件 に 当 初 2 年 間 最 大 4 年 間 ま で 滞 在 一 定 条 件 を 満 たす 場 合 は 労 働 市 場 テ スト 免 除 )である したがって 本 協 定 において 豪 州 が 追 加 的 に 約 束 した 点 は 豪 州 が 専 門 タイ 調 理 師 一 時 的 入 国 を 認 めていること タイ マッ サージ セラピスト 資 格 認 証 協 議 を 行 うこと である 595

経 済 連 携 協 定 投 資 協 定 豪 州 タイ 附 属 書 8 約 束 スケジュール 豪 州 ( 抜 粋 ) I. 分 野 横 断 的 約 束 分 野 制 限 ( 市 場 アクセス 及 び 内 国 民 待 遇 ) 全 タイ 国 民 一 時 的 入 国 タイ 国 民 は 以 下 条 件 において 労 働 市 場 テストなしに 豪 州 に 入 国 することを 許 可 される 商 用 訪 問 者 : 入 国 及 び3か 月 まで 滞 在 サービス 販 売 者 : 入 国 及 び 当 初 6か 月 まで 滞 在 最 大 12 か 月 まで 滞 在 延 長 企 業 内 転 勤 者 : 入 国 及 び 当 初 4 年 まで 通 算 10 年 間 滞 在 契 約 によるサービス 提 供 者 : 入 国 及 び3 年 間 滞 在 専 門 タイ 調 理 師 (Specialist Thai chefs) * は4 年 間 滞 在 (* 専 門 タイ 調 理 師 とは 以 下 国 家 技 術 標 準 資 格 を 有 する 者 を 言 う( 以 下 略 )) タイに 本 を 有 する 事 業 経 営 者 及 び 管 理 者 で 豪 州 に 子 会 社 を 設 置 しようとする 者 : 入 国 及 び 当 初 4 年 間 滞 在 企 業 内 転 勤 者 配 偶 者 及 び 扶 養 家 族 : 入 国 及 び 当 該 転 勤 者 ビザ 有 効 期 間 内 で 労 働 上 記 カテゴリー 下 で 豪 州 に 入 国 しようとするタイ 国 民 は 両 国 が 求 める 書 類 及 びそ 他 要 件 をそ 都 度 満 たす 必 要 がある そ 他 タイ 国 民 豪 州 へ 一 時 的 入 国 は 約 束 しない 豪 州 政 府 は 伝 統 的 なタイ マッサージ セラピスト 資 格 認 証 ため 標 準 作 成 に 向 けた タイ 専 門 職 業 団 体 と 関 連 豪 州 専 門 職 業 団 体 と 間 協 議 を 支 援 する 本 協 議 結 果 は 本 協 定 発 効 後 3 年 以 内 に サービス 及 び 投 資 に 関 する 次 期 交 渉 に 反 映 される 5インド シンガポール 2005 年 6 月 29 日 にインド シンガポール 間 で 調 印 された 包 括 的 経 済 協 力 協 定 (CECA:Comprehensive Economic Cooperation Agreement)は 9 章 として 自 然 を 設 けている 商 用 訪 問 者 短 期 サービス 提 供 者 という 短 期 一 時 的 入 国 に 加 え( 9.43 条 ) 企 業 内 転 勤 者 専 門 職 業 家 長 期 一 時 的 入 国 に 関 する 条 項 を 設 けている( 9.5 条 ) これは インドがGATSにおいて 約 束 してい る 内 容 を 大 きく 超 えるもではないが 企 業 内 転 勤 者 滞 在 期 間 (GATSでは 最 大 5 年 )と 配 偶 者 及 び 扶 養 家 族 雇 用 について GATSよりも 特 恵 的 な 条 件 を 提 供 している 更 に 専 門 職 業 家 について シ ステムエンジニア 電 気 工 自 車 整 備 士 科 学 者 医 師 会 計 士 等 127 職 種 に 関 する 在 留 資 格 発 行 を 約 束 している これら 職 種 は 大 卒 以 上 学 歴 が 必 須 であり 高 度 材 促 進 を 目 指 している ことがわかる 特 に 会 計 監 査 サービス 建 築 サービス 医 師 歯 