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A4-縦-台紙(60号)

11亀岡・中川


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1 秒の大切さ校長山本博明 11 月 2 日の県大会で優勝を果たし 全国中学校駅伝大会への出場を決めてから 多くの方より激励のお言葉やご支援をいただきました 誠にありがとうございました さて その 1 秒をけずりだせ この言葉は 絶対的なエースで 山の神 柏原竜二選手を擁した東洋大学が 2011 年

Contents

平成 28 年度佐野市中学校春季親善野球大会の試合結果とお礼 4 月 23 日 ( 土 ) 24 日 ( 日 ) 田沼グリーンスポーツセンター野球場及び多目的 A 球場において親善野球大会が実施されました 開会式で主催者 ( 佐野青年会議所 ) や来賓の方々より祝辞が述べられ 激励の言葉を頂きました

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表紙サンプル

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

ききょう通信162号

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

平成 28 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : ( 悉皆 ) 平成 28 年 4 月 ~7 月 小学校第 5 学年 中学校第 2 学年 男子 5,688 人 女子 5,493 人 男子 5,852 人 女子 5,531 人 本調査は

Taro-プレミアム第66号PDF.jtd

shintan NEWS 42号

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第 44 回市スポーツ大会少年サッカーの部 (4 年生決勝 ) 試合 : 決勝 15 分ハーフ決勝 : 5 月 15 日 ( 日 )/ 南多摩 G 8 人制 / 交代自由運営担当 : 決勝トーナメント組合せ (5/15 南多摩 G) 優勝 : 第 3 位 : C

大会名第 回我孫子市少年サッカーあびっ子リーグ大会 2 主催我孫子市サッカー協会 3 主管我孫子市サッカー協会四種委員会 ( 主 ) 三小キッカーズ ( 副 ) 布佐少年サッカークラブ 4 大会期間 次リーグ 平成 27 年 7 月 20 日 2 次リーグ 平成 27 年 0 月 0 日 決勝トーナ

北九州高専 志遠 第47号(表紙・表4)/表紙・表4 山村

もくじ Regatta ソフトをインストールする インストールの仕方 SW-BOX( オプション ) を使う 大会の初期設定をする 1 起動 1 2 大会名の設定 2 3 種目設定 3 4 出場チーム設定 5 5 レース設定 6 タイムの計測をする タイムの計測 8 タイム計測 1<キーボードで計測

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

予選リーグ組み合わせ GENKIDS SOCCER FESTIVAL VOL. A 組 AC 弘前黒石 FC 飯島むつFC AC 弘前黒石 FC 飯島むつ FC 勝負分勝点得失点総得点順 B 組ヴィペール藤崎尾上 SC 岡三沢 SSS ヴィペール藤崎尾上 SC 岡三沢 SSS 勝負分勝点得失点総得点

スポーツに関する市民意識調査速報値 (H30) 小中学生 資料 2 1 調査概要 (1) 調査対象 : 市内小中学生 1,831 人 ( 地域性から学校を抽出 ) (2) 調査方法 : 学校を通じてアンケートを配布 回収 (3) 回収数 : 有効回収数 1,747 件 ( 回収率 95%) (4)

第174期 中間株主通信

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シュート成功率と勝敗について 学籍番号 11A0077 学生氏名小田中叡人黒島諄佐々木亮輔藤田涼平 Ⅰ. 序論我々日本体育大学ハンドボールチームは 過去に数々の栄光を築き上げてきた 今年度は 春季リーグ三位 秋季リーグ六位 全日本学生ハンドボール選手権では二回戦敗退という結果であった また 年度を通


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平成 23 年度パソコン研修会アンケート 1. 年齢 A.10 代 ( 0 ) B.20 代 ( 6 ) C.30 代 ( 11 ) D.40 代 ( 13 ) E.50 代 ( 13 ) F.60 代 ( 1 ) E.50 代 30% D.40 代 29% F.60 代 2% B.20 代 14%


表紙サンプル

表紙

14福岡高校同窓会P.1-6-4

平成25~27年度間

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調査結果 北海道のプロスポーツチームの認知度 ( 全体 ) Q: あなたが知っている北海道のプロスポーツチームをすべてお選びください ( いくつでも ) 北海道日本ハムファイターズ ( 野球 ) 98% コンサドーレ札幌 ( サッカー ) 96% レバンガ北海道 ( バスケットボール ) 80% エ

