久米和夫 後藤次郎 実施されなかったしかし 今日では 電子技術 じた金額であり 各相続人に対して取得した保険金 情報技術の発達により税務執行上の問題は克服でき 等の額で按分する 相続税法 条 項 号 号 るとするならば この制度へ回帰することも考えら 課税方式が変更されても現行の計算方法のままで問

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コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

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2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

2011年税制改正のポイント

相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc.

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

特集 相続税の課税方式の改正が検討されています 今までの相続税の常識が 通用しなくなる??? 相続税の課税方式の変更を検討 * 平成 20 年 1 月 11 日 財務省発表の 平成 20 年度税制改正要綱 より ( 前略 ) この新しい事業承継税制の制度化にあわせて 相続税の課税方式をいわゆる 遺産

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給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

(2) 課税状況の累年比較 申告状況 課税価格相続税額税額控除被相続人の数相続人の数金額人千円千円千円人 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 8, ,371,256 50,659,924 15,868

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同

/kenkyu * 概 要 taxation method estate tax inheritance tax eclectic system statutory Inheritance taxation system estate division 目次

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

平成 22 年 12 月 7 日 資料 ( 資産課税 )

2011年度税制改正大綱(相続・贈与税)

久米和夫 後藤次郎 姿を探ってみたい 討していくこととする まず 7 昭和 年の に 相続税制度改正に関する税制特別調査会答申! 課税根拠 よれば 遺産課税方式による相続税の理論的根拠と して 被相続人からの遺産額に対し累進税率で課! 相続の根拠 税し富の集中を抑制する社会政策的意味があるとす 相続

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

スライド 1

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である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

税調第18回総会 資料2-2

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

平成23年度税制改正の主要項目

税制改正を踏まえた生前贈与方法の検討<訂正版>

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

Microsoft Word - 第58号 二世帯住宅の敷地にかかる小規模宅地等の特例

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

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(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

Japan Tax Newsletter

原稿4.xls

税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合

Microsoft Word - 平成15年税制改正(2).doc

資料9

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

第2回税制調査会 総2-2

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平成 22 年 11 月 25 日 資料 ( 資産課税 )

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

相続税

第 5 章 N

海外財産の相続 : 事例研究 ~ 米国の財産の相続手続き ( 第 4 回 ) 三輪壮一氏三菱 UFJ 信託銀行株式会社リテール受託業務部海外相続相談グループ米国税理士 これまで 海外に財産を保有する場合の 海外相続リスク の存在 特にプロベイト手続き等の相続手続きの煩雑さについて 米国の例を基に説明

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

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四国大学紀要,A40:65-72,2013 Bull. Shikoku Univ. A40:65-72,2013 相続時精算課税制度に関する一考察実務の視点から 研究ノート 久米和夫 後藤次郎 A Study of Unified gift / Inheritance Tax System from

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事業承継税制の全体像は ( 図表 1) の通りである ( 図表 1) 事業承継税制の全体像 経営者 1 代目 経営者 2 代目 一括贈与 大臣認定 贈与税の課税 贈与税の納税猶予の適用 相続税の納税猶予制度と同様 雇用確保を含む 5 年間の事業継続を行い その後も株式を継続保有 生前贈与により株式の

女性が働きやすい制度等への見直しについて

Microsoft Word 常発041号 改正相続税法等の周知について(・

平成19年12月○日

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2. 改正の趣旨 背景 国内に住所を有しないことにより相続税 贈与税の課税を免れる租税回避行為を抑制するため 平成 12 年度改正 ( 相続人 受贈者の国籍による納税義務判定の導入 ) 平成 25 年度改正 ( 相続人 受贈者が日本国籍なしの場合の課税強化 ) が行われてきた 平成 29 年度改正で

1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,

1. 贈与税のながれ はじめに行う作業 1 データの 新規追加 2 税理士登録 3 受贈者登録 4 贈与者登録 贈与税申告書の作成 5 贈与税申告書 の作成 その他の帳票作成 印刷 6 税務代理権限証書 の作成 印刷 2

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また

第5回基礎問題小委員会 礎5-4

時価で譲渡したものとみなされ所得税が課税され かつ その所得税は相続税の課税価格の計算上被相続人の債務として控除されていることにより 所得税と相続税の負担の調整は済んでいますので この特例の適用は受けられません 2 取得費に加算される金額平成 26 年度の改正前は 相続財産である土地等の一部を譲渡し

