第3章 本市の文化行政の現状と課題

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(1) 市民と宇都宮の文化をつなぐ うつのみや文活 ( ぶんかつ ) プロジェクト 1 目的市民アンケート調査により文化への関心が大きく減少している現状を踏まえ, 市民のみなさんが身近にある文化に気付き, 新しい文化芸術活動にチャレンジする機会を創出します 2 取組の方向性 現在小中学校で行っている

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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アイヌ政策に関する世論調査 の概要 平成 3 0 年 8 月内閣府政府広報室 調査対象 全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 1,710 人 ( 回収率 57.0%) 調査時期平成 30 年 6 月 28 日 ~7 月 8 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

経営課題 1 主な経営課題について 現状 データ 区民モニター : あなたにとって住民同士の つながり や きずな があると感じますか ( 単位 :%) 年代別 問 6 1. 感じる 2. ある程度感じる 3. あまり感じない 4. 感じない無回答 全体

0-1表紙

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

第3節 重点的な取り組み

ボランティア行動等実態調査【速報】

文化庁における舞台芸術振興策の現状資料 9 優れた芸術活動への重点的支援 ~ 我が国の優れた舞台芸術 伝統芸能及び映画製作活動に対する支援 ~ 公的支援の必要性 芸術活動については 準備に多くのコスト 期間を要し 一回の上演に収容可能な観客数や回数に限界があるなど 構造的に収支バランスがとりにくく

1 横浜のイメージ [ 経年変化 ] 観光 レジャー が増加傾向経年変化をみると 異国情緒 国際都市 は減少傾向となっている一方 観光 レジャー は増加傾向となっている 図 横浜のイメージ [ 経年変化 ](3 つまでの複数回答 )

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はじめに

問 あなたは現在 学校の部活動や地域の中での活動 教室や習い事 団体の活動で どのような文化活動に参加していますか? 所属別に 具体的な分野を下記一覧より選び それぞれ番号を記入してください ( 複数回答可 ) 学校の部活動 吹奏楽 ピアノなど楽器演奏漫画 イラスト茶道 華道 着付けなど写真 映像メ

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施策吊

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

平成30年版高齢社会白書(全体版)

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

11 歴史文化基本構想 の策定や 歴史的風致維持向上計画 の作成 認定に向けた計画の見込等 本事業で取り上げる文化遺産は多数の自治体に渡っており 関係する自治体における歴史文化基本構想の検討を促し これを支援する 12 担当局 地方公共団体担当局課 大阪府教育庁文化財保護課

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01 【北海道】

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平 成 24 年 度

生涯学習ガイドブック こまなび 活動分野ごとの団体名 50 音順となっております 1 美術 工芸絵画 p. 1 絵手紙 p. 7 書道 p. 9 版画 彫刻 p. 14 陶芸 p. 15 写真 映画 p. 20 その他 p 音楽演奏 p. 27 合唱 p. 43 歌 p. 51 カラオケ

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

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問 1 あなたは, 景観について関心をお持ちですか? 1 非常に関心を持っている 関心を持っている 関心を持っていない 全く関心を持っていない % 5 全く関心を持っていない 0.6% 1.1% 1 非常に関心を

発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

2016年度 事業計画書(第一次補正)


嬉野市文化振興基本計画.indd

ていくことを目指します 文化センターの建設される地域は 本市の中心に位置しており 市道広見 土田線と開通予定の国道 248 号バイパス線とが交差し 将来 可児市の市街地として期待されているところです そこは 多くの都市にみられるような周密な市街地ではなく 今の可児市の特色である みどり豊かな環境とい

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

地域子育て支援拠点事業について

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能代市中心市街地活性化計画

「北朝鮮による日本人拉致問題に関する特別世論調査」の概要

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

2

活動状況調査

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

大阪市文化振興計画

~ 目次 ~ Ⅰ 第 4 次大阪府文化振興計画について 1 (1) 策定趣旨 ( 基本的考え方 ) (2) 計画期間 (3) 計画の全体概要 Ⅱ 目指す将来像 3 Ⅲ 基本理念 4 Ⅳ 施策の方向性 5 基本方向 A 文化創造の基盤づくり( 施策 1~3) 基本方向 B 都市のための文化 ( 施策

「高齢者の日常生活に関する意識調査」結果(概要) 3

2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,

ラグビーワールドカップ2019及び 東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた 掛川市の取組基本方針

平成 29 年度第 10 回ネット モニターアンケート名古屋市の文化施設について アンケートの趣旨市内には様々な文化施設があり コンサートやバレエ オペラ 演劇などの実演芸術の公演が盛んに行われ 芸どころ名古屋 の土台となってきましたが 近年名鉄ホールや中日劇場といった民間の中規模ホールが相次いで閉

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

稲沢市の観光に関するインターネット調査調査項目 未定稿 1 回答者の属性 Q1 あなたの性別 1 男性 2 女性 1 つだけ選択 Q2 あなたの年齢 1 10 歳代 2 20 歳代 3 30 歳代 4 40 歳代 5 50 歳代 6 60 歳以上 1 つだけ選択 Q3 あなたの職業 1つだけ選択 1

スライド 1

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PowerPoint プレゼンテーション

(1)-2 東京国立近代美術館 ( 工芸館 ) A 学芸全般以下の B~E 全て B 学芸 ( コレクション ) 1 近現代工芸 2デザイン 所蔵作品管理 展示 貸出 作品調査 研究 巡回展開催に関する業務 C 学芸 ( 企画展 ) 展覧会の準備 作品調査 研究 広報 会場設営 展覧会運営業務 D

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

1 人権問題に対する関心度と人権尊重の程度 回答者の 6 割以上が人権問題に高い関心を示しているが 約 3 割 5 分の回答者は人権問題に あまり関心がない か まったく関心がない と回答している ( 図表 1-1) 特に 若年層から中年層 (20 歳代 ~40 歳代 ) における関心度の低さが目立

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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

「オリンピック・レガシーに関する意識調査」(第2回)結果概要

平成18年度標準調査票

3 学校の部活動部活動についてについてお聞きします 問 7: あなたは 学校の部活動に参加していますか 学校の部活動に参加していますか 部活動部活動に参加している人は 所属している部活動の名前も記入してください 1. 運動部活動に参加 ( 問 8へ ) 2. 文化部活動に参加 ( 問 9へ ) 3.

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

1. 運営費交付金と自己収入の推移 1 国立美術館 ( 新美術館を除く 4 館 ) の自己収入は 独法移行後現在までに 75% の大幅増加 (H13:364 百万円 H21:64 百万円 ) となる一方 運営費交付金 ( 特殊業務経費を除く ) は 3% 減少 (H13:4,379 百万円 H23:

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

スライド 1

結果の概要 - 利用上の主な用語 - 行動者数 過去 1 年間に該当する種類の活動を行った人 (10 歳以上 ) の数 行動者率 10 歳以上人口に占める行動者数の割合 (%) 平均行動日数 行動者について平均した過去 1 年間の行動日数 - 利用上の注意 - 1 ポイント差, 構成比等の比率は,

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阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

Ⅱ. 日本遺産 事業の方向性日本遺産事業の設計に先立ち 既に文化財を活用した地域振興を行っている地方自治体の先行事例 10 件について実態調査を行った その際得られた課題を踏まえ 文化財を活用 発信して地域の活性化につなげていくために 以下のような方向性が有効と考えられる (1) 地域に点在する文化

Uモニ  アンケート集計結果

基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

附帯調査

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環境など 貴重な資源が失われつつある 有形 無形を問わず 地域の文化財やその周辺環境を総体として捉え その保存活用を図るとともに 次世代への継承のため まちづくりや地域の活性化などに活かしていくことが必要 このため まず 地域が継承すべき未指定を含む文化財を総合的に把握し 地域の歴史 文化のストーリ

< 図 Ⅳ-16-2> 性別 年齢別 / 家族構成別 / 居住地域別 現在, 参加している今は参加していないが, 今後ぜひ参加したい今は参加していないが, 今後機会があれば参加したい参加したいとは思わない参加できないわからない無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

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8 入館者訂正版

相模原市住宅基本計画 概要版

旅行代理店 市外イベント開催時にて設置 配布し 広く情報を発信した 期間 : 平成 28 年 10 月 2 日 ( 金 )~12 日 ( 月 祝 ) 会場 : 日光東照宮客殿ほか 開催内容 1 補助対象内事業ア. 世界遺産大學 (10 月 3 日日光東照宮客殿 ) 2 補助対象外他団体主催事業ア.

