平 成 27 年 度 学 部 学 生 による 自 主 研 究 奨 励 事 業 研 究 成 果 報 告 書 ふりがな よしだ ゆみこ 学 部 法 学 部 国 際 学 年 3 年 氏 名 吉 田 有 美 子 学 科 公 共 政 策 学 科 ふりがな かいぬま しゅうへい 学 部 法 学 部 国 際 学



Similar documents
2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF332E8EA98CC8955D89BF82CC95FB C982C282A282C BD90AC F944E93788EC08E7B95AA814191E C5816A2E707074>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

様式(補助金)

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

公表表紙

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

m07 北見工業大学 様式①

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

< F2D8ED089EF95DB8CAF939996A289C193FC91CE8DF42E6A7464>

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

●電力自由化推進法案

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

文化政策情報システムの運用等

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

18 国立高等専門学校機構

1. 業 務 目 的 豊 見 城 市 においては スポーツコンベンションによる 地 域 振 興 を 目 標 として 掲 げ 2020 年 東 京 オリンピック パラリンピック( 以 下 オリ パラ)の 開 催 に 連 動 し た より 具 体 的 な 振 興 方 策 として オリ パラ 競 技 団

b) 参 加 表 明 書 の 提 出 時 において 東 北 地 方 整 備 局 ( 港 湾 空 港 関 係 を 除 く) における 平 成 年 度 土 木 関 係 建 設 コンサルタント 業 務 に 係 る 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 認 定 を 受 けて

<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

16 日本学生支援機構

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

1. 実 施 内 容 (1) 研 修 体 制 の 概 要 2 大 阪 府 教 育 庁 大 阪 府 教 育 センター 進 捗 管 理 研 修 の 委 託 進 捗 管 理 連 携 協 力 進 捗 報 告 民 間 業 者 ( 外 部 機 関 ) 市 町 村 教 育 委 員 会 府 立 高 等 学 校 研

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務

( 審 査 委 員 会 の 設 置 ) 第 5 条 前 条 の 規 定 によりプロポーザル 方 式 の 実 施 が 決 定 したときは, 所 管 課 長 は 対 象 業 務 の 内 容 に 合 わせてプロポーザル 方 式 受 託 者 特 定 審 査 委 員 会 ( 以 下 審 査 委 員 会 とい

(2) 検 体 採 取 に 応 ずること (3) ドーピング 防 止 と 関 連 して 自 己 が 摂 取 し 使 用 するものに 責 任 をもつこと (4) 医 師 に 禁 止 物 質 及 び 禁 止 方 法 を 使 用 してはならないという 自 己 の 義 務 を 伝 え 自 己 に 施 される

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~


Microsoft Word 行革PF法案-0概要

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

<4D F736F F D AC90D1955D92E CC82CC895E DD8C D2816A2E646F63>

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

<4D F736F F F696E74202D E36816A984A93AD8C5F96F CC837C A815B C E707074>

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

<947A957A8E9197BF2E786C73>

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

発 表 の 流 れ 1 事 業 概 要 2 評 価 票 の 記 載 内 容 について 3 指 標 について 4 事 業 内 容 について 5 提 案 のまとめ 2

公募

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

定款

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

学校教育法施行令・施行規則等の改正について

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

jissiyouryou

自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

< F2D E518D6C817A938A82B08D9E82DD8E9197BF8140>

Taro13-公示.jtd

財営第   号

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

スライド 1

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

独立行政法人国立病院機構

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

財政再計算結果_色変更.indd

Microsoft Word 第1章 定款.doc

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF322D31208C9A90DD B835E CC8A C982C282A282C4>

01.活性化計画(上大久保)

平成19年9月改定

当社の法人関係情報の管理態勢およびその強化に向けた今後の対応策について

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

第4回税制調査会 総4-1

Transcription:

