Microsoft Word - 形成_2002

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2002 年度形成外科卒業試験問題集 以下の 26 問題の中から出題します 2002 年 11 月 5 日 1)DIC の血液所見で誤りはどれか a.fdp 減少 b. 血小板減少 c.pt 延長 d. フィブリノーゲン減少 e.at-Ⅲ 活性低値 2) 熱傷における気管切開の適応で正しいのはどれか ( 答え2つ ) a. 広範囲熱傷患者 b. 気道損傷の疑われる患者 c. 呼吸管理が必要で気管内挿管が不可能な患者 d. 長期間の気道確保が必要な患者 e.pao2 50mmHg 以下の患者 3)CVP カテーテル挿入に利用できる静脈はどれか ( 答え2つ ) a. 手背静脈 b. 外頚静脈 c. 上腕尺側皮静脈 d. 浅腹壁静脈 e. 足背静脈 4) 熱傷創の局所管理で誤りはどれか ( 答え2つ ) a. 手掌熱傷は保存的に治療する b. 頸部熱傷は減張切開の対象にならない c. 抗生物質の局所散布は受傷早期にのみ有効である d. 四肢減張切開の目的は循環改善である e. 顔面のⅢ 度熱傷は気管内挿管を考慮する

5)Curling ulcer について誤りはどれか ( 答え2つ ) a. 胃 十二指腸に生じる b. 胃酸分泌増加がある c. 多くは穿孔をおこす d. 診断は内視鏡検査が適切である e. ストレスが大きな要因である 6) 植皮の生着機序について誤りはどれか ( 答え2つ ) a. 移植直後 植皮片は移植床にフィブリン網で接着される b. 一般に移植終了時の植皮片はピンク色である c. 移植後 48 時間目頃までは植皮片はフィブリン網で栄養される d.2-3 日目頃より移植床から血管が新生してくる e.5-7 日目に永続的な血管径を形成する 7) 適切な初期治療がなされていない広範囲成人熱傷患者の検査結果はどれか ( 答え2つ ) a. ヘモグロビン 11[g/dl] b. ヘマトクリット値 65% c. 尿比重 1.045 d. 時間尿量 80[ml] e. 中心静脈圧 5cmH2O 8) 頬骨体部骨折の変形で最も見られるものはどれか a. 頬部の扁平化 b. 眼角の挙上 c. 耳前部の突出 d. 眉毛の下垂 e. 眼瞼下垂 9)Blowout fracture で最も典型的な臨床症状はどれか a. 散瞳 b. 眼瞼下垂 c. 眼球上転障害 d. 動眼神経麻痺 e. 流涙

10) 涙道損傷について正しいものはどれか a. 流涙があると涙道損傷と診断する b. 涙小管断裂では 結膜涙嚢鼻腔吻合術を行う c. 涙小管断裂を顕微鏡下で吻合後はステントは不要である d. 上涙小管より下涙小管の損傷のほうが問題である e. 上下の涙小管が断裂したときは 一次的再建は不可能である 11) 新鮮創傷処置で正しいものはどれか a. 擦過創のブラッシングは創が深くなるので行わない b. 血流のない皮膚組織もそのまま温存して縫合する c. 皮下血腫はそのまま圧迫治療する d. 瞼縁 口唇縁などの land mark は まず合わせてから縫合する e. しわに平行な創に対しては Z 形成術を行う 12) 片側下顎骨関節突起骨折で典型的な臨床症状はどれか a. 咬合時下顎が患側に偏移する b. 咬合時下顎が健側に偏移する c. 開口時下顎が患側に偏移する d. 開口時下顎が健側に偏移する e. 開口時咬合時とも下顎偏位を生じない 13) 顔面の深い挫創で眉毛挙上不能となり兎眼が出現したが 口角や口唇の運動障害はなかった 顔面神経のどの枝の損傷が疑われるか a. 側頭枝のみ b. 側頭枝と頬骨枝 c. 頬骨枝と類筋枝 d. 類筋枝と下顎縁枝 e. 下顎縁枝のみ 14) 顔面軟部組織損傷でデブリードマンを最小限に留める必要のある部位はどれか a. 眼瞼 b. 赤唇 c. 前額 d. 鼻根部 e. 頬部

15) 開口障害をきたすことのない顔面骨骨折はどれか a. 頬骨骨折 b. 頬骨弓骨折 c.blowout fracture d. 下顎骨体部骨折 e. 下顎骨関節突起骨折 16) 顔面骨骨折の治療で ワイヤーなどによる内固定を一般的に必要としないものはどれか 2つ選べ a. 鼻骨骨折 b. 外鼻錐体骨折 c. 頬骨弓骨折 d. 頬骨体部骨折 e.le Fort 型骨折 17) 鼻骨骨折の症状について誤っているのはどれか a. 鼻出血を伴うことが多い b. 鼻根部の腫脹 c. 外鼻孔の非対称性 d. 鼻閉 e. 嗅覚脱失 18) 次のうち 骨折線が眼窩を通らないのはどれか 2つ選べ a.le FortⅠ 型骨折 b.le FortⅡ 型骨折 c. 頬骨弓骨折 d. 鼻篩骨合併骨折 e. 前頭部 前頭洞骨折 19) 複視 眼球陥凹を主訴とする顔面外傷のレントゲン診断に有効なのはどれか 1. ウォータース法 2. オルソパントモグラフィー 3. フュージャー Ⅱ 法 4. 副鼻腔 CT 5. 眼窩断層造影選択肢 :a.1,2,3 b.1,2,5 c.1,4,5 d.2,3,4 e.3,4,5

20)tie-over 固定法について誤りはどれか a. 固定が終了すると植皮片の様子が観察できない b. 複雑な局面や形の植皮には適さない c. 縫合糸の瘢痕が目立ち易い d. 過圧迫となることがある e. 植皮片に加える適当な圧は およそ 50mm 水銀柱程度である 21) 遊離植皮の後療法として誤りはどれか a. 色素脱出を避けるため 日光に曝す b. スポンジ圧迫療法により収縮を予防する c. 植皮部は生着後も適当な時期まで圧迫固定を続ける d. 植皮部は伸展位に保つ e. 関節部では適宜運動療法を併用する 22) 遊離植皮術について誤りはどれか a. 植皮片は薄いほど生着しやすい b. 植皮片は薄いほど収縮しやすい c. 植皮片は薄いほど色素沈着しにくい d. 移植床の血行が良いほど生着しやすい e. 移植床と密着しているほど生着しやすい 23)Z 形成術について誤りはどれか a.2 点間の距離の延長効果がある b. 頂角が大きいほど 延長効果は大きい c.2 方向以上にわたる拘縮の改善に用いられる d. 位置の変換に用いられる e. 緊張方向の変換により再拘縮を予防できる 24) 次のうち正しいのはどれか a. 頸部では創の方向は縦にすべきである b. 顔面では瘢痕はきれいになるので 創の方向は気にしなくてよい c. 子供の顔はしわがないのでどの方向に瘢痕を残しても問題にならない d. 胸骨部の創はケロイドになりやすい e. 関節部は瘢痕を残しにくい

25) 皮下血腫について誤りはどれか a. 血腫により縫合部にかかる緊張が増す b. 血腫の器質化により皮下に硬結を残す c. 細菌の培地となりやすい d. 血腫は約 10 日間で液化する e. 血腫除去のためには可及的大きな切開を要する 26) 瘢痕修正に関する記載で誤っているのはどれか a. 前額部の細く長い縦方向の瘢痕に対して W 形成術を行った b. 頬部の外傷後の浅い刺青に対して遊離植皮術を行った c. 瘢痕の発赤硬結が強いため経過をみることとした d.trap door scar に対し Z 形成術を行った e. 被髪頭部の瘢痕を切除する際 毛包に平行になるように切開した

2002 年度形成外科卒業試験問題集解答編 1)a 2)cd 3)bc 4)bc 5)bc 6)c 7)bc 8)a 9)c 10)d 11)d 12)c 13)b 14)a 15)c 16)ac 17)e 18)ac 19)c 20)e 21)a 22)c 23)c 24)d 25)e 26)b 16)b. 外鼻錐体骨折では一般に内固定は必要としないが 鼻の上部がびまん性に折れた場合には内固定する場合もあるそうです c. 頬骨は弱すぎて内固定できません 20)e. 毛細血管の圧は 30mm 水銀柱なので 50mm 水銀柱もの圧で圧迫すると壊死を起こしてしまいます 禁忌!? 22)c. 植皮片は薄いほど色素沈着し易いです が 薄いほうが生着し易いなど何かと扱い易いようです [ 注 : 卒試前に以上の 26 題が公表され ほぼ全てが実際に出題されたようです 2003 年度に関しても同 様の措置が取られれば 後日解説 解答を配布する予定です ]

2003 年形成外科卒業試験問題 1. 創傷治癒のメカニズムとして誤っているものはどれか a. 第 1 期は受傷直後に見られ 結合織の増殖が著明である b. 第 2 期は炎症期で コラーゲン ムコ多糖類の増殖が著明である c. 第 3 期は増殖期で 多くの炎症細胞が活躍する d. 出血期 炎症期 増殖期の順に進行する e. 表皮化は増殖期になってから認められる 2. 創傷治癒を促進するのはどれか a. ステロイドホルモンの投与 b. 低アルブミン血症 c. 抗癌剤の投与 d. ビタミンCの投与 e. 放射線照射 3. 創傷について誤っているのはどれか 2つ選べ a. 一時治癒では受傷後 4~5 時間で線維素による膠着がおこる b. 皮膚の一時治癒はほぼ5 日で完結する c. 健康肉芽組織は接触により出血しにくい d. 二次治癒の本質は収縮と肉芽上の表皮化である e. 成熟期は細胞数が徐々に減少する 4. 創縫合について誤っているのはどれか a. 有毛部以外では創縁が皮膚面に直角になるよう最小限の切除をする b. 挫減創の場合連続縫合が適する c. 結節縫合は連続縫合よりも張力の調節がしやすい d. 真皮縫合により創が正しく適合していれば表面はテープ固定でもよい e. 有毛部では毛根を損傷しないように注意する 5. 創傷治療に影響を与える因子はどれか 1. アミノ酸 2. ビタミンK 3. 成長ホルモン 4. 酸素 5. 微量元素

選択肢 :a.1,2,3 b.1,2,5 c.1,4,5 d.2,3,4 e.3,4,5 6. 剥脱創について誤っているのはどれか a. 長い皮弁の先端は切除を要することが多い b. 術後 trap-door 変形を生じやすい c. 小さい剥脱創は部位によっては全切除して縫合した方がよい d.pressure dressing は創治癒に好影響を与える e. 血腫の心配は少ない 7. 熱傷面積の測定に関して正しいのはどれか a.lnud and Browder の法則は正確な面積を算出できる b.5 の法則では年齢の増加に従い上肢の面積率が大きくなる c. 手掌法による計測は 患者の一側の手掌面面積を約 2% とする d.9 の法則では陰部を 2% と計算する e. 輸液の指標となるのはⅢ 度の熱傷面積である 8. 熱傷創面の消毒に関し誤りはどれか ( 答え 2 つ ) a. ポピドンヨードは緑膿菌に有効である b. 一般に消毒薬は温度が低いほど効果が強い c. クロルヘキシジンは広範な肉芽面に適応となる d. 血液や蛋白の存在は消毒薬の効力を減じる e. ポピドンヨードは 10% 溶液で使用する 9. 広範熱傷の初期治療で正しいのはどれか ( 答え 2 つ ) a. 鎮痛剤の筋注投与 b. 乏尿に対する利尿剤投与 c. 時間尿量 0.5~1ml/kg( 体重 ) の維持 d. 気道熱傷が疑われる患者の経鼻気管内挿管 e. 創部冷却 10. 意識障害のある上半身の熱傷患者が搬送された 先ず行うべき検査はどれか a. 頭部血管造影 ( 答え 2 つ ) b. 気管支内視鏡 c. 血中カルボキシヘモグロビン定着 d. 心電図 e. 脳波

11.DIC の血液所見で誤りはどれか a. FDP 減少 b. 血小板減少 c. PT 延長 d. フィブリノーゲン減少 e. AT-Ⅲ 活性低値 12. 熱傷深度判定で誤りはどれか a. 皮膚消退反応は判定に利用される b. 通常 Ⅲ 度熱傷の創面は赤色である c. 水疱膜の存在は判定の妨げになる d. 熱湯による熱傷は受傷直後には判定できない e. 抜毛が無痛でできるのはⅢ 度である 13. 熱傷ショック離脱期について正しいのはどれか a. 乳酸加リンゲル液を主体とした輸液が行われる b. 尿量減少が特徴である c. 低蛋白血症の補正には新鮮凍結血漿が適応となる d. 心肺の負荷が増加する e. ARDS が発症しやすい 14. 顔面への植皮で適切な donor はどこか 2つ選べ a. 鎖骨部 b. 耳後部 c. 腹部 d. 殿部 e. 大腿外側 15. 片側下顎骨関節突起骨折で典型的な臨床症状はどれか a. 咬合時下顎が患側に偏位する b. 咬合時下顎が健側に偏位する c. 開口時下顎が患側に偏位する d. 開口時下顎が健側に偏位する e. 開口時咬合時とも下顎偏位を生じない

16. 顔面の深い挫創で眉毛挙上不能となり兎眼が出現したが 口角や口唇の運動障害はなかった 顔面神経のどの枝の損傷が疑われるか a. 側頭枝のみ b. 側頭枝と頬骨枝 c. 頬骨枝と頬筋枝 d. 頬筋枝と下顎縁枝 e. 下顎縁枝のみ 17. 顔面骨骨折の画像診断で最も適切な組み合わせはどれか a.waters 法 下顎骨関節突起骨折 b.fuegerⅠ 法 blowout fracture c.towne 法 頬骨体部骨折 d. 顔面軸位撮影 Le Fort 型骨折 e. パノラマ撮影 鼻骨骨折 18.Blowout fracture で最も典型的な組み合わせはどれか a. 散瞳 b. 眼瞼下垂 c. 眼球上転障害 d. 動眼神経麻痺 e. 流涙 19. 頬骨体部骨折の変形で最も見られるのはどれか a. 頬部の扁平化 b. 眼角の挙上 c. 耳前部の突出 d. 眉毛の下垂 e. 眼瞼下垂 20. 頬骨弓骨折の開口障害に最も関与する筋肉はどれか a. 咬筋 b. 外側翼突筋 c. 内側翼突筋 d. 側頭筋 e. 頬筋

2003 年形成外科卒業試験 解答 1. d. 11. a. 2. d. 12. b. 3. b.c. 13. d. 4. b. 14. a.b. 5. b. 15. c. 6. e. 16. b. 7. a. 17. b. 8. b.c. 18. c. 9. c.d. 19. a. 10. b.c. 20. d.

平成 16 年度形成外科卒業試験問題 & 解答 創傷治癒 顔面骨折 熱傷がポイントになります 形成外科のプール問題があるのでそれを見ましょう 昨年は7~13 までがプール問題から出ています 教科書によって記述内容が違うのでこの解答はプール問題の解答を最優先にしました 1 創傷治癒のメカニズムとして誤っているのはどれか a. 第 1 期は受傷直後にみられ 結合織の増殖が著明である b. 第 2 期は炎症期で コラーゲン ムコ多糖の増殖が著明である c. 第 3 期は増殖期で 多くの炎症細胞が活躍する d. 出血期 炎症期 増殖期の順に進行する e. 表皮化は増殖期になってから認められる d. 炎症期 出血期 増殖期 答えd 創傷治癒については解答の最後に解説を載せたので参考にしてみて下さい プール問題の解答と同じような考え方をしているのでちょっと分かりやすくなると思います 2 創傷治癒を阻害するのはどれか 2つ選べ a. ビタミン C の投与 b. 創面の乾燥 c. 血腫の存在 d. 弱酸性 e. 創面の湿潤 a. ビタミン C の投与 但し Vit.Cによりコラーゲンの活性が抑えられるという教科書もあります b. 創面の乾燥 創面に浸出液が覆うことが必要だから c. 血腫の存在 創部に緊張が加わり局所の血行障害を起こして傷の治りが遅くなるから d. 弱酸性 e. 創面の湿潤答えbとc

3 創傷について誤っているのはどれか 2つ選べ a. 一次治癒では受傷後 4~5 時間で繊維素による膠着がおこる b. 皮膚の一次治癒はほぼ 5 日で完結する c. 健康肉芽組織は接触により出血しにくい d. 二次治癒の本質は収縮と肉芽上の表皮化である e. 成熟期は細胞数が徐々に減少する b. 皮膚の一次治癒は どのくらいかかるのでしょう c. 健康肉芽組織は出血しやすい! 答え b と c 4 創縫合について誤っているのはどれか a. 有毛部以外では創縁が皮膚面に直角になるように最小限の切除をする b. 座滅創の場合 連続縫合が適する c. 結節縫合は連続縫合よりも張力の調節がしやすい d. 真皮縫合により創が正しく適合していれば表面はテープ固定でもよい e. 有毛部では毛根を損傷しないよう注意する b. 座滅創の場合 連続縫合は適さない 答え b 5 創傷治癒に好影響を与える因子はどれか 1. アミノ酸 2. ビタミンK 3. 成長ホルモン 4. 酸素 5. 微量元素選択肢 :a.(1,2,3) b.(1,2,5) c.(1,4,5) d.(2,3,4) e.(3,4,5) 1. アミノ酸 2. ビタミンK 3. 成長ホルモン 4. 酸素 5. 微量元素 答え c

6 剥脱創について誤っているのはどれか a. 長い皮弁の先端は切除を要することが多い b. 術後 trap-door 変形を生じやすい c. 小さい剥脱創は部位によっては全切除して縫合した方がよい d.pressure dressing は創治癒に好影響を与える e. 血腫の心配は少ない e. 血腫はできやすい 答えe 剥脱創とは 引き抜き損傷とも言い 事故で指輪がひっかかって指先が引き抜けてしまったりするもの 血行不全による壊死を伴うため動静脈吻合するなど特殊な ope が必要になる 7 熱傷面積の測定に関して正しいのはどれか a.lund and browder の法則は正確な面積を算出できる b.5の法則では年齢の増加に従い上肢の面積率が大きくなる c. 手掌法による計測は 患者の一側の手掌面積を約 2% とする d.9の法則では陰部を2% と計算する e. 輸液の指標となるのはⅢ 度の熱傷面積である b. 5の法則では年齢の増加に従い上肢の面積率は変わらない c. 手掌法による計測は 患者の一側の手掌面積を 1% とする d. 9の法則では陰部を1% と計算する e. 輸液の指標となるのは深達性熱傷 ( 深達性 Ⅱ 度とⅢ 度 ) の面積 答えa 8 熱傷創面の消毒に関し誤りはどれか 2つ選べ a. ポビドンヨードは緑膿菌に有効である b. 一般に消毒薬は温度が低いほど効果が強い c. クロルヘキシジンは広範な肉芽面に適応となる d. 血液や蛋白の存在は消毒薬の効力を減じる e. ポビドンヨードは 10% 溶液で使用する b. 一般に消毒薬は温度が低いほど効果が強いということはない c. クロルヘキシジンは広範な肉芽面に適応にならない

答え b と c 9 広範囲熱傷の初期治療で正しいのはどれか 2つ選べ a. 鎮痛剤の筋注投与 b. 乏尿に対する利尿投与 c. 時間尿量 0.5 から ml/ kg ( 体重 ) の維持 d. 気道熱傷が疑われる患者の経鼻気管内挿管 e. 創部冷却 a. 鎮痛剤の筋注投与より静脈路確保や気道確保が優先される b. 循環血漿量が低下するので輸液前に利尿薬を投与してはいけない c. 循環血漿量維持 d. 気道確保 e. 創部が広範囲の時は冷却し過ぎると低体温に陥る恐れがあるらしい 答えcとd 10 意識障害のある上半身熱傷患者が搬送された 先ず行なうべき検査はどれか 2つ選べ a. 頭部血管造影 b. 気管支内視鏡 c. 血中カルボキシヘモグロビン定量 d. 心電図 e. 脳波 b. 気道の状態をみる c. 一酸化中毒になっていないかをみる 答え b と c 11 DIC の血液所見で誤りはどれか a.fdp 減少 b. 血小板減少 c.pt 延長 d. フィブリノーゲン減少 e.at-Ⅲ 活性低値 a. DIC で FDP は増加する 答え a

12 熱傷深度測定で誤りはどれか a. 皮膚消退反応は判定に利用される b. 通常 Ⅲ 度熱傷の創面は赤色である c. 水疱膜の存在は判定の妨げになる d. 熱傷による熱傷は受傷直後には判定できない e. 抜毛が無痛でできるのはⅢ 度である b. 通常 Ⅲ 度熱傷の創面は白色もしくは褐色である 答え b 13 熱傷ショック離脱期について正しいのはどれか a. 乳酸加リンゲル液を主体とした輸液が行なわれる b. 尿量減少が特徴である c. 低蛋白血症の補正には新鮮冷凍血漿が適応となる d. 心肺の付加が増加する e.ards が発生し易い a. 乳酸加リンゲル液を主体とした輸液は中止し 低 Na の多電解質糖液の輸液に変える b. 尿量は増加する c. 低蛋白血症の補正にはアルブミンを投与する e. ARDS が発生し易い訳ではないのかな 熱傷ショック離脱期は受傷後 48 時間位に起こる 血管透過性亢進が回復 血管内血流量増加 尿量増加 低 K, 低 Na( 水分過剰で低 Na) 膠浸透圧低下 答えd 14 顔面への植皮で適切な採皮部はどこか 2つ選べ a. 鎖骨部 b. 耳後部 c. 腹部 d. 臀部 e. 大腿外側 a. 鎖骨部 b. 耳後部顔面への植皮なので質や色ができるだけ近い部分を使う 答え a と b

15 片側下顎関節突起骨折で典型的な臨床症状はどれか a. 咬合時 下顎が患側に偏位する b. 咬合時 下顎が健側に偏位する c. 開口時 下顎が患側に偏位する d. 開口時 下顎が健側に偏位する e. 開口時 咬合時とも下顎偏位を生じない c. 開口時 下顎が患側に偏位する 答え c 16 下記の神経とその麻痺によって見られる症状の組み合わせで誤りはどれか a. 顔面神経側頭枝 眼瞼下垂 b. 顔面神経頬骨枝 兎眼 c. 動眼神経 閉瞼障害 d. 三叉神経第 Ⅱ 枝 頬の知覚異常 e. 顔面神経頬筋枝 鼻唇溝の消失 a. 顔面神経側頭枝 眉毛下垂が起きるから眼瞼も下垂? c. 動眼神経 閉瞼障害? 眼瞼下垂が起きる 答えc 17 顔面骨骨折の画像診断で最も適切な組み合わせはどれか a. ウォータース法 下顎骨関節突起骨折 b.fuegerⅠ 法 ブローアウト骨折 c.towne 法 頬骨体部骨折 d. 顔面軸位撮影 Le Fort 型骨折 e. パノラマ撮影 鼻骨骨折 a. ウォータース法 下顎骨関節突起骨折 b. FuegerⅠ 法 ブローアウト骨折 c. Towne 法 頬骨体部骨折 d. 顔面軸位撮影 Le Fort 型骨折 e. パノラマ撮影 鼻骨骨折 教科書で確認しましょう 答え b

18 ブローアウト骨折で最も典型的な臨床症状はどれか a. 散瞳 b. 眼瞼下垂 c. 眼球上転障害 d. 動眼神経麻痺 e. 流涙 c. 眼球上転障害 典型的? 答え c 吹き抜け骨折とは 外傷などによって ( パンチを目に食らうとか ) 厚みの薄い眼窩底が容易に損傷することによって起こる 眼窩の内容物が上顎洞に侵入する 症状は眼球の運動障害で複視 下壁骨折の場合は 眼球の上転が障害される あと 眼球陥凹が見られる 19 頬骨体部骨折で見られやすいのはどれか a. 鼻出血 b. 三叉神経第 Ⅱ 枝の麻痺 c. 咬合不全 d. 眉毛の下垂 e. 眼瞼下垂 a. 鼻出血みられることはある b. 三叉神経第 Ⅱ 枝の麻痺 c. 咬合不全 d. 眉毛の下垂 頬骨が内下方に落ち込むことによって起こる e. 眼瞼下垂答えbと d 20 頬骨弓骨折の開口障害に関与する組織はどれか 2つ選べ a. 下顎骨筋突起 b. 外側翼突起 c. 内側翼突起 d. 下顎骨関節突起 e. 側頭筋 a. 下顎骨筋突起

e. 側頭筋 内側へ転位した頬骨弓による側頭筋や下顎骨筋突起の圧迫によって開口障害を生じる 答え a と e 創傷治癒のメカニズム 1) 一時治癒と二次治癒 一次治癒 手術の際に メス で切った所を縫合すると 数日でもとのようにくっついてしまいます このような傷の 治り方 を 一次治癒 といいます 二次治癒 組織の欠損を伴う創傷や 汚染 感染が激しく 一次治癒 が望めないような傷は 縫合せずに 開放創 として管理します 開放創 を湿潤環境で適切に管理すると 繊維芽細胞や弾性繊維などを主体とする 肉芽組織 が増殖してきます 肉芽組織により 創傷面が埋まってくると その上を上皮細胞が覆ってきます ( 下記 : 深い傷の治り方 ) 2) 浅い創傷の治癒と深い創傷の治癒 1. 浅い傷 ( 真皮欠損の無い傷 ) の治り方毛乳頭 汗腺の基底層は真皮層にまで入り込んでいます 浅い傷では 露出した真皮層の表面に これらの表皮細胞の断面が切り株状に広がって存在しており それぞれの 切り株 から表皮の再生が始まるのです だから浅い傷 ( 表皮欠損創 ) は早く治るのです 2. 深い傷 ( 真皮まで欠損した傷 ) の治り方皮下織や筋層が露出している創傷は まず肉芽組織の増殖から治癒が始まります 健康な肉芽組織が創面を覆うと 傷の周囲から表皮の細胞が 移動 して来るとともに 傷そのものが収縮することで 傷が修復されます 3) 創傷治癒に関与する局所的環境因子創傷は 炎症期 増殖期 成熟期 という3 段階を経て治癒します 治癒に関与する局所因子としては 湿潤 感染 異物 壊死組織 温度 酸素濃度 ph 細胞成長因子などを挙げることができます 創傷治癒にとって最も理想的な環境モデルは 火傷の際にできる 水疱 であると言われています 水疱は破れない限り その内部には細菌や異物が入り込むことがなく 水疱自体による保温効果があり 創面の酸素張力も上昇しません 水疱内の浸出液には白血球やマクロファージ 細胞成長因子が豊富に含まれています さらに消毒液や抗生物質などの外用薬が直接創面に投与されることもないので 創面の細胞が傷害を受けることなく増殖することが可能となります 4) 浸出液 とは何か 創傷ができると必ずそこからは 浸出液 が分泌されます 浸出液には各種のサイトカインや細胞成長因子が多

く含まれていて 創傷の修復に重要な役割を果たしています これらの成長因子はお互いに作用し合いながら 血小板や白血球 マクロファージ 繊維芽細胞 上皮細胞などの細胞が 創傷の修復段階に合わせて適切な場面で登場し 増殖するように調節する働きを担っていることが知られています 従って 適切な創傷管理のためには 創面に浸出液を保持することが不可欠ということになります 現在確認されている細胞成長因子の多くは 低濃度で細胞走化性を発揮し 高濃度で増殖を促進することが判っています つまり創傷治癒の初期には 低濃度で上皮細胞や繊維芽細胞を呼び集め その後 濃度が高くなるとこれらの細胞を増殖させて細胞外マトリクスを産生 させる という非常に合理的な機能を持っているのです 適切なドレッシング材を使用することで 創傷面にこれ らの因子を多く含んだ浸出液を保持することが可能となり このこと合理的な創傷治療を実施するための理想的な 環境を作ることを意味すると言うことが出来ます

形成 平成 17 年度形成外科卒業試験創傷治癒 顔面骨折 熱傷がポイントです 形成外科のプール問題があるので見ておきましょう 平成 17 年度は 平成 16 年の問題と 14 題同一でした 過去問をやることが重要です! 教科書でもよく分からないところがあったりして 解説が不十分なところもあると思いますが ごめんなさい 解説中 解答のヒント になる部分には下線をつけました 安村先生に助言を受けたところは載せておきました 1 創傷治癒のメカニズムとして正しいのはどれか a 第 1 期は受傷直後にみられ 結合織の増殖が著明である b 第 2 期は炎症期で コラーゲン ムコ多糖の増殖が著明である c 第 3 期は増殖期で 多くの炎症細胞が活躍する d 出血期 炎症期 増殖期の順に進行する e 表皮化は増殖期になってから認められる 文責小松 解答 d ( 創傷治癒の 7 と類題? 平成 16 年 1 と類題?) 注この問題は頻出問題で 過去問では 創傷治癒のメカニズムとして誤っているものはどれか という出題で 選択肢は上述のものと全く同じ という形式でした 去年の過去問では dを間違いとし 炎症期 出血期 増殖期 の順が正しいとしています しかし 以下の解説を読めば分かると思いますが これは明らかに間違いです dは正しいのです これまでの過去問の答えが間違えているので 注意してください 解説 ; d 創傷治癒過程の概略第 1 期 ; 出血期 or 凝固期 受傷直後は一過性の細血管の収縮が見られ その後毛細血管は拡張し 透過性の亢進や新生血管の増殖が見られる 血小板がこの時期の主役 第 2 期 ; 炎症期 or 白血球期 多核白血球や単球 リンパ球が出現してくる これらの細胞が血管内皮に付着し 炎症性サイトカインにより活性化された血管内皮細胞の間に自身の細胞質の一部を挿入し アメーバ様運動を呈して血管外へ遊出してくる 第 3 期 ; 増殖期 or 合成期 上皮の形成が盛んになる 真皮内では線維芽細胞 肥満細胞 形質細胞 網内系細胞などが活躍を開始する a b 第 3 期の説明 c 第 2 期の説明 d 正しい

e 増殖期より表皮化が見られるという参考書もあるが古い考え方である 今の考えでは 出血期に既に表皮化は認められている ( 安村先生談 ) ( 注 )year note N-15 は以下のようにありますが この分け方も間違いではありません ( 出血期がなく 瘢痕形成期がある点が違う ) ただこの問題では治癒過程の分類は上述のものを使った方が無難です 創傷治癒過程 Ⅰ 期 ; 炎症反応とこれによる壊死物質の吸収 除去期 Ⅱ 期 ; 肉芽形成期と再上皮化期 Ⅲ 期 ; 創傷部の再構築化による瘢痕形成期 2 創傷治癒を阻害するのはどれか (1) ビタミン C の投与 (2) 創面の乾燥 (3) 血腫の存在 (4) 弱酸性 (5) 創面の湿潤 a,(1)(2) b, (2)(3) c, (1)(4) d,(3)(5) e,(4)(5) 解答 b( 平成 16 年 2 と同一問題 ) 解説 ;year note N-15 創傷治癒を遷延化する因子 1 低栄養 低蛋白 2VitC 欠乏 3ステロイド 4 微量元素 (Fe/Cu/Zn) の欠乏 5 末梢循環不良 6 抗炎症薬投与 7 細胞分裂の抑制 8 糖尿病 9 創部圧迫 10 痂皮形成 11 血腫形成 安村先生談 ; dry moist wet 創面を這うように細胞が新生していくが dry では細胞が這いにくい wet では細胞が溺れちゃう Moist が best だね~ 人間は海から生まれたから 湿度が大事なんですよ 3 創傷について誤っているのはどれか (1) 一次治癒では受傷後 4~5 時間で繊維素による膠着が起こる (2) 皮膚の一次治癒はほぼ 5 日で完結する (3) 健康肉芽組織は接触により出血しにくい (4) 二次治癒の本質は収縮と肉芽上の表皮化である (5) 成熟期は細胞数が徐々に減少する

a,(1)(2) b, (2)(3) c, (1)(4) d,(3)(5) e,(4)(5) 解答 b ( 創傷治癒 14 と同一問題 平成 16 年 3 と同一問題 ) 解説 year note N-15 創傷治癒形式 : 以下の一から三期のいずれかの癒合によって治癒する 一期 ; 縫合手術創にみられる (1) 創傷後 4-5 時間後に繊維素による膠着が起こる (2) 7 日目ころには創面全体が肉芽組織に覆われる 二期 ; 開放層にみられる 治癒は遷延し 大量の瘢痕を残して治癒する 創部は白血球などによる壊死組織の除去 吸収 ( 滲出破壊相 ) 毛細管新生と局所の間質から生じた線維芽細胞の増殖 ( 増殖相 ) (4)(5) 線維芽細胞はコラーゲン線維をつくり肉芽が形成 ( 成熟相 ) と進行していく 三期 ; 細菌感染が著しく 直ちに縫合すると 感染を起こし癒合に失敗すると思われる創に対しては開放的に処置し 3-4 日後に縫合 ( 三次治癒 ) すると簡単に癒合し 一次的創閉鎖に成功した場合と同じように治癒する 健康肉芽組織線維芽細胞と毛細血管により構成されている 上皮再生 (+) であり分泌物は少なく 新生毛細血管のループにより表面は顆粒状である (3) 創傷後の健康肉芽は 接触によって出血しやすく 鮮紅色である 線維化がまだ十分でない肉芽組織が 細菌感染には強い抵抗力がある 4 創縫合について誤っているのはどれか a 有毛部以外では創縁が皮膚面に直角になるよう最小限の切除をする b 挫滅創の場合 連続縫合が適する c 結節縫合は連続縫合よりも張力の調整がしやすい d 真皮縫合により創が正しく適合していれば表面はテープ固定でもいい e 有毛部では毛根を損傷しないように注意する 解答 b ( 創傷治癒の 9 と同一問題 平成 16 年 4 と同一問題 ) 解説 安村先生談 ; 連続縫合は何事においてもだめ 皮膚の張力の調整が一回一回縫う結節縫合の方が適しているから ( 私 ) それではどんなときに連続縫合するんですか? 抜糸が面倒臭いときだね!! 5 剥脱創について誤っているのはどれか

a 長い皮弁の先端は切除を要することが多い b 小さい剥脱創は部位によっては全切除して縫合したほうが良い c 術後に皮弁を適度に圧迫すると創治癒に好影響を与える d 血腫の心配はない e 術後変形が目立ちやすい 解答 d ( 創傷治癒 10 と類題 平成 16 年 6 と同一問題 ) 解説過去問解説引用剥脱創引き抜き損傷とも言い 事故で指輪がひっかかって指先が引き抜けてしまったりするもの 血行不全による壊死を伴うため動静脈吻合するなど特殊な ope が必要になる 血腫はできやすい 6 熱傷面積の測定に関して正しいのはどれか a Lund and Browder の法則は正確な面積を算出できる b 5 の法則では年齢の増加に従い上肢の面積率が大きくなる c 手掌法による計測は 患者の一側の手掌面面積を約 2% とする d 9 の法則では陰部を 2% と計算する e 輸液の指標となるのはⅢ 度の熱傷面積である 解答 a ( 熱傷過去問 14 と同一問題 平成 16 年度 7と同一問題 ) 解説 year note L-43 熱傷面積の判定 1 9の法則 - 成人 2 5の法則 - 幼少児 3 手掌法 - 体表面積の 1% が手掌 1 つに相当する 4 Lund and Browder の法則 -かなり正確に算出できる 体表を部位別に区分し 頭部 四肢を年齢別の基準値を使って計算する 熱傷初期 24 時間の輸液 Baxter 法 ; 乳酸加リンゲル 4ml 熱傷面積 (%) 体重 (kg) 熱傷面積にはⅡおよびⅢ 度熱傷を来たした面積を用いる Ⅰ 度熱傷部は熱傷面積として算出しない 7 熱傷創面の消毒に関し誤りはどれか (1) ポビドンヨードは緑膿菌に有効である

(2) 一般に消毒薬は温度が低いほど効果が強い (3) 血液や蛋白の存在は消毒薬の効力を減じる (4) クロルヘキシジンは広範な肉芽面に適応となる (5) ポビドンヨードは 10% 溶液で使用する a,(1)(3) b, (1)(4) c, (2)(4) d,(2)(5) e,(3)(5) 解答 c ( 過去問熱傷 34 と同一問題 平成 16 年 8 と同一問題 ) 解説過去問の解説引用 2 一般に消毒薬は温度が低いほど効果が強いということはない 4 クロルヘキシジンは広範な肉芽面に適応にならない 8 意識障害のある上半身の熱傷患者が搬送された 先ず行うべき検査はどれか (1) 頭部血管造影 (2) 脳波 (3) 血中カルボキシヘモグロビン定量 (4) 心エコー (5) 気管支内視鏡 a,(1)(3) b, (1)(4) c, (2)(4) d,(2)(5) e,(3)(5) 解答 e ( 熱傷過去問 27 と同一問題 平成 16 年 10 と同一問題 ) 解説過去問の解説引用 5 気道熱傷の有無をみる 3 一酸化中毒になっていないかをみる 9 熱傷深度測定で誤りはどれか a 皮膚消退反応は判定に利用される b 抜毛が無痛でできるのはⅢ 度である c 水疱膜の存在は判定の妨げになる d 熱湯による熱傷は受傷直後には判定できない e 通常 Ⅲ 度熱傷の創面は赤色である 解答 e ( 熱傷過去問 5 と同一問題 平成 16 年 12 と同一問題 ) 解説 year note L-42 深度障害組織臨床所見治癒

第 Ⅰ 度 表皮 発赤 軽度の腫脹と疼痛 2-3 日で治癒 瘢痕 (-) 第 Ⅱ 度 真皮浅層 強い疼痛 腫脹 水疱 (+) 1-2 週で治癒 瘢痕 (+) 真皮深層 水疱形成しないこともある知覚は鈍麻 3-4 週で治癒 感染併発でⅢ 度に移行 第 Ⅲ 度 皮下組織 疼痛 (-) 白く乾燥 炭化水疱形成 (-) 1 ヶ月以上小は瘢痕治癒 植皮要 10 熱傷ショック離脱期について正しいのはどれか a 乳酸加リンゲル液を主体とした輸液が行われる b 尿量減少が特徴である c 低蛋白血症の補正には新鮮凍結血漿が適応となる d 心肺の負荷が増加する e ARDS が発生しやすい 解答 d ( 熱傷過去問 2 と同一問題 平成 16 年 13 と同一問題 ) 解説標準形成熱傷ショック期離脱後受傷後 48-72 時間に血管透過性亢進は減退し 浮腫形成に関与していた非機能的細胞外液が血管内に戻り始め 一過性に fluid overload を来たし 1 尿量の増加 2 脈圧の増大 3 心拍出量の増大 4CVP の上昇が見られる 心管理肺系への負荷が肺水腫などを来たしやすい 輸液管理 呼吸管理が重要である a. 乳酸加リンゲル液は中止し 低 Na の多電解質糖液の輸液に変える b. 尿量は増加する c. 低蛋白血症の補正にはアルブミンを投与する e.ards が発生し易い訳ではない 11 眼瞼全層裂創で必ず縫合を必要とするのはどれか (1) 眼瞼結膜 (2) 眼輪筋 (3) 瞼板 (4) 真皮 (5) 眼瞼挙筋 a,(1)(3) b, (2)(3) c, (2)(4) d,(1)(5) e,(4)(5)

解答 a 解説 安村先生談 ; この問題は 眼瞼の縫合は形成外科にやらせる!! ということをみんなに知ってもらいたいんです 眼瞼結膜や眼瞼以外の選択肢はぺらぺら (0.1mm) くらいで縫いたくても縫えない 形成外科以外の医者が眼瞼を縫合するとめちゃくちゃになるから 眼瞼の縫合 絶対形成に紹介する!! とにかくこれだけ覚えてといて下さい 因みに皮膚の厚さは真皮の厚さに比例し 体の中で一番厚いのは 背中 一番薄いのは 眼瞼 です 12 顔面への植皮で適切な採皮部はどこか a 耳後部 b 側胸部 c 腹部 d 臀部 e 大腿外側 解答 a ( 平成 16 年 14 と類題 ) 解説標準形成採皮部位植皮片の採取は 移植範囲の大きさ 顔面のように整容的に重視すべき部位であるかどうか 単に被覆目的で植皮するのか などによって異なってくる 一般的には 移植部周囲皮膚との色調 性状 質感が一致するところが望ましい 特に整容的効果が重要視される顔面への植皮片は 耳後部 鎖骨上窩 前胸部が好適である 安村先生談 ; 何でも近いところが良い Near is better!! 選択肢中 顔面に近い耳後部が良いでしょう 13 病院持込までの切断指末梢側断片の正しい保存方法はどれか (1) 座滅組織はできるだけ取り除く (2) 水道水でよく洗う (3) 生理食塩水で濡らしたガーゼに包む (4) そのまま氷水に浸す (5) ビニール袋に入れて氷水に浸さずに冷却する a,(1)(3) b, (1)(4) c, (2)(4) d,(2)(5) e,(3)(5)

解答 e 解説 安村先生談 ; 組織を水につけると浸透圧差で血管がぼろぼろになっちゃう 座滅組織を取り除くとむき出しになっている血管も取れてしまう たまに どっかの先生が組織を水に放り込んでるけど 絶対やめて!! どうせなら何にもしないでね 14 ブローアウト骨折で最も典型的な臨床症状はどれか a 散瞳 b 眼瞼下垂 c 眼球上転障害 d 動眼神経麻痺 e 流涙 解答 c ( 顔面 9 と同一問題 平成 16 年 18 と同一問題 ) 解説 100% 耳鼻科より眼窩壁骨折 ( 眼窩吹き抜け骨折 ) 青少年に多い 外力が加わることによって 眼底下壁骨の骨折 上顎洞内に眼窩内容が脱出 症状 ; 眼球上転障害 複視 眼球陥没 治療 ; 上顎洞内の脱出物を元に戻して 眼窩底をガーゼを用いて 1-3 週間固定 15 頬骨体部骨折で見られやすいのはどれか (1) 鼻出血 (2) 三叉神経第 Ⅱ 枝の麻痺 (3) 咬合不全 (4) 眉毛の下垂 (5) 眼瞼下垂 a,(1)(2) b, (2)(4) c, (3)(4) d,(1)(5) e,(3)(5) 解答 b ( 平成 16 年 19 と同一問題 ) 解説過去問解説引用 1 鼻出血みられることはある 2 三叉神経第 Ⅱ 枝の麻痺 3 咬合不全 4 眉毛の下垂 頬骨が内下方に落ち込むことによって起こる

5 眼瞼下垂 安村先生談 ; 形成外科専門医試験の問題 難しいねー 16 片側下顎骨関節突起骨折で典型的な臨床症状はどれか a 咬合時 下顎が患側に偏位する b 咬合時 下顎が健側に偏位する c 開口時 下顎が患側に偏位する d 開口時 下顎が健側に偏位する e 開口時 咬合時とも下顎偏位は生じない 解答 c ( 顔面 18 と同一問題 ) 解説過去問解説引用開口時 下顎が患側に偏位する 17 乳房再建術に一般的に用いられる方法はどれか (1) 大胸筋皮弁術 (2) 腹直筋皮弁術 (3) 健側乳房半切除術 (4) ボトックス注入 (5) シリコンインプラント挿入 a,(1)(3) b, (2)(4) c, (3)(4) d,(2)(5) e,(1)(5) 解答 d 解説形成外科手術書より乳房再建術乳癌手術後の乳房の変形は 患者に心理的歪を与え また特製ブラジャーやブラウスを作るなど経済的にも問題があり 日本人の場合は乳房に対する関心が白人に比べて淡白なのか あるいは癌という致死率の高いものが救命されたという観念のためか乳房再建術を望む人は極めて少ない 手術法 ; 術後の瘢痕が著明な場合 余裕がある場合に適応する 側胸部または上腹部からの有茎皮弁が用いられる 皮弁形成のみでは乳房は量的に不足することもあり implant を追加することもある Implant とは プロテアーゼとは 身体組織の欠損や変形を修復するのに組織移植の代わりに用い

る人工物質のことである 形成外科領域では 身体外表に取り付ける装着用プロテアーゼと 手術的にプロテアーゼを挿入する埋入用プロテアーゼがある 埋入用プロテアーゼ=implant protease; 絹糸 腸糸 Silicone などがあるが形成外科ではほぼ silicone を指す (-Si-O-Si-O-) 結合をし 架橋密度を変えることによって いろいろな硬度 弾性の物質を作ることができる 安村先生談 ; 大胸筋は乳房の下にあるから物理的に乳房再建には使えませんよ 18 正しい組み合わせはどれか a 口唇裂 - 鼻咽腔閉鎖機能不全 b 小耳症 - 肋骨移植術 c 母指多指症 - 示指の母指化 d 漏斗胸 - 内視鏡下胸骨挙上用プレート挿入術 e Recklinghausen s disease - 発生頻度 1/10 万 解答 d 解説標準形成 a. 口唇裂 : 口唇部の先天性顔面奇形 鼻咽腔閉鎖機能不全を来たすのは口蓋裂である b. 小耳症 ; 胎生期における外耳原基の未発達のため 著明な耳部組織欠損の結果生じた奇形 治療 : 自家肋軟骨移植による外耳再建術 人工耳介装着 c, 多指症 ; 過剰指は 1-2 本で 小指側より母指側に多い 重複母指 d. 漏斗胸 ;Marfan 症候群でしばしばみられる 症状の強い症例には手術を行う 胸骨翻転術 胸骨挙上法 e.recklinghausen s disease:1/4000 19 よく用いられる術式はどれか (1) 老人性眼瞼下垂症 - 眼瞼皮膚切除術 (2) ケロイド - 遊離全層植皮術 (3) 軟口蓋裂 - 顎裂部骨移植術 (4) 太田母斑 - 組織拡張器挿入術 (5) リンパ浮腫 - リンパ管静脈吻合術 a,(1)(2) b, (2)(4) c, (3)(4) d,(3)(5) e,(1)(5) 解答 e 解説 2 ケロイド; 過形成瘢痕組織で 圧痛や疼痛を伴う 外傷 外科手術 熱傷など重症

の皮膚病の後に真皮および隣接皮下組織中に生じる 黒人に多い 再発を繰り返し 手術は禁忌 3 顎裂部骨移植術は顎裂に行う 裂の分類 ; 口唇裂 顎裂 口蓋裂 4 太田母斑; 真皮のメラノサイト増殖と表皮基底細胞層のメラニン沈着による母斑 女性に多い 片側性 三叉神経第 1 2 枝領域に好発する 治療 レーザー 20 血管柄付遊離皮弁として利用できる組織はどれか (1) 坐骨神経 (2) 浅指屈筋 (3) 硬膜 (4) 腓骨 (5) 空腸 a,(1)(2) b, (2)(3) c, (3)(4) d,(1)(5) e,(4)(5) 解答 e 解説標準形成 血管柄付き遊離神経移植; 神経への動脈 伴走静脈と神経を周辺の結合組織を含めて採取し 移植床の動静脈と吻合し 神経への血行の再開をはかる 橈骨神経 腓腹神経を用いる 血管柄付き筋肉移植 ; 薄筋 広背筋 大胸筋 小胸筋などが利用され 顔面の血管と血管吻合して顔に移植する 血管柄付き遊離骨移植 ; 腓骨 肋骨 腸骨 肩甲骨などを使う 安村先生談 ; 血管柄付き遊離皮弁は組織に垂直に血管が導入しているものが良い 食道癌の根治術で頚部食道を切除した後 空腸移植で再建しますね

形成外科 2006 問 1 創傷について誤っているのはどれか (1) 一次治癒では受傷後 4~5 時間で繊維素による膠着がおこる (2) 成熟期は細胞数が徐々に減少する (3) 健康肉芽組織は接触により出血しにくい (4) 二次治癒の本質は収縮と肉芽上の表皮化である (5) 皮膚の一次治癒はほぼ5 日で完結する a. (1) (2) b. (2) (3) c. (1) (4) d. (3) (5) e. (4) (5) 解答 d 解説 (3) 創傷後の健康肉芽は接触によって出血しやすい (5) 皮膚の一次治癒は 7 日くらいで完結し 創面全体が肉芽組織に覆われる 問 2 創傷治癒を阻害するのはどれか (1) 創面の乾燥 (2) ビタミンCの投与 (3) 弱酸性 (4) 血腫の存在 (5) 創面の湿潤 a. (1) (2) b. (2) (3) c. (1) (4) d. (3) (5) e. (4) (5) 解答 c 解説 (1) 乾燥は創の治癒を障害する (2) ビタミンCは欠乏することで創傷治癒を遷延させる (4) 血腫も血行がないという観点からは異物である 異物の存在により 組織に対して異物反応が生じ 感染の成立を惹起する可能性が高くなる (5) 乾燥を防ぐので創の治癒は障害されない 問 3 熱傷面積の測定と輸液に関して誤っているのはどれか (1)Lund and Browder の法則は正確な面積を算出できる (2)5の法則では年齢の増加に従い上肢の面積率が小さくなる (3) 手掌法による計測は患者の一側の手掌面面積を約 1% とする (4) 輸液の指標となるのはⅡ 度とⅢ 度の熱傷面積である (5) 気道熱傷があれば輸液は熱傷面積からの算出量より少なめに行う 解答 (2) 解説 (1) 体表を部位別に区分し 頭部 四肢を年齢別に記載する方法で 正確な測定手段として用いられる

(2) 乳幼児でも小児でも一側あたり 10% で同じである (3) ただしい (4) 深達性熱傷の受傷面積のほか 患者の体重や体表面積も規準となる (5) 広範囲重傷熱傷の気道熱傷合併例では 大量の輸液療法による肺水腫を合併しやすい このため 循環不全を起こさない最小量の輸液を行うほうがよい 問 4 意識障害のある上半身の熱傷患者に先ず行うべき検査はどれか (1) 頭部血管造影 (2) 脳波 (3) 血中カルボキシヘモグロビン定量 (4) 心エコー (5) 気管支内視鏡 a. (1) (3) b. (1) (4) c. (2) (4) d. (2) (5) e. (3) (5) 解答 e 解説 (3) 一酸化炭素中毒になっていないかを見る (5) 気道熱傷の有無を見る 問 5 熱傷ショック離脱期について正しいのはどれか (1) 乳酸化リンゲル液を主体とした輸液が行われる (2) 尿量減少が特徴である (3) 低蛋白血症の補正には新鮮凍結血漿が適応となる (4) 心肺の負荷が増加する (5)ARDSが発生しやすい 解答 (4) 解説 (1) 輸液は乳酸加リンゲル液から多電解質維持液に変更する (2) 尿量は増加する (3) アルブミン製剤を用いる (4) 循環動態の refilling 現象により 細胞外液が血漿に一過性に多く分布することになり 心肺系への負荷が増加する (5) ARDSは感染期に起こりやすい 問 6 熱傷深度測定で誤りはどれか (1) 皮膚消退反応は判定に利用される (2) 抜毛が無痛でできるのはⅢ 度である (3) 水疱膜の存在は判定の妨げになる (4) 熱湯による熱傷は受傷直後には判定できない (5) 通常 Ⅲ 度熱傷の創面は赤色である

解答 (5) 解説 (5) 通常 Ⅲ 度熱傷の創面は白色もしくは褐色である 問 7 創縫合について誤っているのはどれか (1) 有毛部以外では創縁が皮膚面に直角になるよう最小限の切除をする (2) 挫滅創の場合は連続縫合が適する (3) 結節縫合は連続縫合よりも張力の調整がしやすい (4) 真皮縫合により創が正しく適合していれば表面はテープ固定でもよい (5) 有毛部では毛根を損傷しないよう注意する 解答 (2) 解説 (2) 挫滅創の場合 連続縫合は適さない 問 8 剥脱創について誤っているのはどれか (1) 長い皮弁の先端は切除を要することが多い (2) 小さい剥脱創は部位によっては全切除して縫合したほうがよい (3) 術後に皮弁を適度に圧迫すると創治癒に好影響を与える (4) 血腫の心配は少ない (5) 術後変形が目立ちやすい 解答 (4) 解説 (4) 血腫はできやすい 問 9 眼瞼全層裂創で縫合を必要とするのはどれか (1) 眼瞼結膜 (2) 眼輪筋 (3) 瞼板 (4) 真皮 (5) 眼瞼挙筋 a. (1) (3) b. (2) (3) c. (2) (4) d. (1) (5) e. (4) (5) 解答 a 解説 (1) 眼瞼結膜や瞼板以外の選択肢はぺらぺら(0.1mm くらい ) で縫いたくても縫えないらしい (3) 問 10 挫創部位と再建が必要になる可能性のある構造として正しいものはどれか (1) 鼻翼基部 - 顔面神経 (2) 内眼角 - 涙小管

(3) 外眼角 - 眼輪筋 (4) 手背 - 尺骨神経 (5) 足関節 - 大伏在静脈 解答??? わかりましぇん解説 (1) (2) (3) (4) (5) 問 11 顔面への植皮で適切な採皮部はどこか (1) 耳後部 (2) 側胸部 (3) 腹部 (4) 臀部 (5) 大腿外側 解答 (1) 解説 (1) 整容的効果が重視される顔面への植皮片は耳後部 鎖骨上窩 前胸部が適している 問 12 頬骨体部骨折で見られやすいのはどれか (1) 鼻出血 (2) 三叉神経第 Ⅱ 枝の麻痺 (3) 咬合不全 (4) 眉毛の下垂 (5) 眼瞼の下垂 a. (1) (2) b. (2) (4) c.(3) (4) d. (1) (5) e. (3) (5) 解答 b 解説 (1) みられることはある (2) (3) (4) 頬骨が内下方に落ち込むことによっておこる (5) 問 13 ブローアウト骨折の受傷直後( 受傷から2 週間の間 ) にしてはいけないことはどれか

(1) あくび (2) 顔を洗う (3) 点眼薬をさす (4) 鼻をかむ (5) 眼帯 解答??? わかりましぇん解説 (1) (2) (3) (4) (5) 問 14 陳旧性ブローアウト骨折の症状として正しいのはどれか (1) 兎眼 (2) 睫毛内反 (3) 眼球陥凹 (4) 涙嚢炎 (5) ドライアイ 解答 (3) 解説 (3) ブローアウト骨折とは 外傷などによって( パンチを眼に食らうとか ) 厚みの薄い眼窩底が容易に損傷することによって起こる 眼窩の内容物が上顎洞に侵入する 症状は眼球の運動障害で複視 下壁骨折の場合は眼球の上転が障害される また 眼窩内容の脱出の量に応じて眼球が陥凹する 問 15 病院持ち込みまでの切断指末梢側断片に行った処置で正しいのはどれか (1) 挫滅組織はできるだけ取り除いた (2) 油がついていたがそのまま生理食塩水ガーゼに包んだ (3) 水道水でよく洗って感染源を取り除いた (4) 砂などの異物は除かずにそのまま氷水に浸した (5) ビニール袋に入れて氷水に浸さずに冷却した a. (1) (3) b. (1) (4) c. (2) (4) d. (2) (5) e. (3) (5) 解答 d 解説 (1) 挫滅組織を取り除くとむき出しになっている血管が取れてしまう (2) (3) 組織を水につけると浸透圧差で血管がぼろぼろになる (4) 組織を水につけると浸透圧差で血管がぼろぼろになる

(5) 問 16 正しい組み合わせはどれか (1) 口唇裂 - 鼻咽腔閉鎖機能不全 (2) 大きな母斑 -tissue expander を用いた切除 縫縮術 (3) 母指多指症 - 示指移行による母指化術 (4) 小耳症 - 肋骨フレームによる耳介形成術 (5)Recklinghausen s disease- 発生頻度 1/10 万 解答???(4)??? 解説 (1) 口唇裂とは口唇部の先天性顔面奇形 鼻咽腔閉鎖機能不全をきたすのは口蓋裂である (2) (3) (4) 何かこれがあってるっぽいんだけど (2) と (3) が合ってるんだか間違ってるんだかよくわかりません (5) 発生頻度は 1/4000 である 問 17 片側完全唇顎口蓋裂で問題とならないのはどれか (1) 言語 (2) 聴力 (3) 鼻形態 (4) 歯並び (5) 下顎の成長 解答 (2) 解説 (1) 手術時期が遅れたり再手術が必要となる場合では口蓋裂言語と呼ばれる異常言語が出現する (2) 聴力は特に問題とならない (3) 断裂した口輪筋 鼻部周囲筋の力のアンバランスによる筋緊張のため外鼻変形が生じる (4) 上顎の歯槽骨が小さいことにより 歯の萌出場所が不足し 歯並びが凸凹となること ( 叢生 ) がしばしばみられる (5) 上顎の発育が不良であることにより 相対的に下顎が前突した仮性下顎前突 (pseudoprognatism) という特有な顔貌を呈する 問 18 よく用いられる術式はどれか (1) 老人性眼瞼下垂症 - 眼瞼皮膚切除術 (2) ケロイド- 遊離全層植皮術

(3) 軟口蓋裂 - 顎裂部骨移植術 (4) 太田母斑 - 組織拡張器挿入術 (5) リンパ浮腫 -リンパ管静脈吻合術 a. (1) (2) b. (2) (4) c.(3) (4) d. (3) (5) e.(1) (5) 解答 e 解説 (1) (2) ケロイド 過形成瘢痕組織で 圧痛や疼痛を伴う 外傷 外科手術 熱傷など重症の皮膚病の後に真皮および隣接皮下組織中に生じる 黒人に多い 再発を繰り返し 手術は禁忌 (3) 顎裂部骨移植術は顎裂におこなう (4) 治療はレーザーでおこなう (5) 問 19 乳房再建術に一般的に用いられる方法はどれか (1) 遊離腹直筋皮弁術 (2) 有茎大胸筋皮弁術 (3) シリコンインプラント挿入 (4) 遊離前腕皮弁術 (5) 大腿筋膜による吊り上げ術 a. (1) (3) b. (2) (4) c.(3) (4) d. (2) (5) e.(1) (5) 解答 a 解説 (1) 乳房再建は術後の瘢痕が著明な場合 余裕がある場合に適応する 側胸部または上腹部からの有茎皮弁が用いられる (2) 大胸筋は乳房の下にあるので物理的に乳房再建には使えない (3) 皮弁形成のみでは乳房は量的に不足することもあり implant を追加することもある (4) (5) 問 20 一般的に血管柄付遊離組織移植として利用できる組織はどれか (1) 浅指屈筋 (2) 膝蓋骨 (3) 空腸 (4) 第 1 趾 (5) 硬膜 a. (1) (2) b. (2) (3) c. (3) (4) d.(1) (5) e. (4) (5)

解答 c 解説 (1) 血管柄付筋肉移植には薄筋 広背筋 大胸筋 小胸筋などが利用される (2) 血管柄付遊離骨移植には ひ骨 肋骨 腸骨 肩甲骨などを使う (3) 食道癌の根治術で頚部食道を切除した後 空腸移植で再建する (4) 爪移植の複合組織として用いられる (5) 解説は過去問解説 標準形成外科学 TEXT 形成外科学を参考にしました よくわからんとこもいくつかありましたがまあこんなかんじで 文責 : 生田