(4) 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めていただき また市民サービスを円滑に利用していただくために 広報紙や放送 ホームページなどさまざまな媒体により 市政情報をお届けしています 市民のみなさまのご意見をいただき 利用しやすく わかりやすい情報提供となり

持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

Transcription:

第 3 章本市の文化の現状と課題 1. 宇都宮市の文化特性本市には長い歴史と伝統の中で培われてきた, 市民の誇りとなる文化資源が数多く存在しています 本市の文化施策の実施にあたっては, これらの貴重な文化資源を尊重し, 守り, 伝え, 更にその価値を高め, 文化を通じた人づくり, まちづくりまで広げていくことが必要です (1) 本市の歴史と伝統本市は, 中心市街地に今も鎮座する二荒の杜を中心に栄えた長い歴史を持つまちで, 数多くの文化財等があります 特に全国に類を見ない大谷地区の奇岩群は, 本市の観光資源となっています 二荒山神社 大谷景観公園 (2) 生活文化の継承本市には, 指定, 未指定のお祭りや芸能, 伝統工芸, 伝統料理などの生活文化が各地域に残っており, 現在でも地域の保存会や自治会などが中心となって, 地域に根ざした伝統行事が行われています 出初式 梵天祭 -11 -

(3) 地域の文化資源を活かした個性あるまちづくり本市は全国的に 餃子のまち として有名であり, 特に中心市街地等では 餃子 の他にも カクテル など 食文化 によるまちづくりに成功しています 更に ジャズ 妖精 百人一首 のまちとして 文化 を通じたまちづくりを推進しています 市内のジャズイベント うつのみや百人一首市民大会 (4) 質の高い芸術文化に触れることが出来る機会の創出本市は, 県内最多の座席数を誇るホールを持つ 宇都宮市文化会館 や他の公立館には少ない, ファインアート同様デザイン作品収集に力を入れている 宇都宮美術館 を所有しており, 市内外の多くの方に質の高い芸術文化にいつでも触れていただけるといった恵まれた環境を持っています 宇都宮美術館 宇都宮市文化会館 (5) 宇都宮 の文化を支える市民の存在本市の文化活動は, 全国的にも誇れる自主的な活動を行っている文化財ボランティア協議会や宇都宮の ジャズ を盛り上げようと組織された うつのみやジャズのまち委員会 をはじめとする各種文化団体, 文化人による市民主体の活動に支えられ発展を続けています - 12 -

2. 宇都宮市における文化を取り巻く環境の変化 (1) 少子高齢化全国的な動向の例にもれず, 本市においても 年齢構造別人口及び構成比 のデータにあるとおり, 少子高齢化が進行しています 文化振興面においては, 各分野の文化活動者から活動の中核となる人の高齢化や活動を引き継ぐ担い手不足といった問題が挙がっています 年齢構造別人口及び構成比 84,984 91,753 97,840 113,706 344,578 342,649 339,342 328,847 老年人口 (65 歳以上 ) 生産年齢人口 (15~64 歳 ) 年少人口 (0~14 歳 ) 72,839 72,738 72,466 69,640 平成 17 年 平成 19 年 平成 22 年 平成 27 年 (2) 市町合併宇都宮市は, 平成 19 年 3 月に周辺の旧上河内町, 旧河内町と合併し, 北関東初の 50 万都市となりました 町指定指定文化財が継続して市指定文化財へ移行され, それに伴い愛護団体が新設されるなど, 旧市町の伝統や文化を守りつつ, 新市に紹介し広めるような活発な動きも出てきています (3) 都市ブランドの推進都市間競争が激化する中, 宇都宮市は都市の魅力を 都市ブランド として発信していくことで, 宇都宮が 100 年先も誇れるまち となることを目指す 宇都宮ブランド戦略の推進 に取り組みはじめました こうした中で, 本市独自の文化は, 都市の魅力を向上させ, 市内外に発信できるとともに, 市民のアイデンティティを確立する要素として, 大変重要な役割を担うものとして重要視されてきています - 13 -

