(2) テレワークを巡る最近の動きと本ロードマップの位置づけ 2013 年 6 月に閣議決定された IT 総合戦略本部の 世界最先端 IT 国家創造宣言 ( 以下 創造宣言 という ) においては IT サービスを活用し 外出先や自宅 さらには山間地域等を含む遠隔地など 場所にとらわれない就業を可能



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テレワーク制度等 とは〇 度テレワーク人口実態調査 において 勤務先にテレワーク制度等があると雇用者が回答した選択枝 1 社員全員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 2 一部の社員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 3 制度はないが会社や上司などがテレワーク等をす

資料9

1. ネットワーク再編の背景 世界最先端 IT 国家創造宣言 ( 平成 25 年 6 月 14 日閣議決定 平成 26 年 6 月 24 日改定 )( 抜粋 ) 3. 公共サービスがワンストップで誰でもどこでもいつでも受けられる社会の実現 (2) 国 地方を通じた行政情報システムの改革 政府の IT

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女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

平成 29 年 4 月 12 日サイバーセキュリティタスクフォース IoT セキュリティ対策に関する提言 あらゆるものがインターネット等のネットワークに接続される IoT/AI 時代が到来し それらに対するサイバーセキュリティの確保は 安心安全な国民生活や 社会経済活動確保の観点から極めて重要な課題

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

平成18年度標準調査票

1 柔軟な働き方の推進 (1) 在宅勤務職員が 自宅において貸出用モバイルパソコンを活用し インターネット回線経由で庁内 LAN( ファイルサーバー等 ) に接続して通常の業務を遂行できる制度を構築する なお 業務を行う際には 山形県情報セキュリティポリシーを遵守するものとする ( 以下 (2) (

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

資料9

第5回 国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会 資料1-1

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1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

内部統制ガイドラインについて 資料

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併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

CONTENTS 1. テレワークをするために必要な ICT 環境とは 2. 情報セキュリティの 課題解決策 3. コミュニケーションの 課題解決策 4. マネジメント ( 労務管理 ) の課題解決策 2

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7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

CONTENTS 1. テレワーク導入における課題 2. 総務省テレワークセキュリティガイドラインについて 3. 技術 制度 人に関する情報セキュリティ対策例 4. 情報へのアクセス方法とその特徴 5. マネジメント ( 労務管理等 ) の対策 2

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

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平成23年9月29日WG後修正

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

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女性が働きやすい制度等への見直しについて

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

1 検査の背景 (1) 日本年金機構における個人情報 情報システム及び情報セキュリティ対策の概要厚生労働省及び日本年金機構 ( 以下 機構 という ) は 厚生年金保険等の被保険者等の基礎年金番号 氏名 保険料の納付状況等の個人情報 ( 以下 年金個人情報 という ) について 社会保険オンラインシ

基本認識

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制度名 No. 1 ( 働 1) フレックスタイム制度 システム開発部署を対象にフレックスタイム制度を導入 制度概要 コアタイムを設定 :11 時 ~15 時 週単位 ( 月曜日 ~ 日曜日 ) の総就業時間数が 所定就業時間を満たしていること 所定就業時間 / 週 :8 時間 営業日 始業時間 /

第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税))

2014 年度事業計画書 2014 年 3 月 25 日 一般社団法人日本テレワーク協会 1

ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

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目 次 1 多様な有為の人材の確保の推進 人材確保策の検討 充実 人材局 1 2 時代の要請に応じた公務員の育成 人材局 研修所 2 3 勤務条件 勤務環境の整備等 1 社会経済情勢に適応した適正な給与の実現 給与局 3 2 定年の引上げの実現に向けた人事管理諸制度の見直し 給与局 3 3 職業生活

平成18年度標準調査票

本日のテーマ

項目記載事項必須 1.4 非機能性 更新業務仕様書の 3-4 非機能要件 を踏まえ 提案するシステムに関して 基本的な考え方や方針 アピールポイント等を簡潔かつ明瞭に記述すること 3-4 非機能要件 の (1) から (4) に区分し すべての項目について記述すること 1.5 他システム連携 更新業


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Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

主な論点 資料 4 1. ワーク ライフ バランスの推進 生産性向上等の観点から 働き方とともに休み方を見直すことの必要性 重要性 (1) 有給休暇取得状況と長時間労働の国際比較 (2) 休暇取得と生産性との関係 (3) 仕事と仕事以外の生活の充実 2. 秋の連休の大型化等を実現する上での課題 (1

