医療用医薬品 OTC EU 2013 年 6 月実施 4 疼痛緩和目的での使用について 12 歳未満の小児への使用を禁忌 疼痛緩和目的での使用について 扁桃摘除術又はアデノイド切除術を受けた 18 歳未満の患者を禁忌 2015 年 4 月実施 5 鎮咳目的での使用について 12 歳未満の小児への使用

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あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

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た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

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資料 3-1 コデインリン酸塩等の小児等への使用制限について ( 案 ) 平成 29 年 6 月 22 日 安全対策課 1 経緯 ( 注 ) 米国 FDA は4 月 20 日に 副作用の危険性等から コデインリン酸塩 ジヒドロコデ インリン酸塩 ( 以下 コデイン類 という ) 及びトラマドール塩酸塩 ( 以下 トラマドー ル という ) を含む医療用医薬品の 12 歳未満の小児等への使用を禁忌等とすることを発表 なお コデイン類を含有する OTC についての措置は検討中としている ( 注 ) コデイン類及びトラマドールによる副作用コデイン類は肝代謝酵素 CYP2D6 により 薬効を示す化合物 ( 活性代謝産物 ) であるモルヒネ及びジヒドロモルヒネ ( 以下 モルヒネ等 という ) に代謝され 鎮咳等の薬効を示すが 遺伝的に CYP2D6 の活性が過剰である者 (Ultra rapid metabolizer:um) では モルヒネ等の血中濃度が上昇し 呼吸抑制等が発現しやすくなる可能性がある また コデイン類と同様に CYP2D6 で産生されるトラマドールの活性代謝産物も UM では血中濃度が過剰に高まり コデイン類と同様に呼吸抑制等が発現しやすくなる可能性がある 2 コデイン類含有製剤に関する主要各国の小児等への投与制限の状況 コデイン類含有製剤の米国及び EU における小児等への投与制限の状況並びに日本にお ける添付文書の記載状況は以下のとおり 医療用医薬品米国 2013 年 2 月実施 1 疼痛緩和目的での使用について 扁桃摘除術又はアデノイド切除術を受けた 18 歳未満の患者を禁忌 OTC 2008 年 1 月実施 3 全てのかぜ薬 鎮咳薬 について2 歳未満禁忌 ( ただし 米国 OTC 協会は自主的申合せとして4 歳未満禁忌としている ) 今回 2017 年 4 月実施 2 12 歳未満の小児へ 鎮痛 鎮咳薬として のコデインの使用を禁忌とする コデイン類の含有を問わないかぜ薬 鎮咳薬としてのクラス改訂 1 https://www.fda.gov/drugs/drugsafety/ucm339112.htm 2 https://www.fda.gov/drugs/drugsafety/ucm549679.htm 3 https://www.fda.gov/drugs/drugsafety/drugsafetypodcasts/ucm077935.htm 1

医療用医薬品 OTC EU 2013 年 6 月実施 4 疼痛緩和目的での使用について 12 歳未満の小児への使用を禁忌 疼痛緩和目的での使用について 扁桃摘除術又はアデノイド切除術を受けた 18 歳未満の患者を禁忌 2015 年 4 月実施 5 鎮咳目的での使用について 12 歳未満の小児への使用を禁忌 鎮咳目的での使用について 呼吸障害のある 12 歳 ~18 歳の患者への使用を推奨しない 日本 慎重投与 : 新生児 小児小児等への投与 : 新生児 乳児では呼吸抑制の感受性が高いため 低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら 慎重に投与すること 用法 用量関連注意 : 2 歳未満の乳幼児には 医師の診療を受けさせることを優先し 止むを得ない場合にのみ服用させること 小児に服用させる場合には, 保護者の指導監督のもとに服用させてください 3 日本における小児等に対するコデイン類含有製剤の副作用報告等の状況 (1) 使用状況及び副作用 1 18 歳以下のコデイン類含有製剤の使用患者での呼吸抑制等のモルヒネ等中毒関連症例に係る重篤な副作用報告はこれまで4 例 ( 医療用医薬品 2 例 OTC2 例であり うち OTC の1 例は UM による症例 ) なお 死亡例の報告はない ( 資料 3-2 参照 ) ( 参考 ) 海外規制当局における副作用集積状況米国の副作用データベースでは 1969 年から 2015 年の間に世界で 64 例の 18 歳未満の患者での呼吸抑制等のモルヒネ中毒関連症例が報告され うち 24 例が死亡例 なお 全 64 例中 7 例が UM による症例で 当該 7 例中 5 例が死亡例 また 全 24 死亡症例中 21 例が 12 歳未満の小児の症例 2 アジア人の UM の頻度は欧米人に比べて低いとされ 2012 年 8 月の FDA の DSC 6 では白人の UM は 3.4%~6.5% 2015 年 12 月の FDA の報告書 7 では白人の UM は 1.0~10.0% 日本人の UM は 0.5%~1.0% と報告されている 4 http://www.ema.europa.eu/ema/index.jsp?curl=pages/medicines/human/referrals/codeine-containing_medicines/human_referral_pr ac_000008.jsp&mid=wc0b01ac05805c516f 5 http://www.ema.europa.eu/ema/index.jsp?curl=pages/medicines/human/referrals/codeine_containing_medicinal_products_for_the_ treatment_of_cough_and_cold_in_paediatric_patients/human_referral_prac_000039.jsp&mid=wc0b01ac05805c516f 6 https://www.fda.gov/drugs/drugsafety/ucm313631.htm 7 https://www.fda.gov/downloads/advisorycommittees/committeesmeetingmaterials/drugs/pulmonary-allergydrugsadvisorycom mittee/ucm475975.pdf 2

