業務 表 食品中の添加物に関する試験 検体名検体数検査項目検体名検体数検査項目 ソース類 3 サッカリンナトリウム食肉製品 22 亜硝酸根 みそ 2 サッカリンナトリウム魚介加工品 3 亜硝酸根 清涼飲料 2 サッカリンナトリウム 油脂含有食品 魚介加工品 6 サッカリンナトリウム魚介乾

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分析結果証明書 依頼 2016/04/07 25 エトフェンプロックス ND G14 26 エトフメセート ND G14 27 エトプロホス ND G14 28 エトベンザニド ND G14 29 エトリジアゾール ND G1

分析結果証明書依頼 2015/03/16 28 エトベンザニド ND G14 29 エトリジアゾール ND G14 30 エトリムホス ND G14 31 オキサジアゾン ND G14 32 オキサジキシル ND

分析結果証明書依頼 2015/09/16 28 エトベンザニド ND G14 29 エトリジアゾール ND G14 30 エトリムホス ND G14 31 オキサジアゾン ND G14 32

分析結果証明書依頼 2016/07/27 24 エトキシキン ND G14 25 エトフェンプロックス ND G14 26 エトフメセート ND G14 27 エトプロホス ND G14 28 エトベンザニド ND

分析結果証明書 2012/07/31 依頼者名 株式会社フィールド殿 MASIS 株式会社マシス食品医薬品安全評価分析センター青森県弘前市大字扇町二丁目 2 番地 7 Tel Fax 計量証明事業所青森県登録番号第 73 号 ( 濃度 ) 依頼日

Microsoft PowerPoint - 〇0331【残農】1 アンケート、対象食品

2. 小麦 ( 試料数 :46 検体 ) 分析試料 濃度範囲 アゾキシストロビン イミダクロプリド エトフェンプロックス クレソキシムメチル ジフルフェニカン

合物の検査も行いましたが 全て不検出でした オ食品の苦情等 食品の苦情 5 件について 8 検体 242 項目の検査を実施しました 苦情の内容は 表 17 に示します (2) 家庭用品及び器具 容器包装の検査繊維製品に防しわ性 防縮性などの目的で ホルムアルデヒドを含む樹脂による加工が行われています

一太郎 10/9/8 文書

表 1 検査対象 144 農薬 ( 平成 26 年度 ) GC 項目 :103 LC 項目 :41 EPN ジフェノコナゾール ビフェントリン フルミクロラックペンチル アゾキシストロビン テブチウロン アクリナトリン シフルトリン ピラクロホス プロシミドン イマザリル テブフェノジド アジンホス

<4D F736F F D F D36315F8E9697E18E9197BF395F945F8E5995A CC8E6397AF945F96F282CC8C9F8DB88C8B89CA2895BD90AC E E646F6378>

2. しゅんぎく ( 試料数 :60 検体 ) 分析試料 以上の結果 濃度範囲 基準値を越える アセタミプリド ~ アゾキシストロビン ~ イソキサチオン エマメクチン安息香

表 1 種類及び品目数 分類検体数品目数内訳 ( カッコ内は検体数 ) 野菜 果実 生鮮 冷凍 計 214 生鮮 冷凍 乾燥 11 7 アーティチョーク (1) アスパラガス(17) インゲン(1) エダマメ(1) エンダイブ (3) オクラ(10

分析結果証明書依頼 2016/06/08 25 イソフェンホス ND G14 26 イソプロカルブ ND L11 27 イソプロチオラン ND G14 28 イナベンフィド ND G14 29 イプロジオン ND

Book1

農薬一覧

Microsoft Word - (別紙1)H15水道課長通知新旧対照表

水質分布表

ml 水質管理目標設定項目 ( 農薬類 ) 目標 15 農薬類 混合内部標準液 コード No. 品 名 規格 容量 希望納入価格 ( 円 ) 種混合内部標準液 ( 各 100μg/mL ジクロロメタン溶液 ) 水質試験用 2mL 5A 14,000 混合成分 アントラセン-d

Taro-【修正版】差し替え(別添)

表 1 測定対象農薬 GC-MS 農薬測定項目 179 農薬 LC-MS 農薬測定項目 72 農薬 1 BHC 73 チフルザミド 145 プロピコナゾール 1 アジンホスメチル 2 DDT 74 テクナゼン 146 プロピザミド 2 アゾキシストロビン 3 EPN 75 テトラコナゾール 147

平成 30 年度水道水質検査結果 この冊子は 平成 30 年度春日井市水道水質検査計画に基づき作成し 公表するものです 内容に関するご質問等は 上下水道部配水管理事務所 まで お問い合わせください 目次 1 水質検査の概要 1 2 水質検査結果の概要 5 3 浄水水質検査結果 (1) 毎日検査 (

Microsoft Word - 別紙2_H4課長通知改正新旧 _1645rev0522_1600_REV1739池_rev0611_1340佐

3 農薬類検査 本項は 管理目標設定項目のうち農薬類の詳細について示すものです (1) 検査期日 年 2 回 ( 散布時期に合わせた 6 月及び 9 月 ) (2) 検査項目と方法 各農薬類 109 項目 : 水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等並びに水道水質管理における留意事項

目 次 I. わが国における輸入食品中残留農薬の検出状況の推移 各年度の輸入食品中残留農薬の検査結果 輸入食品検査結果の項目について 1-2. 項目数及び違反件数の集計 ~2007 年度に検出された農薬 2. 農薬別の検出状況について

Microsoft Word - (別紙2)H4課長通知新旧対照表

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平成15年度マーケットバスケット方式による安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸、

食品群別栄養素等摂取量 - 食品群 栄養素別 摂取量 - 総数 歳 E B 1 B 2 C 飽和一価不飽和 n-6 系 n-3 系脂肪酸脂肪酸脂肪酸脂肪酸 mg g 総量 水溶性 不溶性 μgre 1 μg mg 2 μg mg mg mgne 3 mg μg μg mg mg mg g

GC/MS解析ソフトウエアを適用した水道水質農薬および緊急時における迅速測定法の検討

LC/MS による農薬等の一斉試験法 Ⅲ( 畜水産物 ) の妥当性評価試験結果 ( 平成 24~25 年度 ) 平成 30 年 4 月 医薬 生活衛生局食品基準審査課 1. 妥当性評価試験の概要一斉試験法の妥当性評価試験にあたっては 試験法の汎用性を考慮し複数の機関で実施した結果から試験法の評価を行

は慣用名 70 エマメクチン安息香酸塩 71 塩化第二鉄 8.0E+3 8, オクタノール 75 カドミウム及びその化合物 76 ε-カプロラクタム 79 2,6-キシレノール 80 キシレン 9.9E+4 3.7E+5 1.0E+5 6.4E+4 82 銀及びその水溶性化合物

分析結果証明書依頼 2016/01/22 29 アゾキシストロビン ND L11 30 アゾシクロチン及びシヘキサチンの和 ND L11 31 アトラジン ND G14 32 アニロホス ND

合成樹脂の器具又は容器包装の規格


残留農薬 200 項目 1/2 1 BHC 51 クロルタールシ メチル 2 DDT 52 クロルテ ン 3 EPN 53 クロルヒ リホス 4 XMC 54 クロルヒ リホスメチル 5 γ-bhc 55 クロルフェナヒ ル 6 アクリナトリン 56 クロルフェンヒ ンホス 7 アサ コナソ ール

2-3 分析方法と測定条件ソルビン酸 デヒドロ酢酸の分析は 衛生試験法注解 1) 食品中の食品添加物分析法 2) を参考にして行った 分析方法を図 1 測定条件を表 3に示す 混合群試料 表示群試料について 3 併行で分析し その平均値を結果とした 試料 20g 塩化ナトリウム 60g 水 150m

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Microsoft Word - P  第1部(第1表~第6表)

平成 28 年 7 月号目次 トピックス 平成 28 年度医動物 種類同定検査のまとめ (4~6 月 ) 1 平成 27 年度薬事検査について 2 残留農薬検査 ( その1) 4 アレルギー物質を含む食品の検査結果 7 感染症発生動向調査 横浜市感染症発生動向調査報告 6 月 8 情報提供 衛生研究

物質番号 2. 届出外の事業者等からの排出源別 対象化学物質別届出外排出量推計結果総括表 ( 参考 1~21) 対象化学物質年間排出量 (t/ 年 ; ダイオキシン類はg-TEQ/ 年 ) 物

神戸市における食品添加物の検査状況 平成 26 年度 保存料 甘味料 着色料 漂白剤 発色剤 酸化防止剤 品質保持剤 防かび剤 その他 計 魚介類加工品 違反内容 違反食品等 調査結果 肉類及びその加工品

84 グリオキサール 85 グルタルアルデヒド クレゾール 0 87 クロム及び3 価クロム化合物 88 6 価クロム化合物 0 89 クロロアニリン 90 アトラジン シアナジン 92 トルフェンピラド 93 メトラクロール 塩化ビニル 95 フルアジ

84 グリオキサール 85 グルタルアルデヒド クレゾール 0 87 クロム及び3 価クロム化合物 88 6 価クロム化合物 0 89 クロロアニリン 90 アトラジン シアナジン トルフェンピラド メトラクロール

序 文 1 範 囲 2 引 用 規 格 3 用 語 と 定 義 4 技 術 要 求 事 項 4.1 アセフェート 4.2 アシフルオルフェン 4.3 アラクロール 4.4 アルジカルブ 4.5 ディルドリンおよびアルドリン 4.6 リン 化 アルミニウム 4.7 アミトラズ 4.8 アニラジン 4.

殺虫剤 殺菌剤 上段 : 又は 下段 : 10 倍値 ) ベンスルタップ 0.9 ホサロン ミルベメクチン 0.7 メタアルデヒド 8 メタフルミゾン 3.1 メトキシフェノジド 2.6 ヨウ化メチル ルフェヌロン レピメクチン 3 D-D(1,3-ジクロロプロペン ) 6

牛乳 加工乳の規格検査 収去機関 品名 原産地 検査項目 検査結果 単位 池田保健所 北海道牛乳 無脂乳固形分 9.2 % 乳脂肪分 3.8 % 吹田保健所 明治おいしい牛乳 酸度 0.13 % 乳脂肪分 3.7 % 茨木保健所 北海道牛乳 比重 酸度 0.13 % 無脂乳固形分 9.3

GC/MS/MS VARIAN, INC. Rapid-MSTM 迅速分析に適したキャピラリカラム

Microsoft Word - ☆151208(合体版)H27年度中間報告

札幌市-衛生研究所報37(調査報告05)

課 別 事 業 内 容 ( 食 品 化 学 課 ) 表 5.1 食 品 化 学 課 行 政 検 査 業 務 実 績 項 目 取 り 扱 い 件 数 試 験 検 査 の 項 目 数 収 去 依 頼 検 査 その 他 総 数 総 数 種 類 件 数 不 良 件 数 不 良 牛 乳 等 規 格 有 害 性

ⅰ_本扉.indd

Microsoft Word - H29溶け込み H15別添4別紙3

5-10 平成26年度に設定あるいは改正された農薬等残留基準について

Microsoft Word ペット新旧対照表(施行)

Microsoft PowerPoint - 補足資料(セット版-2).ppt

No. QCVN 08: 2008/BTNMT 地表水質基準に関する国家技術基準 No. QCVN 08: 2008/BTNMT National Technical Regulation on Surface Water Quality 1. 総則 1.1 規定範囲 本規定は 地表水質


ストロール, キノクラミン (ACN), ジクロシメット, シハロホップブチル, ジメタメトリン, シメトリン, チオベンカルブ ( ベンチオカーブ ), チフルザミド, テニルクロール, トリシクラゾール, ピリブチカルブ, ピリミノバックメチル, ピロキロン, フェニトロチオン (MEP), フ

実習科目回 テーマ 授業内容および学習課題 担当者 酸塩基反応及び抽出法による薬毒物混合物の系統 グループ 薬毒物の系統分離と確認 分離法を実施できる 薬毒物の化学構造や反応性を理解し 薄層クロマ 森本 敦司 トグラフィーや各種確認試験を利用して 含有成分 を同定できる C2-(3) A

は じ め に

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

C.xls

4. 加熱食肉製品 ( 乾燥食肉製品 非加熱食肉製品及び特定加熱食肉製品以外の食肉製品をいう 以下同じ ) のうち 容器包装に入れた後加熱殺菌したものは 次の規格に適合するものでなければならない a 大腸菌群陰性でなければならない b クロストリジウム属菌が 検体 1gにつき 1,000 以下でなけ

足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

( イ ) 収去査実績 a 食品衛生査所実施分 査項目 総 うち 違 添加物環境汚染物質保防殺発漂着甘酸品重金属 分類名 体 輸入食品 反 件 存 かび 菌 色 白 色 味 化防止 質保持 総水 メチル水 カドミウ マンガ 鉛 等 料 剤 料 剤 剤 料 料 剤 剤 銀 銀 ム ン 魚 介 類 96

<945F96F B3816A2E786264>

“にがり”の成分や表示等についてテストしました

05-Food-JAS&Label001

007保環研p eca

<4D F736F F D E AD495F18D CA A2E646F63>

H25震災追跡調査結果(概要)

( イ ) 収去査実績 a 食品衛生査所実施分 査項目 総 うち 違 添加物環境汚染物質保防殺発漂着甘酸品重金属 分類名 体 輸入食品 反 件 存 かび 菌 色 白 色 味 化防止 質保持 総水 メチル水 カドミウ マンガ 鉛 等 料 剤 料 剤 剤 料 料 剤 剤 銀 銀 ム ン 魚 介 類 9

参考資料

有明清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

番号 11 番号 12 番号 13 番号 14 番号 15 番号 16 番号 17 番号 18 番号 19 番号 20 こいくちしょうゆうすくちしょうゆ米酢酒ワイン ( 白 ) ワイン ( 赤 ) 本みりん白みそ赤みそ八丁みそ エネルキ ー 79 エネルキ ー 55 エネルキ ー 48 エネルキ ー

90% PCB % % PCB 1% DDT PCB PCB 18 50% 164%

3_1_2モニタリングHP掲載用

広島市衛研年報 31, 44-49(2012) ゴルフ場農薬 44 成分同時分析の検討 森本章嗣 上本宗祥 渡邉進一 小串恭子 宮本伸一 * 松尾愛子 山本恒彦 片岡真喜夫 細末次郎 * 堀川敏勝 ゴルフ場で使用される農薬 ( 以下, ゴルフ場農薬 ) の 44 成分同時分析を液体クロマトグラフタン

品目 1 エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト ( 別名 EPN) 及びこれを含有する製剤エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト (EPN) (1) 燃焼法 ( ア ) 木粉 ( おが屑 ) 等に吸収させてアフターバーナー及びスクラバーを具備した焼却炉で焼却する ( イ )

スライド 1

表 1. 実施件数 ( 単位 : 件 ) 対象国産 対象国以外産 計 野菜類 果実類 食肉 計 米国 カナダ オーストラリア及びニュージーランド 表 2. 実施件数 ( 単位 : 件 ) 対象国産 対象国以外産 計 野菜類 5

米で使用割合が多かった農薬は 多い順に Bisultap( 殺虫剤 ) ブタクロール( 除草剤 ) Monosultap( 殺虫剤 ) トリアゾホス( 殺虫剤 ) であった Bisultap 及び Monosultap は合わせると使用量全体の 20% 以上であったが 日本ではあまり知られていない農

1

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

平成 30 年度浄水場における原水中の農薬実態調査結果 1 調査対象浄水場浄水場周辺及び上流部に農地又はゴルフ場等が存在する次の浄水場 14 地点の原水を対象としました (1) 飯能市本郷浄水場 ( 伏流水 ) (2) 秩父広域市町村圏組合小鹿野浄水場 ( 表流水 ) (3) 秩父広域市町村圏組合皆

練馬清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

中央清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

社団法人日本果汁協会 認定業務規程

3. 結果 (1) 検体今回実施した調査で使用した検体の内訳は表 1 及び表 2 のとおりである 表 1. 実施件数 ( 単位 : 件 ) 対象国産 対象国以外産 計 野菜類 果実類 食肉 計 米国 カナダ オーストラリア及びニュー

平成 30 年 0 月号目次 トピックス 夏期食品収去検査結果 ( 平成 30 年度 ) 農産物の残留農薬検査結果 ( 平成 30 年 7 月 ~8 月 ) 3 感染症発生動向調査 横浜市感染症発生動向調査報告 9 月 6 情報提供 衛生研究所 WEB ページ情報 0

世田谷清掃工場 平成 27 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) スラグ ( ガス化溶融 )( 含

平成 30 年 12 月 3 日 平成 30 年 12 月 4 日 平成 30 年 12 月 5 日 平成 30 年 12 月 6 日 平成 30 年 12 月 7 日 平成 30 年 12 月 8 日 平成 30 年 12 月 9 日 カレーライス鶏と大根の煮物ししゃもの唐揚げ牛肉のしぐれ煮鰆照り

向日市水道事業事務報告書 1 概況平成 23 年度末の給水人口は5 万 3,765 人で 前年度に比べ368 人減少し 給水件数は 1 万 8,739 件で 前年度に比べ1 件増加しました 給水状況は 年間総給水量が613 万 2,291 立方メートルで 前年度比 4 万 4,298 立方メートル

セーレングループ環境データ集 2018

シェイクイット! ダイエットプロテインシェイク ( シリアルフレーバー ) [ID 201-JP] 15,000 ( 税込 ) 植物性タンパク質を主原料に グルコマンナン 穀物 ビタミン ミネラル 乳酸菌などを含む 栄養の偏りがちな現代人におすすめの栄養補助食品です ダイエットのために 1 食分の置

すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 :

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平成 20 年度大阪市立環境科学研究所報告事業年報 食品保健担当 1 業務の概要食品保健担当では 食品衛生 食品栄養 食品化学 栄養生理などの食品関係 器具 容器包装関係 家庭用品関係及び薬事関係の諸分野の試験 検査ならびに調査 研究を行っている 食品関係業務では 食品の成分規格に関する試験 食品中の食品添加物 農薬などの有害成分及び重金属 PCBなど環境汚染物質に関する試験 食品添加物の規格に関する試験 食品の栄養成分に関する試験を行っており また 食品に関する苦情 異物混入などの原因究明についての業務も行っている 平成 20 年度には 事故米の農薬 カビ毒 乳製品を含有する菓子等のメラミンの分析も行った 器具 容器包装関係では 食器類 調理器具などの食品用器具 容器包装の規格に関する試験を行っている 家庭用品関係では 家庭用品中に含まれる有害物質の規格に関する試験を行っている 薬事関係では 一般薬店など監視業務の一環として医薬品の収去検査及びそれらの保存試験等を行っており 平成 20 年度からは無承認無許可医薬品の流通状況を確認するための調査を開始した これらの業務は主として健康福祉局健康推進部 教育委員会事務局教務部などから依頼されたものであるが 厚生労働省や他都市からの依頼や一般からの依頼による調査 試験 検査も行っている また 平成 16 年度からは健康増進法に基づく登録試験機関として 特定保健用食品等の許可試験を行っている 2 検査業務 食品関係の検査業務ア衛生行政に関する業務この業務は 健康福祉局生活衛生担当からの依頼により 大阪市保健所管内において収去された試料について 食品衛生法 に基づいて実施したもので その概要は次のとおりである ( ア ) 乳及び乳製品の成分規格に関する試験検体名と検査項目を表 2-3-1に示す 結果はいずれも規格基準に適合した 表 2-3-1 乳及び乳製品の成分規格に関する試験検体名検体数検査項目酸度 乳脂肪分 牛乳 6 無脂乳固形分 比重加工乳 6 酸度 乳脂肪分 無脂乳固形分バター 3 乳脂肪分 水分計 1 ( イ ) 食品中の添加物に関する試験検体名と検査項目を表 2-3-2に示す 試験の結果 甘味料については いずれも検出限界未満あるいは規格基準値以下であった 保存料についてはいずれも検出限界未満あるいは規格基準値以下であり 表示に記載のない保存料の検出例はなかったが 記載保存料が検出されない例が1 件 ( みそのソルビン酸カリウム ) あった 発色剤及び酸化防止剤はいずれも規格基準に適合した 殺菌料は検出限界未満あるいは検出されても微量で 人為的に使用されたと考えられるものはなかった 品質保持剤はいずれも規格基準値以下であった 指定着色料については キャンディ 1 検体から表示に記載のない着色料 ( 黄色 4 号 ) が検出された また 記載着色料が検出されない例が2 件 ( マシュマロの赤色 3 号 魚介加工品の黄色 4 号 ) あった なお 指定外着色料はいずれも検出されなかった ( ウ ) 食品中の残留農薬に関する試験検体名と検査項目を表 2-3-3に示す A 青果物 玄米いちごでオルトフェニルフェノール クレソキシムメチル ホスチアゼート ミクロブタニル いよかん2 検体のうち1 検体でエチオン プロパルギット 2 検体でメチダチオン バナナ2 検体のうち1 検体でイプロジオン 1 検体でクロルピリホス グレープフルーツ4 検体のうち4 検体でイマザリル 3 検体でチアベンダゾール 2 検体でオルトフェニルフェノール クロルピリホス うめでキャプタン クレメンタインでイマザリル チアベンダゾール オレンジ3 検体でイマザリル 1 検体でクロルピリホス 1 検体でチアベンダゾール レモン2 検体でクロルピリホス イマザリル 1 検体でチアベンダゾール パプリカでクレソキシムメチル テトラコナゾール ボスカリド ミクロブタニル なすでプロシミドン ゴーヤでホスチアゼート りんご3 検体のうち 2 検体でシプロジニル 1 検体でプロチオホス キャプタン クレソキシムメチル クロルピリホス シハロトリン シフルトリ 34

業務 表 2-3-2 食品中の添加物に関する試験 検体名検体数検査項目検体名検体数検査項目 ソース類 3 サッカリンナトリウム食肉製品 22 亜硝酸根 みそ 2 サッカリンナトリウム魚介加工品 3 亜硝酸根 清涼飲料 2 サッカリンナトリウム 油脂含有食品 魚介加工品 6 サッカリンナトリウム魚介乾製品 10 ソース類 3 みそ 2 清涼飲料 2 ソルビン酸 安息香酸 パラオキシ安息香酸エステル類ソルビン酸 安息香酸 パラオキシ安息香酸エステル類ソルビン酸 安息香酸 パラオキシ安息香酸エステル類 3 バター 3 オリーブ油 ブチルヒドロキシアニソール (BHA) ジブチルヒドロキシトルエン (BHT) ブチルヒドロキシアニソール (BHA) ジブチルヒドロキシトルエン (BHT) ブチルヒドロキシアニソール (BHA) ジブチルヒドロキシトルエン (BHT) 2 tert ブチルヒドロキノン (TBHQ) ゆでうどん 4 過酸化水素 漬物類 3 ソルビン酸 安息香酸生めん類 4 プロピレングリコール チーズ 12 ソルビン酸 デヒドロ酢酸魚介加工品 4 指定着色料 ( タール系色素 ) バター 3 ソルビン酸 デヒドロ酢酸 マーガリン 8 ソルビン酸 デヒドロ酢酸 魚肉ねり製品 1 ソルビン酸 食肉製品 22 ソルビン酸 魚介乾製品 10 ソルビン酸 魚介加工品 6 ソルビン酸 チョコレート類 キャンディ 菓子 シロップ パスタ製品 オリーブ油 発酵乳 ソルビン酸計 174 乳酸菌飲料 ソルビン酸 3 1 2 1 1 2 指定外着色料 ( アゾルビン パテントブルー ) 指定着色料指定外着色料 ( アゾルビン パテントブルー ) 指定着色料指定外着色料 ( アゾルビン パテントブルー ) 指定着色料指定外着色料 ( アゾルビン パテントブルー ) 指定着色料指定外着色料 ( アゾルビン パテントブルー ) 指定着色料指定外着色料 ( アゾルビン パテントブルー ) 指定着色料 ン トリフロキシストロビン かきでジフェノコナゾール シペルメトリン スウィーティーでイマザリル チアベンダゾール 玄米 3 検体のうち1 検体で臭素が検出されたが 基準値を大幅に下回っていた その他の果実 野菜からは上記農薬等は検出されなかった B 小麦粉いずれも検出限界未満であった C 牛乳及び乳製品 6 検体中 3 検体からDDT 系農薬のp,p -DDEが検出された 牛乳全量あたりの濃度は0.0004から0.000 μg/g 乳脂肪当たりの濃度は0.011から0.013μg/g であった また バターはいずれも検出限界未満であった D 鶏卵 検体中 4 検体からDDT 系農薬が検出された 総 DDT 濃度 ( pp -DDD + pp -DDE + op -DDT + pp -DDT) は0.001から0.004ppmであった E 魚介類 1 検体中 13 検体からDDT 系農薬が検出された 総 DDT 濃度として比較的高い濃度を示したのは養殖ハマチ (0.046μg/g) であった また クロルデン類が 1 検体中 検体から検出された F 食肉全量あたりの濃度において いずれの農薬も検出限界未満であった ( エ ) 食品中の動物用医薬品の残留に関する試験検体名と検査項目を表 2-3-4に示す 養殖ヒラメでオキシテトラサイクリンが0.1μg/g 検出されたが その他の検体はいずれも検出限界未満であった ( オ ) 食品中の有害物質に関する試験検体名と検査項目を表 2-3-に示す 試験の結果 総水銀では二枚貝のうちアサリで0.02μg/g その 3

平成 20 年度大阪市立環境科学研究所報告事業年報 青果あおねぎアボガドアメリカンチェリーいちごいよかんうめオレンジかきかぼちゃキャベツきゅうりグレープフルーツクレメンタインゴーヤーゴールドキウイこまつなじゃがいもしゅんぎくしろねぎスウィーティーセロリだいこんたまねぎつるむらさきとうがんなすにんじんにんにくにんにくの芽パイナップルはくさいバナナパプリカブロッコリーずいきほうれんそうみかんライムりんごレモン冷凍食品冷凍いんげん冷凍かぼちゃ冷凍カリフラワー冷凍グリーンアスパラガス冷凍ハーフカットマンゴー国産米玄米小麦粉国産 輸入 表 2-3-3 食品中の残留農薬に関する試験 検体名 検体数 検 査 項 目 7 (4) () () (4) (4) 3 牛乳ハ ター鶏卵魚介類養殖 輸入 食肉牛豚鶏 2-(1- ナフチル ) アセタミド BHC(α,β,γ,δ の総和 ) DCIP DDT(DDD,DDE を含む )EPN MCPB エチル TCMTB XMC アクリナトリン アザコナゾール アザメチホス アシベンゾラル -S- メチル アジンホスエチル アセタミプリド アセトクロル アゾキシストロビン アトラジン アニロホス アメトリン アラクロル アリドクロル アルドリン アレスリン イサゾホス イソカルボホス イソキサジフェンエチル イソキサチオン イソフェンホス イソプロカルブ イソプロチオラン イプロジオン イプロバリカルブ イプロベンホス イマザリル イミベンコナゾール インダノファン インドキサカルブ ウニコナゾール P エスプロカルブ エタルフルラリン エチオン エチクロゼート エディフェンホス エトキサゾール エトフェンプロックス エトフメセート エトプロホス エトベンザニド エトリムホス エポキシコナゾール エンドスルファン エンドリン オキサジアゾン オキサジキシル オキサベトリニル オキサポコナゾール オキシカルボキシン オキシフルオルフェン オメトエート オルトフェニルフェノール カズサホス カフェンストロール カプタホール カルバリル カルフェントラゾンエチル カルプロパミド カルベタミド カルボキシン カルボスルファン カルボフェノチオン カルボフラン キザロホップエチル キシリカルブ キナルホス キノキシフェン キノクラミン キャプタン キントゼン クリミジン クレソキシムメチル クロキントセットメキシル クロゾリネート クロディナホッププロパギル クロフェンテジン クロマゾン クロメトキシニル クロメプロップ クロルエトキシホス クロルタルジメチル クロルタロニル クロルダン クロルチオホス クロルニトロフェン クロルピリホス クロルピリホスメチル クロルフェナピル クロルフェンソン クロルフェンビンホス クロルブファム クロルプロファム クロルベンシド クロロネブ シアナジン シアノフェンホス シアノホス ジエトフェンカルブ ジオキサチオン ジオキサベンゾホス シクロエート ジクロシメット ジクロトホス ジクロフェンチオン ジクロブトラゾール ジクロフルアニド ジクロホップエチル ジクロラン ジクロルボス ジスルホトン ジスルホトンスルホン ジチオピル ジニコナゾール シニドンエチル シハロトリン シハロホップブチル ジフェナミド ジフェニルアミン ジフェノコナゾール シフルトリン シフルフェナミド ジフルフェニカン シプロコナゾール シプロジニル シペルメトリン シマジン シメコナゾール ジメタメトリン ジメチピン ジメチルビンホス ジメテナミド ジメトエート ジメトモルフ シメトリン ジメピペレート 臭素 シラフルオフェン シンメチリン スエップ スピロキサミン スピロジクロフェン スルプロホス スルホテップ ゾキサミド ターバシル ダイアジノン ダイアレート チアベンダゾール チアメトキサム チオベンカルブ チオメトン チフルザミド ディルドリン テクナゼン テクナゼン テトラクロルビンホス テトラコナゾール テトラジホン テトラメトリン テニルクロル テブコナゾール テブピリムホス テブフェンピラド テフルトリン デメトン -S- メチル テルブカルブ テルブトリン テルブホス トリアジメノール トリアジメホン トリアゾホス トリアレート トリクラミド トリシクラゾール トリブホス トリフルラリン トリフロキシストロビン トリルフルアニド トルクロホスメチル トルフェンピラド ナプロアニリド ナプロパミド ニトラリン ニトロタルイソプロピル ニトロフェン ノナクロル ノルフラゾン パクロブトラゾール パラチオン パラチオンメチル ハルフェンプロックス ピコリナフェン ビテルタノール ビフェナゼート ビフェノックス ビフェントリン ピペロニルブトキシド ピペロホス ピラクロストロビン ピラクロホス ピラゾキシフェン ピラゾホス ピラフルフェンエチル ピリダフェンチオン ピリダベン ピリフェノックス ピリフタリド ピリブチカルブ ピリプロキシフェン ピリミカルブ ピリミジフェン ピリミノバックメチル ピリミホスメチル ピリメタニル ピロキロン ビンクロゾリン ファモキサドン フィプロニル フェナミドン フェナミホス フェナリモル フェニトロチオン フェノキサカルブ フェノキサニル フェノキサプロップエチル フェノチオール フェノチオカルブ フェノトリン フェノブカルブ フェリムゾン フェンクロルホス フェンスルホチオン フェンチオン フェントエート フェンバレレート フェンブコナゾール フェンプロパトリン フェンプロピモルフ フェンメディファム フサライド ブタクロル ブタフェナシル ブタミホス ブピリメート ブプロフェジン フラムプロップメチル フラメトピル フリラゾール フルアクリピリム フルキンコナゾール フルキンコナゾール フルジオキソニル フルシトリネート フルシラゾール フルチアセットメチル フルトラニル フルトリアホール フルバリネート フルフェナセット フルフェンピルエチル フルミオキサジン フルミクロラックエチル フルリドン プレチラクロル プロシミドン プロチオホス プロパキザホップ プロパクロル プロパジン プロパニル プロパホス プロパルギット プロピコナゾール プロピザミド プロヒドロジャスモン プロフェノホス プロポキサール ブロマシル プロメトリン ブロモコナゾール ブロモブチド ブロモプロピレート ブロモホス ブロモホスエチル ヘキサクロロベンゼン ヘキサコナゾール ヘキサジノン ベナラキシル ベノキサコル ヘプタクロル ペルタン ペルメトリン ペンコナゾール ベンダイオカルブ ペンディメタリン ペントキサゾン ベンフルラリン ベンフレセート ホサロン ボスカリド ホスチアゼート ホスファミドン ホスメット ホノホス ホルモチオン ホレート マラチオン ミクロブタニル メカルバム メタクリホス メタラキシル メチオカルブ メチダチオン メトキシクロル メトプレン メトミノストロビン メトラクロル メトリブジン メパニピリム メビンホス メフェナセット メフェンピルジエチル メプロニル モノクロトホス モノリニュロン モリネート ラクトフェン リニュロン レナシル レプトホス 4 カプタホール フェニトロチオン及びマラチオン BHC 系農薬 (α- β- γ- δ-bhc) DDT 系農薬 (pp -DDD pp -DDE op -DDT pp -DDT) ドリン系農薬 ( ディルドリン及びアルドリン ) ヘプタクロル系農薬 ( ヘプタクロル及びヘプタクロルエポキサイド ) クロルダン系農薬 ( シス- トランス -クロルダン及びオキシクロルダン ) エンドスルファン系農薬 (α- β-エンドスルファン及びエンドスル 6 ファンスルファイト ) ヘキサクロロベンゼン アジンホスエチル アセトクロル アニロホス アラクロル イ 3 プロベンホス インダノファン エチオン オキシフルオルフェン カルボスルファン カルボフェノチオ ン クロルフェナピル ジクロフェンチオン シハロホップブチル ジフルフェニカン ジメタメトリン ジメ 1 テナミド ゾキサミド ダイアジノン チフルザミド テニルクロル テブピリムホス テルブカルブ トリアゾホス パラチオン ハルフェンプロックス ピコリナフェン ビフェントリン ピラクロホス ピラゾホス ピラ (9) (6) フルフェンエチル ピリブチカルブ ピリメタニル フェナミドン ブタミホス フルアクリピリム プレチラクロル プロピザミド プロメトリン ブロモブチド ブロモプロピレート ペンディメタリン メトキシクロル メプロニル 10 () 計 124 BHC 系農薬 (α- β- γ- δ-bhc) ドリン系農薬 ( ディルドリン及びアルドリン ) ヘプタクロル系農薬 ( ヘプタクロル及びヘプタクロルエポキサイド ) エンドスルファン系農薬 (α- β- エンドスルファン及びエンドスルファンスルファイト ) ヘキサクロロベンゼン エンドリン クロルピリホスメチル クロルピリホス パラチオン ジメタメトリ エトベンザニド ブタフェナシル フルアクリピリム ピラゾホス プロパジン ピペロニルブトキシド ピリプロキシフェン トリアゾホス ピラフルフェンエチ シフルフェナミド ピコリナフェン クロルエトキシホス カルフェントラゾンエチル エトフェンプロックス メプロニル ピリミジフェン イソキサフェンエチル エトプロホス ホサロン エチオン メフェンピルジエチル プロピザミド カズサホス ジオキサチオン クロメプロップ クロルプロファム ピリメタニル シンメチリン ゾキサミド ジフルフェニカン テニルクロール イプロベンホス ダイアジノン トリアレート ブロモプロピレート ペントキサゾン シラフルオフェン イサゾホス エトリムホス アセトクロ - ル 36

