地方局等担当説明用 稲作農業の体質強化緊急対策事業の概要平成 26 年度補正事業 平成 27 年 1 月農林水産省生産局
平成 26 年度補正予算 :200 億円 1
1. 内容及び助成対象者 平成 27 年産の主食用米の生産を行う農業者が 生産コスト低減計画を策定し それに基づいた肥料 農薬代などの資材費の低減や労働時間を短縮する取組 直播栽培 農業機械の共同利用など生産コスト低減の取組の実施を約束する場合 取組に応じて 地域農業再生協議会を通じて支援します 助成対象者は 以下のとおりです 農地中間管理機構から農地を借り受けている農業者 認定農業者 認定新規就農者 集落営農 人 農地プランに位置付けられた地域の中心となる経営体 農業者が組織する団体 ( 原則 5 戸以上 ) 2
2. 助成金額 取組内容 取組規模 助成金額の関係は次のとおりです A,B,C の各取組の取組面積に応じて助成金額を設定しています 取組メニューの A については A1~15 の中から 2 つの取組を行う必要があります 取組メニュー 取組面積の考え方 A1 新たな品種作期分散計画に導入による作期基づく作付面積の分散 A2 疎植栽培の疎植栽培を行う実施面積 A3 乳苗移植栽乳苗の移植する培の実施面積 代かきを行わな A4 無代かき移いほ場に苗を移植栽培の実施植する面積 A5 堆肥散布を堆肥散布を行い化学肥料を減ら踏まえた施肥のして施肥を行う実施面積 A6 土壌分析を土壌分析を行い分析結果を踏ま踏まえた施肥のえて施肥を行う実施面積 A7 生育診断を生育診断を行い診断結果を踏ま踏まえた施肥のえて施肥を行う実施面積 プール育苗によ A8 プール育苗り育苗した苗をの実施移植する面積 1ha 未満 2.0 3.0 助成金額 ( 万円 ) 1ha 2~20ha 以上 (1haごと 2ha に区分 ) 未満 1ha 単位で 2 万円ずつ増 20ha 以上 41.0 取組メニュー A 11 育苗箱全量施肥の実施 取組メニュー 取組面積の考え方 育苗箱全量施肥を行った苗を移植する面積 A 12 側条施肥側条施肥を行うの実施面積 A 13 農薬の苗農薬の苗箱播種同時処理を行っ箱播種同時処理た苗を移植するの実施面積 A 14 農薬の田田植えと同時に植え同時処理の農薬の処理を行実施う面積 農林水産省が承 A15 地域設定メ認した取組に基ニューの実施づき設定 B 直播栽培の直播栽培を行う実施 取組面積の考え方 7ha 未満 1ha 未満 2.0 3.0 面積 5.0 7.5 7ha 以上 10ha 未満 助成金額 ( 万円 ) 1ha 2~20ha 以上 (1haごと 2ha に区分未満 助成金額 ( 万円 ) 10ha 以上 15ha 未満 1ha 単位で 2 万円ずつ増 1ha 単位で 5 万円ずつ増 15ha 以上 20ha 未満 20ha 以上 41.0 102.5 20ha 以上 温湯種子消毒を A9 温湯種子消行い育苗した苗毒の実施を移植する面積 流し込み施肥に A10 流し込み施より追肥を行う肥の実施面積 共同利用する C 農業機械の農業機械の共同利用利用面積 25 42.5 62.5 87.5 125 3
3. 支援対象となる取組メニューと取組内容 ( 要件 ) 取組メニュー A (Aは以下のメニューから2つ選択) 支援対象となる取組内容 1 新たな品種導入による作期の分散 従来と作期が異なる新たな品種を導入 また 作期分散計画を作成 2 疎植栽培 3 乳苗移植栽培 4 無代かき移植栽培 5 堆肥散布を踏まえた施肥 6 土壌分析を踏まえた施肥 7 生育診断を踏まえた施肥 8 プール育苗 9 温湯種子消毒 10 流し込み施肥 11 育苗箱全量施肥 12 側条施肥 13 農薬の苗箱播種同時処理 14 農薬の田植え同時処理 次のいずれかを行い疎植栽培に取り組む 生産コスト低減 (26 年比 2% 以上 ) が可能な本メニューに係る新たな取組を実施 疎植対応の機械を新たに導入 疎植のめやすは 移植密度が地域の慣行栽培における80% 以下など次のいずれかを行いメニューに取り組む 生産コスト低減(26 年比 2% 以上 ) が可能な本メニューに係る新たな取組を実施 