<ライフプランニング>

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(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

<ライフプランニング>

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

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[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

Ⅰ ワンルームマンション経営と節税 税務署 確定申告 税金還付 20 万 ~30 万円 ワンルーム家賃収入ローン元利返済サラリーマンマンション A 氏 1 戸所有月 70,000 円月 60,000 円 銀行 年 30,000 円 月 8,000 円 固定資産税 管理会社 1 ワンルームマンション投

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

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消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

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税金読本(13-2)直系尊属からの贈与の贈与税非課税制度

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

法人税 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設教育資金贈与の見直し非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予制度の見直し法人税率の引き下げについて 個人 (20 歳以上 50 歳未満の者に限る 以下 受贈者 という ) の結婚 子育て資金の支払に充てるためにその直系尊属 ( 以下

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

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4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

4.住宅取得等資金の非課税の適用を受ける場合編

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

(3) 年金所得者公的年金等の収入金額が400 万円以下であり かつ その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20 万円以下である場合には 確定申告の必要はありません また 上記 (2) 又は (3) に該当する方であっても 医療費控除や住宅借入金

教育資金の一括贈与に係る非課税特例の創設

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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税制改正を踏まえた生前贈与方法の検討<訂正版>

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4.住宅取得等資金の非課税の適用を受ける場合編

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

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平成27年度税制改正要望結果について

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4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

2011年度税制改正大綱(相続・贈与税)

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税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

平成16年版 真島のわかる社労士

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

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同 修繕 基本融資額 補修資金引方移転資金整地資金 730 万円 440 万円 440 万円 引方移転資金と整地資金の両方を利用する場合は 合計で 440 万円が限度となる 引方移転資金および整地資金は 補修資金と併せて利用する場合に限り利用できる (2) 東日本大震災被災者向け特例措置 の改正 1

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#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

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別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

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教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置のポイント 1 平成 25 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの間に行われた 直系尊属 ( 祖父母 父母さまなど ) からの書面による贈与により取得したご資金を お孫さまなどの名義の口座にお預入れした場合に 実際に教育資金として支払わ

1. 贈与税のながれ はじめに行う作業 1 データの 新規追加 2 税理士登録 3 受贈者登録 4 贈与者登録 贈与税申告書の作成 5 贈与税申告書 の作成 その他の帳票作成 印刷 6 税務代理権限証書 の作成 印刷 2

1 夫が亡くなったとき 40 歳以上 65 歳未満で 生計を同じくしている子がいない妻 2 遺族厚生年金と遺族基礎年金を受けていた子のある妻 (40 歳に達した当時 子がいるため遺族基礎年金を受けていた妻に限る ) が 子が 18 歳到達年度の末日に達したため 遺族基礎年金を受給できなくなったとき

未成年者が口座開設者となり 原則として その親権者等が未成年者を代理して運用管理等を行います ジュニアNISA 口座に受け入れることができる上場株式等の新規投資による受入限度額 ( 非課税枠 ) は年間 80 万円です その非課税期間は最長で5 年間となります 一般のNISAの場合は 新規投資による

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このうち 申告納税額がある方 ( 納税人員 ) は640 万 8 千人で は41 兆 4,298 億円 申告納税額は3 兆 2,037 億円となっており 平成 28 年分と比較すると 人数 (+0.6%) (+ 3.4%) 及び申告納税額 (+4.6%) はいずれも増加しました 所得者区分別の状況イ

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Japan Tax Newsletter

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

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第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

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テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

平成23年度税制改正の主要項目

第 5 章 N

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

国民年金基金は国民年金の第1号被保険者(自営業の方やフリーで働く方、およびその配偶者の方)の保険料を納めている方で、20歳以上60歳未満の方が加入することができます

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

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平成 27 年度 3 級 FP 技能検定試験対応 制度改正資料 ライフプランニングと資金計画リスク管理金融資産運用タックスプランニング不動産相続 事業承継 平成 27 年 4 月 1 日現在で適用されている法令等に基づいて作成した制度改正資料です FP 試験において押さえておきたい主な内容を掲載していますのでご確認ください なお 該当ページには 平成 26 年度用 3 級テキストの該当ページを記載しています - 山田コンサルティンググループ- 株式会社東京ファイナンシャルプランナーズ

< ライフプランニングと資金計画 > 1.70 歳未満の高額療養費制度が改正されました 平成 27 年 1 月 70 歳未満の高額療養費制度の所得区分が 3 区分から 5 区分に細分化されまし た <70 歳未満の高額療養費制度 ( 平成 27 年 1 月以降 )> 対象者算定基準額 ( 月額 ) 多数該当高所得者167,400 円 +( 医療費 -558,000 円 ) 1% 93,000 円一般標準報酬月額 83 万円以上標準報酬月額 53 万円 ~79 万円標準報酬月額 28 万円 ~50 万円標準報酬月額 26 万円以下 低所得者 ( 住民税非課税 ) 252,600 円 +( 医療費 -842,000 円 ) 1% 140,100 円 80,100 円 +( 医療費 -267,000 円 ) 1% 44,400 円 57,600 円 44,400 円 35,400 円 24,600 円 ( 注 ) 低所得者とは 市町村民税非課税者および生活保護法に規定する要保護者 該当ページ P20 2. 介護保険の自己負担割合が改正されます 平成 27 年 8 月以降 一定以上所得のある第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) については 介護 サービスの自己負担割合が 1 割から 2 割に引き上げられます 該当ページ P23 3. 公的年金の改正 (1) マクロ経済スライドが初めて実施されます 平成 16 年公的年金改正によりマクロ経済スライドの導入が決まっていましたが デフレ経済下では実施されないことになっています そのため これまでにマクロ経済スライドが実施されたことはありませんでしたが 平成 27 年度に初めて実施されます 該当ページ P24 追加 (2) 国民年金保険料が改正されました 平成 27 年度の国民年金保険料は月額 15,590 円です 該当ページ P27 1

(3) 厚生年金保険料率が改正されました 平成 27 年 4 月 1 日現在の厚生年金保険料率は 17.474% です 平成 27 年 9 月以降は 17.828% となります 該当ページ P27 (4) 老齢給付の年金額が改正されました ( 平成 26 年度 ) ( 平成 27 年度 ) 該当ページ 老齢基礎年金 772,800 円 780,100 円 P30 P35 物価スライド率 0.961 使用しない P33 P43 65 歳未満の配偶者 : 65 歳未満の配偶者 : 加給年金額 222,400 円 ~386,400 円子 :2 人目まで222,400 円 224,500 円 ~390,100 円子 :2 人目まで224,500 円 P34 3 人目以降 74,100 円 3 人目以降 74,800 円 (5) 老齢厚生年金の報酬比例部分および定額部分の計算式が変わりました 老齢厚生年金の報酬比例部分および定額部分の計算式が変わりました マクロ経済スライドが実施されたことで 物価スライド特例措置による計算は行われず 本来水準による計算となります 平成 27 年度の計算式は 次のとおりです 1 報酬比例部分報酬比例部分 =ア平成 15 年 3 月以前の期間分 +イ平成 15 年 4 月以降の期間分 アの期間分の報酬比例部分 = 平均標準報酬月額 乗率 (7.125~9.5/1000) 平成 15 年 3 月までの加入月数イの期間分の報酬比例部分 = 平均標準報酬額 乗率 (5.481~7.308/1000) 平成 15 年 4 月以降の加入月数 2 定額部分定額部分 =1,626 円 生年月日に応じた率 (1.000~1.875) 厚生年金加入月数 平成 26 年度までの計算式で用いた 1.031 および物価スライド率( 平成 26 年度は 0.961) は使用しません 該当ページ P33 P34 2

