強制加入被保険者(法7) ケース1

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T3-08-2_遺族基礎年金(2)_

第14章 国民年金 

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

平成25年4月から9月までの年金額は

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

Taro-1-国民年金編2015  作成 

強制加入被保険者(法7) ケース1

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

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年金額の改定について 公的年金制度は平成 16 年の法改正により永久に年金財政を均衡させる従来の仕組みから おおむね ( 100 ) 年間で年金財政を均衡させる仕組みへと変わった この年金財政を均衡させる期間を 財政均衡期間 という これにより 政府は少なくとも ( 5 ) 年ごとに財政の検証をおこ

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

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年金・社会保険セミナー

国民年金

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

強制加入被保険者(法7) ケース1

年金・社会保険セミナー

高齢者福祉

[ 組合員期間等の特例 ] 組合員期間等については 年齢 職種などにより 過去の制度からの経過措置が設けられており 被用者年金制度の加入期間 ( 各共済組合の組合員期間など ) については 生年月日に応じて次表の年数以上であれば 組合員期間等が 25 年以上とみなされます 生 年 月 日 組合員期間

被用者年金一元化法

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老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

スーパー答練 解説

1

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

150130【物価2.7%版】プレス案(年金+0.9%)

無年金・低年金の状況等について

第9章 国民年金制度について

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

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しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

問 28 高年齢雇用継続給付との調整難度 A 70 問 29 特例老齢年金難度 B 72 問 30 経過的加算難度 B 74 問 31 老齢厚生年金の支給の繰下げ難度 B 76 問 32 老齢厚生年金の支給の繰上げ難度 B 80 問 歳以後の在職老齢年金難度 A 84 問 34 障害厚生


介護保険・高齢者福祉ガイドブック

老齢基礎年金 老齢基礎年金は 国民年金の加入者であった方の老後の保障として給付され 65 歳になったときに支給されます 老齢基礎年金は 保険料納付済期間 ( 厚生年金保険や共済組合の加入期間を含む ) と保険料免除期間などを合算した資格期間が 10 年以上ある場合に 終身にわたって受け取ることができ

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

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ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

強制加入被保険者(法7) ケース1

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

強制加入被保険者(法7) ケース1

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問 28 保険医療機関等 保険医等 (1) 難度 B 64 問 29 保険医療機関等 保険医等 (2) 難度 B 68 問 30 保険医療機関等 保険医等 (3) 難度 B 70 問 31 療養の給付の一部負担金難度 C 74 問 32 入院時食事療養費難度 B 76 問 33 入院時生活療養費難度

<ライフプランニング>

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

Web 版 Vol.59( 通巻 704 号 ) 中高齢寡婦加算 ( 遺族基礎年金の4 分の3) 779,300 円 3/4=584,475 円 584,500 円 (100 円単位 ) (2) 老齢厚生年金の年金額の算定式 平成 30 年度の本来水準と従前額保障 図表

老齢年金の繰下げ支給に係る支給開始時期の見直し 70 歳に達した後に繰下げ支給の申出を行った場合に 年金額は 70 歳の時点で申出を行った場合と変わらないにもかかわらず 申し出のあった月の翌月以降の年金しか支払われない扱いとしていることについて 繰下げの申出を行うまでの期間の給付も行うこととする (

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

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52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

支給要件 37 Q80 受給権者が再婚したとき 65 旧国民年金法の障害 遺族給付 9 ⑷ 年金の併給調整 5 Q60 障害等級表 37 Q8 先妻または先夫の子と再婚後の 旧厚生年金保険法の障害 遺族給付 95 Q96 遺族厚生年金と遺族共済年金が Q6 障害手当金の要件 37 妻または夫の受給権

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平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

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平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

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四日市市消防関係手数料条例の一部を改正する条例

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第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

