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取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

上記課題を解決するために 本発明に係る雑草抑制方法は 雑草生育地に対してセンチピートグラスの種子の吹き付け施工を行い 前記雑草生育地をセンチピードグラスにより緑化することで 雑草の発生を抑制する雑草抑制方法において 春の時期に 前記雑草生育地に対して除草剤を散布する春の除草剤散布工程と 春から秋にか

排水対策の実施例 暗渠がある場合排水がよいほ場 排水が悪いほ場 周囲明渠 弾丸暗渠 心土破砕は 2 ~5m おきに行う 周囲明渠は深さ 30 cmを確保する 周囲明渠は排水口に確実に接続する 弾丸暗渠本暗渠 暗渠がない場合排水がよいほ場 排水がよく 長辺が長いほ場 100m 以 ほ場内排水溝は4 ~

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

山形県における 水稲直播栽培の実施状況 平成 28 年 8 月 26 日 ( 金 ) 山形県農業総合研究センター 1 1 山形県における水稲直播栽培の現状 1 (ha) 2,500 2,000 1,500 1, 乾田直播 湛水 ( 点播 ) 湛水 ( 条播 ) 湛水 ( 散播 )

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

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麦 類 生 育 情 報

コシヒカリの上手な施肥

あたらしい 農業技術 No.510 環境にやさしい柑橘の草生栽培 平成 20 年度 - 静岡県産業部 -

毒 2 全面土壌散布 ( 注 : 対象雑草のはシバムギ レッドトップを示す ) 8 カイタック乳剤 [PL-10] -H7 9 カイタック細粒剤 F [PL-10] -H8 ヘ ンテ ィメタリン 15% リニュロン 10% ヘ ンテ ィメタリン 1.5% リニュロン 1.0% は種直後 ~ は種後


表 1. 夏作用ロールベールサイレージ対応草種の選定ポイント草種選定要素草種 1) 発芽時の平均気温モアコンディショナー耐湿性 1) 再生利用 1)2) 短期間栽培 スーダングラス 15 以上 要 スーダン型ソルガム 15 以上 要 アワ類 15 以上 不要 ヒエ類 15 以上 要 ローズグラス 1

国土技術政策総合研究所 研究資料

スライド 1

表 30m の長さの簡易ハウス ( 約 1a) の設置に要する経費 資材名 規格 単価 数量 金額 キュウリ用支柱 アーチパイプ ,690 直管 5.5m 19mm ,700 クロスワン 19mm 19mm ,525 天ビニル 農 PO 0.1mm

仙台稲作情報令和元年 7 月 22 日 管内でいもち病の発生が確認されています低温 日照不足によりいもち病の発生が懸念されます 水面施用剤による予防と病斑発見時の茎葉散布による防除を行いましょう 1. 気象概況 仙台稲作情報 2019( 第 5 号 ) 宮城県仙台農業改良普及センター TEL:022

画面遷移

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発表内容 1. はじめに ( トウモロコシの特徴 ) 2. 飼料用トウモロコシの栽培の現状 3. 今後の作付け拡大に向けた技術開発

スプレーストック採花時期 採花物調査の結果を表 2 に示した スプレーストックは主軸だけでなく 主軸の下部から発生する側枝も採花できるため 主軸と側枝を分けて調査を行った 主軸と側枝では 側枝の方が先に採花が始まった 側枝について 1 区は春彼岸前に採花が終了した 3 区 4 区は春彼岸の期間中に採

飼料作物での遮光によるワルナスビの耕種的防除法に関す る研究 誌名 ISSN 著者 巻 / 号 石川県畜産総合センター研究報告 = Bulletin of the Ishikawa Prefectural. Livestock Research Center X 織部, 治夫表, 俊雄

参考資料6 放射性物質対策H250624最終☆

目 的 大豆は他作物と比較して カドミウムを吸収しやすい作物であることから 米のカドミウム濃度が相対的に高いと判断される地域では 大豆のカドミウム濃度も高くなることが予想されます 現在 大豆中のカドミウムに関する食品衛生法の規格基準は設定されていませんが 食品を経由したカドミウムの摂取量を可能な限り

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

ふくしまからはじめよう 農業技術情報 ( 第 39 号 ) 平成 25 年 4 月 22 日 カリウム濃度の高い牧草の利用技術 1 牧草のカリウム含量の変化について 2 乳用牛の飼養管理について 3 肉用牛の飼養管理について 福島県農林水産部 牧草の放射性セシウムの吸収抑制対策として 早春および刈取

3. 播種前処理 ( 播種前に雑草防除を要する場合 ) 4. 播種後出芽前茎葉処理 2017 年 8 月 1 日現在 除草剤名 成分 (%) 除草剤名 成分 (%) ( 登載年 ) ( 登載年 ) プリグロックスL ジクワット 7.0 プリグロックスL ジクワット 7.0 マイゼット パラコート 5

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

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     くらぶち草の会の野菜、畑作栽培技術

附則この要領は 平成 4 年 1 月 16 日より施行する この要領は 平成 12 年 4 月 3 日より施行する この要領は 平成 30 年 4 月 1 日より施行する 2

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播種量については 発生期待本数 (m あたりの発芽成立本数 ) ) を基に算出されているため 発生期待本数により試験施工の内容を設定するものとした 国土交通省北海道開発局では 現状 発生期待本数を, 本 /m として 種子散布による緑化を行っている また 道路土工切土工 斜面安定工指針 では イネ科

スマート農業はもうはじまっている!


PC農法研究会

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資料 2 農業データ連携基盤の構築について 農業データ連携基盤 (WAGRI) WAGRI とは 農業データプラットフォームが 様々なデータやサービスを連環させる 輪 となり 様々なコミュニティのさらなる調和を促す 和 となることで 農業分野にイノベーションを引き起こすことへの期待から生まれた造語

SDS農薬要覧2019 ネマモール粒剤30

ロータリ 耕 起 と 同 様 に 作 業 後 雨 が 降 ると 播 種 作 業 が 困 難 になるので 播 種 同 時 作 業 が 望 ましい 4 播 種 (1) 播 種 期 近 年 品 種 の 早 生 化 地 球 温 暖 化 の 影 響 で 麦 の 播 種 適 期 は 以 前 より 遅 くなってい

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委託試験成績 ( 平成 29 年度 ) 担当機関名部 室名 実施期間 大課題名 課題名 目的 群馬県畜産試験場飼料環境係 平成 29 年度 ~ 平成 30 年度 新規 Ⅲ 水田を活用した資源作物の効率的生産 供給技術の確立 汎用コンバインを利用した子実用トウモロコシとオオムギ二毛作体系における自給濃


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秋植え花壇の楽しみ方


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11月表紙

二期作バレイショ栽培に適した

隔年結果

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農研機構研究報告 畜産研究部門 No.18

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特産種苗 第16号 ߆ࠄ ߒߚᣂߒ 図-4 ストロンを抑制しない場合の株の様子 図-3のカンゾウはモンゴル由来の種子から育苗 した苗を移植し 露地圃場で6ヶ月栽培した株で あり 収穫時 根の生重量は490g であった ストロンを抑制しない場合の生育の例を図-4に 図-2 筒側面に沿って生長したストロ

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除草剤使用基準 6 作物別使用基準 _陸稲~_飼料

資料報告

再造林 育林の低コスト化に関する指針 育林の低コスト化に関する指針平成 27 年 3 月高知県林業振興 環境部 1 指針の目的平成 24 年 9 月に策定した 皆伐と更新の指針 では 伐採時期を迎えた人工林を皆伐した後 再造林の適地と判断される伐採跡地では 森林資源の持続的な利用を図るうえでも再造林

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営農のしおり(夏秋キク)

みどりノートユーザマニュアル(Web版)

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能 登 町 行 政 改 革 大 綱

温度 平成 23 年平均平成 23 年最高平成 23 年最低平均気温 ( 平年値 ) 最高気温 ( 平年値 ) 最低気温 ( 平年値 ) 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 図 1 生育期間中の気温推移 ( 淡路農技内 ) 降水 3 量

クロイワザサの植栽マニュアル ( 暫定版 ) 平成 27 年 3 月 西表森林生態系保全センター

様式集

Microsoft Word - ⑦内容C【完成版】生物育成に関する技術.doc

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5 播種 (1) 播種期本県奨励品種の好適播種期は6 月上 ~ 中旬である 麦跡では6 月中旬 ~7 月上旬の播種となる 早播きすると過繁茂になりやすく 子実害虫の被害も多くなり 遅播きすると生育量が不足し収量が低下する (2) 播種量 適期播種の標準栽培では10a 当り8,000 ~12,000

小 麦 麦類 ( 小麦を除く ) かんしょ だいこん はつかだいこん 圃場内の周縁部 多年生イネ科雑草 耕起前又はは種前まで は種後出芽前 耕起 7 日前まで 収穫 7 日前まで 耕起 7 日前まで は種後出芽前 耕起又は挿苗 7 日前まで 耕起又はは種 7 日前まで 3 回 25~ 3 回 250

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1) トウモロコシの基本的特性 飼料用トウモロコシの根の生育特性 節 側芽 節間 葉 ( 第 n 葉 ) 一次根 シュートの構成要素の模式図 ( 馬場 2002 原図 ) 第 n 要素 中位要素の一次根は 出根後 斜下方向に伸長し 心土層との境界付近でほぼ直下方向に向きを変えて伸長し 土壌中深くまで

大豆作における失敗事例 Ver.3 失敗は宝 成功へのヒントにしましょう 雑草が繁茂した圃場 雑草がないきれいな圃場 平成27年1月21日 東北農政局生産振興課

Ⅱ 植 栽 1 公 園 植 栽 工 1. 適 用 範 囲 (1) 適 用 範 囲 公 園 の 植 栽 作 業 及 び 移 植 作 業 に 適 用 する なお 高 木 とは 樹 高 3m 以 上 中 低 木 とは 樹 高 3m 未 満 とする (2) 植 栽 工 事 の 割 増 積 算 新 植 樹 木

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Taro-農業被害の概要

研究成果報告書

2018/4/19 JA いなば大豆栽培講習会自己紹介 30 年産大豆の収量 品質向上に向けて平成 27 年度大豆栽培講習会 平成 30 年 4 月 20 日 ( 金 ) JA いなば農業創造センター会議室高岡農林振興センター小矢部班 高岡農林振興センター伊山幸秀 2 富山県農林水産総合技術センター

窒素吸収量 (kg/10a) 目標窒素吸収量 土壌由来窒素吸収量 肥料由来 0 5/15 5/30 6/14 6/29 7/14 7/29 8/13 8/28 9/12 9/ 生育時期 ( 月日 ) 図 -1 あきたこまちの目標収量確保するための理想的窒素吸収パターン (

No.84表紙①④.ai

宅地造成費の金額表

平成 30 年度 試験研究の概要 平成 30 年 4 月 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部根釧農業試験場 0

Ⅲ-3-(1)施設花き

2 子牛放牧 (1) 放牧子牛は 舎飼子牛に比べて運動量が多いため 肢蹄が鍛えられ 丈夫で健康に 育つ (2) 畜産研究所の試験結果によると 100 日程度放牧した子牛は その後の増体に優れ 肥育終了時には舎飼牛と差のない成績が得られている このため 子牛の積極的な放 牧に努める (3) 草丈 20

2. イネ科花粉症原因植物 ( 外来牧草類 ) 既存文献等からイネ科花粉症の原因植物をリストアップすると 表 -1 の通りである 日本におけるイネ科花粉症の原因植物は 特に春 ~ 初夏に開花する寒地型の外来牧草類が主体である これらの外来牧草類は 本来牧草地等に導入されたものであるが 生育が旺盛であ

るときは ボタン 初めて利用します をクリックします 図 2 (2) 初めて利用します をクリックすると シート 野帳の転記 の画面になり メッセージボックスが現れ 記入の仕方が分からない方は メニュー [ 野帳転記シートの 見本 ] を実行してください 記入例が見られます と表示されます ( 図

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機関名 ( 地独 ) 北海道立総合研究機構農業研究本部 部署名 企画調整部企画課 記入者氏名 山崎敬之 電話番号 レーザー式生育センサを活用した秋まき小麦に対する可変追肥技術 レーザー式の生育センサを使って秋まき小

Microsoft Word - 発表概要資料150903

1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業

1. 品質及び出来形 に係る試行運用について 別紙 1 品質管理 の無い工事等について 品質 に代わる 施工特性 による評価農業土木工事 ( 面 農道 用排水路等 ) のうち 主たる面工事等は 品質管理 のない工事に該当し 特に面工事においては施工箇所の点在 ( 施工するほ場数は100 前後になるこ

今後の管理のポイント [懸案事項] ①早期作型における2番花 房の花芽分化遅延 ②炭そ病とハダニ類の発生 拡大 [対策] ①寒冷紗を被覆して 花芽分化を誘導する 2番花房 の花芽分化を確認して被覆を除去する 被覆期間の目安 9月25 10月20日 ②定期的に薬剤による防除を行う 特に葉かぎ後の 葉か

Transcription:

草地造成と管理 1 造成の手順 非農地や荒廃農地では起伏が激しく灌木やススキなどの前植生の処理が必要な場合もあるため 一般の耕地を対象に造成する時よりも多くの行程を必要とする 作業目的具体的作業備考 前植生処理除草剤散布 刈払い 火入れ家畜や大型機械を利用する方法もある 基盤の造成 起伏 傾斜修正 耕作土の土 土壌診断に基づいて改良資材を投入する 壌改善 草地の造成 鎮圧 気候に応じた草種を選定する 耕起法は造 成直後の土壌流亡しやすい 工法と播種法の特徴 区分概要特徴留意事項 現況の地形を変えない造成 経費が安く 表土 傾斜が強くなると耕起 山成工 法 移動土量が少なく経済 が活用される 法は無理 草地管理機 工 的 械が制約される 法に 改 良 土木機械で大量の掘削 運 草地管理機械が安 経費が高く侵食の危険 よ 山成工 土 盛土を行って地形の起 全に効率よく作業 が大きい 防災工が必 る 伏と傾斜を修復する できる 要 区分 急傾斜地を階段状に造成整 耕作面の傾斜がな 経費が高い 草地面積 階段工 備する 階段平坦部を採草 く生産性の高い草 割合が小さく 法面侵 等に利用する 地になる 食の危険が大きい 反 主としてブラッシュブレー 短期間に造成でき 12 が限界 播 転 カ-を作業機とする 集約 草地管理機械が効 種 全 耕 的採草地の造成に採用す 率的に作業でき 床 耕 面 法 る る に 起 耕 6 近い傾斜では完全反転 よ 法 起 は困難になる る 法 区 撹 ロータリーで耕うん 攪拌 土壌流亡しやすい ロータリでは傾斜 分 拌 する 表土の薄い地帯に適 が 牧草の初期生 20 が限界 防災工 耕 す 育が良好で牧草地 が必要な場合もある 法 化速度が最も早 い

部分耕起法 急傾斜地で土壌保全上全面 土壌流亡が少な 牧草地化速度が遅い 耕起できない時の工法 い 播 粗耕法 急傾斜地や表土の薄い所等 経費が安い 土壌 傾斜度は 20 が限界 種 での簡単な地表処理 流亡が少ない 床 に 即 地 ブッシュカッターで前植生 特殊機械 ( ブッシュカ よ 不 破砕法 を破砕処理する造成法 ッター等 ) が必要 る 耕 ( 刈り 区 起 払い法 ) 急傾斜地での造成 分 法 に適し 土壌浸食 直播法 前植生が単純で掃除刈りな が少ない 急傾斜地では労力を多 どができる場合の工法 経費が安い く必要 蹄耕法 家畜を積極的に放牧し 野 家畜の確保 できるだ 草と牧草を制御する工法 け短期間の完成が望ま しい 2 寒地型牧草 適地 : 冷涼地を好み標高 300 ~ 400m 以上に適す 土壌改良 : 永年牧草は一度播種すると数年 (3 ~ 5 年 ) 利用するので 必ず土壌診断に基づいて土壌改良をおこなう 圃場選定 : 排水不良地 湿田は避ける 奨励品種と混播量の例 ( 単位 :kg/10a) 採草用牧草放牧用牧草 草種品種播種量草種品種播種量 オーチャードグラス アキミト リⅡ 1.0 kg オーチャードグラス アキミト リⅡ 1.0 kg ナツミト リ ナツミト リ トールフェスクササ ンクロス 1.5 kgトールフェスクササ ンクロス 2.0 kg ペレニアルライグラスフレント 1.0 kgペレニアルライグラスフレント 1.0 kg レッドクローバケンラント 0.3 kgホワイトクローバフィア 0.4 kg 注 ) ナツミドリは低標高地向き ( ) 内はいずれかを選定する このほかにも寒地型牧草には種類が多く 気象や土壌 利用方法などにより草種を選定する 採草用牧草では収穫体系や選択性除草剤を使用する等により ペレニアルライグラス及びレットクローバを除いた草種体系を選択する場合は播種量が 4.0 kg /10a となるよう他の草種の播種量を増やす必要がある 播種期 : 初霜の 1 ヶ月前までに播種する やむを得ず春まきする場合はサクラの開花 2 週間前を目安とする 砕土と鎮圧 : 種子が小さいので砕土と鎮圧は丁寧におこなう

施肥量 (kg/10a) 追 肥 目 標 成分名 造成時 春 肥 備 考 生草収量 施肥量 1 番 2 番 3 番 草後 草後 草後 窒素 6 6 6 4 6 追肥は刈取り毎に記載し 6,000 kg /10a た量を施用する (3 回刈取時 ) リン酸 8 10 0 0 5 カリ 6 3 3 2 1 施肥量は成分量 雑草対策 : 強害雑草は早めに堀取るか 除草剤散布などで駆除する ( 農薬登録内容は適宜変更されているため その都度内容を十分確認して施用すること ) 除草剤名適用雑草名処理方法使用量 (/10a) 備考 ハーモニー 75FD ギシギシ 茎葉処理 3~5 g 散布後 21 日採草 放牧しな い クローハ ー類は薬害あり バンベル D ギシギシ 茎葉処理 75 ~ 100ml 秋最終刈取後 30 日以内散布 翌春 1 番草まで利用しない アージランギシギシ 400 ~ 600ml 盛夏期散布は牧草に薬害あ茎葉処理り ワラビ 1,000 ~ 1,500ml 散布後 7 日間利用しない ラウンドアップ全植物茎葉処理 500 ~ 1,000ml 牧草も枯死する 刈取り :1 番刈りは出穂 ~ 開花を目安にする 2 番刈り以降は葉が十分成長し下葉が蒸れ始める頃が目安 具体的には 1 番 -5 月中旬 2 番 -7 月中旬 3 番 -9 月中下旬頃となる 刈取高 :2 番刈り時の低刈りは高温による牧草のダメージが大きく株枯れの原因となるので 1 番と 3 番刈りは 10 cm 2 番刈りは 15 cm をが目安とする 3 暖地型牧草 県下での暖地型永年牧草はバヒアグラス センチピードグラス 野シバなどが有望である 寒冷地は 地域に適応した野シバでないと越冬しないことがある 圃場選定 : 特に日光が必要で 日当たりが良い圃場で排水不良地は避ける 土壌改良 : 永年牧草は一度播種すると数年土壌改良がしにくいため 必ず土壌診断に基づいて土壌改良をおこなう

品種と播種量の例 ( kg /10a) 採草用牧草放牧用牧草推奨できる草種品種播種量草種品種播種量標高 バヒアグラスナンコ ク 2~4 バヒアグラスナンコ ク 2~4 600 m 以下 バヒアグラスナンオウ 2~4 バヒアグラスナンオウ 2~4 400 m 以下 センチピードグラス - 1~2 700 m 以下 野シバ - 1~2 1,000 m 以下 施肥量 (kg/10a) 目標生草収量成分名造成時造成年造成 2 年目以降備考 窒素 0 3 5 追肥は雑草を繁茂させない 3.5t/10a リン酸 0 4 5 よう分けて施用する カリ 0 3 5 注 ) 発芽後の生育が遅いため 雑草との競合を避ける必要があり造成時は無施肥とする 播種期 : 入梅前の 5 月中旬 ~ 6 月上旬までに播種をする 砕土と覆土 鎮圧 : 種子が小さいため砕土と鎮圧は特に丁寧におこなう 覆土は軽くおこなう 粘土質の土壌はとりわけ砕土を丁寧におこなう 種子が深く入り込まないよう鎮圧後に播種しても良い 雑草対策 : 早めに放牧するか 掃除刈りし牧草に日光を当てる 放牧開始時期 : 造成初年目は牧草の成長を促すため 雑草が目立ち始めたら掃除刈りのための放牧をおこなう 造成 2 年目以降は 4 月中旬 ~ 10 月下旬の放牧が可能である 高標高ではやや短縮する 放牧の要領 : 草地が完成するまでは草を短め (30cm 以下 ) に管理する 降雨時などは圃場が荒れないように 排水対策を行い放牧を制限する 4) 暖地型シバ草地の播種による造成方法 シバの特徴として 1. 草丈が短い 2. 初期生育が遅い 3. 日当たり 排水の良い場所を好む 4. 一度草地ができあがると雑草が入りにくい 5. 極寒地は株枯れする

工程造成のポイント 1. 日当たり 排水が良好で 雑草が少ない圃場 ( 多い場合は火入れ 造成地の選定除草剤 放牧などで前処理をする ) 3. 急傾斜地は播種による造成は不向き ( 移植 張りシバ法を用いる ) 造成準備と耕起 1. 大きな石や灌木 雑草 枯れ草などを取り除く 2. 不陸直し排水対策など地表処理をする 3. 堆肥 石灰 ヨウリンなどの土壌改良資材を散布する 4. ロータリーで細土を丁寧にする 5. 細土がうまくいかない場合 播種前に鎮圧する 6. 降雨による土砂流出の恐れのある圃場は ロータリーをかけない 1.10a 当たりバヒアグラス 4 kg センチピードグラス 2 kg 野シバ 2 kgを標準播種量とする 2. 種子を2~3 等分し縦横方向に播きムラのない様丁寧に播種する 播 種 3. 量が少ないときは 石灰や乾いた土に混ぜて播種すると良い 4. 風の強い日 大雨の前の播種を避ける 5. 基肥は不要 6. 播種時期は5~6 月の本格的な梅雨前 覆土 鎮圧 1. ツースや笹ハロー で種子と土が良く触れるように地表を撹拌する 2. 鎮圧は丁寧にする 3. 鎮圧が出来ない場合は 放牧で代える 4. ロータリーでの覆土はしない 発芽 1. 播種後 2~4 週間で発芽するが かなり見分けにくい 掃除刈りと放牧 1. 全体の草高が2cm 程度になった時点で放牧するか掃除刈りし シバに日光が当たるようにする 2. 放牧する場合は軽めにおこない シバのダメージを少なくする 3. 雨の後の放牧はやめるなど圃場を傷めないような放牧管理をする 4. シバが目立つようになるまで注意深く掃除刈り又は放牧を続ける 追 肥 1. シバが優先してくる9 月中旬頃に (N P K =3 4 3kg/ 10a 程度 ) 施肥する 1. 気温が下がるにつれシバの生長は遅くなり やがて地上部が枯れる 終 牧 2.1 年目は早めに終牧し シバの養生に努める 3. 雑草がある場合は掃除刈りを実施する 翌春の管理 1.3 月中旬に春肥 (N P K =2 5 2kg/ 10a 程度 ) を施用する 2. 全体の草高が2cm 程度になった時点で放牧を始める 3. 放牧は前年と同じ要領 ( 早めに放牧し シバに日をあてる ) でおこなう 3 年目の管理 1.2 年目と同様におこなう 2.3 年目の夏にはしっかりとしたシバ草地が造成できる