3 医療情報データベース (MID-NET) の試行的利活用の結果によると 2009-2015 年の7 医療機関約 100 万人の母集団でのコデイン類含有製剤の処方実態では 12 歳未満の小児では 209 人 12-18 歳では 199 人 19 歳以上では 6,859 人であった 一定の検索条件に該当するコデイン類含有製剤の投与後に呼吸抑制の発生が疑われる症例は 全年齢区分で 24 例であり 発生割合は 0.3%(24 例 /7,267 例 95% 信頼区間 0.2-0.4) と推定とされる ( 別添 1 参照 ) 4 ( 公財 ) 日本中毒情報センターの中毒 110 番で 2011 年から 2015 年までに受信したコデイン類含有製剤に関する小児 (0~14 歳 ) 健康被害事例の調査結果によると 健康被害が生じたのは故意の大量摂取 不慮の誤飲又は投薬に伴う事故の事例 (197 件 ) であり 状況不明の1 例を除き通常のコデイン類含有製剤の使用による健康被害の報告はなかった なお 意識障害は6 例報告されているが 2 例の自殺企図と4 例の幼児の誤飲であった 5 日本小児呼吸器学会の 小児の咳嗽 ( がいそう ) 診療ガイドライン においても 対症療法であることから コデイン類含有製剤の安易な使用は推奨されていない (2) 製品数等 1 OTC は 国内で約 600 品目 ( 配置薬を含む ) が流通し うち小児専用製剤は約 100 品目と推定されている 2 医療用医薬品は 65 品目 ( 後発品 販売業者違いの製品を含む ) 存在する 4 小児へのコデイン類含有製剤の使用に対する安全性の評価及び今後の対応 ( 案 ) (1) 安全性の評価 国内においては コデイン類含有製剤の小児への使用は限定的であったが コデイン類含有製剤投与後にモルヒネ等中毒によると疑われる呼吸抑制が一定の頻度で発生している実態が示唆された 日本人での UM の頻度も併せて考慮すれば 国内における小児の呼吸抑制のリスクは欧米と比較して遺伝学的に低いと推定される また コデイン類含有製剤によると疑われる死亡例の副作用報告はされていない これらを踏まえると コデイン類含有製剤の小児での使用に関して直ちに制限する必要性は考えにくい 一方 特に小児においては 国内でもコデイン類含有製剤の使用に伴い 欧米で指摘されている呼吸抑制が発生した場合の重大な転帰に至るリスクを可能な限り低減するため 十分な注意喚起が必要である 医療現場での本剤の有用性が低下している現状も鑑み 欧米等の国際的な措置に合わせ 予防的な対応として 欧米の措置と同様に 12 歳未満の小児には使用し 3

ないよう注意喚起しつつ 12 歳未満の小児が使用する製剤については早期に 12 歳未満の小児用量を削除した製剤等に切り換えることが適当である (2) コデイン類含有製剤の切り換えについて ( 資料 3-3) コデイン類含有製剤の医療用医薬品及び OTC について 日本製薬団体連合会安全性委員会及び日本 OTC 医薬品協会から 欧米でのコデイン類含有製剤における小児に対する使用制限を受けて 12 歳未満の小児の使用を制限する方針が示されている 同時に 12 歳未満の小児用量を有する製剤において コデイン類を含有しない製剤に切り換える方針であるが 準備に相当の時間を要するため 一部変更承認申請等上の一定の経過措置期間が必要である (3) 医療側の意見について ( 資料 3-4) 12 歳未満の小児に対するコデイン類含有医薬品の使用については 米国の禁忌と同様に使用制限すべきであるとの意見書が日本小児科学会から提出されている 同時に 現在処方している医師に対し 呼吸抑制に関する注意を周知徹底するための一定の経過措置期間を設定すべきであることや 医療現場においては 12 歳未満の小児に限らず 学童以下に対して使用されないよう 学会として周知徹底していくとの見解が示されている (4) 行政の対応について 1 今後の対応スケジュール ( 別添 2 参照 ) 以上の状況を踏まえて 今後の呼吸抑制発生リスクの低減の観点から予防的に コデイン類含有製剤が 12 歳未満の小児に使用されないよう 12 歳未満の小児用量を削除した製剤等に切り換えを進める必要がある ただし 医療側等から 一定の経過措置期間を設定した上で実現することが要望されていることを考えると 医療用医薬品 OTC とも 当面は 原則 12 歳未満の小児への使用を行わない旨の注意喚起を行いつつ 製造販売業者からの 12 歳未満の小児用量を有する製剤の用量削除又は配合変更のための製造販売承認の一部変更承認申請等や 12 歳未満の小児専用製剤の販売とりやめ等の対応を進める 申請までの経過措置期間は平成 30 年末までとする 配合変更等に伴う品質等の確認のため 期限内の申請が間に合わない製剤については 個別に申請を行う都道府県等に相談することとする 2 経過措置期間 ( 一部変更等承認まで ) の注意喚起 ( 別添 2 及び資料 3-2 参照 ) 医療用医薬品の添付文書においては 重要な基本的注意の項等において 12 歳未満に投与しないよう注意喚起する 4

OTC の添付文書においては 12 歳未満の小児用量を有する製剤では 12 歳未満の小児には医師の診療を優先するよう記載する等の注意喚起を行う なお OTC については特に コデイン類含有製剤の安全性の評価や状況を生活者 販売店等に丁寧に説明する資材を提供する必要がある 12 歳未満の小児用量を有する医療用医薬品 OTC に係る一部変更承認等の対応が終了した際 全てのコデイン類含有製剤について以下の使用上の注意の改訂を実施する 1 医療用医薬品は 12 歳未満の小児を禁忌にする 2 OTC は 12 歳未満の小児には医師の診療を優先する旨を削除し 12 歳未満の小児に使用しない旨を記載する 5 その他の添付文書の改訂について ( 案 ) 米国 FDA のこれまでの措置では コデイン類含有製剤を 12 歳未満の小児を禁忌とする措置以外も行っており コデイン類含有製剤及びトラマドール含有製剤について 海外添付文書における注意喚起との記載の差を埋める添付文書の改訂についても検討した (1)2013 年 2 月 2017 年 4 月の米国の措置等の概要と日本の状況 ( 資料 3-2 参照 ) <コデイン類含有製剤及びトラマドール含有製剤 > 12 歳未満の小児に対する使用を禁忌 扁桃摘除術 アデノイド切除術後の鎮痛目的で使用する 18 歳未満の患者は禁忌 肥満や睡眠時無呼吸症 重篤な肺疾患を有する 18 歳未満の患者で 重篤な呼吸障害のリスク増加があらわれることがあるため使用しない旨を新たな警告として追記 授乳婦において 服用中は母乳を介した乳児等での呼吸抑制等の重篤な副作用を避けるため 授乳を推奨しないとする警告を追記 ( なお 日本では 両製剤の添付文書の 授乳婦への投与 の項で注意喚起済み ) (2) 米国の措置等を受けた日本の対応 ( 資料 3-2 参照 ) <コデイン類含有製剤 > 扁桃摘除術 アデノイド切除術後の鎮痛目的で使用する 18 歳未満の患者及び肥満や睡眠時無呼吸症 重篤な肺疾患を有する 18 歳未満の患者での国内の重篤な副作用報告はないものの これら背景を有する患者での呼吸抑制等のリスクは 12 歳未満の小児でのリスクと大きく異ならないと考えられる したがって 医療用医薬品の添付文書において 承認効能効果から当該患者への使用が想定される製剤においては 重要な基本的注意の項で当該患者らへの投与を 5

行わない旨の注意喚起を行う また OTC においても同様の措置を行う さらに 12 歳未満の小児を禁忌とする際 併せて扁桃摘除術 アデノイド切除術後の鎮痛目的で使用する 18 歳未満の患者についても禁忌とする <トラマドール含有製剤 > 国内のトラマドール含有製剤では 18 歳以下の患者での呼吸抑制等の重篤な副作用報告はないものの コデイン類含有製剤と同様に呼吸抑制のリスクがあると考えられること等から トラマドール含有製剤についてもコデイン類含有製剤と同様の注意喚起を実施する 6