算が加算されるようになったとき 260 / 12. 振替加算が加算された老齢基礎年金の受給権者が額計算の基礎となる組合員期間または加入者期間が 240 月以上である退職共済年金等を受けられるようになったとき 262 / 13. 振替加算が加算された老齢基礎年金の受給権者が障害を支給事由とする年金給付

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実技試験 ( 個人資産相談業務 ) 次の設例に基づいて 下記の各問 ( 問 1 ~ 問 3 ) に答えなさい 設例 Aさん (33 歳 ) および妻 Bさん (29 歳 ) は 民間企業に勤める会社員である 平成 29 年 3 月に第 1 子を出産予定の妻 Bさんは 産前産後休業および育児休業を取得

260401【厚生局宛て】施行通知

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C 過労死等防止対策推進法 過労死等防止対策推進法において 設問のように事業主に報告書の提出を義務づける規定はない D 労組法 22 条 1 項 設問のとおり E 均等法 13 条 1 項 設問のとおり 問 5 解答 B A 社労士法 14 条の3 社会保険労務士名簿は 全国社会保険労務士会連合会に

1-3. 想定問題 2 (1) 老齢基礎年金の支給要件問 1. 老齢基礎年金は 保険料納付済期間又は保険料免除期間 ( A の規定により納付することを要しないものとされた保険料に係るものを除く ) を有する者が 65 歳に達したときに その者に支給する ただし その者の保険料納付済期間と保険料免除期

170214_【社労士会】事務連絡(期間短縮省令)

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INDEX 目次 老齢基礎年金 (2)1:12 分 1. 老齢基礎年金の基本年金額 ( 法第 27 条等 ) 2. 満額でない老齢基礎年金の年金額 ( 法第 27 条 平成 16 年改正法附則第 10 条等 ) 3. 加入可能月数 ( 昭和 60 年改正法附則第 13 条 昭和 60 年改正法附則別表第 4) 4. 物価スライド特例措置による年金額 ( 法第 27 条 平成 16 年改正法附則第 7 条等 ) 5. 特例水準の解消 6. マクロ経済スライド 7. 平成 27 年度の年金額 確認問題 講義中の法令 略令の一例 法第 27 条 国民年金法第 27 条 平成 16 年改正法附則第 10 条 平成 16 年改正国民年金法附則第 10 条

老齢基礎年金の基本年金額 ( 法第 27 条等 ) 保険料納付済期間 480 月 (40 年 ) 満額支給 20 歳 60 歳原則 65 歳に到達したときから支給 満額の老齢基礎年金の 780,900 円 改定率 年金額 法第 27 条に規定される年金額 ( 実際の年金支給額は 厚生労働省または日本年金機構の HP でご確認ください ) 100 円未満の端数は四捨五入する

満額でない老齢基礎年金の年金額 1( 法第 27 条 平成 16 年改正法附則第 10 条等 ) 保険料納付済期間が 480 月 (40 年 ) に満たない場合の老齢基礎年金の年金額 保険料納付済期間の月数 保険料 1/4 免除期間の月数 5/6 保険料 1/4 免除期間の月数 7/8 保険料半額免除期間の月数 2/3 保険料半額免除期間の月数 3/4 保険料 3/4 免除期間の月数 1/2 + + + + 保険料 3/4 免除期間の月数 5/8 保険料全額免除期間の月数 1/3 保険料全額免除期間の月数 1/2 780,900 円 改定率 480 月 は 平成 21 年 3 月以前の国民年金加入期間 保険料全額免除期間の月数に学生納付特例期間の月数及び若年者納付猶予期間の月数は含めません

満額でない老齢基礎年金の年金額 2( 法第 27 条 平成 16 年改正法附則第 10 条等 ) 保険料免除期間の各月の年金額の計算方法 国庫負担分 被保険者が納付した保険料 合計額 各月の国庫負担分 平成 21 年 3 月以前の各月については 3 分の 1 平成 21 年 4 月以後の各月については 2 分の 1 例えば 平成 21 年 4 月以後の保険料 4 分の 1 免除期間であれば 保険料の 4 分の 3 を納付していることになる したがって 被保険者が納付した 4 分の 3 の保険料のうちの 2 分の 1 すなわち 8 分の 3 と国庫負担分の 2 分の 1 を合計した 8 分の 7 が年金額に反映される割合となる

