1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業

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宮城県 競争力のある大規模土地利用型経営体の育成 活動期間 : 平成 27~29 年度 ( 継続中 ) 1. 取組の背景震災により多くの生産基盤が失われ, それに起因する離農や全体的な担い手の減少, 高齢化の進行による生産力の低下が懸念されており, 持続可能な農業生産の展開を可能にする 地域営農シス

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2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

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国営農地再編整備事業 ニセコ地区 事業の概要あぶたぐん本事業は 北海道南西部に位置する虻田郡ニセコ町の畑地帯において 区画整理を行い 生産性の高い基盤の形成を通じて農業の振興と耕作放棄地の解消 発生防止を図るものである 事業の目的 必要性本地区の農地は 基盤整備が遅れているため 小区画や急傾斜であり

石川県水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 水稲作付面積については 昭和 60 年の 37,700ha から 平成 25 年では 26,900ha と作付 面積で約 10,000ha 作付率で約 30% と大きく減少したものの 本県の耕地面積に占める水稲作 付面積の割合は

江府町地域協議会活用明細

目 次 Ⅰ 集落営農数 Ⅱ 集落営農数 ( 詳細 ) 1 組織形態別集落営農数 2 農業経営を営む法人となる画の策定状況別集落営農数 3 設立年次別集落営農数 4 経営所得安定対策への加入状況別集落営農数 5 人 農地プランにおける位置づけ状況別集落営農数 (1) 中心経営体として位置づけの有無別

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

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めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

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唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

資料 2 農業データ連携基盤の構築について 農業データ連携基盤 (WAGRI) WAGRI とは 農業データプラットフォームが 様々なデータやサービスを連環させる 輪 となり 様々なコミュニティのさらなる調和を促す 和 となることで 農業分野にイノベーションを引き起こすことへの期待から生まれた造語

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

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農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

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ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

H30年産そば方針

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取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

画面遷移

( 別添様式 )( 別記様式第 3 号関係 ) 攻めの農業実践緊急対策事業都道府県事業計画 神奈川 県農業再生協議会 策定 : 26 年 8 月 1 日 変更 : 26 年 10 月 9 日 第 1 第 2 目標年度 : 平成 27 年度 ( 事業実施最終年度の翌年度 ) 地域の農業生産に係る現状と

岡山県農業研報 8:13-17(2017) 13 稲作経営の規模拡大過程とその対応 岡山県の事例から 河田員宏 Scale Expansion Process of Rice Farm Management and Its Response :A Case Study in Okayama Pref

東部地域の農業 農地の復旧 復興スケジュール 平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 市復興ビジョン 復旧 再生期 発展 創出期 仙台の復興 仮設ポンプ設置 基盤整備対策 がれき撤去 排水機能復旧 ( 排水ポンプ場 排水路の改修等 ) 堆積土砂の除去 除塩事

農業経営改善計画認定申請書_記入要領・記載例

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大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

千葉県 高品質サツマイモの安定供給による産地の強化 活動期間 : 平成 24 年度 ~ 継続中 1. 取組の背景千葉県の北総台地に位置する印旛 香取地域ではサツマイモ生産が盛んであり 当事務所では香取農業事務所と広域連携して サツマイモを中心とした露地野菜産地の振興を図っています 管内では 成田市東

事業に対する決議平成 25 年 2 月 19 日に関係市町及び土地改良区からなる大利根用水地区国営施設機能保全事業推進協議会において 平成 26 年度事業実施に向けた推進について了解を得たところであり 平成 25 年 3 月 14 日に千葉県大利根土地改良区総代会及び平成 25 年 3 月 29 日

田原市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 3 月 23 日 田原市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等の利

( 別記 ) 大玉村地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン ( 案 ) 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 当該地域は 水田面積に占める主食用水稲の割合が 69% で 転作作物に占める割合としては飼料作物が多く 次にそば 野菜がある しかしながら 主食用米の需要が減少する中で さらに他の転作