Title 組 織 マネジメントの 理 論 と 実 践 Author(s) 吉 田, 由 美 子 Citation 平 成 27 年 度 学 部 学 生 による 自 主 研 究 奨 励 事 業 研 究 成 果 報 告 書 Issue 2016-03 Date Text Version publisher URL http://hdl.handle.net/11094/54689 DOI Rights Osaka University

平 成 27 年 度 学 部 学 生 による 自 主 研 究 奨 励 事 業 研 究 成 果 報 告 書 ふりがな よしだ ゆみこ 学 部 法 学 部 国 際 学 年 3 年 氏 名 吉 田 有 美 子 学 科 公 共 政 策 学 科 ふりがな かいぬま しゅうへい 学 部 法 学 部 国 際 学 年 3 年 共 同 海 沼 修 平 学 科 公 共 政 策 学 研 究 者 名 科 すがわら たいご 法 学 部 法 学 3 年 菅 原 太 伍 科 アドバイザー 教 員 氏 名 研 究 課 題 名 久 保 大 作 所 属 高 等 司 法 研 究 科 組 織 マネジメントの 理 論 と 実 践 研 究 成 果 の 概 要 研 究 目 的 研 究 計 画 研 究 方 法 研 究 経 過 研 究 成 果 等 について 記 述 する こと 必 要 に 応 じて 用 紙 を 追 加 してもよい 第 1. 研 究 目 的 本 研 究 では 組 織 運 営 や 組 織 での 活 動 を 行 う 際 の 組 織 マネジメント つまり 組 織 をより 良 い 方 向 に 向 かって 効 率 よく 運 営 するために 人 の 行 動 変 容 を 促 す ためのメカニズムを サー クルという 小 規 模 な 組 織 での 実 践 を 通 して 明 らかにすることを 目 的 とする 1. U 研 究 の 背 景 動 機 実 況 組 織 マネジメント 教 室 (グロービス PHP 研 究 所 )を 読 み 個 人 では 達 成 できない 大 きな 成 果 を 組 織 であげる 方 法 を 知 った 加 えて 個 人 単 独 で 行 動 した 場 合 と チーム 単 位 で 行 動 した 場 合 では 組 織 全 体 の 最 適 化 のためのマネジメントといった 側 面 において 必 要 とされ る 能 力 が 異 なる しかし 大 学 の 学 部 では 個 人 の 勉 学 に 焦 点 を 当 てられ チームで 成 し 遂 げる 機 会 が 少 ない そこで サークル 活 動 を 通 じ 授 業 では 達 成 できないチームで 何 か 1 つの 目 標 を 成 し 遂 げるた めに どのような 制 度 設 計 を 構 築 し 実 行 に 移 せばよいのかを 考 える 2. U 意 義 本 研 究 は 学 生 であり かつサークルという 小 規 模 な 単 位 で 実 践 を 試 みるため ビジネスと は 異 なる 要 素 が 多 分 に 含 まれる 例 えば コミュニケーション 面 では 構 成 員 が 少 数 であるため 個 人 の 意 見 が 届 きやすい 点 制 度 面 では 必 要 に 応 じて 柔 軟 に 意 思 決 定 の 方 法 を 変 えることがで きる 点 などが 挙 げられる このようなビジネスとは 異 なる 要 素 が 絡 み 合 う 中 で 報 酬 の 約 束 さ れない 活 動 で 人 を 動 かす 方 法 など 組 織 のマネジメントのあり 方 を 新 たな 角 度 から 解 明 できる 点

に 本 研 究 の 意 義 がある 申 請 先 学 部 法 学 部 3. U 目 標 本 研 究 の 目 的 を 達 成 するために 次 の 3 つを 明 らかにする (1) 集 団 を 運 営 していくにはどのようなスキルが 必 要 で 具 体 的 に 何 をしなければならない のか (2) 集 団 の 変 革 や 環 境 が 変 化 した 際 にはどのように 対 応 すべきなのか (3) 集 団 で 一 つの 目 標 を 達 成 するためにはどのような 戦 略 が 必 要 でどうやって 実 行 に 移 せ ばうまくいくのか 第 2. 研 究 計 画 研 究 方 法 交 渉 仲 裁 による 対 話 的 紛 争 解 決 能 力 を 学 ぶことを 目 的 とするサークルで 本 研 究 を 行 う 本 団 体 では 11 月 末 に 開 催 される 交 渉 仲 裁 の 全 国 大 会 で 優 勝 することを 目 標 に チーム 単 位 で の 活 動 を 行 っているため 活 動 ごとにチームが 編 成 される そこで 研 究 計 画 に 照 らし 各 期 間 に 各 チームの 様 子 のヒアリングを 行 い 組 織 マネジメントのあり 方 を 研 究 する 7 8 月 は 前 期 で 行 ったサークル 活 動 の 反 省 分 析 を 行 うことで この 組 織 の 問 題 点 は 何 か 今 後 どのように 運 営 していくべきか ということを 特 定 する 9 月 は10 11 月 の 活 動 の 戦 略 を 立 案 し 制 度 を 設 計 する そして10 11 月 は 実 際 の 活 動 を 通 してメンバーとコミュ ニケーションをとり 戦 略 制 度 を 実 行 に 移 す (1) U7 8 月 7 8 月 は 前 期 活 動 においての 集 団 マネジメントを 反 省 する 反 省 する 点 としては 主 に 制 度 設 計 と 対 人 コミュニケーションの2 点 に 絞 り 前 期 の 組 織 構 造 や 決 定 の 体 制 メンバーにど のように 指 示 や 目 標 を 伝 え どうやって 成 果 を 評 価 したかなどを 詳 しく 洗 い 出 し 1どのよう な 組 織 構 造 をとるべきか2どのようなコミュニケーションが 必 要 か の2 点 について 具 体 策 を 決 定 する また その 反 省 分 析 作 業 の 際 に 書 籍 による 学 習 も 並 行 して 行 い 組 織 戦 略 の 策 定 や 効 果 的 なコミュニケーションの 取 り 方 などについてインプットする (2) U9 月 9 月 は 7 8 月 を 通 して 決 定 した 具 体 策 を 実 行 に 移 すための 計 画 戦 略 制 度 を 策 定 する その 際 計 画 においては 実 行 に 移 す 日 付 や 予 備 日 評 価 基 準 となる 数 値 ランドマークなどで きる 限 り 詳 細 に 決 定 し 目 的 が 確 実 に 達 成 されるように 注 意 する 戦 略 や 制 度 も 失 敗 した 時 の ための 詳 細 な 場 合 分 けやメンバーへの 評 価 方 法 など 細 かな 事 項 について 決 定 する (3) U10 11 月 10 11 月 は 7~9 月 にわたって 決 定 した 組 織 マネジメント 方 法 を 実 行 する 適 宜 現 状 を 確 認 し 修 正 を 行 い より 良 い 組 織 運 営 を 目 指 す 他 大 学 へのヒアリング 調 査 も 行 い 参 考 にできる 点 は 積 極 的 に 取 り 入 れる

第 3. 研 究 経 過 前 期 活 動 について 反 省 を 行 い 後 期 活 動 に 向 け 組 織 の 反 省 点 とマネジメントの 方 向 性 に 関 する 修 正 を 行 った (1) U 前 期 活 動 の 集 団 マネジメントの 反 省 (7 8 月 ) ア. 前 記 のサークル 活 動 の 内 容 前 記 の 活 動 では 各 チームで 交 渉 仲 裁 の 紛 争 解 決 理 論 の 定 着 を 目 的 とする 勉 強 と 実 践 の 活 動 を 行 った 交 渉 では 交 渉 当 事 者 の 双 方 が 自 己 の 利 害 に 着 目 し win-win の 関 係 を 築 くために は 何 が 要 求 されるかの 理 論 を 学 んだ そして 各 チームで 交 渉 の 場 面 を 問 題 文 として 作 成 し 実 際 に 他 チームにその 問 題 を 題 材 に 交 渉 をしてもらうという 実 践 形 式 での 活 動 も 行 った 仲 裁 では 当 事 者 の 合 意 により 第 三 者 の 判 断 による 法 的 紛 争 解 決 手 段 について 京 都 大 学 と 対 戦 形 式 によって 学 んだ イ. 組 織 マネジメントの 反 省 点 これら 活 動 を 決 定 するに 際 しては サークルの 幹 部 すなわち 組 織 をマネジメントする 者 が 活 動 企 画 の 内 容 を 決 定 し その 後 サークルの 構 成 員 に 企 画 の 狙 いや 内 容 を 説 明 するという 手 順 で 行 った しかし 決 定 された 内 容 に 至 った 理 由 や その 活 動 の 結 果 サークル 目 標 に 照 らしどれ ほどの 進 歩 が 得 られるかの 説 明 が 欠 けていたため 集 団 の 共 通 認 識 の 構 成 というマネジメント の 意 識 が 足 りないという 反 省 点 が 見 つかった また 構 成 員 が 抱 える 問 題 意 識 を 土 台 に 企 画 が 練 られていたということで 個 人 の 意 見 を 吸 い 上 げた 組 織 運 営 を 一 定 程 度 はできていたが 吸 い 上 げられる 意 見 については 活 動 を 中 心 的 に 関 わるメンバーに 偏 るといった 反 省 点 も 見 つか った これらのことから 組 織 マネジメントの 反 省 点 として1 決 定 をするにあたって 判 断 基 準 が 何 であるか 決 定 に 至 る 理 由 2 決 定 内 容 の 構 成 員 への 伝 え 方 の 2 つに 課 題 があることが 判 明 した ウ. 反 省 点 に 照 らした 具 体 策 の 決 定 これらの 反 省 点 を 踏 まえ サークルの 幹 部 の 活 動 の 決 定 にあたり サークルの 構 成 員 から 意 見 を 広 く 募 ること 決 定 された 内 容 についてわかりやすく 伝 えることを 今 後 の 組 織 マネジメ ントの 具 体 化 の 方 向 性 として 確 認 した この 方 向 性 を 実 現 するために 定 期 的 な 集 会 の 開 催 を 通 じ 活 動 の 企 画 や 幹 部 に 対 して 意 見 できる 場 を 設 けること 各 人 へのヒアリングの 機 会 を 増 やすこと 企 画 の 説 明 では 資 料 を 作 成 しプレゼンとして 発 表 するという 具 体 策 を 決 定 した (2) U 前 期 活 動 の 反 省 を 反 映 した 組 織 戦 略 の 策 定 (9 月 ) 9 月 18 日 から 準 備 期 間 が 開 始 され 11 月 21,22 日 まで 開 催 される 交 渉 仲 裁 の 全 国 大 会 への 優 勝 という 目 標 に 照 らし 現 在 の 組 織 の 課 題 を 踏 まえ 組 織 マネジメントとしてどのよ うな 計 画 戦 略 制 度 を 策 定 すべきかを 決 定 した まず 組 織 が 何 を 目 標 としているかの 共 通 認 識 を 作 り そのためにどのような 課 題 を 抱 え その 課 題 を 解 決 するために 組 織 全 体 でどのよ うな 解 決 手 段 を 講 じるかを 決 定 した

ア. 組 織 の 目 標 確 認 と 問 題 意 識 の 発 掘 組 織 が 目 標 とすること つまり 全 国 大 会 での 優 勝 を 確 認 したうえで 組 織 の 課 題 点 につい て 個 別 のヒアリングを 通 じて 意 見 を 募 集 した その 結 果 目 標 に 向 かって 各 自 で 受 け 持 つ 役 割 が 共 有 されていないこと ゴールに 対 してどのような 動 きを 取 るべきであるかが 不 明 瞭 なこ とが 課 題 点 として 挙 げられ 構 成 員 が 同 じ 問 題 意 識 を 持 っているという 共 通 認 識 を 作 ることが できた イ. 解 決 手 段 前 期 活 動 の 反 省 と 共 有 された 各 人 の 問 題 意 識 に 照 らし 組 織 マネジメントの 手 段 として 役 割 分 担 の 決 定 スケジュール 並 びに それらの 共 有 方 法 について 決 定 を 行 った まず 役 割 分 担 については 各 人 の 過 去 の 経 験 といった 背 景 に 着 目 し 適 性 という 理 由 から 役 割 分 担 を 決 定 した またスケジュールについては 大 会 期 間 中 に 何 をなすべきかのリストアップ を 行 い 行 うべきことを 時 系 列 にあてはめ 進 捗 度 合 いを 図 るための 基 準 を 設 けた 基 準 は 週 に 1 度 の 模 擬 実 践 の 場 を 確 保 し 組 織 の 課 題 不 足 点 を 逐 一 確 認 すること 目 標 に 向 けて 各 人 の 気 持 ちを 駆 り 立 てるための 場 を 設 けることの 2 つが 決 定 された そして これら 決 定 はその 内 容 と 理 由 について 文 字 だけでなく 図 式 を 交 えた 資 料 として 作 成 した (3) U 組 織 マネジメント 方 法 の 実 行 と 他 大 学 のリサーチ(10 11 月 ) 大 会 という 舞 台 で 実 際 に 策 定 した 組 織 マネジメント 方 法 を 実 行 した 計 画 が 実 行 されてい るかの 進 捗 を 図 ると 同 時 に その 進 捗 に 応 じて 組 織 マネジメントのテコ 入 れとして 臨 時 集 会 等 を 行 った また 大 会 当 日 には 他 大 学 がどのような 組 織 マネジメントで 大 会 準 備 を 行 ったか のリサーチを 行 い 参 考 にできる 点 は 今 後 の 組 織 運 営 に 反 映 させるものとした ア. 進 捗 の 評 価 概 ね 予 定 されていた 計 画 の 通 り 進 めることができた まず 今 後 の 動 きについて 作 成 した 資 料 を 用 いて 選 手 一 同 で 動 き 方 の 土 台 となる 共 通 認 識 を 持 った 定 期 的 な 進 捗 確 認 の 場 である 週 に 1 度 の 模 擬 実 践 も 全 て 行 い 計 画 に 照 らした 活 動 を 行 うことができた 途 中 行 った 役 割 分 担 によって 負 担 の 集 中 している 人 が 存 在 しているという 事 態 が 発 生 した が 役 割 を 他 の 人 に 分 け 合 うといった 方 法 で 組 織 マネジメントを 考 えなおすことで 解 決 を 図 っ た イ. 他 大 学 へのリサーチ 他 大 学 は 大 会 に 臨 むにあたって サークルによって 年 間 を 通 じて 組 織 マネジメントを 行 って いる 大 学 と 大 会 期 間 中 の 2 か 月 のみ 組 織 マネジメントを 行 っているという 団 体 が 見 受 けられ た 九 州 大 学 は 大 阪 大 学 のように 意 見 のみでサークルの 構 成 員 からの 声 を 募 集 するだけでな く 決 定 に 際 しサークルの 構 成 員 全 員 を 関 与 させているといった 意 見 を 聞 くこともできた ま た 一 橋 大 学 と 上 智 大 学 は スケジュールの 決 定 に 際 し 東 京 大 学 の 関 東 圏 の 他 大 学 と 合 同 企 画 として 模 擬 大 会 として 仲 裁 交 渉 を 実 践 する 場 を 設 けることで 構 成 員 の 競 争 意 識 を 高 めて いるといった 方 法 についても 聞 くことができた

