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調査結果からみえてきたこと 2017 年の出生数は 1899 年の統計開始以降 最も少ない 94.6 万人になりました 急速な少子化の進行は 日本の人口構造に変化を与え 労働力不足や社会保障の在り方など さまざまな面に課題をもたらします こうした社会環境の中にあって 0~1 歳児を育てている母親の

1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

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日本医師会男女共同参画についての男性医師の意識調査 クロス集計

平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 日常生活に関する事項

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

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図表 2-1から 最も多い回答は 子どもが望む職業についてほしい (9%) であり 以下 職業に役立つ何らかの資格を取ってほしい (82.7%) 安定した職業についてほしい (82.3%) と続いていることが分かる これらの結果から 親が自分の子どもの職業に望むこととして 最も一般的な感じ方は何より

25~44歳の出産・子育ての意識と実態

出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

25~44歳の子育てと仕事の両立

平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 経済状況に関する事項

1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

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離職経験は圧倒的に女性に多く 男性 5% に対して女性の 14% が離職経験ありと回答している 離職の理由 ( 複数回答 ) の第一位は男女ともに キャリアアップ ( 約 50%) であるが 2 番目に多い項目で男女で差があり 男性は 職務の内容 ( 研究テーマを含む ) (40%) であるのに対し

15 第1章妊娠出産子育てをめぐる妻の年齢要因

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小学生の英語学習に関する調査

表 110 性 別子からの仕送りの有無別個人数 子からの仕送り ありなし 昨年収入ありと答えた人の 男性 歳 歳 歳 歳 歳 0 77

結婚白書 目次

調査実施の背景 わが国は今 人口構造の変化に伴う労働力の減少を補うため 女性の活躍を推進し経済成長を目指しています しかし 出産後も働き続ける女性は未だ多くないばかりでなく 職場において指導的な立場に就く女性も少ない状況が続いています 女性の活躍を促進させるためには 継続就業のための両立支援策ととも

介護休業制度の利用拡大に向けて

調査研究方法論レポート

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参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

Microsoft Word - notes①1210(的場).docx

56_16133_ハーモニー表1

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

第 3 章各調査の結果 35

目次 Ⅰ 調査概要 1 1. 調査目的 1 2. 調査項目 1 3. 調査設計 1 4. 回収結果 1 5. 報告書の見方 1 Ⅱ 調査結果 2 1. 回答者の属性 2 (1) 性別 2 (2) 年代 2 (3) 結婚の状況 2 (4) 働き方 3 (5) 世帯構成 3 (6) 乳幼児 高齢者との同

II. 調査結果 1 調査世帯の状況 世帯の状況 1 家族形態 H28 平成 5 年の調査 ( 小学 2 年 小学 5 年 中学 2 年 ) との比較では 祖父母同居のは 13.3 ポイント減少しており 核家族化の傾向が見られる また は 3.5 ポイント増加している 小学 2 年生

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参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

3. 家族とのコミュニケーションを増やしたい さらに 家庭で使いやすい IT ツールがあれば使ってみたい と思う オンライン家族 予備軍は 41.2% 家族とのコミュニケーションに IT ツールを 2~3 日に 1 回以下 の頻度で使っている人の中には 今よりも 家族とのコミュニケーションを増やした

1. 結婚についての意識 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚はしたほうがよい ) の割合は男性の方が高い一方 自身の結婚に対する考えについて いずれ結婚するつもり と回答した割合は女性の方が高い 図表 1 図表 2 未婚の方の理想の結婚年齢は平均で男性が 29.3 歳 女性は 2

第4章妊娠期から育児期の父親の子育て 45

資料2(コラム)

A. 封筒の宛名の方とご家族の状況についてうかがいます 問 1 宛名の方がお住まいの区はどちらですか ( は 1 つだけ ) 1. 中央区 2. 北区 3. 東区 4. 白石区 5. 厚別区 6. 豊平区 7. 清田区 8. 南区 9. 西区 10. 手稲区 11. 札幌市外 ( 市 町 村 ) 問

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1 少子化に対する県民の問題意識 少子化に対する問題意識 約 9 割の人が少子化を問題であると回答しています 出生率低下に関する認識 原因 出生率低下の原因は 子育て費用の負担が大きい 安心して子育てできる社会制度が十分でない などと捉えられています 図表 1 少子化に対する問題意識 2.2% 2.


