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出時に必要な援助を行うことに関する知識及び技術を習得することを目的として行われる研修であって 別表第四又は別表第五に定める内容以上のものをいう 以下同じ ) の課程を修了し 当該研修の事業を行った者から当該研修の課程を修了した旨の証明書の交付を受けた者五行動援護従業者養成研修 ( 知的障害又は精神障

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の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

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リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

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01 【事務連絡】疑義解釈資料(施術管理者の要件関係)

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Transcription:

第 8 回精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針等に関する検討会 平成 26 年 3 月 28 日 参考資料 参考資料 1. 精神科医療の現状 -1-

精神病床数 ( 諸外国との比較 ) 単位 : 床 / 千人 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 0.0 日本 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 Australia Belgium Canada France Germany Ireland Italy Japan Korea Netherlands Switzerland United Kingdom United States 各国により定義が異なる 資料 :OECD Health Data 2012 ( 日 ) 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 精神病床の平均在院日数推移の国際比較 日本 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 Australia Austria Belgium Canada Czech Republic Denmark Finland France Germany Greece Hungary Iceland Ireland Italy Japan Korea Luxembourg Mexico Netherlands New Zealand Norway Poland Portugal Slovak Republic Slovenia Spain Sweden Switzerland Turkey United Kingdom United States 各国により定義が異なる -2- 資料 :OECD Health Data 2012 注 ) 日本のデータは病院報告より

精神疾患の患者数 ( 医療機関にかかっている患者 ) ( 万人 ) 350 300 258.4 302.8 323.3 320.1 250 218.1 204.1 200 150 100 185.2 170 223.9 267.5 290 287.8 外来患者数 入院患者数 * * 一般病床等に入院している患者も含む 50 32.9 34.1 34.5 35.3 33.3 32.3 0 H8 年 H11 年 H14 年 H17 年 H20 年 H23 年 H23 年の調査では宮城県の一部と福島県を除いている 資料 : 患者調査 ( 万人 ) 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 精神病床入院患者の疾病別内訳 32.6 32.9 0.4 0.4 0.7 2.4 3.0 1.8 1.8 21.5 21.2 32.1 32.4 0.4 1.1 1.9 3.3 3.4 1.7 1.7 20.1 19.7 0.3 30.7 0.2 2.3 2.9 1.3 18.5 29.3 2.8 2.6 1.2 17.2 0.2 てんかん アルツハイマー病 血管性及び詳細不明の認知症 精神作用物質使用による精神及び行動の障害統合失調症, 統合失調症型障害及び妄想性障害気分 [ 感情 ] 障害 ( 躁うつ病を含む ) 神経症性障害, ストレス関連障害及び身体表現性障害知的障害 < 精神遅滞 > 5.0 0.0 2.0 2.1 2.2 2.4 2.5 2.6 0.8 0.4 0.4 1.1 1.2 0.8 0.7 0.4 0.4 1.1 1.1 0.7 1.2 1.2 1.5 1.4 0.7 0.7 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H23 年の調査では宮城県の一部と福島県を除いている -3- その他の精神及び行動の障害 その他 資料 : 患者調査

( 単位 : 万人 ) 35 精神病床入院患者の年齢分布 30 25 20 29% 33% 38% 43% 48% 50% 75 歳以上 65~74 歳 55~64 歳 45~54 歳 35~44 歳 15 25~34 歳 0~24 歳 10 5 入院患者の内 不詳のものは除いている 0 S52 S62 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H23 年の調査では宮城県の一部と福島県を除いている 資料 : 患者調査 精神疾患による推計入院患者数 ( 在院期間別 ) 総数 H8 32.9 H11 1.1 34.1 H14 1.1 34.5 H17 1.2 0.8 35.3 H20 1.2 0.7 33.3 H23 1.2 0.4 0.7 32.3 1 年未満 1 年以上 5 年未満 5 年以上 10 年未満 10 年以上 総数は 在院期間が不詳なものも含めた数である H23 年の調査では宮城県の一部と福島県を除いている -4- 単位 : 万人 資料 : 患者調査

疾患別の退院患者平均在院日数の推移 ( 精神病床 ) H8 H11 H14 H17 H20 H23 700 632.5 600 572.2 500 400 437.5 354.3 346.8 373.8 491.8 300 277.1 290.0 200 100 159.7 155.7 111.9 75.8 177.7 0 精神及び行動の障害 ( 合計 ) 血管性及び詳細不明の認知症 アルツハイマー病統合失調症, 統合失調症型障害及び妄想性障害 H23 年の調査では宮城県の一部と福島県を除いている 気分 [ 感情 ] 障害 ( 躁うつ病を含む ) 神経症性障害, ストレス関連障害及び身体表現性障害 その他の精神及び行動の障害 資料 : 患者調査 在院日数別年次推移 ( 精神病床 ) 統合失調症 H23 年の調査では宮城県の一部と福島県を除いている 単位 : 万人 H8 H11 H14 H17 H20 H23 4.3 4.4 4.4 4.5 4.5 4.2 5.1 5.1 5.0 5.0 4.8 4.6 12.0 11.6 10.7 10.1 9.2 8.3 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 1 年未満 1 年以上 5 年未満 5 年以上 認知症 H8 H11 H14 H17 H20 H23 1.2 1.6 1.8 2.2 2.2 2.3 1.2 1.5 0.4 1.9 0.6 2.2 2.1 2.2 0.7 単位 : 万人 0.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 1 年未満 1 年以上 5 年未満 5 年以上 資料 : 患者調査 -5-

精神病床の平均在院日数の推移 在院日数 ( 単位 : 日 ) 496 500 490 492 486 480 471 468 455 460 440 420 441 424 406 400 390 380 377 374 364 360 340 349 338 327 320 318 313 320 307 301 298 292 300 280 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 年間在院患者延数 平均在院日数 = ½ ( 年間新入院患者数 + 年間退院患者数 ) 資料 : 病院報告 100.0% H22 年 6 月精神科病院に入院した患者の入院後 1 年間の月別累計退院率 90.0% 80.0% 70.0% 60.0% 58.1% 70.1% 75.7% 78.8% 81.4% 83.0% 84.3% 85.6% 86.7% 87.6% 50.0% 43.1% 40.0% 30.0% H22 年 6 月入院 20.0% 18.9% 10.0% 0.0% -6- ( 精神 障害保健課調べ )

( 床 ) 単位 : 万 40 精神病床数の変化 35 359,159 358,449 358,153 357,385 355,966 354,448 354,927 354,296 352,437 351,188 349,321 348,121 346,715 344,047 30 9.9 9.8 9.9 9.7 9.5 9.2 9.1 9.4 9.3 9.2 9.1 9.0 8.9 8.8 25 20 15 26.1 26.1 25.9 26.0 26.1 26.3 26.4 26.1 26.0 25.9 25.9 25.8 25.8 25.6 10 5 0 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 一般病院 精神科病院 精神科病院 : 精神病床のみを有する病院一般病院 : 精神科病院及び結核療養所以外の病院 資料 : 医療施設調査 ( 毎年 10 月 1 日時点 ) 2. 改正精神保健福祉法に基づく退院促進措置 -7-

医療保護入院者の退院促進措置に係る主なポイント 退院後生活環境相談員の選任は義務であり 平成 26 年 4 月 1 日時点の医療保護入院者全員に選任されていることが必要 相談員 1 人当たりの担当者数は目安 地域援助事業者として 相談支援専門員がいる事業所 介護支援専門員がいる事業所を規定 地域援助事業者の紹介は努力義務 平成 26 年 4 月 1 日以降に入院した在院期間 1 年未満の医療保護入院者については 医療保護入院者退院支援委員会の開催は義務 ただし 平成 26 年 3 月 31 日以前の入院者及び在院期間 1 年以上の入院者については 任意の開催で可 退院後生活環境相談員の選任 1. 退院後生活環境相談員の責務 役割 (1) 退院後生活環境相談員は 医療保護入院者が可能な限り早期に退院できるよう 個々の医療保護入院者の退院支援のための取組において中心的役割を果たすことが求められること (2) 退院に向けた取組に当たっては 医師の指導を受けつつ 多職種連携のための調整を図ることに努めるとともに 行政機関を含む院外の機関との調整に努めること (3) 医療保護入院者の支援に当たっては 当該医療保護入院者の意向に十分配慮するとともに 個人情報保護について遺漏なきよう十分留意すること (4) 以上の責務 役割を果たすため 退院後生活環境相談員は その業務に必要な技術及び知識を得て その資質の向上を図ること 2. 選任及び配置 (1) 退院に向けた相談を行うに当たっては 退院後生活環境相談員と医療保護入院者及びその家族等との間の信頼関係が構築されることが重要であることから その選任に当たっては 医療保護入院者及び家族等の意向に配慮すること (2) 配置の目安としては 退院後生活環境相談員 1 人につき 概ね 50 人以下の医療保護入院者を担当すること ( 常勤換算としての目安 ) とし 医療保護入院者 1 人につき 1 人の退院後生活環境相談員を入院後 7 日以内に選任すること 兼務の場合等については この目安を踏まえ 担当する医療保護入院者の人数を決めること -8-

3. 退院後生活環境相談員として有するべき資格 1 精神保健福祉士 2 看護職員 ( 保健師を含む ) 作業療法士 社会福祉士として 精神障害者に関する業務に従事した経験を有する者 33 年以上精神障害者及びその家族等との退院後の生活環境についての相談及び指導に関する業務に従事した経験を有する者であって かつ 厚生労働大臣が定める研修を修了した者 ( ただし 平成 29 年 3 月 31 日までの間については 研修を修了していなくても 前段の要件を満たしていれば 資格を有することとしてよいこととする ) 4. 業務内容 (1) 入院時の業務医療保護入院者及びその家族等に対して以下についての説明を行うこと 退院後生活環境相談員として選任されたこと及びその役割 本人及び家族等の退院促進の措置への関わり ( 地域援助事業者の紹介を受けることができること また 本人においては 医療保護入院者退院支援委員会への出席及び退院後の生活環境に関わる者に委員会への出席の要請を行うことができること等 ) (2) 退院に向けた相談支援業務ア医療保護入院者及びその家族等からの相談に応じるほか 退院に向けた意欲の喚起や具体的な取組の工程の相談等を積極的に行い 退院促進に努めること イ医療保護入院者及びその家族等と相談を行った場合には 当該相談内容について相談記録又は看護記録等に記録をすること ウ退院に向けた相談支援を行うに当たっては 主治医の指導を受けるとともに その他当該医療保護入院者の治療に関わる者との連携を図ること (3) 地域援助事業者等の紹介に関する業務ア医療保護入院者及びその家族等から地域援助事業者の紹介の希望があった場合や 当該医療保護入院者との相談の内容から地域援助事業者を紹介すべき場合等に 必要に応じて地域援助事業者を紹介するよう努めること イ地域援助事業者等の地域資源の情報を把握し 収集した情報を整理するよう努めること ウ地域援助事業者に限らず 当該医療保護入院者の退院後の生活環境又は療養環境に関わる者の紹介や これらの者との連絡調整を行い 退院後の環境調整に努めること (4) 医療保護入院者退院支援委員会に関する業務ア医療保護入院者退院支援委員会の開催に当たって 開催に向けた調整や運営の中心的役割を果たすこととし 充実した審議が行われるよう努めること イ医療保護入院者退院支援委員会の記録の作成にも積極的に関わることが望ましいこと (5) 退院調整に関する業務医療保護入院者の退院に向け 居住の場の確保等の退院後の環境に係る調整を行うとともに 適宜地域援助事業者等と連携する等 円滑な地域生活への移行を図ること (6) その他定期病状報告の退院に向けた取組欄については その相談状況等を踏まえて退院後生活環境相談員が記載することが望ましいこと 5. その他 (1) 医療保護入院者が退院する場合において 引き続き任意入院により当該病院に入院するときには 当該医療保護入院者が地域生活へ移行するまでは 継続して退院促進のための取組を行うことが望ましいこと (2) 医療保護入院者の退院促進に当たっての退院後生活環境相談員の役割の重要性に鑑み 施行後の選任状況等を踏まえて 退院後生活環境相談員として有するべき資格等の見直しを図ることも考えられるため 留意されたいこと -9-

地域援助事業者の紹介 1. 地域援助事業者の紹介の趣旨 目的 地域援助事業者の紹介は 医療保護入院者が退院後に利用する障害福祉サービス及び介護サービスについて退院前から相談し 医療保護入院者が円滑に地域生活に移行することができるよう 精神科病院の管理者の努力義務とされているものであり 必要に応じて紹介を行うよう努めること 2. 紹介の方法 (1) 地域援助事業者の紹介の方法については 書面の交付による紹介に限らず 例えば 面会による紹介 ( 紹介する地域援助事業者の協力が得られる場合に限る ) やインターネット情報を活用しながらの紹介等により 医療保護入院者が地域援助事業者と積極的に相談し 退院に向けて前向きに取り組むことができるよう工夫されたいこと (2) 紹介を行う事業者については 必要に応じて当該医療保護入院者の退院先又はその候補となる市町村への照会を行うほか 精神保健福祉センター及び保健所等の知見も活用すること 3. 紹介後の対応 地域援助事業者の紹介を行った場合においては 退院後生活環境相談員を中心として 医療保護入院者と当該地域援助事業者の相談状況を把握し 連絡調整に努めること 4. 地域援助事業者による相談援助 (1) 地域援助事業者は 医療保護入院者が障害福祉サービスや介護サービスを退院後円滑に利用できるよう 当該地域援助事業者の行う特定相談支援事業等の事業やこれらの事業の利用に向けた相談援助を行うこと (2) 医療保護入院者との相談に当たっては 退院後生活環境相談員との連携に努め 連絡調整を図ること (3) 相談援助を行っている医療保護入院者に係る医療保護入院者退院支援委員会への出席の要請があった場合には できる限り出席し 退院に向けた情報共有に努めること -10-

改正精神保健福祉法の施行事項 地域援助事業者 平成 25 年 6 月に成立した精神保健福祉法の一部改正法により 医療保護入院者の地域生活への移行を促進する観点から 精神科病院の管理者に対する相談支援事業者等の紹介努力義務規定が設けられ 平成 26 年 4 月から施行することとされた ( 参考 ) 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 ( 抄 ) 第 33 条の5 医療保護入院者を入院させている精神科病院の管理者は 医療保護入院者又はその家族等から求めがあった場合その他医療保護入院者の退院による地域生活への移行を促進するために必要があると認められる場合には これらの者に対して 厚生労働省令で定めるところにより 一般相談支援事業者若しくは障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第 5 条第 16 項に規定する特定相談支援事業 ( 第 49 条第 1 項において 特定相談支援事業 という ) を行う者 介護保険法第 8 条第 23 項に規定する居宅介護支援事業を行う者その他の地域の精神障害者の保健又は福祉に関する各般の問題につき精神障害者又はその家族等からの相談に応じ必要な情報の提供 助言その他の援助を行う事業を行うことができると認められる者として厚生労働省令で定めるもの ( 次条において 地域援助事業者 という ) を紹介するよう努めなければならない 地域生活支援事業費補助金 相談支援事業所等 ( 地域援助事業者 ) における退院支援体制確保 1. 事業概要精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第 33 条の 5 の規定に基づく地域援助事業者が退院支援体制の確保に要する費用の一部について 補助を行い 医療保護入院者の地域生活への移行を促進する ( 参考 ) 医療保護入院者数 133,096 人 ( 平成 23 年 6 月 30 日現在 ) 1 ヶ月の新規医療保護入院者数 12,484 人 ( 平成 22 年 6 月実績 ) ( 出典 : 精神保健福祉資料平成 23 年度 6 月 30 日調査 ) 2. 補助内容相談支援事業所等 ( 地域援助事業者 ) における退院支援体制を確保するため 通常必要となる職員以外の職員の配置に必要となる賃金や諸経費等について助成 3. 創設年度平成 26 年度 4. 実施主体市町村 5. 補助率 ( 負担割合 ) 1/2 以内 ( 国 1/2 以内 都道府県 1/4 以内 ) 医療保護入院者退院支援委員会 1. 医療保護入院者退院支援委員会の趣旨 目的 医療保護入院者退院支援委員会 ( 以下 委員会 という ) は 病院において医療保護入院者の入院の必要性について審議する体制を整備するとともに 入院が必要とされる場合の推定される入院期間を明確化し 退院に向けた取組について審議を行う体制を整備することで 病院関係者の医療保護入院者の退院促進に向けた取組を推進するために設置 2. 対象者 1 在院期間が 1 年未満の医療保護入院者であって 入院時に入院届に添付する入院診療計画書に記載した推定される入院期間を経過するもの 2 在院期間が 1 年未満の医療保護入院者であって 委員会の審議で設定された推定される入院期間を経過するもの 3 在院期間が 1 年以上の医療保護入院者であって 病院の管理者が委員会での審議が必要と認めるもの 当該推定される入院期間を経過する時期の前後概ね 2 週間以内に委員会での審議を行うこと 入院時に入院届に添付する入院診療計画書に記載する推定される入院期間については 既に当該医療保護入院者の病状を把握しており かつ 1 年以上の入院期間が見込まれる場合 ( 例えば措置入院の解除後すぐに医療保護入院する場合等 ) を除き 原則として 1 年未満の期間を設定すること 入院から 1 年以上の医療保護入院者を委員会での審議の対象者としない場合は 具体的な理由 ( 例えば精神症状が重症であって かつ 慢性的な症状を呈することにより入院の継続が明らかに必要な病状であること等 ) を定期病状報告に記載すること 具体的な理由がない場合は 原則として委員会での審議を行うことが望ましいこと 既に推定される入院期間経過時点から概ね 1 ヶ月以内の退院が決まっている場合 ( 入院形態を変更し 継続して任意入院する場合を除く ) については 委員会での審議を行う必要はないこと 平成 26 年 3 月 31 日以前に医療保護入院した者に対しては 病院の管理者が必要と認める場合に限り 委員会を開催することが可能 ( 経過措置 ) -11-

