周産期母子医療センター ご案内 納得 の医療で地域や社会に貢献
福島病院周産期母子医療センターのご案内 福島病院周産期母子医療センターのご案内 1 産科部門 2 産婦人科外来 2 母親学級 両親学級 4 お産がはじまったら 6 新生児部門 9 新生児集中治療室 9 母乳育児のよいところ 12 おっぱいを上手にあげるために 14 母乳育児 Q&A 15 赤ちゃんに優しい病院をめざして 16 国立病院機構福島病院母乳育児基本方針 17 産科部門 新生児部門 ハイリスクなお産早産の赤ちゃんのケア通常のお産など低出生体重など福島病院周産期母子医療センターは 少産 少子化が進む中 明日を担う宝である新しい生命を救い 育て 子育て支援の第一歩としてその機能を発揮する事を目的として平成 16 年に開設されました 産科部門 新生児部門の専門スタッフが 妊婦さんが安心して妊娠 出産をむかえられるように そして赤ちゃんが安全に生まれ健やかに育つように 必要なサポートを一貫して行っています ❶
❷ 産科部門 福島病院周産期母子医療センター産科部門は 母体と胎児への医療サポートを一貫しておこなっています 安心して あなたらしい出産をしていただけるよう外来受診時の保健指導を充実させ 母親学級 両親学級を行っております 新生児集中治療室 (NICU) が併設されておりますので 妊娠 23 週からの早産 妊娠高血圧症候群 多胎 ( 双子や三つ子等 ) 妊娠といった ハイリスクの妊婦の方が県内外から来院されています 妊娠初期から分娩前まで 産婦人科外来 1 階 8~11 診察室 通常のお産 そしてハイリスクの方のお産を取り扱っております 新生児部門と常に連携し ハイリスクの妊婦さんでも安心してお産できるようサポートしています 診察室 ご夫婦でお腹の中の赤ちゃんの成長を見ることができます 個別指導 診察終了後 助産師が週数に応じて個別相談に対応しています 健診の時間完全予約制です ( 新患 救急患者以外 ) 月 ~ 金曜日尚 一般外来と同時進行のため 待ち時間が長くなることがあります 緊急手術の場合等には お待ち頂く場合があります 助産師外来助産師外来とは 助産師が行う妊婦健診のことです 26 週以降 医師の妊婦健診と交互に行います 完全予約制で 月 ~ 金曜日の 9 時 ~ 12 時まで 1 人 30 分程度です 対象者は 26 30 34 37 39 週の妊婦さんですが これらはおおよその目安で ずれることもあります 内容と料金は通常の妊婦健診と同様です 妊婦一般健康受診票の用紙があれば無料です 必要に応じて医師の診察もあります 詳細は産科外来スタッフまでおたずねください 里帰り出産について里帰り出産の方は 32 週から 34 週の間の妊婦健診に合わせて来院して下さい 予約の必要はありませんので 月 ~ 金曜日の 8:30 ~ 11:00 に来院し受付をお願いします 受信時は 母子手帳 無料券 前医からの紹介状を持参して下さい ( 分娩予約はしておりませんので 里帰り前の顔見せは必要ありません ) 初診時はお時間がかかります 充分に余裕を持ってお越し下さい 次回より診察予約をお取りします 質問等ありましたら 月 ~ 金曜日の 15:00 ~ 17:00 に 0248-75 - 2131 産婦人科外来までお電話下さい 転院希望の方へ他院で妊娠診断されて予定日決定までされた方で転院希望の方は 母子手帳 無料券 前医からの紹介状を持参して下さい 初診時はお時間がかかります 充分に余裕を持ってお越し下さい 次回より診察予約をお取りします 質問等ありましたら 月 ~ 金曜日の 15:00 ~ 17:00 に 0248-75 - 2131 産婦人科外来までお電話下さい 看護学生 助産学生の実習受け入れについて当院では 看護学校が併設されており 未来の看護師 助産師の教育にも力を入れています ❸