PDF化【公表】290606報告書(横計入)

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

「夫婦関係調査2017」発表

Ⅲ 調査研究報告 / 若者の結婚観 子育て観等に関する調査 77 交際中 (n=671) 交際経験あり (n=956) 交際経験なし (n=767) 早く結婚したいいい

調査の概要 1 調査目的 人口減少社会に関する意識の傾向を分析するため 全世代を対象に 子育てや親世代と の同居 近所づきあいや移住に関する意識調査を実施した 2 調査方法 アンケート調査をエム アール アイリサーチアソシエイツ株式会社に委託し インタ ーネットモニター会社に登録しているモニターに対

出産・育児・パートナーに関する実態調査(2015)

家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

=平成22年度調査結果の概要===============

三世代で暮らしている人の地域 親子関係 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室的場康子 < 減り続ける > 戦後 高度経済成長を迎えた我が国においては 産業構造の変化により都市化 工業化が進む中で 多くの人が地方から都市に移動し核家族化が進んだ 低成長経済に移行した後

1 非正規雇用者用 働き方 に関するアンケート あなた自身についてお答えください F1. 性別 ( ひとつだけ ) 1. 男性 2. 女性 F2. 生年月日 ( 西暦 )19 年月 ( 生まれ ) F3. 最終学歴 ( ひとつだけ ) 在学中の場合は在学中の学校を 中途退学の場合はその前の学歴を選ん

 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

1 男女共同参画社会に関する意識について (1) 各分野の男女の地位の平等感ア家庭生活における男女の地位の平等感 問 1(1) あなたは, 今からあげるような分野で男女の地位は平等になっていると思いますか あなたの気持ちに最も近いものを 1 つだけお答えください まず, 家庭生活については, どうで

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16211 インターネットバンキングの利用 ( 第 13 回 ) 性年代 性年代 男性 10 代男性 20 代男性 30 代男性 40 代男性 50 代以上女性 10 代女性 20 代女性 30 代女性 40 代女性 50 代以上合計 列 %

第1回「離婚したくなる亭主の仕事」調査

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正社員はピンク色で示されています 未婚や既婚で子どもがいないときは ある程度正社員の割合は高いのですが 子どもが 3 歳以下のときからぐっと減りまして その後子どもの年齢が上がっていっても正社員の割合は上がってきません 子どもが大きくなると 働いている割合は徐々に上がっていきますが パート アルバイ

いわゆる 小 1の壁 を打破し次代を担う人材を育成するため 待機児童解消加速化プラン に加えて 放課後子ども総合プラン を策定し 2019 年度末までに 30 万人の放課後児童クラブの受け皿を拡大する あわせて 1 万か所以上の場所で 放課後児童クラブと放課後子供教室の一体化を行う そのため 次世代

                                            

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

働く女性の消費志向-独身と妻は「こだわり」、母は「安価重視」「環境安全」と「衝動買い」

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3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

男女共同参画に関する意識調査

税・社会保障等を通じた受益と負担について

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

平成29年高齢者の健康に関する調査(概要版)


家庭における教育

電通総研、「女性×働く」調査を実施

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第 16 表被調査者数 性 年齢階級 学歴 就業状況別 124 第 17 表独身者数 性 年齢階級 就業状況 家庭観別 142 第 18 表有配偶者数 性 年齢階級 就業状況 家庭観別 148 第 19 表仕事あり者数 性 年齢階級 配偶者の有無 親との同居の有無 職業別 154 第 20 表仕事あ

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ポイント 〇等価尺度法を用いた日本の子育て費用の計測〇 1993 年 年までの期間から 2003 年 年までの期間にかけて,2 歳以下の子育て費用が大幅に上昇していることを発見〇就学前の子供を持つ世帯に対する手当てを優先的に拡充するべきであるという政策的含意 研究背景 日本に

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01表紙福島

スライド 1

 

外国人との共生・交流社会づくり推進指針(仮称)素案

平成30年版高齢社会白書(全体版)


仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) に関する意識調査について Ⅰ. 調査目的 本調査は 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の現状及び仕事と生活の調和の実現を推進するための新たな国民運動である カエル! ジャパンキャンペーン に関して 国民の意識やニーズを把握し 今後

1 お子さんとご家族の状況について 子どもをみてもらえる親族 知人 0 歳 1 2 歳 3~5 歳ともに 緊急時もしくは用事の際には祖父母等の親族にみてもらえる が最も多く 60 を超えています 0 歳児は他の年齢に比べて 日常的に祖父母等の親族にみてもらえる が 37.1 となっています 少数では