第 4. 研 究 成 果 交 渉 仲 裁 という 対 話 型 紛 争 解 決 手 段 の 定 着 を 図 るサークルを 母 体 に 組 織 マネジメントの あり 方 について 研 究 を 行 った 本 研 究 について 次 の2つの 観 点 から 研 究 成 果 として 考 察 する 1. U 大 会 結 果 からの 考 察 実 行 した 組 織 マネジメントの 結 果 を 図 る 場 面 である 交 渉 仲 裁 の 全 国 大 会 については 交 渉 仲 裁 の 総 合 結 果 3 位 及 びチームワーク 賞 を 受 賞 することができた 特 に チームワーク 賞 は 国 内 外 の 全 21 校 の 参 加 大 学 中 最 もチームワークのよかった 大 学 に 与 えられる 賞 であり 国 内 の 他 の 大 学 を 抑 えるだけでなく シンガポール 国 立 大 学 や 台 湾 大 学 を 抑 えて 受 賞 することが できた チームワーク 賞 を 受 賞 できたことは 大 会 当 日 に 各 人 が 成 すべきことをできていたことの 表 れであることから 準 備 期 間 中 から 組 織 マネジメントとして 構 成 員 の 役 割 分 担 や 動 き 方 につ いて 意 識 できていたが 実 を 結 んだものだと 考 えられる 2. U 全 体 を 通 した 考 察 組 織 を 運 営 していくためには 発 生 している 意 見 に 対 して 真 摯 に 耳 を 傾 け 意 見 に 対 して 排 他 的 にならない 姿 勢 が 必 要 であると 考 える 組 織 は 何 かを 成 し 遂 げるために 存 在 するが その 過 程 で 構 成 員 の 抱 える 問 題 意 識 を 聞 き 流 していては 成 し 遂 げたい 目 標 にとって 何 が 課 題 とし て 挙 がっているかがわからず 問 題 に 対 する 適 切 なアプローチが 難 しくなる そこで 各 人 の 問 題 意 識 を 重 視 し 組 織 マネジメントとして 戦 略 的 にどのような 解 決 を 図 るかを 考 える 重 要 性 がわかった 集 団 で1つの 目 標 を 達 成 するためには 戦 略 として 組 織 の 目 標 とそれをかなえるためにど のようなアプローチの 方 法 を 取 るかを 全 体 で 共 有 することが 必 要 であることがわかった その 理 由 としては 組 織 について 共 通 認 識 を 作 ることによって 自 分 の 立 ち 位 置 が 明 確 になり 何 をどこまで 行 動 すべきか 責 任 も 明 確 になるからである また 学 生 による 団 体 では 給 与 とい った 報 酬 がないため 行 動 を 動 機 づける 要 因 に 欠 ける だからこそ 自 分 の 立 ち 位 置 や 役 割 と して 成 すべきことを 明 らかにすることで 組 織 の 目 標 達 成 に 対 して 価 値 を 発 揮 しているという 存 在 感 を 認 識 することに 繋 がり 行 動 を 動 機 づける 要 因 になることがわかった 集 団 の 変 革 や 環 境 が 変 化 した 際 にどのように 対 応 するかという 集 団 の 変 革 という 内 部 環 境 及 び 周 辺 環 境 という 外 部 環 境 の 変 化 については 上 述 した 2 つを 再 整 理 再 構 築 することが 必 要 であるとわかった 今 回 の 研 究 を 通 しても はじめから 完 璧 な 組 織 マネジメントは 不 可 能 で あるため 反 省 と 指 摘 に 照 らし 必 要 に 応 じて 何 度 も 組 織 の 戦 略 について 確 認 変 更 することが 重 要 であった 個 人 では 達 成 できないチームでの 目 標 に 照 らして その 取 組 内 容 だけでなく どのように 組 織 の 最 適 化 を 図 るかも 考 えるべき 重 要 な 要 素 の 1 つである この 組 織 マネジメントといわれる

領 域 について 今 回 の 研 究 成 果 を 得 るための 研 究 母 体 となった 団 体 だけでなく 構 成 員 が 所 属 する 他 団 体 においてもその 重 要 性 と 定 着 を 今 後 も 図 っていく