母親学級 両親学級 場 所 もうすぐお母さん お父さんとなる皆様を対象に 産前学級を行っております 妊娠中は精神的にも不安定な時期です 妊娠 分娩にまつわる色々なことを取り上げ 皆様と共に話し合うことにより 少しでも不安を少なくするというのがそのねらいです また お母さんを支援して下さるご家族の力も大きいことから 2 回目の母親学級はおばあちゃん参加も可能となりました 妊婦さんの実のお母様 義理のお母様どちらの参加も OK です 皆様に満足したお産がしていただけるよう 以下のプログラムで実施しております 学級項目時間主な内容担当者 母親学級 ⑴ 妊娠 12~23 週 母親学級 ⑵ 妊娠 12 週以降 おばあちゃんも参加できます 母親学級 ⑶ 妊娠 34 週以降 両親学級妊娠 30 週以降 第 1 水曜日 13:30~15:30 第 2 水曜日 13:30~15:30 第 3 水曜日 13:30~15:30 毎週土曜日 ( 第 5 以外 ) 13:30~15:30 妊娠中の気になる症状妊婦体操母乳育児妊娠中の栄養 母乳育児について育児用品についておっぱいの手入れについて 出産の経過と補助動作入院のタイミング出産後の生活と母乳育児について病棟見学 自己紹介妊婦体験ジャケット装着出産の経過と夫のサポートについて赤ちゃんの沐浴病棟見学 助産師栄養士 助産師 助産師 助産師 第 3 第 4 研修室母親学級 午後 1 時 20 分に産婦人科外来の待合室においでください スタッフがご案内いたします 両親学級 午後 1 時 20 分に放射線科待合室 ( 救急外来から入り 中央廊下の右側のテレビがある待合室 ) においでください スタッフがご案内いたします 受講料受講料 : 母親学級 :500 円 (2 回目の母親学級は1 家族 500 円 ) 両親学級 :1000 円 ( カップルで ) ( 人数分のお茶とお菓子代が含まれます ) ご用意いただく物母子手帳 筆記用具おひさま ( 保健指導パンフレット ) お問い合せ先予約制になっております 産婦人科外来スタッフにご相談ください 2 回目の母親学級におばあちゃんとご一緒に参加を希望なさる場合は準備の都合がありますので予約の際にスタッフにお申し出下さい 人数制限がありますので早めに予約なさって下さい キャンセルの場合にも早めにご連絡下さい 電話でのご予約は 15:00~17:00( 月 ~ 金 ) 0248-75-2131 産婦人科外来まで ❹ ❺
お産がはじまったら 広々とした明るい空間で 赤ちゃんもお母さんも快適に過ごせるような環境つくりにつとめています 分娩管理体制 産科と新生児部門が常に連携し ハイリスクの妊婦さんでも安心してお産できるようサポートしています 万が一 赤ちゃんが入院になっても いつでも赤ちゃんに会いにいけます LDR( 分娩 陣痛 回復室 ) 陣痛期から分娩まで同じ部屋でリラックスして過ごせるよう LDR となっています この部屋には トイレはもちろんシャワー室やテレビ冷蔵庫もついています リラックスできる好きな音楽があれば CD をお持ちください 入院期間 経膣分娩 通常 出産後 5 日間帝王切開分娩 通常 7 日間 費用 出産費用と入院費 ( 個室料含む ) をあわせ 50 ~ 60 万円前後 ( 分娩様式によって 費用が異なります ) 病室は個室 ( 6,000 円 ) と大部屋 (3 人部屋 4 人部屋 ) があります 食事 病院スタッフからささやかではありますが お祝いの気持ちをこめて お祝い膳 を召し上がっていただいております お食事は 食堂でもできます 立ち会い出産 お父さんも出産に付き添い お産の痛みを和らげるためにマッサージをしたりお母さんを励ましたりしながら赤ちゃんの誕生を一緒に迎えてみませんか? 両親学級を受講していただければ 立会い出産 していただけます 両親学級は 参加人数に制限がありますので 早めに予約なさってください ❻ ❼
スタッフステーション スタッフステーションは 皆様に気軽に声をかけて頂けるようにオープンになっております スタッフは明るく笑顔で皆様をお待ちしております 母子のケア 保健指導 入院中助産師が担当し 沐浴 赤ちゃんの栄養 産後の生活 家族計画について随時指導を行っています 新生児部門 福島病院周産期母子医療センター新生児部門は 赤ちゃんへの医療サポートを一貫しておこなっています 産科部門と連携し予定より早く生まれた小さな赤ちゃんや病気の赤ちゃんを 24 時間体制で専門的にケアしています 赤ちゃんのストレスが最小限となるような環境作りに努め また不安を抱いているご家族が いつでも赤ちゃんと会えるよう 24 時間面会できる体制をとっています 赤ちゃんとご両親家族を中心としたからだと心のサポートを心がけています 集中治療が必要な赤ちゃんは 新生児集中治療室 NICU NICU とは Neonatal Intensive Care Unit の略で トータルな治療とケアをおこなうところです NICU の隣には GCU があります GCU GCUとはGrowing Care Unit の略で 赤ちゃんとご家族が退院に向けて準備をするところです ❽ ❾