業務 表 2-3-4 食品中の動物用医薬品の残留に関する試験 検体名 検体数 検査項目 シジミ タイ ヒラメ 2 件 アユ スルファチアゾール スルファピリジン スルファメトキシピリダジン スルファモノメトキシン スルファドキシン スルファベンズアミド オキソリニック酸 ナリジクス酸 フルメキン オルメトプリム ピリメタミン フラゾリドン スピラマイシン+ネオスピラマイシン ( 和 ) オレアンドマイシン ジョサマイシン ミロサマイシン タイロシン ベンジルペニシリン アルベンダゾール スルファメラジン スルファジミジン スルファモノメトキシン スルファドキシン スルファメトキサゾール スルファジメトキシン オキソリニッ アユ ウナギ オオアサリ タイ ハマク酸 フルメキン オフロキサシン ダノフロキサシン エンロフロキサ チシン トリメトピリム スピラマイシン+ネオスピラマイシン ( 和 ) チルミ コシン オレアンドマイシン ミロサマイシン タイロシン チアベンダ ゾール+-ヒドロキシチアベンダゾール ( 和 ) アルベンダゾール 開きアナゴ 2 件 アトランティックサーモン 冷凍えび ウナギ 鶏卵 牛肉豚肉鶏肉 生乳牛乳 6 6 養殖魚介類 ( シジミ タイ 2 件 ヒラメ 2 件 アユ 2 件 ウナギ 2 件 オオアサリ ハマチ 開きアナゴ 1 オキシテトラサイクリン 2 件 アトランティックサーモン 冷凍えび ) 牛肉 豚肉 2 鶏肉 3 鶏卵 計 72 2 3 スルファメラジン スルファジミジン スルファモノメトキシン スルファドキシン スルファメトキサゾール スルファジメトキシン オキソリニック酸 ナリジクス酸 フルメキン オフロキサシン エンロフロキサシン オレアンドマイシン ミロサマイシン タイロシン キタサマイシン ジョサマイシン ジクロキサシリン チアベンダゾール+-ヒドロキシチアベンダゾール ( 和 ) フルベンダゾール スルファジアジン スルファメラジン スルファジミジン スルファモノメトキシン スルファクロルピリダジン スルファキノキサリン スルファジメトキシン オキソリニック酸 オフロキサシン トリメトプリム スピラマイシン+ネオスピラマイシン ( 和 ) オレアンドマイシン タイロシン キタサマイシン オキサシリン クロキサシリン ジクロキサシリン チアベンダゾール+- ヒドロキシチアベンダゾール ( 和 ) フルベンダゾール スルファメラジン スルファピリジン スルファジミジン スルファクロルピリダジン スルファドキシン スルファジメトキシン ナリジクス酸 トリメトプリム オルメトプリム オルビフロキサシン ミロサマイシン タイロシン キタサマイシン オレアンドマイシン ジョサマイシン フェノキシメチルペニシリン オキサシリン クロキサシリン チアベンダゾール+-ヒドロキシチアベンダゾール ( 和 ) ベンジルペニシリン及びオキシテトラサイクリン + クロルテトラサイクリン + テトラサイクリン ( 和 ) オキシテトラサイクリン + クロルテトラサイクリン + テトラサイクリン ( 和 ) 他は検出限界未満であり 全ての検体で暫定的規制値以下であった 麻痺性貝毒及び下痢性貝毒に関する試験では 二枚貝 ( アサリ (2 検体 ) オオアサリ(1 検体 ) ハマグリ (1 検体 )) いずれの検体からも規制値を超える貝毒は検出されなかった 海域によっては有毒プランクトンが発生し 規制値を超える貝毒が検出される事例がみられ 今後も監視を続ける必要がある ヒ素及び重金属に関する試験では 米 2 件からヒ素及びカドミウムが検出されたがいずれも微量で カドミウムは基準値以下であった ヒ素の基準はない 鉛は検出限界未満であった 健康食品でスピルリナ食品から微量のヒ素が検出された 健康食品のフェオフォルバイド試験ではいずれの検体も規格基準を満たしていた ポリ塩化ビフェニル (PCB) に関する試験では 青果物 牛乳 育児用粉乳 バター 鶏卵 食肉ではいずれも検出限界未満あるいは残留基準値 ( 暫定的規制値 ) 以下であった シアン化合物に関する試験では 生あんでいずれも検出限界未満であった カビ毒に関する試験では 小麦のデオキシニバレノール ナッツ類及び香辛料のアフラトキシンB 1 りんごジュースのパツリンのいずれも検出限界未満であった 37

平成 20 年度大阪市立環境科学研究所報告事業年報 表 2-3- 食品中の有害物質に関する試験 検体名 検体数 検査項目 二枚貝 4 総水銀 麻痺性貝毒 下痢性貝毒 青果物 6 総水銀 鶏卵 総水銀 食肉 10 総水銀 米 3 総水銀 国産米 3 ヒ素 鉛 カドミウム 青果物 6 ヒ素 鉛 健康食品 6 ヒ素 重金属 青果物 6 PCB 牛乳 6 PCB 育児用粉乳 3 PCB バター 3 PCB 鶏卵 PCB 食肉 10 PCB 生あん 7 シアン化合物 ナッツ類 3 アフラトキシンB 1 香辛料 2 アフラトキシンB 1 小麦 2 デオキシニバレノール りんごジュース 3 パツリン 計 93 ( カ ) 遺伝子組換え食品に関する試験 トウモロコシ穀粒及び加工品について 安全性未 承認の遺伝子組換えトウモロコシ CBH31 及び Bt10 の混入について定性試験を行ったところ 全ての検 体において両品種とも検出されなかった トウモロコ シ穀粒 1 件については定量 PCR 法により組換えトウモ ロコシの含有量についても測定したが 遺伝子組換 えトウモロコシ由来の遺伝子は検出されず 分別生 産流通管理が適正に行われていることが示された 大豆加工品についてはラウンドアップ レディ 大 豆の含有量について 同じく定量 PCR 法を用いて定 量したところ 含有率はいずれも % 以下であり 分別 生産流通管理が適正に行われていることが示された ( 件数は表 2-3-6) ( キ ) アレルギー物質を含む食品に関する試験 加工食品における特定原材料の検査として小麦の 混入 乳の混入について 2 種類の ELISA 分析用キッ ト ( 日本ハム ( 株 ) 製 FASTKIT エライザ Ver.II シリーズ ( 株 ) 森永生科学研究所製モリナガ FASPEK 特定原材 料測定キット ) を用いて試験を行った チョコレート菓 子 1 検体から両キットで基準値 (10μg/g) 以上の乳タ ンパク質が検出された この検体についてはウエスタ ンブロット法による確認試験でも 乳アレルゲンのラク トグロブリン及びカゼインが検出された 残りの検体に ついては基準値以下であった ( 件数は表 2-3-6) ( ク ) 食品中の残留放射能に関する試験 魚介類 輸入食品について 134 Cs 及び 137 Cs の残 留放射能の試験を行った その結果 ブルーベリー ジャムから暫定基準 (370 Bq/kg) 以下の 3 Bq/kg 検出 された そのほかの検体からはいずれも 134 Cs 及び 137 Cs の放射能は検出されなかった ( 件数は表 2-3-6) ( ケ ) 食品添加物の規格に関する試験 食品添加物について成分規格の試験を行った その結果 いずれも規格に適合していた ( 件数は表 2-3-6) 表 2-3-6 遺伝子組換え アレルギー物質 残留放射 能及び食品添加物の規格に関する試験 検査項目検体数検体名 遺伝子組換え アレルギー物質 1 10 残留放射能 8 食品添加物 2 の規格試験計 3 トウモロコシ10 件 ( 穀粒 1, 加工品 9) 大豆加工品 件小麦の混入 件乳の混入 件魚介類 3 件 ( サバ1 アトランティックサーモン1 赤魚 1) 輸入食品 件 ( マーマレード1 ビスケット1 クッキー 1 はちみつ1 ブルーベリージャム1) タルク着色料製剤 ( 金茶色 ) ( コ ) 食中毒 苦情の原因調査及び法令違反の疑い などに関する試験 健康福祉局 教育委員会及び一般から依頼され た食品等に関する苦情原因調査等について 当担 当では微生物 昆虫を除く事項について実施した 依頼の内容は異物混入 異味異臭及び着色変色 食中毒の疑いのための原因調査 食品の法令違反 等についてであった 異物混入検査の依頼は 19 件あり 対照品を含む 32 検体について鑑定を行った 検査内容を表 2-3-7 に示す 混入異物には 原材料や食品由来のもの 包装や製造ラインに由来するものなど 混入経路の 38

業務 表 2-3-7 異物混入検査 事例番号検体数 異物が混入していた食品 容器 検査結果 1 1 ウイスキー ウイスキー中の澱 2 1 ビスケット ステンレス 3 1 ピザ 食材 4 1 カレールー 動物由来組織 めん類 とうもろこしの混合体 1 ちりめんじゃこ 魚の目 6 4 スナック菓子 菓子製造機械の付着物 7 1 クラッカー アルミニウム-ケイ素系合金 8 1 餃子 ナイロン 66 9 1 ロースハム 骨 10 1 ハンバーガー 毛髪 11 3 せんべい 毛髪 12 4 千切り大根 化学繊維 13 3 せんべい 原料由来のくず 14 2 クラッカー ポリエステル繊維 1 1 牛乳 去たん剤 16 1 牛乳 米粒など 17 3 シュークリーム 工場の壁の塗料 18 1 調製粉乳 調製粉乳が焦げたもの 19 1 おにぎり 黄銅 異味異臭 着色変色 食中毒の原因調査 確認検査 表 2-3-8 苦情検査 確認検査 事例番号 検体数 苦情内容 検体 検査項目 1 3 ジュースの異味 洗剤成分 2 2 カクテルの異味 洗剤成分 3 2 刺身の異臭 残留塩素 4 2 さんまの異臭 揮発性塩基性窒素 1 トッポギの異臭 酢酸エチル 6 2 かにゆで汁の変色 脂肪酸組成 1 2 ふぐ ふぐ毒 ( マウス試験 ) 2 1 アジサイの葉 シアン 3 1 ふぐ ふぐ毒 ( マウス試験 ) 4 1 豆大福 酢酸エチル トルエン 2 中華あんかけ 有機リン系農薬 6 1 まぐろ ヒスタミン 1 2 さくらんぼ 残留農薬 2 1 フィルムカップケース 器具 容器包装規格試験 3 2 かれい メチル水銀 4 1 くずもち アレルギー検査 ( 乳 卵 小麦 ) 推定が可能なものもあったが 毛髪 プラスチック 化学繊維などの有機物やステンレス片などの無機物の場合 混入時期や経路の推定は困難であった 異味異臭及び着色変色についての検査依頼が6 件 食中毒の疑いのための原因調査の依頼が6 件 法令違反の疑いのための確認検査の依頼が4 件あり 対照品を含むそれぞれ12 8 及び6 検体について必要な検査を行った 検査項目を表 2-3-8に示す 平成 20 年 9 月に大阪市内の業者を含む一部の米穀業者等が非食用に限定された事故米を食用として転売した事故米不正転売事件が起こった そこで 大阪市内の保育所や病院で使用されていた事故米 4 検体について 残留農薬であるメタミドホス及びアセ タミプリドと カビ毒であるアフラトキシンB 1 の検査を実施した その結果 事故米 3 検体に微量のメタミドホスが検出された (0.02 0.0 0.06μg/g) アセタミプリド及びアフラトキシンは検出されなかった また 同じく9 月に中国の大手乳製品メーカーの粉ミルクを飲んだ乳幼児に メラミンの意図的混入による健康被害が発生した 大阪市においてもビスケットやクッキーなどの乳含有食品 26 検体についてメラミンの検査を実施した その結果 乳含有食品 4 検体からメラミンが検出された (0. 2.1 9.2 11mg/kg) イ学校給食用食品に関する業務この業務は教育委員会事務局学校保健課の依頼 39

平成 20 年度大阪市立環境科学研究所報告事業年報 により行われたもので 納入食品の品質向上ならび に安全性確保にむけて重要な役割を担っている 表 2-3-9 に検体名と検査項目を示す その結果 いずれも教育委員会の基準あるいは基準値を満たし ていた 表 2-3-9 学校給食用食品に関する試験 検体名 検体数 検査項目 食肉製品フランクフルト 1 亜硝酸根 ソルビン酸 食塩 水分 ベーコン 2 亜硝酸根 ソルビン酸 食塩 水分 ハム 2 亜硝酸根 ソルビン酸 食塩 水分 魚肉製品 魚肉ねり製品いか 3 BHA,BHT, 食塩 さんま 1 BHA,BHT, 食塩 いわし 1 BHA,BHT いわし 3 BHA,BHT, 食塩 まぐろ 3 BHA,BHT 赤魚 2 BHA,BHT さけ 3 BHA,BHT いとより 1 BHA,BHT ごまめ 2 ソルビン酸 BHA BHT 食塩 水分 赤平天 1 食塩 サッカリンナトリウム ソルビン酸 いわしだんご 1 食塩 サッカリンナトリウム ソルビン酸 さば 2 BHA,BHT ちくわ 2 サッカリンナトリウム ソルビン酸 食塩 三色揚げ天 1 サッカリンナトリウム ソルビン酸 食塩 かまぼこ 1 サッカリンナトリウム ソルビン酸 食塩 大豆加工食品高野豆腐 ( 粉末 ) 2 水分 カルシウム あつあげ 1 酸価 過酸化物価 あつあげ 2 酸価 過酸化物価 カルシウム マグネシウム 缶詰栗水煮 1 スズ りんご缶 1 スズ サッカリンナトリウム パイン缶 1 スズ サッカリンナトリウム エリンギ缶 1 エネルギー 水分 タンパク 脂肪 炭水化物 灰分 総食物繊維 ナトリウム カルシウム マグネシウム 鉄 亜鉛 スズ ビタミン B1, ビタミンB2 りんごヒ ューレ缶 1 スズ サッカリンナトリウム 半調理食品肉ギョーザ 1 サッカリンナトリウム ソルビン酸 タール色素 食塩 きびなごてんぷら 1 食塩 BHA, BHT エビフライ 4 食塩 BHA, BHT いかてんぷら 2 食塩 BHA, BHT シューマイ 1 サッカリンナトリウム ソルビン酸 食塩 乳製品発酵乳 1 サッカリンナトリウム ソルビン酸 粉末チーズ 1 食塩 バター 2 食塩 BHA, BHT ソルビン酸 調味料デミグラスソース 1 スズ ソルビン酸 タール色素 コンソメの素 1 サッカリンナトリウム 食塩 水分 脂肪 残留農薬日替わり弁当 3 残留農薬 輸入食品 4 残留農薬 冷凍野菜 3 残留農薬 その他茎わかめ 1 タール色素 うどん 1 水分 食塩 ギョーザの皮 1 プロピレングリコール 糸こんにゃく カルシウム つきこんにゃく 3 タール色素 カルシウム ちまき 1 サッカリンナトリウム 合計 79 40

業務 器具 容器包装関係の検査業務ア衛生行政に関する業務この業務は 健康福祉局生活衛生担当からの依頼により 大阪市内において収去された試料について 食品衛生法 に基づいて実施したものである 検体名及び検査項目を表 2-3-10に示す 結果は いずれも規格基準に適合していた イ学校給食用製品に関する業務この業務は 教育委員会教務部学校保健担当からの委託により 学校給食用器具 容器について品質向上及び安全性確保のために実施したものである 小学校 1 校を対象とし ポリカーボネート製の三切り皿 飯椀 ( 使用期間 1~6 年 ) はし及びまな板について 4 種類の溶媒 ( 水 4% 酢酸 20% エタノール ヘプタン ) を用いて溶出試験を行い ビスフェノールA (BPA) を測定した その結果 BPAの溶出量はいずれも規格基準に適合した ウ保育所用食器に関する業務この業務は健康福祉局保育運営担当からの依頼により 保育所用食器の安全性確保のために実施さ れたものである ポリカーボネート製食器 2 件 ( 新品ならびに使用中のもの ) について4 種類の溶媒 ( 水 4% 酢酸 20% エタノール ヘプタン ) を用いて溶出試験を行い BPAを測定した その結果 BPAの溶出量はいずれも規格基準に適合した エ一般依頼による試験 検査他府県の学校給食関係施設からの依頼により 給食用に使用されているメラミン樹脂製食器 18 件について 規格の溶出条件でホルムアルデヒドの溶出量を測定した結果 いずれも検出限界の1μg/ml 未満であった 家庭用品関係の検査業務この業務は 健康福祉局生活衛生担当からの依頼により 大阪市内で試買された試料について 有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律 に基づいて実施されたものである 検体名及び検査項目を表 2-3-11に示す 結果は いずれも検出限界未満 基準値以下または規格に適合していた 表 2-3-10 器具 容器包装等に関する試験 検体名 検体数 検査項目 ポリプロピレン製品 保存容器等 4 材質試験 ( 鉛 カドミウム ) 溶出試験( 重金属 蒸発残留物 過マンガン酸カリウム消費量 ) ポリエチレン製品 製氷カップ 1 材質試験 ( 鉛 カドミウム ) 溶出試験( 重金属 蒸発残留物 過マンガン酸カリウム消費量 ) メタクリル酸樹脂製品 コップ 1 材質試験 ( 鉛 カドミウム ) 溶出試験( 重金属 蒸発残留物 過マンガン酸カリウム消費量 メタクリル酸メチル ) イソプレンゴム製品 乳首 1 材質試験 ( 鉛 カドミウム ) 溶出試験( 重金属 蒸発残留物 亜鉛 フェノール ホルムアルデヒド ) ポリエチレン加工紙製品 牛乳容器 2 溶出試験 ( 重金属 蒸発残留物 過マンガン酸カリウム消費量 ) 強度試験 ( ピンホール ) 材質試験 ( ヘキサン抽出物 ヒ素 ) 台所用合成洗剤 1 規格試験 ( ヒ素 重金属 メタノール ph 蛍光染料 着色料 ) 総リン 計 10 表 2-3-11 家庭用品関係の試験 検体名 検体数 検査項目 乳幼児用繊維製品 おむつカバー 6 トリブチルスズ化合物 トリフェニルスズ化合物 繊維製品 カーテン 有機リン系難燃剤 (BDBPP, TDBPP) 家庭用エアゾール製品 消臭スプレー等 16 テトラクロロエチレン トリクロロエチレン 家庭用エアゾール製品 消臭スプレー等 16 メタノール 家庭用洗浄剤 トイレ用洗剤 7 水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム 容器試験 住宅用洗浄剤 トイレ用洗剤 1 塩化水素または硫酸 容器試験 計 1 41

平成 20 年度大阪市立環境科学研究所報告事業年報 (4) 医薬品関係の検査業務この業務は 健康福祉局生活衛生担当からの依頼により 医薬品としての承認を受けていない無承認無許可医薬品成分について実施されたものである 健康食品 7 件について 医薬品成分のシブトラミン N-ニトロソフェンフルラミン グリベンクラミド グリクラジド トルブタミドについて定量した結果 いずれの医薬品成分も検出されなかった 3 調査 研究業務 寝衣等の繊維製品に使用される防炎加工剤の実態調査本研究は 健康福祉局特別調査研究として行ったものである 有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律 ( 家庭用品法と略す ) において 防炎加工剤ではAPO TDBPP 及びBDBPPの使用が禁止されているが その他の防炎加工剤は規制対象ではない 衣類への着火事故は高齢者の事故原因にあげられており 衣類への防炎加工の需要は高いといえる しかし 高齢者や乳幼児は特に生態防御機能の低下あるいは未発達から 防炎加工剤による健康への影響が懸念される そこで 昨年度より 高齢者及び乳幼児用の寝衣等繊維製品 ( パジャマ ひざかけ等 )6 試料について TDBPPを含む有機リン酸トリエステル類 (9 物質 ) の防炎加工剤の使用実態を調査してきた 今年度は さらに有機リン酸ジエステル類で規制対象物質のBDBPPについて ビスフェノールA 分析法を改良し 防炎加工繊維製品中の含有の有無を調査した その結果 BDBPPはいずれの試料からも検出されなかった なお 本法によるBDBPP 分析は 家庭用品法と比較して抽出工程の短縮による迅速分析が可能で 精度 感度共に良好であった 健康被害を未然に防ぐ目的で行う家庭用品試買試験にとって 本法は有用な方法であることを確認した 医薬品等の有効成分の経時変化等 - 無承認無許可医薬品成分の分析 本研究は 健康福祉局特別調査研究として行ったものである 健康志向の高まりにより 様々な健康食品が販売されている しかし健康食品の中にはその効能を強めるために 医薬品成分が含有されているにもかかわらず医薬品としての承認を受けていない無承認無許可医薬品が流通している状況にあり それによる健康被害事例が報告されている そこで 市民の健康被害への迅速な対応及び被害の拡大を防 止するため ダイエット 催眠 強壮効果等を標榜した無承認無許可医薬品についてそれらの効能に関連する医薬品 1 成分 ( シルデナフィルクエン酸塩 バルデナフィル塩酸塩 タダラフィル キサントアントラフィル ホンデナフィル フェンフルラミン塩酸塩 シブトラミン N-ニトロソフェンフルラミン クロルフェニラミンマレイン酸塩 グリベンクラミド トルブタミド グリクラジド ブロムワレリル尿素 ゾピクロン及びエチゾラム ) の一斉分析法を検討した 分析に際し ウデナフィル分析法 ( 厚生労働省通知 ) を改良することにより これら医薬品 1 成分の液体クロマトグラフフィー / タンデム質量分析装置 (LC/MS/MS) による一斉分析が可能なことを確認した 本法により 陽性試料として大阪府より提供された健康食品 3 試料中の医薬品成分を確実に検出できたことから その有用性が確認された それにより 健康食品 6 試料について医薬品 1 成分の分析を行ったところ いずれもの試料からも検出されなかった よって 苛酷試験 (0 1ヵ月遮光保存 ) 後の有効成分の変化を検討するに至らなかった しかし いずれの試料も色調や臭いに変化が見られたことから 変質の可能性が示唆された よって 店舗での陳列 さらに保管に際しては 温度の影響を受けないようにすることが望ましい 食品汚染物モニタリング調査研究平成 19 年度に分析した食品中に含まれる種々の汚染化学物質の試験結果 192 品目 ( のべ,374 項目 ) について国立医薬品食品衛生研究所に報告した 国立医薬品食品衛生研究所では全国の試験研究機関から送られてきたデータをもとに種々の化学物質による食品汚染の状況をまとめて公表し 保健衛生行政に反映させている (4) LC-MS/MSを用いた尿中のテトロドトキシン (TTX) 分析法の検討本研究は 健康福祉局特別調査研究として行ったものである H18 年度に実施した蛍光検出器付き液体クロマトグラフ (LC-FL) を用いた分析方法の検討では 検出感度やきょう雑物によるTTXピークへの妨害などの問題点が見られた そこで本研究ではあらたに高感度 高選択性機器であるLC/MS/MSを用いて尿試料中のTTXの分析法を検討した LC/MS/MSの分析用カラムには親水 高極性化合物への保持性が高い親水性相互作用カラム (HILIC 42

業務 カラム ) を用い 精製にはC18カートリッジカラム及び LC/MS/MSの分析用カラムと同じ性質を有するHILIC カートリッジカラムを併用した LC/MS/MSを用いた場合の装置の検出限界値 (S/N = 3) は 0.6 ng/ml で LC-FLの検出限界値 0 ng/ml より 2 桁高い感度が得られた 過去に中毒患者の尿として当研究所に搬入された実試料 3 検体について今回検討した分析法を用いて測定した結果 きょう雑物によるTTXピークへの妨害は見られなかったが マトリックス効果が原因と推定されるピーク強度の抑制が観察された この問題を解決するためマトリックス検量線 ( 健常者尿試料溶液に各濃度の標準物質を添加し作製した検量線 ) を作製し定量を行った結果 それぞれの尿中のTTX 濃度は4 129 及び497 ng/mlで マウスユニット (1 MU = 220 ng TTX) に換算すると0.20 0.9 及び2.26 MU/mlであった これらの値はマウスを用いた生物学的試験法より得られた値 (0.24 0.0 及び2.64 MU/ml) と良く一致していた また同時に行った添加回収試験では94± %(n=3) と良好な回収率が得られた () 1 日摂取量調査厚生労働省からの委託により トータルダイエット法による168 品目の農薬についての一日摂取量調査を行った 大阪市における食品の摂取量調査をもとに Ⅰ~ ⅩⅣ 群に分けて分析を行った結果 第 Ⅶ 群 ( 果実類 ) からクロルフェナピルが 第 Ⅹ 群 ( 魚介類 ) から p,p -DDE 及びp,p -DDTが検出されたが 検出値はいずれも低く ヒト体重 1kg 当たり 1 日当たりの摂取量は多く見積もってもADIの数千分の一以下であった 4 機能性食品に関する業務 特定保健用食品等の許可試験平成 16 年 4 月 1 日より 特定保健用食品等の許可試験の受託を開始した 平成 20 年度の試験受託件数は63 件であった 内訳は食物繊維 30 件 ( 難消化性デキストリン 24 件 キトサン 4 件 グアガム分解物 2 件 ) タンパク ペプチド 14 件 オリゴ糖 11 件 茶カテキン 2 件で 残りはポリフェノールやアミノ酸などであった 例年同様 半数近くが食物繊維であり タンパク ペプチドとオリゴ糖がそれぞれ1/4を占めた また 今回はじめて試験を行う成分も8 成分あった いずれも許可要件を満たしていた 機能性成分及び機能性食品についてのデータベースの運用特定保健用食品の情報をはじめ 健康食品の安全性 機能性成分の素材や開発にかかわる情報など様々な分野におけるデータを収集し 企業や市民に対して広く情報提供を行うために 既に蔵書データベースなどで運用実績のあるグループウェア "Notes/Domino" を活用してデータベースを構築し 平成 17 年 10 月 14 日からインターネットを通じて トクホなど機能性食品データベース として公開を開始した 図 2-3-1に示すように公開 1 年目は00 件 / 月前後であったデータベースへのアクセス件数は 2 年目 ( 平成 18 年度 ) からは1,000 件前後 3 年目の平成 19 年度からは2000 件前後で推移しており 平成 20 年度の総アクセス数は約 3 万 2 千件であった 300 3000 トクホなど機能性食品データベース への月毎のアクセス数 アクセス件数 200 2000 100 1000 00 0 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年度 月 図 2-3-1 機能性食品データベースへの月毎のアクセス数 43