4. 特定事業の設定 4-1 実施すべき特定事業の考え方 住道駅 野崎駅 四条畷駅周辺地区において 実施すべき特定事業について バリアフリー法に基づき考え方を示します ハード面での整備 特定事業 特定事業とは 生活関連施設 生活関連経路などのバリアフリー化を具体化するためのものです 公共交通特定事業 特定旅客施設におけるバリアフリー設備( エレベーターなど ) の整備 これに伴う特定旅客施設の構造の変更 特定車両のバリアフリー化( 低床化など ) 道路特定事業 道路におけるバリアフリー化のための施設 工作物( 歩道 案内標識など ) の設置 バリアフリー化のために必要な道路構造の改良( 歩道拡幅 路面構造の改善など ) 路外駐車場特定事業 駐車場におけるバリアフリー化のために必要な施設の整備 都市公園特定事業 バリアフリー化のために必要な特定公園施設( 園路 ベンチなど ) の整備 建築物特定事業 バリアフリー化のために必要な建築物特定施設( エレベーター トイレなど ) の整備 交通安全特定事業 バリアフリー化に必要な信号機 道路標識又は道路標示の設置 バリアフリー化のために必要な生活関連経路における違法駐車行為の防止 その他事業 その他事業とは 生活関連施設 生活関連経路などのバリアフリー化のうち 特定事業に該当しないものであり 以下のような事業が考えられます 特定事業の対象とならない生活関連施設の整備 生活関連経路を構成する駅前広場 通路等の整備 サイン 点字 音声案内板の充実 その他 一体的に整備 ソフト面での整備 高齢者 障害者等の移動円滑化を実現するためには ソフト面での施策展開が必要です 特に バリアフリー化の重要性や高齢者 障害者等に対する理解を深め 行動につなげる 心のバリアフリー の推進が大変重要です ソフト面での対策は 以下のような取り組みが考えられます バリアフリー化についての 広報や啓発 学校や市民に対する 心のバリアフリー などについての教育 NPOやボランティア活動など市民活動への支援 バリアフリーに関する情報提供 特定事業などに関する情報の開示 バリアフリーマップの作成 55
4-2 特定事業の内容 事 業 者 西日本旅客鉄道 重点整備地区内のバリアフリー化の実現に向けて 実施すべき特定事業を設定します 国が定める 移動等円滑化の促進に関する基本方針 に基づき 目標年次を平成 32 年度とします 平成 32 年度末までに事業完了を目標とするものを 短期 平成 33 年度以降に事業完了を目標とするものを 長期 に分類します (1) 公共交通特定事業 1) 駅舎 ( 住道駅 ) 整備項目 視覚障害者誘導用ブロック通行障害物の解消パンフレットラック等の移動ホーム 目標年次 短期 平成 32 年度末 長期 平成 33 年度以降 整備内容 柱緩衝材による保護 乗車位置等 案内情報設備 トイレ 内方線付き点状ブロックの設置 分かりやすい案内標示等の整備 改善 ( 点字等含む ) 一般トイレ入り口両側手すり設置 多機能トイレのわかりやすい位置案内 駅員室駅員室から発券機周辺が見えるように改善 短期 長期 内方線付き点状ブロックの設置に合わせて実施 ( ブロックと接触箇所のみ ) 大規模な改良に合わせて検討 有効幅員の問題あり要検討大規模な改良に合わせて検討 券売機券売機等の改善 ( 車いす対応 ) 大規模な改良に合わせて検討 ベンチ 待合室 ホームのベンチ増設 ホーム待合室の設置検討 乗換旅客の円滑な流動に支障あり 設置の可否について検討が必要 その他 混雑時のゆずりあいなど 利用者へのマナー啓発 職員に高齢者 障害者等への理解促進と対応向上の研修を実施 線路側 内方線付き点状ブロック 56 ホーム側
ホーム( 野崎駅 ) 事 業 者 整備項目 整備内容 短期 長期 柱緩衝材による保護 内方線付き点状ブロックの設置に合わせて実施 ( ブロックと接触箇所のみ ) 乗車位置等 内方線付き点状ブロックの設置 西日本旅客鉄道 案内情報設備 トイレ 分かりやすい案内標示等の整備 改善 ( 点字等含む ) 改札からトイレへのわかりやすい案内 誘導 券売機券売機等の改善 ( 車いす対応 ) ベンチ その他 ホームのベンチ増設 混雑時のゆずりあいなど 利用者へのマナー啓発職員に高齢者 障害者等への理解促進と対応向上の研修を実施 大規模な改良に合わせて検討 旅客の円滑な流動に支障あり 設置の可否について検討が必要 57
事 業 者 西日本旅客鉄道 ( 四条畷駅 ) 整備項目 視覚障害者誘導用ブロック通行障害物の解消パンフレットラック等の移動ホーム整備内容 柱緩衝材による保護 乗車位置等 案内情報設備 内方線付き点状ブロックの設置 分かりやすい案内標示等の整備 改善 ( 点字等含む ) 短期 長期 内方線付き点状ブロックの設置に合わせて実施 ( ブロックと接触箇所のみ ) 大規模な改良に合わせて検討 トイレ一般トイレ入り口両側に手すり設置有効幅員の問題あり要検討 券売機券売機等の改善 ( 車いす対応 ) 大規模な改良に合わせて検討 ベンチ その他 ホームのベンチ増設 混雑時のゆずりあいなど 利用者へのマナー啓発 職員に高齢者 障害者等への理解促進と対応向上の研修を実施 乗換旅客の円滑な流動に支障あり 設置の可否について検討が必要 58
2) バス関連事業者短期長期近鉄バス 京阪バス 区分整備内容 バス車両 ICカードシステムの導入 平成 27 年 4 月導入予定 停留所 四条畷駅周辺整備に合わせて 見やすい時刻表の設置 近鉄バス 京阪バス総合板 その他 混雑時のゆずりあいなど 利用者へのマナー啓発職員に高齢者 障害者等への理解促進と対応向上の研修を実施 停留所四条畷駅周辺整備に合わせて 見やすい時刻表の設置 近鉄バス 京阪バス総合板 その他 混雑時のゆずりあいなど 利用者へのマナ ー啓発 職員に高齢者 障害者等への理解促進と対 応向上の研修を実施 59
(2) 道路特定事業 1) 住道駅周辺地区 生活関連経路 業 詳細の場所は 箇所図のとおり事者短期長期大阪府路線名整備内容 住道駅前南線視覚障害者誘導用ブロックの設置一部 末広線 諸福中垣内線 庁舎前線 視覚障害者誘導用ブロックの設置 視覚障害者誘導用ブロックの修繕 歩道の拡幅 視覚障害者誘導用ブロックの設置 南の子谷川線 - - - 南の子線 一部 用地買収 歩道の拡幅用地買収 ( 一部 ) 歩道の改良 ( 三箇大橋 ) 視覚障害者誘導用ブロックの設置 川中住道 1 号線 - - - 片町線附属街路北側 2 号線 ( 都 ) 深野北谷川線 谷川 1 号線 - - - 歩道の設置 八尾枚方線歩道上障害物 ( バリカー等 ) の移設沿道自治会等の合意必要 大阪生駒線 歩道の改良 ( 舗装のガタつき 段差改善 ) 視覚障害者誘導用ブロックの設置一部公安委員会歩道上障害物 ( 警察標識 ) の移設検討電柱移設時に 共架検討管理者大東市歩道上障害物 ( 電柱 ) の移設検討 住道停車場線歩道の改良 ( 縁石の改善 ) 住道駅前西線 片町線附属街路南側 2 号線三住扇町線 ( 恩智川より南 ) 歩道の改良 ( 縦横断勾配の改善 ) 視覚障害者誘導用ブロックの設置 - - - 歩道の改良 ( 横断勾配の改善 ) 視覚障害者誘導用ブロックの設置 新町 1 号線 - - - 一部 用地買収 道路内民有地があり 土地所有者と調整が必要 電柱管理者と移設に向けて調整を行う 60
事業者歩道上障害物 ( 照明柱 ) の移設検討公安委員会歩道上障害物 ( 警察標識 ) の移設検討次回更新時に移設管理短期長期大東市 準生活関連経路 路線名整備内容 三住扇町線歩行者の安全対策路肩カラー化 ( 補修 ) ( 恩智川から大阪生側溝修繕等検討駒線 ) 病院前線 歩行者の安全対策 路肩カラー化等検討 歩道の改良 ( 舗装のガタつき ) 川中住道 1 号線 者川中住道 3 号線歩道上障害物 ( 電柱 ) の移設検討 電柱管理者と移設に向けて調整を行う 詳細の場所は 箇所図のとおり 61
2) 野崎駅周辺地区 生活関連経路事業者短期長期大阪府路線名整備内容 国道 170 号 ( 大阪外環状線 ) 枚方富田林泉佐野線 (( 旧 ) 国道 170 号 ) 歩道の改良 ( 舗装のガタつき ) 歩道上障害物 ( バリカー等 ) の移設 沿道自治会等の合意必要 グレーチングの設置 グレーチング抜けている箇所に設置 視覚障害者誘導用ブロックの設置 視覚障害者誘導用ブロックの設置 歩道のある西側のみ 大 東 市 歩道上障害物 ( 店舗商品等 ) の移設野崎停車場線視覚障害者誘導用ブロックの設置警察前線視覚障害者誘導用ブロックの設置南津の辺野崎駅視覚障害者誘導用ブロックの設置前線 野崎駅周辺整備で検討 詳細の場所は 箇所図のとおり 準生活関連経路事業者路線名整備内容 短期 長期 北条西小学校前線 歩行者の安全対策 転落防止柵の補修 谷田川左岸線 歩道の改良 ( 縦断勾配の改善 ) 野崎駅西側線 野崎駅前南北線 大 東 市 島の内太鼓田線 歩行者の安全対策 野崎保育所から北側 路肩カラー化等検討 野崎駅前線 歩道の改良 ( 横断勾配の改善 ) 野崎南北 7 号線 野崎 2 号線 野崎 3 号線 観音野崎停車場線 歩行者の安全対策 障害物 ( 看板 ) の移設検討 北条寺川線 歩行者の安全対策 車に対する警告看板設置等検討 野崎二丁目 6 号線 歩行者の安全対策 詳細の場所は 箇所図のとおり 62
四条畷駅前南北線歩行者の安全対策違法駐車 駐輪取締等公安委員会3) 四条畷駅周辺地区 生活関連経路 事業者短期長期大阪府路線名整備内容 四條畷停車場線車道の段差改善大東市大東四條畷線 大阪府営大東北新町住宅外周線 四条畷駅前西線 歩道の改良 ( 縦横断勾配の改善 ) 視覚障害者誘導用ブロックの設置歩道上障害物 ( ポール等 ) の移設 一部 四条畷駅前東線 横断歩道標示の更新 歩道の設置四条畷駅周辺整備で検討 大東市( 都 ) 四条畷駅前東線 北ノ橋四條畷南線 北条 12 号線 準生活関連経路 歩道の拡幅歩道上障害物 ( 電柱 ) の移設視覚障害者誘導用ブロックの設置 歩道の改良 視覚障害者誘導用ブロックの設置 事業者路線名整備内容 短期長期大東市四条畷駅周辺整備で検討 クランクの改善 連続した縁石の設置 一部 詳細の場所は 箇所図のとおり 北条 1 号線 歩行者の安全対策 路肩カラー化等検討 北条 7 号線 歩行者の安全対策路肩カラー化等検討 北条東西 6 号線 歩行者の安全対策路肩カラー化等検討 北条 11 号線 歩行者の安全対策 路肩カラー化等検討 北条 12 号線 歩行者の安全対策 北条 8 号線 歩行者の安全対策 詳細の場所は 箇所図のとおり 63
(3) 都市公園特定事業事業者短期長期大東市(4) 交通安全特定事業事業者短期長期公安委員会道路上違法駐車行為防止の啓発講習時随時実施大東市短期長期大東市公園名整備内容 末広公園 トイレの位置等がわかるよう 案内図を設置 一般トイレに手すりの設置 大東中央公園車いす駐車スペースに分かりやすい案内板の設置 整備内容 重点地区内の主要な生活関連経路を構成する道路に設置されている信号機のバリアフリー化 ( 音響信号機の設置等 ) 横断歩道等の交通規制を実施するための道路標識や道路標示の設置 未設置交差点については 継続して府警本部に設置を要望横断歩道の設置については必要性に応じて随時検討老朽化した標識及び更改の必要な道路標示についても随時実施 自転車等放置禁止区域内の放置自転車に係る違反の指導及び自転車の移送の推進 随時実施 (5) 建築物特定事業事業者施設名整備内容 市役所 庁舎前線から正面玄関まで連続した視覚障害者誘導用ブロックの設置正面玄関 階段に高さのある手すりの設置 平成 26 年度中に実施予定 案内標示の充実 ( エレベーターに車いす ベビーカー優先表示 ) 平成 27 年度までに実施予定 64
(6) その他事業 事業者短期長期大東市 詳細の場所は 箇所図のとおり 区分名称整備内容 住道駅北側駅前広場 住道駅 南側駅前広場 スロープに 2 段手すりを設置 エレベーター エスカレーター稼働時間見直検討 エレベーター位置の案内板設置 駅前広場から駅までの視覚障害者誘導用ブロックの設置 野崎駅西側 東側駅前広場の整備野崎駅周辺整備 四条畷駅西側 東側駅前広場の整備四条畷駅周辺整備 65
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水道局 69
70
71
4-3 心のバリアフリーの推進 高齢者や障害者 乳幼児連れの方など誰もが安心して自立した社会生活を送るためには 施設等のハード面の整備だけでなく 周囲の人たちの理解や協力等 ソフト面での取り組みも必要です 高齢者や障害者等に対する理解を深め 互いに気遣い 協力できるような社会をつくるために 市民一人ひとりが 行動につなげていく 心のバリアフリー を進めることが重要になります このためには 市民や事業者も協力して取り組んでいけるよう啓発などの事業に取り組んでいきます 本市での主な取り組み 項 目 概 要 放置自転車の撤去 自転車等放置禁止区域においては 放置自転車の撤去 保管を継続的に行っていきます 大東市マナー条例の啓発 ごみのポイ捨てや自転車放置の防止 迷惑行為の防止な どマナーの向上を図るため 啓発活動を行います 出前講座の実施 みんなで考えるバリアフリー などの出前講座開催を 通じて バリアフリーについての啓発を行います 子ども安全見守り隊 地域ボランティアの方々が中心となって登下校児童生徒 の安全を確保するとともに あいさつの声かけ運動を行 います 地域 SOS カード 一人暮らしや高齢者など見守りに必要な個人情報の登録 を進め非常事態 安否確認や見守り活動に活用していき ます ゾーン30 区域 ( ゾーン ) を定め 時速 30キロの速度規制を実施 するとともに ゾーン内を抜け道として通行する行為の 抑制を図り 歩行者の安全を確保します 障害者の理解促進に関する啓発事業 障害者の理解を深めるため 障害に関する講演会 当事者を含めたシンポジウム 映画上映会等を実施します 一人ひとりが心がけること 困っている人を見たら 気軽に声をかけましょう 助けが必要な場合には ためらわずに手助けを求めましょう 看板や自転車など 通行の支障になる場所に物を置かないようにしましょう バリアフリーに関する講演や催しに進んで参加し ニュースや情報に関心を持ちましょう 72
4-4 基本構想の進行管理 大東市バリアフリー基本構想 の基本理念である 誰もが安全 安心 便利に暮らせる笑顔あふれるまち 大東 の実現に向けて 重点整備地区内の生活関連施設 生活関連経路においては 施設管理者が 特定事業計画 を作成しバリアフリー化に取り組みます また 生活関連施設 生活関連経路に設定されていない都市公園 道路等についても施設の改修時等には 移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める省令 ( 道路移動等円滑化基準 ) 等に基づき バリアフリー化を図ります 事業の進行管理については 特定事業計画 に基づき円滑に事業が展開されるよう 整備内容及び進捗状況について点検 見直し等を行う仕組みづくりが必要です そのためには 高齢者や障害者等の意見を反映する場として 大東市バリアフリー基本構想協議会 を継続させ 計画策定 (Plan) 事業の実施 (Do) 点検 検証(Check) 見直し 更新(Action) のPDCAサイクルにより 段階的かつ継続的なバリアフリー化の推進を図っていくとともに 事業の進捗管理や実施した事業の検証を行います また 社会経済情勢や法制度の改正など 必要に応じて基本構想の見直しなどについても検証を行います 今後の進行管理のイメージ Plan 計画策定 Action 見直し 更新 協議会 Do 事業の実施 Check 点検 検証 Plan( 計画策定 ) Do( 事業の実施 ) Check( 点検 検証 ) Action( 見直し 更新 ) 特定事業計画を施設管理者が作成します 特定事業計画を策定後 事業を実施します 事業進捗の調整は 協議会等と連携を図りながら進めます 協議会を通じて特定事業や基本構想の見直しや更新を図り より効果的なバリアフリー化の実現を目指します 73