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

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PowerPoint プレゼンテーション

第2回「離婚したくなる亭主の仕事」調査

金ケ崎町男女共同参画に関する意識調査 1 町内に住所を有する 20 歳以上 564 名各行政区 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代男女各 1 名で 12 名無作為抽出 2 調査時期平成 27 年 8 月郵送により実施 3 調査票回収状況 223 名回収率 39.5% 性別 年

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

Microsoft Word 年度入学時調査報告.docx

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女性の活躍 に関する 社会調査結果 2014 年 7 月 22 日 本田由紀プラチナ構想ネットワーク女性の活躍 WG 主査東京大学大学院教育学研究科教授 11

女性の活躍 WG のこれまでとこれから 第 1 回女性の活躍を阻む要因は何か Ⅰ 2013 年 9 月 第 2 回女性の活躍を阻む要因は何か Ⅱ 2013 年 10 月 第 3 回女性の活躍を阻む要因への対応方法 2013 年 12 月 第 4 回地域 企業戦略としてのWLBと女性の活躍 2014 年 2 月 第 5 回わが国の先進事例に学ぶ女性の活躍 2014 年 3 月 第 6 回女性の活躍を実現するために Ⅰ 2014 年 4 月 第 7 回女性の活躍を実現するために Ⅱ 2014 年 7 月 第 8 回総括に向けての議論 2014 年 8 月 2

女性の活躍 WG 女性の活躍 WG メンバー 16 団体 26 名 株式会社イトーキ 三菱商事株式会社 大分県 山形県 立川市 香川県 さいたま市埼玉県株式会社カネカ荒川区中野区株式会社三菱総合研究所神奈川県浜松市 アクセンチュア株式会社 株式会社三井住友銀行 3

調査の問題関心 女性の社会進出 男性の家庭進出 1 良い面がある すばらしいこと 仕方ないがやらなければならないこと ではなく とても良い面がある すばらしいこと として捉えられないか 2 家族 子どもにとっても良い面がある 経済成長 企業利益 少子化対策だけでなく 家族間の関係 子どもの能力形成などの 良い面 を見いだせないか 3 阻害 / 促進要素をより多面的に検討 たとえば 職場の人的要素 本人の能力など 4

5 分析枠組み 企業特性 職場の人的要素 ジェンダー意識 男性の家庭進出 家族全体の well-being 女性の社会進出 子どもの能力形成 男性 女性の能力 子どもの育て方 5

調査概要 調査票タイトル 女性の活躍 に関するアンケート 調査方法インターネットリサーチ 実施機関株式会社マクロミル 実施期間 2014 年 05 月 13 日 ( 火 )~2014 年 05 月 15 日 ( 木 ) 割付条件下記の通り ( 有効サンプル合計 2067) 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳計 男性 女性 既婚 38 163 185 197 未婚 181 128 84 61 既婚 52 188 199 209 未婚 162 98 67 55 1037 1030 計 433 577 535 522 2067 6

主な変数 1/2 男性の家庭進出 カジメン 家事 ( ここでは育児 介護も含む ) 分担比率が 40% 以上の既婚男性 女性の社会進出 バリキャリ / ゆるキャリ / ハウスワイフ 昨年年収が順に 300 万円以上 300 万円未満 収入なしの既婚女性 上記と相反する意識旧ジェンダー意識スコア 家族を養い守るのは男の責任だ 夫よりも妻のほうが収入が高いのはいやだ 子どもをきちんと育てるためには 子どもが 3 歳になるまで母親が家にいたほうがいい 女性が男性を立てると物事がうまく運ぶことが多い といった 性別役割分業や男尊女卑を肯定する意識因子分析によって算出したスコア 7

主な変数 2/2 職場の人的要素 粘土層 家庭と仕事の両立に理解のない中高年男性 職業能力の内実 スキル 資格 性格 態度 仕事上の 強み に関する自由記述をアフターコーディング 自分 / 子どもの能力形成 ( 自分 / 子どもの ) てきぱき度 はきはき度 ( 自分 / 子どもは ) ものごとをてきぱきと進められるほうだ 自分の意見をはっきり言えるほうだ の設問 まったくあてはまらない =1 点 あまりあてはまらない =2 点 まああてはまる =3 点 とてもあてはまる =4 点として点数化したもの 8