3. 計画前期 (H18~H22) の推進状況 これまで本市では, 基本理念である 歴史と個性を活かした宇都宮文化の創造と心豊かな人づくり の下,3つの基本方針と, それを構成する基本施策を推進してきました 各基本施策の取組の達成状況は次のとおりです (1) 基本方針 Ⅰ 自主的な文化芸術活動を展開しやすい環境づくり 基本施策 1 文化芸術の学習機会の充実 各種教育普及事業については, 参加者数や開催回数の目標値を達成しており, 文化芸術の学習機会の充実が図ることができたといえます 平成 22( 現状 ) の数字は平成 22 年 3 月 31 日現在 文化会館や美術館による出前授業や出前講座など教育普及事業の充実平成 22 平成 22 文化会館の教育普及事業参加者数 9,000 人 9,500 人 25,693 人 美術館の教育普及事業参加者数 4,000 人 4,400 人 5,453 人 ふれあい文化教室の拡大による小 中学生の学習機会の充実平成 22 平成 22 ふれあい文化教室開催数 80 回 120 回 126 回 - 14 -

基本施策 2 優れた文化芸術の鑑賞機会の充実 文化鑑賞を行っている市民の割合が目標値を大幅に上回り, 文化会館の利用者数は若干減少したものの美術館の鑑賞者数は増加しており, 文化鑑賞を行っている市民の割合も増加しています こうしたことから, 優れた文化芸術の鑑賞機会の充実が図ることができたといえます 文化会館 美術館での優れた舞台芸術や美術作品などの鑑賞機会の充実平成 22 平成 22 文化鑑賞を行っている市民の割合 70% 73% 89.8% 文化会館の利用者数 美術館の鑑賞者数 530,000 人 545,000 人 525,000 人 61,000 人 70,000 人 92,445 人 基本施策 3 文化芸術の発表機会の充実 市民芸術祭やジュニア芸術祭への参加者が増加しており, 発表機会の充実が図ることができたといえます 市民芸術祭, ジュニア芸術祭の発表の場としての充実平成 22 平成 22 市民芸術祭の参加者数 3,500 人 4,500 人 3,836 人 ジュニア芸術祭の参加者数 17,000 人 18,000 人 25,647 人 - 15 -

基本施策 4 芸術家の育成 支援 エスペール文化振興事業については, 成果発表などにより受賞者の育成に努めています 宇都宮エスペール文化振興事業 ( 若手芸術家の育成事業 ) の充実平成 22 平成 22 エスペール賞受賞者の成果発表な 2 回 10 回 10 回どの展示会や公演回数 基本施策 5 文化芸術を担う人材 団体の育成 支援 顕彰 芸術団体への活動支援としての後援名義支援や市民ボランティアの養成などは着実に推進しました 一方, 芸術家の顕彰事業としての文化功労賞の創設については, 他の賞との差別化などが課題であり, 未実施となっています 市民ボランティアの育成講習会の開催とネットワークの構築平成 22 平成 22 市民ボランティア養成講習会の受 100 人 300 人 198 人講者総数 宇都宮市文化功労賞の創設指標名 平成 16 平成 22 平成 22 文化功労賞の受賞者 0 人 40 人 0 人 - 16 -

基本施策 6 文化活動施設の整備 ホール関係施設の整備については, 平成 19 年度に屋外ステージ ( オリオンスクエア ) が整備されました 文化会館については, 開館から 30 年が経ち, 施設の老朽化への対応が必要になっています ギャラリー関係施設の整備については平成 19 年に市民ギャラリーと妖精ミュージアムが開設され充実しました また, 市公共施設の活用と管理については学校校舎の開放が進むなど, 公共施設の有効活用が図られてきています (2) 基本方針 Ⅱ 文化遺産 伝統文化などを活かし, 伝える仕組みづくり 基本施策 1 文化財の保存 活用 本市は, サテライト型の文化財公開施設により, 各地域でテーマ別に文化財を公開していますが, 収蔵スペースは狭く分散化しています こうした中でも, 宇都宮城址公園の整備に伴いガイダンス施設を新設するなどした結果, 市の文化財等施設の来訪者数は目標を大幅に上回りました また, 学校単位での文化財保護活動なども活発で, 文化財の活用については成果が見られています 飛山城史跡公園やとびやま歴史体験館を活用した啓発事業の展開平成 22 ( 目標値 ) 平成 22 ( 現状 ) 市の文化財等施設 の来訪者数 50,000 人 75,000 人 126,000 人 うつのみや遺跡の広場, 飛山城史跡公園, 旧篠原家住宅, 宇都宮城址公園ガイダンス施設, 上河内民俗資料館, 上神主 茂原官衙遺跡の保存 活用の推進平成 22 平成 22 上神主 茂原官衙遺跡の土地の 5% 100% 79.8% 公有化 - 17 -

基本施策 2 伝統芸能や生活文化の継承 平成 19 年度から新たにスタートした伝統文化継承事業での参加者 鑑賞者数は目標を大幅に上回り, 伝統文化の継承に十分な成果をあげています 宇都宮伝統 ( ふるさと ) 文化継承事業の新設平成 22 平成 22 宇都宮伝統 ( ふるさと ) 文化継 600 人 17,000 人承事業の参加者 鑑賞者数 基本施策 3 潤いのある文化的環境の整備 まちなみ景観賞などは充実し, 文化的環境の意識高揚が図れていますが, 大谷の文化的景観保存事業については, 保存計画策定が必要になるなどの課題があり, 検討を進めているところです - 18 -

(3) 基本方針 Ⅲ 文化資源を活用した宇都宮の特色づくり 基本施策 1 個性のある文化資源の活用 ジャズ 妖精 百人一首といった宇都宮の文化資源を活用した事業に積極的に取り組んでおり, ジャズにおいては参加者が増えている一方で, 百人一首は参加者が伸び悩んでいます ジャズのまちづくり事業の推進 ジャズのイベント参加者 鑑賞者数 平成 22 ( 目標値 ) 平成 22 ( 現状 ) 65,000 人 72,500 人 127,515 人 百人一首市民大会の拡充指標名 平成 16 平成 22 平成 22 百人一首市民大会参加者数 440 人 640 人 426 人 基本施策 2 観光 産業振興との連携 ジャズ関連イベントなど, まちなかの観光イベント来場者数も増加しています また, 大谷地区の観光もイベント来場者が増加するなど, 地域の文化資源が観光や産業の資源としても活用されており, 特色あるまちづくりが進められています 商店街事業との連携強化 平成 22 ( 目標値 ) 平成 22 ( 現状 ) 商店街事業との連携事業数 7 本 12 本 16 本以上 - 19 -

基本施策 3 文化芸術情報の集約, 発信 平成 22 年度から, 文化財情報メールマガジンを配信するなど, 情報ネットワークを活用した文化情報の発信に積極的に取り組んでいますが, その利用が伸び悩んでいます 文化に関する総合的な情報ネットワークシステムの構築平成 22 平成 22 歴史 文化財ネットワークの年 20,000 件 35,000 件 18,000 件間アクセス数 基本施策 4 文化芸術交流の促進 民間団体等を通じた文化芸術交流など民間主体の活動が行われています - 20 -

4. 市民アンケート結果下記のとおり市民の文化に関する意識調査を, 一般市民や文化活動者, 文化団体などを対象に実施しました 市民意識調査の結果は概ね次のようにまとめることができます 調査の概要 (1) 調査地域宇都宮市全域 (2) 調査対象者満 20 歳以上 80 歳未満の市民 3,000 人住民基本台帳から 100 分の1の無作為抽出及び文化活動関係者 前回調査対象は文化活動関係者のみ (3) 抽出方法であったが, 今回の調査にあたり, より一般的な市民のニーズを把握するため, 半分の調査対象を無作為抽出した (4) 調査方法郵送法 (5) 調査期間平成 22 年 2 月 24 日 ~3 月 10 日 回収結果 標本数 回答数 回答率 3,000 1,769 59.0% (1) 環境整備の必要性について N=1,769 とても必要やや必要どちらともいえないあまり必要ではない必要ない無回答 0% 20% 40% 60% 80% 100% 文化会館 美術館などの文化施設の充実 44.7 23.5 17.5 3.4 2.0 8.9 文化会館の催しの充実 37.9 30.5 17.8 1.8 1.2 11.0 美術館の催しの充実 37.7 28.2 18.9 2.2 1.4 11.6 芸術家や文化団体の活動の支援 33.0 27.0 23.7 2.8 1.2 12.2 子どもが芸術に親しむ機会の充実 49.9 25.0 10.1 1.40.8 12.8 文化財 地域の芸能や祭りなどの継承 保存 41.7 30.9 13.4 0.7 0.7 12.6 歴史的な建物や史跡などの整備 38.2 30.9 16.0 1.7 0.8 12.3 環境整備の必要性については 必要性を感じる ( とても必要 やや必要 ) が 全ての項目で 6 割以上と高い結果となっています 特に 子どもが芸術に親しむ機会の充実 と 文化財 地域の芸能や祭りなどの継承 保存 については 7 割以上と高い結果となり, 文化の担い手育成についてのニーズが高くなっています - 21 -