科 医 師 看 護 師 サービス 独 占 資 格 については 協 定 発 効 後 1 年 以 内 に 資 格 相 互 認 証 を 実 施 する 旨 が 相 互 認 証 に 関 する 章 に 規 定 され ており 入 国 管 理 政 策 に 影 響 する 約 束 となっている (4) 入 国 審 査 円 滑 化 に 関 する 措 置 そ 他 事 例 (APEC) 1 APEC ビジネス トラベル カード 1996 年 11 月 マニラにおけるAPEC 首 脳 会 議 において APECビジネス 諮 問 委 員 会 (ABAC) 提 言 を 受 けて APEC 域 内 におけるビジネス 関 係 者 を 促 進 するためAPECビジネス トラベル カード( 以 下 ABTC) 試 験 運 用 を 開 始 することが ラモス フィリピン 大 統 領 金 泳 三 韓 国 大 統 領 及 びハワード 豪 州 首 相 (いずれ も 当 時 ) 間 で 合 意 された 1997 年 5 月 に 上 記 3 か 国 (フィリピン 韓 国 及 び 豪 州 )により 試 行 が 開 始 され そ 後 参 加 国 地 域 が 拡 大 し 現 在 18か 国 地 域 が 参 加 している( 豪 州 ブルネイ チリ 中 国 香 港 インドネシア 日 本 韓 国 マレーシア メキシコ ニュージーランド パプ アニューギニア ペルー フィリピン シンガ ポール 台 湾 タイ ベトナム) 日 本 は ビジ ネス 関 係 者 から 強 い 要 望 を 受 けて 2002 年 10 月 にメキシコで 開 催 されたAPEC 首 脳 会 議 にお いて 参 加 意 向 を 表 明 し 2003 年 4 月 1 日 から 運 用 を 開 始 している 運 用 開 始 から2011 年 8 月 末 まで 596

日 本 ABTC 新 規 交 付 数 は 累 計 で6,834で ある ABTCは 申 請 者 属 する 各 国 政 府 又 は 各 地 域 行 政 府 ( 日 本 場 合 は 外 務 省 )が 他 参 加 国 地 域 から 当 該 申 請 者 について 事 前 審 査 承 認 を 受 けた 上 で 交 付 する 交 付 対 象 者 基 本 要 件 は 下 記 とおりである (a) 犯 罪 歴 を 有 さないこと (b) 有 効 な 旅 券 を 有 すること (c) 商 用 目 的 でAPEC 域 内 を 短 期 かつ 頻 繁 に する 必 要 ある 真 正 なビジネス 関 係 者 であること 事 前 審 査 については 申 請 者 から 依 頼 後 2 週 間 以 内 に 手 続 を 完 了 するよう 最 善 努 力 をすべき とされているが 参 加 国 地 域 から 回 答 がそろ うまでに 数 か 月 を 要 することから 事 前 審 査 状 況 を 確 認 するためウェブサイトが 設 けられてい る ABTC 保 持 者 は ABTC 裏 面 に 表 示 され たABTC 制 度 参 加 国 地 域 に 短 期 商 用 目 的 で 入 国 滞 在 する 際 には 旅 券 及 び ABTC みで( 即 ち 査 証 なしで) 入 国 審 査 を 受 けることができる 入 国 が 許 可 されれば そ 参 加 国 地 域 法 令 に 従 い 概 ね2か 月 又 は 3 か 月 滞 在 が 可 能 になる ABTC 有 効 期 間 は ABTC 交 付 日 から3 年 間 ( 旅 券 有 効 期 間 残 りが3 年 未 満 場 合 はそ 期 間 )とされる ABTC 保 持 者 は 入 国 審 査 際 にABTC 専 用 レーン( 日 本 場 合 成 田 国 際 空 港 関 西 国 際 空 港 及 び 中 国 際 空 港 に 専 用 レー ンを 設 置 )を 利 用 することができ 円 滑 な 審 査 を 受 けることができる (5) 資 格 相 互 認 証 に 関 するそ 他 事 例 1ワシントン アコード 1989 年 11 月 に 豪 州 カナダ アイルランド