2015中学受験新演習理科小4上01-05.indd

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※ 教科 理科テキスト 小5 2学期 9月 生命のつながり(5) 植物の花のつくりと実や種子

千葉市科学館プラネタリウム活用てびき A-1 太陽の動きと星座の観察 ( 第 3 学年 ) この番組は 第 3 学年の内容に合わせて 方位 時刻を調べながら太陽の 1 日の動き を観察 について学習します プラネタリウムの特長を生かし 実際には観察しにくい 太陽の動きや季節の星座について学習する意欲

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発表結果から, 植物の種類や生育状況が光や土のしめり具合とかかわっていることを知 6~7 6 7 観察 B 水中の小さな生物 持参した池の水や理科室の水槽の水から, 観察する試料を集め プレパラートをつく 顕微鏡を用いてプレパラートを観察し, 発見した水中の小さな生物をスケッチす 水中で見られる小さ

こおりざとう 1 よし子さんは, 氷砂糖を使って, その重さやとけ方について調べました ⑴ 下の図のように, 氷砂糖 1 個とビニルぶくろの重さをはかると,22 g でした 次に, 水にとかしやすくするため, 氷砂糖をビニルぶくろに入れわて細かく割りました そして, もう一度全体の重さをはかりました

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第2次昆虫のくらしと体の特徴(3時間)学習活動教師の支援 留意点準備 この頃, どんな昆虫が見られるか話し合う 秋になって, どんな昆虫が見られるか, 校庭などでさがす 虫眼鏡の正しい使い方を知る 野原や校庭などで昆虫採集をする どこで, どんな昆虫が見られるか, 見通しをもたせる グループに 1

4 種子が発芽する条件 実験 2 種子が発芽するために, 空気は必要だろうか 空気があるかないかだけを変えて調べる ポイント 種子を水にしず めると, 空気にふれなくなる 実験の条件 水 空気 適当な温度 あり なし 参考 エアポンプで空気を送りこむと, 種子は水中でも空気にふれることができるため,

浮力と圧力

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※ 教科 理科テキスト 小6 1学期 4月 ものの燃え方

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ここで, 力の向きに動いた距離 とあることに注意しよう 仮にみかんを支えながら, 手を水平に 1 m 移動させる場合, 手がした仕事は 0 である 手がみかんに加える力の向きは鉛直上向き ( つまり真上 ) で, みかんが移動した向きはこれに垂直 みかんは力の向きに動いていないからである 解説 1

平成 27 教内容解説資料 1 A3932 各学年の 特長と単元配列 身近な自然を生かしながら, 先生方の授業がより楽しく, 児童の学びがより深まるよう, 教科書の構成を工夫しています

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ろうそくの燃え方やほのおについて 次の各問いに答えなさい 問 ろうそくの燃え方について調べるために 次の つの実験を行った アルミニウムはく 実験 図 のように 燃えているろうそくにガラスのつつをかぶせた 図 図 図 実験 図 のように 燃えているろうそくのしんをピンセットで強くつまんだ 実験 図

基礎化学 Ⅰ 第 5 講原子量とモル数 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1

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小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

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28.B. 理 [1] 次の図は, 北極側から見た地球と月の関係を示したものです 図を見て次 の問いに答えなさい ア 公転の向き 太陽の光 イ 月 ク 地球 ウ キ 自転の向き エ カ オ (1) 日食が起こるのは, 月がどの位置にあるときですか ア~クの記号で答えなさい (2) 月食が起こるのは,

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1 かげのできかたをしらべよう 授業展開例第 1 次かげのできかたをしらべよう( かげと太陽 7 時間のうち 1 時間 ) 時児童の学習活動留意点 1 日陰を探そう 影と太陽の位置関係に気付か 影はどんなところにできているか調べる せるようにする 自分の影とほかの影を比べる 肉眼で太陽を見ないように

全国学力・学習調査対策

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※ 教科 理科テキスト 小6 1学期 5月 体のつくりとはたらき

凸レンズの公式 : 実像の場合 A P : 実光源 ( 実物体 ) とレンズ間の距離 : 実像とレンズ間の距離 : 焦点距離 実光源 B F F B 実像 光軸 A DAB DA B より, AB B A B B DPF DA B F より, P F A B B F - P AB より, AB P

( その 1) 平成 26 年度入学試験問題 理科 京都共栄学園中学校 受験番号 氏名 [1] 次の問いに答えなさい (1) 次の図で粒が最も大きいたい積物はどれですか ( ア )~( ウ ) の記号で答えなさい 河口 海面 陸 ( ア ) ( イ ) ( ウ ) 海 (2) 図の ( ア )~(

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

平成 28 年度中学入試 [ 後期 A 入試 ] 理科問題 注意事項 1. 試験開始の合図があるまで この問題冊子の中を見てはいけません 2. この問題冊子は 表紙を含めて 8 ページあります 試験中に 印刷がはっきりしなかったり ページの乱れや抜け落ちに気づいた りした場合は 手を上げて監督者に知

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() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から

目次 1 研究の動機 1 2 研究を始める前に 1 (1) インターネットで調べる (2) 水中シャボン玉をつくってみる 3 研究の目的 3 4 研究の内容 3 追究 1 水中シャボン玉をつくってみよう 3 追究 2 水中シャボン玉が確実にできる組み合わせを見つけよう 5 追究 3 洗剤の種類で水中

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プラネタリウム学習投影番組一覧表 A : 小学校理科学習 A - 1 太陽の動きと星空の観察 3 年方角や時刻を調べながら太陽の 1 日の動きを観察します A - 2 夏の星座と月の様子 4 年 A - 3 月の動きと季節の星座 4 年 A - 4 冬の星座とその動き 4 年 A - 5 月の満ち欠

目次 1 研究の動機 1 2 研究を始める前に 1 インターネットで調べる 3 研究の目的 1 4 研究の内容 1 追究 1 日なたと日陰の気温の違いを調べる 1 追究 2 よしずできる日陰と日なたの気温を調べる 3 追究 3 よしずに水をかけたら気温がどのように違うか調べる 6 追究 4 ミストや

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(理科)3.単元シート・指導案例・ワークシート 9 生物の細胞と生殖

実験題吊  「加速度センサーを作ってみよう《

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はじめに 100 円ショップの おたま を使った球面鏡の実験と授業展開 by m.sato ご存知のように 一昨年から導入された新しい学習指導要領の 物理 の内容は 標準単位が1つ増えたことに伴い 剛体やドップラー効果 波の干渉などが ( 物理 Ⅰから ) 上がってきました ところが 教科書を見ると

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5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 三角形を辺や角に目をつけて分類整理して それぞれの性質を見つけよう 二等辺三角形や正三角形のかき方やつくり方を知ろう 二等辺三角形や正三角形の角を比べよう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか (

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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教科の見方 ~ 例算数 ~ 大阪市の平均正答率を表しています ( 算数と理科のみ ) このグラフの項目は 学習指導要領ので平均正答率を表しています このグラフの項目は 問題の内容ごとに平均正答率を表しています 各学での がんばりがみられた点 と がんばりが必要な点 を示しています このグラフの項目は

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国語科学習指導案様式(案)

ダンゴムシの 交替性転向反応に 関する研究 3A15 今野直輝

第 3 学年 ものと重さ 指導計画 第1次単元導入(1時間)学習活動教師の支援 留意点準備 ブロックの重さを見た目で予想し, 重さに関心をもつ 身の回りのものの重さをくらべてみよう 言葉つなぎカードを書く 生活の中で重さを感じる場面を考える てんびんの使い方を知る 身近なものの重さ比べを行う スチー

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z w? z w- w-2 w-1 w w1 w2 w z @5 @8 (9c) z (9d) - @8 (9e) - z (9f)? - - -

問 4 次の図は, カエルの受精と発生の一部を模式的に示したものです 図中の A の細胞 1 個に含まれる染色体の 数を a としたとき,B,C のそれぞれの細胞 1 個に含まれる染色体の数は,a を使うとどのように表されます か その組み合わせとして最も適当なものを, 次のア ~ エのうちから一つ

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子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

目次 1 研究の動機 2 研究を始める前に 3 研究の目的 4 研究 ( 予想 方法 結果 考察 ) 研究 1 炊飯時の水の量の差から ぱりぱり膜の量に変化があるか調べてみ た 研究 2 炊飯後の保温時間の差から ぱりぱり膜の量に変化があるか調べて みた 研究 3 炊き込みご飯と白いご飯で ぱりぱり


1 平均正答率1 平均正答率1 平均正答率1 平均正答率 小学校 6 年生 1252 人 ( 小学校第 5 学年内容 ) 8 6 全国 弘前市 コメント 話すこと 聞くこと の中の 意図 立場を明確にし

理 Ⅲ-13_ 力の法則 2 力と同じはたらきをする1つの力を求めること 2 力を合成した力 1つの力を, これと同じはたらきをする2 力に分けること 1つの力を分解して求めた2つの力のそれぞれ 角度をもってはたらく2 力の合力は,2 力を2 辺とする平行四辺形の対角線で表されること 2

問 一 次の各問いに答えなさい

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中1理科 移行措置資料

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埼玉県学力 学習状況調査 ( 中学校 ) 復習シート第 1 学年数学 組 番 号 名 前 ( 数と計算 を問う問題) 1 次の計算をしなさい レベル4~6 (H26 全国学力 学習状況調査 1 (1)) (1) (2) 答え 答え 2 次の計算をしなさい レベル 7 8 (1) (2)

第 3 回 ふくしま 星 月 の 風 景 フォトコンテスト 表 彰 作 品 発 表!

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1年4章変化と対応①

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【FdData中間期末過去問題】中学理科1年(種子植物の分類/シダ植物/コケ植物)

Transcription:

1 チョウの育ち方 身近な生物であるモンシロチョウの生態を細かく理解する モンシロチョウとアゲハとカイコガとの相違点を探る 指導ページ P 4 ~ 11 1 モンシロチョウの成虫のからだ 練習 3 からだのつくりこん虫に共通する体の区分 頭 むね はら 1 頭ストローのような口 花のみつを吸いやすい 複眼 (1 対 ) たくさんの小さな目の集まり 2 本のしょっ角 においを感じる 2 むね 6 本 (3 対 ) の足,4 枚 (2 対 ) の羽羽 りん粉という粉がついている 3 はらたくさんの節, 細かい毛 2 モンシロチョウの一生 練習 1,3 たまごがふ化するまでよう虫の食草は, キャベツやアブラナ科の植物 しょっ角でにおいをたよりに食草を見つけ葉のうらにたまごを 1 個ずつ産みつける 1 たまごのようす : 大きさは高さが 1mm くらい色はじめ にゅう白色ふ化の頃 こい黄色, だいだい色 2 ふ化 : たまごのからを破ってよう虫が出てくることふ化したばかりの幼虫大きさ 約 1.8mm 色 こい黄色はじめのえさ 自分のたまごのから ⑵ よう虫の育ち方からだの色の変化草を食べて緑色になる ( 葉の色に染まる ) この草のことを食草という 緑色の幼虫はあおむし 1 だっ皮 : 皮をぬぐこと 皮をぬぎ大きくなる さなぎになるまで 4 回だっ皮する 2 令数 :ふ化したばかり 1 令, だっ皮するごとに 1 つずつ増える 4 回だっ皮して 2 ~ 5 令大 きさ だっ皮するごとに大きくなる さいごの 5 令は 3cm ⑶ さなぎと成虫 1 よう化 幼虫がさなぎになること よう化の直前 食草をたべなくなる 場所さがし 糸を出して体を固定 だっ皮 さなぎ ( 体の大きさ :2cm くらいに縮んでいる ) 2 羽化 さなぎから成虫が出てくること 色の変化 : 緑色 羽のもようが見えてくる 体の形ができる 背中がわれて, 頭から出てくる ちぢんだ羽がのびるまではじっとしている 3 アゲハの一生 練習 2 たまごのようす幼虫の食草 ミカン, カラタチ, サンショウなどの葉の若い芽 産卵 成虫はこれらの葉の裏にたまごを 1 個ずつうみつける ( 産みつけ方はモンシロチョウと同じ ) たまご大きさと形 約 1.2mm, 丸い形 ⑵ よう虫のようす色の変化 1 ~ 4 令 茶色,5 令 緑色身を守る方法 オレンジ色のいやなにおいがするつのを出す ⑶ さなぎと成虫のようす 5 令よう虫になると, 気のえだなどに糸を出してからだを固定し, さなぎになる 1 ~ 2 週間で羽化する 1 モンシロチョウの成虫のからだ モンシロチョウは, 卵からさなぎへ 1 か月, さなぎから成虫まで約 1 週間である 昆虫の共通の特徴 頭 むね はらの 3 つの部分にわかれる 頭部目 ( 複眼 単眼 ) 口 しょっ角 むね足 6 本 (3 対 ) と羽 はらたくさんの節気門各節に 1 対 2 モンシロチョウの一生 成虫のからだのつくりをもとに, 幼虫のからだのつくりを比べながら説明するとよい ( 図 図解を使って説明 ) 同じところ : 頭 むね はらの 3 区分, むねの足の生えている位置ちがうところ : 目の構造成虫 複眼, 幼虫 単眼幼虫 はらに生えている吸盤のような足 ( 葉にしっかりと着くため ) 自分のたまごのからや脱皮した皮を食べるのは, 葉に足りない養分 ( たんぱく質など ) を補うためであるのと同時に敵 ( 幼虫をえさとする生き物 ) に自分の居場所を見つからないようにするためでもある アゲハやカイコガの一生については, モンシロチョウの一生と比べながら説明するとよい 4 カイコガの一生 練習 2 たまごのようす産卵 めすはくわの葉やその近くにまとめて産む 大きさと形 モンシロチョウより小さい, だ円形 色 白 黄色っぽくなる ふ化する頃はすきとおって, 中が黒く見える ⑵ よう虫のようすよう虫の食草 クワの葉しか食べない ふ化したばかり けご 体の色が黒く毛が生えている 2 ~ 5 令 だんだん白い色になるとカイコと呼ばれる 5 令の終わりごろ, よう虫の体はすきとおってくる ⑶ さなぎと成虫のようす口からたくさんの糸をはいてまゆをつくり, その中でだっ皮してさなぎになる カイコのつくるまゆは, 生糸や絹織物の原料になる さなぎになって約 2 週間後に成虫がまゆを破って出てくる 成虫は口がないため何も食べない 発展学習 1 モンシロチョウのよう虫のからだ 練習 1,3 成虫と同じように, 頭, むね, はらの 3 つの部分にわかれる 1 頭口 食草をかんで食べる しょっ角 (2 本 ) においを感じる 単眼 小さな目が 12 個 (6 対 ) 2むねつめのついた足が 6 本 (3 対 ) むね の足の位置は成虫と同じ 3はらたくさんの節がある 吸ばんの形をした足が 10 本 (5 対 ) 気門 空気をとり入れる穴 むねとはらの節の両わきにある 2 モンシロチョウのてきアオムシコマユバチというハチのなかまは, あおむしのからだにたまごを産みつける 3 虫めがねの使い方 見たいものが動かせるとき 見たいものを動かす ⑵ 見たいものが動かせないとき 虫めがねを動かす

