であり 一方 既婚者は54人 41 2 た また外陰掻痒感 9 9 月経痛や月経量の増 であった 加など 6 8 月経の変化を訴える者もいた パー 未婚者では 20 24歳が最も多く61 6 を占 トナーの異常を訴える者は8例のみと少なかっ め 次いで15 19歳

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AID 4 6 AID ; 4 : ; 4 : ; 44 : ; 45 : ; 46 :

B. 自治医科大学専門研修プログラムの具体例 産婦人科研修プログラムは 自治医科大学附属病院の 4 年間の後期研修プログラムにおける専門コースの一部ではじめの 3 年間が本プログラムに相当する 専攻医は3 年間で修了要件を満たし ほとんどは専門医たる技能を修得したと認定されると見込まれる 修了要件を

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含む ) 周産期 生殖 内分泌 女性のヘルスケアの4 領域を万遍なく研修することが可能となる 産婦人科専攻医の研修の順序 期間等については 個々の専攻医の希望と研修進捗状況 各施設の状況 地域の医療体制を勘案して 産婦人科研修プログラム管理委員会が決定する B. 産婦人科研修プログラムの具体例 専門

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手術や薬品などを用いて 人工的に胎児とその付属物を母体外に排出することです 実施が認められるのは 1 妊娠の継続又は分娩が 身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害する恐れがあるもの 2 暴行もしくは脅迫によって妊娠の場合母体保護法により母体保護法指定医だけが施行できます 妊娠 22 週 0

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妊娠分娩と産褥期の管理 ならびに新生児の医療に必要な基礎知識とともに 育児に必要 な母性とその育成を学ぶ また妊産褥婦に対する投薬の問題 治療や検査をする上での制限な どについての特殊性を理解することはすべての医師に必要不可欠である 2. 行動目標 (SBO: Specific Behavior O

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方法について教えてください A 妊娠中の接種に関する有効性および安全性が確立されていないため 3 回接種を完了する前に妊娠していることがわかった場合には一旦接種を中断し 出産後に残りの接種を行うようにしてください 接種が中断しても 最初から接種し直す必要はありません 具体的には 1 回目接種後に妊娠

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10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

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甲状腺機能が亢進して体内に甲状腺ホルモンが増えた状態になります TSH レセプター抗体は胎盤を通過して胎児の甲状腺にも影響します 母体の TSH レセプター抗体の量が多いと胎児に甲状腺機能亢進症を引き起こす可能性が高まります その場合 胎児の心拍数が上昇しひどい時には胎児が心不全となったり 胎児の成

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また リハビリテーションの種類別では 理学療法はいずれの医療圏でも 60% 以上が実施したが 作業療法 言語療法は実施状況に医療圏による差があった 病型別では 脳梗塞の合計(59.9%) 脳内出血 (51.7%) が3 日以内にリハビリテーションを開始した (6) 発症時の合併症や生活習慣 高血圧を


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32 子宮頸癌 子宮体癌 卵巣癌での進行期分類の相違点 進行期分類の相違点 結果 考察 1 子宮頚癌ではリンパ節転移の有無を病期判定に用いない 子宮頚癌では0 期とⅠa 期では上皮内に癌がとどまっているため リンパ節転移は一般に起こらないが それ以上進行するとリンパ節転移が出現する しかし 治療方法

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蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

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2. 診断 どうなったら TTTS か? 以下の基準を満たすと TTTS と診断します (1) 一絨毛膜性双胎であること (2) 羊水過多と羊水過少が同時に存在すること a) 羊水過多 :( 尿が多すぎる ) b) 羊水過少 :( 尿が作られない ) 参考 ; 重症度分類 (Quintero 分類

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1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

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微生物学的検査 >> 6B. 培養同定検査 >> 6B615. 検体採取 患者の検査前準備検体採取のタイミング記号添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料採取量測定材料リグアニジン塩酸塩尿 5 ml 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 ク

人 間 ドックコース( 脳 検 査 がん 検 査 含 む) 298,000 円 / 税 込 その 他 肥 満 症 やせ 症 高 / 低 血 圧 近 視 乱 視 白 内 障 緑 内 障 網 膜 疾 患 外 部 の 音 を 遮 断 したブースで 音 を 聞 き 取 って 調 難 聴 腹 部 超 音 波

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診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

Transcription:

