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Transcription:

別紙 衛星通信システム委員会報告 ( 案 ) に対する意見及びその考え方 2GHz 帯等を用いた移動衛星通信システム等の在り方及び技術的条件 のうち 実用準天頂衛星システムの技術的条件 に関する衛星通信システム委員会報告 ( 案 ) について 平成 28 年 4 月 27 日から 5 月 31 日までの間 意見の募集を実施したところ 11 件の意見提出があった 提出された意見及びそれに対する衛星通信システム委員会の考え方は 別添のとおり 1

衛星通信システム委員会報告 ( 案 ) に対する意見及びその考え方 別添 意見委員会の考え方 ( 案 ) 1. 報告書全体への意見準天頂衛星 みちびき は測位精度の向上を始め情報通信分野での活躍など 一般市民をはじめ多様な産報告 ( 案 ) に賛成のご意見として承ります 業界に恩恵を与える衛星プロジェクトであると認識しています みちびき の特徴的な機能である L6 補強信号が使用する 1280MHz はアマチュア無線に割り当てられている 1260MHz から 1300MHz 帯のほぼ中心に位置します この周波数帯のアマチュア無線は 2 次業務であり 1 次業務の無線局に干渉を与えないこと 他の業務からの干渉保護を要求しないことを条件に免許されています 現在もこの周波数帯は 無線標定業務 放送事業用無線局 (FPU) 画像伝送( ヘリテレ ) と周波数を共用しています アマチュア局は移動局の場合 常置場所では出力 10W での運用が可能ですが 移動先では出力 1W 以下での運用に制限されています この送信電力制限や周波数を共用する無線業務との運用調整により混信等の問題はこれまで発生したことはありません 新しくこの周波数帯に一次業務として衛星測位サービスの運用が開始されることになりますが この周波数帯におけるアマチュア無線局の運用局数や利用頻度から当該測位衛星システムとの干渉問題の発生確率は極めて低いと思慮されます さらに一般のアマチュア局よりも送信頻度が高く 送信電力 10W のアマチュア無線用中継局 ( 通称 レピータ局 ) の送信電力を現行の出力 10W を 1/10 の 1W に低減することにより干渉発生の確率をより一層軽減することが可能です アマチュア無線用中継局のサービスエリアは狭くなりますが 期待度の高い順天頂衛星との周波数共用のために 送信電力の減力で我々アマチュア無線家も 準天頂衛星システムの実現に協力したいと考えております なお 干渉回避のための減力運用や L6 信号受信器用 BPF 等の有効性など 多角的な面から周波数共用の可能性に付いて 緻密かつ丁寧な机上検討と実験による検証を行った総務省殿に感謝申し上げます 一般社団法人日本アマチュア無線連盟 S 帯を用いた移動衛星通信システムに関して 準天頂衛星システムの技術的条件が具体的に策定されたことは 災害時等における安否情報伝送実現の上で大いに歓迎すべきであり 同時に早期実現へ向けて法制度の整備を進めるべきと考えます スカパー JSAT 株式会社 報告 ( 案 ) に賛成のご意見として承ります 2