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資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

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改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

平成18年度標準調査票

大規模災害等に備えたバックアップや通信回線の考慮 庁舎内への保存等の構成について示すこと 1.5. 事業継続 事業者もしくは構成企業 製品製造元等の破綻等により サービスの継続が困難となった場合において それぞれのパターン毎に 具体的な対策を示すこと 事業者の破綻時には第三者へサービスの提供を引き継

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(2) 行政の高度化 効率化国や地方公共団体においてデータ活用により得られた情報を根拠として政策や施策の企画及び立案が行われることで (EBPM:Evidence Based Policy Making) 効果的かつ効率的な行政の推進につながる (3) 透明性 信頼の向上政策立案等に用いられた公共デ

中央労働災害防止協会発表

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1 検査の背景 国会 裁判所 内閣 内閣府 復興庁 総務省 法務省 外務省 財務省 文部科学省 厚生労働省 農林水産省 経済産業省 国土交通省 環境省 防衛省及び会計検査院 ( これらに設置されている外局を含む 以下 これらを合わせて 各府省等 という ) の一般職及び特別職の国家公務員に対する研修

1 Mission ミッション 世界で最先端の ICT 国家になる! Vision ビジョン 1 強靭な共通システム基盤を作る - 低廉で機動力のある情報システムの整備 2 公務員の働き方を変える - 効率的で生産性の高い行政の実現 3 行政サービスの利用者負担を下げる - 安心して使える 便利なサ

新たな外国人材受入れ制度の検討経緯及び概要 平成 30 年 7 月 12 日 経済産業省 製造産業局 今年 2 月 20 日の経済財政諮問会議において 総理から以下の指示 安倍政権として いわゆる移民政策をとる考えはありません この点は堅持します 他方で 5 年間のアベノミクスによって 有効求人倍率

制度見直しに関する主な方向性については 次の通り考えるものとする 1. ビッグデータ時代におけるパーソナルデータ利活用に向けた見直し 個人情報及びプライバシーの保護に配慮したパーソナルデータの利用 流通を促進するため 個人データを加工して個人が特定される可能性を低減したデータに関し 個人情報及びプラ

3. 公文書管理の適正を確保するための取組 公文書管理の適正を確保するため 行政文書の管理に関するガイドラインが昨年末に改正され それに従って改訂された各府省の行政文書管理規則が本年 4 月から施行されている まずは 各府省において行政文書の作成 保存から廃棄までの各段階における新たなルールの遵守を

はじめに 学校を取り巻く環境は, 社会や経済の変化に伴い, より複雑化 多様化しており, 学校には, これまで以上に子供たちに対するきめ細かな対応が求められております また, 情報化やグローバル化といった社会の急速な変化が進む中, 知識を活用し, 協働して新たな価値を生み出せるよう, 主体的な学びを

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

第3回 情報化社会と経済学 その3

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1 外国人傷病者対応 資料 1

扶養手当制度の概要 1 支給要件 扶養親族 ( 他に生計の途がなく主として職員の扶養を受けているもの ) を有する職員に対して支給 年額 130 万円以上の恒常的な所得があると見込まれる者は対象外 2 支給月額 配偶者 : 13,000 円子など : 1 人につき 6,500 円 ( 配偶者のない場

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JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

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図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

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資料3

きっかわ法律事務所 企業法務研究会(平成22年2月15日)資料            

2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会を見据えた行政の暑さ対策に関する取組 Countermeasure plans by governments against intense heat toward 2020 Tokyo Olympic & Paralympic games 内閣官

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構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

この結果 早期に導入希望を表明した市町村が2 市町あり 現在 人口規模や実現内容が類似する団体に声をかけ 共同で取り組めるよう支援を行っています 併せて 大阪版自治体クラウドの実現に向け 大阪府から依頼した出力様式をベンダーから標準システムとして提供できないか等の検討を行い 計画作りを進めていきます

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

Transcription:

国家公務員テレワーク ロードマップ 平成 27 年 1 月 21 日 各府省情報化統括責任者 (CIO) 連絡会議決定 1. 背景と位置づけ (1) 国家公務員テレワークに係る経緯と現状 国家公務員に係るテレワークの推進については 約 10 年前に IT 戦略本部における IT 戦略 (e-japan 戦略 Ⅱ 加速化パッケージ :2004 年 2 月 ) の一環として打ち出された これを踏まえて 各府省等におけるテレワーク導入に向けた取組が推進されるとともに 人事院 総務省を中心に 現行制度下における指針の策定 1 勤務時間等の制度面での検討 2 などが進められ その後 2008 年ごろから 各府省等における導入が進められてきた このような流れの中 平成 26 年 4 月に内閣官房 IT 総合戦略室が実施した 国家公務員テレワーク取組状況等調査 によると 既に 22 府省等のうち 17 府省等においてテレワークに係る実施規程が整備されており また テレワーク実績 ( 人日数 ) も年々着実に増加してきている しかしながら 職員数に対するテレワーク実績人数の割合は 約 0.1% であり 就業者全体や米国連邦政府 3 などと比較すると 圧倒的に低いレベルにあるのが現状である 図表 1 4 図表 2 5 図表 1 テレワーク実績 ( 人日数 ) の推移 図表 2 テレワーク実績人数割合の比較 1 現行制度下でのテレワーク実施に関する考え方 ( 指針 ) ( 人事院 総務省 )2004 年 7 月 2 国家公務員のテレワークに資する勤務時間の在り方に関する研究会報告書 ( 人事院 )2008 年 7 月 当時は 当面は現行制度で対応 するとの結論となっている 3 米国連邦政府では 2010 年テレワーク促進法 により テレワークポリシーに係る各省庁の役割 責任 期待等が明確化 ( テレワーク可能な従業員の明確化 訓練 モニタリング 報告 テレワークマネージングオフィサー (TMO) の指名など ) されている また その結果 2011 年以降 テレワーク実施者数は急激に増大しており 2013 年報告では従業員の約 14% がテレワークを行っている 4 国家公務員テレワーク取組状況等調査 ( 平成 26 年 4 月 内閣官房 IT 総合戦略室 ) 5 日本 ( 就業者全体 ) については 平成 25 年の在宅型テレワーカー率 ( 平成 25 年度テレワーク人口実態調査 ( 平成 26 年 3 月 国土交通省より ) 米国( 連邦政府 ) については 連邦政府資料より ( 出典 :telework.gov (http://www.telework.gov/reports_and_studies/annual_reports/index.aspx)) 1

(2) テレワークを巡る最近の動きと本ロードマップの位置づけ 2013 年 6 月に閣議決定された IT 総合戦略本部の 世界最先端 IT 国家創造宣言 ( 以下 創造宣言 という ) においては IT サービスを活用し 外出先や自宅 さらには山間地域等を含む遠隔地など 場所にとらわれない就業を可能とし 多様で柔軟な働き方が選択できる社会を実現するとともに テレワークを社会全体へと波及させる取組を進め 労働者のワーク ライフ バランスを実現する とされている 近年においては 社会全体において 女性の活躍推進とその前提となるワークライフバランスの実現について関心が高まってきており その実現にあたって重要なツールとなるテレワークの導入についても関心が高まってきている そのような中 テレワークを社会全体へ普及する観点から 国家公務員が ワークライフバランスの実現や災害等の非常時における業務継続等に配慮しつつ 自らが率先的にテレワークの導入に取り組む必要が生じてきている このような中 2014 年 6 月に閣議決定により改定された創造宣言においては 行政機関としても 引き続き テレワークを推進するなど ワークスタイルの変革を進めることが重要である の記述に加えて新たに 2014 年中に 2020 年を目標年次とする国家公務員のテレワークに係るロードマップを策定し テレワークを社会全体へと波及させる取組を進める と明記されたところである また その後 2014 年 6 月に設置された女性職員活躍 ワークライフバランス推進協議会において 国家公務員の女性活躍とワークライフバランス推進のための取組指針 ( 以下 取組指針 という ) が決定され (2014 年 10 月 ) この中で 1. 働き方改革 の一項目として テレワークの推進 が明記されている 更に 2014 年 7 月に総務大臣決定された 国の行政の業務改革に関する取組方針 においては 無線 LAN Web 会議 モバイル端末 リモートアクセス機能 BYOD 機能などのICTを積極的に活用し 従来型の 紙の資料による会議 現地への出張 職場での執務 といった執務環境の改善に取り組み ワークライフバランスに配慮した職員の多様で柔軟な働き方を可能としつつ 業務の効率化や生産性の向上を図る とされている このような動きを踏まえ 国自らが率先的にテレワークを導入し 社会全体へ波及させる観点から 国家公務員のテレワークの推進に向け 国家公務員に係るテレワークの推進に政府が一丸となって取り組むための工程表として 本ロードマップを作成する その際 国家公務員のテレワークの推進は 災害等の非常時における業務継続に配慮しつつ ワークライフバランスの実現に向けた働き方改革の一環として 業務の効率化 生産性の向上といった業務改革の推進等の観点から行うものとする 2