別添 1 医療情報データベース (MID-NET) の試行的利活用の結果 医療情報データベース (MID-NET) 推進事業 医療情報データベースを活用した薬剤疫学的手法による医薬品等の安全対策を推進する 大規模医療データを収集するための医療情報データベースを拠点病院に構築するとともに 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 (PMDA) に情報分析システムを構築する事業を 平成 23 年度より実施中 研究者 製薬企業 協力 医薬品医療機器総合機構 (PMDA) 副作用情報等の安全性情報の収集及び分析 迅速な安全対策 データの調査分析 期待される成果 : 医薬品等の迅速で的確な安全対策の実施 1 ある副作用の発生割合の比較 2 副作用であるのか 病気自体の症状なのかの判別 3 安全対策の措置が副作用低減に本当に効果があったのかの検証 DB レセプトデータ DPC データ 拠点病院 電子カルテデータ 検査データ 拠点病院 DB 拠点病院 全国 10 拠点 23 病院 400 万人規模 DB 東北大 東大 千葉大 NTT 病院 北里大 浜松医大 徳洲会 香川大 九大 佐賀大 拠点病院 DB 拠点病院 DB これまでの経過と今後の予定 平成 22 年 4 月 : 薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて( 最終提言 ) の公表 平成 23 年度 ~ : 医療ビッグデータの活用により 現在の副作用報告制度の限界を補い 薬剤疫学的手法による医薬品等の安全対策を推進することを目的として 本事業を開始 平成 25 年度 ~: 集積したデータの正確性及び網羅性を保証するためのデータ検証 ( バリデーション ) 事業を開始 平成 27 年度 ~ : 行政 協力医療機関によるシステムの試行運用を開始 平成 27 年度 ~ : 本格運用に向けた利活用ルール 運営に係る費用負担の枠組み等を検討会において検討中 7 平成 30 年度 ~ : システムを本格運用 製薬企業や研究者等による利活用も可能とする 2

コデイン類含有製剤の処方実態及び呼吸抑制の発現リスクの評価 調査の目的 MID-NETを用い 本邦におけるコデイン類 含有製剤の処方実態及び呼吸抑制の発現リスクを定量的に評価する コデインリン酸塩又はジヒドロコデインリン酸塩 結果 1: 癌患者以外へのコデイン類含有製剤の処方の有無を 年齢区分ごとに評価した ソース集団 MID-NET (2009 年 ~2015 年 ) 破線の枠線 : 除外基準 12 歳未満 * の患者 (209 人 ) コホート 対象期間中に協力医療機関 を受診 (976,859 人 ) 除外 コデイン類含有製剤が処方された患者 ( 癌の診断をもつ患者を除く ) (7,267 人 ) 12~18 歳 * の患者 (199 人 ) 協力医療機関 7 拠点のデータを利用 コデイン類含有製剤の処方なし コデイン類含有製剤の初回処方日以前に各種癌の診断あり サブグループ 1 サブグループ 2 サブグループ 3 * コデイン類含有製剤の初回処方時点の年齢 19 歳以上 * の患者 (6,859 人 ) コデイン類含有製剤の処方実態及び呼吸抑制の発現リスクの評価 3 12 歳未満 12~18 歳 19 歳以上のいずれのサブグループでも コデイン類含有製剤の処方実態があることが確認された コデイン類含有製剤の処方頻度は 19 歳以上 12~18 歳 12 歳未満のサブグループの順に低くなった (19 歳以上 :0.8% 12~18 歳 :0.5% 12 歳未満 :0.2%) ソース集団 対象期間中に協力医療機関を受診 人数 ( 人 ) 割合 (%) コホートコデイン類含有製剤が処方された患者 ( 癌患者以外 ) 人数 ( 人 ) 割合 (%) ソース集団に対するコホートの割合 (%) 人数 ( 人 ) 976,859 100 7,267 100 0.7 年齢 * 12 歳未満 : サブグループ 1 117,810 12.1 209 2.9 0.2 12~18 歳 : サブグループ 2 40,659 4.2 199 2.7 0.5 19 歳以上 : サブグループ 3 818,390 83.8 6,859 94.4 0.8 * ソース集団は初回来院日時点の年齢 コホートはコデイン類含有製剤の初回処方日時点の年齢 8 4