満額でない老齢基礎年金の年金額 3( 法第 27 条 平成 16 年改正法附則第 10 条等 ) 所定の月数 (1) 保険料納付済期間平成 21 年 4 月以後の期間 (2) (3) (4) (5) + 4 分の 1 免除期間 + 半額免除期間 + 4 分の 3 免除期間 + 全額免除期間 7 8 3 4 5 8 1 2 平成 21 年 3 月以前の期間 5 6 2 3 1 2 1 3

満額でない老齢基礎年金の年金額 4( 法第 27 条 平成 16 年改正法附則第 10 条等 ) (1) (2) (3) (4) (5) 保険料納付済期間 4 分の1 免除期間半額免除期間 4 分の3 免除期間全額免除期間 国庫負担 保険料 1 8 8 ( ) 7 8 3 4 5 8 1 2 6 8 ( ) 4 8 ( )

加入可能月数 ( 昭和 60 年改正法附則第 13 条 昭和 60 年改正法附則別表第 4) 昭和 16 年 4 月 1 日以前生まれの者 昭和 36 年 4 月 1 日において 既に 20 歳以上であったため 60 歳に達するまでの間に 480 月 (40 年 ) の加入期間を満たすことができません 昭和 16 年 4 月 2 日以後生まれの者 昭和 36 年 4 月 1 日以降に 20 歳に達するため 60 歳に達するまでの 40 年間 (480 月 ) 国民年金に加入することができます 昭和 36 年 4 月 1 日 国民年金制度の発足 生年月日 加入可能月数 大正 15 年 4 月 2 日 ~ 昭和 2 年 4 月 1 日 300 月 (25 年 12) 昭和 2 年 4 月 2 日 ~ 昭和 3 年 4 月 1 日 312 月 (26 年 12) ~ ~ 昭和 14 年 4 月 2 日 ~ 昭和 15 年 4 月 1 日 456 月 (38 年 12) 昭和 15 年 4 月 2 日 ~ 昭和 16 年 4 月 1 日 468 月 (39 年 12) 生年月日に応じて 昭和 36 年 4 月から 60 歳に達するまでの月数が加入可能月数となっています

物価スライド特例措置による年金額 ( 法第 27 条 平成 16 年改正法附則第 7 条等 ) 平成 11 年平成 12 年平成 13 年平成 14 年平成 15 年 消費者物価指数の下落 0.3% 0.7% 0.7% 0.9% 0.3% 法第 27 条の年金額 1 本来水準の年金額 804,200 円 2.9%=780,900 円 780,900 円 改定率 2 物価スライド特例措置による年金額 804,200 円 1.2%=794,500 円 804,200 円 物価スライド率 1 本来水準の年金額 2 物価スライド特例措置による年金額 2 の金額が 1 を上回る場合は 2 を支給 ( 注 ) 実際の年金支給額は 厚生労働省または日本年金機構の HP でご確認ください

特例水準の解消 0.6% H10 年度 0.3% 0.7% 0.7% 1.7% 0.9% 0.3% 0.3% H11 年度 H12 年度 H13 年度 H14 年度 H15 年度 H16 年度 物価スライド特例措置 0.9% 1.7% 0.3% 0.3% ( 物価スライド特例水準 ) H17 年度 平成 16 年改正 平成 17 年に物価が下落し 平成 18 年度の年金額を引下げ これ以降 平成 23 年度に年金額を引き下げるまで 基準は平成 17 年の物価 0.3% 実際に支給されていた年金の水準 平成 16 年改正後の法律が規定する本来の年金水準 ( 本来水準 ) H18 年度 H19 年度 H20 年度 1.4% 0.8% 0.9% 平成 24 年の改正により 特例水準と本来水準との差は段階的に解消平成 27 年度からは本来水準の年金額を支給 H21 年度 0.3% 平成 17 年以降の物価変動 1.4% 0.4% 1.4% H22 年度 0.7% 0.7% H23 年度 0.3% 0.0% 2.5% 0.3% 0.0% H24 年度 1.5% 1.0% 0.7% 0.5% 0.3% 1.4% 0.5% H25 年度 H26 年度 H27 年度 4 月 10 月 前年度と比較して名目額が上がるのは 平成 11 年度以来 16 年ぶり 特例水準解消 0.9%

