地域医療連携室だより Vol.21 H23.4 院長挨拶今年度は 初心に帰り この地域の中核病院として 役割を確認していくことを 課題 として取り組んでまいります 市民病院だけでなく 地域の力 の中で 役割を果たしていくことが重要であると考えています いよいよ地域での医療連携が問われていくのだと感じています 津島市民病院では 電子カルテ DPCを4 月から導入しました まだ日も浅く 何かと皆様にご迷惑をお掛けしております 今後 この経験を生かし 院内の診療情報の管理など さらに発展していけると考えています この度の東北地方太平洋沖地震 大津波では 多くの方々が犠牲になられました また 現在も多くの方々が避難所などで不自由な生活をされています 被災者の方々に心からお見舞いを申し上げ より早く確実な復興をお祈りします 津島市民病院では 災害拠点病院として 被災地からの患者さんの受け入れについて できる限りの協力をしてまいります また 被災地への支援についても 4 月 8 日から 愛知県病院協会などからの要請により 第一陣として 医療チームを派遣いたしました また 支援として 義捐金や医薬品などを お送りしています 今後もこの地域の皆様と力を合わせて 被災された皆様の応援をしていきたいと考えています 人事異動 ( 医師 ) 採用 7 名 (4 月 1 日 ) 退職 4 名 (3 月 31 日 ) 脳神経外科部長小池譲治形成外科医長宮本英治形成外科主任医長宮田弥千代循環器科医師山田崇史 循環器科医長舟橋栄人形成外科医師五島幹太 呼吸器科医長小川知美循環器科医師藤田雅也 形成外科医師田口佳広 小児科医師工藤隆史 内科医師田中孝守 ( 別添 4 月採用新任医師紹介 を参照ください ) 4 月からの診療体制について ( 別添 外来診療医師一覧表 を参照ください ) 病診連携栄養指導ついて ( 別添平成 22 年度 病診連携栄養指導実績報告書 を参照ください )
MIM(Medical Information Map) 設置についてのご案内 4 月 1 日より 市民病院 1 階アトリウムに全国初の 医療機関マップ付ディスプレイ を設置しました これは 市民病院が地域の病院や診療所との医療連携を図る上で 患者さんの身近にある連携医療機関の名称や診療科目などの情報を提供するものです 簡単なタッチ操作で検索 印刷もできるため 今後の活用が期待されます イベント お出かけ情報 日時場所内容 4 月 29 日 ( 祝 金 ) AM10:00~PM4:00 5 月 24 日 ( 火 ) PM1:30~M3:30 6 月 12 日 ( 日 ) AM10:00~PM4:00 6 月 17 日 ( 金 ) PM1:30~ PM3:00 天王川公園 保健センター ヨシヅヤ本店 神島田公民館 出張健康チェック健康相談 栄養相談 血管年齢測定 血圧測定 がん予防啓発 くすりの相談 運動相談など HAPPY マタニティストレッチ編 助産師がお腹の中の赤ちゃんをイメージできるような お話や 快適な妊娠 出産 育児ライフをできるような お話 妊婦さん向けのストレッチなど出張健康チェック健康相談 栄養相談 血管年齢測定 血圧測定 がん予防啓発 くすりの相談 運動相談など 健やかに老いるための秘訣老筋力アップに必要なこと 日常生活でできる簡単ストレッなど 地域医療連携室から 平成 22 年度は 多くの患者さんをご紹介いただき誠にありがとうございました 平成 23 年 4 月に 地域医療連携室スタッフも替わりました 地域医療の進展のため 情報の配信をはじめ 開業医の先生方とともに地域医療連携を推進していきたいと考えています 今後も よろしくお願い申し上げます 津島市民病院医療社会事業部 28-5151 内線 2112 Fax 28-6653 地域医療連携室水谷室長 城 白川 山田 加藤 http://www.tsushimacity-hp.jp
