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3 審 査 請 求 に 対 する 実 施 機 関 の 説 明 要 旨 理 由 説 明 書 及 び 口 頭 による 説 明 における 実 施 機 関 の 主 張 を 要 約 すると 以 下 のとおり である (1) 文 書 特 定 について 終 業 点 呼 記 録 簿 乗 務 記 録 仕 業 実 績 管 理 情 報 事 故 報 告 書 ( 甲 ) 及 び 事 故 報 告 書 ( 乙 ) は 東 京 都 交 通 局 指 定 の 書 式 により 作 成 した 事 故 の 当 事 者 であっ た 乗 務 員 に 関 する 情 報 について 記 載 してある 公 文 書 であるため 対 象 公 文 書 として 特 定 した その 後 本 件 審 査 請 求 書 を 収 受 した 際 に 請 求 の 趣 旨 を 再 度 確 認 したところ 交 渉 記 録 票 事 故 現 場 調 査 書 及 び 業 務 引 継 簿 が 審 査 請 求 人 が 本 来 求 めていた 公 文 書 であることが 判 明 したことから これらを 対 象 公 文 書 として 特 定 した 本 件 開 示 請 求 に 係 る 対 象 公 文 書 は 以 上 がそのすべてである (2) 一 部 開 示 決 定 における 非 開 示 理 由 について 終 業 点 呼 記 録 簿 乗 務 記 録 仕 業 実 績 管 理 情 報 事 故 報 告 書 ( 甲 ) 事 故 報 告 書 ( 乙 ) 交 渉 記 録 票 事 故 現 場 調 査 書 及 び 業 務 引 継 簿 に 記 載 された 乗 務 員 の 氏 名 名 番 職 員 番 号 年 齢 経 験 年 数 仕 業 番 号 出 庫 時 間 入 庫 時 間 車 両 番 号 出 勤 時 間 仕 業 点 呼 時 間 終 業 点 呼 時 間 保 険 番 号 保 険 期 間 事 故 関 係 者 の 氏 名 性 別 年 齢 住 所 勤 務 先 発 言 及 び 契 約 保 険 会 社 担 当 者 の 氏 名 等 は 個 人 を 識 別 できる 情 報 及 び 他 の 情 報 と 照 合 することにより 個 人 を 識 別 できる 情 報 又 は 公 にすることにより 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがある 情 報 であり 条 例 7 条 2 号 に 該 当 するため 非 開 示 とした また 事 故 報 告 書 ( 甲 ) 交 渉 記 録 票 及 び 事 故 現 場 調 査 書 に 記 載 された 事 故 の 責 任 区 分 契 約 保 険 会 社 担 当 者 の 発 言 及 び 自 動 車 部 の 所 見 等 は 現 在 交 渉 中 の 内 容 であり 公 にすることにより 当 該 交 渉 事 務 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあり 条 例 7 条 6 号 に 該 当 するため 非 開 示 とした 4 審 査 会 の 判 断 - 2 -

(1) 審 議 の 経 過 審 査 会 は 本 件 審 査 請 求 について 以 下 のように 審 議 した 年 月 日 審 議 過 程 平 成 24 年 1 月 30 日 諮 問 平 成 24 年 4 月 17 日 実 施 機 関 から 理 由 説 明 書 収 受 平 成 24 年 4 月 18 日 実 施 機 関 から 説 明 聴 取 ( 第 128 回 第 二 部 会 ) 平 成 24 年 5 月 18 日 審 査 請 求 人 から 意 見 書 収 受 平 成 24 年 5 月 30 日 審 議 ( 第 129 回 第 二 部 会 ) 平 成 24 年 6 月 27 日 審 議 ( 第 130 回 第 二 部 会 ) 平 成 24 年 7 月 31 日 審 議 ( 第 131 回 第 二 部 会 ) 平 成 24 年 9 月 19 日 審 議 ( 第 132 回 第 二 部 会 ) (2) 審 査 会 の 判 断 審 査 会 は 審 査 請 求 の 対 象 となった 公 文 書 並 びに 実 施 機 関 及 び 審 査 請 求 人 の 主 張 を 具 体 的 に 検 討 した 結 果 以 下 のように 判 断 する ア 本 件 対 象 公 文 書 について 本 件 開 示 請 求 は 平 成 23 年 月 日 に 発 生 した 東 京 都 交 通 局 自 動 車 営 業 所 における 都 営 バスの 物 損 事 故 ( 以 下 本 件 事 故 という )に 関 するすべての 内 容 の 文 書 及 び 映 像 の 開 示 を 求 めるものである 実 施 機 関 は 本 件 開 示 請 求 を 受 け 終 業 点 呼 記 録 簿 乗 務 記 録 仕 業 実 績 管 理 情 報 事 故 報 告 書 ( 甲 ) 及 び 事 故 報 告 書 ( 乙 ) を 対 象 公 文 書 とする 一 部 開 示 決 定 ( 以 下 当 初 決 定 という )を 行 い その 後 本 件 審 査 請 求 を 受 けて さらに 交 渉 記 録 票 事 故 現 場 調 査 書 及 び 業 務 引 継 簿 を 対 象 公 文 書 とする 一 部 開 示 決 定 ( 以 下 追 加 決 定 という )を 行 った - 3 -

また 請 求 内 容 のうち 本 件 事 故 に 関 する 映 像 については 不 存 在 による 非 開 示 決 定 を 行 った イ 審 査 会 の 審 議 事 項 について 審 査 請 求 人 は 追 加 決 定 の 通 知 を 受 けた 後 も 当 初 決 定 に 係 る 審 査 請 求 を 取 り 下 げ ておらず 意 見 書 において 実 施 機 関 による 対 象 公 文 書 の 特 定 及 び 一 部 開 示 決 定 の いずれについても 不 服 がある 旨 述 べていると 認 められるので 審 査 会 は 当 初 決 定 及 び 追 加 決 定 による 対 象 公 文 書 の 特 定 並 びに 一 部 開 示 決 定 の 妥 当 性 について 審 議 することとする なお 非 開 示 決 定 に 対 しては 不 服 申 立 てを 行 っていないと 認 められるので 審 査 会 では 審 議 の 対 象 としないこととする ウ 文 書 特 定 の 妥 当 性 について 当 初 決 定 及 び 追 加 決 定 における 文 書 特 定 について 実 施 機 関 は 以 下 のとおり 説 明 する (ア) 当 初 決 定 について 東 京 都 交 通 局 では 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 運 輸 規 則 ( 昭 和 31 年 運 輸 省 令 第 44 号 ) に 基 づいて 東 京 都 交 通 局 事 業 用 自 動 車 運 行 管 理 規 程 ( 昭 和 36 年 東 京 都 交 通 局 規 程 第 22 号 )を 定 め これに 基 づいて 都 営 バスの 運 行 管 理 業 務 を 行 っており 運 行 管 理 に 必 要 な 文 書 についても 同 規 程 の 定 めに 基 づいて 作 成 している また 都 営 バスの 運 行 管 理 に 用 いるシステムにより 運 行 管 理 に 必 要 な 帳 票 等 の 文 書 を 作 成 している 実 施 機 関 は これらにより 作 成 された 文 書 を 検 索 し 事 故 について 記 載 する 文 書 である 終 業 点 呼 記 録 簿 乗 務 記 録 仕 業 実 績 管 理 情 報 事 故 報 告 書 ( 甲 ) 及 び 事 故 報 告 書 ( 乙 ) を 対 象 公 文 書 として 特 定 した (イ) 追 加 決 定 について 実 施 機 関 は 本 件 審 査 請 求 書 の 記 載 により 本 件 事 故 に 係 る 交 渉 内 容 を 記 載 し た 文 書 が 請 求 の 対 象 に 含 まれることを 確 認 した 実 施 機 関 では 都 営 バスの 事 故 が 発 生 した 場 合 には 事 故 関 係 者 及 び 契 約 保 険 - 4 -

会 社 との 交 渉 内 容 を 交 渉 記 録 票 に 継 続 的 に 記 録 することとしており 交 渉 中 の 事 故 案 件 について その 他 の 文 書 を 作 成 又 は 取 得 することは 行 っていない そ のため 本 件 事 故 に 係 る 交 渉 記 録 票 を 新 たに 対 象 公 文 書 として 特 定 した そして 本 件 事 故 に 関 する 記 載 内 容 を 含 む 文 書 を 改 めて 探 索 した 結 果 職 員 用 事 故 対 応 マニュアル( 物 損 ) に 基 づいて 作 成 した 事 故 現 場 調 査 書 及 び 営 業 所 において 独 自 に 作 成 した 業 務 引 継 簿 についても 本 件 事 故 に 係 る 記 載 が あり かつ 組 織 共 用 文 書 であると 認 められたので 新 たに 対 象 公 文 書 として 特 定 した 審 査 会 が 本 件 開 示 請 求 に 関 する 実 施 機 関 の 関 係 規 程 等 を 確 認 したところ 上 記 の 他 に 本 件 開 示 請 求 にかなう 公 文 書 が 作 成 又 は 取 得 されていることをうかがわせる 特 段 の 事 情 は 認 められないことから 当 初 決 定 及 び 追 加 決 定 における 対 象 公 文 書 の 特 定 は 妥 当 である エ 一 部 開 示 決 定 の 妥 当 性 について (ア) 本 件 非 開 示 部 分 について 本 件 対 象 公 文 書 の 一 部 開 示 決 定 において 実 施 機 関 が 非 開 示 とした 部 分 及 びそ の 根 拠 は 以 下 のとおりである a 実 施 機 関 の 特 定 の 職 員 ( 以 下 本 件 職 員 という )に 関 する 情 報 ( 次 の(a) から(f)に 掲 げる 部 分 以 下 併 せて 本 件 非 開 示 情 報 1 という ) (a) 終 業 点 呼 記 録 簿 のうち 仕 業 番 号 車 両 番 号 名 番 乗 務 員 氏 名 退 勤 時 刻 点 呼 時 刻 終 業 時 乗 務 検 査 レシート 貼 付 欄 のうち TIME ID 及 び 乗 務 員 名 (b) 乗 務 記 録 のうち 名 番 乗 務 員 氏 名 仕 業 番 号 出 勤 時 刻 車 号 乗 車 時 刻 及 び 降 車 時 刻 (c) 仕 業 実 績 管 理 情 報 のうち 名 番 乗 務 員 氏 名 仕 業 番 号 車 両 番 号 乗 車 時 刻 及 び 降 車 時 刻 (d) 事 故 報 告 書 ( 甲 ) のうち 車 両 番 号 登 録 番 号 名 番 職 員 番 号 乗 務 員 氏 名 年 齢 経 験 年 数 仕 業 前 点 呼 時 刻 出 庫 時 刻 保 - 5 -

険 番 号 及 び 保 険 期 間 (e) 事 故 現 場 調 査 書 のうち 仕 業 番 号 名 番 乗 務 員 氏 名 年 齢 経 験 年 数 局 番 号 登 録 番 号 保 険 番 号 保 険 期 間 点 呼 時 刻 出 庫 時 刻 及 び 前 回 休 みからの 日 数 (f) 業 務 引 継 簿 のうち 仕 業 番 号 車 両 番 号 名 番 及 び 乗 務 員 氏 名 本 件 非 開 示 情 報 1は 条 例 7 条 2 号 に 該 当 するため 非 開 示 とした b 本 件 事 故 の 関 係 者 及 び 契 約 保 険 会 社 担 当 者 に 関 する 情 報 ( 次 の(a)から(d) に 掲 げる 部 分 以 下 併 せて 本 件 非 開 示 情 報 2 という ) (a) 事 故 報 告 書 ( 乙 ) のうち 第 1 関 係 者 ( 歩 行 者 )の 氏 名 性 別 年 齢 住 所 電 話 番 号 勤 務 先 及 び 職 業 (b) 交 渉 記 録 票 のうち 報 告 関 係 者 の 氏 名 関 係 者 の 発 言 及 び 行 動 及 び 契 約 保 険 会 社 担 当 者 の 氏 名 (c) 事 故 現 場 調 査 書 のうち 関 係 者 氏 名 電 話 番 号 住 所 性 別 会 社 名 及 び 会 社 住 所 (d) 業 務 引 継 簿 のうち 関 係 者 の 氏 名 職 業 電 話 番 号 及 び 住 所 本 件 非 開 示 情 報 2は 条 例 7 条 2 号 に 該 当 するため 非 開 示 とした c 本 件 事 故 に 係 る 交 渉 に 関 する 情 報 ( 次 の(a)から(c)に 掲 げる 部 分 以 下 併 せて 本 件 非 開 示 情 報 3 という ) (a) 事 故 報 告 書 ( 甲 ) のうち 責 任 別 及 び 責 任 区 分 (b) 交 渉 記 録 票 のうち 実 施 機 関 職 員 の 発 言 及 び 見 解 並 びに 保 険 会 社 担 当 者 の 発 言 及 び 行 動 (c) 事 故 現 場 調 査 書 のうち 責 任 別 本 件 非 開 示 情 報 3は 条 例 7 条 6 号 に 該 当 するため 非 開 示 とした (イ) 条 例 の 定 めについて 条 例 7 条 2 号 本 文 は 個 人 に 関 する 情 報 ( 事 業 を 営 む 個 人 の 当 該 事 業 に 関 す る 情 報 を 除 く )で 特 定 の 個 人 を 識 別 することができるもの( 他 の 情 報 と 照 合 す - 6 -

ることにより 特 定 の 個 人 を 識 別 することができることとなるものを 含 む ) 又 は 特 定 の 個 人 を 識 別 することはできないが 公 にすることにより なお 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあるもの を 非 開 示 情 報 として 規 定 している また 同 号 ただし 書 は イ 法 令 等 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 にすることが 予 定 されている 情 報 ロ 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するため 公 にすることが 必 要 であると 認 められる 情 報 ハ 当 該 個 人 が 公 務 員 等 である 場 合 において 当 該 情 報 がその 職 務 の 遂 行 に 係 る 情 報 であると きは 当 該 情 報 のうち 当 該 公 務 員 等 の 職 及 び 当 該 職 務 遂 行 の 内 容 に 係 る 部 分 のいずれかに 該 当 する 情 報 については 同 号 本 文 に 該 当 するものであっても 開 示 しなければならない 旨 規 定 している 条 例 7 条 6 号 は 都 の 機 関 又 は 国 独 立 行 政 法 人 等 他 の 地 方 公 共 団 体 若 しく は 地 方 独 立 行 政 法 人 が 行 う 事 務 又 は 事 業 に 関 する 情 報 であって 公 にすることに より 当 該 事 務 又 は 事 業 の 性 質 上 当 該 事 務 又 は 事 業 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあるもの を 非 開 示 情 報 として 規 定 している (ウ) 本 件 非 開 示 情 報 1について 本 件 非 開 示 情 報 1のうち 名 番 乗 務 員 氏 名 ID 職 員 番 号 年 齢 及 び 経 験 年 数 は 個 人 に 関 する 情 報 で 特 定 の 個 人 を 識 別 することができるも のと 認 められることから 条 例 7 条 2 号 本 文 に 該 当 する また 本 件 非 開 示 情 報 1のうちのその 余 の 情 報 は これらを 開 示 すると 事 故 に 関 与 したという 他 人 に 知 られたくない 情 報 が 一 部 の 者 には 知 り 得 るものとな り その 結 果 本 件 職 員 個 人 の 権 利 利 益 が 害 されるおそれがあるものと 認 められ ることから 条 例 7 条 2 号 本 文 に 該 当 する 次 に 同 号 ただし 書 該 当 性 について 検 討 する 審 査 会 が 確 認 したところ 本 件 非 開 示 情 報 1は 法 令 等 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 にするこ とが 予 定 されている 情 報 とは 認 められないことから 同 号 ただし 書 イに 該 当 しな い また 本 件 事 故 は 本 件 職 員 の 職 務 遂 行 中 に 発 生 したものではあるが 本 件 事 故 そのものが 職 務 遂 行 の 内 容 であるとはいえないことから 本 件 非 開 示 情 報 1 は 同 号 ただし 書 ハには 該 当 せず また その 内 容 及 び 性 質 から 同 号 ただし 書 ロに も 該 当 しない - 7 -

したがって 本 件 非 開 示 情 報 1は 条 例 7 条 2 号 本 文 に 該 当 し 同 号 ただし 書 イからハのいずれにも 該 当 しないので 非 開 示 が 妥 当 である (エ) 本 件 非 開 示 情 報 2について 本 件 非 開 示 情 報 2のうち 第 1 関 係 者 ( 歩 行 者 )の 氏 名 関 係 者 の 氏 名 性 別 年 齢 住 所 電 話 番 号 勤 務 先 職 業 契 約 保 険 会 社 担 当 者 の 氏 名 会 社 名 及 び 会 社 住 所 は 個 人 に 関 する 情 報 で 特 定 の 個 人 を 識 別 することができるものと 認 められ また 本 件 非 開 示 情 報 2のうちのその 余 の 情 報 は 特 定 の 個 人 を 識 別 することはできないが 公 にすることにより なお 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあるものと 認 められるため いずれも 条 例 7 条 2 号 本 文 に 該 当 し また その 内 容 及 び 性 質 から 同 号 ただし 書 イからハのいずれに も 該 当 しない したがって 非 開 示 が 妥 当 である (オ) 本 件 非 開 示 情 報 3について 審 査 会 が 本 件 非 開 示 情 報 3を 見 分 したところ その 内 容 は 本 件 事 故 に 関 する 実 施 機 関 の 判 断 並 びに 実 施 機 関 の 職 員 又 は 契 約 保 険 会 社 担 当 者 が 関 係 者 と 接 触 した 際 の 記 録 及 び 実 施 機 関 の 職 員 と 契 約 保 険 会 社 担 当 者 との 相 談 内 容 等 の 本 件 事 故 に 関 する 交 渉 の 過 程 を 示 す 情 報 であることが 認 められた これらを 公 にすることにより 交 渉 事 務 についての 実 施 機 関 の 対 応 方 針 等 が 明 らかになって 当 事 者 としての 地 位 を 不 当 に 害 するおそれがあるとともに 契 約 保 険 会 社 との 信 頼 関 係 を 損 ない 率 直 な 意 見 交 換 が 困 難 になることにより 交 渉 事 務 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあると 認 められる したがって 本 件 非 開 示 情 報 3は 条 例 7 条 6 号 に 該 当 し 非 開 示 が 妥 当 である なお 審 査 請 求 書 及 び 意 見 書 における 審 査 請 求 人 のその 他 の 主 張 については い ずれも 当 審 査 会 の 判 断 を 左 右 するものではない よって 1 審 査 会 の 結 論 のとおり 判 断 する - 8 -

( 答 申 に 関 与 した 委 員 の 氏 名 ) 横 山 洋 吉 中 村 晶 子 乳 井 昌 史 山 田 洋 - 9 -