(2) 鑑賞 見学 の場所 ( 複数回答可 ) N=1,589 % 0 20 40 60 80 100 宇都宮市文化会館宇都宮美術館うつのみや妖精ミュージアムうつのみや遺跡の広場旧篠原家住宅飛山城跡上河内民族資料館その他文化財に関する施設生涯学習センター 地区市民センター コミュニティセンター学校上記以外の市の公共施設栃木県総合文化センター栃木県立美術館栃木県立博物館市外のホール市外の美術館 博物館ストリート ( 屋外の公園等 ) 上記以外の施設 10.4 11.5 15.7 16.4 5.6 6.2 8.1 3.7 21.2 16.0 11.6 16.7 30.0 29.2 33.5 48.3 52.3 62.6 鑑賞 見学 の場所については 宇都宮市文化会館 (62.6%) が6 割以上で最も多く 次いで 栃木県総合文化センター (52.3%) 宇都宮美術館 (48.3%) が5 割前後となっています 宇都宮市文化会館 及び 宇都宮美術館 は市民にとって身近な文化芸術を鑑賞する施設として評価されていると分析できます - 22 -

... 第 3 章本市の文化の現状と課題 (3) 練習室や工房の整備や拡充を図ることを希望している文化芸術団体 (N) (N) 0 20 40 60 80 100 % 0 20 40 60 80 100 % 5. メテ ィア芸術 4. 演劇 舞踊等 3. 美術 2. 音楽 1. 文学 文芸 創作 (47) 随筆 (53) 詩 (51) 短歌 (65) 俳句 (75) 川柳 (42) その他 (16) クラシック (110) ポピュラー (122) ジャズ (76) オヘ ラ オヘ レッタ (20) 合唱 (80) 邦楽 (77) 民謡 (49) その他 (73) 日本画 (131) 洋画 (266) 彫刻 (44) 版画 (46) 工芸 (96) 書 (256) 写真 (166) その他 (34) 演劇 (32) ミュージカル (29) バレエ (25) モダンダンス (15) 日本舞踊 (41) 民舞 (26) 吟詠剣詩舞 (31) その他 (27) 映画 (122) 漫画 (20) アニメーション (13) その他 (9) 3.7 23.4 22.6 25.5 13.8 16.0 19.0 25.0 31.8 29.5 39.5 45.0 27.5 33.8 18.4 23.3 19.8 16.5 22.7 19.6 21.9 17.6 17.5 26.5 25.0 20.7 28.0 46.7 22.0 19.2 22.6 21.3 30.0 15.4 22.2 10. 文化財 9. 国民娯楽 8. 生活文化 7. 芸能 6. 伝統芸能等 雅楽 (8) 歌舞伎 (26) 文楽 (3) 能楽 狂言 (49) 民俗芸能 (19) その他 (8) 講談 (7) 落語 (36) 浪曲 (7) 漫談 (5) 漫才 (19) マジック (33) 歌謡 歌唱 (100) その他 (5) 茶道 (105) 華道 (102) 書道 (237) 香道 (13) その他 (20) 囲碁 (47) 将棋 (39) その他 (7) 郷土史や保存技術 (62) 普及啓発活動 (88) 愛護活動 (44) その他 (10) 11. ストリートハ フォーマンス (28) 12. その他 (30) 13. 何も活動をしていない (444) 50.0 23.1 33.3 32.7 21.1 12.5 42.9 13.9 14.3 20.0 15.8 27.3 19.0 25.0 19.0 20.6 17.7 15.4 15.0 21.3 25.6 14.3 16.1 14.8 18.2 10.0 39.3 3.3 10.1 芸能伝統等の 雅楽 では 半数が整備や充実を図ることを希望しています また 音楽の オペラ オペレッタ 演劇 舞踊等に モダンダンス 芸能の 講談 でも4 割以上となっています 能楽などの伝統芸能等においては, 専用の舞台が必要であり, 演劇 舞踊系及び音楽系の文化活動においては, 大きな音を出せる場所が必要不可欠です このような, 多様な文化活動を支援する環境の整備が求められています (4) 文化財保護行政への要望 N=1,769 0 20 40 60 80 100 % 文化財を見学できる機会を増やす 41.1 文化財に関する情報提供を充実する 40.8 文化財保護に関する研修制度や体験学習を充実する 21.1 文化財の所有者や保存団体への支援策を充実する 23.7 文化財の愛護団体への支援策を充実する 9.8 まちづくりに役立つ文化財活用策を充実する 40.7 特になし 12.1 その他 1.9 文化財保護行政に対し希望することは 文化財を見学できる機会を増やす (41.1%) 文化財に関する情報提供を充実する (40.8%) まちづくりに役立つ文化財活用策を充実する (40.7%) で4 割以上と多い結果となっています - 23 -