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農林水産統計調査専門調査員の募集について この度 農林水産省が実施している各種農林水産統計調査に関し 専門調査員を募集しています ( 別添資料参照 ) 任命期間中は非常勤の一般職の国家公務員となるため シルバー人材センターがその業務を受託することはできませんが 高齢者の経験及び能力等の活用に資するも

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

( 問 2) 担い手確保 経営強化支援事業は 補助率が 2 分の 1 以内となっていますが 融資額と補助金はどのような関係となっていますか 本事業では 農業者の融資を活用した主体的な経営発展の取組を支援することから 融資の活用を要件としており 融資を主体とするいわゆる融資主体型補助事業としていること

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維持管理体制各土地改良区の維持管理計画書において 維持管理体制が合意されている ( 南予用水土地改良区連合による維持管理体制となる ) 営農支援体制平成 25 年 2 月 8 日に 南予用水地区営農検討委員会 を設立し 営農支援体制を確立 ( 構成 : 宇和島市土地改良区事務局長ほか 8 土地改良区

新米の契約取引拡大支援事業 9,000 中核経営体の連携生産及び複数年契約等による県産米の取引モデルを確立 普及することにより 産地間競争に打ち勝つ生産体制の強化や 米価変動の影響が少ない安定した生産 供給体制の構築を図る 予算額 奨励品種 恋の予感 等の大規模流通試験 地域間連携による統一商品づく

みどり公社実績集2017_0411

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

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公益目的支出計画実施報告

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

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3 売れる農産物づくり (1) 農業産出額 目標 評価 755 億円 (22 年度 ) 760 億円 (25 年度 ) 755 億円 A (2) 県オリジナル品種の作付面積 141ha (21 年度 ) 197 ha (26 年度見込み ) 190 ha A (3) オリーブ牛出荷頭数 100 頭

Microsoft Word - (HP用)H31年度企画書記載例doc

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【千葉県事業計画】別記様式第3号別添

29 宇農委第 227 号 平成 29 年 12 月 5 日 宇治市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 宇治市農業委員会 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) 第 7 条第 1 項の規定に基づき 宇治市農業委員会にかかる標記指針を下記のと

地域再生計画

広報たかす

( 別紙様式 2) 平成 30 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 31 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 茨城県農業委員会名 : 守谷市 1 農業の概要 単位 :ha 田 耕地面積 経営耕地面積

中津山地区の事業の効用に関する詳細 1. 総費用総便益費の算定 (1) 総費用の総括 ( 単位 : 千円 ) 評価期間事業着工評価期間における総費用区施設名時点の当該事業費関連事業費終了時点の予防保全費分資産価額 再整備費資産価額 6=1+2+3 ( 又は工種 ) 後谷

第5回 農地・農村部会 資料 /8

もがみがわかりゅう 事 業 名 国営かんがい排水事業 地 区 名 最上川下流 県名 山形県 さかたしさかたしやわたまちまつやままちひらたまちつるおかしふじしままち関係市町村酒田市 ( 旧酒田市 八幡町 松山町 平田町 ) 鶴岡市( 旧藤島町 ) ひがしたがわぐんしょうないまちたちかわまちあまるめまち

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独立行政法人水資源機構事業 ぐんまようすいきんきゆうかいちく群馬用水緊急改築地区 事業の概要本事業は 群馬県の中央に位置し 関東平野の西北端 赤城 榛名及び子持山麓一帯に広がった 5 市 1 町 1 村 ( 渋川市 前橋市 桐生市 伊勢崎市 高崎市 吉岡町 榛東村 ) にまたがる農地面積 6,214

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

事業に対する決議平成 25 年 3 月 23 日に 岩手山麓土地改良区の総代会において 平成 26 年度事業着工について議決された また 平成 25 年 4 月 12 日に関係市村及び土地改良区からなる岩手山麓地区国営土地改良事業促進協議会において 平成 26 年度事業着工について決議された その他

ニュースリリース 農業景況調査 : 設備投資 平成 2 9 年 3 月 24 日 株式会社日本政策金融公庫 農業者の設備投資意欲が過去最高 ~ 生産効率関連の農業機械投資が最多 後継者確保に課題も ~ < 平成 28 年下半期農業景況調査関連 > ( 注 1) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公

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2 麦類 ( 子実用 ) (1) 4 麦計平成 24 4 麦の作付面積 ( 子実用 ) は26 万 9,5haで 前に比べて2,2ha(1%) 減少した ( 表 8) 麦種別には 二条大麦は前に比べて7ha(2%) 増加したものの 小麦 六条大麦及びはだか麦は前に比べてそれぞれ2,3ha(1%) 3

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『こみの株式会社』の実践

平成 30 年産一番茶の摘採面積 生葉収穫量及び荒茶生産量 ( 主産県 ) - 一番茶の荒茶生産量は前年産に比べ 12% 増加 - 調査結果 1 摘採面積主産県の摘採面積 ( 注 1) は2 万 7,800ha で 前年産に比べ 400ha(1%) 減少した 2 10a 当たり生葉収量主産県の 10

以上かつ5ヘクタール以上の変動が生じた場合には 変更後の高収益作物転換計画を計画主体に提出するものとする 第 6 事業達成状況の報告 1 事業実施主体は 別記様式第 1 号により 高収益作物転換促進計画の目標年度 ( 事業完了予定年度の3 年後までのいずれかの年度とすることを原則とし 対象事業の進捗

現行見直し案見直し理由等 カラス 被害時期 : 通年 ニホンザル 被害対象 : 農作物全般への食害 農業施設へ被害 生活環境被害 ヒヨドリ 被害時期 : 通年 アナグマ 被害対象 : 果樹への食害 被害対象 : 農作物全般への食害 ハクビシン 被害対象 : 農作物全般への食害 住居侵入による生活環境

米及び畑作物の直接支払交付金を受ける方は 対象作物ごとに生産数量目標を必ず記入してください 経営所得安定対策の交付金に係る営農計画書 主食用水稲の生産数量目標 主食用水稲は 生産調整方針作成者等から通知された 生産数量目標 単収 作付面積 ( 換算値 ) を記入してください 単収 が通知されていない

矢掛町新規就農ガイド.indd


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特別支援1~8ページ.PDF


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第1 予算編成の基本的な考え方

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総務委員会会議録

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(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)


14 12 ( ) 2004

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Transcription:

法人間連携 YUI システムの確立 波及 美祢農林事務所農業部河村剛英 1 課題 目標 宇部市及び山陽小野田市のほとんどの集落営農法人は 設立時から新たな土地利用型作物 ( 小麦 大豆 ) の導入を行っている しかしながら 経営初期の大型機械の装備等には経営上のリスクや課題がある 宇部市 山陽小野田市の法人組織 山陽地区 課題 1 新たに土地利用型作物を導入 土地利用型作物の面積拡大 機械装備のための投資が大 課題 2 機械装備後の利用状況 単一法人の面積では能力過剰 課題 3 共同利用機械の利用 11 法人が麦 大豆生産を実施 利用調整が手間天候等により作業遅れ ( 適期作業 ) 1

1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業生産法人 B - 農業生産法人 C 拡大 農業生産法人 D - - 農業生産法人 E 新規 新規 目標 法人等の経営体質強化 収量 品質の向上 新規設立法人を含む 5 法人のうち 2 法人が小麦を新規に栽培開始 (H25) 既存法人も含めた資源 ( 労力 機械 技術 ) の有効活用 山陽地区の法人等による機械 労力補完システムの構築 上記システムによる作業の実施 2 活動内容 (1) 法人間連携についての提案 山陽地区での農業振興 情報交換を目的に設置されていた山陽地区法人 担い手連絡協議会に対して 法人間での労力 機械等の有効活用について提案 活動対象 山陽地区法人 担い手連絡協議会 構成 農業生産法人(5 法人 ) 大規模農家 JA 山陽小野田市 農林事務所 事務局 JA 山陽営農総合センター 提案 協議過程 年月 協議 内容 H24.5 法人協 機械共同利用を提案 H24.12 法人協 取組名称を提案 H25.4 C 会議 必要な支援取り纏め H25.5 法人協作業委託での実施委託料金試算を提示 H25.7 法人協 委託の目安を提示 H25.10 法人協 受委託方法の検討 平成 24 年度に法人連絡協議会に提案 以降 法人連絡協及び営農センター会議にて継続検討 営農 C 会議 JA 営農 C 市 農林事務所で構成 地域の生産や担い手等について月 1 回協議 2

2 活動内容 (1) 法人間連携についての提案 法人間での連携のイメージを提示するとともに 取組の名称を yui をして 連携内容を検討 法人間連携のイメージ 作業受委託調整 麦収穫作業 タマネギ調整作業 A 法人 C 法人 ( 所有機械 オペの活用 ) ( 雇用者の有効活用 ) 作業受委託 作業受委託 取組みの名称 YUI 農村部にかつてからある相互支援の取組みの名称 結 を参考に命名 B 法人 機械装備経費の低減余剰労力の他品目への投下 D 法人 ( 労力確保 安定出荷体制 ) 山陽地区法人 担い手連絡協議会 土地利用型作物の計画的な生産指導研修会の開催 ( 適期作業指導 作業ほ場の確認 ) 2 活動内容 (1) 法人間連携についての提案 各法人からは様々な意見が出され 取組に対して肯定的な意見 否定的な意見がともにあった 否定的な意見 何を支援するのか? 肯定的な意見 機械だけ貸すのは嫌だ! 法人にそんな余力があるのか? 料金はどうなるのか? 既に周辺農家の受託をしている現状の JA 所有機械の借用では不安 初めてだから手慣れた人がやってくれると助かる 3

2 活動内容 (2) 連携メニューの提示 連携に関する合意 各法人の所有機械がどのような状態にあるかを調査し 作業受委託の必要性及び作業範囲を明確にし 取組実施の合意を得た 各法人等の所有機械を調査 ( 小麦栽培に関して ) 農家 法人名 区分 機械所有状況播種踏圧収穫 農業生産法人 A 新規 農業生産法人 B 農業生産法人 C 拡大 農業生産法人 D 農業生産法人 E 新規 大規模 個人 新規 大規模 個人 拡大 作業受委託の必要性 対象とする範囲 当面の播種 収穫作業の 基幹作業 で支援が必要 大規模個人農家についても連携の対象山陽地区法人間連携の取組を実施することで合意 : 所有している : 所有していない : 機械はあるが使用するか不明 2 活動内容 (3) 作業受委託調整の方法 料金等の検討 調整の中心は JA 営農センターが実施 既存受委託金はその額の妥当性や委託実施の判断基準が不明瞭であるため 作業委託の判断目安を作成することとなった 調整 実施方法 委託者 JA 山陽営農総合センター ( 法人連絡協議会事務局 ) 機械移動等の手配 申込 受託者 作業指示 事前協議 作業料金 既存受委託料金を提示 意見 機械利用条件は各法人で異なる 算出根基が不明瞭! 委託に出すメリットは? 新たに作業料金を算出 提示 (20ha 規模の経営体での試算 ) 麦収穫作業において作業委託の判断目安を提示 4

2 活動内容 (3) 作業受委託調整の方法 料金等の検討 小麦収穫作業においての委託判断目安を提示 水稲用コンバインの麦収穫利用をした場合のメンテナンス費用等を含め 6.1ha が分岐点であることを提示 法人の機械所有 農家 法人名 収穫 農業生産法人 A 農業生産法人 B 農業生産法人 C 農業生産法人 D 農業生産法人 E 大規模 個人 大規模 個人 水稲用コンバインを所有 しているが麦で利用するか? 米麦混種をさけるため 分解 メンテナンスが必要 ( メンテナンス費用が増 ) 委託の目安 ( 小麦収穫 ) 収穫作業委託の目安を提示 委託を検討している水稲作付 10ha の経営体の場合で試算 6.1ha が分岐点 2 活動内容 (4) 法人による栽培ほ場の相互確認 栽培研修会にあわせ 各法人のほ場巡回を行い それぞれの生育状況の把握 作業受託ほ場の確認等を行うための調整の場を設定 収穫期に小麦生産法人等が互いのほ場に出向く ( 山陽地区法人 担い手連絡協議会として実施 ) 互いの生育 管理状況を把握 比較する場として設定 技術的な講習会も合わせて実施 作業受委託における適期作業の段取りに反映 5

