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3. 被害の実例 別紙参照

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〇 G ク リ ニ ツ ク (郡山市) 玄関タイル 〇 外装 浄化槽本体 H婦人科(福島浜通り) 外壁の亀裂 倒立顕微鏡の落下 実体顕微鏡の落下 へ ンチトッフ型インキュべータ (胚の損失なし) 67 顕微装置の落下 震災後に固定したインキュべータ

4. 東日本大震災が生殖医療に与えた影響 変化 東日本大震災は震災 津波のみならず 原子力発電所事故によっても不妊治 療を行うご夫婦の生活 心理に暗い影を落とした 被害状況には地域差があり 不妊治療の現場から様々な声が届けられた 別 紙 ア ン ケ ー ト 調 査 票 の 問 6 問 7の回答をまとめて報告する (1)地域別考察 ①岩手県 〇 一度治療を諦めたご夫婦など 挙児希望カップルの増加を認めた 〇震災 津波で子供を亡くされたご夫婦のカウンセリングを行つている 〇精神的ストレスのためか 通常の排卵誘発に反応しないケースを多く認め た 〇 ビルの耐震性に問題があり ビル診の終了を検討している 〇 患 者 サ イ ド か ら み て 不妊治療とは生活がある程度安定したときに取り組 める治療である こ と を 再 認 識 さ せ ら れ た ②宮城県 〇震災で子供を亡くした40歳を過ぎたご夫婦の受診が目立つた 〇地震 津波で子供を失い どのような治療法でも構わないから子供を授か りたいという切実な夫婦の声が聞かれた 〇通信手段が機能せず 患者やスタッフとの連絡が取れず 苦労した ③福島県 〇岩手 宮城と異なり 原子力発電所(原発)事故の影響が強く 放射能を 心配して治療を延期する症例や紹介患者の減少 妊娠後に県外へ転院する 症例の増加がみられた 〇原発事故の影響は大きく 患者はもとより医療スタッフの福島県からの流 出 脱出にともない 診療そのものの継続 再開が不可能になっている施 設もみられる 〇 通院される患者の約90 % に放射能の影響を質問される 〇 避 難 に よ り 夫 と 別 居 に な っ た 為 不妊治療が進まない例がみられる 〇 凍 結 融 解 胚 移 植 法 で は 移 植 後 ホ ル モ ン 補 充 療 法 ( h o r m o n e replacing treatment:hrt) を行つて妊娠継続を維持する手段を講じるのが 一般的 であり 様々な理由からHRTが不可能となり流産に至つたと考えられる - 68 -

症例が存在した 〇近医の閉鎖に伴い 凍結受精卵を受け入れた 〇生殖補助医療の同意書に胚喪失の可能性があることを了承してもらう旨 を付け加えた (2)まとめ 放射能の影響 避難によって今後の生活を不安視し 不 妊 治 療 を 断 念 縮 小 されるご夫婦がいる一方で 震 災 を 期 に 挙 児 希 望 が よ り 強 く な る または意識 が変わり 新たに挙児を希望するようになるご夫婦も存在する 福島県では特に原発事故の影響が深刻で 避難によ り物理的に治療が困難に なっているほか 放射能の影響が未知数であるため 治療を控える患者も多く 風評被害 報道被害ともとれる影響のため不妊治療の縮小を余儀なくされてい る施設も多かった

一 70-5. 震災からの復興と今後の対策 東日本大震災は数百年に一度の大震災と さ れ て い る が その後も大規模な余 震が頻発しており今後も東北地方に大震災が発生する可能性は否定できない ま た 今後東南海地震などの発生も予想され 不妊治療における災害対策は急 務である 本研究から得られた知見をもとに不妊治療の施設 設備 技術面に おける対策を検討した (1)施設面 ビルに居住することが多いクリニツクでは震災による直接的な被害が大きく 耐震性において大型病院の有意性が判明 した 採卵など 患者に侵襲を与える医療を行うことになる不妊診療クリニツクは 病院等公共の施設に準じた耐震基準をクリァする施設を建設することが望まし いと考えられる 近年増加しているクリニツク向けのビルの耐震基準も再考さ れねばならない ま た 病院においては非常電源が有効に稼働した例が多く 不 妊 治 療 を 行 う ク リ ニ ツ ク に お い て も 非常電源の準備は必須になると考えら れた (2)設備面 実例でも示した通り 顕微鏡やインキュべーターなどの固定により 被害が 最小化された 壁に直接アンカーを打ち込む ま た は 滑 り 止 め マ ツ ト を 使 用 す ることが効果的であった これまでの震災の経験から イ ン キ ュ べ ー タ ー の 固 定 を 行 つ て い た 施 設 は 多 かったが 特にビルで診療を行つてい施設で顕微鏡やマニピュレータが落下 破損した例が多い 清潔を保てる形で 顕 微 鏡 等 の 固 定 も な さ れ る べ き と 考 え られた (3)技術面 震災による直接的な被害を免れた場合でも 電源喪失等により胚培養の継続 が 困 難 と な り 配偶子 胚を喪失する可能性がある ガラス化急速凍結法(vitrification)は特殊な機械や電源を必要とせず 液 体窒素中で胚を安定した状態で保管することが可能である ガ ラ ス 化 法 を 行 つ ていない施設で 凍結保存ができず胚を喪失したという報告も認めた

71 - 通常ガラス化法は受精後 分割が進んだ状態でなされるが 大震災などの非 常 事 態 が 起 こ っ た 場 合 に は 体 外 受 精 ( I V F ) 顕 微 授 精 ( Ics I ) を 施 行 し た 後 早 期 に 凍 結 を 行 う 必 要 が あ る 研究協力者の菅沼らは 媒精 (授精) 直後の卵 を凍結 融解して生存率 受精率 胚発生率を調べる研究を行つた a 研究方法 今回のわれわれの調査結果 また参考文献からも 卵子や胚の凍結保存それ も急速凍結法(vitrification)が大災害時の卵子や胚の喪失回避に極めて有 効であることが認められている 災害時長時間電力消失時など胚培養の継続が困難な場合 ガ ラ ス 化 法 (vitrification)による体外受精/顕微授精(卵細胞質内精子注入法)卵 胚の凍結保存法が 配偶子 胚の喪失回避に有用であるか否かをBDF1マウス を用いて検討した B D F 1 マ ウ ス ( 8 ~ 1 6 週 齢 7~ 1 2 週 齢 ) を 用 い 既 報 に 従 い 卵 細 胞 質 ' 内精子注フ. (ICSI) を 行 い I C S I 後 1 5 分 3 0 分 1 2 4 6 時 間 の 時 点 で IcsI 卵をガフス化法(vitrification)で凍結保存し 融解後の生存率 受精率 胚 発生率などを調べた また同様に 媒精後30分~6 時 間 に 体 外 受 精 ( I vf ) 卵 を 凍結した場合の 融解後の生存率 受精率 胚発生率を調べ IVF/ICSI後早 期における凍結 融解の影響に っい て 検 討 し た さ ら に 媒 精 後 1 時 間 以 内 に 凍 結 融 解 を 行 い 媒 精 ~ 凍 結 融 解 後 2 時 間 の 時 点 で 未 受 精 と 判 断 さ れ た I vf 卵にrescue I C S I を 行 つたときの受精率 胚発生率を検討した _ b 研究結果 ICSIを行つた15分後に凍結した群では 凍結 融解後の生存率がやや低下 す る 傾 向 が 認 め ら れ た ( 6 8 % : 3 0 分 以 降 群 8 3 ~ 9 0% ) が 受 精 率 ( 9 5 ~ 1 0 0 % ) 胚 盤 胞 形 成 率 ( 受 精 卵 あ た り 7 5~ 90% ) に 有 意 差 を 認 め な か っ た IVF卵において 媒精後1時間までは凍結 融解により受精率が低下した(30 分, 1 時 間 群 で そ れ ぞ れ 2 0 % 6 5 % : 2 時 間 以 降 群 8 0~9 6 % ) が 受 精 卵 あ た り の胚盤胞形成率に有意差を認めなかった (68~88%) また 媒精後1時間以内に凍結 融解処理を行なった卵で 受精を認めるこ と が で き な か っ た 卵 ( 媒 精一融 解 後 合 計 2 時 間 時 点 で 第 2 極 体 な し ) に 対 し て ICSI (rescue I C S I ) を 行 つ た と こ ろ 受 精 率 8 8 % 胚 盤 胞 形 成 率 8 0% と 良 好 な結果が得られた

c 考察 顕微授精施行時 30分以降であればガラス化法 ( v i t r i f i c a t i o n ) での凍結処 理により 生存率 胚発生を障害せず保存が可能であることが示唆された 体 外受精施行時 受 精 卵 に お い て は 凍 結 の タ イ ミ ン グ に よ る 胚 発 生 の 差 は 認 め な いが 媒精後早期では受精率の低下が懸念されるため 媒精一融解後の合計時間 が2時間程度(ヒト卵に換算した場合6時間程度か)の未受精卵に対しては顕 微授精(intra-cytoplasmic sperm i n j e c t i o n : I C S I ) ( r e s c u e I C S I ) が 受 精 障 害の回避に有用であった この内容の詳細は現在 学 術 論 文 に ま と め る べ く 作 業中である _ d 大災害発生時の卵子や胚に対する凍結法での対策 前述の実験結果から 大災害が発生した時 採取されていた新鮮な卵子や胚 は採取後の時期により以下のような処理を行う ①媒精前の卵子 直ちにガラス化法(vitrification)で凍結保存す る 融解後IVFもしくはICSIを行う ②ICSI終了卵子 直ちにガラス化法で凍結保存する 融解後胚培養を 行い 胚移植する ③媒精後6時間以降のIVF卵子 ガラス化法で凍結保存する 融解後胚培養を行い 胚移植する ④媒精後6時間以前のIVF卵子 ガラス化法で凍結保存する 融 解 後 媒 精一融解後の合計時間が6時間 (媒精から凍結までの時間十融解後の培養時間=6時間) 経過した時点で受精の有無を確認し 受精が認められないと きはICSI(rescue ICSI)を行う