(5) 文化事業の認知 N=1,769 % 0 20 40 60 80 100 市民芸術祭うつのみやジュニア芸術祭宇都宮エスペール賞うつのみや百人一首市民大会ジャズのまちづくり事業妖精のまちづくり事業文化財の保存 啓発 普及事業宇都宮伝統文化継承事業特になしその他 1.3 24.3 16.0 20.8 25.6 20.8 17.7 10.8 59.9 66.9 宇都宮市で実施している文化事業について聞いたところ 市民芸術祭 (66.9%) で 6 割台半ば ジャズのまちづくり事業 (59.9%) で約 5 割が参加または知って いる事業と回答しており, 他項目と比較すると 3 割以上も多い結果となっています (6) 芸術文化振興行政への要望 N=1,769 ホールでのコンサートなどの鑑賞機会を増やすギャラリーでの美術展示などの鑑賞機会を増やすコンサートや美術展などに関する情報提供を充実する文化団体に関する情報の提供を行う文化ホールの整備や拡充を図る展示ギャラリーの整備や拡充を図る練習室や工房の整備や拡充を図る様々な文化講座等を充実する市民が行う文化活動を発表する場の提供を行う文化団体に対して助成や支援を行う次代を担う若手芸術家への支援を行う青少年の文化芸術に対する関心や興味を高揚する事業を充実する指導者養成や派遣を行う文化関係の研修制度を設置する地域文化に貢献した者を対象とする顕彰制度を充実する特になしその他 % 0 20 40 60 80 100 33.2 29.6 33.5 13.3 14.9 17.4 17.6 25.6 24.3 20.4 24.8 31.5 12.1 7.7 6.8 8.5 5.2 芸術文化振興行政に対し希望することは コンサートや美術展などに関する情報提供を充実する ( 33.5% ) ホールでのコンサートなどの鑑賞機会を増やす (33.2%) 青少年の文化芸術に対する関心や興味を高揚する事業を充実する (31.5%) で3 割以上と多い結果となりました 文化芸術に関する情報提供に対する市民の要望が高いことがうかがえます - 24 -