22 58 7 であり 一方 既婚者は54人 41 2 た また外陰掻痒感 9 9 月経痛や月経量の増 であった 加など 6 8 月経の変化を訴える者もいた パー 未婚者では 20 24歳が最も多く61 6 を占 トナーの異常を訴える者は8例のみと少なかっ め 次いで15 19歳 16 8 25 29歳 15 5 た 卵巣の腫れを他院で指摘されても8例あった であった 既婚者では 25 29歳と30 34歳がほ 4 ぼ同率であり この10歳の年齢区間にほぼ6割を 入院となったのは 16症例 12 2 であった 占め 他は各年齢区間に散在したが 45 54歳で ①入院患者の内訳 1 表3 11人と若干増加した 3 入院となった症例の検討 骨盤腹膜炎の診断で入院になったのが7例あ クラミジア感染症例の主訴 表2 り うち症例1 2 3 6 が救急入院であった かな 主訴は および緊張感 性器痛が最も りの症例で発熱を認め また軽度 中等度の白血 多く59例 45 0 であった 次いで帯下感 帯 球増多を認めた は しなかった症例7 下の異常26 7 不正性器出血21 3 と多かっ を除いて全例異常高値であった 症例2 3では上 腹部の症状が強く いわゆるFitz Hugh Curtis 症候群を併発したと思われた 症例4は 高校2年 表2 クラミジア感染症例の主訴 帯下感 帯下の異常 59修可 生であり 他院で初期妊娠中絶手術後超音波断法 45 0 で骨盤腔内に貯溜液を認め 妊娠反応が持続 26 7 り 不正性器出血 外陰 5OO8 3 乙1 1 09887448 および緊張感 性器痛 し 子宮外妊娠を疑われたため受診したが 経過 21 3 掻痒感 腰痛 背部痛 月経痛 月経量増加など 9 9 観察中に発症し入院となった 症例7は CA 125 7 6 が異常高値を示し 卵巣癌を疑われ他院より紹介 6 8 パートナーの異常 卵巣の腫れを指摘されて 発熱 膀胱症状 頻尿 排尿痛など 妊婦検診時 その他 された MRIでもcystic massを認め CA 125が 271u mlと高値だったことから 悪性の可能性も 考慮し卵巣腫瘍として開腹した しかし卵巣腫瘍 はなく 右卵管水腫および閉塞で ダグラスー帯 の癒着がひどく いわゆるクラミジア感染を思わ 1 せる発赤と浮腫を認めた なお 症例1を除き 全 表3 入院患者の内訳 1 1 2 3 年齢 主 29歳 発熱 34 20 訴 発熱 40 0 臨床成績 W14 000 mm2 腹部膨満感 背部痛 右側腹部痛 腰痛 38 7 右季肋部痛 37 0 4 5 17 22 初期妊娠中絶後 37 1 腰痛 38 6 帯下 掻痒感 7 25 22 右 不正子宮出血 IgG IgA一 IgA± IgA一 4 399 m W11 600 mm2 W6 600 mm2 36 2 2 759 ml W9 600 mm2 卵巣腫瘍として紹介 不正子宮出血 左 9 269 ml CA 125107 u mユ 腰痛 6 13 99 mi W10 700 mm2 抗体 3 349 ml W15 000 mm2 抗原 4 359 ml Wll 000 mm2 CA 125271 MRI cyst u mi 4 5 5 6

