平成20年度 研究について

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今年度の校内研究について.HP

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

ICTを軸にした小中連携

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

平成 年度言語活動の充実促進モデル校事業の研究より 豊かな表現力を培う 各教科等における言語活動の充実 伝え合う力 の育成

H27 国語

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

学校課題HP用

生徒指導の役割連携_四.indd

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (


1

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

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Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

平成25~27年度間

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

PISA 型読解力と国語科の融合 -PISA 型読解力とワークシート- ( ア ) 情報を取り出す PISA 型読解力ア情報の取り出しイ解釈ウ熟考 評価エ論述 情報を取り出す力 とは 文章の中から無目的あるいは雑多に取り出すことではない 目的つまりこの場合は学習課題に沿って 自己の判断を加えながらよ

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

H30全国HP

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

算数 A ( 基礎的 基本的な知識 技能が身についている かどうかをみる問題 合計 16 問 ) 平均正答率は 平均を上回っていました 数量や図形についての技能 に関しての正答率が高い傾向にありました [ 設問 2(2)]( 末尾のそろっていない小数の加法の計算をすることができる ) 蹉跎小.9%

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

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国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

1 研究主題 学校課題研究計画 ひとりひとりが輝く授業づくり ~ どの子にも分かりやすい支援の工夫を通して ~ 2 主題設定の理由本校では 教育基本法改正等による教育の理念 生きる力 をはぐくむために また本校の学校教育目標 確かな学力を身に付け 心豊かにたくましく生きる旭の子 を受けて 学校課題の

実践 報告書テンプレート

1 目的のある発問をする 2 思考の可視化をする (3) まとめる段階 における工夫 1 自分の身に付けた力を使って 表現したり交流したりする場の設定をする 2 自分の学びを振り返る場の設定をする 5. 研究内容 1 読むこと の指導の充実を目指した国語科の授業研究 国語科の授業研究会実施 ( 年間

児童の実態に応じた取り組みであり, 学ぶ意欲や思考力を高める上からも意義深い (4) これまでの研究の経過から本校は平成 23 年度から, 算数科を研究領域とした研究に取り組み, 子どもの主体的な学びと算数的活動を重視した学び合いを通して, わかる できる 喜びを味わう子どもの育成に取り組んできた

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

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小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

< F2D37398CA48B868EE591E881698C6F896388C A >

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

第4章 道徳

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

全国学力 学習状況調査の結果に寄与したと考えられる取組 授業における取組 全教科を通じた思考力 判断力 表現力の育成 本校では, 校内研修を実施するに当たり 生徒の 思考力 判断力 表現力, 情報活用能力, コミュニケーション能力 を高めること を研究主題として設定し, 各教科等において, 授業の改

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

楽しい外国語活動を目指して

実践 報告書テンプレート

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

ICT 機器を利用して英文のに沿った画像を示すことで だれもが理解できる発表を行い 学習段階に応じたプレゼンテーションをすることができる 関心 意欲面においても 技能習得の面においても ICT 機器利用をパフォーマンスに取り入れることが効果的であると考えた このため 逆向き設計論に基づく中学 3 年

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

第○学年 ○○科指導計画

Microsoft Word - ★41_東海中 _学力向上に向けた取組(再提出)

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

17 石川県 事業計画書

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平成 28 年度英語が好きになる学校づくり取組報告書事務所名盛岡学校名滝沢市立滝沢南中学校 TEL 英語が好きになる生徒を育成する 学校づくり ~みんなで英語を楽しみ 身近に感じられる きっかけ をつくる取り組みを通して~ ねらい 1. 英語が好きになる生徒 を育てる コミ


教職研究科紀要_第9号_06実践報告_田中先生ほか04.indd

平成 28 年度学校評価最終報告 教職員 :20 人生徒 :309 人保護者 :233 人 [ とてもよい 青ややよい 赤やや不十分 黄緑不十分 紫 ] < 教職員 保護者共通項目アンケート > 評価項目教職員保護者 1 学校は 様々な機会を活用して 学校の様子や学習内容を地域や保護者に伝えている

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ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

平成 30 年度なごや小学校努力点推進計画 1 研究主題なかまとともに感性輝くなごやっ子 (1 年次 ) 2 研究主題について本校では 昨年度までの努力点研究において 道徳や特別活動の時間を中心に 子ども一人一人の成長と互いの認め合いをめざすことで 子ども自らが なごや小でよかった と感じられるよう

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

さらに CRT 学力検査から本校の児童は 算数の関心 意欲 態度は全国比 とやや高いが 国語の関心が と低いという結果が出た また 平成 2 5 年度全国学力 学習状況調査の児童質問紙で 平日家や図書館での読書時間 は 2 時間以上 が 2. 9 % ( 全国平均 6

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

2、協同的探究学習について

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

Transcription:

1. 本研究の成果 手だて1について 研究の成果と今後の課題 < 授業とことばの広場の実践結果とその分析から > 国語科の授業において 書くことを重視して実践に取り組んだ 教育課程の工夫として ペア学習や グループ学習を積極的に取り入れることで子供たちが相互に意見を伝え合う環境を整え 言語活動の 活性化にもつながった 国語が専門外の教師も重点教材を定めて取り組み 新しい教科書を先取りし た取り組みを行うことで 子供たちの国語力はより一層高まった また 単元の流れを一次 二次 三次と分割して教材分析を進めたことにより 説明文教材に明確 なねらいをもって指導をすることができるようになった 手だて 2 について ことばの広場 の時間を毎週火曜日 水曜日 木曜日の朝 15 分間設定したことで 話す 聞く 書 く 読む 力の基礎 基本が身についてきた 特に 本年も昨年度に引き続き 鉛筆の持ち方 や 視 写 などの書くことに関する基礎的な事項を継続的に実施することと 活用力を育てる国語ワークシ ート集 ( 寺井正憲編 岡崎市現職研修委員会国語部著明治図書 ) を ことばの広場 の時間に十分活 用することで 国語科の基礎 基本と活用力の育成が図られた 手だて 3 について 全校集会での作文紹介 優秀作文 詩 短歌や俳句などを積極的に発表 表現することで 子供自 身の自己評価力を高めることができた また 学校通信でも国語科の取り組みを全クラスが紹介した り 学級や学年の掲示コーナーを充実させたりして 発表の機会が増えた さらに 国語科に関するコ ンクールでは 県や全国規模のコンクールでも表彰されるなど 昨年度に引き続き 取り組みの成果 が着実に実っている 2. 今後の課題 手だて1について 書くことへの取り組みをこれまで以上に充実させていく必要がある 授業展開の中で書く場面をより 一層充実させる必要がある ただ 1 時間の授業の中で書く時間を十分保障するためには 普段の指 導の中で書くことを意識することが重要である したがって ことばの広場 の時間での 書くこと の 充実を図る必要がある 特に本年度重点的に取り組んできた モデル文の導入方法の在り方とペア 学習の授業の中での位置づけは 単元の流れを一次 二次 三次と分割して行った教材分析の方策 も含めて さらに研究していく必要がある 手だて 2 について 各学年でつけたい力が子供の発達段階に合っているかどうかを再度検討し 新しい教科書に即し た ことばの広場 の年間計画表を見直す必要がある また 作文力調査の結果も踏まえ 書く力 の 中の 記述力 を育成するために ことばの広場 の時間での手だても研究する必要がある 手だて 3 について 継続的に行っている研究の掲示や授業の記録の掲示活動をさらに充実させていくとともに 子供た ちの言語活動を啓発する取り組みを広げていく 校内外の作文コンクール等への応募を通して これ まで以上に 書く 取り組みへの意識の高揚を図る -33-