実用準天頂衛星システムについては平成 30 年度からのサービス運用開始に向けて政府にて開発 整備が進められており 本システムの利用を各機関 企業が検討するなど期待が高まっている その中でもS 帯を用いた衛星安否確認サービスは災害時等において避難所 学校 病院等において収集された安否確認や救援物資等の情報を収集して防災機関へ提供するもので 2011 年東日本大震災以降 2016 年 4 月の熊本地震に至る我が国の災害事情を踏まえると災害時の情報収集インフラとして大いなる活用が見込まれる また L 帯を用いた測位補完 / 補強サービスはGPSとの共用により我が国での測位精度向上に資するものであり センチメータ級測位補強サービスは高精度 3 次元地図 高精度測位端末と組み合わせることで 安全運転支援 自動走行の自動車分野での利用 鉄道分野での利用 IT 農業分野での利用 情報化施工分野での利用 など社会の様々なシーンにイノベーションをもたらすものとして 新事業創出 経済波及効果 環境問題への貢献など産業界においても大きな期待を寄せているところ 国民の利便性向上と安全 安心の確保に資する国家インフラとして 本システムの開発 整備 運用を確実に進めていくことを政府には是非ともお願いしたい 三菱電機株式会社 2010 年 9 月に打ち上げられた初号機みちびきに続いていよいよ 2 号機以降の打ち上げがスタートします GPS 衛星と互換性を持ち補完することにより衛星測位サービスが高度化されることに期待します 現在の GPS が文字通り "global position" であるため "regional" な運用において精度が高いとは言い切れない場合がありましたが 今後の設計開発により 4 機体制 7 機体制まで衛星数が増加すればサービスリンクで都市部 山間部のホットスポット解消につながり かつ測位誤差の低減に貢献すると考えられます IoT によってあらゆるモノがネットワーク化される場合 特に移動局の測位精度が高まることにより自動化などの高度な制御が可能になり こういったインフラの整備に基づき 第一に災害時の情報伝達 安全な誘導がなされること 次に産業の進展 新しい事業分野の創出に大きい期待を寄せています 個人 報告 ( 案 ) に賛成のご意見として承ります 報告 ( 案 ) に賛成のご意見として承ります 2. アマチュア無線との共用に関する意見アマチュア無線用中継局は 無線局の免許人は一般社団法人日本アマチュア無線連盟 (JARL) ですが 多改修する必要のあるアマチュア無線用中継数のアマチュア無線家のボランティアにより設置 運用されています 無線設備の調達をはじめ 運用に必局の無線設備については その無線設備の要な電力や通信回線の費用 設置場所の賃借料 修繕費なども全てボランティアの方々の負担により運用さ耐用年数等を考慮して 運用管理者に負担れています のないように 総務省が制度整備を行いま減力運用のための無線設備の改修等は ボランティアが余暇を利用して行うため 減力運用までの実施期す 限や無線局関連の諸手続きにつきましては 準天頂衛星システムの開発 運用の実際の進捗に合わせ アマチュア無線局用中継局の運用管理者に時間的な負担が生じないスケジュールで制度整備をお願いいたします 一般社団法人日本アマチュア無線連盟 3

私は 現在まで 電子計算機 電子回路 ソフトウェアの開発に従事しています しかしながら 昨今の日本国内 1.2GHz 帯のアマチュア業務は 二次業務との知識水準は先進国で非常に低い位置づけに低下を続けており 国内産業界の技術力も著しく後退してきていまして周波数分配されているものであり 限らす れた周波数資源の中で複数システムの共用この日本国全体の文明衰退の危機を克服し 技術力 産業力を回復 強化するため 日本国民が 1200MHz 帯を図るために ご理解 ご協力をいただきたくにおける技術研究の業務を継続できるように 上記衛星の周波数割り当てを アマチュア無線バンドを避けて別の思います 周波数へお願いします 合わせて ゆとり教育で失われた国内全体の知識水準回復のため 特に 理科系の教育を 1980 年水準まで回復させ さらに 自発的レベルアップが可能となるように 教育水準全般のレベルアップ実現をよろしくお願い致します 本件 寝耳に水の急な話であるため 十分な検討時間がとれませんが 現在考えられる L6バンドの混信回避策を提案します (1) 衛星の L6 周波数スポットを 1200MHz アマチュア バンド帯域外に移動する この際 ドップラー効果による L6 周波数変化とガイドバンド帯域を考慮して ( ガイドバンド帯域 5MHzは無駄に広すぎます ) を最適化する 例 : 1300MHz 以上 1260MHz 以下 (2) バンド共用する場合衛星周波数 L6 を 1200MHz アマチュア バンド帯域の前端周波数 1260MHz または終端周波数 1300MHz へずらす かつ アマチュア無線機に L6 周波数に送信しないように 周波数スポットの送信抑制機能をプログラムする (3) その他の技術的手段による回避策 (1)(2) で対応できない場合 その他の技術的解決手段の設計実現を検討願います 本件は技術的課題であるため 確実に解決でき実現可能と考えます 個人 アマチュア無線への制限強化に反対します 特にレピータは 10W 以下では運用が難しくレピータを利用すした安定的な通信が不可能になります この場合 従来 1W で運用していた局が出力を増大させ直接更新を行うことが多くなり従来より影響が大きくなります 1.2GHz 帯は ITU によりアマチュアと供用が明記されているのですからアマチュア側に押し付けるのではなくもっと積極的に衛星設備での性能向上を目指さなければお互いの為になりません 個人 同上 4