_ e 大災害発生時 ガラス化凍結法の実際 別紙参照

_E.考察及び結論 本研究で明らかになった点は 福島県において人 ロ 減少のみならず 医療ス タ ッ フ の 流 出 放射能の影響 避難により通院が困難になっている等 多岐に わたる理由のために高度な不妊治療の縮小が見られる点である 一方で 近隣の宮城 岩手では挙児を希望するカップルが増加してきている と い う 印 象 を 持 つ たとする意見が寄せられ そ れ を 裏 付 け る よ う に 宮城県で はAIHが震災後で18%増加していた これは宮城県に人 ロ が 流 入 し て い る こ と 新規に不妊治療を始めようとしているご夫婦が増加したことを示唆している 福島県ではとくに原発事故の影響が深刻であり 県民の感情また県の若年人 口 が 回 復 す る ま で 長 い 時 間 を 要 す る と 考 え ら れ る し か し 隣接する宮城県で は 新 た に 不 妊 治 療 を 始 め よ う と す る 気 運 も 高 ま っ て お り 放射能に対する冷静 かっ正確な報道と的確な除染作業が進められれば 福島県で行われる生殖医療 が回復する日も遠くはないと思われる 大災害に向けた今後の取り組みとして 生殖医療連絡協議会 (日本産科婦人 科学会 日本泌尿器科学会 日本生殖医学会 日本受精着床学会)は生殖補助 医療(ART)登録施設に緊急行動計画を策定することを求めている 東北地方の 不妊治療施設は 大震災の経験を生かした現実的な緊急行動計画を策定し 全 国に広げてゆく責務がある ま た 本 研 究 と 同 様 の 観 察 を 今 後 と も 継 続 し て ゆ く こ と で 束日本大震災の 与えた生殖医療への影響がさらに正確に評価され 今 後 起 こ り 得 る 大 災 害 へ の 対策の構築に繋がっていく と 考 え ら れ る

問 1. _ アンケF ー ト 調 査 票. 東日本大震災の前後における不妊治療や生殖補助医療 妊娠行動の変化について のアンケ ート調査 貴医療機関名および回答担当者のお名前をお教え下さい 担当者名: 医療機関名: 集計結果は統計的数字にまとめますので 回答と医療機関を特定されることはございません 貴施設で実施している生殖補助医療の種類についてお教えください 実施している治療法にチェ ツクをお願いいたします 口体外受精 口顕微授精 口人工授精 口その他( 口凍結胚移植 ) 口登録しているが 現在実施していない 問2. 東日本大震災の前と後における生殖補助医療実施件数の変化についてお教え下さい その他につきましては具体的にご記入下さい 例)約6力月間は減少したが その後増加している など 震災に伴いますキャンセル周期につきましては問6にてお教え下さい (1)採卵周期数(震災に伴うキャンセル周期は除く) 口東日本大震災の前後で治療件数に変化はない 口東日本大震災前の治療件数と比べて 後は減つている 口東日本大震災前の治療件数と比べて 後は増えている 口その他( (2)凍結胚移植周期数(震災に伴うキャンセル周期は除く) 口東日本大震災の前後で治療件数に変化はない 口東日本大震災前の治療件数と比べて 後は減つている ロ 東日本大震災前の治療件数と比べて 後は増えている 口その他(