マクロ経済スライド < ある程度 賃金 物価が上昇した場合 > 賃金や物価について ある程度の上昇局面にあるときは 完全にスライドの自動調整が適用され 給付の伸びが抑制される スライド調整率分の年金額調整が行われる 賃金 ( 物価 ) 賃金 ( 物価 ) スライド調整率 年金額の改定率 < 賃金 物価の伸びが小さい場合 > 賃金や物価について伸びが小さく スライドの自動調整を完全に適用すると 名目額が下がってしまう場合には 名目額を下限とする スライド調整の効果が限定的になる 賃金 ( 物価 ) 実際の調整幅 年金額の改定なし < 賃金 物価が下落した場合 > 賃金や物価の伸びがマイナスの場合には 賃金 物価の下落率分は 年金額を引き下げるが それ以上の引き下げは行わない スライド調整の効果がなくなる 賃金 ( 物価 ) 年金額の改定率 調整なし

平成 27 年度の年金額 特例水準 2 賃金 物価スライド +2.3% 3 マクロ経済スライド 0.9% 特例水準解消 1.0% 特例水準解消 1.0% ~ 2.5% 特例水準解消後の水準 ( 本来水準 ) 1.5% 名目額の引下げ幅 0.7% スライド 0.3% 0.5% 消費税 5% 8% 1 特例水準解消 0.5% 4 月 10 月 4 月 4 月 25 年度 26 年度 27 年度 26 年度と比較して 0.5%+2.3%+ 0.9% =+0.9% 受給者の受取額が変わるのは 4 月分の年金が通常支払われる 6 月からとなる

確認問題 問題 1 解答 保険料 4 分の 1 免除期間については その期間の月数 (480 から保険料納付済期間の月数を控除して得た月数を限度とする ) の 8 分の 5 に相当する月数が年金額に反映される ( 法第 27 条第 1 項第 2 号等 ) 8 分の 7( 平成 21 年 3 月までの期間については 6 分の 5) に相当する月数が年金額に反映されます 問題 2 若年者納付猶予の期間は 老齢基礎年金の受給資格期間には算入されるが 年金額の計算の基礎には算入されない 解答 ( 法第 27 条等 )

INDEX 目次 老齢基礎年金 (2)2:13 分 1. 振替加算 ( 昭和 60 年改正法附則第 14 条 ) 2. 振替加算の支給要件 3. 振替加算が行われる時期 4. 振替加算の額 ( 昭和 60 年改正法附則第 14 条第 1 項 平成 16 年改正法附則第 7 条等 ) 5. 振替加算の支給調整 ( 昭和 60 年改正法附則第 14 条第 1 項 第 2 項 第 16 条第 1 項等 ) 6. 老齢基礎年金の支給の繰上げ ( 法附則第 9 条の 2) 講義中の法令 略令の一例 法附則第 9 条の 2 国民年金法附則第 9 条の 2 昭和 60 年改正法附則第 14 条 昭和 60 年改正国民年金法附則第 14 条