本案では 1200MHz のアマチュア無線レピーターの出力を現行の 10W から 1W に下げるように提案されていますが これに反対します ( 理由 ) 本案では その参考資料 63 ページにあるとおり 1200MHz のレピーターの平均稼働率を 16% として検討しているが これはレピーター利用の実態と大きく食い違っています 確かに東京 23 区内のごく少数のレピーターでは稼働率が 10% 程度のものもあるようですが 全国的には 1200MHz のレピーターの稼働率は数パーセント以下であります これは当局が数年にわたって 1200MHz を受信しての実感であります またレピーターのアンテナ利得を一律に 12dbi としていることにも 大きな疑問があります 現実にはこれよりも低い利得のレピーターも多数存在します 一方 L6 受信機と アマチュアレピーター局に比してはるかに短い距離で運用される可能性もある FPU に対しては マラソンなどの中継だけを考慮した結果での共存可能という結論が述べられています 本案は 種々の条件の違いがあるにもかかわらず アマチュアレピーター局の出力を1W にするという結論ありきの案であると思われます 強く反対します 個人 3. 今後の検討課題に関する意見本報告 ( 案 ) を踏まえ その他の 2GHz 帯等における衛星通信を基本とするシステムの検討が速やかに開始されることを要望します 衛星通信システム委員会報告 ( 平成 26 年 1 月 ) 6.2 節 S 帯を用いた移動衛星通信システムの在り方において 提案 2~4 及び今後新たに提案されるシステムについては 衛星通信を基本とするシステムについて更に詳細に継続検討行うこと その際には 実用準天頂衛星システムとの周波数共用の見通しを得て検討を進めることが示されています また 周波数再編アクションプラン ( 平成 27 年 10 月改訂版 ) では 本 2GHz 帯において実用準天頂衛星システムと共に その他の 2GHz 帯等における衛星通信を基本とするシステムについて 検討を行うとあります従って 本報告 ( 案 ) において実用準天頂衛星システムの周波数範囲を含めた技術的条件が策定されたことから 残りの周波数 (1980 2000 MHz 2005 2010 MHz / 2170 2190 MHz 2195 2200 MHz) を利用する衛星通信を基本とするシステムの速やかな検討開始を要望します ソフトバンク株式会社 ソフトバンクサテライトプラニング株式会社 同上 衛星通信システム委員会報告 ( 平成 26 年 1 月 )6.2 節 S 帯を用いた移動衛星通信システムの在り方 に記載されているとおり その他のシステムについては 5.3.2 節で挙げられた今後検討すべき課題等の検討結果 研究開発動向等を踏まえ 実用準天頂衛星システムとの周波数共用の見通しを得て検討を進めます 5