平成16年版 真島のわかる社労士

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

個人版事業承継税制の創設について 現行税制上の事業承継支援特例を踏まえた検討

図 住宅取得等資金の贈与税の非課税制度 平成年,00万円 700万円 平成6年,000万円 00万円 そして 相続発生時にこれまでの贈与額 を 遺 産 と 合 算 し て 相 続 税 を 計 算 し 支 払 済みの贈与税とで差額を精算します が 歳未満であっても特例を利用すること が可能 平成 年

Transcription:

四国大学紀要 Bull. Shikoku Univ. 遺産取得課税方式の主な論点 研究ノート 久 米 和 夫 後 藤 次 郎 The Main Issues of Inheritance Tax Kazuo KUME and Jiro GOTO ABSTRACT This essay outlines method of taxation by researching the main issues of inheritance tax, in order to examine what the methods of taxation should be. KEYWORDS : Inheritance Tax, Estate Tax, Present Inheritance Tax, Methods of Taxation はじめに され 相続税の課税方式の変更は見送られ 今後 の課題として残ったのであるその後 政府税制調 わが国の相続税は 戦前は遺産課税方式を採用し ていたが 戦後シャウプ勧告により 昭和 年度の税制改革で遺産取得課税方式へ変更され 次 に 査会は課税方式の変更に関して見解を公表すること なく 平成 年度税制改正大綱においても とり上げていない 昭和 年度の税制改正により 遺産取得 しかし 遺産取得課税方式への変更は相続税の根 課税方式を基としつつ 仮装分割や恣意的な遺産分 本的な重要問題であるので 当時の資料 割に対処するため相続税額の総額を算出するに当た をもとに 現行の法定相続分課税方式に替えて遺産 っては 法定相続人の法定相続分によることとす 取得課税方式を導入する場合の論点 課題をとり上 る 遺産課税方式の要素をとり入れた法定相続分課 げ検討するものである 税方式が導入され 現在に至っている導入から 半世紀が過ぎ経済社会状況は大きく変化し とりわ Ⅰ 課税方式から見た相続税と贈与税の関係 け相続の実態や納税者意識が導入当時と乖離し制度 疲労を起こしているように見えるしかし長期間施 相続税の課税方式を変更するについては 課税価 行され定着した制度であるので変更するのは容易で 格計算から申告納付 修正申告 滞納などにいたる はない平成 年度税制改正の要綱においては 新 まで 多くの論点 課題があるその根幹となるも しい事業承継税制の制度化に合わせて 相続税の課 のが相続税と贈与税の基本的な関係はどうあるべき 税方式をいわゆる遺産取得税方式に改めることを検 か ということである遺産取得課税方式を導入し 討する こととされた新しい事業承継税制を創 ても 可能な限り現状の関係を維持し変化をおさえ 設するにあたり 現行の法定相続分課税方式のまま て国民が受け入れやすい税制とすることも必要であ で事業承継者に優遇措置を与えると 事業承継者以 る 外の相続人の税額負担までも軽減してしまうという 問題が生じるからである しかしながら 戦後 シャウプ勧告を受けて 昭和 年には遺産取得課税方式を基とし 相続 平成 年度税制改正において見直すこと と贈与税を統合した一生累積課税制度を採用してい とされたが 課税の公平性 相続の在り方に関する たのであるシャウプ税制と呼ばれるものである 国民の考え方とも関連する重要問題であるから幅広 当時 この一生累積課税制度は税務執行上の問題に い国民の合意を得ながら議論を進める必要があると より 維持 運用することが困難となり 年間しか 73

久米和夫 後藤次郎 実施されなかったしかし 今日では 電子技術 じた金額であり 各相続人に対して取得した保険金 情報技術の発達により税務執行上の問題は克服でき 等の額で按分する 相続税法 条 項 号 号 るとするならば この制度へ回帰することも考えら 課税方式が変更されても現行の計算方法のままで問 れる 相続税の課税方式の変更に際し贈与税につ 題はないとも考えられる しかし 取得した保険 いてもドラスティックな見直しをするということで 金額が同額であっても 法定相続人の数により非課 あれば 一応は検討に値する改正の方向 である 税額が異なり 水平的公平に反し不合理である検 相続税と贈与税の統合は相続時精算課税に関係す 討の方向としては 遺産総額からの控除等に代え ることである相続時精算課税制度の趣旨は 財産 て 取得者段階での取得財産価額からの固定額の控 移転についての中立性の確保にある財産を承継す 除等となる これは取得者単位で個別に非課税額 るについて 相続による場合も贈与による場合も税 を設定することとなる 負担に差異がないというものであるいったんこの 制度を選択すると特定贈与者と特定受贈者の間の贈 未分割遺産の場合 与には暦年課税の適用はなく 特定贈与者の相続時 現行の相続税における未分割遺産に対する課税方 までこの制度を継続適用しなければならない全て 法は 共同相続人が法定相続分により相続財産を取 の贈与財産は相続税の課税価格に取り込まれるので 得したものとして 課税価格 税額の計算を行うも ある年齢制限や贈与限度額を除外すれば一生累積 のである 相続税法 条 課税方式が遺産取得課 課税制度に似ているのである贈与は相続の前渡し 税方式に変更されても 各相続人の取得財産額が確 であると考えるなら現行の相続時精算課税制度を修 定しないことを理由に申告期限を延長することはで 正して 贈与者と推定相続人の間には累積課税制度 きないので 未分割遺産に対する課税方法は現行と を導入する ということも可能である 同様 法定相続分等に従って取得したものとして税 さらに 相続時精算課税制度の適用者は 制度を 額を算出することとなる 選択したときの相続税制を前提に相続時の課税関係 遺産取得課税方式は 各相続人が個別に申告する を想定したであろう課税方式の変更があった場 ことが原則であるから 遺産未分割の場合も同様に 合 すでに相続時精算課税制度を適用している者に すべきであろうしかし 未分割遺産の場合には とって 課税上の不利益が発生しないための救済手 遺産全体が明確でなければ 各相続人の課税価格の 段が必要である 計算が困難であり 税務官庁は計算の正確性を検証 できないので 相続人の全員が相続財産の全部を申 Ⅱ 課税価格 告するという方法 をとることとなるつまり 申 告義務に関しては 上記計算により税額が生じる者 課税価格の計算 に加え 税額が生じない者であっても未分割財産の 現行の相続税では 各相続人等の その相続等に 全てを取得したと仮定した場合に税額が生じる者は より取得した財産の価格の合計額をもって相続税の 申告義務があるものとする 課税価格とされる 相続税法 条の 各々の取 得財産の価格を基に個別に課税価格を計算するの Ⅲ 基礎控除 で すでに遺産取得課税方式となっており 課税方 式変更による特別な問題はない ただし 後述す 基礎控除 る未分割遺産の場合は問題である 遺産取得課税方式において 基礎控除は財産取得 ここで問題となるのは 生命保険金や死亡退職金 者ごとに計算することとなる財産取得者一人当た の非課税限度額の計算方法である現行の方法で りの基礎控除を定め 各人ごと基礎控除額控除後の は 非課税限度額は 課税価格を算定することとなる現行の基礎控除額 万円に法定相続人の数を乗 74

