チリ 政 治 情 勢 報 告 (1 月 ) 平 成 27 年 2 月 1. 概 要 (1) 内 政 面 では, 選 挙 制 度 改 革 法 案 や 教 育 制 度 改 革 法 案 等,バチェレ 政 権 下 での 主 要 法 案 が 相 次 いで 成 立 した (2) 外 交 面 では, 日 チリEPA 物 品 貿 易 に 関 する 小 委 員 会 が 開 催 され, 同 E PAのさらなる 深 化 に 向 けて 協 議 が 行 われたほか,バチェレ 大 統 領 やムニョス 外 相 による 外 国 訪 問 が 多 く 実 施 された (3)2 月 3 日 発 表 のAdimark GfK 社 調 査 による1 月 のバチェレ 大 統 領 の 支 持 率 は44%( 前 月 比 +4ポイント), 不 支 持 率 は49%( 前 月 比 -4ポイント) となった 2. 内 政 (1) 選 挙 制 度 改 革 法 案 の 成 立 15 日,バチェレ 政 権 の 主 要 政 策 のひとつであり, 多 数 二 名 制 の 廃 止 や 議 員 数 及 び 選 挙 区 割 の 変 更 等 を 規 定 した 選 挙 制 度 改 革 法 案 が 上 院 において 可 決 され ( 賛 成 24 票, 反 対 9 票, 棄 権 5 票 ),20 日 には 下 院 での 再 投 票 においても 可 決 されたため, 法 案 成 立 となった 右 法 案 は 今 後 公 布 されることになり,2 017 年 上 下 両 院 議 員 選 挙 ( 慣 例 では 大 統 領 選 挙 と 同 日 実 施 )から 新 制 度 が 適 用 される 法 案 の 主 なポイントは 以 下 のとおり ア 議 員 数 の 増 加 及 び 選 挙 区 割 の 変 更 (ア) 上 院 議 員 選 挙 i 議 員 数 を 現 行 の38 名 から50 名 へ 増 員 する ii 現 行 では19 区 に 分 かれている 選 挙 区 を15 区 ( 各 州 につき1 選 挙 区 )に 減 ら し, 各 選 挙 区 から 有 権 者 人 口 に 応 じ2-5 名 の 議 員 を 選 出 する( 現 行 制 度 では 各 選 挙 区 から 一 律 2 名 ずつの 上 院 議 員 が 選 出 されているが, 今 般 上 院 で 可 決 さ れた 法 案 では, 首 都 圏 州 を 含 む5 区 から5 名 ずつ, 別 の5 区 から3 名 ずつ, 残 りの5 区 から2 名 ずつ 上 院 議 員 が 選 出 される) (イ) 下 院 議 員 選 挙 i 下 院 議 員 数 を 現 行 の120 名 から155 名 へ 増 員 する ii 選 挙 区 を 現 行 の60から28へ 減 らし, 各 選 挙 区 から 有 権 者 人 口 に 応 じて3-8 名 の 議 員 を 選 出 する イ 選 出 方 法 の 変 更 議 員 の 選 出 方 法 を, 現 行 制 度 下 で 採 用 されている 多 数 二 名 制 度 から, 比 例 制 度 1
( 非 拘 束 名 簿 式 候 補 者 名 投 票 となり, 政 党 名 投 票 は 行 われない)へと 変 更 す る ウ 立 候 補 者 の 男 女 比 規 定 各 政 党 からの 立 候 補 者 のうち,40% 以 上 を 女 性 とする (2) 政 府 による 南 部 アラウカニア 州 暴 力 地 域 のリストアップ 14 日, 内 務 省 は, 第 9 州 (アラウカニア 州 )の2000 以 上 の 市 のうち,3 6 市 が 暴 力 的 である(violenta) あるいは 暴 力 が 進 行 する 要 素 がある と してリストアップした 第 9 州 には, 先 住 民 マプチェ 族 が 多 く 居 住 しており, 近 年 ではマプチェ 族 による 抗 議 活 動 や 暴 力 行 為 等 が 頻 発 していることから, 治 安 の 悪 化 が 懸 念 されている(なお, 対 外 的 にはどの36 市 が 該 当 するか 公 表 さ れていない) マプチェ 族 が 関 わっているとみられる 暴 力 行 為 には, 盗 伐 や 車 両, 家 屋, 農 地 等 への 放 火, 農 業 機 器 の 盗 難 等 が 含 まれており, 今 回 リストア ップされた36 市 は, 政 府 がアラウカニア 州 の 開 発 促 進 のために 進 めている 統 合 的 投 資 計 画 (Plan de Inversion Integral) の 対 象 外 となる 同 計 画 では, アラウカニア 州 における2 万 5 千 ヘクタール 分 の 農 園 植 林 や,5 万 5 千 ヘクタ ール 分 の 農 園 整 備 支 援 等 が 提 言 されている (3) 初 等 中 等 教 育 に 関 する 教 育 制 度 改 革 法 案 成 立 22 日, 初 等 中 等 教 育 に 関 する 制 度 改 革 のための 教 育 制 度 改 革 法 案 が 上 院 で 可 決 され, 続 けて,26 日 には 下 院 での 最 終 投 票 が 行 われ, 法 案 が 成 立 した 同 法 案 では, 一 部 の 伝 統 的 進 学 校 を 除 く 補 助 金 受 給 私 立 校 においては 選 抜 試 験 を 廃 止 することが 規 定 されており, 野 党 議 員 や 教 育 関 係 者 らからは 学 力 レベル 低 下 を 懸 念 する 声 が 強 い また 今 次 法 案 では, 補 助 金 受 給 私 立 校 における 営 利 追 求 の 撲 滅 をめざし, 学 校 が 受 給 する 補 助 金 や 学 費 の 使 用 用 途 を 厳 しく 監 督 す ることが 規 定 されているため, 補 助 金 受 給 私 立 学 校 における 活 動 の 自 由 や 自 治 を 大 幅 に 制 限 することになるとの 見 方 もされている 今 般 成 立 した 法 案 の 概 要 は 以 下 のとおり ア 補 助 金 受 給 私 立 校 の 廃 止 補 助 金 受 給 私 立 校 の 所 有 者 は,2017 年 末 までに 学 校 を 非 営 利 組 織 (corporaciones sin finesde lucro)へと 移 行 させなければならない また,2 016 年 3 月 以 降, 補 助 金 受 給 私 立 校 に 対 する 政 府 からの 補 助 金 支 給 率 を 徐 々 に 増 加 し,いずれ 保 護 者 からの 学 費 徴 収 を 打 ち 切 れるようにする 2017 年 には,( 現 在 の 補 助 金 受 給 私 立 校 ) 全 体 の93%の 教 育 費 を 無 償 にすることを 目 指 す イ 営 利 追 求 活 動 の 撲 滅 2
政 府 から 受 ける 補 助 金 や 保 護 者 から 支 払 われる 学 費 を 教 育 活 動 以 外 に 使 用 した 場 合 は, 民 法 に 基 づき 罰 則 が 課 せられる なお(2017 年 以 降 の) 補 助 金 受 給 私 立 校 の 廃 止 後 も, 生 徒 の 保 護 者 による 自 主 的 かつ 不 定 期 な 寄 付 は 禁 止 しな い ウ 選 抜 試 験 の 廃 止 2017 年 以 降, 補 助 金 受 給 私 立 校 における 入 学 選 抜 試 験 を 廃 止 する 入 学 希 望 者 が 定 員 を 超 えた 場 合 はくじ 引 きにより 選 抜 する ただし, 国 内 に 何 校 か 存 在 する 伝 統 的 進 学 校 においては, 全 入 学 者 の30%については 入 学 試 験 により 選 抜 することを 認 め, 残 りの70%はくじ 引 きにより 選 抜 する( 当 館 注 : 現 在, 伝 統 的 進 学 校 の 多 くでは, 全 入 学 者 に 対 し 選 抜 試 験 が 実 施 されている) エ 公 教 育 のための 基 金 設 立 2016-19 年 にかけて, 公 教 育 の 強 化 のための 基 金 として 年 間 2500 億 ペソを 支 出 する 資 金 配 分 及 び 具 体 的 な 使 用 用 途 等 については, 今 後 教 育 省 が 検 討 を 進 める (4) 新 保 健 大 臣 の 任 命 23 日, バ 大 統 領 は, 昨 年 12 月 30 日 に 辞 任 したモリナ 元 保 健 大 臣 の 後 任 としてカルメン カスティージョ 新 保 健 大 臣 ( 政 党 無 所 属 )を 任 命 した カ 新 大 臣 はチリ 大 学 に 勤 務 する 外 科 医 であり, 同 大 学 で 公 共 保 健 分 野, 特 に 疫 学 に 関 する 修 士 号 を 取 得 している バ 大 統 領 は, カ 新 大 臣 の 高 い 専 門 性 と 人 格 を 強 調 し, 今 後 保 健 大 臣 として,チリ 国 民 を 益 するような 保 健 政 策 を 提 供 することへの 期 待 を 示 した また バ 大 統 領 は, 国 民 にとって 最 も 身 近 な 医 療 機 関 である 診 療 所 や 保 健 所 における 専 門 医 の 確 保 や 育 成 に 取 り 組 む 必 要 が ある 旨 発 言 した また, 国 民 の 生 活 に 影 響 を 及 ぼす 慢 性 疾 患 の 予 防 政 策 も 推 進 するべきであるとの 考 えを 示 した (5) 女 性 ジェンダー 平 等 省 創 設 法 案 の 成 立 28 日, 提 出 から10ヶ 月 を 経 て 女 性 ジェンダー 平 等 省 (Ministerio de la Mujer y la Equidad de Genero) を 創 設 する 法 案 が 下 院 で 可 決 され, 新 しい 省 としての 創 設 が 決 定 されるとともに, 社 会 開 発 省 の 管 轄 下 にある 国 家 女 性 事 業 局 (SERNAM)が 右 新 省 の 管 轄 に 移 ることになった 新 省 は2016 年 1 月 に 発 足 する 見 込 みであり, 今 のところ 誰 が 大 臣 になるかは 未 定 パスクアル SERNAM 大 臣 は, 新 たに 創 設 されることとなった 女 性 ジェンダー 平 等 省 に 関 し,より 平 等 なチリへの 前 進 であるとして 評 価 した 女 性 ジェンダー 平 等 省 設 立 の 目 的 としては,1ジェンダー 間 の 平 等 を 促 進 し, 全 ての 女 性 差 別 を 無 くすために, 政 策 計 画 を 立 案, 調 整, 評 価 すること,2 権 利 ジェン 3
ダー 平 等 に 関 する 各 省 連 絡 委 員 会 を 開 催 調 整 し, 政 府 の 政 策 にジェンダーの 視 点 を 織 り 込 むことを 目 指 すこと,3 女 性 同 士 の 連 帯 や 女 性 のリーダーシップ を 強 化 するため,ジェンダー 平 等 のための 基 金 を 設 けることが 挙 げられている なお 現 行 のSERNAMは, 国 家 女 性 ジェンダー 平 等 事 業 局 に 改 名 し, 新 省 の 政 策, 計 画,プログラムを 実 施 する 機 関 として 存 続 させる 3. 外 交 (1) 日 チリEPA: 物 品 貿 易 に 関 する 小 委 員 会 の 開 催 15-16 日,サンティアゴにおいて 日 チリEPA 物 品 貿 易 に 関 する 小 委 員 会 が 開 催 された これは,2014 年 9 月 に 東 京 で 実 施 されたEPA 委 員 会 の 中 での 合 意 に 基 づき 開 催 されたものである 同 会 合 においては,EPAのカテゴ リーRに 分 別 された 追 加 品 目 のリストの 見 直 しの 他, 原 産 地 規 則 等 についても 協 議 が 進 められた 日 チリEPAに 関 しウリアDIRECON(チリ 外 務 省 国 際 経 済 関 係 総 局 ) 二 国 間 経 済 局 長 は, チリと 日 本 は, 多 様 な 分 野 で 充 実 した 関 