2. 基本的な方向 (1) 今後の基本的な方向 今後 政府全体としては 国家公務員において 場所にとらわれない就業を可能とするテレワークの導入を計画的に推進するものとし その結果 2020 年度までに 業務の性質上 テレワークの実施が不可能な業務を除き テレワークが勤務形態の一つとして定着し 必要な者が必要な時に当該勤務を本格的に活用できるようにする ことを目指す その際 本取組は社会全体に波及させることも目的の一つとして行われることを踏まえ 少なくとも 政府全体として 国全体の雇用型在宅型テレワーカー比率に係る目標 6 と比較して遜色のないレベルに達することを目指す そのためには まずは 職員のうち 必要な者が必要な時に テレワークを勤務形態として利用できるような環境の整備を進めることが必要である すなわち 多くの府省等において 既にテレワーク実施規程を設けるなど制度面では一定の整備が進んでいるが 今後は 各府省等において テレワークを利用できる職員の対象の拡大を図るとともに 職員が必要な時にテレワークを行うことができるような職場環境整備に向け実効ある推進体制の整備を進めることが必要である また 職員が柔軟にテレワークを利用することができるよう 勤務時間等に係る政府横断的な制度整備を進めることが必要である また テレワークの実施が不可能な業務を除き テレワークを勤務形態の一つとして定着 させるためには 最近の情報通信技術 ( 以下 IT という ) を活用し チーム型 の業務に対しても テレワークを利用することができるように環境整備を行う必要がある すなわち 現状においては オフィスで働いている職員と必ずしも頻繁にやりとりをすることなく業務を行う 持ち帰り型 のテレワークが中心になっているが 今後は オフィスで働いている職員と在宅等でテレワークをしている職員等とが IT を活用することによりチームとしてコミュニケーションをとりながら業務を遂行できるような チーム型 のテレワークの導入に向けて システム面 業務改革面等での環境を整備することが必要である (2) 基本的な進め方 このような問題意識のもと 2020 年度までの政府 ( 国家公務員 ) におけるテレワーク導入の目標に向けて 上述の普及 制度面 システム 業務改革面での取組を進めるため 本ロードマップにおいては 以下の3つの方針の下で進めるものとする 6 世界最先端 IT 国家創造宣言改定版 (2014 年 6 月閣議決定 ): これらの取組などにより 2020 年には ( 中略 ) 週一日以上終日在宅で就業する雇用型在宅型テレワーカー数を全労働者の 10% 以上にし ( 以下略 ) 平成 25 年の全労働者数に占める週 1 日以上終日在宅で就業する雇用型在宅型テレワーカー数の割合は 4.5%( 平成 25 年度テレワーク人口実態調査 ( 平成 26 年 3 月 国土交通省より )) 3

1より柔軟で かつ チーム型 のテレワークが 各府省等において 容易かつ当然に取り組めるための政府横断的な制度 システムの整備を可能な限り速やかに進める 2そのような政府横断的な制度 システムの整備を踏まえつつ 各府省等においては できるところから チーム型 を含むテレワーク導入拡充に向けた段階的かつ計画的な取組を進める 3これらの取組を政府全体として推進管理するための体制を整備する また このような政府 ( 国家公務員 ) におけるテレワークの導入の推進と並行しつつ テレワークを社会全体へと波及させるための取組を推進する <1 政府横断的な制度 システムの整備 > 内閣官房 人事院 総務省等が中心となり テレワークに係る普及 制度面 システム 業務改革面等での環境整備を進めることにより 各府省等が チーム型 の業務を含む多くの業務に対して より柔軟なテレワークを導入可能となるようにする 普及面 制度面 : 企業 各府省等における先進的な取組を踏まえ テレワークの実施にあたって留意すべき点等を整理することにより 各府省等でのテレワーク制度 システムの導入にあたって参考とすることができるようにする また 取組指針においては 現行では連続するものとして運用されている勤務時間を弾力的に分割可能とするよう 人事院に対し 検討を要請することとしており 各府省等において柔軟なテレワークが可能となる制度を導入することができるようにする システム面 業務改革面 : 政府共通プラットフォームにおける外部アクセス機能の整備や 在席確認 共有スケジューラー Web 会議 チャット等の チーム型 のコミュニケーションツール ( ソフトウェア ) を活用したテレワーク導入及び業務改革に係る府省等の取組を参照すべきモデル事例として共有することにより 各府省等において テレワークに必要な外部アクセス機能やコミュニケーションツールの導入及びその活用にあたって参考とすることができるようにする <2 各府省等における段階的取組の推進 > このような政府全体での横断的な取組を踏まえ 各府省等においては 各府省等におけるテレワークの本格的活用に向けて 原則 以下の3 つのステップでの取組を段階的に行うことが求められる 具体的な取組内容 スケジュールは 各府省等の判断に任せられる ステップ1: まずは 各府省等内のテレワーク推進体制を整備するとともに 現行制度 システムの範囲内で 他府省等の先進的な取組を参照しつつ 可能な限り 積極的にその導入に向け取り組む 4

ステップ2: 同時に 既に 外部アクセス機能やコミュニケーションツール等を既に整備している府省等を中心に 先行的に取り組む部局 課 係を選定し 働き方改革の一環として新たなテレワーク環境を導入し かつ業務改革と併せて推進するための取組を実施する等 チーム型 のテレワークについて試行を行う 一方 外部アクセス機能やコミュニケーションツール等を整備していない府省等においては 政府共通プラットフォームの整備状況や他府省等のコミュニケーションツール等を参考にしつつ 計画的にそれらの整備を進める ステップ3: その上で 政府全体の制度面での検討等を踏まえ また ステップ2 により得られた取組結果を参照すべきモデル事例として共有しつつ 組織的に拡充を進め 当該府省等における チーム型 のテレワークの実現を含めたテレワークの本格的活用を図る <3 政府全体として推進するための管理体制の整備 > 上記に係る取組を計画的に推進するため 各府省等においては 本ロードマップや各府省等の先進的な取組事例等を踏まえつつ 2020 年度までを視野に入れた当該府省等におけるテレワーク推進計画を策定する また 内閣官房では これらの計画をとりまとめた上で IT 総合戦略本部ほかに報告 公表するとともに継続的にフォローアップを行い 今後必要な方策について検討する 3. 国家公務員のテレワーク導入に向けた具体的な取組 (1) 政府横断的な制度 システムの整備 < 現行制度下における普及面での取組 > 現行制度下でのテレワーク実施に関する考え方( 指針 ) (2004 年 7 月 )( 人事院 総務省 ) に加え 使用端末 セキュリティ 勤務実態の把握 効率的な手当等の関連事務の処理等 利用者の利便性及びシステムの安全性の確保に配慮したテレワークの実現に向け 企業 各府省等におけるテレワークの実施に係る先進的な取組を各府省等間で共有するとともに その結果を踏まえつつ テレワーク実施時に留意すべき事項について整理する (IT 総合戦略室 内閣人事局 ) 各府省等におけるテレワークの進め方に関し 参考となる資料 ( 国家公務員テレワーク取組状況等調査 国家公務員テレワークに関する関係府省庁等情報交換会資料等 ) をイントラネット上に整備するとともに 関係府省等間の情報交換を促す (IT 総合戦略室 内閣人事局 ) 5

< 制度面での取組 > テレワークを1 日単位だけでなく 時間単位で利用しやすくするための措置とともに テレワークを行う職員の勤務時間管理 服務管理等の在り方 健康に配慮するための措置について 各府省等や職員団体等の関係者の意見を聴きつつ 検討することとしている ( 人事院 ) 毎年度初において 各府省等におけるテレワークに係る取組進捗状況について実態調査 フォローアップを実施し 必要に応じ制度面について各府省等から報告される政府横断的な課題についての対応に係る検討を関係府省等と連携して進める (IT 総合戦略室 ) <システム面での取組 > テレワークにおいて必要となる外部からの政府システムへのアクセスに関し 政府共通プラットフォームにおいて外部アクセス機能を提供するにあたっては 提供先となる各府省等と必要な調整を行いつつ 計画的にシステムの整備を行う 2014 年度内に一部府省等向けに機能の提供を開始する ( 総務省行政管理局 ) また 上述の制度面での取組と併せて 毎年度初において 各府省等におけるテレワークに係る取組進捗状況について実態調査 フォローアップを実施し 必要に応じシステム面について各府省等から報告される政府横断的な課題についての対応に係る検討を関係府省等と連携して進める (IT 総合戦略室 ) < 業務改革面での取組 > 既に外部アクセス機能及びテレワークに係るコミュニケーションツール ( ソフトウェア ) を整備している府省等と連携し 当該コミュニケーションツールの活用による業務改革と併せた チーム型 のテレワークに係る取組の当該府省等による試行を推進し 各府省等が参照すべきモデル事例として共有する ( IT 総合戦略室 総務省行政管理局 関係府省等 2016 年度末目途 ) (2) 各府省等における段階的取組の推進 ステップ1: 府省等内推進体制の整備と現行制度 システム下での取組推進 各府省等においては 取組指針において 大臣 事務次官等のリーダーシップの下 女性職員活躍 ワークライフバランス推進に係る体制を整備 ( 女性職員活躍 ワークライフバランス推進に関する事務の中核を担う担当官の設置を含む ) するとされていることから その体制の下で テレワークに係る制度担当及びシステム担当を含めた府省等内テレワーク推進体制を明らかにしつつ テレワークの推進に取り組む 6

企業 各府省等におけるテレワーク実施に係る先進的な取組等を参照しつつ 現行制度 システム下において テレワーク導入に向けて当面行うべき対応について明確化する その上で 制度の周知徹底 率先導入も含めて 種々の取組を着実に推進する 当面行うべき対応は 各府省等において判断されるものであるが 例えば テレワーク実施対象者に係る要件の拡大 手続き面の簡素化 体制面を含むテレワーク実施規程の見直し 職員に対する周知徹底 幹部 上司等に対する意識改革 研修に係る取組などが考えられる ステップ2: システム面の整備と チーム型 のテレワークの試行 各府省等においては 外部接続が明示的に禁止されているシステムを除き 既存システムの更改時期等を踏まえ セキュリティの確保された より使い勝手の良い外部アクセス機能を計画的に整備し 強化を図る その際 必要に応じて 政府共通プラットフォームの外部アクセス機能を活用するものとする テレワーク実施者に対して 専用端末を貸し出している場合には 対象職員が必要な時に実施できるよう 計画的に専用端末を整備する ( 参考 ) 各府省等における外部アクセス機能整備の考え方と政府共通プラットフォームが提供する外部アクセス機能の概要について ( 各府省等における外部アクセス機能整備の考え方 ) 多くの府省等では これまで 独自に各府省等サーバーへの外部アクセスの仕組みを構築し 独自ルール セキュリティ基準により 運営を行っているところ 今後 各府省等においては 各府省等における既存システム及びその外部アクセス機能の現状を評価し 政府共通プラットフォームが提供する外部アクセス機能の活用可能性を含め セキュリティの確保された より使い勝手の良い外部アクセス機能の整備 強化を行うものとする ( 政府共通プラットフォームが提供する外部アクセス機能の概要 ) 政府共通プラットフォームが提供する外部アクセス機能においては 技術的には 府省等から貸与された PC 等だけでなく 府省庁支給以外の端末の利用 (BYOD) も可能である ただし 府省庁支給以外の端末の利用に対応した情報セキュリティポリシーを有していない府省等は 政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準 ( 平成 26 年 5 月 19 日情報セキュリティ政策会議 ) 7 の関係部分等を参照しつつ情報セキュリティポリシーを適切に定めた上で テレワークの対象とする業務の性質等に応じた情報セキュリティ対策を実施する必要がある Windows OS を利用する場合 メール利用 各府省等のサーバーへのアクセスだけでなく 各府省等の各種システム ( 文書管理など ) も各府省等のポリシーと設定次第で利用可能となる ( ただし 各府省等固有の個別システムへのアクセスについては 各府省等のアクセス制限に依る ) 7 政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準 ( 平成 26 年度版 ) http://www.nisc.go.jp/active/general/kijun26.html 7

また これに加え 各府省等において テレワークの実施が不可能な業務を除き チーム型 のテレワークが当たり前に行われるような環境を整備するため チーム型 のコミュニケーションツール ( ソフトウェア ) を計画的に導入する その際 既に外部アクセス機能及びテレワークに係るコミュニケーションツールを整備している府省等を中心に 当該コミュニケーションツールの活用による業務改革と併せた チーム型 のテレワークに係る取組を 各府省等が試行する これにより 各府省等が参照すべきモデル事例として共有する ( 再掲 IT 総合戦略室 総務省行政管理局 関係府省等 2016 年度末目途 ) その際 単にソフトウェアの導入に留まらず 働き方改革の一環として 可能な範囲で災害等の非常時における業務継続に配慮しつつ 業務改革の推進と併せて 実施するものとし また それらによる効果の検証も行うものとする ( 参考 ) チーム型 のテレワークに向けたコミュニケーションソフトウェアの整備と業務改革 テレワークが当たり前に行われる環境を整備するためには 在宅等でテレワークを実施する職員だけではなく チーム型 の業務に係わる職員全員が 原則コミュニケーションツールを使って業務を行うとともに 当該取組が業務改革と併せて取り組まれることが必要 このため 各府省等においては その チーム型 のコミュニケーションツールとして 概ね 以下の 2 つの機能を有するソフトウェアの導入を計画的に進めるものとする また コミュニケーションツールの一つである電話についても 在宅等でテレワークを実施する職員と在庁職員等のコミュニケーションを向上するとともに 在庁職員の電話応対に係る負担軽減に配慮する観点から PHS 内線やIP 電話の必要性及び固定電話台数の縮減可能性について検討を行う 在席確認 共有スケジューラー : 上司を含むチームの全員が PC の作動状況等を踏まえ 各職員 ( チームメンバー ) の在席 不在やスケジュール等を確認できるもの 上司等による勤務管理ができるものもある Web 会議 チャット : 例えばクリック一つで 特定のメンバー ( 複数も可能 ) とオンライン上で画面を通じた会話 チャット等を行えるもの 現在 いくつかの先進的な府省等では 既にこれらに係るソフトウェアを導入しているところ 今後 他の未整備の府省等においても 先進的な府省等の取組等を参考にしつつ 導入に向けて検討を進めるものとする なお これらのソフトウェアの整備にあたっては 各府省等のシステムにおける外部アクセス機能を通じて利用できることはもちろん 政府共通プラットフォームが提供する外部アクセス機能を利用する場合においては同機能を通じても利用できるようにするものとする また 各府省等におけるソフトウェアの調達にあたっては 創造宣言の記載を踏まえ 原則として パッケージソフトウェアの利用が望まれる ただし ユーザーインターフェース (UI) などに関 8

しては 一定の要件を課しつつも 各ベンダーにおける創意工夫を促すことも検討することも可能とする さらに 必要に応じ 府省等間を跨いだチームでも コミュニケーションを行うことができるよう 他の府省等の職員等についても 招待する等してコミュニケーションに参加できるような仕組みを設けるものとする これらのソフトウェアの試行導入にあたっては 単にテレワークを行う人のみに導入するのではなく チーム全体として導入することを基本とする また 試行においては 単に現行の業務手順を置き換えるだけでなく 業務の効率化 生産性の向上を行う観点から 公務員の業務改革と併せて 導入を図るものとする 具体的には 例えば 以下の通りであるが 試行結果を踏まえ必要に応じ見直すものとする 各チームにおける 資料作成 配布 管理等の日常的な業務処理手順の見直し 紙決裁の見直しによる電子決裁の推進 文書の共有ルールの整備 過去の文書も含む行政文書のデジタル化の推進 原則紙の資料による会議から 原則電子資料に基づく Web 会議への移行など ステップ3: 本格的活用 各府省等においては 政府横断的な制度の見直しの動向に加え 上記に係る自府省等における外部アクセス機能やコミュニケーションツール ( ソフトウェア ) の整備や 同ソフトウェアを活用したテレワークに係るモデル事例を踏まえ 2020 年に向けた より柔軟で チーム型 も含む全府省等的なテレワークの導入 拡大に向けて 計画的に取り組むものとする その際 テレワークの導入対象範囲の拡大の方針としては 各府省等の判断にゆだねられるものの 原則としては まず 先行的に取り組む本府省等内の局課室から本府省等内へ拡充し また 本府省等内から地方部局も含めた府省等全体に拡充することを基本とする (3) テレワークの社会全体への波及に向けた取組 本ロードマップの作成は テレワークに関し 社会全体への波及を図ることを一つの目的としていることを踏まえ これまで行っている社会全体におけるテレワークの推進に係る取組 ( 取組事例の共有 普及啓発事業等 ) と連携しつつ 以下のような取組を行う 政府におけるこのようなテレワーク導入に向けたロードマップ作成に係る取組を 社会に公表 アピールすることにより 企業 地方自治体等における意識改革を推進する ( 内閣官房等 ) 政府における取組を含め 社会全体でのテレワークの認知度を高めるために 世間にテレワークを広くPRし 企業 就業者等に働き方を考えるきっかけを与えるため テレワークデイ又はテレワークウィークの実施を 関係機関とも連携しつつ 検討する (IT 総合戦略室 関係 4 省 ) 9