遺産取得課税方式の主な論点 から推定すると 法定相続人が 名又は 名の場合 法定相続分または 億 万円までの財産取得は の 人当たり基礎控除額や相続時精算課税制度の特 課税されないというものである 相続税法 条の 別控除額より勘案すると 万円程度で あ ろ う 項 かしかし これは租税政策上の問題であり 相続 遺産取得課税方式では 次の① ②のような方法 税の基礎控除の引き下げによる課税ベースの見直し が考えられる に取り組む 方向で進めば これを下回ると考えら ①配偶者の算出税額から財産の一定額に対する税額 れる を控除する 次に 相続人等と被相続人との関係に着目すれ 一定額をどのように定めるか という問題があ ば 相続人等が配偶者や子である場合と 兄弟姉妹 る遺産総額の法定相続分相当額でもよいまた や第三者である場合では 担税力に差異があるの 控除額は上限がないが この際 上限を設けること で 親疎の程度に応じて基礎控除や税率に差を設け も可能である ることもできる 昭和 年以前には実施さ ②配偶者の取得財産価格から一定額を控除して課税 れていたことである しかし税制が簡素でなくな 価格とするつまり 税額控除でなく課税価格控除 ることが問題である とするのである 昭和 年以前の相続税法 また 法定相続分課税方式においては 基礎控除 では 配偶者控除 は課税価格計算の段階で行われ に定額部分があるので 法定相続人の人数が多いほ ていた さらに控除額に上限を設けることも考え ど法定相続人 人当たりの基礎控除額は少なくな られる り 相続財産額が同額でも法定相続人数の相違によ このほか 仮装 隠ぺい財産に対する軽減不適用 り税負担が不均衡になるという問題があったが こ 規定 相続税法 条の 項 も改正する必要が れは課税方式の変更により解消できる ある 申告義務 未成年者控除および障害者控除 現行の相続税法において 申告義務があるのは 未成年者控除または障害者控除は 税額控除制度 課税価格の合計額が遺産に係る基礎控除額を超える のなかで 比較的簡潔で明瞭な仕組みであり 個別 場合において 課税価格に係る諸規定による相続税 課税の形態である未成年者本人または障害者本人 額があるときである 相続税法 条 項 の税額から所定の税額を控除するものである 相続 遺産取得課税方式が採られた場合には 個々の基 礎控除額が申告義務の判断の基準となる個々の相 税法 条の 条の 遺産取得課税方式が採 用されても計算の方法は現行のままでよい 続人で申告義務の有無が相違する遺産取得課税方 ただし 未成年者本人または障害者本人の税額か 式では 取得者ごとの申告納税でよいはずである ら控除しきれない場合には扶養義務者の税額から控 しかし 税務官庁が執行事務に混乱をきたすとすれ 除することができる 相法 条の 項 が 遺 ば 同一の被相続人からの財産の全てを把握するた 産取得課税方式に親和的であるかどうか疑問があ めには 一部の相続人に申告義務があれば 取得財 るしかし民法の扶養義務規定から考えると扶養義 産額が基礎控除額以下である相続人にも申告義務を 務者からの控除を認めるべきであり 遺産取得課税 課すことも考えられるのである 方式を提唱したシャウプ使節団日本税制報告書にお いても 子供の養育に責任ある人 に対して控除を Ⅳ 控除制度 認めるべきとしている 配偶者の負担軽減 現行相続税法の配偶者に対する税額軽減制度は 75

久米和夫 後藤次郎 Ⅴ 加重制度 は養子や遺贈を制度として保障しているので規制措 置は適正でないが 場合によれば税額の加重も必要 割加算制度 であろう 相続等により財産を取得した者が 被相続人の配 偶者または一親等の血族以外のものである場合に Ⅵ その他 は その者の税額は 割加算が適用される 相続税 小規模宅地等の特例 法 条 被相続人との血族関係の疎いものが取得した財産 小規模宅地等の特例 租税特別措置法 条の に対する税負担の加重を目的としたものであるま は減額割合が大きく 課税方式の変更による影響は た 相続の飛越し への対応的措置である 大きいこの特例は対象となる小規模宅地等を取得 遺産取得課税方式を採用しても 同様の措置が講 した者に適用されるのであるが 現行の課税方式に じられるべきだが 見直しには次の点が検討される おいては 税額計算の過程を通じて 特例の趣旨に べきである 沿わない他の相続人も特例適用の恩恵を受けること ①税負担の加重は 現行と同じく税額計算段階で行 となる うか 遺産取得課税方式を採用すれば 特例適用対象者 ②その場合 割が妥当か 以外の相続人にはその恩恵が及ばないことは当然で ③加重の対象者は現行と同じか あり 対象者以外の相続人の課税価格および適用税 ④加重の方法は 課税価格計算の段階で行うか 加 率は上昇し 相続人全体の相続税額も増加する 重対象者の基礎控除額を他の相続人の基礎控除額よ 事業承継税制 り減額する 遺産取得課税方式を採用すれば 相続財産を細分 平成 年 月の閣議決定 平成 年度税 して承継することが税負担の軽減に繋がるから 相 制改正の要綱 において 新しい事業承継税制の 続人以外の者に対する遺贈が増加すると予想され 制度化にあわせて 相続税の課税方式をいわゆる遺 るしたがって 相続税の加重制度は重要である 産取得課税方式に改めることを検討する とされ た事業承継税制においては 事業を承継する相続 租税回避行為 人だけが相続税の負担を軽減されるべきである遺 現行の相続税法は 租税回避のための養子につい 産取得課税方式は事業承継のためにその事業用財産 て規制している 相続税法 条 項 条 法定 を取得した相続人への課税を軽減するなどの措置を 相続人の数が増加すると基礎控除額が大きくなり相 取ることができ る と い う 点 で 正 当 性 が 認 め ら れ 続税の総額を算出するとき 有利に働くからであ る これに対して 現行方式でも納税猶予制度を採 る 遺産取得課税方式を採用した場合には 相続税の り 事業承継者以外の相続人は特別の恩恵を受けて 総額の計算は不要であり 基礎控除額の計算方法も いないので 現在の事業承継税制を変更する必要は 当然変わるので 養子に対する規制は不要であろう ないとも考えられるしかし 現在の事業承継税制 と考えられる は法人の経営者のみを優遇するものであり 個人事 相続税額の計算過程において 基礎控除額は各相 業者とのバランスがとれず さらに農地等の相続税 続人に個別に適用されるであろうが この場合相続 の納税猶予と異なり 税額猶予のメリットは少ない 財産を細分化して相続すれば 税負担は軽減される のである農地等の納税猶予制度においては 農業 ので 租税回避目的で養子を増加させ または遺贈 承継者以外の相続人等も農業投資価格による減額メ による財産の分散が起こることが予想される民法 リットを享受している 76

