平成 25 年度西桂町教員住宅整備事業設計施工者選定プロポーザル 要求性能仕様書 第 1 総則 1 要求性能仕様書の位置付けについて要求性能仕様書は 町が教員住宅の整備を実施するに際し 設計から工事までを一括で契約する民間事業者 ( 以下 事業者 という ) を募集 選定にあたり 応募者を対象に交付する プロポーザル提出要請書 と一体のものであり 本工事において整備する設計 建設業務に関して町が要求する水準を示し 募集に参加する事業者の提案に具体的な指針を与えるものである なお 要求性能仕様書の内容は 町が要求する基本的な仕様 水準と位置づけ 詳細な仕様については各事業者の提案により評価することとする 2 本方式採用の目的建設敷地に建っていた旧教員住宅は 老朽化と安全性に問題を抱えていたため解体を行った 新たな教員住宅は 限られた予算と工期での事業を実現すべく 民間の保有する技術やノウハウを積極的に取り入れ 施工期間の短縮 経費の縮減が可能となるような設計施工一括方式で整備することを目的とする 3 性能規定について (1) 設計 建設 要求性能仕様書 に関する要求水準は 原則として町が要求する機能及び性能を規定するものであり 教員住宅の具体的仕様 並びにそれらを構成する個々の部位 部品等の性能及び具体的仕様 ( 以下 具体的仕様等 という ) については 特記の無い限り応募者が上記の性能規定を満たすような提案を行うものとする なお 具体的仕様等については 要求性能仕様書 で特記のある事項については これを遵守して提案を行うことを原則とする (2) 創意工夫の発揮について応募者は 要求性能仕様書 に示された水準を 効率的かつ合理的に満足するよう 積極的に創意工夫を発揮して提案を行うこと なお 本整備の目的と矛盾しない限りにおいて 要求性能仕様書 に示されていない部分について安全性 効率性を向上させるような提案があれば 町はその具体性 コストの適切性に基づいてこれを適切に評価する また 要求性能仕様書 において 町が具体的仕様等を定めている部分についても その仕様と同等あるいはそれ以上の性能を満たし かつ 教員住宅整備の目的と矛盾しないことを応募者が明確に示した場合に限り 町は代替的な仕様の提案も認めるものとする 性能仕様書 1
第 2 教員住宅に係る要求仕様 1. 建物概要 建物名 西桂町教員住宅 所在地 南都留郡西桂町小沼 2214 番地 構造 階数木造 S 造 RC 造 ( 構造不問 ) 地上 2 階建 準耐火建築物 ( 自主 ) 建築基準法等関係法令に適合したもの 積雪仕様 一般地域 75cm以上 規 模 延べ面積 290~360m2程度 予定戸数 単身者用 6 戸 1K 専有面積 25m2以上 ( 提案による ) 家族世帯用 2 戸 3LDK 専有面積 70m2以上 ( 提案による ) 駐車台数 敷地内 6 台以上 2. 建物基本仕様 屋 根 瓦葺き ガルバリウム鋼板等の不燃材料 外 壁 サイディング 繊維強化セメント板等の不燃材料 サッシュ アルミ製断熱サッシュ複層ガラス網戸付共用廊下部は格子付 玄関扉 化粧シート張り鋼製扉郵便受箱付 防犯仕様 内 装 床 : フローリング ( 玄関のみタイル ) 壁 天井 : ビニルクロス張 ( 不燃材料 ) 室構成 1K: 洋室 キッチン 洗面所 浴室 トイレ 玄関 収納 バルコニー 3LDK: 洋室 3 リビングダイニング キッチン 洗面所 浴室 トイ レ 玄関 各室収納 バルコニー 電気設備 幹線引込機器 電力メーター BOX 共通接地 分電盤 屋外 共用部照明器 具 屋外コンセント ドアホン 各室コンセント 各室照明器具 ( 共に LED 仕様 ) 及び各室配線 情報設備 CATV 引込 電話引込 LAN 配線 情報機器引込 BOX 弱電線引込機器 テレビドアホン 各種感知警報器 及び各室配線 換気設備 トイレ 洗面所 浴室 キッチン各室換気設備 24h 換気対応 及び各室 ダクティング サニタリー設備 洋式トイレ ( 温水洗浄便座 ) 洗面化粧台( シャワー混合水栓 ) 洗濯機用 水栓 タイル掛け他 厨房設備 キッチン流し台 シャワー混合水栓 調理加熱機器 レンジフード他 浴室設備 ユニットバス シャワー混合水栓 及び各室配管 タイル掛け他 給水給湯設備 屋外給排水設備 各戸水道メーター 及び各室配管 ガス設備 ガス引込 (LPG) 及び各室配管 空調設備 各戸主室 1 室にエアコン設置 その他 玄関靴箱 物干し金物 玄関ネームプレート 壁付けエンブレムサイン他 階段形式 単身者用外付階段及び共用廊下 家族世帯用はメゾネット形式 外 構 アスファルト舗装 周囲メッシュフェンス 進入口据付看板 性能仕様書 2
3. 要求する設計性能水準 等級表示は住宅性能評価による等級同等を目標とする 1 構造の安定に関すること耐震 耐風 対積雪 地盤 基礎について 建築基準法 ( 以下 建基法 ) に定める基準を満たしていること 2 火災時の安全に関すること感知警報装置 避難安全対策 脱出対策が消防法 建基法を満たしていること 耐火等級が準耐火建築物同等であること 3 劣化の軽減に関すること構造躯体の耐用年数が建基法に定める対策が行われているもの 4 維持管理への配慮に関すること専用配管 共用配管 : 等級 (2) 5 温熱環境に関すること省エネルギー対策等級 (3) 地域区分 Ⅱ 類 6 空気環境に関することホルムアルデヒド対策 換気対策が建基法に定める設備等を備えているもの 室内空気中の化学物質の濃度を計測すること 7 光 視環境に関すること建基法に定める開口部が確保されているもの 8 音環境に関すること界床遮音性能 L-60 程度以上軽量衝撃音対策 界壁 外壁開口部の空気伝搬音の遮断の程度が建基法に定める対策が行われているもの 9 防犯に関すること開口部の進入防止対策が図られていること 4. 設計基準 法令 申請書及び留意事項 設計業務における準拠基準 法令等を以下に示す 1 適用基準は国土交通省大臣官房官庁営繕部が制定又は監修したものとする 官庁施設の基本的性能基準 建築工事設計図書作成基準 公共建築工事標準仕様書 ( 建築工事編 電気設備工事編 機械設備工事編 ) 建築工事標準詳細図 構内舗装 排水設計規準 建築設備設計基準 建築設備工事設計図書作成基準 公共建築設備工事標準図 ( 電気設備工事編 機械設備工事編 ) 2 関係官公庁への申請書及び主な準拠法令 建築確認申請書 ( 建築基準法及び関係規定 消防法 高齢者 障害者等の円滑化の促進に関する法律 建設工事に係る資材等の再資源化等に関する法律 他 ) 省エネルギー計画書 ( エネルギーの使用の合理化に関する法律 ) 平成 25 年 4 月施行の改正省エネ基準に適合させること 300m2以上の場合 3 設計上の留意点 公共建築物の社会的使命と機能を充分に認識し 社会性 合理性 耐久性 及び維持保全性等を研究し 設計しなければならない 性能仕様書 3
建築物の敷地条件 自然条件及び社会条件を十分に研究し 山梨県景観条例 に準拠して創造性 美観性 機能性を発揮し 山梨県の風土を活かして町民にとって親しみやすく 文化性の高いものを設計しなければならない 配置計画 意匠計画 構造計画及び設備計画は 建物の用途 目的等を考慮して省エネルギー 省資源対策及び環境に配慮すること 5. 設計図書成果品 設計業務おける図書成果品は下記リストによる 順不同 兼用可 建築意匠設計図 電気設備設計図 表示及び図面リスト 特記仕様書 設計主旨説明書 受電設備図 工事区分表 電灯コンセント設備図 建築物概要書 仕様書 仕上表 通信 情報設備平面図 敷地案内図 配置図 火災報知等設備系統図 平面図 敷地求積図 建物面積算定図 屋外電気設備図 各階平面図 屋根伏図 立面図 給排水衛生 空調設備設計図 断面図 矩計図 断面詳細図 特記仕様書 展開図 天井伏図 建具表 給排水衛生設備図 外構図 排水処理設備図 各種計算書 ガス設備平面図 建築構造設計図 空調設備平面図 特記仕様書 構造基準図 給換気設備図 各階伏図 軸組図 部材断面表 空調換気設備容量計算書 標準詳細図 部分詳細図 給排水設備容量計算書 構造計算書 省エネルギー関係計算書 その他 法令各種届出に必要な図書及び監督職員の要求する図書 6. 工事仕様 1 工事は 国土交通大臣官房官庁営繕部監修公共建築工事標準仕様書 ( 建築工事編 最新版 ) 同機械設備工事編及び同電気設備工事編に基づき行う なお この仕様書は 本工事に該当する事項についてこれを準拠する 2 工事期間は 平成 25 年度末までの発注者が定めた日とするが 出来る限り工期の短縮を図れるよう配慮すること 3 土曜 日曜及び祭日の工事は行わないことを原則とするが 工程上 必要が生じる場合は 極力 近隣に影響の少ない工事とする 4 工事時間は午前 8 時から午後 6 時までを原則とする 5 事業者は 着工の前に 当該建物の管理者である西桂町教育委員会との充分な打合せを行い 施工計画及び工程計画を立案すること 6 事業者は 着工の前に 必要に応じて本建物の敷地調査を行う また 本建物の工事が近隣の生活環境に与える影響を考慮し 合理的に要求される範囲の近隣対策を実性能仕様書 4
施する 近隣対策の実施については 町に対して 事前及び事後にその内容及び結果を報告する 7 隠蔽部分等について 設計図書と相違が生じた場合は監督職員と協議すること 8 工事の進捗打合せを次の時期に行い その内容を書面により速やかに提出する 工事着手前 工程計画作成時 月 2 回程度の定例 監督職員もしくは施工担当管理技術者等が必要と認めたとき 9 工事に関わる施工管理 提出書類については 山梨県県土整備部営繕課監修 建設工事必携 ( 参考資料 ) 平成 22 年 10 月 によるものとする 10 その他 契約書に添付する詳細仕様を遵守すること 性能仕様書 5