町田市いきいき生活部高齢者福祉課あんしん相談室 高齢者支援センター 2015 年 10 月
1 はじめに 日本は 世界でも類を見ない超高齢社会に突入しています 65 歳以上の人口が総人口に占める割合は 25.1% これは 国民の 4 人に 1 人が高齢者であり なんと世界一の水準です このことから 地域の方の孤立を防ぐために町田市は2つの取り組みを始めています 1つは 見守り支援ネットワーク もう1つは 見守りネットワークまちだ という取り組みです この冊子では 見守り支援ネットワーク でどのような活動を行うのかを紹介しています 2 見守り支援ネットワークとは 見守り支援ネットワークは 簡単に言うと 町内会 自治会を主体とした見守り活動 のことを指します この見守り活動は 単に安否確認につながる見守り活動にとどまらず 地域に住むすべての住民に関わるものになります 若い方から高齢の方まで幅広い世代で地域のつながりをもち それを高齢者支援センター あんしん相談室等が支えることによって 誰もが安心して住み慣れた地域に長く暮らし続けられる地域づくりを進めていきます つまり 見守り活動を行うと以下のような良い点があります 見守りが必要な方の変化に早めに気づき 必要に応じて支えたり 助けることができる 地域とつながることで安心して生活ができ 孤立や閉じこもりを防ぐことができる 支え合いが進むことによって 地域としてのつながりが深まるなど - 1 -
3 見守り支援ネットワークの活動内容 この取り組みは 2009 年度から開始し 2015 年 9 月時点で 16 箇所の地区で実施しています 団地から戸建てまで様々な地区が それぞれ地域の特徴を生かしながら見守り活動を行っています 見守り支援ネットワークを実施している地区は 以下の 16 箇所です 1 境川団地 2 藤の台団地 3 鶴川平和台 4 小田急金森泉 5 小山馬場 6 相原丸山 7 南大谷 8 金井 9 高瀬住宅 ( 高ヶ坂 ) 10 新常盤 11 原 ( 小川 ) 12 森野 4 丁目アパート 13 都営金森第 5アパート14 境 ( 相原町 ) 15 玉川学園 東玉川学園 16 御嶽堂 これまでに調査を行った地区の高齢者数は約 14,400 人にものぼり 町内会 自治会 が主体となって地域全体で定期的に見守り活動を行っています - 2 -
4 見守り活動の種類 見守り支援ネットワークを行っている地域では 見守りを必要とする方の 自宅の様子の確認や本人への声かけ等の見守りを実施し 異変があった場合には 高齢者支援センターやあんしん相談室 町田市等への連絡を行うことにしています 町田市では このような見守り活動を以下の2つに区別し活用しています (1) さりげない見守り さりげない見守りは 高齢者と直接会わずに行う見守りです そのため 本人が見守りを拒否している場合であっても 地域で気になる方がいれば 見守ることができます このようなポイントを意識し 異変を感じたら 速やかに連絡しましょう! (2) 積極的な見守り 積極的な見守りは 高齢者と直接会うまたは電話等で話をして 安否確認を行う見守り です さりげない見守りと異なり 直接会うことで 認知症の進行具合や 虐待 消費者被害にあっていないかなど 幅広い見守りをすることができます - 3 -
5 見守り支援ネットワークを行うためには 町内会 自治会で見守り支援ネットワークを行うには 以下の 3 つのことが重要です 1 町内会 自治会が主体となっている 2 見守りを希望している方に 適切な見守りを継続して行うことができる 3 各関係機関と連絡をとりあうことができる そのため 見守り支援ネットワークを行うためには まず町内会 自治会の承認を得る必要があります 承認を得たあとは 見守りを必要とする方を把握するため 町内会 自治会区域内に住む高齢者へ調査を実施しています この調査結果を元に 見守りを希望する方及び見守りの必要な方を決定し 見守り活動を行います なお 調査を行う範囲は 町内会 自治会区域内に住む高齢者全員とし 町内会 自治会への加入 未加入は考慮せず 地域全体での見守り活動に取り組んでいます 6 見守り支援ネットワークの立ち上がるまでの流れ 準備期間 6ヶ月 ~1 年 ( 地域の進捗により変更有 ) 調査対象者の名簿を作成するため 町内会 自治会から対象地域の住所一覧の提出をお願いしています 定例会は 見守り開始直後は 月に1 回程度実施し ネットワーク参加団体で行うようお願いしています - 4 -
7 見守り支援ネットワークの参加団体 見守り支援ネットワークは 町内会 自治会等の地域団体を主体とし 老人会 防災 防犯組織 地域の自主活動組織 グループ ボランティア団体等 様々な団体が参加しています 見守り支援ネットワークの参加団体は 定期的に情報交換等を行うため 定例会を実施しています 8 見守り支援ネットワークの体系図 - 5 -
9 見守り支援ネットワークを立ち上げたいと思ったら 町田市では 2015 年 8 月現在 8 箇所のあんしん相談室を設置し 見守り支援ネットワーク立ち上げのお手伝いをしています ご興味やご相談等がありましたら 担当地域のあんしん相談室へ気軽にお問い合わせください なお あんしん相談室は市内に全 12 箇所設置する予定です まだ設置されていない地域は 担当地域の高齢者支援センターにご相談ください 10 見守り支援ネットワークを行う上での注意事項 1 守秘義務と情報の目的外利用の禁止 見守り支援ネットワークでは個人情報を取り扱うため 守秘義務に留意して活動する必要があります 活動を通じて知りえた情報は 見守り支援ネットワークの活動以外では使用禁止です また 見守り活動を中止した後も同様です 2 政治 宗教及び営業活動の禁止 見守り支援ネットワークの活動を通じて特定の政党の候補者への投票依頼 宗教入 信の勧誘 売買等を目的とした営業活動を行うことは禁止しています 上記 1 2 のことが守られないと ご近所であるが故に色々な噂がすぐに広まり お互いの生活に影響が出る恐れがあります - 6 -
11 見守り活動に関する Q&A Q1 地域で見守り活動を行うとどのような効果がありますか? A1 住民ひとりひとりにとっては 1 地域とつながる安心感が得られ 孤立や閉じこもりを防ぐことができる 2 問題が複雑になったり 深刻になるのを防ぐことができる 3 自分や家族および地域問題への関心が高くなる 4 福祉制度 福祉サービスへの理解がすすむ 地域全体にとっては 1 支え合いが進むことによって地域のつながりが深くなる 2 住民や地域の問題が解決しやすくなる 3 より安心 安全な地域を目指すことができる - 7 -
Q2 訪問する際に注意することは? A2 1 訪問の際に確認するべきことは? 日常で体調などに何か変化があるかどうかが大切です 体調にお変わりありませんか 何か変わったことはありませんか など さりげなく聞いてみましょう 2 同一世帯でない方が生活をされている場合は? 無理に聞き出そうとはせず話題になれば聞いてみましょう 3 不在だった場合の対応は? 郵便物のたまり具合や電気がつきっぱなしでないかなど 玄関先で把握できることの確認をお願いします 4 対象者が拒否をした場合 どうしたらいいの? 人の世話になりたくない 干渉してほしくない と言う人もいますので 無理に進めようとはせず 日常の挨拶などから時間をかけて声かけをしていきましょう 5 対象者とどのように関係を築けばいいの? 積極的な見守りは本人の希望によって行うので 強い拒否を示すことはないと思います まずはお互いに自己紹介をし お互いのことを知っていくことから始めましょう 困ったことや気になることがありましたら 高齢者支援センターやあんしん相談室に ご連絡ください - 8 -
Q3 具体的な相談を受けた時などの対応は? A3 1 依頼や相談された場合の基本的な対応方法は? 日常的な内容は自治会などにまず声をかけてみましょう 地域で解決できないような事や制度的な事は高齢者支援センターやあんしん相談室に連絡してください 2 どうしたらよいか分からない もう死んでしまいたい などと悩みを打ち明けられた場合は? まずは それは辛かったでしょうね と受け止め これから一緒に考えていきましょう 高齢者支援センターやあんしん相談室も一緒に考えますからね と伝えて下さい その後 高齢者支援センターやあんしん相談室に相談の内容や様子を連絡してください 3 相談内容を 誰にも言わないで と要望された場合は? 誰にも言わないで と言われた内容も 支援するうえで重要な情報であることも考えられます まずは 高齢者支援センターやあんしん相談室にご連絡ください - 9 -
Q4 トラブルや異変に気づいた時などの対応は? A4 1 高齢者支援センター あんしん相談室へ連絡すべき状態の変化とは? 身体的変化 例 ) 痛み 痺れ 震えなどで歩行 着替え 食事 入浴などが出来なくなった 精神的変化 例 ) 落ち込んでいる 見えない物が見えているという 2 もう訪問しなくてもいい と言われた場合や 些細な事で口論になってしまい 次回以降の訪問が心苦しいような場合は? 高齢者支援センターやあんしん相談室に相談しましょう その後 見守り支援ネットワークの定例会で話し合い 対応方法を一緒に考えましょう - 10 -
Q5 緊急事態に遭遇した場合は? A5 1 急変に遭遇した場合は? 明らかに緊急性が高いと確認できる場合は 110 番 119 番通報をしてください 2 安否確認ができない状況に遭遇した場合は? 月曜日から土曜日の8 時 30 分から17 時の間に事態が発覚した場合は 担当エリアの高齢者支援センターやあんしん相談室にご連絡ください それ以外の時間であれば 110 番 119 番通報をしましょう - 11 -
12 連絡先一覧 あんしん相談室一覧 名称所在地電話番号所管地域 相原あんしん相談室相原町 1158-26 042-700-7121 相原町 小山あんしん相談室小山町 2619 042-794-8751 小山町 小山ヶ丘 上小山田町 木曽山崎あんしん相談室山崎町 2200 042-792-7927 野津田あんしん相談室野津田町 831-1 042-708-8964 山崎町 山崎 木曽町 木曽西 木曽東 ( 都営木曽森野アパートを除く ) 本町田の一部 ( 公社住宅町田木曽 ) 小野路町 野津田町 金井 金井町 ( 藤の台団地を除く ) 大蔵町 薬師台 能ヶ谷あんしん相談室 能ヶ谷 3-2-1 鶴川コミュニティ 1 階 042-718-1223 能ヶ谷 三輪町 三輪緑山 広袴 広袴町 真光寺 真光寺町 鶴川 本町田あんしん相談室 本町田 3486 藤の台団地 1-50-109 042-812-3396 本町田 ( 公社住宅町田木曽を除く ) 金井町の一部 ( 藤の台団地 ) 南大谷の一部 ( 公社住宅本町田 ) 南大谷あんしん相談室南大谷 205-1 042-851-8421 玉川学園 南大谷 ( 公社住宅本町田を除く ) 東玉川学園 金森あんしん相談室 金森東 4-2-25 2 3 号室 042-795-9100 金森 金森東 南成瀬 成瀬が丘 原町田の一部 ( 都営金森 1 丁目アパート ) 成瀬あんしん相談室西成瀬 2-48-23 042-732-3239 成瀬 西成瀬 高ヶ坂 成瀬台 高齢者支援センター一覧 ( あんしん相談室が設置されていない地域 ) 名称所在地電話番号所管地域 忠生第 1 高齢者支援センター 下小山田町 3580 番地ふれあい桜館 1 階 042-797-8032 図師町 下小山田町 忠生 矢部町 小山田桜台 常盤町 根岸町 根岸 町田第 1 高齢者支援センター 南第 1 高齢者支援センター 森野 4 丁目 8 番 39 号 ( 特別養護老人ホームコモンズ内 ) 鶴間 661 番地 8( 特別養護老人ホーム芙蓉園内 ) 042-728-9215-12 - 原町田 ( 都営金森 1 丁目アパートを除く ) 中町 森野 旭町 木曽東の一部 ( 都営木曽森野アパート ) 042-796-2789 鶴間 小川 つくし野 南つくし野