2 いろいろなこん虫 数多くの虫の中から, こん虫という分類を可能にさせる こん虫の中でも成長の仕方に違いがあると学習させる 指導ページ P 12 ~ 19 1 こん虫の育ち方 練習 2,3 完全変態 さなぎになる変態の順たまご よう虫 さなぎ 成虫 1チョウやガのなかま モンシロチョウ, アゲハ, シジミチョウ, カイコガ, スズメガ特ちょう 羽にりん粉など 第 1 回を復習 2カブトムシのなかま カブトムシ, テントウムシ, クワガタ, カミキリムシ, カナブン, ゲンゴロウ特ちょう 後ろ羽だけで飛ぶ たまご めすが土の中に産みつける よう虫 くさりかけた落ち葉を食べ成長 成虫 雑木林でクヌギなどの樹液を食べる 3ハチやアリのなかま ミツバチ, スズメバチ, アシナガバチ, クロオオアリなど 巣をつくり集団生活 ミツバチの役割分担 女王バチがたまごを産む はたらきバチ [ めす ] よう虫の世話やえさ集め よう虫 ~さなぎ 巣の中の細かく区切られた部屋で育つ 4ハエ, カ, アブのなかま アカイエカ, ヤブカ, イエバエ, ハナアブ特ちょう 後ろ羽がなく, 羽は 2 枚 (1 対 ) ハエのよう虫 ウジアカイエカたまご かたまりで水面に産みつける よう虫 ボウフラ, 水中で生活さなぎ オニボウフラ, 動きまわる成虫 メスは動物の血を吸う ⑵ 不完全変態 さなぎにならない ( さなぎの時期がない ) 変態の順たまご よう虫 成虫 1セミのなかま ニイニイゼミ, ヒグラシ, ツクツクボウシアブラゼミたまご 木の皮などに産みつける 次の年, ふ化して, 地中にもぐる よう虫 5 ~ 6 年間, 木の根の汁を吸って育つ 地上に出て草木のうらで脱皮 成虫成虫 5 ~ 10 日の短い寿命, 木の汁を吸う 2トンボのなかま シオカラトンボ, ギンヤンマ, オニヤンマ, アキアカネ, イトトンボなど, よう虫 ( ヤゴ ) は水中で生活 シオカラトンボたまご 水中に産みつける よう虫 ( ヤゴ ) 水中の小さな動物を食べて育つ 成虫 オス メスははらの色で区別( めす ムギワラトンボ ) 3バッタのなかま トノサマバッタ, イナゴ, キリギリス, コオロギ, スズムシトノサマバッタたまご 土の中に産みつける よう虫 草の葉を食べて育つ 成虫 後ろ足ではねる, 羽で飛べる 4 そのほかの不完全変態のこん虫 カマキリ, アメンボ, ゴキブリ, アリ 2 こん虫の成虫のからだ 練習 1,3 頭 1 単眼 ( ふつう 3 個 ) 明るさを感じる目, チョウの成虫には単眼がない 2 複眼 (1 対 ) 小さな目の集まり, 色や形を見分ける 3しょっ角 2 本 (1 対 ), においを感じる 4 口 食べ方によっていろいろな形がある ⑵ むね あしと羽が生えている部分 1あし 6 本 (3 対 ), 節がある 2 羽 ふつう 4 まい (2 対 ) ハエ, アブ, カ 2 まい (1 対 ) ノミやはたらきアリには羽がない ⑶ はら たくさんの節がある 気門 それぞれの節にある空気の出入りする穴 空気をとりいれ, 体の中にある気管で呼吸 3 こん虫に似た動物節足動物 あしに節がある動物のなかま 頭とむね はらの 2 つに分かれる クモのなかま( クモ類 ) からだ 頭胸部 腹部の 2 つの部分あし 8 本 (4 対 ) 呼吸 書肺で行う目 単眼だけしょくし 2 本 しょっ角のかわり ダンゴムシのなかま( こうかく類 ) からだ 2 つの部分あし 14 本 (7 対 ) ムカデのなかま( 多足類 ) からだ 頭胸部 腹部の 2 つの部分あし 多数目 単眼だけしょっ角 2 本 節足動物の骨格は, せきつい動物が内側に骨を持つのに対して, 外側に骨格 ( からなどのかたい皮ふ ) を持っている 体の内部に筋肉が発達していて活発に運動する 外側に骨格 [ から ] があるため, 成長するためにはだっ皮が必要で, だっ皮をくり返して成長するのが, 節足動物に共通する大きな特色である からはキチン質という一種の糖類でできていて, たいへんじょうぶで酸にもアルカリにもとけない 発展学習 1 ミツバチのダンス 8 の字ダンス ( しりふりダンス ) 花粉やみつを見つけたミツバチは, 巣の中でしりをふりながら歩く 2 こん虫のからだのつくりのちがい 練習 1,2 成虫のあしのちがい 1カブトムシ かぎのようなものがあしにあり, 木にとまりやすくなっている 2ゲンゴロウ 水中で生活するため, 水かきのようなものがあしについている ⑵ 成虫の口のちがい 1チョウ ストローのような形をしていて, 花のみつを吸う 2セミ 木などにさして, 樹液を吸う 3トンボ あごでこん虫をかみくだく 4ハエ いろいろなものをなめてこすりとる

3 光の進み方 光の 3 つの性質を学習し, 生活との関わりを考えさせる 光を利用したレンズの仕組みを理解する 指導ページ P 20 ~ 27 1 見ることができるもの 光を出しているもの 電球, 太陽 光をはね返すもの テーブル, 月, 身の回りの多く のもの 2 まっすぐに進む光 練習 1 光の直進 光は空中をまっすぐに進む ( かげがつくる形からわかる ) ⑵ はりあな写真機 ( ピンホールカメラ ) 中に黒くぬったつつの一方に針穴をあけ, 他方に トレーシングペーパーのスクリーンをとりつける スクリーンに, 上下左右反対の逆立ちした像 スクリーンを穴に近づけると像は小さくなり, 遠 ざけると 像は大きくなる 3 はね返る光 練習 2,3 ⑵ ⑶ 光の反しゃ 光を鏡にあてると反射する 反射のしかた入射角 = 反射角 法線 光が鏡にあたる点からひく鏡に垂直な線 入しゃ角 鏡に入射する光と法線のつくる角 反しゃ角 鏡から反射する光と法線のつくる角 鏡をつかって光の方向を変えることができる 光の重ね合わせ 何枚かの鏡を使ってかべに光をあてる 光の重なった部分は明るくて, 温度が高い 鏡の中の像 鏡にうつる像は左右反対に見える 4 折れ曲がる光 練習 4 ⑵ 光のくっ折 ちがう物質に光が出入りするとき光が曲がる 空気 水 ガラス 水 ガラス 空気 虫めがねのレンズ 1 しょう点としょう点きょり さかい目から遠ざかる さかい目に近づく レンズを通過した光の集まる点 しょう点 レンズからしょう点までのきょり しょう点きょり 2 太陽の光が集まった部分の大きさと明るさ しょう点で光の集まりはもっとも小さくなる しょう点に近いほど集まる部分は小さくなる 集まる部分が小さいほど, 明るく温度が高い 3 レンズの直径と厚さ 大きいレンズ 多くの光が集められる しょう点は明るく温度が高い 厚いレンズ 光は大きく曲がり, 大きく見える しょう点きょりが短くなる 光の基本的な 3 つの性質直進性 反射性 屈折性をおさえる 光は真空中では, 一定の速さで直進する 光は非常に速く,1 秒間に地球のまわりを 7 周半する速さ 約 30 万 km/ 秒, あらゆるものの中でいちばん速い 1 見ることができるもの 天体には, 太陽や恒星のように自分で光を出すものと, 月や惑星のように光を反射するものがある テレビは光を見ている 映画は反射光を見ている 2 まっすぐに進む光黒くぬるのは, スライドを映すとき黒いカーテンをしめるのと同じ 像が逆立ちするのは, 光がまっすぐに進むから 下からきた光は穴を通って上に行く スクリーンが遠いほど光はさらに広がり, 像は大きくなる 3 はね返る光鏡にうつる像は前後が逆になっている 私たちがふだん見ているものと前後を逆にしたものを見ているので, 左右が反対になっているように見えるのである 実際には, 左にある物は鏡の中でも左に写っている 人が向かい合っているとき, 向かいの人の左手は自分の右側にある 鏡に映っている自分の左手は左側にある だから, 左右反対に見える 4 折れ曲がる光 水面を上からのぞくと底が浮き上がって浅く見える しかし, 実際には見かけより深い 浅いと思って飛び込むととんでもないことになるかもしれない 浅く見えるわけを考えてみよう 水 空気の光の屈折から考える レンズでけっして太陽を見てはいけない 焦点の意味を考えよう 焦点きょりと物体の見え方焦点とは 焦げる点 という意味 焦点に光を集めてものを燃やすこともできる 虫めがねで拡大して見たいときは, 見たいものを焦点の内側で見る ( 物体をレンズと焦点のあいだに置いて見る ) 焦点の上においた物はのぞき見ることも像をつくることもできない スクリーンに像を映したいときは焦点距離より遠くに物体を置く スクリーンの像は, ピンホールカメラと同様, 上下が逆さになる ピンホールカメラとちがってスクリーンの像は物体の位置によってはっきり見えたりぼやけたりする アメリカでは巨大なレンズをつくって太陽の光を集めて, 太陽の熱で実際に発電を行っている 倍率の大きい虫めがねのレンズは厚い レンズが厚いほど, 大きく見える また, 倍率の大きいレンズは視野が暗い 夏に白いシャツを着るのは, 光を反射するから スキーで雪やけするのは雪の反射光 [ 太陽の紫外線 ] で熱せられるからである 雪の白さがより多くの太陽光を反射するので, よけい日焼けしてしまう 発展学習 1 鏡による像の位置と大きさ 鏡に映る像と物体のまん中に鏡がある 鏡から物体までのきょり= 鏡から像までのきょり 2 鏡で見えるはんい 練習 3 反射光を見ている 光を逆にたどるとき法線が鏡の上にくるはんいだけが見える

4 磁石の性質について学び, その身近な役割を知る 電気と磁石の関わりについて学習する じしゃく 指導ページ P 28 ~ 35 1 じしゃくの力 練習 1 ⑵ ⑶ ⑷ いろいろなじしゃく ぼうじしゃく U 字形じじゃく フェライトじしゃ く ゴムじしゃく ものを引き寄せる じしゃくを利用したもの 情報の記録 カードやビデオ 高速鉄道 リニアモーターカー じしゃくにつくもの つくもの 鉄 [ ハサミ ], ニッケル [50 円 ], コバルト つかないもの 銅 [10 円 ], アルミ [1 円, アルミ缶 ] じしゃくの極 N 極と S 極 必ず対になる N 極だけ,S 極 だけの磁石はない ぼうじしゃく 両はしはじしゃくの力が最も強い 部分 ( 極 ) はなれていてもはたらく力 じしゃくの力は, はなれていてもはたらき, 間に ものがあってもはたらく 2 じしゃくの性質 練習 2,3,5 ⑵ ⑶ ⑷ じしゃくとじしゃくを近づける 1 同じ極どうしを近づけたとき N 極と N 極,S 極と S 極を近づけると反発 2 ちがう極を近づけたとき N 極と S 極を近づけるとひきあって, くっつく じしゃくを切る いくら切っても同じ性質をもつ小さなじしゃくに なる じしゃくをつなぐ つなげた部分の力がなくなる N 極と S 極がさす方位 極の分からないじしゃくを水平に自由に動くよう につるして, 北をさす方が N 極, 南をさす方が S 極 3 じしゃくをつくる 練習 2,4,5 ⑵ じしゃくにつける じしゃくに鉄くぎをつけると, くっついている部 分はちがう極どうしになる じしゃくでこする 鉄くぎをじしゃくで同じ方向に何度もこする 鉄くぎもじしゃくになる 1 じしゃくの力じしゃくの保管法棒磁石は 2 本 1 組にして逆向きに合わせてN 極とS 極をつけておく N 極とS 極になん鉄の棒をわたしておく 極をむき出しにしない ( 異なる極を接触させておくことで磁力が長持ちさせる ) 磁石はどんなところで使われているかを確かめる 記録装置としての磁気カード クレジットカード, キャッシュカードマイク, スピーカー, モーターリニアモーターカー 強い磁力で車体を浮かばせ, 線路なしで車が走る まさつがないので, 時速 500km くらいのスピードが出る 新幹線の 2 倍以上の速さ MRI 体に電磁波をあてて, 体内のくわしいようすを撮影することができる まさつ電気では毛皮が +になったり, エボナイト棒が -になったりするが, 磁石ではN 極だけのものとか S 極だけのものは見つかっていない 2 じしゃくの性質 磁石のN 極とS 極にはたらく力は, 実験と図の両方で確かめる ( 実験しながら, 図をかいて説明するとよい 磁力の向き [S 極 N 極 ] を矢印で示す ) 磁石を切ったときのようすを確かめる 磁石はそれ自身が小さな磁石の集まりである 金太郎飴のようにどこをどう切っても磁石になる 3 じしゃくをつくる 鉄くぎは磁石のはたらきで, 鉄くぎの中に磁石ができる ( 釘の中の小さな粒の乱雑な列が, 磁石のはたらきできちんとした規則正しい列に並び替わるため ) 発展学習 1 じしゃくのN 極が北をさす理由 練習 5 地球は大きなじしゃく 北がS 極, 南がN 極 地球の極は, 磁石の極と逆 ( 北極付近はS 極, 南極付近はN 極 ) 磁石のN 極を方位磁針に近づけると方位磁針のS 極が磁石にひきよせられる ( 方位磁針はふつうの磁石と同じ性質 ) 2 じしゃくのまわりに置いた方位じしんのようす 練習 5,6 ぼうじしゃくを方位じしんに近づけると方位に関係なくN Sにまるをかくように針が動く 3 電じしゃくの性質 電じしゃくと永久じしゃく電じしゃく 電流が流れているときだけ, 一時的にじしゃくになる 電流が流れていないときは, じしゃくの性質を持たない 永久じしゃく ふつうのじしゃくはその性質を長く保っている ⑵ 電じしゃくの極と強さ極を変えられる ふつううのじしゃくは極を変えられない 極を変えるもの 電流の流れる向き コイルの巻き方 じしゃくの力を強くするには 流れる電流を強く( 大きく ) する コイルの巻き数をふやす