ほ場の均平化を27 年産作付前に実施 乳苗とは 2 葉未満の苗 ( 育苗日数が 7~10 日程度 ) 施肥管理計画を作成し 堆肥散布 土壌分析 生育診断を踏まえた施肥を行う 堆肥散布の取組は堆肥中の肥料成分の把握 土壌分析は ph 窒素 リン カリの分析 生育診断は草丈 茎数及び葉色値の測定が必要 15 地域設定メニューの実施農林水産省が承認した取組 次のいずれかを行いメニューに取り組む 生産コスト低減 (26 年比 2% 以上 ) が可能な各メニューに係る新たな取組を実施 専用の機械 装置 を新たに設置する 育苗用のプール 温湯消毒用の温度 時間の測定機能がある機械 流し込み施肥専用の装置 側条施 肥仕様の田植機 取組メニューの実施に係る専用の機械 B C 直播栽培の実施 農業機械の共同利用 次のいずれかを行い直播栽培に取り組む 生産コスト低減 (26 年比 4% 以上 ) が可能な本メニューに係る新たな取組を実施 直播専用の播種機を新たに導入 既存機械を廃棄し かつ 機械を新たに導入 ( 構成員が所有する法定耐用年数内の機械を共同利用に変更する場合も対象 ) 対象となる機械は トラクター 田植機 コンバイン 4
4. 助成対象となる取組 例えば 次のような取組を行う場合に支援します!! 取組例 1 温湯種子消毒及びプール育苗の実施 温湯種子消毒及びプール育苗を主食用米の全作付面積 6.7ha で導入し 薬剤費及び育苗コストの低減を図る 助成金額 :13.0 万円 取組例 2 直播栽培の実施 新たに乾田直播機を導入し 主食用米の全作付面積 21.5ha で直播栽培を導入し 育苗コストの低減及び省力化を図る 助成金額 :102.5 万円 取組面積が 21.5ha のため 20ha 以上 となり 助成額は上限額となります 取組例 3 農業機械の共同利用 農業者の組織する団体 ( 主食用米 18.3ha) において構成員所有の田植機を処分 新たに共同で利用する 8 条植えの田植機を導入し 機械費の低減を図る 助成金額 :87.5 万円 ( 組織に支払い ) (P.3 助成金額参照 ) 5
5. 事業に関するスケジュール 1 月中 ~ 下旬 地域特認メニューの申請 (23 日までに県協議会から国に提出 ) 1 月 30 日 ( 金 ) 申込締切 追加申請 ( 未定 ) 1 月末の要望が予算額に満たない場合のみに実施 2 月第 1 週 申込内容を取りまとめ 提出 ( 県協議会 国 ) 取組メニュー毎の 生産コスト低減計画 の提出 ( 農業者 地域協議会 ) 2 月中旬 ( 補正予算成立以降 ) 2 月 27 日 ( 金 ) 都道府県計画の承認 交付申請等の手続き 申込締切 3 月第 1 週 3 月第 2~4 週 助成金の交付 ( 国 県協議会 ) 農業者への支払 取組メニュー毎の 生産コスト低減計画 の提出 5 月 農業者への支払 28 年 3 月末まで 実施状況報告書の提出 ( 県協議会 国 ) 2 月中旬に補正予算成立を想定したものです 補正予算の成立時期により変わる可能性があります 6
6 交付までの流れ 国 都道府県協議会から提出された計画書に基づき助成金を交付 助成金を交付 3月 計画書を取りまとめて提出 都道府県再生協議会 地域協議会から提出された計画書を取りまとめ国に提出 計画書を取りまとめて提出 地域協議会に 助成金を交付 地域農業再生協議会 農業者の計画書を取りまとめ都道府県協議会に提出 助成金を農業者に交付 農業者に助成金を交付 年度内を目途 メニューを 提示 計画書を提出 対象農業者 作成した計画に基づき取組を実施 取組実績の報告 7
7. 実績報告 生産コスト低減計画に従って 27 年産米の生産へ! 取組実績の報告を忘れずに行ってくださいね! 報告内容 コスト低減結果 実施面積 作業内容 低減効果の評価 今後に向けた取組内容 など 添付書類 取組実施が確認できるもの ( 写真 購入伝票など ) コスト低減効果に関するもの ( 作業日誌の写し 土壌診断結果 肥料購入伝票など ) 取り組んだ内容を所定の様式で地域農業再生協議会へ報告してください 提出期限はそれぞれの地域協議会に確認してください 8
申請書等の記載例