平成 28,29 年度スポーツ庁委託事業女性アスリートの育成 支援プロジェクト 女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究 女性アスリートにおける 競技力向上要因としての 体格変化と内分泌変化の検討 女性アスリートの育成 強化の現場で活用していただくために 2016 年に開催されたリオデジャネイロ

CAMPUS COMMUNICATION April No.83

1. アルペンスキーチーム (1) 事業の成果 1 選手強化事業はチームが企画した合宿の日程やスタッフ派遣の変更があったが 予定通り実施した 2 体制整備事業は 10 月強化スタッフ会議でスタッフ間の連携を図るために再度スタッフの役割を明瞭し 報連相 がスムーズに捗るためにし SMS 等を活用した

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Taro13-有料第81号PDF.jtd

スポーツ大会 xlsx

職業人のエッセンス 24S 良い仕事をするためのチェックポイント プログラム 指導案 指導用教材 テキスト 配布資料

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第1回 羽曳野レイティングシステム大会

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

Hijicho Hijicho

東日本大震災復興支援 天皇杯 平成 23 年度全日本レスリング選手権大会実施要項 主催財団法人日本レスリング協会 協賛 ( 株 ) 明治東京スポーツ新聞格技振興財団 ( 株 ) アシックス ( 株 ) 日貿 ( 株 ) ジャパンビバレッジホールディングス ( 株 ) ドン キホーテ綜合警備保障 (

2/9 ページ 5. 一斉授業より 4 人班等による活動的な授業の方が積極的に参加できている る やや当る あまり当て ら る計 % 14

KANAN SHIKEN JUNIOR HIGH SCHOOL 2

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/9( 土 ) Jssc ウィンター東西カップ予選リーグ 会場 : オイスカ高校グランド人工芝 ( 面 ) Jssc-WEST グループリーグ (A 面 ) Jssc-EAST グループリーグ (B 面 ) グループ別組合わせ WEST グループ EAST グループ 第 回 Jssc U- ウィンタ

調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

浜松医科大学漕艇部 Vol.2 H ~ 忘年会 ~ 12 月 21 日 ( 土 ) に忘年会が行われました また この日の朝練をもって 部としての 2013 年の練習は最後となりました オフシーズンが始まってから早くも 3 か月が経過しました この時期は 寒さのため思うように体が動か

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難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

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3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

日体大ハンドボール部女子における平成 26 年度春季 秋季リーグ ハンドボール研究室 の勝ち試合と負け試合のシュートレンジについての考察 指導教員 辻 昇一准教授 ~DS のシュート成功率 平均シュート数 平均得点に着目して~ 学籍番号 11A A A A0746

7 学習指導過程 段階 導入 学習活動 1 友達との絆 について考える 2 教材 心のレシーブ の範読を聞いて話し合う 主な発問と予想される児童の心の動き 友達との絆 を深めるためには何が大切だと思いますか 困っていたら助けること 一緒に遊ぶこと 仲良くすること チーム分けの時, どこかやる気のない

Q1. 電子メールと LINE や comm などのコミュニケーションアプリを使い分けていますか ( 単数回答 ) N=500 はい( 電子メールとコミュニケーションアプリを使い分けている ) を選んだ理由 上司には電子メールを今まで通り使っています (30 歳女性 ) アドレスや電話番号など個人情

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バレーボールは オープン スキルであるがゆえに難しい?! バレーボールは 古典的な見方をすれば サーブ以外のすべてのプレーがオープン スキルであるため 技術の習得が難しいと考えられています オープン スキル 柔道 サッカー バレーボールなど クローズド スキル 体操 水泳 陸上 ダーツなど

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小学校国語について

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スライド 1

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(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

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スポーツ大会 xlsx

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

32回勤労者テニス結果

3 学校の部活動部活動についてについてお聞きします 問 7: あなたは 学校の部活動に参加していますか 学校の部活動に参加していますか 部活動部活動に参加している人は 所属している部活動の名前も記入してください 1. 運動部活動に参加 ( 問 8へ ) 2. 文化部活動に参加 ( 問 9へ ) 3.