5 第 1 回 ~ 第 4 回のまとめ 各回の復習をすることで, 正答の定着を図る 身近な道具や生物を使い, そのものへの理解を深める 指導ページ P 36 ~ 39 1,2 第 1 回の復習モンシロチョウ変態の順卵 幼虫 さなぎ 成虫食草 アブラナ キャベツ ダイコン コマツナ ナズナ イヌガラシなどよう虫足 16 本, だっ皮 4 回成虫羽 4 枚 (2 対 ), 足 6 本 (3 対 ) カイコガ クワの葉を食べる アゲハ ミカン, カラタチなどミカンのなかまの葉を食べる 3,4 第 2 回の復習こん虫頭 目 口 しょっ角 ( におい ) むね 羽 足 気門はら 気門羽の数 4 枚 ハチ おすのアリ 2 枚 ハエ アブ カなし はたらきアリ [ めす ] 羽のようすかたい カブトムシやわらかい チョウ ガ ( りん粉 ) うすくすきとおっている ミツバチ口すう口 チョウ セミ, なめる口 ハエかむ口 トンボ, カマキリ不完全変態 ( さなぎの時期がない ) セミ, トンボ, バッタのなかま節足動物こん虫 足 6 本クモ 足 8 本ダンゴムシ 足 14 本ムカデ 足たくさん 5,6,7 第 3 回の復習光直進日光とかげ反射鏡 ( 水面にうつるかげ ) 屈折虫めがねで大きく見える 水が浅く, 水中のものが短く見える しょう点 光の集まる点, いちばん明るい 紙を燃やすことができる しょう点きょり レンズのじくの中心からしょう点までのきょり光の量が多い [ しょう点に近い ] ほど明るい 大きいレンズ 光を集める量が多い, より明るい 厚いレンズ 光を大きく曲げる しょう点きょりが短くなる 集める光の量は変わらない 8,9 第 4 回の復習 N 極でこするとき, こする方向にS 極 地球の北はS 極 方位じしんN 極 磁石がひきつけるもの 鉄, ニッケル, コバルト強いじしゃくのまわりに方位じしんを置くとはりは, 南北ではない方向 に向く 1,2 第 1 回の復習 ちょうの特徴をまとめておく ちょうは完全変態 たまごのようす, よう虫のようす, 食草の種類, だっ皮と 令数 の関係, などさなぎのようす まゆつくりから羽化のしかたまで成虫のようす こん虫の一般的な特色と比べながら覚える モンシロチョウとその他のチョウ ガとのちがいもおさえておこう 3,4 第 2 回の復習節足動物足の数少ない方からこん虫, クモ, ダンゴムシ, ムカデ分け方目の種類 ( 単眼 複眼 ) からだの部分 (3 つの部分 2 つの部分 ) 呼吸のしかた ( 気門 えらなど ) こん虫のなかま分けのしかた共通部分とちがう部分からだのつくりや呼吸のしかたの共通部分をまとめておく 共通部分頭 むね はら呼吸のしかた 気門足の数と節ちがう部分完全変態 [ さなぎになる ] か, 不完全変態 [ さなぎにならない ] か変態しないものもある羽の数 4 枚 2 枚 なし羽の特徴チョウ ガのなかまは りん粉 口の形食べるもの, 食べ方にあわせていろいろな形になっている すう口 ( みつを吸う ストロー形, 刺して吸う 針形 ) なめる口かむ口 ( えものをとらえて食べる ) 食べるもの草食花のみつ, 樹液や草肉食他の生き物をとらえて食べる 生き物の血を吸う すむ場所水中 陸上 5,6,7 第 3 回の復習 光が水から空気に出るとき水面に近づくように曲がるので, 水中のものは浅く見えたり, 短く見えたりする 虫めがねで大きく見えるのは光が曲がるから 焦点の 焦 の字は物体( 紙など ) が焦げるという意味でもある 太陽の光を集めると熱を発生させ, ものを燃やすこともできる 白い紙より黒い紙のほうが燃えやすい 焦点と焦点きょりの意味をおさえておく 光の集まっているところ 焦点 は最も明るい 焦点に近いほど明るい 明るさは光の量できまる レンズの厚さと大きさのちがいに注意する レンズを厚くしても集まる光の量は変わらないので, 明るさも変わらない レンズが大きいと, 多くの光を集めるので, 明るくなる レンズが厚いほど光の曲がり方が大きくなるので, 焦点距離は短くなる 鏡の面に対して垂直に等しい距離の点を図に書き, その点と各点を結ぶ直線が鏡を通れば像が見える 8,9 第 4 回の復習 方位磁針も磁石 方位磁針は磁石の影響がないときは北を指す 電流の向きを逆にすると, 磁石の極も逆になる N 極でこすると, こする方向にS 極ができる 磁石は切っても極の向きはそのまま 1 円玉 アルミ,10 円玉 銅

6 春の植物 野原や花だんで見られる草花について学ぶ 生活に身近な草木について理解を深め, 家庭での活用を可能にする 指導ページ P 40 ~ 47 1 野原や山林で見られる草花 練習 1 野原で花をさかせる草 春のはじめごろから花をさかせる植物セイヨウタンポポ, ホトケノザ, ナズナ, オオイヌノフグリ, カントウタンポポ 十分あたたかくなってから花をさかせる植物ハルジオン, スミレ, カラスノエンドウ, シロツメクサ, ゲンゲ ( レンゲソウ ) 帰化植物 人の手によって外国からわたってきて, 日本でふえた植物 セイヨウタンポポ, ハルジオン, シロツメクサ ⑵ 春の七草 セリ, ナズナ, ゴギョウ ( ハハコグサ ), ハコベラ ( ハコベ ), ホトケノザ ( コオニタビラコ ), スズナ ( カブ ), スズシロ ( ダイコン ) ⑶ 雑木林などの山林で花をさかせる草カタクリ, フクジュソウ 早春の雑木林で花がさく ⑷ 芽を出す植物ススキ, ドクダミ 地下のくきで冬をこす エノコログサ たねで冬をこす 夏や秋に花をさかせる 2 花だんや畑で見られる草花 練習 1 花をさかせる草花だん スイセン, クロッカス, チューリップ 球根から芽を出し, 若い姿で冬を越す 畑 アブラナ, エンドウ, ダイコン ⑵ たねまきをする草アサガオ, ヒマワリ, ヘチマ, コスモス 春にたねをまき, 夏から秋に花を咲かせる ⑶ 春から育て始める畑の作物 たねをまく トウモロコシ, トマト, ナスキュウリ, ダイズ たねいもを植える ジャガイモ, サトイモ なえを植える サツマイモ 3 春に花をさかせる木 練習 1 サクラ ( ソメイヨシノ ) のようす 1 冬芽 花や葉になる小さい芽りんぺん 冬芽の表面をおおう 2 開花 10 以上になると開花する 3サクラ前線 ソメイヨシノの開花前線開花前線 開花日を調べ, 地図に表したもの ⑵ 春に花をさかせる木ウメ, コブシ, モクレン, ツバキ, レンギョウ, ツツジ 1 野原や山林で見られる草花 個々の草花の形状や色についてはカラー写真またはさし絵のある植物図鑑を見ながら説明する 図鑑を見て覚えるだけでなく, 野外に出て野原や雑木林を歩き実際に自然の草花をよく観察するのが望ましい たいていの草花は背丈が短いので, 目線を低くして草花をさがし, 観察することが大切である なるべく近寄って観察する 細かく観察するにはルーペか虫めがねを使う 視野を広くするため, ルーペはしっかり目につけて使う 虫めがねを使うときは, 虫めがねを動かして草花に焦点をあわせる その際は, なるべく草花を動かさない むやみに採集しない 草花を傷めないように, 自然のままの姿を観察する 花の咲く時期は, 一日に日光の当たる時間の長さ ( 日照時間 ) や気温 ( 大気の温度 ) が大きく影響する 日光 例えば, 早春, 雑木林の中, カタクリは, 落葉樹の下に群れて咲く 落葉樹が葉を落として地面まで日がよく当たる間に開花する 落葉樹が葉をつける頃はもう花を散らしてしまう 気温 発芽や生育にちょうど適する温度は,15 ~ 32 の範囲 開花時期は,10 をこえると咲き始め, 開花気温の目安は,15 くらいで,17 ~ 20 で満開になる 冬越しのしかたによって, 一年草, 二年草, 多年草, といった分け方を知っておくと, 草花の咲く時期がほぼ予想できる 一年草 種子の状態で冬を過ごし, 春に芽を出し, 秋から冬にかけて枯れてしまう その年だけで一生を終えてしまう エノコログサ 越年草 秋に芽を出し, 冬は小さな植物で過ごし, 春に大きく成長し, 花を咲かせ, 種子をつくる ホトケノザ ナズナ アブラナ多年草 球根や根などで越冬し, 地上の茎は枯れても, 地下では生きている ススキ, タンポポ, ドクダミ, チューリップ 日照時間と開花時期の関連長日植物 春から夏にかけて, 日照時間が長くなると花を咲かせる植物 ( ムギ アヤメ レンゲソウ ホウレンソウ スミレ ) 短日植物 夏から秋にかけて, 日照時間が短くなると花を咲かせる植物 ( イネ キク ダリア コスモス ホウセンカ ) 中性植物 日照時期に関係なく開花する トマト トウモロコシ帰化植物 もともと日本になく, 人が外国からもちこみ, 野生化して広がったもの 例えば江戸時代ヨーロッパから入ったシロツメクサ, 幕末に北アメリカからはマツヨイグサのほか, セイヨウタンポポ, オオイヌノフグリ, ハルジオンなどがある セイヨウタンポポは明治の初め, 札幌農学校 ( 今の北海道大学農学部 ) 創立時, アメリカ人教師クラークがサラダ用に導入したものが広がったともいわれる 発展学習 1 ジャガイモのたねいもの植え方 練習 2 ジャガイモのいもは, 地下のくきが変化したもの 2 サツマイモのなえの植え方 練習 2 サツマイモのいもは, 根が変化したもの 3 草花の 1 日のようす 練習 3 1タンポポ 日光が当たると, 花が開く夜, 雨のとき, 花はとじている 2チューリップ 花は, 気温が高いと開き, 気温が低いと閉じる 3カタバミ, シロツメグサ 暗いとき, 葉を閉じる カタバミ 日が当たり, 気温が高いとき花が開く

