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放射線併用全身化学療法 (GC+RT 療法 ) 様の予定表 No.1 月日 経過 達成目標 治療 ( 点滴 内服 ) 検査 処置 活動 安静度 リハビリ 食事 栄養指導 清潔 排泄 / 入院当日 ~ 治療前日 化学療法について理解でき 精神的に安定した状態で治療が

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高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

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はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

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試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k


放射線治療を受けられる 患者様 ご家族様へ ~ 安心 安楽に治療を受けるためのパンフレット ~ 社会医療法人孝仁会北海道大野記念病院札幌高機能放射線治療センター 北海道札幌市西区宮の沢 2 条 1 丁目 16 番 1 号 年 10 月

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はじめに 私たちは これからがん治療を受けるあなたの生活を支えます 初めて病気の説明を受けられて またはこれからがん治療を受けられるあなたが 安心してこれからのことに対処していくことができるように支えます 今から この病院があなたに提供できる 緩和ケアの 5 つの支援 を紹介いたします あなたとご家

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インフルエンザ(成人)

表面から腫れがわかりにくいため 診断がつくまでに大きくなっていたり 麻痺が出るまで気付かれなかったりすることも少なくありません したがって 痛みがずっと続く場合には要注意です 2. 診断診断にはレントゲン撮影がもっとも役立ちます 骨肉腫では 膝や肩の関節に近い部分の骨が虫に食べられたように壊されてい

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のつながりは重要であると考える 最近の研究では不眠と抑うつや倦怠感などは互いに関連し, 同時に発現する症状, つまりクラスターとして捉え, 不眠のみならず抑うつや倦怠感へ総合的に介入することで不眠を軽減することが期待されている このようなことから睡眠障害と密接に関わりをもつ患者の身体的 QOL( 痛

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会長 日本製薬団体連合会会長 日本一般用医薬品連合会会長 米国研究製薬 工業協会会長 欧州製薬団体連合会会長及び一般社団法人日本医薬品卸業連合 会会長あてに発出することとしているので申し添えます

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目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

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Transcription:

2012 年 4 月更新作成者 : 宇根底亜希子 化学療法看護エキスパートナース育成計画 1. 目的江南厚生病院に通院あるいは入院しているがん患者に質の高いケアを提供できるようになるために 看護師が化学療法分野の知識や技術を習得することを目的とする 2. 対象者 1 ) レベル Ⅱ 以上で各分野の知識と技術習得を希望する者 2 ) 期間中 80% 以上参加できる者 3. 教育期間 時間間 1 年間の継続教育とする 11 回 /1 コース毎月第 4 木曜日 17 時 30 分 ~18 時 30 分とする 4. プログラム内容第 1 回がん治療における化学療法の位置づけ 抗がん剤の種類と作用メカニズム化学療法が患者に与える影響第 2 回安全 確実な抗がん剤投与管理第 3 回急性症状 ( 過敏症 血管痛 血管外漏出 腫瘍崩壊症候群 ) のアセスメントとケア第 4 回悪心 嘔吐 口内炎 味覚 嗅覚障害アセスメント編第 5 回悪心 嘔吐 口内炎 味覚 嗅覚障害ケア編第 6 回便秘 下痢のアセスメントとケア第 7 回骨髄抑制 倦怠感のアセスメントとケア第 8 回末梢神経障害のアセスメントとケア第 9 回皮膚障害 ( 手足症候群 新規分子標的薬の皮膚障害 脱毛 ) のアセスメントとケア第 10 回コミュニケーションスキル 化学療法継続困難な時期における意思決定支援第 11 回グループディスカッション 5. 研修内容 1 ) がん治療における化学療法の位置づけ GIO: がん治療における化学療法の位置づけを理解したうえで化学療法患者のケアができるようになるために 必要な抗がん剤の種類や特徴 化学療法が患者に与える影響についての知識を習得する

SBOs-1: がん治療における化学療法の位置づけについて述べることができる SBOs-2: 化学療法の目的別の種類を列挙することができる SBOs-3: 化学療法の治療効果の違いがある代表的ながん種を述べることができる SBOs-4: 化学療法の効果判定の方法を知り 奏効率の種類を列挙することができる SBOs-5: 抗がん剤の種類やその特徴を述べることができる SBOs-6: 化学療法が患者に与える身体的な影響を述べることができる SBOs-7: 化学療法を受けている患者の心身の特徴や経済的負担について述べることができる 2 ) 安全 確実な抗がん剤投与管理 GIO: 安全 確実な抗がん剤の投与ができるようになるために 投与順や投与速度に注意が必要なレジメン 投与前の患者の状態をアセスメントできる知識を習得する SBOs-1: 抗がん剤投与の影響を受けやすい患者のリスク因子を述べることができる SBOs-2: 抗がん剤投与が可能な患者の全身状態 ( PS) について述べることができる SBOs-3: 主な有害事象の grade 評価について述べることができる SBOs-4: 容量制限毒性のある有害事象を列挙することができる SBOs-5: 抗がん剤の投与経路について述べることができる SBOs-6: 薬物の安定性や配合変化に基づく投与前後に注意が必要な抗がん剤を列挙することができる SBOs-7: 投与順や投与時間に注意が必要なレジメンを列挙することができる SBOs-8: 前投薬が必要なレジメンを列挙することができる SBOs-9: 抗がん剤の種類によって注意が必要な材料 ( フィルター等 ) を述べることができる SBOs-10: 抗がん剤投与時の曝露予防の注意点を述べることができる SBOs-11: 抗がん剤曝露時の対処法について述べることができる 3 ) 急性症状のアセスメントとケア GIO: 抗がん剤投与時に生じる急性症状に迅速に対応できるようになるために 急性症状に関する知識を習得する SBOs-1: 過敏症が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-2: アレルギーとインフュージョン リアクションの違いを述べることができる SBOs-3: 過敏症が生じた際の対応や予防方法について述べることができる SBOs-4: 重篤な血管外漏出が生じるために注意が必要な抗がん剤の種類を列挙できる SBOs-5: 血管外漏出の予防方法について述べることができる SBOs-6: 血管外漏出が生じた際の対応について述べることができる SBOs-7: 血管痛が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-8: 血管痛が生じた際の対応や予防方法について述べることができる SBOs-9: 腫瘍崩壊症候群について理解し リスク因子について述べることができる SBOs-10: 腫瘍崩壊症候群が生じた際の対応や予防方法について述べることができる

4 ) 悪心 嘔吐 口内炎 味覚 嗅覚障害アセスメント編 GIO: 患者の消化器症状に合わせた生活支援ができるようになるために 悪心 嘔吐 口内炎 味覚 嗅覚障害のアセスメントに必要な知識を習得する SBOs-1: 食欲不振の原因となる有害事象を列挙することができる SBOs-2: 抗がん剤による悪心 嘔吐が生じるメカニズムや時期を述べることができる SBOs-3: 悪心 嘔吐が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-4: 悪心 嘔吐の種類を列挙することができる SBOs-5: 悪心 嘔吐のリスクアセスメントに必要な情報を列挙することができる SBOs-6: 悪心 嘔吐のアセスメントに必要な情報を列挙することができる SBOs-7: 味覚障害 嗅覚障害が生じるメカニズムを述べることができる SBOs-8: 味覚障害 嗅覚障害が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-9: 味覚障害 嗅覚障害のアセスメントに必要な情報を列挙することができる SBOs-10: 口内炎が生じるメカニズムや時期を述べることができる SBOs-11: 口内炎が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-12: 口内炎のリスクアセスメントに必要な情報を列挙することができる SBOs-13: 口内炎のアセスメントに必要な情報を列挙することができる 5 ) 悪心 嘔吐 口内炎 味覚 嗅覚障害ケア編 GIO: 患者の消化器症状に合わせた生活支援ができるようになるために 悪心 嘔吐 口内炎 味覚 嗅覚障害を緩和するために必要なケアの知識を習得する SBOs-1: 悪心 嘔吐に対する治療について述べることができる SBOs-2: 悪心 嘔吐に対するケアについて述べることができる SBOs-3: 悪心 嘔吐が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる SBOs-4: 味覚障害 嗅覚障害に対する治療について述べることができる SBOs-5: 味覚障害 嗅覚障害に対するケアについて述べることができる SBOs-6: 味覚障害 嗅覚障害が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる SBOs-7: 食欲不振に対するケアについて述べることができる SBOs-8: 食欲不振が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる SBOs-9: 口内炎に対する治療について述べることができる SBOs-10: 口内炎に対するケアについて述べることができる SBOs-11: 口内炎が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる 6 ) 便秘 下痢のアセスメントとケア GIO: 患者の便秘 下痢の症状に合わせた生活支援ができるようになるために 患者に生じている便秘 下痢を緩和するために必要なケアの知識を習得する SBOs-1: 便秘が生じるメカニズムや時期を述べることができる SBOs-2: 便秘が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-3: 便秘のリスクアセスメントに必要な情報を列挙することができる

SBOs-4: 便秘のアセスメントに必要な情報を列挙することができる SBOs-5: 便秘に対する治療について述べることができる SBOs-6: 便秘に対するケアについて述べることができる SBOs-7: 便秘が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる SBOs-8: 下痢が生じるメカニズムや時期を述べることができる SBOs-9: 下痢が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-10: 下痢のリスクアセスメントに必要な情報を列挙することができる SBOs-11: 下痢のアセスメントに必要な情報を列挙することができる SBOs-12: 下痢に対する治療について述べることができる SBOs-13: 下痢に対するケアについて述べることができる SBOs-14: 下痢が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる 7 ) 骨髄抑制 倦怠感のアセスメントとケア GIO: 患者の生活パターンにあわせた感染予防の支援ができるようになるために 骨髄抑制が生じる時期や骨髄抑制時に必要なケアの知識を習得する SBOs-1: 骨髄抑制によって何が生じるか述べることができる SBOs-2: 骨髄抑制が生じる時期について述べることができる SBOs-3: 感染しやすい部位やその症状を述べることができる SBOs-4: 骨髄抑制に対する治療について述べることができる SBOs-5: 骨髄抑制に対するケアについて述べることができる SBOs-6: 発熱性好中球減少の危険性や治療について述べることができる SBOs-7: 骨髄抑制が生じている患者のセルフケア支援について述べることができる GIO: 患者の倦怠感の症状に合わせた生活支援ができるようになるために 倦怠感を緩和するために必要なケアの知識を習得する SBOs-1: 倦怠感のメカニズムや時期を述べることができる SBOs-2: 倦怠感の原因になり得る抗がん剤の副作用を列挙することができる SBOs-3: 倦怠感のアセスメントに必要な情報を列挙することができる SBOs-4: 倦怠感に対する治療について述べることができる SBOs-5: 倦怠感に対するケアについて述べることができる SBOs-6: 倦怠感が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる 8 ) 末梢神経障害のアセスメントとケア GIO: 患者の末梢神経障害の症状に合わせた生活支援ができるようになるために 末梢神経障害を緩和するために必要なケアの知識を習得する SBOs-1: 末梢神経障害が生じるメカニズムや時期を述べることができる SBOs-2: 末梢神経障害が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-3: 抗がん剤の種類による末梢神経障害の特徴を述べることができる SBOs-4: 末梢神経障害が患者にどの程度影響を及ぼしているかアセスメントすることができる

SBOs-5: 末梢神経障害に対する治療について述べることができる SBOs-6: 末梢神経障害に対するケアについて述べることができる SBOs-7: 末梢神経障害が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる 9 ) 皮膚症状 ( 脱毛 手足症候群 新規分子標的薬による皮膚障害 ) のアセスメントとケア GIO: 患者の生活パターンに合わせたスキンケアの支援ができるようになるために 皮膚症状を緩和するために必要なケアの知識を習得する SBOs-1: 脱毛が生じるメカニズムや時期について述べることができる SBOs-2: 脱毛が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-3: 脱毛時に合併しやすい皮膚症状を列挙することができる SBOs-4: 脱毛時のケアについて述べることができる SBOs-5: 脱毛が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる SBOs-6: 手足症候群が生じるメカニズムや時期について述べることができる SBOs-7: 手足症候群が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-8: 手足症候群の予防方法について述べることできる SBOs-9: 手足症候群の治療について述べることができる SBOs-10: 手足症候群のケアについて述べることができる SBOs-11: 手足症候群が生じている患者のセルフケア支援について述べることができる SBOs-12: 新規分子標的薬による皮膚障害が生じるメカニズムや時期について述べることができる SBOs-13: 新規分子標的薬による皮膚障害が生じやすい抗がん剤を列挙することができる SBOs-14: 新規分子標的薬による皮膚障害の予防方法について述べることできる SBOs-15: 新規分子標的薬による皮膚障害の治療について述べることができる SBOs-16: 新規分子標的薬による皮膚障害のケアについて述べることができる SBOs-17: 新規分子標的薬による皮膚障害が生じている患者へのセルフケア支援について述べることができる 10) コミュニケーションスキル 化学療法継続困難な時期における意思決定支援 GIO: 患者 家族と向き合い対話できるようになるために コミュニケーションに必要な知識を習得する SBOs-1: コミュニケーションにおける自分の傾向を言語化することができる SBOs-2: 患者やその家族の闘病生活における心境の変化を述べることができる SBOs-3: Bad News を伝えられたときの患者やその家族の心境を述べることができる SBOs-4: 対話の中で患者やその家族の求めている対応を適切に選択することができる GIO: 化学療法継続困難な時期に近づいた患者の意思決定支援ができるようになるため に 意思決定支援に必要な知識を習得する

SBOs-1: 化学療法の継続困難な時期がどのような時期かを述べることができる SBOs-2: 化学療法継続困難な時期が近づいた患者の心境を述べることができる SBOs-3: 緩和ケアの概念について説明できる SBOs-4: 化学療法継続困難な時期における倫理的問題となる事柄を抽出できる SBOs-5: 化学療法継続困難な時期における患者の倫理的ジレンマについて検討することができる 11) 課題とグループディスカッション GIO: がん患者とのケアにおける問題点が解決できるようになるために 看護師が抱える問題点と課題を共有する SBOs-1: 自分が感じている部署での問題を言語化することができる SBOs-2: 問題と感じていることの現状をデータで示すことができる SBOs-3: 現状を分析し 解決策を立案することができる SBOs-4: 解決策を実施した結果をまとめることができる SBOs-5: 結果を評価し 次の課題を抽出することができる SBOs-6: 自分の抱える問題点と課題 部署での活動について発表できる SBOs-7: 他のメンバーの抱える問題点と課題 部署での活動について意見を述べることができる 6. 方略 1 ) 講義 2 ) 事例検討 ( グループワーク ) ディスカッション 3 ) 各部署での課題に対する問題解決 7. 評価方法出席率と事例レポート 部署での課題に対する取り組み状況で総合的に評価する