ニュージーランド 英 国 米 国 参 加 により 結 ば れた 協 定 であり 各 国 技 術 者 教 育 認 定 機 関 が それぞれ 認 定 基 準 及 び 審 査 手 順 と 方 法 が 実 質 的 に 同 等 であるということを 相 互 承 認 したもで ある そ 後 香 港 (1995 年 ) 南 アフリカ (1999 年 ) 日 本 (2005 年 ) シンガポール(2006 年 ) 韓 国 (2007 年 ) 台 湾 (2007 年 ) 2009 年 に はマレーシアが 加 わった 2011 年 1 月 現 在 ドイ ツ インド ロシア スリランカ トルコ パキ スタンが 加 盟 準 備 を 進 めている GATSにも 通 報 されている ワシントン アコードは 他 加 盟 団 体 が 認 定 した 技 術 者 教 育 プログラム 修 了 者 に 対 し 自 国 認 定 機 関 が 認 定 したプログラム 修 了 者 と 同 様 な 専 門 技 術 者 免 許 交 付 や 登 録 上 特 典 を 与 える 前 提 として 実 質 的 同 等 性 に 関 する 国 際 協 定 となっている あくまで 同 等 性 を 担 保 するも であり これに 認 定 されたから 即 在 留 資 格 が 付 与 されるというもではない 2APECエンジニア 1995 年 11 月 に 大 阪 で 開 催 されたAPEC 首 脳 会 議 において APEC 域 内 発 展 を 促 進 するため には 技 術 転 が 必 要 であり そためには 国 境 を 越 えた 技 術 者 が 不 可 欠 である 旨 決 議 を 受 けて 設 けられた 技 術 者 資 格 相 互 承 認 方 法 2000 年 11 月 1 日 APECエンジニア 要 件 が 取 りまとめられ 2011 年 2 月 現 在 では 日 本 豪 州 カナダ 香 港 韓 国 マレーシア ニュージーラ ンド インドネシア フィリピン 米 国 タイ シンガポール 台 湾 及 びロシアが 正 式 加 盟 し 現 在 は14か 国 地 域 が 加 盟 している APECエン ジニアでは 機 械 電 気 電 子 情 報 建 築 等 16 技 術 分 野 が 指 定 されており APECエンジ ニアに 登 録 されると 加 盟 国 内 において 同 等 性 が 認 められる ワシントン アコードと 同 様 に あ くまで 同 等 性 を 担 保 するもであり これに 登 録 されたから 即 在 留 資 格 が 付 与 されるというもで はない 3ASEANサービス 分 野 に 係 る 相 互 承 認 ASEANにおけるサービス 提 供 者 に 関 しては 2001 年 7 回 ASEANサミットにおいてサービ ス 相 互 承 認 について 交 渉 が 開 始 されることと なり 2007 年 にASEAN 事 務 局 より 出 されたブ ループリントにおいて エンジニア 建 築 看 597

経 済 連 携 協 定 投 資 協 定 護 測 量 会 計 医 療 歯 科 医 療 サービス7 分 野 について 相 互 承 認 を 進 めることとされ 2009 年 までに 上 記 7 分 野 について 基 本 原 則 ないし 承 認 手 続 きが 合 意 されている 今 後 は 更 に2012 年 までに 拡 大 する 分 野 を 特 定 し 2015 年 までにこ れらASEAN 域 内 相 互 承 認 スキームを 完 成 さ せるとしている 4 情 報 処 理 技 術 者 試 験 に 係 る 相 互 認 証 EPA 枠 外 であるが 我 が 国 と 諸 外 国 で 資 格 相 互 認 証 をしている 例 として 情 報 処 理 技 術 者 試 験 がある 情 報 処 理 技 術 者 試 験 は 情 報 処 理 促 進 に 関 する 法 律 に 基 づき 経 済 産 業 省 が 情 報 処 理 技 術 者 として 知 識 技 能 が 一 定 以 上 水 準 であることを 認 定 している 国 