7 春の動物 天気 生活の中でよく見るこん虫について学ぶ 季節の変化による動物たちの移動や産卵について学習する 指導ページ P 48 ~ 55 1 こん虫のようす 練習 1 春に成虫が見られるこん虫 1 冬をさなぎでこし, 春に羽化するこん虫モンシロチョウ, アゲハ 2 冬を成虫でこすこん虫キチョウ, キタテハ, ミツバチ, ハナアブ, ナナホシテントウ ⑵ 春によう虫が見られるこん虫 1 冬をたまごでこし, 春にふ化するこん虫カマキリ, トノサマバッタ, コオロギ, オビカレハ 2 冬をよう虫でこすこん虫カブトムシ, ギンヤンマ 2 カエルのようす 練習 2 冬眠 カエルのなかまのように, 体温を一定にたもてない動物は, 土の中でじっとして冬をこす ⑵ 産卵 あたたかいところに, 池の中など, 多くのカエルは水中にたまごを産む 1ヒキガエル 寒天 ( ゼリー状 ) のようなものにつつまれたたまご (2000 ~ 10000 個 ) 2トノサマガエル かたまり状になっているたまご (1500 ~ 3000 個 ) 産む 3 魚のようす 練習 2 メダカ 水温が 25 くらいで産卵し, 直径 1mm くらいのたまごを水草に産みつける ⑵ サケ秋 川でふ化春 ち魚になり, 川から海へ 4 わたり鳥のようす 練習 3 わたり鳥 季節によって活動する場所を変えるために, 長いきょりを移動する鳥 春に北へわたる ガン, ハクチョウは日本の冬をすごす 春に南からわたってくる ツバメ, カッコウは日本の夏をすごす 5 温度のはかり方 春の天気 練習 4 温度計の目もりの読み方温度計に対して, 直角で液面の真横から読む ( 目もりの 1 10 まで読み取る ) ⑵ 温度のはかり方 1 気温 ( 空気の温度 ) のはかり方 温度計に直射日光を当てない 地上 1.2 ~ 1.5m, 風通しのよい場所 2 地温 ( 地面の温度 ) のはかり方 温度計のえきだめがかくれるくらい土にうめる 土は温まりやすく, 日なたと日かげの温度差大 3 水温 ( 水の温度 ) のはかり方 温度計を水につけてはかる 水は, 地面や空気よりも温まりにくく, 一度温まると, さめにくい ⑶ 日なたと日かげのちがい 日なた 地温 気温 水温 日かげ 気温 地温 水温 ⑷ 春の気温と天気の特ちょう晴れと雨やくもりが数日ごとにくり返される 1 こん虫のようすこん虫については第 2 回ですでに学んだことを復習しておこう 今回は, 季節の関連で, 冬の間, 卵, よう虫, さなぎ, 成虫のうち, どの状態ですごすか ( 越冬するか ) で分ける 春の姿はほぼ予想できる 卵 不完全変態でさなぎにならない 春にふ化, よう虫になる ( カマキリ, バッタ, コウロギ ) よう虫 土の中や水中で生活 ( カブトムシ, トンボ [ ヤゴ ]) ( 数年もの長い間, よう虫のまま土の中ですごすセミのなかまもある ) さなぎ 春に羽化する準備 ( モンシロチョウ ) 成虫 ミツバチ 巣に貯えたミツの養分で越冬できる 2 カエルのようす 変温動物 体温が気温によって大きく変化する 卵 カエルの種類によって形状や個数のちがいに注意 おたまじゃくし 水中で生活, えらこきゅうする 後ろあしが出る 前あしが出る 尾がなくなる カエル カエル 肺と皮ふでこきゅうする 冬眠をする時期は, 外気温がおよそ 10 以下の時期である 冬眠はおよそ 4 ヶ月程度続く 産卵については, カエルの種類によって大きく異なるので, カエルの名前までしっかりと学習する 3 魚のようす メダカの産卵は, 水温や日照時間によってきまる 回遊魚 サケは海で成長時期をすごす 産卵時期が近づくと生まれた川にもどってくる 上流で産卵 ち魚はある程度育つと海に下る なぜサケは生まれた川にもどって来れるのか また, 海での生活のようすは今でもあまりよくわかっていない 5 温度のはかり方 春の天気気温を調べるときの注意 直射日光や周囲からの熱の放射を防ぐ 温度計の感温部 [ 球部 ] に空気を十分にふれさせる 目盛りを正しく読む 百 葉箱 箱を白く塗る, よろい戸にする, 下はしばふ, とびらは北向きなど直射日光を防いだり, 空気の流通をよくする工夫がされている 同じ場所に固定されているので, 決まった場所での観測には適する 晴れの日, 気温は地温よりあたたまりにくいので 1 日のうちで, 地温は 1 時頃, 気温は 2 時頃が最も高くなる 春の天気は変わりやすい 高気圧と低気圧がかわるがわるやってくる 発展学習 1 ヒキガエルの育ち方 練習 2 ヒキガエルの育ち方 ( オタマジャクシとカエルのすむ場所, 呼吸のしかたのちがいに注意 ) 2 わたり鳥とわたりをしない鳥 練習 3 わたり鳥 1 冬鳥 秋, 北から日本に来て, 日本で越冬し, 春に北へかえる ガン, ハクチョウ, カモ, ツグミ 2 夏鳥 春, 南から日本に来て夏にひなを育て, 秋に南にかえる ツバメ, カッコウ, ホトトギス ⑵ わたりをしない鳥ウグイス 1 年中日本にいる冬 平地ですごす 春 産卵のため, 山に帰る

8 太陽の動き 日々の太陽の動きや位置の変化について学ぶ 地球, 月, 太陽の基本的な部分について理解し, 定着させる 指導ページ P 56 ~ 63 1 太陽の観察 練習 1 目をいためないために しゃ光板, 日食グラスを使用 ⑵ 太陽の位置の表し方 1 方位 方位じしん, 八方位 2 高度 太陽位置測定器 2 1 日の太陽の動き 練習 1 1 日の太陽の動き方 東 南 西と動くように 見える ⑵ 日の出, 南中, 日の入り 1 日の出 太陽が東の地平線に出始めたしゅん間 右 [ 南 ] ななめ上にのぼる 2 太陽の南中 太陽が真南にくること 南中高度 南中時の太陽の高さ (1 日で最も高い ) 南中時こく 南中するときの時刻 ( だいたい正 午ごろ ) 南中後, 右 [ 西 ] ななめ下へしずむ 3 日の入り 太陽が西の地平線の下にしずんだしゅ ん間 ⑶ 昼と夜 昼 日の出から日の入りまで夜 日の入りから日の出まで 3 季節による太陽の動きのちがい 練習 2,3 夏と冬のちがい 1 昼の長さ 夏は長く, 冬は短い 2 太陽の南中高度 夏は高く, 冬は低い 3 日の出と日の入りの位置 夏は北より, 冬は南より ⑵ 春分, 夏至, 秋分, 冬至 1 春分 (3 月 20 日ごろ ), 秋分 (9 月 20 日ごろ ) 昼の長さ= 夜の長さ= 約 12 時間 2 夏至 (6 月 20 日ごろ ) 昼の長さが最も長くなる日 3 冬至 (12 月 20 日ごろ ) 昼の長さが最も短くなる日 4 ぼうのかげのようす 練習 3 1 日のかげの変化 かげの向き[ 太陽の反対側 ] 西 北 東 太陽が高くなるとかげの長さは短くなる 南中するとき, かげの長さは最も短くなる ⑵ 季節によるかげのようすのちがい夏至 南中高度が最も高い かげが最も短い冬至 南中高度が最も低い かげが最も長い 5 太陽が動いて見える理由自転 地球が 1 日につき 1 回転するため, 太陽が動いているように見える 1 太陽の観察 太陽の 1 日の動きは, 太陽位置測定器と方位じしんで調べるほか, 次のような透明半球を使った調べ方がある 太陽の 1 日の動きを観察するには画用紙に, 透明なプラスチック製の半球をはりつけたものを日光のよく当たる固定位置に置いて, できるかげの位置から 1 ~ 2 時間ごとの太陽の動きを見る 方位じしんで方位をあわせておく 画用紙に方位や半球の中心の位置を書いておく 1 ~ 2 時間ごとにペンの先のかげが, 球面の中心にくる位置にしるしをつける しるしをなめらかな線で結ぶと,1 日の太陽の動きが分かる 3 季節による太陽の動きのちがい 地球が公転するとき, 公転面から地球の軸が約 66.6 度傾いたまま動いていくので, 太陽に近くなったり遠くなったりする 傾いた面が太陽に近づくと ( 太陽光線が垂直に近い角度で当たると ) 夏, 遠ざかると冬になる その中間の時期, 太陽光線が赤道の真上で南中するときが, 春分 秋分である 4 ぼうのかげのようす かげは太陽の反対側にできる 太陽の向きとかげのできる向きをまちがえやすい したがって, かげの 1 日の動きを太陽の動きと混同する誤りも多いので注意する かげの長さ 1 日の変化と季節による 1 年の変化を分けて整理する ( 日が斜めに当たるとき [ かげが長いとき ], 日の当たる面積は広くなるようだが, 単位あたりの面積が受け取る熱の量はかえって少なくなる ) 5 太陽が動いて見える理由 実際には, 太陽が動くのではなく,1 日に 1 回, 地球が西から東へ自転しているために, 地球から見ると太陽が東から西に動いていくように見える ( 昔の人は, 太陽や月など他の天体が地球のまわりを回っていると考えていたが, 最近数百年の間に, くわしい観測事実から, 地球が自転したり, 太陽のまわりを約 1 年かけて公転したりしていることが科学的に証明された ) 発展学習 1 場所による太陽の南中時こくのちがい 練習 2 太陽が東から西に動く 南中時こくは, 東から西につれておそくなる 2 太陽のようす 太陽のようす表面温度 約 6000 黒点 まわりより温度が低い ( 約 4000 ) 黒い部分日食のときに見えるものプロミネンス 炎のように噴き出し浮かんで見える コロナ まわりで輝く温度の高い部分 ⑵ 太陽と地球太陽の直径は, 地球の直径の 100 倍以上の大きさ 3 太陽のまわりを回る地球公転 地球は, 太陽のまわりを約 1 年かけて 1 回転する

9 月の動き 星の中でも特に地球に身近な月について理解を深める 月の満ち欠けの順序を学び, 定着をねらう 指導ページ P 64 ~ 71 1 月のようす クレーター いん石がぶつかったあとのくぼみ 陸 クレーターの多い部分 海 黒く見える平らな部分 ただし水はない 2 月の満ち欠け 練習 3 月の形 地球, 月, 太陽の位置で光の当たり方が変化するために形がかわって見える 満ち欠け 新月 三日月 上げんの月 満月 下げんの月 新月 周期 ある形からふたたび同じ形の月になるまでの期間 ( 約 30 日 ) 3 月の動き方 練習 1~3 月の出 東の地平線から出る 南中 真南の空 月の入り 西の地平線にしずむ 三日月の動き月の出 8 時, 南中 14 時, 月の入り 20 時 ( 日没 [18 時 ] 後しか見えない ) ⑵ 上げんの月の動き月の出 正午, 南中 18 時, 月の入り 真夜中 ⑶ 満月の動き月の出 18 時, 南中 真夜中, 月の入り 6 時 ⑷ 下げんの月の動き月の出 真夜中, 南中 6 時, 月の入り 正午 4 日食と月食 練習 2 日食太陽が月にかくされて地球から見えない 地球月太陽の順に一直線に並ぶ 新月のときに起こる かいき日食 太陽がすっかり月のうしろにかくれる場合, ふだんは見えない太陽の彩層, コロナ [ 青白く見える ], プロミネンス ( 紅炎 ) などを観察できる 金かん日食 月が太陽の中央部だけをかくし太陽の周囲が見える状態 食の前後で, 月の表面には凹凸があるので, くぼみから太陽の光がもれて, ダイヤの指輪のように見えるときがある ⑵ 月食月が地球のかげに入って地球から見えない 月地球太陽の順に一直線に並ぶ 満月のときに起こる P.67 の図などで, 太陽, 地球, 月の位置関係や動きを説明する 生徒は, 太陽, 地球, 月の役になって, その動きを演じてみるとよい ( またはモデルを動かしてみてもよい パソコンを用いて説明をする方法もある ) 部屋を暗くして, 太陽役の生徒は懐中電灯を持ち, 月や地球を照らす 月役は, 太陽の位置 [ 新月 ] から出発し, 月が地球と同様に反時計回りに, 三日月 上弦 満月 下弦 新月とまわることで, 月の 1 か月の動きを確かめる このとき, 地球役は, 北を向き反時計回りに [ 西から東へ ] 自転しながら, 三日月, 上弦, 下弦の位置の月がそれぞれどう見えるか, 月のどちら側に光が当たるかを特に注意して観察するとよい 1 月のようす 月面の観察 それぞれのクレーターはほとんど円形であるのに, 周辺にあるクレーターほど細長くだ円に見えることから月も地球と同じように球形だとわかる 月が細いときによく見ると, 欠けている部分がうすく光って見える これは地球で反射された太陽光が, 月の欠けた部分を照らしているからである 2 月の満ち欠け 月の自転周期と地球のまわりを公転する周期は月自身の動きだが, 満ち欠けの周期 [= 平均 29.53 日, 約 30 日 ] は, あくまで地球から見た周期なので,1 回の満ち欠けの間に地球が公転する分 [ 約 2 日 ] だけ長くなる 3 月の動き方 月の出入りや南中 [ 真南にくる ] 時刻は,15 日間で約 12 時間ずれるので, 1 日につき,(12 60[ 分 ] 15[ 日 ]=) 約 50 分ずつおそくなる 4 日食と月食 新月や満月のたびに日食や月食が起こらないわけ東西 [ 水平 ] 方向だけがそろっても南北 [ 上下 ] はずれている 事実, 新月の時の月は太陽の上か下にある 実際に食になるのは 1 年に 1 ~ 2 度である ただし, 地球上どこからでも食が見えるわけではなく, 見えるところと見えないところがある 日食を観察するときは黒くぬったすりガラスなどを通してみる 直接肉眼で太陽を見てはいけない 望遠鏡をのぞくときは専用の遮光板をとりつける 発展学習 1 月が満ち欠けする理由 練習 3 月は地球のまわりを公転している衛星 [= 惑星のまわりを公転している天体 ] で, 太陽の光を反射して光っている そのため, 太陽に向いた半球は輝き, 太陽と反対側の半球は暗い 月は地球の周りを回っているので, 地球からは日によって月が満ち欠けし, 形が変化しているように見える 新月 太陽と同じ方向にあり, 地球から見えない 日食はこの時期に起こる 三日月 新月から約 3 日後, 右側が少し光る 上げんの月 新月から約 7 ~ 8 日 (1 週間 ) 後, 太陽から 90 はなれ, 右半分が光る 満月 新月から約 15 日後, 地球から見える部分のすべてが光る, 太陽から 180 ( 反対側 ) 月食はこの時期に起きる 下げんの月 新月から 22 ~ 23 日 太陽から 270 (90 ) はなれ, 左半分が光る 2 月のうら側が見えない理由 練習 3 月の自転同期と月の公転周期が同じため, 地球から月のうら側は見えない

10 第 6 回 ~ 第 9 回のまとめ 各回の復習を行うことで, 正答への道筋を定着させる 難易度の高い問題へ取り組むことで理解を深めさせる 指導ページ P 72 ~ 75 1 第 6,7 回の復習 開花時期 春 オオイヌノフグリ 5 ~ 7 月カタバミ 夏 ツユクサ, ヘチマ 花の咲く順 2 月ウメ コブシ 3 ~ 4 月レンギョウ サクラ 4 月ツツジ 5 月イチョウ えさ カブトムシ, カナブン 樹液, 夏に活動 ミツバチ 花粉とみつ モンシロチョウ 花のみつ 2 第 7 回の復習 日なた はかるとき, 温度計に おおい をする 日なたの温度 地面 > 気温 > 水温 日かげの温度 気温 > 地面 > 水温 3 第 7 回の復習 夏鳥 春南から来て, 夏に産卵, 子育てし秋南に帰る ツバメ, カッコウ, ホトトギス 冬鳥 秋に北から来て, 冬日本で過ごし春北に帰る ガン, ハクチョウ, カモ 卵の数 ヒキガエル(2000 ~ 10000 個 ) トノサマガエル(1500 ~ 3000 個 ) 産卵後, 冬眠,5 月ごろから活動 おたまじゃくし 水中生活, えら呼吸 ( 魚と同じ ) 変態の順序 後ろ足 前足 尾が短くなる メダカの産卵 水温 25, 昼 13 時間以上 関東 5 月 約 1mm 4 第 8 回の復習 南を向くとき 左 東, 右 西 南中 太陽がま南にくること 地球の自転周期 1 日 = 24 時間,180 度 = 12 時間 5 第 9 回の復習 月の表面 クレーター 月の表面のくぼみ 明るく見える部分 陸 ( 高地 ) 暗く見える部分 海 陸よりも低いところ 水があるわけではない 6 第 8 回の復習 黒点 太陽の表面温度より少し温度が低い プロミネンス 太陽内部からふき出す気体 7 第 9 回の復習 新月 月と太陽が同じ側にあり地球から見えない 下げんの月 午前 6 時に南中 8 第 9 回の復習 日食 太陽月地球 地球と太陽の間に月が入る 新月のとき月食 太陽地球 月 太陽と月の間に地球が入る 満月のとき 1 第 6,7 回の復習 開花する時期をチェック よく見かけるウメ, サクラ, ツツジを基準にそれぞれの前後に咲く花を野山を観察しながら覚えていく 図鑑だけでなく野外の観察を心がけよう 草食の虫はそれぞれ主なえさになる草花樹木にあわせて活動する 肉食のものはえさとなる虫の活動時期にあわせて草花の近くで待ち伏せする 2 第 7 回の復習日なたで気温を計るときは, 直射日光をさけるために おおい をかける 地面の近くで気温をはかると, 地面の影響で, 温度が正しくはかれない 地面はすぐ温まりすぐ冷えるので, 地面の温度は日なたでは気温より高くなり, 日かげでは気温より低くなる 水は温まりにくく, 冷めにくい 3 第 7 回の復習スズメやカラスなどは 1 年中人里にいて, ウグイスは春が来ると山から下りてくる わたり鳥には, 夏鳥と冬鳥がある 夏鳥は南国から来て夏の間日本にいて産卵や子育てをする 冬鳥は北国から来て冬の間日本にいる カエル 種類によって卵の数や産み付け方がちがう 産卵後は, 冬眠し,5 月頃から活動する カエルは肺と皮膚で呼吸 皮膚は濡れている 体が乾かないように水辺で生活する オタマジャクシは, 魚のように水中でくらし, えらで呼吸する 変態は, まず後ろ足から先にはえ, 前足がはえると尾がなくなり, カエルになる メダカ 水温が 25 以上で, 昼の長さが 13 時間以上になると産卵する 関東では 5 月頃にあたる 4 第 8 回の復習太陽の動きは南を向いて観察する 左が東で, 右が西, 太陽は左から右へ時計まわりに動く 1 時間に 15 度 (= 360 度 24 時間 ) ずつ右に移動 南中とは太陽が真南に来ること, このとき 1 日のうちで太陽が最も高くなる 5 第 9 回の復習月の表面にある丸いくぼみ ( クレーター ) は隕石の衝突した跡とされる 月の表面はクレーターが多く明るい陸と平らで暗い海にわかれる 海といっても月には水がないので雨も降らない 地球も, 月と同様, 太陽の光を反射して光る 太陽に面する側が光る 上が光るときは上に太陽がある ( 大気のない月では昼でも空は暗い ) 6 第 8 回の復習太陽の表面温度は, 約 6000 で, 黒点は約 4000 黒点は移動するので, このことで太陽が自転していることがわかる 黒点の観測では, その移動が太陽の自転方向 ( 西から東 ) と地球での観測者の黒点移動 ( 東から西または左から右 ) と異なるように感じるので, このような問題が出題されたときには注意が必要 7 第 9 回の復習 ⑷ P.75 の図 1 を逆さに見るとよい 左 [ 東 ] に太陽が来る 真上の月 5は左半分が欠けている=⑸ 月齢から見て, 下弦の月 8 第 9 回の復習大きさと距離の関係より, 地球から見ると, 月と太陽が同じ大きさに見える 日食 太陽を月がかくす 地球と太陽の間に月が入る 地球から見ると, 月と太陽が同じ側にある新月のときにおきる 月食 月を地球のかげがかくす 太陽と月の間に地球が入る 満月に地球のかげがうつって見える現象

11 植物の育ち方 様々な季節の植物とそのつくりについて学習する 生活の中で季節によりどのような花が咲いているか考えさせる 指導ページ P 76 ~ 83 1 春にたねをまく植物 練習 2,3 アサガオの育ち方 1たねまきと発芽準備 ( 一晩水につける ) したたねから 5 日くらいで根が出て,2 週間くらいで芽が地上に出る たねから芽や根が出ることを発芽という 最初の葉 = 子葉 2 成長 子葉が出て,4 ~ 5 日で本葉が出る 支柱を立てるとつるが ( 上から見ると左回り ) まきつく 3 開花 7 月に葉のつけ根につぼみができる 3 週間くらいで開花 夜明け前に花が開き, 日光があたるとしぼむ 4 受粉アサガオの花のつくり 外側から順に がく 花びら(5 まい ) おしべ(5 本 ) めしべ(1 本 ) やく おしべの先の花粉がつくられる部分 受粉 花粉がめしべの先につくこと 5 実やたねができる受粉 受精 子ぼうの成長 実 6アサガオのなかま ヒルガオ サツマイモ ヨルガオなど ⑵ ヘチマの育ち方 1 発芽と成長 5 月のはじめごろたねまき 1 週間くらいで発芽 6 月ごろ葉の根元からまきひげがでてくる 2 開花と受粉 7 月ごろお花, め花ともに開花 受粉はこん虫がお花でつくられた花粉をめ花のめしべまで運ぶ 3 実やたねができる緑の実 茶色の実 ( 中には黒いたね ) 4へちまのなかま カボチャ, ツルレイシ, キュウリ, スイカ ⑶ そのほかの春にたねをまく植物春にたねをまき, 夏に花がさく植物 ホウセンカ ヒマワリなど 2 球根から育てる植物春に球根を植えて, 夏 ~ 秋に開花 ダリア, グラジオラス秋に球根を植えて, 春に開花 チューリップ, スイセン, ヒヤシンス 1 春にたねをまく植物被子植物 胚珠が子房につつまれている胚珠 種子になる, 子房 果実裸子植物 胚珠がむきだしになっている 花のつくり完全花 ひとつの花に, 花びら がく おしべ めしべがそろっている そろっていないもの 不完全花花びらのようす合弁花 花びらが根元でつながっている ( アサガオ, キキョウ ) 離弁花 花びらが 1 枚ずつはなれている ( アブラナ, サクラ ) 花びら がくの数 アサガオ :5 枚, アブラナ :4 枚両性花 1 つの花におしべとめしべがそろっている 大部分の被子植物 めしべの数は 1 本だが, おしべの数は花によって異なる アサガオ 5 本, アブラナ 6 本, エンドウ 10 本おしべの花粉がめしべの柱頭について受粉する 単性花 お花とめ花があり, お花におしべだけ, め花にめしべだけがある 被子植物 : ヘチマ, キュウリ, カボチャ, ユウガオ等裸子植物 : スギ, マツ, イチョウ等お花のおしべの花粉がめ花のめしべについて受粉する 花粉を運ぶものでわける虫媒花 : 花に集まる虫が運ぶ 花のみつや花粉をえさにする 風媒花 : 花粉が風で飛ぶ イネ, トウモロコシ, スギ, マツ等 鳥媒花 : 鳥によってはこばれる ツバキの花粉はメジロが運ぶ 水媒花 : クロモ, キンギョモなど水草は水の流れや波が運ぶ 頭状花 : たくさん ( 数十 ~ 数百 ) の花が一つの花にみえる まわりの花びらのように見えるのは一つの花 ( 舌状花 ) である ヒマワリの中心には筒のような花 ( 筒状花 ) が集まっている キク, タンポポ, ヒマワリ等 アサガオのなかま 完全花, 合弁花, 両生花, 虫媒花アブラナのなかま 完全花, 離弁花, 両生花, 虫媒花ヘチマのなかま 不完全花, 合弁花, 単性花 がくの変化がくは花が枯れるとおちてしまうものが多い 果実になってもがくが へた として残る カキ, ナス, ピーマンタンポポ がくが綿毛 [ 冠毛 ] に変化する 食用になる部分子房 ( 真の ) 果実カボチャ, ナス, ピーマン, トマト, スイカ, カキ花のつけ根が成長 ( 偽の果実 ) イチゴ, リンゴ, ナシ 発展学習 1 秋にたねをまく植物 練習 1 アブラナの育ち方 1 たねまきと発芽 10 月ごろ種をまき, 秋のうち芽生え, 葉を広げたすがたで冬をこす 2 開花と受粉 あたたかくなると急成長し, 黄色い花をさかせる 3 実やたねができる 受粉後, 受精子ぼう 5 月ごろ, 実がじゅくし, たねができる 4 アブラナのなかま ナズナ, キャベツ, ダイコン, カブ ⑵ そのほかの秋にたねをまく植物秋にたねををまき, 春に花がさく スイートピー, パンジー

12 植物のつくり 指導ページ P 84 ~ 91 種子や花による植物の分類を行えるようにする そ う子タンポポ葉2 枚もうじょう脈主根と側根類アサガオ 葉 くき 根の役割について学習し, 基礎の定着を図る 1 植物のつくり 2 葉 たねをつくってなかまをふやす植物 葉身は葉の平らな部分, 葉柄は葉の柄にあたる部分, たく葉は葉の根 葉, くき, 根にわかれている もとにあたる部分 葉身にある葉脈のようすで植物の種類を区別する 葉のはたらき 2 葉 練習 2,3 光合成 太陽の光のエネルギーを利用し, 葉緑体 ( 葉の表面にある 葉のつくり 緑色の粒 ) で, 空気中の二酸化炭素と根から吸収した水を 葉脈 すじのようなもの 根から水や肥料, 葉か 原料として生命活動に必要なデンプンなどの養分と酸素を らの養分が通る道 葉の形や葉脈のようすは, つくるはたらき 植物によってことなる 呼吸 植物も動物と同じように酸素を吸収し, 二酸化炭素を放出し, 葉緑体 葉の中の緑色のつぶ からだの養分を分解し, 生命活動に必要なエネルギーを得て 葉の表がうらより緑色がこいのは, 葉緑体 いる が多くあるため 蒸散 葉の表面にある小さな穴から水分を放出して, 根からの水 ⑵ 葉のはたらき 肥料の吸い上げをよくしている ポンプで井戸水をくみあげ 1 光合成 葉緑体で, 日光のエネルギーを利用 るのとにたようなはたらきをしている また暑い日に葉の表 2 こきゅう 葉の表面で, 動物と同じように呼吸 面から水分が蒸発するとき, まわりから熱 ( 気化熱 ) をうばう する ので, からだの温度をさげるはたらきもしている 3 光合成とこきゅうの関係 葉でつくられた養分は, 生命活動や成長に使われるほか, 種子 果 実 根 地下茎などにたくわえられ, 新しい芽や根の成長に使われる 3 くき くきの中には, 道管や師管という管が通っている 道管は根から吸い あげた水や水にまじった肥料を葉などにはこんでいる 師管は葉でで きた養分をからだ全体にはこんでいる 4 根 4じょう散 葉の小さな穴から水蒸気を出す 双子葉類の根は中心に太い根 ( 主根 ) があり, そこから細い根 ( 側根 ) が 枝分かれしている 単子葉類の根は, ほぼ同じ太さのひげのような根 3 くき をしている くきのつくり 根の根毛から水分や水にとけた肥料を吸収している 根の先端部分に 草 緑色でやわらかい は成長の盛んな部分 ( 成長点 ) があり, そのはたらきで植物は一生成長 木 茶色でかたい 年輪がある を続けることができる ( それに対して動物はある程度まで成長する ⑵ くきのはたらき とそれ以上あまり成長しなくなる ) からだ( 葉 枝 花など ) をささえる 植物の分け方 根から吸い上げた水 肥料や葉でつくった養分の 種子植物 種子 ( たね ) でなかまをふやす 通り道 被子植物 胚珠が子房でつつまれている 日光がくる方へのびる 双子葉類 ( 子葉 2 枚 ) アサガオ アブラナ 葉でつくった養分をたくわえる ジャガイモ 単子葉類 ( 子葉 1 枚 ) イネ ハス サトイモなど 裸子植物 子房がなく胚珠がむきだしマツ, スギ, イチョウ 胞子植物 胞子でなかまをふやすシダ類 コケ類 ソウ類 4 根 根のつくり 地上に出ている部分をささえたり, 発展学習 養分をたくわえたりする 1 単子葉類とそう子葉類 練習 1 ⑵ 根のはたらき子葉の数葉脈のようすくきの断面のようす根のようす植物 水や水にとけた肥料を吸収する 単 からだが倒れないように支える 子イネ ムギ 葉 葉でつくった養分をたくわえる サツマイモ 1 枚平行脈ひげ根トウモロコシ類ツユクサなどダリア ヤマノイモ ダイコン ニンジンなどヘチマなど単アブラナ

13 とじこめた空気と水 目に見えない空気を一つの物質としてとらえる 身近で空気や水の性質をどのように利用しているかを考えさせる 指導ページ P 92 ~ 99 1 空気を見つけよう 練習 1,2 空気を集める ビニルぶくろに空気を入れてふくらませる ふたをしたペットボトルにも空気は入っている 空気を入れたゴム風船やゴムまりをおしてみる 空気が縮む ( 体積が小さくなる ) 手をはなす もとの大きさにもどる ⑵ 空気を見つける水中でコップを逆さにたてると水が入ってこない ( 空気があるから ) ななめにして空気をにがす ( 水中に空気のあわが見える ) ⑶ 風木の葉がゆれたり, 温かい風 冷たい風で空気の動きを感じとる 2 とじこめた空気と水をおしちぢめよう 練習 4 とじこめた空気に力を加えるちぢめ方 注しゃ器の中の空気をピストンでおす おす力がつよいとき ピストンをおし返す力もつよくなる ⑵ とじこめる空気の体積を変えて力を加える同じ注しゃ器のとき, 空気の体積が大きいほど体積の変化は大きくなる ⑶ とじこめた水に力を加える注しゃ器の中の水をピストンでおす 体積変化がない ⑷ 空気と水をいっしょにとじこめて力を加える 空気の量が多いとき体積変化が大きい 水の量は体積変化にえいきょうしない 3 空気でっぽうと水でっぽう 空気でっぽう 1 前玉が飛び出すわけ空気がもとの体積にもどろうとする力がはたらく 2 前玉を遠くまでとばす方法 おしぼうをいきおいよくおす 長いつつを使う 玉をすきまができないようにつめる 3 空気のかわりに水を入れたとき水はちぢまないから飛ばない ⑵ 水でっぽう おしぼうに布をきつくまいてつめる 遠くまで水をとばすには いきおいよくおす 水の出る穴を小さくする ⑶ ペットボトル水でっぽう 右の図のように, 左のストローから空気を入れると, 右のストローから水が出る 1 空気を見つけよう 空気の存在は吹く風などで古くから知られていたが, その成分はここ 200 年あまり前にようやく明らかになった 空気の成分は酸素と窒素が 1:4 わずかな二酸化炭素などの気体からできていて, みな透明な気体で直接に目で見ることはできない ただ, ビニル袋やペットボトルなどにつめることはできる 空気をつめたゴム風船をおすとちぢんだり, 中につまっている空気がおしかえしたりしてくるので, 空気の存在を確かめることができる 手軽に目で見える形で空気の存在を確かめるには, コップを逆さに立てたまま水の中に入れると, コップの中に空気があるので水が入っていかない 二酸化炭素以外はほとんど水に溶けないので, 水中では, コップの中の空気は閉じこめられている コップをななめにすると, あわになって空気がコップから出ていくのが見える 2 とじこめた空気と水をおしちぢめよう 注射器の中の空気をピストンでおしちぢめると, 空気がちぢむことがわかる いきおいよくおすと, 空気のちぢみ方も大きく, 体積が大きく減る [ 圧力 体積 = 一定という関係は, 一般の気体について成り立つ 発見者の名からボイルの法則という ] 注射器の中の水は空気と違ってピストンをおしてもあまりちぢまない 空気の量が多いときは体積の変化 ( 減り方 ) も大きい 一方, 水の量は多くても少なくても体積はほとんど変わらない 3 空気でっぽうと水でっぽう 空気でっぽうの玉を遠くにとばすには, 強い力でおす おす力が強いほど, より遠くへ玉を飛ばすことができる 玉とつつの間にすきまがあると, 空気が逃げるのでいきおいよく飛ばない 水でっぽうでも同様に強い力で押せば, 水はそれだけ遠くに飛ぶ 水の飛び出す穴を小さくすると, 水はさらに遠くに飛ぶ 一定の時間に出る水の量は同じになろうとするので, 出口がせまいときは出す速さを速くしないと, 同じ量を出すことができない 水が出る速さが速くなると, 水はそれだけ遠くまで飛ぶ 発展学習 1 とじこめた空気と水の性質を利用したもの 練習 3 ペットボトルロケット 空気がおされ, 容器には入り切らなくなると飛ぶ ⑵ タイヤ タイヤの空気が車そのものの重さでちぢまり, クッションの役割をしている 2 水と空気の重さ 練習 2,5 水の重さメスシリンダーで水の重さをはかる ( メスシリンダー + 1L の水 ) の重さ-メスシリンダーの重さ = 1L の水の重さ= 約 1kg ⑵ 空気の重さ [1L の空気 = 約 1.3g] 空気を入れたスプレー缶の重さ- 空のスプレー缶の重さ= 空気の重さ スプレー缶内の空気の体積は, 水中のメスシリンダーではかる 空気の重さ 空気の体積 = 1L の空気の重さ

14 水の 3 つのすがた 水の三態とそれぞれの性質について学習する それぞれの状態が日常のどのような場面で使用されているか考える 指導ページ P 100 ~ 107 1 水を熱したときの変化 練習 1,3 ⑵ ⑶ 水のふっとう 右の図のようなそうち で熱する 1 小さなあわが出てくる 2 100 くらいになると, 大きなあわ ( 水じょう 気 ) が出てくる ふっとうしている 3 ふっとう後は, 水がへる ( 水が外へ出たから ) 水じょう気と湯気 湯気 ふっとうしてできた水じょう気がまわりの空気に 冷やされてできた水滴が白いけむりのように見える 水が水じょう気になるときの体積と重さの変化 水 水じょう気 体積 約 1700 倍 重さ 変わらない 2 水から氷, 氷から水への変化 練習 2,3 ⑵ ⑶ ⑷ 水から氷への変化 0 でこおる こおる途中全部が氷になるまで 0 のまま変わらない 寒ざい 温度を下げるはたらきをするもの 氷 3 + 食塩 1( 重さの割合 ) 約 - 21 氷から水への変化 0 でとけはじめる あたためても氷が水になるま で温度は変わらない 熱は氷をとかすのに使われる 氷が全部とけたあとは, 熱すると温度が上がる 水が氷になるときの体積と重さの変化 ( 水以外は, 液体 固体では体積が減る ) 水 氷体積が 1.1 倍にふえる 重さは変わらない 同じ体積の水と氷の重さをくらべる 氷が水に浮くわけ 水 100g,100mL 氷 100g,110mL 同じ体積 [100mL] では, 氷は水 [100g] より軽い ので, 氷は水に浮く 3 水の 3 つのすがた 練習 1,3 ⑵ 水の 3 つのすがた 0 100 氷 水 水蒸気 固体 液体 気体 水のすがたの変化の例 1 コップの水が少なくなる ふたのないコップ 水はじょう発, コップの中 にあった水はへる ラップのふたがあるコップ ほとんどへらない 2 コップやまどガラスに水てきがつく ( 結ろ ) 空気中の水が寒い日の家の内側のまどガラスにつく 冷たいガラスまどのまわりの空気が冷やされて 空気中の水がついている 1 水を熱したときの変化水が水蒸気になるのは, 沸騰するときだけではない 水蒸気は目で見ることができないが, 水は常温でも一部は水蒸気になって空気中に含まれている 気温が高いほど空気は多くの水蒸気を含むことができることは覚えておこう 沸騰は, 水がはげしくわきたって水蒸気に変わること 水が沸騰する温度は 100 である ( というより, 摂氏という温度の単位は, 水の状態変化を基準として, 水の凍る温度を 0 とし, 水が沸騰する温度を 100 として, その間を 100 等分したものである ) 沸騰する間は温度が変わらない 熱は, 水を水蒸気の状態に変化させるために使われるからである ( 水の粒と粒の結びつきを引き離してばらばらにするために使われる ) 水が水蒸気になるとき, 重さは変わらないが, 体積は約 1700 倍にもなる 水はふつうの気圧 (1 気圧 ) では,100 で沸騰するが, 気圧が低くなると温度が 100 にならないうちに沸騰してしまう 高い山に登ると気圧は低くなる 山の上でふつうにごはんをたいたり料理したりするとうまくいかないのは低い温度で水が沸騰してしまうためである 山の上では圧力釜や圧力鍋をつかう 圧力をかけると沸騰する温度が高くなるからである 2 水から氷, 氷から水への変化 たいてい, 液体よりも固体の方が中身がぎゅっとつまっているので同じ体積で比べると固体の方が液体より重い しかし, 水と氷では例外的に氷の方が軽い 氷をつくる小さな粒と粒のすきま ( 密度 ) が水より広いので, 同じ体積で比べると水より軽くなる 水は 4 のとき最も粒と粒の間がつまった状態になる 極地の写真を見ると氷山が浮いているのは水より軽いからである 3 水の 3 つのすがた 水の場合, 暖めると氷 ( 固体 ) は 0 でとけて, 水 ( 液体 ) になり, 100 で沸騰して水蒸気 ( 気体 ) になる このように, 水以外のものも暖めていくと, 固体 液体 気体の順に変化する 固体が液体になる温度 ( 融点 ) や液体が気体になる温度 [ 沸点 ] は水のような純粋な物質では決まっている 発展学習 1 いろいろなものの 3 つのすがた 練習 4 固体, 液体, 気体の特ちょう 1 固体 たたいたり, 押し曲げたりしないと変形しない 2 液体 決まった形がなく自由に形が変わるが, 押しちぢめることはできないので, 体積は変わらない 3 気体 決まった形もなく, 押しちぢめることもできる 形も体積も変化する ⑵ もののすがたの変化の例 1ろうそくがもえるときのすがたの変化固体 ( 室温でのろうそく ) 液体 気体 ( ろうがもえる状態 ) 2ろうのすがたと体積液体より固体の方が体積が小さい 3アルコールのすがたと体積液体より気体の方が体積が大きい 4ドライアイス ( 二酸化炭素 ) のすがたの変化ドライアイス ( 固体 ) 扌二酸化炭素 ( 気体 ) 液体にならない

15 第 11 回 ~ 第 14 回のまとめ 各回の復習を総合的に行う 要点となる部分の名称や性質を正確にとらえるようにさせる 指導ページ P 108 ~ 111 1 11 回の復習 アサガオの花びらのつくり 花びら 5 枚, がく 5 枚, おしべ 5 本 めしべ 1 本 春に種をまき,7 月 ( 日が短くなると ) 開花 子葉 2 まい つる 左まき 2 11 回の復習 アブラナの花びらのつくり ユウガオ ヘチマのなかま 花びら 4 枚, がく 4 枚, おしべ 6 本 めしべ 1 本 ( みつせん 4 個 ) 秋 種まき 発芽, 冬 地面に葉を広げたすがた 春 開花 ( くきの下から上に順に, たくさんの黄色 い花が咲く ) 3 5 12 回の復習 養分をたくわえる部分 う子葉類多くの植物はたねにたくわえる 根 サツマイモ, ニンジン, ダリア 茎 ハス, ジャガイモ, サトイモ 子葉 葉脈 くきの根断面植物単子葉類1 枚平行脈ひげ根 2 枚もうじょう脈 4 12 回の復習 主根 側根 イネ, トウモロコシ, ササ, チューリップ, ユリ, アヤメ, タケ, ツユクサなどそアブラナ, アサガオ, ヘチマ, ホウセンカ, ヒマワリ, タンポポなど 光合成 日光のエネルギーを利用して養分をつくる 二酸化炭素 + 水 養分 [ でんぷん ]+ 酸素 光合成の行われる場所 葉緑体 じょう散 根からの水のきゅうしゅうをよくする 6 13 回の復習 水じょう気のじょう発で温度をさげる 表より, 力 体積 = 600 一定 あ 600 3 = 200, い 600 6 = 100 7 13 回の復習 空気 3L の重さ 382-378.1 = 3.9[g] 空気 1L の重さ 3.9 3 = 1.3[g] 水 1L の重さ = 1kg( 水 1cm3 の重さ = 1g) 1000cm3 = 1L,1000cm3 の重さ = 1000g = 1kg 8 9 14 回の復習 氷 水 0, 水 水蒸気 100 まわりの空気で冷やされた水蒸気 水滴 = 湯気 ふっとう 熱で水 [ 湯 ] がさかんにわき立つ状態 氷 水, 水 水蒸気の状態の変化に熱が使われるた め, 変化の途中では, 温度が変化しない 体積変化 水 氷 ( 約 1.1 倍 ) 同体積では, 氷は水より軽い 水 水じょう気 約 1700 倍 寒ざいの利用氷 3 + 食塩 1-21 1 11 回の復習アサガオの特徴一年草, 短日性 春に種をまき,7 月, 日が短くなると開花 その年のうちに枯れる 花の種類 完全花, 合弁花, 両性花, 虫ばい花花びら 5 枚, おたがいにつけ根でくっついている がく 5 枚, おしべ 5 本, めしべ 1 本, つるは上から見て左巻き ユウガオはヘチマのなかま, 不完全花, 合弁花, 単性花 ( お花とめ花がある ) 2 11 回の復習アブラナの特徴二年 [ 越年 ] 草 秋に芽生え, 越冬し春に成長, 開花 長日性 日が長くなると花が咲く 花の種類 完全花, 離弁花, 両性花, 虫ばい花花びら 黄色,4 枚,1 枚ずつ分かれている おしべ 6 本 ( そのうち 2 本は短い ) 花粉袋 ( やく ) がある めしべ 中央に 1 本 ( 中に子房 ) がく 花のつけ根に 4 枚みつせん めしべのつけ根に 4 こ みつを出し虫をさそう [ 数に注意 ] 3 5 12 回の復習たね以外に養分をたくわえるものに注意 イモ類で, 根にたくわえるもの [ サツマイモ ] と茎 ( 地下茎 ) にたくわえるもの [ ジャガイモ ] を区別する 4 12 回の復習光合成と呼吸, 蒸散光合成は, 緑色植物だけのはたらきで, 太陽の光を利用, 葉緑体 ( 葉の表面の緑の粒 ) で二酸化炭素と水から養分と酸素をつくる 蒸散は葉の小さな穴から水蒸気を出して, 根からの水などの吸い上げをよくするとともに, 蒸発するときにまわりからの熱をうばい, からだの温度を下げる 6 13 回の復習表から, 力が 2,3 倍, になると, 空気の体積は 2 分の 1,3 分の 1, になること また, 力 体積 = 600 になることに気づかせ, この関係を利用して計算する 7 13 回の復習 へった水の体積はメスシリンダーの目盛りを読む 空気の体積は 1 回分の体積 回数で求められる 空気の重さ = 空気の入ったスプレー缶の重さ - 空のスプレー缶の重さ単位 1L あたりの空気の重さ= 空気の重さ [g] 体積 [L] で求められる 8 9 14 回の復習沸騰と蒸発のちがいに注意 沸騰は 100 で水がいっせいに沸きたち水蒸気になる 蒸発は常温で水が徐々に水蒸気となって空気中に出ていく 氷は 0 でとけて水になり, 水は 100 で沸騰して水蒸気になる 状態が変化する間, 熱は状態の変化に使われているので温度が変わらない 水 氷体積は約 1.1 倍 [ 同じ体積で比べると, 氷の方が水よりも軽いことに注意 氷は水に浮かぶ ] 水 水蒸気体積は約 1700 倍 [ 重さは変わらない ] 寒ざい [ 温度を下げる ] には食塩と氷, アルコールとドライアイスなどを使う ふつうは, 固体 液体 気体の順に変化するが, ドライアイスはあたためると液体にならず, 直接気体の二酸化炭素になる

16 なぜ宇宙に浮かぶ星が見えるのかを学習する 星が形づくる星座と季節による変化を学ぶ 星座の観察 指導ページ P 112 ~ 119 1 星座早見の使い方 練習 1 星座早見 観測する日時の星や星座の位置を調べるときに使う 2 枚の円ばんでできている 観測する方位が下になるように持ち, 頭上にかかげると正しい方位になる 2 星座をつくる星 練習 2~4 星座 88 個あり, 時こくや季節によって位置が変わる ⑵ 星座をつくる星の明るさ 明るい方から 1 ~ 6 等星のように等級がつけられ, 1 等級は 21 個ある (1 等星の明るさは,6 等星の 100 倍 ) ⑶ 星座をつくる星の色 表面温度で色がちがう ( 高温 ) 青白 - 白 - 黄 -だいだい- 赤 ( 低温 ) 3 季節と星座 練習 2~4 春に見られる星座 南の空 おとめ座 ( スピカ ) うしかい座 ( アルクトゥルス ) しし座 ( レグルス ) 北の空 おおぐま座( ひしゃくの形をした北斗七星がある ) ⑵ 夏に見られる星座 1 夏の大三角 はくちょう座のデネブ, わし座のアルタイル ( ひこ星 ), こと座のベガ ( おりひめ星 ) の 3 つの星 2さそり座 ( アンタレス ) 南の空の低いところにある 3 天の川 アルタイル ( ひこ星 ) とベガ ( おりひめ ) の間にある無数の星の集まり ⑶ 秋に見られる星座 頭上の空 ペガスス座, アンドロメダ座 秋の四辺形 ペガスス座の 3 つの星とアンドロメダ座の 1 つの星 北の空 カシオペヤ座 (Wの字に見える) ⑷ 冬に見られる星座 1 冬の大三角 ベテルギウス, プロキオン, シリウスの 3 つの星 南の空 オリオン座 ( ベテルギウス, リゲル ) こいぬ座 ( プロキオン ) おおいぬ座 ( シリウス ) 2そのほかの冬の星座おうし座 ( アルデバラン ) ぎょしゃ座 ( カペラ ) ふたご座 ( ポルックス ) 1 星座早見の使い方観測するときの注意 日本で使用するときは, 北半球用を用いる 窓内の方位に注意する 南を下にして考えると, 左 = 東, 右 = 西となるので, 東の空を観測するときは, 右に傾け, 西の空を観測するときは, 左に傾けるとわかりやすい 2 星座をつくる星 ここで言う星の明るさとは, 地球から見たときの見かけの明るさである 地球の近くにある星は明るく, 遠くの星は暗く見える 距離を同じにして, 本当の明るさを比べるとかなりちがったものになる 表面温度が高温な星ほど明るい 赤い色のベテルギウスは表面温度が低いのに明るいのは, 壮年の星に比べ, 年老いて肥満し表面積が非常に大きくなっているからである 光がとどく時間で比べると, 地球から太陽まで光は 8 分 19 秒でとどくが, シリウスまでは 8.7 年, ベガ ( おりひめ星 ) まで 16 年, アルタイル ( ひこ星 ) まで 25 年, 北極星まで 400 年, デネブまでは,1800 年かかる なお, 光が 1 年に進む距離は 9 兆 4600 億 km(1 秒間に約 30 万 km) である 星が実際にはどのくらい遠く離れているかわかるだろう 3 季節と星座季節 ( 四季 ) の星座 春 しし座が南の空高く見え, その前足にはレグルスが輝き, その西側ではふたご座のカストルとポルックスが同じような光を放っている 春の大三角 うしかい座のアルクトュルス, おとめ座のスピカ, しし座のデネボラの 3 つの星をつないでできる大きな三角形をいう 北の空では, こぐま座の上におおぐま座 ( 北斗七星 ) がますを下に向け, りゅう座がこの 2 つの星座の間を大きく S 字にうねって, 地平線の近くに頭をたれている 夏 低い南の空にルビーのように赤く見えるのはさそり座のアンタレスである さそり座の東には, 弓に矢をつがえさそりをねらっている狩人姿のいて座がある 秋 大きな正方形をえがいてペガスス座が南天高く現れる 北斗七星は北の空に横に寝て, 東京付近では柄の 3 つの星が横たわっているのが見えるだけだが, 北極星をはさんで反対側のカシオペヤ座は, 一晩中見えるようになる 北の空で秋が深まる頃, 天の川にそって, おうし座が角の先に明るい星をつけ頭を地平線にすりつけるようにのぼってくる 冬 夜空には, オリオン座を中心に明るい星がたくさんかがやき, 四季を通じて最も美しい オリオン座の東にこいぬ座のプロキオン, 南東に恒星ではいちばん明るいシリウスが輝き, オリオン座のベテルギウスと結んでできる冬の大三角のまん中を天の川が通っている こいぬ座の北には 2 つの明るい星, ふたご座のカストルとポルックスが見える オリオン座の 3 つの星を結んで, ななめ右上にのばすと明るい星アルデバランがあり, このあたりがおうし座である その付近に五角形の星座ぎょしゃ座がある 発展学習 1 季節によって見える星座が変わる理由 練習 3,4 見える向き 南の空の星座は, 地球の公転により季節ごとに変わる 北の空に見える星空は変わらない 2 星の種類 練習 1,5 こう星 自分で光を出す星 ( 太陽等 ) ⑵ わく星 こう星のまわりを公転する星 太陽のまわりのわく星は 8 つあり, その 1 つが地球 ⑶ えい星 わく星のまわりを公転する星 地球のえい星は月

17 星座の動き 星の 1 日の動きと地球の自転との関わりについて学習する 星の 1 年の動きと地球の公転との関わりについて学習する 指導ページ P 120 ~ 127 1 星の 1 日の動き 練習 1,3 南の空を通る星の動き 太陽や月と同じように, 東から出て西にしずむ ⑵ 北の空の星の動き 北極星を中心に反時計回り, ⑶ 1 時間に約 15 度ずつ回って 見える 北極星 いつも真北の空に見えるこぐま座の 2 等 方位と星の動き 星 ほとんど動かない 北 北極星を中心に反時計回りに回転している 東 右上 ( 東の地平線 南 ) の方向に動いていく 南 右 ( 東から西 ) の方向に動いていく 西 右下 ( 南 西の地平線 ) の方向に動いていく 2 星の 1 年の動き 練習 1,2,4 ⑵ ⑶ 南の空を通る星の動き 毎日同時刻に星座の位置を観察し続けると, 少し ずつ東から西に動いていくように見える 北の空の星の動き 毎日同じ時刻に星座の位置を観察し続けると, 北 極星を中心に反時計回りに 1 か月につき約 30 度ず つ動いていくように見える 季節の星座が見える位置 季節ごとの星座 地球の公転で季節によって見え 方位と星座 る星座が変わる 例冬の南の空 オリオン座が見えるとき, 東はし し座 ( 春の星座 ), 西はペガスス座 ( 秋の星座 ) が見える 3 北極星の見つけ方 練習 3 ⑵ 北極星の見つけ方 1 北斗七星から見つける 下の図のように, 北斗七星のひしゃく形をした 先の 2 つの星 A,B の長さを 5 倍ほどのばした 位置 2 カシオペヤ座から見つける 下の図のように,W の形の 2 辺をのばし, その 交わったところ C から星 D を結び, その長さを 5 倍ほどのばした位置 北極星の高度 東京では約 36 度 北に行くほど 高度が高い ( 赤道では地平線 (0 度 ), 北極では真上 ) 1 星の1 日の動き 地球は地軸 ( 北極と南極を結ぶ軸 ) を中心として, 西から東の方向に 1 日 (24 時間 ) に 1 回転 (1 時間につき 15 度 = 360 24) 星や太陽は 1 時間に 15 度ずつ東から西へ動く ( 北極星は, 地軸の延長上にあるので, ほとんど動いていない ) ように見える 西暦において, 紀元前から中世までの長い間, 地球の周りを太陽や星が回っているという考えである天動説が信じられていた しかし天動説では惑星の複雑な動きを説明するのが難しかった 例えば, 金星の宵の明星と明けの明星の位置の交替は太陽と地球を結ぶ軸上に中心をもつ小さな円周をくるくると回りながら地球のまわりを回るからであるなどと説明されていた 16 世紀の中頃, ポーランド人のコペルニクスが初めて太陽中心説 ( 地動説 ) を唱え, 後に有名な科学者ガリレオがそれを著書 天文対話 でくわしく紹介して広く知られるようになった 当時教会が彼に地動説を広めることを禁止したとき, それでも地球は動いている と強い信念を述べた 地動説では, 地球から見て行きつ戻りつする外惑星の動きは簡単に説明できる 地球の公転周期が短いので外惑星を追い越すとき逆行するように見える 2 星の1 年の動き 地球は太陽のまわりを1 年間 (12 か月 ) で1 回, 公転している 同時刻に観察すると, 星は1か月ごとに 30 度 (= 360 12) ずつ動いていくようにみえる 季節によって見える星座がちがうのも, 地球の公転による 地球をはさんで太陽と反対側の星座が見えている 春分のころ太陽がうお座の近くにあるとき, 反対側のおとめ座やしし座が見えている 星占いで使う 12 星座は春分点 (3.23) を起点にその人の生まれ月に太陽から最も近い星座をいう しかしかなり昔 ( 約 2000 年前 ) にきめたので現在の太陽の位置は星占いのそれより1か月くらいおくれてくる ( 現在の春分点はうお座だが, 占いの基準をきめたころの春分点はおひつじ座の西端あたりにあった ) 3 北極星の見つけ方 春の北の空 よいのころになると, 北斗七星が左, カシオペヤ座が右にあるので, そこから見つける 夏の北の空 よいのころになると, カシオペヤ座が北東, 北斗七星が北西にあるので, そこから見つける 秋の北の空 ほぼ春と逆の位置になるが, カシオペヤ座が高くのぼると, 北斗七星はあまり見えなくなるので注意する 冬の北の空 カシオペヤ座が西に傾くと東から北斗七星が見える 北海道は, 高緯度なのでどちらも沈まない 発展学習 1 星の動きの計算問題 練習 4 例題 1 北の空 北極星を中心に 1 時間に 15 度左回りに動く 同時刻( 異なる月で観測 ) 北極星を中心に 1 か月に 30 度左まわりに動く 例題 2 同じ位置に見えるとき( 異なる月で観測 ) 1 か月に 2 時間ずつ早くなる 例 1 月に 20 時に見えたら,2 月は 18 時に見える