23 表4 入院患者の内訳 2 年齢 8 卵 24歳 臨床所見および成績 主訴 某内科医より紹介 Hb 巣 出 23 9 377 W11 000 mm2 某産婦人科医より紹介 血 卵 24 巣 腫 34 書筋 瘍 12 IgG IgA IgG一 10 8 8 69 dl O 509 ml 36 4 吐気 嘔吐 11 59 dl 37 2 腸閉塞合併 W3 800 mm2 11 抗体 W9 800 mm2 Hb 10 抗原 某内科医より紹介 O 669 ml MRIで巨大卵巣腫瘍 CA 125147 u mi CA19 99 111u ml 50 癌検診で子宮筋腫指摘 頸管炎あり 持続 47 卵巣腫瘍の疑いで紹介 CA 12552 卵巣腫瘍なし 腫 宮 13 子 癌 CA 1257u ml 子宮膣部細胞診class 組織診でStage III b Ib進行癌 ③入院患者 産科領域 の内訳 3 表5 例が未婚者であった 症例14は妊娠37週時 PROM 前期破水 に ②入院患者の内訳 2 表4 2症例が卵巣出血の診断で緊急入院となった て入院 まもなく発熱したため 帝王切開術を施 いずれも保存的に治療できたが 症例8は経過観 行した 生後まもなく新生児の発熱 38 39 と 察中にHb 呼吸異常があり クラミジア抗体ではIgGの lo 8から8 6 g dlまで下降した 2症例が卵巣腫瘍の診断で手術となった 症例 みであり 新生児の感染は確診できなかった 10は 吐気 嘔吐の腹膜刺激症状が強く 腸閉塞 母体血の抗体で感染と診断し治療したが 泌 を併発し救急入院となった 自覚症状の割には 尿器科で行なった夫のでも感染と診断され W ともほぼ正常であり CT Scanにて卵巣 た なお本症例は妊娠12週時 性器出血があり 腫瘍を確認した 開腹手術の結果 810gのチョコ 切迫流産と診断され他院にて入院 加療した レート嚢腫を摘除した 2症例とも骨盤内の癒着 症例15は 不全流産手術後 妊娠成分が確認で がひどく とくに症例11では両側の卵管閉塞を認 きず HCGも上昇傾向のため 腹腔鏡下で右卵巣 め すでに卵管性不妊症であった 妊娠を確認し 開腹手術を施行した 退院直後に 症例12は 癌検診時子宮筋腫を指摘され受診し の訴えがあり 抗体で本症と診断し た 初診時 がひどく まもなく入院 手 たが 本感染症が子宮外妊娠の発症と関連あると 術となったが 本感染症を併発していた 思われた症例であった 症例13はCA 125が高く 卵巣腫瘍として紹介 症例16は 妊娠5週時よりクラミジア頸管炎が されたが 来院時卵巣腫瘍はなく CA 125も正常 あり 本症が稽留流産と関連あるかと思わされた 化していた しかし 膣炎 頸管炎があり 本症 と診断し治療した 後日 Stage Ibの子宮頸癌が 見つかり 広汎性子宮全摘術を施行したが 骨盤 内炎症がひどく 手術に苦慮し大量出血を招いた 5 クラミジア感染症における抗原 抗体 成績 表6 本感染症は無症候性感染も多く 本人の自覚の ないままに経過することもあり 来院時頸管内に クラミジア抗原が検出されないことも多い 今回

24 表5 入院患者の内訳 3 臨床所見および成績 年齢 前 14 32歳 宮外 子 27 妊娠7週 不全流産手術 子宮内容物なし HCG上昇 248 483 u ml 腹腔鏡にて右卵巣妊娠確認 右卵巣模状切除術施行 退院後まもなくにて来院 29 妊娠5週初診 黄色帯下多く 頸管炎あり 妊娠6週時 けい留流産と診断 産 表6 クラミジア感染症における抗原 抗体成績 抗原 一 42例 58例 6例 38 8 53 7 抗原 抗体 抗体 一 あった 抗原でも抗体であり 抗体の産 生されないと思われたのが8例 7 4 あった 6 抗原と抗体価との関係 図2 抗体価IgA IgGいずれもであったのは 抗 原群で34人 31 4 抗原群で35人 8例 7 4 出生後まもなく発熱 38 8 娠 流 呼吸異常あり 妊娠12週時 切迫流産の既往あり 妊 16 抗体 新生児3 0809 期 破 水 15 妊娠37週 入院後まもなく発熱 38 8 帝王切開術施行 抗原 32 4 とほぼ同率であった 抗原陽1生でもIgA 17例 IgGのも5人あった また抗原で IgA 1 3瓠 IgGが5人あったが こうした症例 は過去の感染と考えるべきとも思われたが 今回 臨床症状があったことと 過去に治療の既往がな いことから 本症として加療した 考 察 日本におけるクラミジア感染症の拡がりの実態 は未だ十分把握されていない 本感染症が医療現 場で認識されるようになって まだ10年位の経過 であり いまだ増加傾向に歯止めがかかる気配が ない 平成8年3月に開催されたHIV疫学研究 班総会の報告によると2 健康男子 女子 また既 58人 537 図2 抗原と抗体価との関係 n 108 婚妊婦において クラミジア抗原は3 5 前後の 率である 一般に感染している男性の30 女性の70 は無症状と云われており ことに 20 本症と診断した症例のうち 抗原 抗体いずれも 歳代の性生活の活発な年齢の男女が無症状のうち した108例にっいて 抗原と抗体の成績 に感染している実態が明らかとされた さらに ク を対照し検討した ラミジア抗体 lga の一般既婚妊婦における 抗原 抗体いずれもであったのは 42例で 率は12 19 であり ただし 未婚で妊娠した女 あり 一致率は38 8 にすぎなかった 抗原 子では35 9 と極めて高率であったと云う この で抗体であったのは58例と多く 53 7 で 報告は全国の主要医療機関での集計結果であり信