遺産取得課税方式の主な論点 事業承継税制は 遺産取得課税方式を採用して 注 農業 営業 山林業などにおいて整合性のある課税 制度で 公平で中立的な優遇措置が設けられるべき である 沿革 相続税の体系 財務省 年 月閣議決定 平成 年度税制改 正の要綱 連帯納付義務 現行の税制では 相続人の相互に 連帯納付義務 相法 条 を課している同一の被相続人から財 産を取得した者について 他の財産取得者の納税の 責任を負わせていることからみて 遺産課税的な考 第 回企画会合資料 相続税関係 など 定では 納税義務者が 当初の申告時に他の相続人 前掲注 前掲注 前掲注 の未納税額について 連帯納付義務を認識しておら 第 回企画会合資料 企画 第 回企画会合資料 企画 ず また連帯納付義務を負いながら 他の取得者の 相続税の納付状況が判らないので 突然に納付を求 財産の場合は連帯納付義務を残してもよいのではな 遺産取得課税方式を採用する場 合の論点整理 課税方式を採用すれば見直しが必要である現行規 止を含めた見直しが必要である ただし 未分割 年度の税制改正に関する答 課税方式の見直しに伴うもの えに基づいていると見ることができる 遺産取得 められる場合があり 実務的には連帯納付制度の廃 平成 申 遺産取得課税方式を採用する場合の 論点整理 いか 第 回企画会合資料 企画 財務省 年 月閣議決定 社会保障 税一体 改革大綱について Ⅶ おわりに 沿革 旧税は良税であり 新税は悪税である といわ れるように課税体系を変えることは新たな問題を生 む 課税方式を変えることによって 納税者の十 遺産取得課税方式を採用する場合の 論点整理 相続税の課税方式の見直しに伴う主な法制的 実 務的論点 週刊税務通信 み 悪税のそしりを受ける可能性もないとはいえな 会 い相続税の課税体系の問題としては それが理論 的に合理的なものであっても 適正な執行が困難視 されるものは避けるべきで 税制上も 執行上も公 正な負担が実現できるようなものが望ましい そ のためには 相続税の課税方式を遺産取得課税方式 に純化すべきかという議論が広汎になされるべき で 曖昧にしたり軽視したりすべきではない紙幅 の範囲で遺産取得課税方式の導入による主な論点を 検討したが 税率 贈与税 納税地 法人受遺者 信託受益権 仮想分割等々については別途の機会と 昭和 年の改正 分な理解や協力が得られず新たな執行上の問題を生 し さらに研究を継続したい 年 月 日税務研究 相続税の遺産取得課税方式導入の検討 課題 税務弘報 第 巻 号中央経済社 沿革 昭和 年の改正 日本税理士会連合会 シャウプ使節団日本税制 報告書 復刻版 日本税理士会連合会出版局 注釈 遺産取得課税方式を採用する場合の 論点整理 奥谷健 ドイツ相続税法の改正と事業承継税 制 税法学 号日本税法学会 橋本守 次 相 続 税 の 遺 産 取 得 課 税 方 式 の 問 題 点 上 税務弘報 第 巻 号中央経済社 77

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