母乳育児推進とコミュニケーション 退院にむけて 母乳育児推進 当院では母乳中心の栄養をすすめています 小さな赤ちゃんにとって母乳は 免疫 栄養そして母子関係にとても大きなメリットがあります 母乳は NICUに入院する赤ちゃんとお母さんをつなぐかけがえのないもので 大切な栄養源です 赤ちゃんに大切な母乳を継続して飲んでもらうために 搾乳の方法や搾乳した母乳の保管方法について説明しています 母乳分泌を維持するうえで こまったり 悩んだりしたときには 私たちスタッフに気兼ねなく声をかけてください 医療給付制度 NICUに入院している赤ちゃんの医療費の給付制度があります 当院は養育医療および育成医療の指定医療機関となっています 出生体重が2000g 以下の低出生体重児および医師の判断により適応される 養育医療給付制度 があり 適時制度を利用します ご相談のある方はスタッフにお知らせください トレーニング 赤ちゃんの状態が落ち着いてきたら おうちに帰っても安心して生活が出来るよう授乳や沐浴の練習をしていきます 退院前には 初めての赤ちゃんの方や退院後の生活に不安がある方を対象に 退院後の生活をイメージしていただけるよう数日間のトレーニングができます 専用のトレーニング室でお母さんと赤ちゃんが一緒に過ごし 24 時間を通した育児を体験することです おうちでの生活に不安な点がありましたら 遠慮なくご相談ください 退院後のフォロー 赤ちゃんが退院された後の様子をお聞きして 少しでも育児に対する不安を軽減するために 退院後 1 週間前後を目安に電話訪問を行っています また 退院後の不安な点や心配なことに対する電話での相談も 24 時間受け付けています 当院には発達クリニックという外来日があります ( 毎週火曜日 木曜日 金曜日に新生児部門の医師が担当しています ) 赤ちゃんの退院がきまったら 退院時には外来を受診する日の予約を入れています さらに 必要に応じて保健師による家庭訪問のお願いや 院内の地域医療連携室との連携を図り 医療ソーシャルワーカーとともに安心して生活が送れるようサポートしています N っ子クラブ 入院または退院した赤ちゃんとご家族がスタッフと懇談会を行います お互いに育児についての悩みや不安を話し合います
赤ちゃんだけでなく 母乳育児のよいところ お母さんの体にも良いんだバブ ❶ おっぱいをあげているお母さんの声 1 ❸ ❹ ❷ 6 2 ❺ ❼ 5 3 ❻ 4 お母さんありがとバブ ~
おっぱいを上手にあげるために 母乳育児 Q&A 妊娠中に母乳育児の利点と授乳方法を学びましょう赤ちゃんが誕生したその日から おっぱい ( 母乳育児 ) 始まりです スムーズにスタートが出来る様に妊娠中から心と体の準備をしましょう 出産後 30 分以内におっぱいを飲ませましょう出産後 30 分以内におっぱいを吸わせることで おっぱいを出すホルモンがたくさんでます 又 お母さんの肌に直接触れると赤ちゃんはとても安心します カンガルーだっこ 赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないようにしましょう母乳育児の赤ちゃんには お母さんの乳首以外のものは与えないようにしましょう ゴムの乳首を使うことで 赤ちゃんがお母さんの乳首を吸わなくなったり おしゃぶりを使うことでおっぱいを吸う時間が減ったりおっぱいを飲む間隔があいたりし 母乳の出が悪くなることがあります 赤ちゃんには出来るだけ母乳以外のものは与えないようにしましょう医学的に必要でない限り 糖水や人工乳は与える必要がありません 産んですぐに母乳がたくさん出る人は少ないですが 赤ちゃんはそれを補うおべんとうと水筒を持って生まれてきます 母子同室でいつでもおっぱいを欲しがるときにあげましょう赤ちゃんと常に一緒に過ごすことで 赤ちゃんのペースがわかるようになります 赤ちゃんが欲しがるままにおっぱいをあげることで さらにおっぱいの出が良くなってきます 泣いたときにすぐに応えてくれるお母さんがすぐ側にいることで赤ちゃんはとても安心します Q: 出産後おっぱいがほとんど出ないのに おっぱいだけで大丈夫? A: 赤ちゃんはお母さんのおっぱいが十分に出てくるまで体の中の蓄えを使って生きられるように 2 3 日分のお弁当と水筒を持って生まれてきます しかし おっぱいが出なくても頻回に吸わせることが大切です そうすることで次第におっぱいが出るようになります Q: 