INDEX 目次 老齢基礎年金 (2)2:13 分 7. 繰上げ請求の減額率 ( 法附則第 9 条の 2 第 4 項 令第 12 条の 2 第 1 項 ) 8. 繰上げの際の留意点 9. 老齢基礎年金の支給の繰下げ ( 法第 28 条 昭和 60 年改正法附則第 18 条第 5 項 ) 10. 66 歳に達した日後に他の年金給付の受給権が発生した場合 ( 法第 28 条 ) 11. 繰下げ支給の取扱いの見直し ( 法第 28 条 昭和 60 年改正法附則第 18 条第 5 項 ) 12. 繰下げ申出の加算額 ( 法第 28 条第 4 項 令第 4 条の 5) 13. 失権 ( 法第 29 条 ) 確認問題 講義中の法令 略令の一例 法附則第 9 条の 2 第 4 項 国民年金法附則第 9 条の 2 第 4 項 令第 12 条の 2 第 1 項 国民年金法施行令第 12 条の 2 第 1 項 昭和 60 年改正法附則第 18 条第 5 項 昭和 60 年改正国民年金法附則第 18 条第 5 項

振替加算 ( 昭和 60 年改正法附則第 14 条 ) 被用者年金制度の加入者の配偶者 国民年金への加入は任意 第 3 号被保険者となるが加入期間が短い 昭和 61 年 4 月 1 日 旧法 新法 老齢基礎年金の額が低額になることが見込まれた 被用者年金制度の加入者 加給年金額 老齢年金 老齢基礎年金の受給権者 老齢基礎年金 振替加算

振替加算の支給要件 大正 15 年 4 月 2 日 59 歳 昭和 41 年 4 月 1 日 20 歳 昭和 61 年 4 月 1 日 大正 15 年 4 月 2 日から昭和 41 年 4 月 1 日までの間に生まれた老齢基礎年金の受給権者 165 歳に達した日において 次の ( ア ) 又は ( イ ) のいずれかに該当する配偶者によって生計を維持しており かつ 65 歳に達した日の前日において その配偶者の ( ア ) 又は ( イ ) の年金給付の加給年金額の計算の基礎となっていたこと 265 歳に達した日以後に 配偶者が次の ( ア ) 又は ( イ ) のいずれかに該当し かつ その配偶者によって生計を維持していること ( ア ) 被用者年金各法の被保険者期間又は組合員等の期間が 240 月以上である老齢厚生年金又は退職共済年金の受給権者 ( イ ) 障害厚生年金又は障害共済年金の受給権者 ( 同一の支給事由に基づく障害基礎年金の受給権を有する者に限る )

振替加算が行われる時期 1 被用者年金制度の加入者がその配偶者である老齢基礎年金の受給権者よりも年上 被用者年金制度の加入者 60 歳 報酬比例部分 定額部分 65 歳 老齢厚生年金 老齢基礎年金 加給年金額 老齢基礎年金の受給権者 65 歳 老齢基礎年金 振替加算 一定の要件に該当するときは 配偶者 ( 夫 ) に支給される老齢厚生年金等の加給年金額の対象となっていた老齢基礎年金の受給権者 ( その夫の妻 ) が 65 歳に達した日の属する月の翌月から振替加算が行われる

振替加算が行われる時期 2 被用者年金制度の加入者がその配偶者である老齢基礎年金の受給権者よりも年下 被用者年金制度の加入者 60 歳 報酬比例部分 定額部分 65 歳 老齢厚生年金 老齢基礎年金 老齢基礎年金の受給権者 65 歳 老齢基礎年金 振替加算 例えば夫が妻より年下の場合のように 妻が 65 歳に達したとき以後に夫の老齢厚生年金等の受給権が発生し その受給権が発生したときに 妻が加給年金額の対象となる要件を満たしている場合には 配偶者 ( 夫 ) が要件を満たすに至った日の属する月の翌月から振替加算が行われる