隣接周波数帯を使用するシステムとのガードバンドについては 隣接周波数帯を使用するシステム及び移動衛星通信システム双方の通信品質確保に十分配慮されたものと認識しておりますが これらのシステムの通信品質を確保した上で 当該ガードバンドに係る周波数帯の更なる活用の可能性を検証することは周波数有効利用の観点からも極めて有意義であると考えます 昨今の震災においても地上のネットワーク断に伴い一部の地域で通信の確保が困難になったことが確認されており 当該ガードバンドの周波数帯を衛星系携帯電話システム等と共用すれば 国民の安心 安全確保に大きく寄与するものと期待いたします 同上 スカパー JSAT 株式会社 4. その他 2ページのローマ数字 1の文末に 句点 の記載が漏れています ご意見を踏まえて報告 ( 案 ) を修正させて 2ページのローマ数字 3の3 行目 (1) イの2 行目 とりまとめた : 44ページの文末 取りまとめた との文言の統いただきます 一が必要です 2ページのローマ数字 3(2) の L 帯 は 平成 26 年度 L 帯 では?( 図 1-4 図 1-5のクレジットによると ) 3ページの1.1の第二段落の冒頭 平成 23 年 : 前後の記載と同様に 平成 23 年 8 月 と記載したほうが適当と思います 3ページの1.1の第二段落のカギカッコ内の記載について: 平成 23 年 8 月 8 日付けの報告書 宇宙開発利用の戦略的推進のための施策の重点化及び効率化の方針について からの引用であるかのような誤解が生じるおそれのある記載だと思います 報告書にはカギカッコ内の記載そのものが記載されているわけではありません 特に 期待 簡易メッセージ送信機能 双方向通信機能 という文言は同報告書には記載されていません 6ページの図 1-3は本文で引用する必要があると思います また同図には丸数字 5のサービス ( 測位技術実証 ) に係る記載が漏れています 7ページの図 1-4は本文で引用する必要があると思います 7ページの(1) の4 行目 よくなり は 良くなり と記載するのが適当です 7ページの(1) の2 行目 6 行目 天頂 : 天頂付近 か 準天頂軌道 と記載したほうが適当です 9ページの7 行目 補補強 は 補強 と修正すべきです 9ページの図 1-6の IT 農業の説明の 捲く は 撒く の誤記です ( 引用元の文献の誤記?) 12ページの表 2-1 の脚注 ITU-R は ITU-R 勧告 のほうが適当 (19ページの丸数字 3の1 行目の ITU-R についても同様 ) 15ページの脚注の2 行目 コンスタレーションサービスアベイラビリティ と3 行目 コンスタレーションアベイラビリティ は コンステレーションサービスアベイラビリティ の誤記では? 15ページの脚注の3 行目 0.99 : 当該業務要求水準書では 0.99 以上 と規定されています 18ページの丸数字 2の1 行目 M.1831 と3 行目 M1831 は記載の統一化が必要です 22ページの2 行目は IDentification のほうが適当です 6

23ページの最下行 システム対する は システムに対する の誤記です 30ページの(3) の告示の名称 : 初出の26ページ ((4)2 行目 ) で記載するのが適当 30ページのアの2 行目 スプリアス領域の不要発射の強度の許容値 は スプリアス領域の不要発射の 4kHz の周波数帯域幅当たりの強度の許容値 の誤記では? 30ページのアの与式の F BN の単位は何ですか? 40ページの 3.2.4.3(2) と (3) の RR とは何を指しているのですか? 40ページの 3.2.4.3(2) のカッコ書きは不要な記載です 理由は 与式の計算結果を記載する意味はないから 40ページの 3.2.4.3(2) の6 行目 度で表す は不要な記載です 理由は 与式に単位が記載されているから 40ページの 3.2.4.3(3) のギリシア文字ファイは何を表しているのですか? 40ページの 3.2.4.3(3) の db(w/40 khz) と(2) の dbw/4khz との違いは何ですか? 個人 現在の政府が進める政策には反対いたします ( 要約 ) 本報告書の内容に対する具体的な反対の理由は明らかではありませんが 本報告書は 実用準天頂衛星システムの技術的条件 匿名 について検討結果を取りまとめたものです 7