.. 第 3 章本市の文化の現状と課題 (7) 情報交流の場が少ないと感じている文化芸術団体 (N) (N) 0 20 40 60 80 100 % 0 20 40 60 80 100 % 5. メテ ィア芸術 4. 演劇 舞踊等 3. 美術 2. 音楽 1. 文学 文芸 創作 (47) 随筆 (53) 詩 (51) 短歌 (65) 俳句 (75) 川柳 (42) その他 (16) クラシック (110) ポピュラー (122) ジャズ (76) オヘ ラ オヘ レッタ (20) 合唱 (80) 邦楽 (77) 民謡 (49) その他 (73) 日本画 (131) 洋画 (266) 彫刻 (44) 版画 (46) 工芸 (96) 書 (256) 写真 (166) その他 (34) 演劇 (32) ミュージカル (29) バレエ (25) モダンダンス (15) 日本舞踊 (41) 民舞 (26) 吟詠剣詩舞 (31) その他 (27) 映画 (122) 漫画 (20) アニメーション (13) その他 (9) 8.5 3.8 13.7 3.1 9.3 7.1 6.3 5.5 7.4 11.8 15.0 6.3 7.8 6.1 8.2 10.7 8.3 13.6 8.7 9.4 5.1 6.6 17.6 9.4 3.4 0.0 0.0 12.2 3.8 0.0 3.7 6.6 0.0 7.7 22.2 10. 文化財 9. 国民娯楽 8. 生活文化 7. 芸能 6. 伝統芸能等 雅楽 (8) 歌舞伎 (26) 文楽 (3) 能楽 狂言 (49) 民俗芸能 (19) その他 (8) 講談 (7) 落語 (36) 浪曲 (7) 漫談 (5) 漫才 (19) マジック (33) 歌謡 歌唱 (100) その他 (5) 茶道 (105) 華道 (102) 書道 (237) 香道 (13) その他 (20) 囲碁 (47) 将棋 (39) その他 (7) 郷土史や保存技術 (62) 普及啓発活動 (88) 愛護活動 (44) その他 (10) 11. ストリートハ フォーマンス (28) 12. その他 (30) 25.0 7.7 4.1 10.5 0.0 14.3 13.9 28.6 5.3 9.1 5.0 0.0 9.5 5.9 3.8 7.7 10.0 4.3 5.1 0.0 9.7 9.1 6.8 20.0 17.9 10.0 40.0 66.7 伝統芸能等の 文楽 で6 割以上が情報交流の場が少ないと感じており 次いで芸能の 漫談 で4 割となっています - 25 -

5. 今後重点的に取り組むべき課題第 2 章の 文化を取り巻く環境の動向, 第 3 章の 宇都宮市における文化を取り巻く環境の変化 前期計画 (H18~H22 ) の推進状況 市民アンケート結果 を踏まえ, 文化振興にかかる課題を, 以下のようにまとめました 課題 1 文化の担い手づくりの取組を強化する必要があります本市はこれまでも各種教育普及事業を展開してきましたが, 高齢化 や 人口減少 により文化の担い手不足が課題となっています 今後, 地域文化の担い手の育成を強化するため, 特に子どもを対象に鑑賞 体験 活動など文化に触れる機会を充実し, 生涯にわたる文化活動につなげるとともに, 文化活動に対する支援を強化することで, 市民の創造的な文化活動につなげる必要があります 課題 2 文化活動の場の充実に取り組む必要があります市民の 文化 へのかかわり方は, これまでの 鑑賞 中心から, 活力ある地域づくり等と結びつき, 徐々に積極的な 活動 とへ展開されつつあります このような動きをとらえ, 市民の主体的な文化活動を更に促進するため, 経済状況等を勘案しながら, 市民に身近な施設である市文化会館や美術館や既存の市有施設などを中心に文化芸術の活動や発表の場を充実する必要があります - 26 -

課題 3 特色ある文化を次代につなぎ, まちづくりに活かす必要があります国や県において, 個性的で活力ある地域社会の実現に向けた取組が重点的に進められており, 本市においても, 宇都宮市民の誇りとなる文化的環境を次世代に伝えるため, 個性的で活力ある地域づくりを積極的に推進してきました 今後も引き続き, 市民の宇都宮に対する愛着や郷土愛の醸成の促進の観点や, これまでの取組の成果として ジャズのまちづくり事業 などに対する市民の認知度が高くなりつつある点を踏まえ, 宇都宮の強みを活かし, 地域の文化的資源をまちづくりに役立てることが必要です 課題 4 文化情報の発信を強化する必要があります市民の文化活動が活発化し, 文化 についての 情報提供の充実 に対する要望も高くなっています 現在, 市では歴史 文化財活用ネットワークなど, 情報ネットワークによる文化情報の発信を始めたところですが, 今後更に市民が知りたい情報をいつでも気軽に収集できる手法等を検討し, 情報発信の強化を行う必要があります - 27 -