振替加算の額 ( 昭和 60 年改正法附則第 14 条第 1 項 平成 16 年改正法附則第 7 条等 ) 224,700 円 改定率 ( 実際の支給額は 厚生労働省または日本年金機構の HP でご確認ください ) 生年月日に応じて定められている率 生年月日率大正 15 年 4 月 2 日 ~ 昭和 2 年 4 月 1 日 1.000 昭和 2 年 4 月 2 日 ~ 昭和 3 年 4 月 1 日 0.973 昭和 3 年 4 月 2 日 ~ 昭和 4 年 4 月 1 日 0.947 ~ ~ 昭和 34 年 4 月 2 日 ~ 昭和 35 年 4 月 1 日 0.120 昭和 35 年 4 月 2 日 ~ 昭和 36 年 4 月 1 日 0.093 昭和 36 年 4 月 2 日 ~ 昭和 37 年 4 月 1 日昭和 37 年 4 月 2 日 ~ 昭和 38 年 4 月 1 日昭和 38 年 4 月 2 日 ~ 昭和 39 年 4 月 1 日 0.067 昭和 39 年 4 月 2 日 ~ 昭和 40 年 4 月 1 日昭和 40 年 4 月 2 日 ~ 昭和 41 年 4 月 1 日 ( 参考 ) 昭和 60 年法律改正当時 女性の平均的な結婚年齢が 25 歳であったために 20 歳から 25 歳までの 5 年間は 国民年金 又は 被用者年金制度の加入者として自ら加入している期間とみなし 昭和 61 年 4 月 1 日当時 20 歳から 25 歳までの者については同率とされました

振替加算の支給調整 ( 昭和 60 年改正法附則第 14 条第 1 項 第 2 項 第 16 条第 1 項等 ) 老齢基礎年金の受給権者自身が 被用者年金各法の被保険者又は組合員等の期間の月数が 240 月以上ある老齢厚生年金又は退職共済年金の支給を受けることができるとき 振替加算が行われない 老齢基礎年金の受給権者自身が 障害基礎年金 障害厚生年金又は障害共済年金等の支給を受けることができるとき 振替加算が支給停止

老齢基礎年金の支給の繰上げ ( 法附則第 9 条の 2) 老齢基礎年金は 原則として 65 歳に達した日が属する月の翌月から受給権者が死亡した日の属する月まで支給される 一定の要件を満たしている場合には その支給開始の時期を繰り上げたり 繰り下げたりすることができる 老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていて任意加入被保険者でない者は 本人の希望により 60 歳以上 65 歳未満の間でも繰り上げて老齢基礎年金の支給を受けることができる この場合 支給繰上げの請求をした老齢基礎年金の受給権は 請求を行った日に発生し その支給は 請求を行った日の属する月の翌月から開始される 支給繰上げの請求は 老齢厚生年金又は退職共済年金の支給繰上げの請求をすることができる者については その請求と同時に行わなければならない

繰上げ請求の減額率 ( 法附則第 9 条の2 第 4 項 令第 12 条の2 第 1 項 ) 昭和 16 年 4 月 1 日以前に生まれた者が繰上げ請求をした場合の減額率 繰上げを請求したときの年齢 減額率 60 歳以上 61 歳未満の間 42% 61 歳以上 62 歳未満の間 35% 62 歳以上 63 歳未満の間 28% 63 歳以上 64 歳未満の間 20% 64 歳以上 65 歳未満の間 11% 昭和 16 年 4 月 2 日以後に生まれた者が繰上げ請求をした場合の減額率 ( 繰上げ請求をした月から 65 歳到達月の前月までの月数 ) 0.005

繰上げの際の留意点 1 減額された年金を生涯受給することになること また 付加年金も同じ割合で減額されること 2 後から裁定を取り消したり変更したりできないこと 3 国民年金に任意加入できなくなること また 保険料を追納することができなくなること 4 繰上げ請求をした後 寡婦年金は支給されないこと 寡婦年金の受給権を有していた場合には その受給権は消滅すること 5 遺族厚生年金や遺族共済年金の受給権が発生した場合は 65 歳に達するまでは 繰上げ請求した老齢基礎年金と遺族年金のいずれか一方の選択となること 6 繰上げ請求をした後 障害の状態になったり 障害の状態が重くなったりしても 原則として 障害基礎年金を請求することができなくなること 7 昭和 16 年 4 月 2 日以後に生まれた者は 特別支給の老齢厚生年金や退職共済年金のうち基礎年金相当額の支給が停止されること 8 振替加算は 65 歳から加算されること