コデイン類含有製剤の処方実態及び呼吸抑制の発現リスクの評価 結果 2: コデイン類含有製剤を処方された患者のうちで 呼吸抑制の発生が疑われるケース 1 を年齢区分ごとに評価した 3 対象集団ケース数 ( 人 ) 対象者数 ( 人 ) 発生割合 (%) 95% 信頼区間 コホート全体 24 7,267 0.3 0.2-0.4 サブグループ1 (12 歳未満 ) サブグループ2 (12 歳 ~18 歳 ) サブグループ3 (19 歳以上 ) - *2 209 - *2 0.0-1.0 0 199 0 0.0-0.0 - *2 6,859 - *2 0.2-0.5 1 呼吸抑制の発生が疑われるケースは 下記 1または2と定義してカウントしている 1 呼吸抑制に対する治療薬 ( レバロファン ナロキソン ) の処方がある 2 呼吸抑制に関連する診断 ( 呼吸困難 急性呼吸不全 呼吸不全 ) かつ酸素吸入の実施がある 2 サブグループ内のケース数が 10 人未満の場合 個人情報保護の観点から具体的数値は非公開 3 95% 信頼区間とは 統計的に 発生割合 (%) の値が 95% の確率で信頼区間の中に入っていることを示す 我が国のデータでも 治療薬の処方 または 関連する診断かつ酸素吸入の実施 によって定義された呼吸抑制の発生が疑われるケースが認められた なお MID-NETによる本調査では 呼吸抑制とコデイン類含有製剤との因果関係について厳密な評価をしていないため 原疾患に由来しているなど 発生頻度を過大に評価している可能性があること 呼吸抑制の発生後に MID-NETの協力医療機関以外の医療機関を受診している場合には計上されないことなどから 発生頻度を過小に評価している可能性があることなどの限界があることに留意が必要である 5 9

12 歳未満の小児に対する使用上の注意の位置づけの経過について 別添 2 切換えの類型区分 H29 年平成 30 年平成 31 年 12 歳未満の小児用量があり 代替成分に変更しようとする製剤 12 歳未満の小児用量があり 当該用量を削除しようとする製剤 12 歳未満の小児用量がない製剤 OTC OTC 医療用医療用 OTC 一部承認変更申請等関連通知 使用上の注意改訂指示通知 12 歳未満の小児は医師の診察を優先する旨を注意 ( 成分変更までの間 旧製剤に記載 ) ( イメージ ) 12 歳未満の小児用量なし製剤の承認 ( イメージ ) 代替成分の新製剤の承認 12 歳未満の小児は医師の診察を優先する旨を注意 重要な基本的注意 (12 歳未満の小児に使用しない ) 重要な基本的注意 (12 歳未満の小児に使用しない ) 10 承認申請期限 ( OTC は 12 歳 未満の小児に使用しない旨を追記 ) 12 歳未満の小児を禁忌 使用上の注意の再改訂

別添 3 代表的な製剤の添付文書の一覧 P 一般名 製品名コデイン類含有医療用医薬品 12 コデインリン酸塩水和物 コデインリン酸塩散 1% 第一三共 14 ジヒドロコデインリン酸塩 ジヒドロコデインリン酸塩散 1% 第一三共 16 コデインリン酸塩水和物 オウヒエキスサリパラ コデイン液 18 ジヒドロコデインリン酸塩 キキョ オピセゾールコデイン液 ウ流エキス カンゾウエキス シャゼンソウエキス シャクヤクエキス 20 ジヒドロコデインリン酸塩 dl メチル ライトゲン配合シロップ エフェドリン塩酸塩 クロルフェニラミンマレイン酸塩 22 ジヒドロコデインリン酸塩 ジプロフィ カフコデN 配合錠 リン dl-メチルエフェドリン塩酸塩 ジフェンヒドラミンサリチル酸塩 アセトアミノフェン ブロモバレリル尿素 26 ジヒドロコデインリン酸塩 エフェドリン塩酸塩 塩化アンモニウム セキコデ配合シロップ コデイン類含有一般用医薬品 29 ジヒドロコデインリン酸塩含有製剤 ベンザブロックSプラス ( 一般用医薬品 12 歳未満の小児の用量を有する製剤 錠剤 ) 31 ジヒドロコデインリン酸塩含有製剤 ブロコデせき止め液 ( 一般用医薬品 12 歳未満の小児の用量を有する製剤 シロップ剤 ) 33 ジヒドロコデインリン酸塩含有製剤 ( 一般用医薬品 12 歳未満の小児の用量を有しない製剤 ) パブロンAG 錠 トラマドール含有医療用医薬品 35 トラマドール塩酸塩 ( 注射剤 ) トラムセット注 100 39 トラマドール塩酸塩 ( 経口剤 ) トラマールOD 錠 45 トラマドール塩酸塩 アセトアミノフェン トラムセット配合錠 11

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