9 夫がカジメンの場合に 妻はバリキャリが多い 夫カジメン / 非カジメン別妻ハウスワイフ / ゆるキャリ / バリキャリ ( 既婚男性 ) カジメン (N=73) 17.8% 46.6% 35.6% 非カジメン (N=471) 30.1% 51.6% 18.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 妻ハウスワイフ妻ゆるキャリ妻バリキャリ p=0.002 9

10 カジメンは旧ジェンダー意識が弱い カジメン / 非カジメン / シングル別旧ジェンダー意識 ( 男性 ) 0.302 カジメン (N=79) 非カジメン (N=504) 0.243 シングル (N=454) 0.109 0.400 0.300 0.200 0.100 0.000 0.100 0.200 0.300 p=0.002 10

11 粘土層が多い職場で働いている男性は 旧ジェンダー意識が強い 家庭と仕事の両立に理解のない中高年男性が職場に多い にあてはまる度合い別 ( 男性 ) 旧ジェンダー意識スコア とてもあてはまる (N=59) まああてはまる (N=193) 0.214 0.204 あまりあてはまらない (N=453) まったくあてはまらない (N=222) 0.008-0.018-0.050 0.000 0.050 0.100 0.150 0.200 0.250 p=0.009 11

12 夫婦の合計収入 万円 既婚男性 既婚女性のタイプ別自分と配偶者の収入 1000.0 800.0 693.3 600.0 149.0 278.1 1200.0 非755.7 561.8 589.0 1071.7 529.9 400.0 200.0 0.0 544.9 477.6 カカジジメメンン(N=471) (N=73) ハ561.8 482.4 106.6 ゆバウるスキワイャリフ((N=204) N=254) 541.8 リキャリ(N=79) 配偶者の収入 自分の収入 既婚男性 既婚女性 既婚男性の自己収入 :p=0.020 既婚男性の配偶者収入 :p=0.000 既婚女性の自己収入 :p=0.000 既婚女性の配偶者収入 :p=0.001 12

13 バリキャリは 家族と仲が良い 割合が大きい ハウスワイフ / ゆるキャリ / バリキャリ別 家族と仲が良い 度合い ( 既婚女性 ) バリキャリ (N=79) 8.9% 49.4% 40.5% ゆるキャリ (N=280) 14.3% 67.5% 17.5% ハウスワイフ (N=295) 10.6% 67.2% 21.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% まったくあてはまらないあまりあてはまらないまああてはまるとてもあてはまる p=0.002 13

14 女性が仕事上の 強み として スキル 資格 を保持する比率 60.0% ハウスワイフ / ゆるキャリ / バリキャリ別仕事上の 強み 保持率 ( 既婚女性 ) 54.4% 50.0% 40.0% 30.0% 34.9% 43.6% 20.0% 10.0% 5.5% 7.9% 8.9% 0.0% ハウスワイフ (N=235) ゆるキャリ (N=280) バリキャリ (N=79) スキル 資格性格 態度 スキル 資格 :p=0.006 性格 態度 :p=0.473 14

15 2.90 2.80 2.70 女性のてきぱき度 はきはき度 ハウスワイフ / ゆるキャリ / バリキャリ別てきぱき はきはき度 ( 既婚女性 ) 2.65 2.87 2.86 2.60 2.50 2.40 2.53 2.52 2.54 2.30 ハウスワイフ (N=235) ゆるキャリ (N=280) バリキャリ (N=79) てきぱき度 はきはき度 てきぱき度 :p=0.001 はきはき度 :p=0.002 15

16 母親と子どものてきぱき度 はきはき度の相関 3.50 3.00 2.50 2.00 1.67 母てきぱき はきはき度別子てきぱき はきはき度 ( 既婚有子女性 ) 2.00 2.44 2.16 2.74 2.49 2.82 2.92 2.19 2.00 2.41 2.20 2.75 2.50 2.59 3.05 1.50 1.00 1(N=27) 2(N=186) 3(N=251) 4(N=39) 1(N=36) 2(N=201) 3(N=222) 4(N=44) 母てきぱき度 子てきぱき度子はきはき度 父親も同様の傾向 学歴を統制してもこの傾向は見られる 母はきはき度 すべて p=0.000 16