18 夏の植物 夏に花がさく植物の代表的な草花を覚えさせる 通学路など身近な場所にさく花の名前や色をとらえさせたい 指導ページ P 128 ~ 135 1 野原で見られる草花 花をさかせる草春からさく草 オオバコ 4 ~ 9 月, 白い花, ふみつけに強い カタバミ 5 ~ 10 月, 黄色い花がさく 夏だけさく草 ドクダミ 日あたりの悪いところにある ヒルガオ, ヤブガラシ, ヘクソカズラ くきがつる状 ( つる性植物 ) になっている 夏から秋にさく草 オオマツヨイグサ 黄色い花が夜さく エノコログサ ( ねこじゃらし ) 目立たない花がさく ⑵ 葉をしげらせる草秋の花 ヨモギやススキは夏に成長 2 花だんで花をさかせる草花 練習 1 花が数時間でしぼんでしまう草アサガオは夜明け前, マツバボタンは朝, オシロイバナは夕方にさく どの花も同じ花はさかない ⑵ 小さな花の集まりをさかせる草ヒマワリ, ヒャクニチソウ, ダリア 何日もさき続ける たくさんの花の集まり,1 つの花のように見える ⑶ そのほかの花をさかせる草夏 ~ 秋 ホウセンカ, タチアオイ, グラジオラス, カンナ 3 田畑の植物 練習 2,4 イネのなかま イネ 気温の高い晴れた日, 午前 9 時 ~ 午後 1 時ごろ穂の上から下へ順にさく トウモロコシ お花 : 茎の上, め花 : 葉のつけ根 ⑵ ヘチマのなかま お花とめ花がさく ツルレイシ( ゴーヤー ), カボチャ, キュウリ, スイカなど ⑶ そのほかの作物 ラッカセイ 花がさき終わると, 茎がのび土にもぐり, 土の中で実が成長する ナス, トマト, ソバ 花を咲かせ, 実をつける 4 木のようす 練習 1 夏に花をさかせる木 アジサイ, クチナシ, ネムノキ, キョウチクトウなど 夏のはじめ サルスベリ, ムクゲ 8 月 ⑵ 実ができる木 イチョウ 秋に黄色く熟してギンナンになる クヌギ 去年の春さいた花 今年の秋に実がなる ウメ 6 月ごろ黄色い実になる ⑶ サクラのようす 葉を落とした後, 冬芽ができる 1 野原で見られる草花 夏は気温も高く, 日ざしも強いので, 植物はよく成長する 夏に花が咲く代表的な植物 ( テキストのような植物 ) についてカラー写真の豊富にのった図鑑で形状や色を確認してみる できれば図鑑を手に自分の足で野原や雑木林を歩いて自分の目で草花を観察する 3 田畑の植物 ヘチマ育ち方 発芽したヘチマは子葉が 2 枚でてから, 本葉が出る まきひげでからだを支えながら成長, 気温が高く晴れた日によく成長する 昼と夜では, 夜の方がよく成長する 花のようす 1 つのかぶにお花とめ花が別々に咲く ( 単性花 ) 花びら, がくはともに 5 枚, それぞれ根本がくっついている ( 合弁花 ) お花は花粉を出す め花はがくの下に子房がある ( 受粉後, 実 ) お花のおしべとめ花のめしべは先が 3 つに分かれている 実のでき方 お花の花粉が虫に運ばれてめ花のめしべの先につき ( 受粉 ), 子房がふくらんで実になる 4 木のようす アジサイ 赤むらさき, 青むらさき色の花が 6 月 ~ 7 月にさく 枝先に 15cm くらいの大きな球状の花をつけるが, これは花ではなく, がくが集まったもの ほんとうの花は, それぞれのがくの中心に 1 つずつある 秋の雑木林は熟した実が豊富である 木の実は自然の保存食である 雑木林にすむリスなどの小動物は冬にそなえて木の実をたくわえておく 人類も農耕を始める前の森林や雑木林で狩猟 採集生活をしていた時代には, 木の実を集め, 貯えておき, 狩りの獲物の少ない冬の食料にしていた 発展学習 1 グリーンカーテン 練習 3 植物でつくるカーテン つる性植物で, まどやかべをおおうことで, 日かげをつくり, じょう散の性質を利用して, 温度上昇をふせぐ役割がある 2 イネの花のつくり 練習 4 花びらのかわりにえいというからでつつまれている おしべ 6 本, めしべ 1 本 ( 先は 2 つ に分かれている ) 花が開いて受粉後, えいは閉じて, その中の子ぼうが大きくなり, 実となる 3 水辺や水中で見られる植物 練習 2 水の深さなどによってはえている植物の種類が変わる 背の高いアシ, ガマなど 葉を水に浮かべるスイレンなど 水中にはマツモ, クロモなどの水草 水面にからだ全体が浮かんでいるウキクサ, ホテイアオイ

19 夏の動物 天気 夏に活発に活動する生物の中から身近な生き物について学習する 夏の気温と天気の変化について学習する 指導ページ P 136 ~ 143 1 植物に集まるこん虫 練習 1,4 草花に集まるこん虫 1 花のみつや花粉を食べる成虫 モンシロチョウ 白や黄色の花に集まる アゲハ ネムノキ, ヤツガラシの花に集まる ミツバチ, クマバチ 花のみつや花粉を集める スズメガ 夜に花が咲くオオマツヨイグサ, カラスウリに集まる 2 葉を食べるこん虫 トノサマバッタなどバッタのなかま イネのなかまの植物を好む ⑵ 木に集まるこん虫 1クヌギやコナラの木のしる ( 樹液 ) を食べる成虫昼 オオムラサキ[ 日本の国蝶 ], キマダラヒカゲ, カナブン, コガネムシ, スズメバチ夜 カブトムシ, クワガタ, ガ 2 木のみきを食べるこん虫カミキリムシやクワガタムシのよう虫 3 木の葉を食べるこん虫オオムラサキのよう虫やミノガのよう虫のミノムシカブトムシのよう虫 くさった葉 ( ふよう土 ) 4セミのなかまセミの成虫 木の中のしるを食べる セミのよう虫 木の根のしるを食べる 2 水辺や水中で見られる動物 練習 1 水辺で見られる動物 シオカラトンボ, ギンヤンマ 水中や水草に産卵 ゲンジボタル, ヘイケボタル 夜に活動し光を発する 水辺の植物に産卵 ⑵ 水面や水中で見られる動物 水面 アメンボ, ミズスマシ 水中 ゲンゴロウ, マツモムシ 水の底 カワニナ, タニシ, タガメ, ヤゴ, アメリカザリガニ 3 そのほかの動物のようす ヒキガエル おたまじゃくしが春にふ化し, 夏にカエルとなり, 夜活動する いろいろなこん虫 ( ミミズ, カタツムリ ) を食べる ⑵ ツバメ 春に日本にくる 2 回の子育てをする 4 夏の天気 練習 2 梅雨 6 ~ 7 月ごろ, 北海道以外の日本の各地でふり続く雨 南から順に梅雨明けし, 本かく的に夏が来る ⑵ 夏の天気 1 夏の気温 8 月に気温が最も高くなる 2 夕立 夕方に気温の下がるころ, かみなりをともなうはげしい雨が短時間ふる 3 夕立をふらせる雲 積乱雲 ( 入道雲 ) 1 植物に集まるこん虫 えさのちがいに注意 ハチのなかまはみつとともに花粉もえさにするが, チョウのなかまは花のみつだけをすう モンシロチョウの目には赤い花は見えない モンシロチョウは黄色や白に集まる 同じチョウでも, モンシロチョウとアゲハのなかまとでは集まる花の種類がちがう カマキリやクモは肉食で, 花に集まる虫たちを花のそばで待ち伏せをしてとらえて食べる 雑木林 クヌギなどの樹液にたくさんのこん虫が集まる 昼と夜とでは集まるこん虫の種類が違う 雑木林のこん虫のおもなすみか 木の葉ですみかをつくる: キタテハ, ミノムシなど 木の皮の下やみきの中にすむ: カミキリムシなど くち木の中にすむ: クワガタ, カブトムシなど 土の中, 落ち葉の下にすむ : カブトムシのよう虫など 樹液に集まる: カブトムシ, オオクラサキなど 2 水辺や水中で見られる動物 水の深さに応じて, すみ分けている アメリカザリガニは本来は日本にいなかった 外国からウシガエルのえさとして持ち込まれたものがふえた帰化生物である タガメは水にすむこん虫ではもっとも大きく生きた魚さえもとらえてえさにしてしまう 3 そのほかの動物のようす カエルは冬に産卵し, 冬は冬眠し,5 月ごろから活発に活動し, 卵は春にはふ化し, 約 2 か月半で夏にはカエルになる 1 年で 2 ~ 3 倍に成長する ( オタマジャクシとカエルのちがいや変態のしかたなどについて復習する ) 4 夏の天気 梅雨 梅の実が熟する頃に降る雨という意味 北の気団と南の気団が日本の南側でぶつかりあっていすわり続けるとき北海道以外の日本の各地でじめじめとした長雨が降り続く 南東から吹く季節風が, 大平洋の湿った暑い空気を日本に持ち込むので, 日本の夏はむし暑い 雷 雲 ( 積乱雲 ) と雲, 雲と地上の間に一時的に強い電流が流れること 空気中を流れる電流は, 空気とのまさつで, するどい音や光 ( 稲妻 ) を出す 発展学習 1 春に見られるチョウと夏に見られるチョウ 練習 3 モンシロチョウとアゲハのからだは, どちらも春より夏の方が大きく, 羽のもようがはっきりしている 2 動物の活動するはんいと時間 練習 5 活動するはんいなわばりがある動物 アユ, メダカ ( 魚 ), シジュウカラ ( 鳥 ), アメンボ, ギンヤンマ ( こん虫 ), サル, イヌ ( けもの ) ⑵ 夜に活動する動物 スズメガ, カブトムシ, クワガタムシ, ゲンジボタル, ヘイケボタル, ヒキガエル 3 天てき 練習 3 動物がほかの動物を食べるものがおり, 動物 Aが動物 Bを食べるとき, AはBの天てきとなる セミの天敵セミの幼虫を食べる アリ, モグラセミの成虫を食べる カマキリ, クモ, スズメ

20 第 16 回 ~ 第 19 回のまとめ 植物やこん虫の分類は図鑑や野外で目で見て覚えると定着させやすい 方角による星の動きを定着させる 指導ページ P 144 ~ 147 1 第 16 回の復習 星座早見で観察するとき, 観察した方位が下になるようにして見る 2 第 16 回の復習 夏に見られる星座 はくちょう座, わし座, こと座 ( 夏の大三角 ) 最も明るい星 1 等星 ( シリウス [ おおいぬ座 ]) 星の色は表面温度のちがいによる ( 低温 ) 赤 <だいだい< 黄 < 白 < 青白 ( 高温 ) 3 第 17 回の復習 北極星 地球の地 ( 自転 ) 軸の延長上にあるので動かない 明るさは 2 等星 こぐま座に含まれる星 図 1 ~ 図 4 の順に, 北, 南, 東, 西の空の星の動き 星 1 時間ごとに 15 度 (= 360 24) 動く 北の空では, 反時計まわりに, 南の空では東から西へ動く 自転する地球から見ると, 星が動くように見える 4 第 17 回の復習 同時刻に見える星の位置 1か月で 30 度動く 5 第 18 回の復習 カタバミ 黄色い花, 夜に花と葉をとじる ヒマワリ, ダリア 小さな花の集まりが 1 つの花に見える アサガオ 夜明け前に花がさく 数時間でしぼむ カラスウリ 夜にさく アジサイ 花びらのように見える部分はがく グリーンカーテン つる性植物を育ててつくった植物のカーテン 6 第 18,19 回の復習 開花時期春 ナズナ春 ~ 夏 オオバコ夏 ヤブガラシ 1 年中 タンポポ ( セイヨウタンポポ ) 夕立 夕方, 積乱雲によって, かみなりをともないはげしく短時間にふる雨 水中にいる動物 タニシ, ゲンゴロウ, タガメ 7 第 19 回の復習 日本の国蝶 オオムラサキ セミのなかま オスはメスを呼ぶために鳴く ツバメは, 巣を家ののき下などにつくり子育てをする ナナホシテントウは, アブラムシの天てき 8 第 19 回の復習 水辺や水中の動物 水上 トンボ 水面 アメンボ 水中 やご ( トンボの幼虫 ), ゲンゴロウ 水底 タニシ, アメリカザリガニ, メダカ やご( トンボのよう虫 ) 水中で生活 肉食で小さな虫や魚を食べる 貝のなかま タニシ, カワニナ 2 第 16 回の復習 星座全体の形状と1 等星など目立つ星を目安にさがす 昔の人々は, 主な星をつないで見て, いろいろな動物の形を想像した カシオペヤやオリオンのような特別な名前には神話や伝説がある 星座の名をつけた古代ギリシアの人々は先祖から伝わる神話から名をつけた 夏の大三角 1 等星デネブ, アルタイル, ベガを線で結んでできる二等辺三角形 冬の大三角 1 等星ベテルギウス, プロキオン, シリウスを結ぶとほぼ正三角形になる ふつう表面温度が高い星ほど明るく見える しかし温度の低い( 赤い ) ベテルギウスが明るく見えるのはその表面積が非常に大きいから なお, 太陽は表面温度 6000 度で黄色 恒星の表面温度としては中程度 3 第 17 回の復習 星の1 日の動きは地球の自転による見かけの動き 北極星は地球の地軸 ( 南極と北極を結んだ直線 )( 自転軸 ) の延長上にあるので動かない 地球の自転,24 時間で1 回転 (360 度 ) 星は 1 時間で 15 度 (= 360 24) 星の1 日の動き ( 東 西 ) と地球の自転の向き ( 西 東 ) は, ちょうど逆になっている ふつう南を向いて星を観測する場合, 左手は東, 右手は西である ( 地図を見る場合, ふつう北を上にして見て, 左が西, 右が東と覚えているが星の観測では逆になることもあるので注意する ) 4 第 17 回の復習 月と時刻, 分けて計算する 5 月 20 日の 20 時と 8 月 21 日の 2 時の星の位置の違い まず 3 か月後の同じ時刻 左に 90 度次に, 午前 2 時 ( つまり午後 8 時から 6 時間後 ) さらに左に 90 度 5 第 18 回の復習植物のなかまを分けて覚える ヘチマ, キュウリ, スイカ, メロン, カボチャはすべてウリ科の植物 6 第 18,19 回の復習 春に咲く花夏に咲く花を分けて覚えておく 7 第 19 回の復習 日本の国蝶は, オオムラサキ 大きなむらさき色の羽を広げると, 9cm ほどにもなる セミは成虫で生きている期間は短い その間になかまをふやさなければならない 8 第 19 回の復習 水辺の生き物は, 動物も植物も種類によってすむ場所が決まっている 植物 水辺の背の高い アシ, ガマ 葉を水面に浮かべる スイレンなど 水面にからだ全体が浮かんでいる ウキクサ, ホテイアオイ 水中 マツモ, クロモ動物 池や川の上空 ギンヤンマ, シオカラトンボ 水面 アメンボ, ミズスマシ 水中 ゲンゴロウ, マツモムシ 水の底 カワニナ, タニシ, やご, タガメ, アメリカザリガニ