< 作文力調査の結果とその分析から> 1. 平成 22 年 9 月の作文力調査の結果と文章表現に関する指導上の課題 分析方法 分散分析( 作文力調査の得点を 得点比重調整後にそれぞれの平均を比較した ) 分析から得られた結果 全体的傾向として 文章構成と記述に関する得点は 表記 内容に関する得点よりも低い 低学年では 構成 < 記述 < 内容 < 表記の順になる 中学年では ( 記述 構成 )<( 内容 表記 ) になる 高学年では 記述のみが低く あとはほとんど変わらない 分析結果から得られる研究の方向性に関する考察全体的な傾向として 文章構成に関する力が弱く 次に記述力が弱いという結果が出た したがって 本校が手だてとして用いている モデル文を用いた書く指導 は 文章構成のモデルを例示して記述をさせるという指導であり 単元における 書くこと に対する力をつけるものであるので 現状に即した手だてであると言えた そこで 全体としては文章構成力を高める指導を中心に行うとともに 低学年 中学年 高学年のそれぞれの実態に応じた指導をしていくことが 学校全体で書く力の底上げを図るのに有効であると考えられ この方針に従って研究は継続的に進められた 2. 平成 23 年 3 月の作文力調査の結果と文章表現に関する今後の課題 分析方法 分散分析( 作文力調査の得点を 得点比重調整後にそれぞれの平均を比較した ) 分析から得られた結果(9 月 3 月の結果比較を中心として ) 低学年 中学年 高学年のすべての学年群おいて 作文力の得点は上昇している 全体的傾向として 特に構成に関する得点の上昇が著しい 学年群では 低学年と中学年で 文章構成に関する得点の上昇が著しくみられる 記述力に関しては 得点は上昇しているが 構成力ほどの得点の上昇がないために 他の3つの評価項目と比較して 得点が低い結果となっている 高学年では 表記に関する得点の変化がほとんど見られない 3. 作文力調査の分析結果から得られる本研究に関する総合的考察 ( 成果と課題 ) まずは 作文力全体としての得点の上昇が見られたことから どの学年群も国語の授業や ことばの広場 の時間に書くことを中心として指導したことが効果的に影響したと考えられる 中学年の得点上昇が著しく 高学年の得点に近づいている 9 月時点では全体的な傾向として 文章構成に関する力が弱く 次に記述力が弱いという結果が出ていたが 3 月時点では 文章構成に関する得点上昇が顕著に表れた これは 9 月の結果分析を受けて 教師全体が指導の中で 本校が手だてとして用いている モデル文を用いた書く指導 は 文章構成のモデルを例示して記述させることを行い 単元において 書くこと に対する力をつける努力をしたことが結果として表れたと考えられる 特に 低学年 中学年における文章構成力に関する得点上昇が著しい 文章構成に力を入れたことで 全体的な得点上昇にも結び付いた ところが 記述力に関する得点の伸長がそれほど多くないために 記述力育成が今後の課題として浮かび上がった また高学年では表記に関する得点の伸長があまり見られず 小学校段階としての表記の指導が完結しているのか それともまだ指導すべきことが残っているのかについて検討の余地がある -34-

おわりに チーム矢東の職員室での会話の1コマです 私の言ったことが分かりましたか ちょっと悪いんだけど もう一度言ってくれないかな すみません 私のコミュニケーション力のなさが問題ですね 子供に国語力をつける前に 私たち教員の国語力を高めないといけないですね このような前向きな言葉が飛び交うのが矢作東小学校です 私たちは今まで 教師力向上に向けて ほぼ全員が教育論文を書き 研究にまい進してきました その願いは一つ すべての教科の土台である国語力の向上です 研究主題 国語力向上をめざす授業の創造 - 書く力をつけることを中心にして- の今年度の研究推進の重点は 国語科の基礎 基本を身につけさせ 書く力を鍛える ことです そのための手だては 1モデル文の提示やペア学習の設定による書く力が鍛えられる指導過程の工夫 2 国語科の基礎 基本を習得 活用できるための ことばの広場 の充実 3 発表の場の設定と掲示の工夫 の3 点でした 作文力調査の結果とその分析から 作文力が高まったことが分かりました どの学年群も国語の授業やことばの広場の時間に書くことを中心として指導したことが効果的に影響したことが分かりました また 文章構成に関する得点上昇も顕著であり 記述力に関する得点の伸長がそれほど多くないことも分かりました その他 高学年では 表記に関する得点の伸長があまり見られず今後の課題となりました 今回 研究会を迎えるにあたり 特に留意したことは よそいきの授業でなく普段の授業で書く力を高めることでした したがって普段の授業において 欲張って あれもこれも力をつけてやろうという実践はなくすようにしてきました 国語科の基礎 基本の習得で足りない部分は ことばの広場 で補い 普段の授業では モデル文を用いた書く指導 を徹底してきました その結果 書く力がついてきました 特に文章構成の力がついてきましたが この力の伸長が 研究会でどのように表現されるのか 我々職員一同 楽しみにしています 今後 忌憚のないご指導をお待ちしています よろしくお願い致します 平成 23 年 10 月 4 日 教頭 岩附広行

研究同人 平成 23 年度山田禮子 岩附広行 佐野多映 渋谷昌彦 坂本雄士 中西 勉 林ひとみ 酒井幾子 山本恵里子 石黒真砂子 岩瀬富雄 橋本由美 関谷美幸 鈴沖美穂 原林久代 内藤利江子 青木麻紀 杉浦加枝子 大原隆司 鶴田亜希羽 上原千佳 杉山彩 檀浦克子 山口ひとみ 加藤絵梨奈 伊藤禎浩 市川久乃 石川伸一 清水裕子 梅村和美 長江信子 森園京子 森田 優 榊原節子 平成 22 年度 藤井哲也川澄義晴吉田明美