老齢基礎年金の支給の繰下げ ( 法第 28 条 昭和 60 年改正法附則第 18 条第 5 項 ) 原則 :65 歳に到達したときから支給 要件 老齢基礎年金の受給権を有していること 66 歳に達するまでの間に裁定請求をしていないこと 65 歳に達した後に老齢基礎年金の受給権を取得した場合は その受給権を取得した日から起算して 1 年を経過した日前に裁定請求をしていないこと 65 歳に達したとき または 65 歳に達した日から 66 歳に達した日までの間に 次のア ) イ ) の年金給付の受給権を有しないこと 65 歳に達した後に老齢基礎年金の受給権を取得した場合は その受給権を取得したとき またはその受給権を取得した日から 1 年を経過した日までの間に 次のア ) イ ) の年金給付の受給権を有しないこと ア ) 付加年金以外の国民年金の他の年金給付 イ ) 老齢 退職を支給事由とする年金給付以外の被用者年金各法の年金給付

66 歳に達した日後に他の年金給付の受給権が発生した場合 ( 法第 28 条 ) 66 歳に達した日後 70 歳に達する日前に他の年金給付の受給権が発生した場合 ( 付加年金又は老齢 退職を支給事由とする年金給付を除きます ) 1~3 のいずれかを選択することになります 65 歳老齢基礎年金の受給権発生 2 66 歳 老齢基礎年金を一括受給 障害年金等の受給権発生 1 70 歳 繰り下げて増額された老齢基礎年金を受給 増額されない老齢基礎年金を受給 3 老齢基礎年金を一括受給 障害年金等を受給

繰下げ支給の取扱いの見直し ( 法第 28 条 昭和 60 年改正法附則第 18 条第 5 項 ) 平成 26 年 4 月から ( 年金月額 ) 支給する 9.4 万円 6.6 万円 繰下げ後の受給総額 通常の受給総額 申出 0 65 歳 70 歳 受給開始年齢 遡って申出があったものとみなす 70 歳到達月の翌月分から支給

繰下げ申出の加算額 ( 法第 28 条第 4 項 令第 4 条の 5) 昭和 16 年 4 月 1 日以前に生まれた者が繰下げ申出をした場合の年金額の増額率 受給権取得日から繰下げの申出日までの期間 増額率 1 年を超え2 年に達するまで 12% 2 年を超え3 年に達するまで 26% 3 年を超え4 年に達するまで 43% 4 年を超え5 年に達するまで 64% 5 年を超える期間 88% 昭和 16 年 4 月 2 日以後に生まれた者が繰下げ申出をした場合の年金額の増額率 ( 受給権取得月から繰下げの申出月の前月までの月数 ( 上限 60 月 )) 0.007

失権 ( 法第 29 条 ) 第 29 条老齢基礎年金の受給権は 受給権者が死亡したときは 消滅する 老齢基礎年金の受給権は 受給権者が死亡したときにのみ 消滅します

確認問題 問題 1 振替加算の支給要件を満たした者には 生年月日にかかわらず 224,700 円に改定率を乗じて得た額が老齢基礎年金に加算される 解答 ( 昭和 60 年改正法附則第 14 条等 ) 振替加算の額は 224,700 円に改定率を乗じて得た額に 生年月日に応じて定められた率 を乗じて得た額とされるため 生年月日により加算される額が異なります 問題 2 解答 老齢基礎年金の繰上げ支給の受給権は 繰上げ請求のあった日の翌日に発生し 受給権発生日の属する月の翌月から支給される ( 法第 18 条第 1 項等 ) 老齢基礎年金の繰上げ支給の受給権は 繰上げ請求のあった日に発生し 受給権発生日の属する月の翌月から支給されます