講演する高橋副理事長 ( 写真提供 : 柴田美智子氏 ) 2. 阿見町自主防災会を対象とした DIG 研修会 去る10 月 19 日 阿見町総合保険福祉会館 ( さわやかセンター ) において標記 DIG 研修会が開催された 本研修会は当初 日本防災士会本部が行うことになっていたが 本部側が日程の折

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38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

Microsoft Word - NPO法人茨城防災士ネット第14号・3・19

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2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者


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平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

2

04 Ⅳ 2(防災).xls

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

スライド 1

【Dig訓練とは】

H25 港南区区民意識調査

南海トラフ地震発生時の不安 南海トラフ地震が発生した場合 不安や危険に思うことは何ですか?( は 3 つまで ) 66.7% の人が 自宅の倒壊や損壊 49.2% の人が 家族等の安否やその確認手段 と答えています 自宅の

2014年度_三木地区概要

地震と地震保険に関するアンケート調査結果について


☆配布資料_熊本地震検証

高齢者福祉施設でのみんなの体操等実演会 講師派遣実施要領 1 目的社会福祉法人等が運営する高齢者福祉施設に入所されているみなさんや当該施設でケアにあたる皆さんの健康の維持 向上のために みんなの体操等を活用して健康の保持増進等のため みんなの体操等実演会を実施するもの 2 スキーム施設に入所されてい

茨城県地震想定の見直しのデータ訂正について

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「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

平成 29 年 10 月 18 日 行政区長様 ( 一時集合場所へ避難訓練される地区 ) かすみがうら市長坪井透 ( 公印省略 ) 市総合防災訓練 避難訓練 について ( 回覧依頼 ) 11 月 19 日 ( 日 ) に実施いたします 標題避難訓練については貴区 ( 会 ) 様にご参加ご協力をいただ

送信日 番組開始番組終了 題名発信者備考 12/3 内部統制制度に関する説明会 (11/20) 12/4 平成 30 年度防災啓発中央研修会 (7/5-6) 12/5 ファイアーファイティングスピリッツ -もうひとつの生き方 見つけた - 12/5 15:19 全国市長会創立 120 周年記念市長フ

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(Page 2)


奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集

1 防災に関する意識 (1) 災害被害の具体的イメージ ( 複数回答, 上位 4 項目 ) 平成 25 年 12 月 地震 80.4% 竜巻, 突風, 台風など風による災害 48.1% 河川の氾濫 19.6% 津波 17.8% ( 複数回答 )

引き取りの流れ 保護者 徒歩 ( 東門 ) 集中玄関 体育館 帰りは正門から 自転車 ( 東門 ) 校庭東側 ( すべり台周辺 ) 集中玄関 体育館 帰りは正門から ( 職員玄関前 ) 車 ( 西門 ) 校庭 集中玄関 体育館 西門から 帰りは長瀞線方面へ 校庭に入る時と 校庭から出るときで門が別だ

平成16年度第1回○○区地域協議会次第

5 防災の日を知っている方は約 8 割 防災の日については知っている 聞いたことがあると答えた方が 8 割以上を占めました 9 月 1 日が防災の日 であることまでご存知の方は全体のうち 57.5% でした (Q10 参照 ) アンケート概要 アンケートタイトル地震防災に関するアンケート リサーチ実

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1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ

大津市避難所運営マニュアル

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

【東日本大震災発生から8年】「災害への備えに関するアンケート」結果_損保ジャパン日本興亜

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受講生15 受講生 15名募集 名募集 参 加 無 料 申し込みが必要 2018年 下呂市では 9歳の女性防災士が 誕生しました 瑞浪市ジュニア防災リーダー養成講座 この講座では防災士の資格は取得できません じぶん 家族 友達の命を守るために 日時 2019年8月17日 土 講座の詳細 午前9時 午

障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

ポイントカードについては 日本食生活協会のホームページに掲載してあります のでダウンロードをしてコピーをして活用下さい useikatsu.or.jp/ ( 平成 23 年 8 月 8 日からダウンロード可能 ) 2) 男性会員の加入について平成 9 年度地域保健法が

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

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地震や防災に関する情報の取得源はテレビが最も多い 地震や防災に関する知識をどこで得ているかをたずねたところ テレビ と回答をする方が 66.6% と多数を占め の イ ンターネット (45.3%) 新聞 (30.7%) といった回答を大きく引き離した結果となりました テレビは昨年 一昨年に続き最も多

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更に 県内各地に誕生した傾聴ボランティア団体の活動がより活発になるようネットワーク形成 に向けて 当団体が中心となってとりまとめを行っている 3 活動の特徴 (1) 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント 電話相談 傾聴茶話会 傾聴サロンまで 被災者のニーズに応じた対応が可能な仕組みの構

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

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3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

国土技術政策総合研究所 研究資料

はじめに

自主防災組織をつくろう

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

A 基幹事業 道路事業 A 道路一般茨城県直接茨城県国道改築国道 125 号大谷 BP バイパス L=2.60km 稲敷市 美浦村 3,800 - A 道路一般茨城県直接茨城県国道改築国道 125 号古河拡幅現道拡幅 L=1.40km 古河市 17 - A 道路一

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2. 意見の概要と市の考え方寄せられた意見の概要及び意見に対する市の考え方は次のとおりです 意見書の内容意見に対する市の考え方 前文 に条例の基である 言語 の位置づけを明確に示し 前文 に手話は言語として位置づけられている旨の記載条例の策定趣旨を理解しやすくしてください を追加しました また 前文

はじめに 近年は 日本各地で地震が起こり 台風 土砂災害で毎年のように被害がでています いざという時に被害に合わないためには 日ごろから備えておくことが大切です 個人 家庭でできる備え 隣近所や自主防災会でできる備えを 関市自主防災会防災訓練メニュー としてまとめました 定期的に個人 家庭の備えを確

阿王ヶ台 避難者カード の作成と運用試行について 1. 阿王ヶ台 避難者カード の使用目的と期待される効果について 添付の阿王ヶ台 避難者カード は 横浜市で用意されたもの ( 災害時の避難の際に地域防災拠点で運用される ) をベースとしていますが 実際の災害の場合の地域防災拠点への避難者は自治会の

【東日本大震災発生から7年】「災害への備えに関する調査」結果 ~あなたのご家庭の備えを点検しませんか~_損保ジャパン日本興亜

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原子力安全推進協会 (JANSI) のミッション 日本の原子力産業界における 世界最高水準の安全性の追求 ~ たゆまぬ最高水準 (Excellece) の追求 ~ ミッション達成のための取組み ( 原子力防災関係 ) 〇安全性向上対策の評価と提言 勧告及び支援 過酷事故 (SA) 対策の評価 〇原子

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セキュリティ・ミニキャンプin新潟2015 開催報告

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

1 調査の目的 マイナンバーカード に関するアンケート 区政運営 区政会議 に関するアンケート 区の広聴事業 に関するアンケート 防災 に関するアンケート 防犯 に関するアンケート区民の皆さんに マイナンバーカード取得に関する事や 区政会議 広聴事業の取り組み 住之江区の防災 防犯についてお伺いし

4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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第8章 災害復旧計画

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

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( 平成 29 年度公民館等活性化モデル事業 ) 館名 事業名 趣旨 特徴 尾道市向東公民館 防災フェア in 向東! ~ 地域を繋ぐ環 輪 和 話 ~ 〇公民館を核とした地域の防災力の向上〇各種団体 小中学校が繋がり, 安心 安全に暮らせるまちの基盤づくり〇子供たち及び地域住民の公民館への信頼感醸

< 要約 > < 質問 1> あなたにとって最も備えが必要だと思う災害は何ですか? トップは圧倒的に 地震 約 8 割の方が 最も備えが必要な災害 と回答 北海道 東北では 大雪 雪崩 中国 四国 九州は 台風 大雨 洪水 を警戒 < 質問 2> ご家庭の防災対策は 100 点満点で採点すると何点で

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Transcription:

第 007 号 NPO 法人 茨城県防災士ネットワークだより 発行日平成 25 年 12 月吉日発行元特定非営利活動法人茨城県防災士ネットワーク責任者広報 機関紙部長高橋茂 1. いばらき防災大学における DIG 研修会指導並びに講演報告 平成 25 年度いばらき防災大学は8 月 31 日から 東海村研究交流プラザ ( いばらき量子ビーム研究プラザ ) において開講された 東日本大震災以降 年々参加者が増えており今年度は164 名の受講参加者があり 県民の危機管理意識が高くなっていることがうかがえる 今回 当ネットワークは県からの依頼を受け第 2 日目 (9 月 14 日 ) の研修において 講演並びにDIG(Disaster Imagination Game: 災害図上訓練 ) 研修指導を行った 講演については 防災士の役割と活動内容の紹介 と題して高橋副理事長が またDIGについては県南東エリアの中村隆理事をリーダーとして 計画から材料手配 県との事前打合せ 会場確認 本番での指導まですべて遂行した DIGの指導に当たっては 先に行われた本部主催のDIG 指導者養成研修会への参加者を講師陣 ( コーディネーター含む ) に選ぶとともに 指導マニュアルについても同研修会における指導内容に基づいて遂行したことが特徴である 講師並びにコーディネーターの皆さんは以下のとおりです ( 敬称略 順不同 ) 中村隆 渡辺平 宮本博海 野村彰 横山松夫 小川欽也 横田信子 山田章 志村謙一 坂弘毅 磯野好久 黒田一雄 井上亮二 益子さや子 福島末輝 西村正夫 高橋茂 DIGの実際の模様を以下に掲載します DIG に先立って説明する中村隆理事 熱心に研修する受講生 ( 写真提供 : 高橋茂 ) 講演については 今年度も例年どおりの演題 防災士の役割と活動内容の紹介 と題して 高橋茂副理事長が講演した 本大学には 防災士 の資格を取得することを目的として受講している人がほとんどと推定されていることから 本講演において 防災士の理念や我々の活動実績を紹介することで 受講生への励みになっているのではと推測している 本大学終了後に 当防災士ネットワークに加入する人が毎年増えているので今後とも本講演は続けて実施したい 1

講演する高橋副理事長 ( 写真提供 : 柴田美智子氏 ) 2. 阿見町自主防災会を対象とした DIG 研修会 去る10 月 19 日 阿見町総合保険福祉会館 ( さわやかセンター ) において標記 DIG 研修会が開催された 本研修会は当初 日本防災士会本部が行うことになっていたが 本部側が日程の折り合いがつかず 当ネットワークが引き受けた経緯がある そのため 今回は特に日本防災士会本部常任理事の橋本茂氏より事前にレクチャーを受け実現した なお今回のDIGは 阿見町阿見中地区が企画した H25 年度 地域防災力パワーアップ研修会の中の一環であり 区長 自主防災会役員 他一般町民合わせ56 名が参加し 大規模災害と対策 をテーマに実施した 終了後のアンケート結果をみると 回答者 ( 回答率 69.6%) 全員の方が 今後の防災対策や地域防災活動の参考になった との意見をいただき 当ネットワーク指導者の努力が報われたのではないかと思う またその一方 最近県内で発生している竜巻等に関しての想定 DIGも必要ではないかといった貴重なご意見もいただき 今後の検討課題としてとらえて行きたい 講師並びにコーディネーターの皆さんは以下のとおりです ( 敬称略 順不同 ) 中村隆 黒田一雄 宮本博海 横田信子 坂弘毅 加瀬孝雄 野村彰 阿久津聡 福島末輝 西村正夫 熱心にメモをとる阿見町自主防災会の人たち 協力いただいた講師陣の顔ぶれ 3. その他の研修会 講演会実施報告 ( 写真提供 : 黒田一雄氏 ) 前号以降に行われた各種研修会における指導状況は以下の通りである ( ) 内に参加会員名を記す 2

3.1 HUG 並びに DIG 1 石岡市役所八郷総合支所におけるHUG( 貝塚勇 石引公子 横山松夫 横田信子 中崎智雄 宮本博海 中村隆 西村正夫 ) なお DIGについては H25.12.26 に大子町学校防災推進委員会主催で実施予定である 3.2 講演会並びに学校防災教室 1 那珂市立瓜連中学校における防災教室 ( 益子さや子 西村正夫 ) 2 取手市立六郷小学校における防災教室 ( 中村義徳 永倉喜代 ) 3 東海村学校教育課における防災講話 ( 高橋茂 ) 4 つくば市立小野川小学校における防災教室 ( 福島末輝 ) 5 つくば市立吉沼小学校における防災体験 ( 永倉喜代他 ) 6 土浦市立第一中学校における防災教室 ( 宮本博海 福島末輝 ) 7 鉾田市立東小学校における学級活動でのアドバイス ( 福島末輝 ) 8 下妻市社会福祉協議会における防災講演 ( 齋藤友孝 福島末輝 ) 9 県立下妻第二高等学校における防災講演 ( 渡邉健一 永倉喜代 ) 10 県立那珂高等学校における防災講演 ( 坪井聖 益子さや子 福島末輝 ) 11 稲敷市立阿波小学校における親子で歩く会並びに防災教室 ( 福島末輝 ) 3.3 講演会講師研修会 講演会等の講師として派遣されているメンバーは 前項で判るようにほぼ決まった会員に限られ ているのが実情である 今後も各種研修会や講演会の講師依頼が多くなると推定されるので NPO 法人として恥ずかしくない講師陣を多数育成する必要があると考える このような目的から 外部に向かって講話を行う場合のエチケットや資質向上 さらにはプゼン テーション能力の向上 文章作成能力の向上といったスキルアップ研修会を実施した 当初 9 月 16 日に開催予定で 35 名の会員の出席応募があったが 当日大型台風が茨城県に向か う予報であったために 急きょ 9 月 29 日に延期した このため 一部連絡不徹底等も重なり出席者 は 22 名となった 研修会では プレゼンテーション技術とノウハウ と題してプレゼン方法について紹介した後 実際に学校防災担当者向けに講演実績のある 学校防災と地域との連携 をテーマとしたプレゼン テーションを実演し 実際のプレゼンの模様の感触を掴んでいただいた 今後の講師派遣にあたっ ては 本研修会の受講者を優先的に選定する計画である なお 本研修会は 今後も数回実施する予定である 第一回講師研修会参加の皆さん 3

4. 第 4 回 理事会報告 H25 年度第 4 回理事会が去る10 月 12 日 県 三の丸庁舎交流サルンにて開催された 最初に 前回の理事会以降に実施されたいばらき防災大学でのDIG 並びに講演 東海村学校教育課講演 つくば市総合防災訓練 八千代町教育委員会避難所開設研修等についての実施結果について各理事より報告があった 主な議題と審議の結果は下記のとおり (1)11/3 開催予定のスキルアップ研修 ( 普通救命講習 ) 時に使用するフェイスシート並びにQマスク費用について提案があり 法人負担とすることで可決された (2) 被災地支援研修会について提案があった この中で出発地と経由地について審議し 土浦三中地区公民館 県庁前 かみね公園を経由することで議決した (3) 第 2 回講師研修会について第 1 回目と同様 ブロック長会議と合同開催に決定 場所及び日程は 水戸市の県総合福祉会館 3 階多目的ホールにて H26 年 01 月 12( 日 )10:00~15:00 の予定 (4) 法人だより第 007 号は 11 月 09 日開催の県 総合防災訓練までの行事を掲載する (5) 今年度中に予定されている防災講演会 研修会 訓練参加に対する日程と担当者の確認と 新たに4 件の追加行事が報告され 原案どおり議決 (6) 女性部の研修について益子さや子専務理事より 日本の保存食は究極の非常食 もしもの時の非常食アレンジレシピ ( 仮題 ) を企画中との提案あり 12 月 ~H26 年 01 月頃実施予定との報告 開催の方向性 諸費用の法人負担分等について原案通り議決した (7) 新会員の承認についてひたちなか市在住の池田聰氏が承認された 今後よろしくお願いします 5. 防災訓練参加報告 今年度もこれまでに多くの自治体等の防災訓練が実施され 多くの会員の参加ご協力をいただきました 紙面の都合上 全てについては紹介できませんが 主なものを以下に掲載いたします 5.1 国土交通省 茨城県 笠間市 ひたちなか市総合防災訓練 11 月 09 日 ( 土 ) 笠間市芸術の森公園並びにひたちなか市茨城港常陸那珂港区の二か所をメイン会場として総合防災訓練が開催された 今回は東日本大震災を踏まえて 大津波を想定とした訓練が国土交通省を中心に茨城港常陸那珂港区で実施されたが 当ネットワークでは笠間市芸術の森公園における会場での展示参加とした 展示内容はこれまでどおり 液状化現象 と 地盤による揺れ方の違い 震度階とマグニチュードの説明 等のシミュレータによる模擬実験展示を行い 地震により生じる様々な現象について判りやすい説明を行った 当日はこの秋一番となるような肌寒い一日であったが 近隣の地域の方もたくさん見えられ 展示ブースコーナはー大賑わいであった 当ブースは 以下の方々のご協力をいただきました おつかれさまでした ( 敬称略 順不同 ) 小川欣也 安東正好 猪塚光彦 西村正夫 4

当ネットワークの皆さん ( 写真提供 : 高橋茂 ) 自衛隊や DMAT による被災者手当て風景 4. 2 結城市総合防災訓練 今年度も バケツリレーによる初期消火訓練の指導をはじめとする積極的な訓練への参加と 展示参加 を鈴木勇理事を中心として行った バケツ リレーを指導する会員 訓練終了後の参加者記念撮影 ( 写真提供者 : 猪塚光彦氏 ) 当訓練には 以下の方々のご協力をいただきました おつかれさまでした ( 敬称略 順不同 ) ( 福島末輝 鈴木勇 藤井仁 安東正好 高橋義一 田中寿 永倉喜代 齋藤友孝 酒井佐代子 鳥越俊輔 高山芳男 猪塚光彦 ) 5.3 その他の防災訓練今年度の防災訓練内容の特徴は これまでの消火 炊き出し AEDを含む救急救命といった従来の形式的な訓練内容以外に 引き渡し訓練や緊急地震速報システムを使った訓練といった3.11を教訓とした実践的な内容のものが見受けられた 以下にこれまでに参加した防災訓練について紹介する ( ) 内に参加会員名を記す 1 古河市立中央小学校学校防災連絡会議における緊急地震速報システムを使った訓練 ( 西村正夫 ) 2 龍ヶ崎市防災フェアの展示参加 ( 間宮和光 横田信子 宮本博海 黒田一雄 中村隆 福島末輝 ) 3 県立結城特別支援学校における引き渡し訓練と学校防災連絡会議 ( 高橋義一 鈴木勇 西村正夫 ) 4 つくば市総合防災訓練のバケツリレー消火指導並びに展示参加 ( 高橋義一 澤邉薫 今井健之 鳥越俊輔 屋代文夫 齋藤友孝 渡邉健一 安東正好 永倉喜代 猪塚光彦 鈴木勇 西村正夫 ) 5 八千代町立東小学校における火災想定避難訓練と学校防災連絡協議会 ( 安東正好 鈴木勇 ) 6 県立古河第一高等学校の避難訓練と初期消火訓練 ( 高橋義一 猪塚光彦 ) 5

6. 避難所開設指導者研修会 去る 8 月 11 日つくば市役所において本部主催の標記研修会が開催された 参加者は 全国から 106 名が参加し 大盛況となった 当日は つくば市の市原健一市長もかけつけて頂き防災士への期待と激励の言葉をいただいた 本研修会では冒頭 3.11 で被災された宮城県山下中学校教諭の高橋健一防災士による避難所開設 運営の 実体験講話があり 参加者にとって大変貴重な映像とお話しを頂いた その後 本部の橋本茂常任理事による避難所開設指導者研修についてのプレゼンテーションが行われた 当 ネットワークとしては この研修会に参加した会員を優先的に 今後の避難所開設研修会の講師として推薦してゆく 予定である 講演する橋本常任理事 7. スキルアップ研修会 去る 11 月 03 日 水戸市吉田市民センターで H25 年度のスキルアップ研修会を実施した 今年度は 県央地区 が主催元となり 加瀬孝雄副エリア長が企画立案して実現したものである 当日は 9 名の参加があり 普通救命講習 +AED の研修を行った 参加会員は以下のとおり ( 敬称略 順不同 ) 大内洋治 高野橋淳子 矢田部昭 皆川泉 磯野好久 渡辺平 小川欣也 加瀬孝雄 阿久津聡 本スキルアップ研修は 今後もエリア主導で実施して行く予定です 会のメンバー ワーク井上理事と栃木県防災士 活発な議論を展開中の当ネット 女性会員紹介コーナー 前号に引き続き 女性会員の紹介をします 第二回目は 永倉喜代氏です ( 原文のまま ) 女性防災士として NPO 法人茨城県防災士ネットワーク永倉喜代防災士としての資格を取得してから すでに 7 年以上が経過しています 資格を取得した時点に於いては まさかこれほどの大きな災害が起こるとは実際に思っていませんでした 東日本大震災は女性の立場から見た時 女性の行動が 家族の不安解消のカギ であることに気付かされました 水 食料の買出し 学校との連携 近隣住民同士の情報の共有 など数多くの行動が家族や地域にとって安心の基となりました 現在 女性防災士に講演を求めて来ることが多くなりました 女性の目線で今後起こり得る災害についてどのように対処していけば良いのかを問われている表れでしょう 女性防災士として何が出来るのか どのような事が一番問われているのか 衣 食 住 から始めて 近隣同士の 6

連携 を女性部一同 皆で考えて行きたいと思います 3.11 あの日わたしは 東日本大震災発災時の活動 NPO 法人茨城県防災士ネットワーク 渡辺平 平成 23 年 3 月 11 日 ( 金 ) 午後 2 時 46 分 この時私は帰宅途中 車で幹線道路を走行中でした これまでに経験したことの無いほど車が大きく左右に激しく揺れたため側道に停止した後 外に出て道路状況を確認した 道路は亀裂や段差が何か所もあり しばらくして信号も停止状態となり渋滞となった 自宅に戻って見ると屋根の煉瓦が落下し散乱 家の中は物が倒れ 食器類は割れ 足の踏み場も無い状態であった 隣近所はブロック塀が崩れ落ち 屋根瓦が落下し半倒壊状態となったが幸いにもけが人はいなかった 近所の被害状況を見てまわり がれきの撤収や後片付け清掃を行い その後住宅地の班長と家庭の安否確認を行った どこの家庭も皆 けがも無く無事だったので安堵した その後 副区長と地区内の小学校の体育館に行くと消防団員や役場職員等 大勢の人たちにより避難所開設の活動を開始していた 避難所には不安と恐怖でいっぱいの罹災した方々が続々と集まり始めたので 私は避難者の整理 誘導のお手伝いを行った また 停電に備え発電機や灯光器等の設置準備をした 水道も断水となったため 給水車による給水が始まり 行列が出来たのでポリタンクから給水して配分する作業を意欲的に行った 幾度と来る余震の中 約 300 名の避難者が毛布 1 枚で体を縮めないと横になれない状態で眠れない一 夜をすごした 翌日には町対策本部からの救援物資が到着し 本格的な救援活動が開始した 未曾有の被害を受けた東日本大震災から2 年半余りが経過しましたが この震災で電気や水道などのライフラインの長期にわたる遮断 携帯や一般電話などの途絶 ガソリン等の燃料の不足 原発事故に伴う隣県からの避難者など これまでの想定を超える課題が次々と発生した さらに町住民の家族の安否確認や避難情報の収集 伝達方法 町民が採った行動や避難所運営の問題点など地域住民の目線で検証することが必要ではないか 再び同じような地震や津波が発生した時にどう対応すべきか 一人一人の一層の防災意識の向上が求められる この大震災で改めて 備えの大切さ を痛感した次第である 今後も自主防災組織他 各種機関の防災訓練等に積極的に参加してボランティアの活動に努めたい なお 渡辺平さんからは本稿とは別に その後の被災地復興支援活動の記録についても投稿いただいていますので 別の機会に掲載したいと思っています 会員の皆様へお願い ; 3.11あの日わたしは のテーマで会員皆さんが3.11の当日 またそれ以降に行動した記録を募集します 原稿は 400~500 字程度でお願いします メールでも Fax でもOKです 送付先 : 313-0038 常陸太田市小沢町 1455-2 高橋茂宛 E メールアト レス : s-takaha@xd6.so-net.ne.jp Tel(Fax 共 ) : 0294-70-2939 7

今後のイベント案内第二回講師研修会は H26 年 01 月 12 日 ( 日 )10:00~15:00 水戸市の県 総合福祉会館 3 階多目的ホールにおいて開催予定です 詳細の内容と応募方法については 追って郵送並びにメールにてエリア長経由等でご案内いたします 講師を目指している方 今後ネットワークのために考えても良いという方は奮って応募ください 受講された方には 講演資料も紹介いたします お詫びと訂正前号 ( 第 006 号 )5ページ目に掲載の龍ヶ崎市自主防災組織連絡協議会 DIG 研修において 参加者及び写真提供者である藤城允英氏の標記が間違っておりました お詫びして 訂正いたします ( 誤 ) 藤代充英 ( 正 ) 藤城允英 8

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