係 を 築 いている TPP 交 渉 や 太 平 洋 同 盟 の 枠 組 みで 達 成 された 前 進 とは 別 に, 引 き 続 き 二 国 間 関 係 に 重 点 を 置 くべきであり,EPAの 深 化 は 非 常 に 重 要 である と 述 べた (2)バチェレ 大 統 領 のブラジル 訪 問 1 日, バ 大 統 領 はブラジルを 訪 問 し,ルセーフ 同 国 大 統 領 の 二 期 目 となる 大 統 領 就 任 式 に 出 席 した 同 訪 問 にはムニョス 外 相 が 同 行 し, 両 者 は ル 大 統 領 の 就 任 式 及 び 憲 法 誓 約 式 に 参 加 した (3) 国 連 安 保 理 議 長 国 としての 活 動 (1 月 ) 1 月,チリが 安 保 理 非 常 任 理 事 国 ( 任 期 :2014-15 年 )として 議 長 国 を 務 め, ム 外 相 が 紛 争 後 の 平 和 構 築 に 関 する 安 保 理 ブリーフィング(14 日 ), 中 東 に 関 する 安 保 理 公 開 討 論 (15 日 )においてそれぞれ 議 長 を 務 めた また 国 際 の 平 和 と 安 全 の 維 持 のための 包 摂 的 な 開 発 に 関 する 安 保 理 公 開 討 論 (19 日 )においては バ 大 統 領 が 議 長 を 務 めた なお,チリが 非 常 任 理 事 国 を 務 めるのは5 回 目 (チリは52-53 年,61-62 年,96-97 年 及 び03-04 年 に 非 常 任 理 事 国 を 務 めた) (4) 対 ボリビア 海 への 出 口 問 題 :チリの 元 大 統 領 らによる 欧 州 北 米 中 米 訪 問 の 開 始 15 日 より,フレイ 元 大 統 領 (1994-2000 年 在 任 ) 及 びピニェラ 前 大 統 領 (2010-14 年 在 任 )は, 対 ボリビア 海 への 出 口 問 題 に 関 するチ 4
リの 立 場 を 説 明 するため, 北 米, 中 米 及 び 欧 州 訪 問 を 開 始 した 1 月 中 に フ 元 大 統 領 はコスタリカ,パナマ 及 びグアテマラを 訪 問 し, 今 後 エルサルバドル やホンジュラスも 訪 問 予 定 また ピ 前 大 統 領 は1 月 中 にトリニダード ト バゴ 及 びバルバドスを 訪 問 しており, 今 後 北 米 地 域 も 訪 問 予 定 である (5)ムニョス 外 相 による 中 国 CELACフォーラム 閣 僚 級 会 合 出 席 8 日, ム 外 相 は 中 国 CELAC(ラテンアメリカ カリブ 諸 国 共 同 体 ) フォーラム 第 一 回 閣 僚 級 会 合 に 出 席 するため 北 京 を 訪 問 し, 会 合 への 出 席 のほ か, 王 中 国 外 交 部 長 との 二 国 間 会 談 を 行 った ム 外 相 は, 中 国 とラ 米 地 域 の 関 係 深 化 のため, 今 後 は 特 にエネルギー 及 びインフラ 分 野 への 投 資 を 増 や す 必 要 があること, 及 び 将 来 の 成 長 市 場 である 中 国 におけるチリやラ 米 カリ ブ 地 域 の 存 在 感 を 強 化 していく 必 要 性 があると 強 調 した また ム 外 相 は, 中 国 CELACフォーラム 第 二 回 閣 僚 級 会 合 が2018 年 にチリで 実 施 され ることを 発 表 した (6)バチェレ 大 統 領 のCELAC 首 脳 会 合 出 席 ア 全 体 会 合 における バ 大 統 領 の 演 説 28~29 日,バチェレ 大 統 領 はコスタリカにおいて 開 催 された 第 3 回 ラテン アメリカ カリブ 諸 国 共 同 体 (CELAC) 首 脳 会 合 に 出 席 した 28 日 の 全 体 会 合 において 演 説 した バ 大 統 領 は, ラ 米 諸 国 は2002~13 年 の 間 で16% 近 く 貧 困 を 削 減 することに 成 功 した 一 方 で, 世 界 的 に 見 ると 甚 だしい 格 差 を 抱 えている より 公 正, 民 主 的 で 平 等 な 社 会 のため, 包 摂 的 な 政 策 を 通 じて 変 化 を 起 こさなければならない と 述 べた その 他 バ 大 統 領 は, 米 キ ューバ 関 係 について 米 玖 が 外 交 関 係 を 再 開 する 旨 発 表 した 点 につき, 大 変 満 足 している この 地 域 において 新 たな 地 平 が 開 かれたように 思 われ, 今 後 キュ ーバへの 禁 輸 措 置 が 解 除 され 二 国 間 関 係 の 完 全 正 常 化 に 向 けて 関 係 が 進 展 する ことを 願 っている と 述 べた イ 各 国 大 統 領 との 会 談 (ア)ソリス コスタリカ 大 統 領 両 首 脳 は, 今 次 CELAC 首 脳 会 合 のテーマであった 貧 困 との 闘 い や, 両 国 の 友 好 関 係 について 意 見 交 換 を 行 った (イ)モラレス ボリビア 大 統 領 バ 大 統 領 は 就 任 後 初,そして,ボリビアが 海 への 出 口 問 題 をICJに 提 訴 して 以 来 初 めてとなるモラレス 大 統 領 との 会 談 を 実 施 した 会 談 では, 両 国 が2007 年 10 月 に 合 意 した13のアジェンダに 基 づく 二 国 間 対 話 を 開 始 5
する 可 能 性 が 取 り 上 げられた 他 方,これはボリビアの 海 への 出 口 問 題 は 含 めない 形 で 行 われる ム 外 相 はこれについて, 海 への 出 口 問 題 は ハーグで 扱 っている 問 題 であり,それ 以 外 の 場 所 では 扱 わない と 述 べ,モラ レス 大 統 領 がCELAC 首 脳 会 合 での 演 説 において 海 への 出 口 問 題 に 触 れ なかったことを 評 価 した なお,チョケワンカ ボリビア 外 相 は, 海 への 出 口 問 題 を13のアジェンダに 基 づく 二 国 間 対 話 に 含 むものとしている (ウ)マドゥーロ ベネズエラ 大 統 領 両 首 脳 は 外 相 抜 きで15 分 程 度 会 談 した 右 会 談 は,チリの 与 野 党 の 政 治 家 が バ 大 統 領 に 対 し,ベネズエラで1 年 以 上 拘 束 されているロペス 大 衆 意 思 党 ( 野 党 ) 党 首 の 開 放 を 実 現 すべく マ ベネズエラ 大 統 領 との 間 に 立 って 仲 介 するよう 申 し 入 れている 中 行 われた さらに, 前 の 週 末 (25 日 )には ピ 前 大 統 領 が ロ 党 首 への 面 会 をベネズエラ 当 局 に 拒 否 されており,その 点 今 次 会 談 は 多 くの 注 目 を 集 めたものの, ム 外 相 は ロ 党 首 の 件 について 両 首 脳 間 で 取 り 上 げられたか 否 かについてはコメントを 控 えた (エ)その 他, バ 大 統 領 はモゲリーニEU 外 交 安 全 保 障 政 策 上 級 代 表 と 会 談 した (7)バチェレ 大 統 領 のグアテマラ 訪 問 1 月 29~30 日, バ 大 統 領 はグアテマラを 公 式 訪 問 し,モリーナ 同 国 大 統 領 と 首 脳 会 談 を 行 った 後,グアテマラ 観 光 協 会 (Instituto Guatemalteco de Turismo)とチリ 国 家 観 光 事 業 局 (Servicio Nacional de Turismo de Chile)の 間 の 観 光 分 野 における 協 力 に 関 する 覚 書 の 署 名 式 に 出 席 した また, 両 国 にと っての 関 心 事 項 であり 新 たな 協 力 の 可 能 性 がある 分 野 として, 鉱 業,エネルギ ー, 林 業 に 関 する 両 国 の 経 験 や 知 識 の 交 換 を 取 り 上 げた 6