17 ハウスワイフ / ゆるキャリ / バリキャリ別子どもの育て方 ( 既婚有子女性 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 子どもと話すことが多い ハウスワイフ (N=196) 6.1% ゆるキャリ (N=207) 2.4% 7.2% バリキャリ (N=59) 1.7% 3.4% 52.0% 51.2% 52.5% 41.8% 39.1% 42.4% 子どもに家事のお手伝いをさせることが多い ハウスワイフ (N=196) ゆるキャリ (N=207) バリキャリ (N=59) 8.2% 9.7% 6.8% 30.5% 52.0% 45.9% 54.2% 32.7% 35.3% 7.1% 9.2% 8.5% 子どもの祖父母や近所の人たちに子どもの面倒をみてもらうことが多い ハウスワイフ (N=196) ゆるキャリ (N=207) バリキャリ (N=59) 20.3% 43.9% 38.6% 30.5% 31.4% 41.3% 32.2% 11.7% 3.1% 22.7% 7.2% 16.9% まったくあてはまらないあまりあてはまらないまああてはまるとてもあてはまる 話す :p=0.428 お手伝い :p=0.073 面倒みてもらう :p=0.000 17

18 子どもの育て方別子てきぱき はきはき度 ( 既婚有子女性 ) 3.19 3.50 3.04 2.75 2.67 2.51 2.62 2.74 2.45 2.74 3.00 2.38 2.54 2.51 2.11 2.22 2.50 1.80 1.57 2.00 1.50 1.00 とてもあてはまる (N=42) まああてはまる (N=109) あまりあてはまらない (N=197) まったくあてはまらない (N=204) とてもあてはまる (N=47) まああてはまる (N=204) あまりあてはまらない (N=257) まったくあてはまらない (N=44) 子どもに家事のお手伝いをさせることが多い子どもの祖父母や近所の人たちに子どもの面倒をみてもらうことが多い 子てきぱき度子はきはき度 すべて p=0.000 18

19 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% に子つい育ててのや子充相談ど窓も口のの教拡育20.2% 16.8% 16.2% 15.2% シングル / ハウスワイフ / ゆるキャリ / バリキャリ別 17.8% 33.9% 33.2% 31.6% 30.9% 29.8% 29.6% 24.3% 22.8% 介など就労支援サービ29.5% 30.7% 保育所や学童保育など職業訓練や就職先の紹子どもの保育サービススの拡充の拡充48.1% 50.0% 44.3% 47.9% 43.8% 42.1% 43.8% 41.8% 43.0% 37.9% 37.1% 41.4% 36.2% 31.4% 高齢者の介護サービスに対する手当 補助金のサービス残業など不当な働かせ方の取締りの子育てや子どもの教育の拡充強拡充化行政に対して 強く要望する こと ( 女性 ) 47.7% シングル (N=382) ハウスワイフ (N=235) ゆるキャリ (N=280) バリキャリ (N=79) 合計 (N=976) 左から順に p=0.052 0.003 0.632 0.018 0.015 0.045 19

20 94.0% 94.2% 85.0% 100.0% 90.0% 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 希仕事を始める際に重視する条件 (MA 仕事をしていない女性 ) 望する労働時間で働けること88.4% 79.1% 63.8% 職場が自宅から近いこと71.3% 44.8% 42.7% 自分の専門性に合った仕事であること57.5% 10.4% 正社員であること未婚 既婚無子 既婚有子別 8.3% 未婚 (N=80) 既婚無子 (N=67) 既婚有子 (N=241) 左から順に p=0.024 0.000 0.000 0.000 20

調査結果が意味すること てきぱき はきはき した次世代を育てることが 良い面 だとすると 女性の社会進出 ( 特にバリキャリ ) 男性の家庭進出 ( カジメン ) 家計や家族関係の安定子どもの自立促進 ( お手伝い ) 子育ての社会化 ( 親以外による子育て ) の増大 次世代の てきぱき度 はきはき度 の向上にも関連している 21

調査結果が意味すること 女性の社会進出 ( 特にバリキャリ ) に向けて 女性の職業教育訓練がきわめて重要 女性の職業能力 ( 特にスキル 資格 ) の向上 ブラック企業 の一掃を強く望んでいることも重要個々の女性の状況に即したきめ細かい就労支援も重要 男性の家庭進出 ( カジメン ) に向けて 中高年男性の意識改革がきわめて重要 障害となる 家庭と仕事の両立に理解のない中高年男性 ( 粘土層 ) の排除 22

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