(6) 在職老齢年金の支給停止額が改正されました 60 歳台後半の在職老齢年金の支給停止調整額が 46 万円から 47 万円に変更されまし た なお 60 歳台前半の在職老齢年金の支給停止調整開始額 28 万円に変更はありません 該当ページ P36 (7) 障害給付の年金額が改正されました 該当 ( 平成 26 年度 ) ( 平成 27 年度 ) ページ 障害基礎年金 1 級 772,800 円 1.25 780,100 円 1.25 P38 障害基礎年金 2 級 772,800 円 780,100 円 P38 障害基礎年金の子の加算額 2 人目まで :222,400 円 3 人目以降 :74,100 円 2 人目まで :224,500 円 3 人目以降 : 74,800 円 P38 (8) 遺族給付の年金額が改正されました ( 平成 26 年度 ) ( 平成 27 年度 ) 該当 ページ 遺族基礎年金 772,800 円 780,100 円 P41 遺族基礎年金の子の加算額 遺族厚生年金の中高齢寡婦 加算 2 人目まで :222,400 円 3 人目以降 :74,100 円 2 人目まで :224,500 円 3 人目以降 : 74,800 円 P41 579,700 円 585,100 円 P43 なお 遺族厚生年金の年金額についても計算式が変わりました 上記 (5)1 報酬比 例部分を参照してください 報酬比例部分 =( ア平成 15 年 3 月以前の期間分 +イ平成 15 年 4 月以降の期間分 ) 3/4 該当ページ P42 3

< リスクと保険 > 1. 保険業法が改正され 保険募集の基本的ルールが創設されます 保険業法の改正法案が平成 26 年 5 月に成立し 保険募集におけるルールが見直されます 改正のポイントは 1 保険募集の際の情報提供義務 意向把握義務などの保険募集に係る基本的ルールの創設 2 代理店などの保険募集人に対する体制整備義務の導入 の2 点です 保険募集の基本的ルールの創設とは これまで法律上に定められていた 不適切な行為の禁止 に限らず 情報提供義務や意向把握義務など 積極的な顧客対応を求める義務を導入するということです なお 施行日は公布日から2 年以内に政令で定める日 ( 平成 28 年 5 月予定 ) です 該当ページ P112 に追加 4

< 金融資産運用設計 > 1.NISA の改正が行われます ( 平成 28 年 1 月 1 日以後の適用 ) 非課税投資額の上限を年 100 万円から年 120 万円に引上げ 未成年者を対象とした ジュニア NISA の創設 ( 非課税投資額の上限は年 80 万円 ) 該当ページ P156 5

< タックスプランニング > 1. 住宅借入金等特別控除 ( 住宅ローン控除 ) の適用期限が延長されました 消費税率 10% への引上げ時期が 1 年半延期されたことにより 住宅借入金等特別控除 ( 住 宅ローン控除 ) の適用期限が 平成 29 年 12 月 31 日から平成 31 年 6 月 30 日までに延長さ れました 該当ページ P235 6

< 不動産運用設計 > 1. 消費税率 10%( 国税たる消費税 7.8% 地方消費税 2.2%) への引上げ時期が延長され ました 引上げ時期平成 27 年 10 月 1 日から平成 29 年 4 月 1 日から 該当ページ P278 2. 土地の売買による所有権の移転登記について 登録免許税の税率の軽減措置 (1,000 分 15) の適用期限が延長されました 適用期限平成 27 年 3 月 31 日まで平成 29 年 3 月 31 日まで 該当ページ P279 3. 住宅用建物の所有権保存登記 所有権移転登記および住宅取得資金の貸付等にかかる抵 当権設定登記について 登録免許税 ( 税率 ) の軽減措置の適用期限が延長されました 適用期限平成 27 年 3 月 31 日まで平成 29 年 3 月 31 日まで 該当ページ P279 4. 宅地等の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例措置 ( 課税標準を固定資産税評価 額の 2 分の 1) の適用期限が延長されました 適用期限平成 27 年 3 月 31 日まで平成 30 年 3 月 31 日まで 該当ページ P280 5. 住宅および土地の取得に係る不動産取得税の標準税率 ( 本則 4%) を 3% とする特例 措置の適用期限が延長されました 適用期限平成 27 年 3 月 31 日まで平成 30 年 3 月 31 日まで 7

該当ページ P280 6. 住宅用地に係る固定資産税 都市計画税の軽減措置の対象から 空家の敷地が除外さ れます ( 平成 28 年度分から適用 ) 住宅用地に係る固定資産税 都市計画税の軽減措置の対象から 空家等対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 27 年 5 月 26 日から施行 ) に基づく必要な措置の勧告の対象となった特定空家等の敷地が除外されます ( 平成 28 年度分から適用 ) なお 特定空家等とは 下記の状態にある空家等をいいます 1そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態 2そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態 3 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態 4その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態 該当ページ P281 P282 8