仕事にいずれ復帰するので ミルクの方がよいでしょうか? A: 母乳をしっかり飲んで育った赤ちゃんは病気になりにくく 病気にかかったとしても回復が早いと言われています 産後休暇 育児休暇中 少しでも多くおっぱいを飲ませましょう 仕事復帰後は おっぱいを搾って冷凍し保育園や預かっていただいている方に解凍し飲ませてもらうことで母乳育児を続けることが出来ます Q: おっぱいをやめる時はいつがよいでしょうか? A: 2 歳過ぎまで母乳を続けられるのが理想的です 授乳は赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間です 無理にやめる必要はありません 赤ちゃんがいらないというまであげて大丈夫です おっぱいをやめる時は 赤ちゃん自身で決めることで そっと待ってあげることが大切です Q: 母乳とくすり A: 母乳を介して赤ちゃんに悪影響を与えるくすりは 抗がん剤 一部の向精神薬 麻薬 ホルモン剤と言われています 市販の風邪薬 頭痛薬などは飲んでいただいて大丈夫です しかし 母乳は血液で出来ているため 薬が全く赤ちゃんに移行しないとは言い切れません 心配の際はご確認ください
赤ちゃんに優しい病院をめざして 国立病院機構福島病院母乳育児基本方針 カンガルーケア 出産後 赤ちゃんをお母さんの胸に抱っこさせ 肌と肌の触れ合いをすることにより 母乳の分泌が促されます 基本理念 国立病院機構福島病院は 母乳育児を通して母子の絆が強められるよう WHO/ ユニセフの共同声明 母乳育児を成功させるための 10 ヶ条 に沿って母乳育児を推進します 24 時間母子同室一緒に過ごすことで赤ちゃんの1 日の過ごし方が分かり 育児に慣れることが出来ます また赤ちゃんがおっぱいを欲しがった時にすぐにあげる事ができ赤ちゃんは大満足です すくすく外来退院 1 週間後頃 赤ちゃんの体重増加の具合やおっぱいの状態を診させていただきます 赤ちゃんと一緒にお越し下さい 毎週火 水 金曜日開催 114:30~ 215:30~ 各 3 名づつ料金 : 初回のみ無料 2 回目以降 1,500 円担当 : 助産師予約制 ( 緊急の場合は随時 受付いたします ) ベビーマッサージ教室生後 2ヶ月 ~1 才までの赤ちゃんを対象にベビーマッサージの仕方について説明させていただいてます 毎月第 1 金曜日開催 13:30~ 参加費 :540 円別途オイル代 1,274 円予約制 ( 受付窓口に直接 又は電話で受付いたします 0248-75-2131) おひさまサークル出産後のお母さん達でつくる育児サークルです 小児科医師による健康相談や保育士から赤ちゃんとの遊び方などの説明もあります 毎月第 4 水曜日開催 13:00~ 参加費 : 無料予約不要 基本方針 1 教育私たちは 母乳育児に関する必要な知識と技術を妊産婦 家族 すべての関係職員 地域に伝えます 2 授乳私たちは 出産後の母子早期接触 早期授乳が出来るように支援します 3 母乳育児私たちは 医学的に必要とされない限りは 赤ちゃんに母乳以外のものは与えません 4 母子同室私たちは 可能な限り出生直後からお母さんと赤ちゃんが一緒にいられるように母子同室を行います 5 人工乳首の禁止私たちは 母乳で育てられている赤ちゃんに人工乳首やおしゃぶりを使用しないようにします 6 母子分離を余儀なくされた母親への支援私たちは 低出生体重児や疾患を有する新生児であっても母乳で育てられるように 搾乳などの乳汁分泌を維持する方法を母親に伝えます また 可能な限り面会することができるよう支援します 7 母親への継続した支援私たちは 母乳外来 おひさまサークルを通して退院も継続して母乳育児を支援します 8 人工乳の無料サンプルと宣伝の制限私たちは 人工乳が安易に与えられないようにするために 母乳代用品の販売 流通に関する国際基準 ( 通称 WHOミルクコード ) を遵守します 9 母乳育児が困難な母子への支援私たちは 疾患を有する母親に対し 母乳と疾患 母乳と薬剤に関する正しい知識を提供し 母乳育児を行うかどうかの意思決定を尊重します また 母乳以外の栄養であっても母親がしっかりと胸に抱いて授乳することにより 母子の絆を形成することができることを伝えます 10 BFH 委員会私たちは 副院長を委員長とした BFH 委員会を設置し 継続的に母乳育児支援に取り組みます BFH ( ベビーフレンドリーホスピタル ) 当院は赤ちゃんにやさしい病院を目指しています