問 435.. (3)人工授精件数(震災に伴うキャンセルは除く) 口東日本大震災の前後で治療件数に変化はない 口東日本大震災前の治療件数と比べて 後は減つている 口東日本大震災前の治療件数と比べて 後は増えている 口その他( 東日本大震災で 貴院の施設あるいは設備に被害はありましたでしょうか 口被害なし 口被害あり=o,被害状況について具体的にお教えください 被害状況: 東日本大震災で ライフラインの停止による被害はありましたでしょうか 口被害なし 口被害あり =o 被害状況について具体的にお教え下さい, 被害状況: 東日本大震災に伴います治療の中止 その後の治療の制限についてお教え下さい (1)治療の中止について (あてはまるもの全てにお答え下さい) 口治療の中止はしなかった 口採卵を中止をした =o, 中 止 さ れ た 周 期 数 ( )周期 中止期間: ' =' 中 止 さ れ た 周 期 数 ( 年 月 日まで 口新鮮胚移植を中止した = 中 止 さ れ た 周 期 数 ( )周期 中止期間: 年 月 日まで 口凍結胚移植を中止した )周期 中止期間: 年 月 日まで 中止した治療内容や対処法などをお教え下さい 例)顕微授精のみ中止 新鮮胚移植を中止し全胚凍結した など 77

問 867.. (2)治療の制限について(あてはまるもの全てにお答え下さい) 口治療の制限はしなかった 口採卵の制限をした 口凍結胚移植の制限をし;た 口その他( 年 月 日まで制限した 年 月 )の制限をした 日まで制限した 年 月 日まで制限した 制限した治療内容や理由 対処法などをお教え下さい 例)器具破損のため顕微授精のみ制限した など 東日本大震災を境に 不妊治療 生殖補助医療の実施件数 また診療内容に変化が見られたと感じられた場合 その理由 についてのお考えをご教示ください その他 震災時やその後に生じた具体的な事例 のご意見などをお寄せ下さい 2010年1月から2012年3月までの生殖補助医療における月別治療件数を 別紙 生殖補助医療実施件数 にてお教え下 さい 甚だ恐縮ですが _ 平 成 2 4 年 7 月 〇〇日まで にご回答をよろしくお願いいたします ご協力に感謝申し上げます

_ G.調査にご協力いただいた高度生殖医療実施施設ならびに施設長 担当医師 岩手県 さくらウィメンズクリニツク 都築浩雄 岩手医科大学産婦人科 杉山 徹 吉田レディースクリニツク 吉田仁秋 京野アートクリニツク 京野廣一 スズキ記念病院 星 東北大学医学部産婦人科 八重樫伸生 利部正裕 宮城県 和彦 宇都宮裕貴 福島県 福島市 医療法人いちかわクリニツク 市川文隆 福島県立医科大学産婦人科 藤森敬也 菅沼亮太 福島赤十字病院産婦人科 矢澤浩之 アートクリニツク 呉竹昭治 郡山市 乾マタニティクリニツク 乾 裕昭 寿泉堂総合病院産婦人科 鈴木博志 あべウィメンズクリニツク 阿部州雄 ひさこファミリークリニツク 大内久子 鈴木和夫 斎藤千智 会津若松市 会津中央病院産婦人科 高梨子篤浩 あみウィメンズクリニツク 阿美雅文 菅原延夫 いわき市 いわき産婦人科

_ H.参考文献 1 ) 京 野 廣一 自然災害に対する生殖補助医療施設のリスクマネージメント 東日本大震災に遭遇して - J o u r n a 1 o f Mammalian Ova R e s e a r c h 2 8 : 1 8 0 1 8 9, 2 0 1 1 2)菅沼亮太 鈴木 聰 興津美穂 小宮ひろみ 藤森敬也 柳田 薫 体外受精後早期の凍結処理が 配偶子 胚発生に与える影響に関する検討 災害時など長期電源喪失時の生殖資源のrescueを目指して Journa1of Mammalian Ova R e s e a r c h 2 9 : S 4 4, 2 0 1 2 3)吉田仁秋 東日本大震災とART施設の今後の対策 v i t r i f i c a t i o n の 有 効 性 に っい て 日本IVF学会雑誌15(1):20-25,2012 4)前田真知子 永井利絵 間野目智美 東日本大震災と福島原発事故を経験したェンブリオロジストからの報告 A report from an Embryo1ogist who experienced the Great East Japan Earthquake and the Fukushima nuclear d i s a s t e r 日本エンブリオロジスト学会雑誌14:21-26,2012 5)立花郁雄 3.11に何が起こり 何をし 何をこれからすべきか 第17回日本臨床エンブリオロジスト学会 平成24年1月8日 6 ) I s h i h a r a 0,Yoshimura Y Damages a t Japanese a s s i s t e d reproductive techno1ogy c l i n i c s by the Great Eastern Japan Earthquake o f 2011. F e r t i l i t y and S t e r i l i t y 9 5 : 2 5 6 8-2 5 7 0, 2 0 1 1 7)石原 理 ART治療施設への影響 東日本大震災と周産期 周産期医学42:344-346,2012 8)生殖医療連絡協議会(日本産科婦人科学会 日本泌尿器科学会 日本生殖医 学会 日本受精着床学会) ART施設における緊急時行動計画策定の手引き (案) - 80 -