3 活動の成果 (1) 山陽地区における YUI システムの確立 小麦作業の受委託調整を行うなかで 互いの生育状況の確認を実施したことにより円滑な調整が可能となり また新た作業への対応も可能となった 作業受委託の実施状況 播種 小麦 収穫 備考 農業生産法人 A 新規作付 農業生産法人 B 農業生産法人 C 農業生産法人 D 農業生産法人 E 新規作付 大規模 個人 新規作付 大規模 個人 支援を行った作業 ( 受託 ) 支援を受けた作業 ( 委託 ) ほ場確認の実施効果 1 互いの管理状況等を比較 検討 2 作業受託するほ場の状況把握 円滑な作業日程の調整や実施が可能に 作業支援実施の効果小麦品種切り替えによる新たな作業への対応 ( 開花期追肥 ) 新たなメニューの提示が可能に 今後の栽培体系等に対応可能な連携意識 体制が整う 3 活動の成果 (1) 山陽地区における YUI システムの確立 JA 営農センターを中心とし 法人全員での研修 検討及び作業受委託調整を実施する体制を構築 ネーミングについても浸透 申込 委託者 営農センター ( 法人連絡協事務局 ) 作業指示 受託者 全員でのほ場確認等 JA 山陽営農総合センター ( 連絡協議会事務局 ) を中心とした作業受委託調整機能 作業受委託の調整の場の設定 受委託が必要な作業の事前確認 委託者 受託者による作業内容の調整 機械移動 日程調整 作業時期ごとのほ場確認の実施 作物の状態等に合わせた日程調整 作業ほ場の事前確認等 ネーミング効果 法人間連携 を意味する言葉として関係者間で定着 講習会等ではJAも YUI として説明 6

3 活動の成果 (2) 宇部地区への波及 宇部地区においても法人連絡協議会が設立され 法人が一堂に介す中で 山陽地区 YUI の取組等を説明 今後 連携方法等について検討を実施 宇部地区における協議会設立 宇部地区において担い手 法人連絡協議会が設立される (H26.7.24) 技術研修会を開催する中で 山陽地区 YUI の取組を紹介 今後 連携の取組について協議 検討を実施 4 今後の活動 (1) 山陽地区における連携体制の見直し 各法人の機械導入が進み 受委託の必要性がなくなっている作業がある一方で 品種転換や野菜作業における新たな連携メニューの構築が必要 状況変化 法人所有機械では不足している作業を互いに補完 (1 法人あたりの栽培面積が比較的小さい 新規に栽培を始める ) 各法人の作付規模の拡大及び拡大に伴う機械導入 作業受託の必要性がなくなりつつある作業あり ( 小麦の播種作業 ) 小麦品種転換による新たな作業の発生 ( 開花期追肥 ) JA 所有機 ( 野菜定植機等 ) を利用した効率的な作業実施 新たな受委託メニューの創設 労力補完を含めた検討必要 新たな連携メニューの提案 構築が引き続き必要 7

4 今後の活動 (2) 宇部地区における連携体制の確立 宇部地区では機械初期投資等ではなく 天候やオペ不足による適期作業ができないことが問題となっており 法人間連携による集中的な作業支援体制が必要 山陽地区の連携方法 機械装備の不足を補完 法人間作業受委託を実施 機械所有法人による作業受託 宇部地区の状況 各法人が必要な機械を装備 経営規模も比較的大きい 宇部地区の問題 栽培面積が大きいため 適期の作業が実施できていない ( 天候やオペレータ不足が原因 ) 南北に長い地理的条件も利用した 適期作業実施のための集中的な作業支援体制の整備 他法人への支援が可能な作業の調査 支援を受ける場合の委託ほ場 自前作業ほ場の仕分け等々 8