病診連携栄養指導実績報告 (H22.4~H23.3) 平成 22 年度の病診連携栄養指導は 11 件のご依頼を頂きありがとうございました 連携の流れとして定着してきましたので さらなる努力をしてまいりたいと思います 以下に 1 年間の実績をご報告いたします 対象者年齢は 平均 57.3 歳ですが30 代の若い方も2 名あり 疾病罹患早期よりの食事療法の重要性をお話ししました また 多くの患者さんは 2 件から3 件の病名を持ち 生活習慣病は重複して発症することが分かります 21 年度では その生活習慣の問題点として 間食の過剰摂取が一番多く挙がりましたが 22 年度は間食に加え塩分過剰摂取 運動不足等 5つ以上の問題点を抱えておられる方も多く 1 回の栄養指導ではご理解いただけないと感じることもありました 長年の食事の習慣を すぐに変えることは難しいものです 3か月から半年程度経過しての再指導も効果的であると考えます さらなるご依頼をお待ちしています また 当院では医師 看護師 薬剤師 理学療法士 検査技師 管理栄養士が糖尿病について順に話しをする 糖尿病教室 も無償で開催しております 患者さん同士で病気に対する悩みの共感ができ 自分だけではない! と心強く感じた と好評を頂いております 2か月で4 回を1サイクルとして実施しておりますので 日程についてもお尋ねください 他病院に通院中の患者さんも楽しみに通っていただいております 22 年度はお世話になりありがとうございました 23 年度につきましても引き続きよろしくお願いいたします 診療報酬上栄養指導が算定可能な疾患名 腎疾患 心疾患 妊娠高血圧症 胃 十二指腸潰瘍 消化管術後 炎症性腸疾患 ( クローン病 潰瘍性大腸炎性大腸炎 ) 高度肥満 ) 高度肥満 (BMI30 (BMI30 以上以上 ) ) 高血圧 肝疾患 糖尿病 貧血 膵疾患 脂質異常症 痛風 栄養管理室 ( 文責杉本 )
日頃は 病診連携を通じて何かとお世話になり 心よりお礼申し上げます 今年度から形成外科医長として赴任いたしました宮田弥千代と申します どうぞよろしくお願い致します 形成外科は比較的新しくできた科であり 扱っている疾患が少し分かりにくいというご指摘をよく受けます この場をお借りして 少し診療内容をご紹介させていただければと思います 形成外科とは 英語で Plastic and Reconstructive Surgery と言います Plastic とは 形を作るという意味です Reconstructive とは再建 もしくは復元するという意味です すなわち形成外科とは 1 体表面の見た目の異常に対して 外科的治療を行う 2 手術や外傷で無くなってしまった組織を手術によって再建し 正常に近づける ということを診療する外科の一分野です したがって 見た目を整えるのが大きな目的なので 手術の仕上がりにはこだわりがあります まず切開線を決めるデザインに時間をかけ なるべく目立ちにくい最少の切開となるように細心の注意を払い また創縁が挫滅しないように フックで軽くつまみながら 細い糸で縫合する等 縫うことにとことんこだわります 当院での手術は皮膚腫瘍が多く 粉瘤や母斑 脂肪種などの良性腫瘍から 基底細胞癌などの悪性腫瘍まで様々ですが 大きなものは 腫瘍を摘出後に皮弁形成を行い再建します 病理組織結果はご紹介していただいた施設に ご報告するよう心がけています また 眼瞼下垂や逆まつげなどの眼瞼手術も積極的に行っています ( 保険診療 ) 眼瞼下垂は 老人性には主に挙筋前転を行い 顔面神経麻痺症例は眉毛挙上もおこなっています 上眼瞼の余剰皮膚は症例に応じて眉毛下切開等も行っております また眼瞼睫毛内反に関しては なるべく再発しないように症例に応じて垂直方向 水平方向の弛緩を考慮した術式を選択しています 眼瞼下垂は基本的に入院でおこなっておりますが 患者さんの希望によっては 日帰りでも対応できるようにしております 外傷分野では 顔面骨骨折 また挫創 熱傷 潰瘍など傷全般は創傷被覆材を積極的に利用して創部の湿潤環境を保ち 傷を早くきれいに治すことを目標としています 古い傷跡の保存的治療や手術も行っています 乳癌術後の再建等も行っております 最近は若い乳癌の患者様が増えており メディアにも取り上げられていることから 再建のニーズが高くなってきています また 先天異常の多指症や副耳 耳ろう孔 臍ヘルニアなども手術しています 副耳に関しては 生後 1,2 カ月までならば 局所麻酔での摘出が可能ですので お気軽にご相談ください 自費診療としては ほくろのレーザー治療 しみの治療 ケミカルピーリングや 陥入爪のワイヤー治療などを扱っております 症例によっては大学の医師に応援を頼み 確実で幅広く手術を行っていきたいと考えております また 紹介患者さまは術後の経過に応じてすみやかに紹介先にお返しするなど 病診連携も密にはかりたいと考えております 近隣の先生方におかれましても ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます