[ 研究報告 ] 銀座座会 ~ 銀座が残すべきもの~ 財団法人ハイライフ研究所
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余っちゃうわけですね 余っちゃったところに こうちょっとした中庭をつくって またそこを ずっと囲むようにして建物が建ってるわけなん ですが 4 グラウチョクラブと言うんですけれども この クラブが今 すごい 入会にはウエイティング がかかっている なかなか入れないんです 何 故かと言いますと 決してきれいではないとこ 3 ろなんですけれども 裏の劇場街があるもんで すから 作家とか劇関係者といった人がここの 122 次はロンドンのセント ジェームス ストリー バーとかをよく利用しますので そういうこと トと言いまして この通りには昔からクラブが もありまして 文化人的な人たちが集まるんで 非常に多いということで有名なんです 3 すが いくつかの建物を階段でつなげていて このあたりに 全部が全部だとは申しませんけ 全部でどのくらい居室がありましたでしょうか れども 会社のクラブがあったり 大学のクラ 50 ぐらいでしょうか 本当にもう入口は でき ブがあったり これも大学のクラブですけれど るだけ目立たないようにしています 基本的に も クラブというのは何なのかと言いますと そのイギリスっていうのは 何と言いますか ひとつには勿論 ここにライブラリーがあった オックスフォードとかケンブリッジは典型的に りとか ちょっとしたバーがあったりするんで そうなんですけれども 例えば学生証なんかが すが その上のほうにホテルのような居室があ ついこの間までなかった ではクラブの場合 りまして ホテルよりはずっとクラブのメンバ ガードに立っている人がメンバーをどうやって ーに対しては 安く開放されていますので か 見分けるのかと言いますと まずひとつはよく なり長期にわたって滞在したりするんですね 来る人の顔を覚えるということはありますけど ですから先ほど私 アパートメントと申しあげ それ以外に何となくその人の挙措動作を見てい ましたけれども もうひとつの形としては ク るわけです 例えば書類鞄を持ってなかへ入っ ラブ組織というものもあると思います また別 ちゃうとする そのクラブは鞄を持ってなかに のクラブをご紹介しますと これはソーホーの 入ってはいけないという規則があったとします 方にありまして その裏のほうにコベントガー お前違うじゃないかと 必ず鞄をここで預けな デンがありまして 劇場街が非常に近いもんで きゃいけないのにとか そういう細かいことが すから これもとても人気があるクラブなんで いくつもあって どっかでその身分が明かされ すね 4 ちゃうというわけです 第６回 船曳鴻紅 銀座を売る 財団法人ハイライフ研究所 http //www.hilife.or.jp
最後にこれはパリで成功した開発を ひとつ不 動産開発の手法としてご覧になっていただきた いと思いまして 持ってまいりました 6 パリ市民は あまりミッテランのパリ市改造計 画には賛成ではなかったんです パリのルーブ 5 ルを始めとしまして世界的には 非常に有名な ものができて観光資源が増えたということにな ここは昔 この上を鉄道が通っていたところで っていますけど パリ市民は殆どこれに NO と す 5 もう鉄道を廃止してから 40 年も 言ってるわけですが ただこの開発だけは パ 50 年も経って 荒廃しつくしていたところなん リ市民には非常に好評でした ですけれども それをパリ市が再開発に入りま 講演終了 して この鉄道の桁のところにひとつひとつ店 のスペースをつくってみたんです しかもこのあたりは工芸とか職人の街だったも のですから ここに入る人たちは そういう工 * * * * * 芸的な もしくはアート関係の人たちに限るよ ということで 今こうなっています たしか 40 ぐらい あります 鉄道が走っていたところは 先ほどのちょうど 屋根のところにあたるわけです 竹などを植え まして それで非常に親しみがあると同時に 下の街を通らないでも こちらで行き来ができ るような そういう公園にしています 第６回 船曳鴻紅 銀座を売る 財団法人ハイライフ研究所 http //www.hilife.or.jp 123
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