25 頼性は高く この結果から推察する限り クラミ されることが一般的であった クラミジア感染症 ジア感染の一般人口への浸透は想像以上である はこうした認識を変えていかなけれぼならないこ 著者らは 過去に当科で扱ったクラミジア感染 とを教えている 骨盤腹膜炎にしても 本症に起 症について報告してきた3 4 本症は若年者に多い 因するものは 患者の訴えの割には発熱も白血球 ことはわれわれも確認してきたことである 帯下 増多も比較的軽度であり臨床的重症感に乏し や腹痛を主訴とし膣炎 頸管炎と診断される者で く6 治療経過も速やかであり 従来の細菌性のも は 10歳代が最も高率に本症と診断され この世 のとは意を異にする 今回の卵巣出血の例でも 代の性行動の質 不安定性や無防備性が問題視さ Hb 8 6 g dlまで下降して開腹手術をに済む とは 従来の臨床ではほとんど考えられないこと れた 全感染症例でみると 過去の報告同様 20 24 であった いずれにしても クラミジア感染症は 歳の未婚者が最も高率であり 妊娠 出産前の女 産婦人科領域の広範に亘る疾患と関連し その臨 性の健康管理上 今日的問題を提起している 事 床像を大きく修飾しており 従来の基本認識を修 実 今回入院となったコ6症例中 骨盤腹膜炎7例 正していく必要性を痛感させられた のうち6例 卵巣出血の2例 卵巣腫瘍の1例 計 クラミジア感染の診断を抗原のみで行なっ た場合の結果については先に報告した その結果 9例が未婚者であり これらのほとんどが不妊症 の可能性が極めて高いと予想されたことは 社会 平成2年5月から2年11ヵ月間に129例を診断 的にも重大である したが 今回ほとんどの症例で抗原 抗体の両方 未婚者が高率に感染しており しかも無症状で から診断した結果 1年6ヵ月間に131例と月平均 未治療のまま結婚していくとすれぼ 当然妊娠 で前回の約2倍の感染数となった この結果は 実 出産さらに出生児へと問題は拡大していく 本症 際の感染数が増加したのではなく かなりが見落 と切迫流 早産との因果関係は以前から指摘され とされていたと見るべきであり 今回抗体の結果 ており5 また子宮外妊娠の増加も懸念されてき いかんに関係なく抗原が67例と全症例のほ た 今回の入院症例はクラミジア感染症が産科臨 ぼ半数であったこととよく一致した いずれにし 床像を修飾しつつある様を改めて実感させた ま ても抗原のみで診断できるのは半数位と考えてよ た 既婚者の感染症例では 25 34歳の生殖年齢 かろう 層に集中しており 妊娠 出産の管理上 クラミ クラミジア感染は粘膜感染であり 宿主の免疫 ジア感染の関わりを考慮していくことの重要性を 応答は全身免疫応答系のIgM lgg系より 局所 免疫系のIgA系が優位の反応を示し IgA抗体上 改めて浮きぽりにした クラミジア感染症と診断された者の主訴は下腹 昇が活動感染の指標と考えられている しかし 活 部痛および緊張感 性器痛が約半数近くにみられ 動感染の場合にはかなりの確率でIgA抗体が陽 最も多かった 次いで 頸管炎の症状である帯下 性になるにせよ すべてにおいてその通りになら 感 帯下に異常 不正子宮出血が多かった 月経 ないことは以前から注目されていた IgA 痛 月経量増加など 子宮内膜炎に起因すると思 IgGまた われる月経の変化を訴える者もいた 卵巣の腫れ 性であることも知られており7 今回の結果とも IgA lggいずれもでも抗原陽 を他院で指摘されてが8例あったが 来院時に実 一 致した こうしたことは 感染後のどの時期に 際卵巣腫瘍と診断したのは1例のみであった し したかの問題も考えられるが 頸管などの粘 かもこの症例は 入院となり開腹手術を行なった が 術後卵管水腫と判明し深く反省させられた 超 膜下リンパ組織の発達が腸管などと比べ不完全で ある8 ことによるなど考えられている しかしク 音波断層法 CT Scan ラミジア感染症における宿主側の免疫応答に関し cystic tumorを認め MRIなど画像診断法で tumor markerのca 125 が高値であれば 従来の診断基準では卵巣腫瘍と ては未知な部分が多く 今後の研究に待たねばな らない