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スライド 1

令和元年度 大田区立馬込中学校 部活動 年間活動計画

<小学校 生活科>

Transcription:

10 No.144 2016.2

No.144 2016.2 11

12 No.144 2016.2

13 No.144 2016.2

14 No.144 2016.2

No.144 2016.2 15

16 No.144 2016.2

全日本学生レスリング選手権へ向け努力したこと 商学部 3 年体育会レスリング部原田駿 私は 平成 27 年 8 月に行われた全日本学生レスリング選手権大会で優勝することが出来ました 私が全日本学生レスリング選手権で優勝できたのは 専修大学へ入学できたからだと思います 私は高校時代から通して タイトルを 1 つも取っていませんでしたが 専修大学へ入学し強豪ひしめく中 お互い仲間と切磋琢磨し時には支えあい 監督 コーチ陣からの厳しい指導があり たくさんの方から支えられ 強くなることが出来 感謝しています そんな中で 親への感謝を忘れたことはありませんでした 私は専修大学へ入学してからレスリング部に入部しました 専修大学のレスリング部は毎日朝早くから朝練習を行います この朝練習は 走りを中心とした練習です 私が努力したことの 1つ目がこれです 私は 監督 コーチ陣から 体力がない と入学当初から言われていました 高校の時には 後半バテてしまい負けることが多く見られていました そのため 1つ目に体力強化を重点にしてきました はじめのうちは練習についていくことしかできず 時には妥協しそうになりましたが 仲間からの励ましもあり 強い気持ちで練習に打ち込んでいました その甲斐があり 今では体力も入学当初よりはるかにつきました 次に努力したことは 筋力 基礎体力の強化です 私は 大学へ入学して階級を一つ上へアップさせました そこで生じた筋力の差というものを私は実感し 大きな挫折を味わいました 大学 1 年の時には 1 度しか勝つことがなく終えました 階級を戻すことも考えましたが自分に甘えたくなかったので 筋力をつけることにしました 初めは もともと体重が少なかったので体重を増やすことにしましたが ただ脂肪だけで増やしても意味がありませんので 筋肉で増量を図りました この筋力強化は周りと同じメニューをやっても同じだけの筋力しかつかないと考え 私は自分でプラスアルファをやるようにしていました 周りが10 回やるなら おれは15 回だ などと決めてやるように心がけていましたが 特に強化を図ったのが ロープを登るトレーニ

ングです 1 本のロープを手だけで登るトレーニングで レスリングには欠かせない力が鍛えられ 10 本以上登るときもありました 基礎体力の強化をした理由としては すぐに怪我をしてしまうからです 入学当初から練習での大きな怪我により 練習に参加できずに不安があり また怪我による試合の欠場など とても悔しい思いをしていました 筋力をつけるトレーニングが出来たとしても 普段の練習に参加しないと意味がありません そのために行ったトレーニングが 足腰を鍛えるトレーニングです どのスポーツでも言えますが すべての動作の力は足から伝わると思います そのおおもとの足が弱ければ怪我につながり 足からの力は腰を伝って全身へといくので この足腰を鍛えたことで日々の練習に打ち込むことが出来たと思います 次に努力したことは レスリングスタイルの改善です 高校時代のスタイルを続けていたならば このタイトルはなかったと思います このスタイルを変えるきっかけとなったのが ソウルオリンピック金メダリストであるヘッドコーチの佐藤満先生 ( 経済学部教授 ) の指導のおかげです 専修大学へ入学してからは佐藤コーチによる指導のもと 基礎から技術を教わり今までとは全く違っていました はじめのうちは慣れない技術に これでいいのだろうか と思いましたが 反復練習を積んでいきました それが実ったのが2 年生の時です 高校時代にすべての試合で負けている相手に対し 大学へ入学してからの初対戦で勝つことが出来ました その時は 自分がどれだけ成長しているのか不安に思っていた時期だったので 佐藤コーチの技術は間違っていなかったと確信しました そして専修大学へ入学し日々つらい練習に打ち込んで成長していたことがわかり よりいっそう日々の練習を頑張ることが出来ましたし 指導してくれたコーチ陣に感謝することが出来ました 次に努力したことは これまで述べてきたものを継続してやり続ける中で 生活態度を改めるということです 日頃の練習をやってきているにもかかわらず 生活のリズムが乱れているといい体には成長しないと考えました 大学へ入学してからは 身の回りのすべてを自分でやっていかなければなりませんでした 洗濯や掃除 お昼にはご飯が出ないので料理などと大変なことばかりでした そんな中で 私はアスリートらしい生活リズムを心がけましたが 入学当初はとても大変でおにぎり1つなど栄養のバランスが取れていないものを食べることが多々ありました 高校までは実家暮らしで 親に甘えてばかりの自分でしたのでとても苦労しました この時に親のありがたみを感じました 高校では毎朝早くから作ってくれていたお弁当 部活後に帰るとすでに用意されている夕食など どちらもバランスのいい食事ばかりでこれが当たり前だと思っていた自分がいました 上京してきて親のありがたみをさらに強く感じるようになりました 最後に努力したことは 最高学年となりフリースタイルのキャプテンとして チームのみんなを引っ張っていくことです フリースタイルのキャプテンとなり 責任感やチームをどうやったらい

い方向へと導けるかなどと悩むときがありました 大学生にもなると 自分の意見ややる気 練習態度といったものが一人一人違い 目標としているところも違います 目指すものをみんなで一つにまとめて頑張っていくことは難しいものだとわかりました そこで チームのみんなを変える前に自分がよく変わろうと考えました 自分自身の行動や練習態度がしっかりしていないと後輩にも注意できませんし 後輩も不満を持つようになります 自分自身の行動で示せば 私の後ろをついてきてくれるのではないかと思ったので 部員の誰よりも追い込んで練習するようにしました それと同じく生活態度でも模範となるように気を付けました こうした努力を積み重ね 私は大学生活最後の全日本学生レスリング選手権に臨みました 全日本学生レスリング選手権は 一度も表彰台の上にも立てておらず 毎年悔しい結果しか残していなかったので 今年こそはと強い気持ちで試合に挑みました 私はこれまで一度も全国大会などで優勝した経験がなく 大学最後の大きな大会は悔いの残らないように これまでの練習の成果を信じ チャレンジャーの気持ちで挑みました そして あまり金銭面的にも裕福ではないのにもかかわらず お金のことは気にするな と これまで成績を残せていない私を上京させてくれた親に恩返しをしたいと思い頑張りました 自分がこれまで努力したことを振り返り 自信を持ち最高の状態で大会に挑みました 大会当日は 地元が長崎と遠いので親は私の試合を見に来られませんでしたが インターネット中継を見ていると聞き 自分の成長を見てもらえると思いさらに気持ちが高まりました 順当に準決勝までコマを進め 準決勝の相手はスーパールーキーとして鳴り物入りで早稲田大学へ入学してきた選手でした その試合はとても緊張しましたが 1 年生には負けられないと思い 気持ちを前面に出して今までで一番勝ちたいと思った試合でした その結果接戦で勝つことが出来 大学では初の決勝へ進みました ここまで来たら私は気持ちで勝った方が勝つと思い強気で挑みました 相手は 全日本選手権で2 位と格上の相手でしたが 冷静に試合を運べました なぜならチームメイトがいたからです 私の試合が終わるとマッサージなどをしてくれ 試合中のアドバイスなどもあり とても力になりました 終盤まで私のリードで試合を進めていましたが やはり自分の苦手であった後半に失点

をしてしまい逆転を許しました しかし私はあきらめませんでした ラスト5 秒というところで相手を抑え込み 逆転に成功し勝つことが出来ました 準決勝 決勝と苦手な後半に攻めることが出来 これまで努力してきたことが すべて発揮できた瞬間でした このような大舞台での優勝により お世話になった人たちの前で努力してきたことをしっかりと見せることが出来たのでとても感動しました 大学生活の最後の場面で最高の結果を残すことが出来たのはとても嬉しいことでした これまで自分が努力してきたことは 決して一人ではできませんでした 親やコーチ陣 部員の仲間たちといった いろいろな人たちに支えられ今の自分がいます みんなの支えがあったからこそ私は4 年間専修大学でレスリングを続けることが出来ました この努力してきたことを糧とし これからの生活 社会へと生かしていきたいと思います 写真提供 : 日本レスリング協会