申込書の記載例 生育診断を踏まえた施肥 プール育苗の実施 ( メニュー A) の場合 提出する協議会名を記載 申請者の氏名 住所等を記載する 法人 集落営農 団体の場合は代表者の記載も必要 該当する取組主体にチェックを入れる ( 取組主体の種類が確認できる書類を 生産コスト低減計画 提出時に添付 ( 例 : 集落営農 団体の場合は規約等 ) ) 平成 27 年産の主食用米の作付け予定面積を記載する 取組メニュー A にチェックを入れ 個別の取組にも 2 つチェックを入れる 生育診断を踏まえた施肥の実施 と プール育苗の実施 にチェックを入れる 上記の主食用米の作付け予定面積のうち 取り組みを行う面積を記載する メニュー A においで選択した 2 つの取組の面積が異なる場合は いずれか小さい面積を記載 プール育苗の実施 の面積は育苗面積ではなく 当該苗の移植された面積を記載 取組の詳細について 生産コスト低減計画 提出時に添付が必要 裏面をよく読んで署名 捺印を行う
取組の詳細 生育診断を踏まえた施肥の実施 記載例 草丈 茎数 葉色値は必須項目のため 様式に 記載済 追加の調査項目がある場合は その他 にチェックを付け 内容を記載 生育診断の頻度 点数を記載 筆毎に 3 地点以上調査を行うこと 生育診断を行う方法にチェックを入れる 生育診断を行うための参考資料の出典を記載 生育診断を踏まえた施肥設計となる必要があります 生育診断及び追肥の時期等を別紙様式 施肥管理計画 に記載 ( 必須 ) 施用する資材の名称を記載 従来の施肥量を記載 その他にコスト低減を図る狙いがある場合は 3 にチェックを入れ具体的に記載 太枠の項目には 1 つ以上チェックを入れる ( 必須 ) ( 実績報告時には 申請者自身がこの内容について評価を実施 )
取組の詳細 プール育苗の実施 記載例 取組の規模を ハウス面積及び苗箱数で記載 生産コストを 26 年産に比べて 2% 以上低減できる取組の内容を 効果向上取組計画 として別途記載して添付 新たに行う取組の内容と取組を行う背景について具体的に記載 ( 実績報告時には 申請者自身がこの内容についてコスト低減の評価を実施 ) プール育苗を既に導入済の場合は プール育苗に関して生産コストが 26 年産に比べて 2% 以上低減できる取組を新たに行うことで 2 にチェックを入れ申請が可能 その場合 新たな取組の内容についての 効果向上取組計画 を添付する必要 ( 必須 ) 太枠の項目には 1 つ以上チェックを入れる ( 必須 ) ( 実績報告時には 申請者自身がこの内容について評価を実施 ) その他にコスト低減を図る狙いがある場合は 3 にチェックを入れ具体的に記載
申込書の記載例 農業機械の共同利用 ( メニュー C) の場合 提出する協議会名を記載 申請者の氏名 住所等を記載する 本取組は集落営農又は農業者の組織する団体のみが対象となるため代表者の記載も必要 該当する取組主体にチェックを入れる ( 取組主体が団体に該当するため 生産コスト低減計画 提出時には規約等 農業者の組織する団体に該当することが確認できる書類を添付 ) 平成 27 年産の主食用米の作付け予定面積を記載する 取組メニュー C 農業機械の共同利用 にチェックを入れる 上記の主食用米の作付け予定面積のうち 取り組みを行う面積を記載する 取組の詳細について 生産コスト低減計画 提出時に添付が必要 裏面をよく読んで署名 捺印を行う
取組の詳細記載例 農業機械の共同利用 の場合 団体を構成する農業者すべて記載してください 特定高性能農業機械の導入に関する計画に定められた利用規模の下限面積がわからない場合は 各農業再生協議会等にお問い合わせください 廃棄する機械 ( 共同利用する農業機械と同じ種類のもの ) と 平成 25 年度の利用面積を記載 ( 実績報告時には廃棄した証明が必要 ) 太枠の項目には 1 つ以上チェックを入れる ( 必須 ) ( 実績報告時には 申請者自身がこの内容について評価を実施 ) その他にコスト低減を図る狙いがある場合は 3 にチェックを入れ具体的に記載 取組主体の規約と 機械の管理規程を添付することを忘れずに ( 必須 )