3. 出席者 1 主治医 ( 主治医が精神保健指定医でない場合は 主治医以外の精神保健指定医も出席 ) 2 看護職員 ( 当該医療保護入院者を担当する看護職員が出席することが望ましい ) 3 退院後生活環境相談員 41~3 以外の病院の管理者が出席を求める当該病院職員 5 医療保護入院者本人 ( 本人が出席を希望する場合 ) 6 医療保護入院者の家族等 ( 本人が出席を求めた場合であって 出席を求められた者が出席要請に応じるとき ) 7 地域援助事業者その他の退院後の生活環境に関わる者 (6 と同様 ) 3 が 2 にも該当する場合は その双方を兼ねることも可能であるが その場合には 4 の者であって当該医療保護入院者の診療に関わるものを出席させることが望ましい 7 としては 入院前に当該医療保護入院者が通院していた診療所や退院後に当該医療保護入院者が診療を受けることを予定する医療機関等も想定 当該医療保護入院者に対し退院後生活環境相談員がこれらの者に対し出席を要請しなくてよいか確認する等 当該医療保護入院者の退院後の生活環境を見据えた有意義な審議ができる出席者となるよう努めること 4. 開催方法 (1) 当該病院における医療保護入院者数等の実情に応じた開催方法で差支えない 例 月に 1 回委員会を開催することとし 当該開催日から前後 2 週間に推定される入院期間を経過する医療保護入院者を対象として 出席者を審議対象者ごとに入れ替えて開催 推定される入院期間の経過する医療保護入院者がいる日に委員会で審議 (2) 開催に当たっては 十分な日時の余裕を持って審議対象となる医療保護入院者に委員会の開催について通知し ( 通知例 : 別添様式 1) 通知を行った旨を診療録に記載すること 当該通知に基づき 3 中 6 及び 7 に掲げる者に対する出席要請の希望があった場合には 当該希望があった者に対し ア委員会の開催日時および開催場所 イ医療保護入院者本人から出席要請の希望があったこと ウ出席が可能であれば委員会に出席されたいこと エ文書による意見提出も可能であること を通知すること 5. 審議内容 委員会においては 以下の 3 点その他必要な事項を審議 1 医療保護入院者の入院継続の必要性の有無とその理由 2 入院継続が必要な場合の委員会開催時点からの推定される入院期間 32 の推定される入院期間における退院に向けた取組 6. 審議結果 (1) 委員会における審議の結果については 別添様式 2( 医療保護入院者退院支援委員会審議記録 ) に記載して記録するとともに 診療録には委員会の開催日の日付を記録することとすること (2) 病院の管理者 ( 大学病院等においては 精神科診療部門の責任者 ) は 医療保護入院者退院支援委員会の審議状況を確認し 医療保護入院者退院支援委員会審議記録に署名すること また 審議状況に不十分な点がみられる場合には 適切な指導を行うこと (3) 審議終了後できる限り速やかに 審議の結果を本人並びに当該委員会への出席要請を行った 36 及び 7 に掲げる者に対して別添様式 3 により通知すること (4) 委員会における審議の結果 入院の必要性が認められない場合には 速やかに退院に向けた手続をとること (5) 医療保護入院者退院支援委員会審議記録については 定期病状報告の際に 当該報告から直近の審議時のものを定期病状報告書に添付すること -12-

退院後生活環境相談員及び地域援助事業者に対する研修 精神保健福祉法の改正により早期退院に向けた仕組みの導入 精神科病院の管理者に 退院後生活環境相談員 医療保護入院者の退院後の生活環境に関する相談及び指導を行う者 ( 精神保健福祉士等 ) の設置 地域援助事業者 入院者本人や家族からの相談に応じ必要な情報提供等を行う相談支援事業者等の紹介に努め それら地域援助事業者と連携し 退院促進のための体制整備 を義務付けた ( 新規 ) 平成 26 年度予算 ( 案 ) 11,089 千円 法改正内容等の周知のための研修を実施 3. 精神障害者の居宅等における保健医療福祉サービスについて (1) 訪問看護 -13-