教育 歴史文化の輝く健康長寿村 を目指して 大宜味村長宮城功光 これまで本村においては 第 1 次から第 4 次にわたる総合計画に基づいた諸施策を展開し 各種住民サービスの向上 生活環境や産業基盤の整備を図ることで 豊かで住みよい村づくりを目指してまいりました しかし その間にも世界的な金融危機に端



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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図


[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

平成 26 年度 ~ 平成 33 年度 みんなでつくる! 笑顔あふれるまち 北海道中札内村

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施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

第 1 部 施策編 4

0-1表紙

PrimoPDF, Job 20

第2節 茨木市の現況

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北見市総合計画.indd

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

Microsoft Word - 第4次計画

255-6月号 01

01 【北海道】

第3節 重点的な取り組み

「(仮称)姫路市地域IT基本計画」の概要について

はじめに

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

泉大津

2


二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

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北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

第3 復興整備計画 参考様式集

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第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

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第4次日田市行政改革に向けての方針

計画の今後の方向性

各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

4 施策別計画 4 施策別計画 施策別計画の見方 施策の方向性を示しています 関連する施策と連携の内容を示して 取組の目標を示しています います なお 市民協働や人権 行政 施策の必要性を示しています の効率化などを内容とする まちづ 取組の現状と課題を示しています くりを進めるための基盤 である施

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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1 貴重な自然環境を継承するため 保全活動に取り組みます 指標目標の推移 指標目標 米代川やきみまち阪 風の松原などの豊かな自然を他に誇れると思う市民の割合 ( 市民意識調査 ) 松くい虫被害量 計画策定目標値 H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度 H19 年度 (H

(2) 富士北麓都市計画都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 平成 23 年 3 月 ) 山梨県では 既に人口減少 超高齢社会が到来しており 都市経営コストの最適化 自動車を自由に使えない高齢者等の移動手段の確保 公共公益施設や大規模集客施設の適正立地 地球環境問題への対応など様々な課題が都市

目標人口 平成 9(07) 年度の将来目標人口 1 万 9000 人を目指します 国立社会保障 人口問題研究所の推計を基にした試算によると 有田町の総人口は010 年の0,99 人から07 年には18,000 人 060 年には1,000 人程度となると予想されています 今後 出産や子育てへの支援に

地域子育て支援拠点事業について


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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

基本方針 2-1 観光資源の有効活用〇歴史 スポーツ 自然など 恵まれた観光資源を活用し 世界に向けた積極的な情報発信や意見交換の場の整備を行います 〇文化 芸術資源のデジタルアーカイブ 33 化により 資源の保護を進め インターネット上での有効活用も行います 2-2 活力ある産業〇ホームページ等の

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

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三浦市長 吉 田 英男 新年明けまして おめでとうございます 市民の皆様には 気持ちも新たに 素晴らしい新年をお 迎えになられたこととお喜び申し上げます 昨年は 消えた年金問題 薬害肝炎犠牲者への対応 安倍首相の突然の辞任 ねじれ国会 による審議の停滞など 国政においては 国民に目を向けているとは思

知創の杜 2016 vol.10

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

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( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 28 年 12 月 9 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 日本政策金融公庫国民生活事業 ( 生活衛生資金貸付 ) 主要利率一覧表 下記以外の設備資金 ( 注 2) 融資の種類利率 ( 注 1) 省エネル

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

3 4

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

1 広島市障害者計画の策定について

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周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

三鷹市健康福祉総合計画2022

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

まちづくりの基本目標 基本理念 ~ 豊かな自然 かがやく文化 みんなで築く安心のまち ~ 自然と共生するまち ( ゆとり 潤い ) 活力ある産業のまち ( 連携 発展 ) 目標とする将来像 4 つの将来像の実現に向け 総合的に施策を推進する 文化があふれるまち ( 希望 活気 ) やすら

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

4 平成 年度のと 基本目標 1 しごとをつくり 安心して働けるようにする 本市の基幹産業である農漁業を魅力あるものにするため 六次産業化や高収益型農業を推進し 新規就農者や農業後継者の育成にました また 働く場所の確保と地域経済の活力向上のために企業誘致へのや 創業支援プログラムの作成

相模原市住宅基本計画 概要版

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資料1 第1回会議のポイントについて

( 歳 入 ) ( 単位 : 千円 ) 款 項補正前の額補正額計説明区分金額目 20. 農林水産業費補 270,3 58, , 農業費,026 農業生産体制強化総合推進対策事業費,026 助金 0. 林業費 47,330 林業振興対策費 47, 財産収入 40,

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

第2節 茨木市の現況

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

Transcription:

教 育 歴 史 文 化 の輝 く健 康 長 寿 村 大宜味村第5次総合計画 2016 2025 概要版 沖縄県大宜味村 1

教育 歴史文化の輝く健康長寿村 を目指して 大宜味村長宮城功光 これまで本村においては 第 1 次から第 4 次にわたる総合計画に基づいた諸施策を展開し 各種住民サービスの向上 生活環境や産業基盤の整備を図ることで 豊かで住みよい村づくりを目指してまいりました しかし その間にも世界的な金融危機に端を発した景気の後退や全国的な少子高齢化社会の到来と人口の減少など 社会 経済情勢や住民ニーズも大きく変化しており 本村においてもこのような状況に的確に対応していくことが求められています そこで 本村が今後新たな時代に対応していくための指針として このたび大宜味村第 5 次総合計画を策定しました 計画策定にあたっては 住民アンケートの結果 意見交換会や総合計画審議会のご意見などを参考にしております 将来像に掲げた 教育 歴史文化の輝く健康長寿村 の実現に向け 住民と行政が力をあわせて協働の取り組みをすすめ 住民一人ひとりが主役になれるむらづくりに取り組んでいきたいと思います むすびに 本計画の策定にあたりご尽力を賜りました総合計画審議会委員や住民意見交換会に参加頂いた皆様 また 住民アンケートなどにより貴重なご意見 ご協力を頂きました住民の皆様に心から感謝申し上げます 平成 28 年 6 月 はじめに 総合計画の目的本計画は 村民と行政にとって 村づくりを進める指針となるもので 今後 10 年間の目指すべき基本方針を定めたものです 総合計画の構成 本村の将来像を描き 村づくりの基本理念と目標及び施策の大綱を示す 基本構想の期間は平成 28 年度 ~ 平成 37 年度までの 10 年間とする ( 長期計画 ) 基本構想を具体化するための行政の施策 手段を総合的 体系的に示す 基本計画の計画期間は 平成 28 年度 ~ 平成 32 年度までの 5 年間とする ( 中期計画 ) 基本計画で定められた各種事業を実施するための財政措置等を講じるもの 実施計画の期間は 3 年間で 1~3 年ごとに見直しを行う ( 短期計画 ) 1

これまでの総合計画 計画期間 ( 年度 ) 将来像 基本目標 人口目標 計画期間内に実施した主な事業 第 1 次 S54(1979) 豊かで住みよく明るく健康で 文化 なし 大宜味中学校 ( 統合 ) 整備 ~S61(1986) 的な村づくり 村営簡易水道整備 農村環境改善センター整備 村立芭蕉布会館整備 塩屋漁港改修工事 第 2 次 S63(1988) 豊かで住みよく明るく健康で 文化 4,200 農村総合整備モデル事業 ~H7(1995) 的な村づくり 人 高齢者等活性化センター整備 村立歯科診療所整備 ( 塩屋漁港 ) 学校給食センター整備 ( 饒波 ) 第 3 次 H8(1996) 豊かで住みよい村づくり 4,200 塩屋湾外海公有水面埋立事業 ~H17(2005) 明るく健康な村づくり 人 特産品加工施設整備 文化的な村づくり 畑地かんがい整備 江洲定住分譲地整備 公営住宅整備 ( 大宜味 田嘉里等 ) 地域情報基盤整備事業 小学校 中学校改築 水源基金事業 ( 公民館 共同売店 農村公園 集落排水 集落道等整備 ) 第 4 次 H18(2006) 健康長寿のいきいき輝く文化の村 4,200 公営住宅整備 ( 田嘉里第 2 喜如 ~H27(2015) 豊かで住みよい村づくり 人 嘉 マーランガー 結の浜 ) 健康ユイマールの村づくり 道路の整備 ( 押川線 海染江洲原 心豊かな文化の薫り高い村づくり 線 結の浜線等 ) 安心 安全な村づくり 北部広域ネットワーク整備 ( イン ターネット環境の整備 ) 村立診療所整備 ( 結の浜 ) 浄化センター整備 結の浜分譲地整備 企業支援施設整備 結の浜公園整備 ター滝駐車場整備 小学校統合 中学校移転整備 第 5 次 H28(2016) 教育 歴史文化の輝く健康長寿村 3,200 ~H37(2025) 豊かな自然が生み出す活力ある村づ 人 くり 健康長寿と子育て 弱者を支える 結 の村づくり 歴史に学び人を育む文化の村づくり 安全 安心な住みよい村づくり 2

1 本村の特性と課題 生かすべき特性 自然環境に恵まれ 美しい景観がある 元気な高齢者が多く 長寿である 伝統行事や新しいイベント 史跡など文化資源がある 住民同士のつながり 支え合いがある 発展への課題 豊かな自然環境の保全と新たな産業の振興 子育て環境や児童福祉の充実 県境長寿の維持 過疎対策 2 将来像 教育 歴史文化の輝く健康長寿村 本村のキーワードの筆頭である 長寿の里 については 内外に広く知られており本村のイメージとしてすっかり定着している しかしながら 人口減少や過疎化は自治体の存立に関わる重大な課題であり 将来の長寿を支える次世代の人口の維持を図る必要がある また 現代的な生活を求め人口の転出傾向がある実態に対し 必要最低限の生活利便性の水準は確保しつつ 物質的豊かさではない 心豊かに暮らせる村 を目指すべきである その拠り所となるのは 都市には無い自然資源と 先人たちがこの地で創り上げてきた歴史文化である そして この歴史文化を受け継ぎ発展させていく将来の世代を育てることも重要である 以上から 先に見た今日の本村の現状と課題を踏まえ 第 4 次総合計画の基本理念を踏襲しつつ 将来像を 教育 歴史文化の輝く健康長寿村 とする 3 施策の基本目標 豊かな自然が生み出す活力ある村づくり 産業の振興 本村の特性や資源を活かした産業を振興し 活力ある村づくりを目指す 健康長寿と子育て 弱者を支える 結 の村づくり 保健 福祉の充実 子どもからお年寄りまで 互いに支え合い健やかに暮らせる地域社会の形成を目指す 歴史に学び人を育む文化の村づくり 教育 文化の振興 歴史の中で培った文化と伝統を継承し 新たな文化と人材を育む村づくりを目指す 安全 安心な住みよい村づくり 生活環境の整備 安全 安心を確保し あらゆる世代が快適な生活を送ることができる村づくりを目指す 3

4 目標年度 基本構想 大宜味村第 5 次総合計画 基本構想は 平成 28(2016) 年度を初年度とし 平成 37 (2025) 年度までの 10 年間を計画の目標年度とする 前期基本計画 大宜味村第 5 次総合計画の期間 (10 年間 ) の内 前期 5 カ年で 初年度は平成 28(2015) 年度 目標年度は平成 32(2020) 年度である 5 目標人口 目標人口の設定にあたっては 国のまち ひと しごと創生 長期ビジョン 及び 総合戦略 を受けて 平成 27 年度に策定した 大宜味村まち ひと しごと創生総合戦略 の将来推計人口を参考に 平成 37(2025 年 ) 年度時点の人口 3,200 人を目標人口として設定する 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 H32 H37 H42 H47 H52 H57 H62 H67 H72 全人口年少人口 (15 歳未満 ) 生産年齢人口 (15~64 歳 ) 老年人口 (65 歳以上 ) 平成 37(2025) 年 3,200 人 第 5 次総合計画目標年度 平成 52(2040) 年 3,300 人 平成 72(2060) 年 3,500 人 4

6 重点施策 本村の将来像 教育 歴史文化の輝く健康長寿村 を実現していくため 今後 10 年間にお いて重点的に推進する事業を 3 つの施策を掲る 1 未来を担う人財の育成 人材を以って資源と為す 本村には 人材を以って資源と為す という村是があり これまで各分野で活躍する人材を輩出してきた 将来を担う子ども達の人材育成は本村の重要課題であり 子供一人ひとりの 意欲を育て 個性を尊重し 健康増進に努めるとともに 時代変化へ柔軟に対応でき 先見性に富み 生涯を通じて学び続ける資質や能力の育成が求められている そこで 本村においては 幼児児童生徒における人材育成はもとより 生涯学習 歴史 文化における人材育成 伝統工芸における後継者の育成など 産業 経済等各分野においても活躍し 村民一人ひとりが大宜味村を支える人財育成に取り組む 2 公有財産の活用による産業の活性化結の浜地区の継続的な整備をはじめ 旧大宜味分遣所や旧大宜味村立診療所などの公共施設跡地や4 小学校の統合移転 中学校移転により発生した学校跡地の有効かつ効果的な利活用を図る また 活用にあたっては 民間活用も検討し 産業の活性化による村民所得の向上と安定した雇用の創出 定住人口の増加を目指す 3 地域資源を活かした滞在型観光の推進本村の自然を含む 奄美 琉球 が自然遺産として我が国の世界遺産暫定リストへ記載されることが決定しており 今後 さらなる村の山々とこれらを囲む地域の自然の保全 活用が期待されている 世界自然遺産登録に向け 貴重な自然を保全 継承していくための取組みを実施していくとともに 長寿と癒しの森整備計画を踏襲しつつ 豊かな自然環境を活かした観光拠点の整備を推進していく また 本村には国の重要無形文化財であり 沖縄を代表する伝統工芸品である 喜如嘉の芭蕉布 や文化資源である 根謝銘グスク などがあり これらの貴重な地域資源を活用し 大宜味型体験滞在観光 の振興を図る 5

7 基本構想と基本計画の関係 豊かな自然が生み出す活力 ある村づくり 農林水産業の振興 商工業の振興 観光の振興 健康長寿と子育て 弱者を 支える 結 の村づくり 健康福祉の村づくりの推進 児童 母子 ( 父子 ) 福祉の充実 障害者福祉の充実 高齢者福祉の充実 保健医療施策の充実 国民健康保険の充実 教育 歴史文化の輝く健康長寿村 歴史に学び人を育む文化の村づくり安全 安心な住みよい村づくり 学校教育の振興 生涯学習の振興 スポーツ レクリエーションの振興 地域文化の振興 道路の整備 港湾の整備 河川の整備 水道の整備 下水道の整備 集落排水路の整備 し尿 ごみ処理の推進 火葬場の整備 消防 防災の推進 住宅地の整備 確保 情報通信の整備 総合計画の実現に向けて 行財政運営の拡充 広域行政の推進 村民参加による村政の推進 6

8 前期基本計画 ( 個別政策 ) 豊かな自然が生み出す活力ある村づくり施策 1 農林水産業の振興農業の振興 ( 生産基盤の整備 時代に対応可能な農業の展開 遊休地や人的資源の活用 ) 畜産業の振興 ( 経営の安定化促進 時代に対応した畜産の振興 ) 林業の振興 ( 公益機能の充実 森林レクリエーション需要への対応 生産活動の充実 ) 水産業の振興 ( 採取漁業の近代化 体験型観光の推進 養殖漁業の拡充 漁業環境の保全 組織強化 ) 施策 2 商工業の振興商業の振興 ( 経営基盤の強化 商業拠点施設の整備 ) 工業の振興 ( 既存製造業の育成 強化 工芸村づくりの推進 新規産業の立地促進 ) 施策 3 観光の振興観光推進体制の構築 観光基盤施設の整備 観光資源の開発 環境保全型観光の推進健康長寿と子育て 弱者を支える 結 の村づくり施策 1 健康福祉の村づくりの推進健康づくりの推進 ユイマールコミュニティの形成施策 2 児童 母子 ( 父子 ) 福祉の充実児童福祉の充実 ( 子育てネットワークの形成 各種制度の活用促進 ) 母子 父子福祉の充実 ( 経済的自立の支援 相談 指導体制の充実 ) 施策 3 障害者福祉の充実ボランティア組織の育成 誰にも優しい環境づくり 家族介護負担の軽減 機能訓練等の実施 生活安定化の促進施策 4 高齢者福祉の充実施設整備の推進 介護保険サービスの充実 地域連絡体制の強化 村民意識の啓発施策 5 保健医療施策の充実医療機関の充実 予防医療の充実 リハビリテーションの充実施策 6 国民健康保険の充実保険税収納率の向上 医療費の適正化推進 保険事業の推進歴史に学び人を育む文化の村づくり施策 1 学校教育の振興幼稚園教育の振興 ( 教育環境の整備 教育内容の充実 幼稚園と保育所の連携検討 ) 義務教育の振興 ( 学校教育の充実 学習環境の整備 学校給食の充実 ) 施策 2 生涯学習の振興生涯学習内容の充実 生涯学習環境の整備 社会教育施設の整備 7

施策 3 スポーツ レクリエーションの振興スポーツ レクリエーション施設の整備 スポーツ レクリエーショ活動の充実 健康づくりの推進施策 4 地域文化の振興文化財の保全 活用 ( 文化財の保全 文化財の活用及び普及 資料館の整備推進 ) 地域文化の継承 ( 地域文化の継承 文化継承 記録 編纂 ) 安全 安心な住みよい村づくり施策 1 道路の整備広域ネットワークの整備 村内ネットワークの充実 道路環境の整備施策 2 港湾の整備施策 3 河川の整備基盤整備の充実 村内ネットワークの充実河川浄化対策 河川環境整備施策 4 水道の整備施策 5 下水道の整備水道施設の整備 水道事業の健全運営下水道施設の整備 公共水域の水質保全の啓発施策 6 集落排水路の整備施策 7 し尿 ごみ処理の推進集落内雨水排水施設の整備し尿処理の推進 ごみ処理の推進施策 8 火葬場の整備火葬場の整備施策 9 消防 防災の推進消防 救急の推進 ( 火災予防の充実 国頭地区行政事務組合の機能強化 救急 救助体制の充実 ) 防災 交通安全 防犯対策の推進 ( 災害対策 交通安全対策 防犯対策 ) 施策 10 住宅地の整備 確保村営住宅の整備 住宅地の整備促進施策 11 情報通信の整備通信基盤の拡充 防災行政無線の整備拡充 情報産業の立地促進総合計画の実現に向けて施策 1 行財政運営の拡充行政運営の確立 ( 行政組織の整備拡充 事務事業の電算化推進 行政改革の推進 役場庁舎の移転検討 ) 財政運営の確立 ( 財政運営の効率化 自主財源の確保 公共施設等総合管理計画の策定 ) 施策 2 広域行政の推進広域的連携の推進施策 3 村民参加による村政の推進村民参加の促進 各種団体の活動支援 8

大宜味村第 5 次総合計画 概要版 発行年月 : 平成 28 年 6 月 企画 編集 : 大宜味村企画観光課 905-1392 沖縄県国頭郡大宜味村字大兼久 157 TEL(0980)44-3007 FAX(0980)44-3029