4. 政府全体として推進するための管理体制 各府省等においては 各府省等におけるテレワーク導入を計画的に推進するため 大臣 事務次官等のリーダーシップの下 本ロードマップや各府省等の先進的な取組事例等を踏まえつつ 2020 年度までを視野に入れた当該府省等におけるテレワーク推進計画を 平成 27 年度初めまでに策定する なお その内容については 取組指針に基づく取組計画との整合を図るものとし 状況の変化等を踏まえ 必要に応じて見直しを行うものとする なお テレワーク推進計画の内容は 各府省等のそれぞれの実情を踏まえて創意工夫し 記載されるものであるが 制度の見直しを見据えたテレワーク実施規程の見直し 外部アクセス機能の整備 強化 チーム型 のコミュニケーションツールの導入などに係るスケジュールなどが含まれる 具体的には 以下の通り ( 参考 ) 各府省等のテレワーク推進計画に記載が考えられる事項 1. 基本理念 目標 (1) 2020 年度末における府省等でのテレワークに係る基本理念 ( もしあれば ) 2020 年度までに 業務の性質上 テレワークの実施が不可能な業務を除き テレワークが勤務形態の一つとして定着し 必要な者が必要な時に当該勤務を本格的に活用できるようにする ことを基本 ( それに加え 各府省等として追加すべき理念があれば 記入 ) (2) 府省等におけるテレワーク実施率に係る目標 ( 当面 2020 年度 )( もし可能であれば ) 2. ステップ 1: 府省等内推進体制の整備と現行制度 システム下での取組推進 (1) 府省等内におけるテレワーク推進体制の整備 府省等内におけるテレワーク推進体制 (2015 年 3 月までに行った あるいは 当面行う体制整備の内容を記載 ) 各府省等内における PDCA サイクル体制など (2) 現行制度 システム下での取組推進 テレワーク導入に向けた積極的取組 その他府省等内での普及に向けた取組 より使い易くするための制度面での見直しなど 3. ステップ2: システム面の整備と チーム型 のテレワークの試行 (1) システム面での整備スケジュール 現行の府省等内 LAN 等の更改スケジュール 外部アクセス機能の整備 強化の検討 チーム型 のコミュニケーションソフトウェア等の整備など (2) チーム型 のテレワークの試行 対象府省等の場合 チーム型 のテレワークの導入に係るモデル試行 4. ステップ 3: 本格的活用 (1) 全職員への試行 拡充 実施規程におけるテレワーク対象者の拡大など (2) チーム型 のテレワークの導入 チーム型 のテレワークを含む府省等内全体への拡充方針など 10

内閣官房 (IT 総合戦略室 ) は これらの各府省等のテレワーク推進計画をとりまとめ IT 総合戦略本部ほかその他の適切な会合に報告 公表する また 毎年度初において 各府省等におけるテレワークに係る取組進捗状況について実態調査 フォローアップを実施し 各府省等の事情等と併せて個別府省等ごとの数値等を公表する 各府省等から指摘される政府横断的な課題についての対応に係る検討を関係府省等と連携して進める これらの推進状況等を踏まえつつ 本ロードマップについては 必要に応じて改訂するものとする 5. ロードマップ ( 別紙参照 ) ( 以上 ) 11