家 試 験 である ( 試 験 運 営 主 体 は 独 立 行 政 法 情 報 処 理 推 進 機 構 (IPA)) 平 成 12 年 (2000 年 )10 月 に 開 催 されたASEAN + 日 中 韓 経 済 閣 僚 会 合 において 日 本 が 提 唱 した アジアITスキル 標 準 化 イニシアティブ が 採 択 され わが 国 30 年 以 上 にわたる 情 報 処 理 技 術 者 試 験 経 験 ノウハウを 活 かして アジア 地 域 でIT 技 術 者 を 対 象 とする 試 験 制 度 を 創 設 し 出 題 範 囲 等 が 同 等 レベルであることを 相 互 認 証 す ることを 通 じてアジア 各 国 IT 材 育 成 を 支 援 し IT 材 流 性 向 上 有 効 活 用 を 図 ること となった こ 施 策 に 従 って IPAでは これま でインド シンガポール 韓 国 中 国 フィリピ ン タイ ベトナム ミャンマー 台 湾 マレー シア モンゴル11か 国 地 域 と 間 で 相 互 認 証 を 行 い 覚 書 を 取 り 交 わしている なお 各 国 試 験 合 格 者 は 日 本 へ 入 国 する 際 に 必 要 となる 就 労 ビザ 取 得 要 件 が 緩 和 される ( 現 在 インド シンガポール 韓 国 中 国 フィリピン ベトナ ム ミャンマー 台 湾 マレーシアが 対 象 ) コラム GATSに 通 報 されている 相 互 承 認 GATS 7 条 は 加 盟 国 がサービス 提 供 者 に 対 し て 許 可 免 許 又 は 資 格 証 明 を 与 えるため 自 国 基 準 が 他 国 においても 満 たされるために いずれか 国 において 得 られた 教 育 若 しくは 経 験 満 たされた 要 件 又 は 与 えられた 免 許 若 しくは 資 格 証 明 を 承 認 す ることができるとしており 同 条 4 項 において そような 承 認 ため 新 たな 措 置 を 採 用 し 又 は 承 認 ため 現 行 措 置 について 重 大 な 修 正 を 行 っ た 場 合 には 当 該 措 置 をWTOに 対 して 速 やかに 通 報 することを 定 めている 英 語 圏 経 済 発 展 水 準 高 い 国 々( 米 国 英 国 豪 州 ニュージーランド 香 港 南 アフリカなど)や ラテン 語 圏 (スペイン 語 ポルトガル 語 圏 )において 教 育 水 準 や 専 門 職 資 格 要 件 を 同 等 とみなして 相 互 承 認 を 実 施 する 事 例 が 多 い (6) 経 済 的 視 点 と 意 義 現 在 自 由 化 については 先 進 各 国 労 働 市 場 開 発 途 上 国 へ 開 放 が 最 も 大 きな 論 点 である 非 熟 練 労 働 者 も 含 めた 労 働 市 場 開 放 については 我 が 国 も 含 めた 先 進 各 国 では 外 国 労 働 者 が 増 加 することにより 国 内 労 働 市 場 における 供 給 圧 力 が 高 まり 賃 金 が 低 下 するとい う 議 論 がなされることが 多 い しかしながら 自 由 化 によって 先 進 国 で 働 く 労 働 者 か ら 送 金 により 開 発 途 上 国 が 相 当 収 入 を 得 る ことで 開 発 途 上 国 に 多 く 経 済 効 果 をもたらす ことができる 実 際 にアジア 各 国 は 海 外 から 多 額 送 金 を 受 け 取 っている また 労 働 市 場 開 放 により 労 働 力 先 進 国 開 発 途 上 国 間 最 適 な 配 分 が 可 能 となり 両 国 GDPを 押 し 上 げるこ とも 考 えられる そして 内 国 民 だけでは 雇 用 確 598

保 が 難 しい 職 業 産 業 分 野 について 労 働 市 場 を 開 放 することは 当 該 分 野 で 事 業 存 続 を 可 能 と するなど 材 受 入 国 にも 大 きなメリットがあ る 599