< 相続 事業承継設計 > 1. 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税の特例 の適用期 限が延長され 非課税限度額が拡大されました 平成 21 年度に創設された 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の 非課税の特例 の適用期限が 平成 26 年 12 月 31 日から平成 31 年 6 月 30 日に延長されま した また 延長に合わせて非課税限度額も以下のとおり変更となりました 住宅の取得等の契約の締結期間 区分 消費税 10% 適用者左記以外の者 ( 注 ) 耐震 エコ バリ アフリー住宅 一般住宅 耐震 エコ バリ アフリー住宅 一般住宅 平成 26 年 1,000 万円 500 万円 平成 27 年 1,500 万円 1,000 万円 平成 28 年 1 月 ~9 月 1,200 万円 700 万円 平成 28 年 10 月 ~29 年 9 月 3,000 万円 2,500 万円 1,200 万円 700 万円 平成 29 年 10 月 ~30 年 9 月 1,500 万円 1,000 万円 1,000 万円 500 万円 平成 30 年 10 月 ~31 年 6 月 1,200 万円 700 万円 800 万円 300 万円 ( 注 ) 消費税 8% で購入した者 個人間による売買で中古住宅を契約した者 該当ページ P322 2. 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置 の適用期限が延長され 教育資金の 使途の範囲が拡大されました 適用期限平成 27 年 12 月 31 日まで平成 31 年 3 月 31 日まで 平成 25 年度に創設された 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置 の適用期限 が 平成 27 年 12 月 31 日から平成 31 年 3 月 31 日に延長されました また 対象となる教 育資金の範囲に通学定期券代 留学渡航費等が追加されました 該当ページ P323 3. 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置 が創設されました 平成 27 年度税制改正において 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置 が創設されました 平成 27 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの間に行われる直系尊属から子や孫に対する結婚 子育て資金の一括贈与について 適用要件を満たす場合に 一定額まで贈与税が非課税となります 9

本制度の適用要件等は次のとおりです 贈与者受贈者の直系尊属 ( 父母や祖父母 ) 受贈者 20 歳以上 50 歳未満の者 ( 子や孫 ) 贈与財産 贈与手段 結婚 子育て資金 ( 注 1) の支払に充当するための金銭等 金銭等を金融機関 ( 注 2) に信託等する 受贈者は金融機関を経由して非課税申告書を納税地の所轄税務署長に提出し申告なければならない払出しの受贈者は結婚 子育ての支払いに充当したことを証する書類を金融機関に提出確認等しなければならない非課税限度額受贈者 1 人につき 1,000 万円 ( 結婚に際して支出する費用は 300 万円が限度 ) ( 注 1) 結婚に際して支出する婚礼( 結婚披露を含む ) に要する費用および引越に要する費用のうち一定のもの および 妊娠や出産に要する費用 子の医療費や保育料のうち一定のもの をいいます ( 注 2) 信託会社 ( 信託銀行を含む ) 銀行および金融商品取引業者( 第一種金融商品取引業を行う者に限る ) をいいます 該当ページ P323 3 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置 のあとに新制度と して追加 4. 住宅取得等資金に係る相続時精算課税制度の特例 の適用期限が延長され 適用対象 となる増改築等の範囲が拡大されました 平成 26 年 12 月 31 日まで 平成 31 年 6 月 30 日まで 平成 15 年に創設された 住宅取得等資金に係る相続時精算課税制度の特例 の適用期限が 平成 26 年 12 月 31 日から平成 31 年 6 月 30 日に延長されました また 適用対象となる増改築等の範囲に 一定の省エネ改修工事 バリアフリー改修工事 給排水管または雨水の浸入を防止する部分に係る工事 が加えられました 該当ページ P326 10

平成 27 年度 3 級 FP 技能検定試験対応 制度改正資料 2015 年 6 月 29 日発行 制作 著作 発行株式会社東京ファイナンシャルプランナーズ 無断複写 複製 頒布を禁じます