これまでの会議における主な意見 1 これからの教育の在り方 義務教育や無償教育の期間 ( 学制の在り方全般にかかわる意見 ) 今後の日本が国際社会で発展していくためには 世界を舞台に挑戦する主体性と創造性 豊かな人間性を持った多様な人材 が必要 制がこうした人材を育成できる仕組みとなって

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私立幼稚園の新制度への円滑移行について

政策評価書3-3(4)

Ⅰ 我が国の学制の変遷 ~ 戦前と戦後の学制 ~ 戦後の学制の特徴 教育基本法及び学校教育法を制定し 以下の改革を実施 義務教育期間の延長 ( 年 9 年 ) 制の単線型学校体系の導入 戦後の学校制度 ( 昭和 年 ) 戦前の学校制度 ( 大正 10 年 ) 明治 5 年に学制発布 明

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/


06-4 平成26年度概算要求説明資料4

資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

 

流山市子ども・子育て会議

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

令和元年度神奈川県私立高校生等奨学給付金のお知らせ < 県外学校用 > 神奈川県では 私立高校生等の保護者の授業料以外の教育費の負担を軽減するため 返済不要の 高校生等奨学給付金 を支給しています 当制度は 授業料の負担を軽減する 就学支援金 とは別の制度です 年度ごとに申請が必要となりますので 対

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

子ども・子育て支援新制度の解説資料 2.利用者負担 その1

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幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

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幼児教育概要版案 xbd

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

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資料 1 子ども 子育て支援新制度における利用者負担について 1 設定が必要な利用者負担額 1 号認定 認定区分対象該当施設 事業 3 歳以上保育が必要ない 2 号認定 ( 標準時間 ) 3 歳以上 2 号認定 ( 短時間 ) 保育が必要 3 号認定 ( 標準時間 ) 0~2 歳 3 号認定 ( 短

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主な取組 質の高い幼児教育の推進 幼稚園教育要領の内容の定着を図るため幼稚園において 幼児の実態等を踏まえた適切な教育課程を編成し 家庭や地域と連携 協力しつつ幼児教育を推進します 幼稚園において運動遊びを充実させ 幼児の体力向上を目指します ふかやこども園モデル園運営事業に係る3 歳児受入れ 平日

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

参考資料 文科初第 49 号 中央教育審議会 次に掲げる事項について, 別添理由を添えて諮問します 新しい時代の初等中等教育の在り方について 平成 31 年 4 月 17 日 文部科学大臣 柴山昌彦

第2節 茨木市の現況

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Microsoft Word - aglo00003.学力の三要素

☆☆H26以降入学生 減免制度紹介パンフ(H29 給付金改定)

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

趣旨 : すべての子どもに良質な成育環境を保障する等のため 子ども及び子育ての支援のための給付の創設並びにこれに必要な財源に関する包括的かつ一元的な制度の構築等の所要の措置を講ずる (1) 総則 子ども 子育て支援法の目的 基本理念 責務規定 ( 市町村 都道府県 国 事業主 国民の責務 ) 定義規

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

( 給付の対象から除外する場合 ) 第 4 条前条の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する場合は 給付の対象から除外する (1) 高校生等が 児童福祉法による児童入所施設措置費等国庫負担金について ( 平成 11 年 4 月 30 日厚生省発児第 86 号厚生事務次官通知 ) による措置費等

子育てや教育にお金がかかりすぎるから自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから家が狭いから高年齢で生むのはいやだから欲しいけれどもできないから健康上の理由からこれ以上 育児の心理的 肉体的負担に耐えられないから夫の家事 育児への協力が得られない

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

第17回税制調査会 資料1-3

3歳未満児3歳以上児教育標準時間 2 保育の必要量の認定 の導入 新制度では パートタイマーなど短時間就労の保護者のお子さんも 公的保育が利用できるように 保育の必要量の認定 が導入されます 保護者の就労状況等に応じて 保育標準時間 保育短時間 の認定がされます 保育短時間 保育標準時間 3 号認定

第 3 提出期限について要綱第 6 条第 1 項の規定による申請書及び添付書類 ( 以下 申請書等 という ) の提出期限は 次のとおりとする ただし 北海道教育委員会教育長及び教育局長 ( 以下 教育長等 という ) がやむを得ない理由があると認める場合は この限りではない (1) 北海道立の高等

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

認定こども園法改正に伴う幼稚園免許状授与の所要資格の特例について(概要資料)

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

目 次 1. 基本的な考え方 1 2. 幼児教育の振興方策 (1) 幼児教育の質の向上 2 (2) 質の高い幼児教育の提供体制の確保 7 (3) 幼児教育の段階的無償化の推進 12 (4) 幼児教育の充実のための財政支援の充実 13 (5) 新制度の検証 幼児教育振興法 ( 仮称 ) の

幼児教育の効果に関する代表的な研究成果 ~ ペリー就学前計画 ~ ペリー就学前計画は 1960 年代のアメリカ ミシガン州において 質の高い幼児教育プログラムに参加したグループ と 参加しなかったグループ を対象に その後長期にわたり追跡調査を実施しているもの 質の高い幼児教育プログラムへの参加は

1 計画改訂の趣旨 (1) 趣旨 1 (2) 見直しのための考え方 2 (3) 対象期間 2 (4) 対象事業 2 2 教育 保育の 量の見込み 及び 確保方策 について (1) 就学前の推計児童数 3 (2) 教育 保育の 量の見込み 3 (3) 量の見込み に対する 確保方策 4 (4) 見直し

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( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

Taro-平成27年度の取り組み(資料:1)


様式第 1 号 ( 第 3 条第 1 項 第 10 条第 項並びに第 11 条 1 項及び第 項関係 ) 別添 1 神奈川県知事 殿 平成 7 年 6 月日 高等学校等就学支援金受給資格認定申請書 収入状況届出書 高等学校等就学支援金の受給資格の認定を申請します 高等学校等就学支援金の支給に関して,

生きる力と絆の埼玉教育プラン 基本目標 施策 教育に関する 3 つの達成目標 の推進 現状と課題 近年 子どもたちの学習意欲 学力 体力の低下 規範意識の欠如などが指摘されています このため 学校 家庭 地域が連携して教育活動を展開し 知 徳 体の基礎を確実に身に付けさせる必要があります 施策の方向

基礎的 はんよう汎用的能力は 分野や職種にかかわらず 社会的 職業的自立に向け て必要な基盤となる能力であると考える 例えば 企業が新規学卒者に期待する力は 就職の段階で 即戦力 といえる状態にまで学校教育を通じて育成することを求めているわけではなく 一般的には コミュニケーション能力 熱意 意欲

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第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

1 大学等を卒業して小学校教諭普通免許状を取得する ( 免許法別表第 1) 基礎資格 種類 基礎資格 専修 修士の学位 ( 大学 ( 短期大学を除く ) の専攻科又は大学院に1 年以上在学し,30 単位以上修得した場合を含む ) 一種 学士の学位 ( 学校教育法第 102 条第 2 項により大学院へ

参考資料2 高等教育の無償化に係る参考資料

2021 年度入学者選抜について ~ ひとりひとりの個性と可能性を見つめる入試へ ~ 4 月 4 日 関西学院大学 関西学院の使命は キリスト教主義教育によって Mastery for Service を体現する世界市民 を育み 世に輩出することにあります 世界市民 とは 他者と対話し共感する能力を

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目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

人権教育の推進のためのイメージ図

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岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

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各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

2 幼保連携型認定こども園 [ 表 3] 主要指標の推移 教育 保育職員数 1 学級当たり教育 保育職員 ( 本務者 ) 園数学級数在園者数 ( 本務者 ) の在園者数 1 当たりの在園者数対前対前対前対前 (3~5 対前 (0~5 対前増減数増減率増減率増減率歳児 ) 増減数歳児 ) 増減数 園

Microsoft Word - (溶込)④教育支援体制整備事業費交付金実施要領(日付入り)

3 平成 29 年 3 月に幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育 保育要領が改訂され 来年度から全面実施されます 新幼稚園教育要領等では 改訂の基本的な方針として 1) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 の明確化 健康な心と体 自立心 協同性 道徳性 規範意識の芽生え 社会生

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資料 2 これからの教育の在り方 特に義務教育や無償教育にかかる論点 ( 論点 1) 少子高齢化 グローバル化が進む中 将来を見据え 教育はどうあるべきか 特に 子供の発達の変化等も踏まえ 義務教育の在り方やその期間 無償教育の期間は どうあるべきか 1 幼児期の教育の在り方 ( 義務教育化について ) 意義 効果について どう考えるか 特に5 歳児教育をどう考えるか 質の高い幼児教育がその後の教育や人生にもたらす効果の大きさ 幼児期における子供の言語習得の早期化の傾向等 実施主体の多様性について どう考えるか 幼稚園 保育所 幼保連携型認定こども園など多様な主体が担い かつ多くが私立施設である 市町村の体制や教育内容の充実について どう考えるか 小学校との接続を踏まえた幼児期の教育の機会確保 その水準の維持向上等 ( 無償化について ) 全ての希望者が幼児期の教育 (3~5 歳児教育 ) を受けられるよう支 援することの意義 効果について どう考えるか 2 高校教育の在り方 ( 義務教育化について ) 意義 効果について どう考えるか 諸外国では 高校中退の抑止や就職のための準備期間の確保等の観点から 義務教育修了年齢を引き上げる動きがある 専門教育や職業教育を行うなど高校の多様化や 入学者選抜等との関係について どう考えるか ( 無償化について ) 経済状況にかかわらず 意欲 能力のある全ての者が高校教育を受けられるよう支援する意義 効果について どう考えるか 1

これまでの会議における主な意見 1 これからの教育の在り方 義務教育や無償教育の期間 ( 学制の在り方全般にかかわる意見 ) 今後の日本が国際社会で発展していくためには 世界を舞台に挑戦する主体性と創造性 豊かな人間性を持った多様な人材 が必要 6-3-3 制がこうした人材を育成できる仕組みとなっているか なっていないならば どういう在り方が適当かを考え ることが必要 知力 心力 体力をバランス良く育てる全人教育が必要 日本を変える新しいリーダーを育てるために リベラルアーツを重視することが必要 また 異能 異才を有する人材を発掘して育てる文化を日本に創り出すことが重要ではないか 教育再生は 持続的な経済再生の基盤 諸外国では 学制改革を聖域化せず必要な見直しを行うとともに 教育への投資を大胆に行っており 大いに参考にすべき グローバル化や少子高齢化に対応した質の高い人材育成と 子供を取り巻く様々な状況 ( 発達の早期化 自己肯定感の低さ 学力や体力の向上等の課題 生徒指導上の諸問題など ) に対応した教育の双方を両立する新たなシステムを構築していくべき 一律に入学し 学び 卒業するというような画一的な取扱いから脱却し それぞれの子供がそれぞれの能力を伸ばせるような柔軟な対応を認める制度にすることが望ましいのではないか 学制改革については 私学が先導的に取り組むことが考えられる 多様な進路の選択 肢を設け 異なる学校種間での進路変更ができる仕組みとすることがよいのではないか ( 義務教育の期間にかかわる意見 ) 人生全体が長くなったことに伴い 義務教育の延長が必要ではないか その際 幼児教育を義務教育に組み込むか あるいは 義務教育修了年齢を引き上げるか 様々な 工夫が考えられる 一定の教育を終えて社会人として独り立ちすることができる年齢をどう考えるかが重要ではないか 教育年限が長くなれば必ずしもよいとはならないのではないか ( 無償教育の期間にかかわる意見 ) 教育にお金がかかりすぎることが少子化の原因でもある 少子化問題に関して厳しい状況に陥る 21 世紀半ばに向けて 無償で教育を受けられる期間をどのように考えていくかは極めて重要な問題 子育てに 学費などお金がかかりすぎる 2 人か 3 人かというところが少子化に関わ 2

ってくるが 費用のことは考えてしまう 経済格差の拡大が大きな課題であり 教育の無償化の拡大が必要 経済的な困難があっても大学まで進学できるようにすることが必要ではないか これまでの提言における主な内容 ~ 今後充実が求められる教育内容等 ~ これからの世界や日本を担う人材の育成に当たっては 夢を持ち それを強い志に高め 実現に導く情熱や力 社会に貢献し責任を果たす規範意識や使命感が必要であり 幅広い教養と日本人としてのアイデンティティ 語学力や交渉力 多様な人と協働する力を含めたコミュニケーション能力 課題発見 探究 解決能力 リーダーシップ 優しさや思いやりといった豊かな感性などを培うことが重要 ( 第四 次提言 ) 子供が命の尊さを知り 自己肯定感を高め 他者への理解や思いやり 規範意識 自主性や責任感などの人間性 社会性を育むよう 道徳教育を充実する ( 第一次提言 ) 小学校の英語学習の抜本的拡充や中学校における英語による英語授業の実施 初等中等教育を通じた系統的な英語教育について 学習指導要領の改訂も視野に入れ 諸外国の英語教育の事例も参考にしながら検討する ( 第三次提言 ) 日本人としてのアイデンティティを高め 日本文化を世界に発信するという意識をもってグローバル化に対応するため 初等中等教育及び高等教育を通じて 国語教 育や我が国の伝統 文化についての理解を深める取組を充実する ( 第三次提言 ) 初等中等教育段階から理数教育を強化するため 専科指導や少人数教育 習熟度別指導のための教員配置や設備等を充実する ( 第三次提言 ) 3

2 幼児期の教育 幼児教育の主体は 幼稚園 保育所 家庭など多様であり 幼稚園の中でも大部分が私立であり 教育内容が多様 義務教育年限を延長して 質の高い幼児教育を行う必要があるのではないか 地方公共団体における認定こども園の所管は ほとんど児童福祉関係の部局となっている 認定こども園は 学校としての機能も併せ持つ機関であり 教員も教育専門職 としての力を十分に発揮し 幼児教育の充実が図られるよう 教育委員会が積極的に関わるべきであり 国からの働きかけが必要 視察 外部有識者ヒアリングにおける主な意見 3 4 5 歳児の読み書き能力の経年比較調査によると 1950 年代までは小学校入学以前に ひらがなをほとんど読めない子供が半数近くいたが かな文字の読みは この半世紀ほどで約 2 歳早くなっている 日本 英国等の研究によると 多くの子供が 5 歳になると 文字の読みの獲得につながる言葉遊びを行ったり 数の基本的能力を獲得したりしている また 注意を 集中したり 我慢したりする力 ( 実行統制機能 ) が 4~5 歳に特に発達し 5 歳になると組織的な教育を受ける基礎的な能力が整ってくる ただし 個人差があることには留意が必要 米国 英国の研究によると 幼児期に質の高い幼児教育を受けた場合 その後の小学校における学力や自己統制力 学校卒業後の人生における社会的活躍等にもたら す効果が大きいとの結果が出ている 幼児期における学びに向かう力 ( 集中力 挑戦力 持続力 好奇心 工夫力等 ) の育成が重要 学びに向かう力がその後の学びに大きな影響を与える また 遊びやゲームを使って言葉や数に触れる機会を増やすことが考えられる 保育所においても幼児教育を充実する必要がある 幼児期の発達に応じた教育をしっかりすることが小学校で力を発揮させるために必要 そのことによって小学校に滑らかに移行できる 幼児教育に小学校の要素を入れることは可能だが 個人差を考えると 全面的に現在の日本の小学校のやり方を 5 歳で導入することは難しいのではないか 今の幼児 教育のやり方を前提にしながら幼児教育を充実させることは非常に大事である 幼稚園教育要領について もう少し内容に踏み込み充実することが考えられる また 幼稚園教員は 短期間で辞めてしまって経験豊富なベテランの教員がいないので 教員が長く勤務できる環境を整備し 幼児教育の質を上げることが重要 4

3 高校教育 高校教育を受ける期間は 社会人になるための助走期間であり 知の向上に加え 社会的ルールを守る意味と責任を理解させる規範意識の育成が重要 この間に 夢を持ち 自らの理想を実現していく具体的な決意や気構えとして 志に高めていくことが必要 高校教育では 教育内容で大学教育との連続性をもたせ 大学教育を受ける上で必要 な基礎知識を高校教育で取得することが重要 専門に特化しない幅広い内容を学習し 豊かな教養を習得することを基本とすべき 14,15 歳の段階から多様な進路選択ができることが重要ではないか 東京都における都立高校の多様化の取組は参考になる 職業訓練も含め 18 歳までの義務教育化も考えられるのではないか 多様な価値観で個人がそれぞれの能力を発揮できるよう 画一的な教育から脱却することが重要 これまでの提言における主な内容 ~ 高校教育の在り方 ~ 高校教育においては 生涯にわたって学習する基盤が培われるよう 義務教育の基礎の上に 主体的に学ぶ習慣と文系 理系を問わない幅広い教養を身に付けさせ その上で 一人一人の個性の伸長を図りつつ 一定の専門的な知識等を習得させるとともに 社会の発展に寄与する志や責任感を養うことが求められる ( 第四次提言 ) 生徒の多様な状況や学習ニーズに対応して 例えば 次のような高校教育の特色化を進めるとともに 体験活動を充実し 能力や意欲に応じて様々な進路に挑戦できるようにする必要がある ( 第四次提言 ) グローバル リーダーとなるための国際的素養と総合力を育成する学校 科学技術人材としての素養の育成を目指し 先進的な理数系教育を行う学校 産業構造の変化等に対応した専門的な知識 技能を育成する学校 学び直しへの支援 考える力の育成 学習意欲の喚起を図る学校 進路への自覚を深めさせるため 多様な科目選択や就業体験等を行う学校 5

参考条文 憲法における義務教育の規定 ( 憲法第 26 条第 2 項 ) すべて国民は 法律の定めるところにより その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ 義務教育は これを無償とする 普通教育 とは 全ての国民にとって共通に必要とされる一般的 基礎的な知識 技能に関する教 育であり 専門教育や職業教育と対置するものである 教育基本法における義務教育の規定 ( 教育基本法第 5 条 ) ( 義務教育 ) 第五条国民は その保護する子に 別に法律で定めるところにより 普通教育を受けさせる義務を負う 2 義務教育として行われる普通教育は 各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い また 国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする 3 国及び地方公共団体は 義務教育の機会を保障し その水準を確保するため 適切な役割分担及び相互の協力の下 その実施に責任を負う 4 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については 授業料を徴 収しない 学校教育法における義務教育年限の規定 ( 学校教育法第 16 条 ) 第十六条保護者 ( 子に対して親権を行う者 ( 親権を行う者のないときは 未成年後見人 ) をいう 以下同じ ) は 次条に定めるところにより 子に九年の普通 教育を受けさせる義務を負う 参考資料 就学前教育 保育の実施状況 3~5 歳児 < 学年齢別 > 5 歳児 54.9% 41.8% 3.3% 幼稚園就園率 4 歳児 53.7% 42.8% 3.6% 保育所入所率 未就園率 3 歳児 41.4% 42.1% 16.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 待機児童数調査 ( 平成 23 年 4 月 1 日現在 ) 社会福祉施設等調査 ( 平成 23 年 10 月 1 日現在 ) 学校基本調査 ( 平成 23 年 5 月 1 日現在 ) 人口推計年報 ( 平成 22 年 10 月 1 日現在 ) より 6

園児数の公私別割合 幼稚園 (H25.5 現在 ) 保育所 (H25.4 現在 ) 私立 82.3% (1,303,661 人 ) 国公立 17.7% (279,949 人 ) 私立 61.7% (1,369,949 人 ) 公立 38.3% (849,632 人 ) 学校基本調査 保育所関連状況取りまとめより 子ども 子育て支援新制度について ( 主なポイント ) 幼児期の学校教育 保育 地域の子ども 子育て支援を総合的に推進 市町村は地域のニーズに基づき子ども 子育て支援事業計画 (5 年間の受給計画 ) を策定 教育 保育の給付 事業を実施 認定こども園 幼稚園 保育所を通じた共通の財政措置の仕組み ( 施設型給付 ) を創設 幼保連携型認定こども園について 認可 指導監督の一本化 学校及び児童福祉施設としての位置付け 消費税の引き上げによる国及び地方の恒久財源を前提 早ければ平成 27 年度を目途に施行 高等学校学科別生徒数 ( 平成 25 年度 ) 総合学科 173,679 人 5.2% 農業, 83,921 人, 2.5% 工業 260,559 人 7.9% 普通科 2,398,261 人 72.4% 専門学科 738,880 人 22.3% 商業 209,299 人 6.3% 水産, 9,423 人,0.3% 看護, 14,831 人,0.4% その他, 105,231 人,3.2% 家庭, 42,777 人, 1.3% 情報, 3,013 人,0.1% 福祉,9,826 人,0.3% 平成 25 年度学校基本調査より 7

幼稚園 保育所における多子世帯の保護者負担の軽減 [ ] 内の数値は 第 1 子の保護者負担額を [1.0] とした場合の負担割合 幼稚園の第 1 子は所得制限あり 高校生等の修学支援 年収は両親のうちどちらか一方が働き 高校生 1 人 (16 歳以上 ) 中学生 1 人の 4 人世帯の目安 実際は [ ] で示した市町村民税所得割額 ( 両親の合算 ) で判断 高等学校等就学支援金制度 ( 新制度 ) 平成 26 年度予算額 ( 案 ) 3,868 億円 ( 平成 25 年度予算額 3,950 億円 ) 高等学校等に在籍する生徒に対して 授業料に充てるため 高等学校等就学支援金を支給 ( 学校設置者が代理受領 ) することにより 教育費負担軽減を図る 新制度は新 1 年生のみ対象 受給資格要件として所得制限を設け 年収約 910 万円 ( 市町村民税所得割額 304,200 円 ) 以上の世帯の生徒については 就学支援金を支給しないこととしている 私立高校等に通う低所得世帯の生徒については 授業料負担が大きいため 所得に応じて就学支援金を 1.5~2.5 倍した額を上限として支給する 高校生等奨学給付金 平成 26 年度予算額 ( 案 ) 28 億円 新規 授業料以外の教育費負担を軽減するため 低所得世帯の生徒に対して奨学のための給付金を創設し 都道府県に対して所要額を交付する (1/3 国庫補助 ) 8