北海道MICE戦略(仮称)

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

4-(1)-ウ①

平成18年度標準調査票

Colloquium 第109 回 運輸政策コロキウム テーマ1 地方におけるインバウンド観光の実態とその効果 テーマ2 観光立国の推進について 平成 24 年 2 月 16 日 運輸政策研究機構 大会議室 講演の概要 テーマ1 1. 講師 栗原 剛 運輸政策研究機構運輸政策研究所研究員 2. 講師

北海道ドライブ観光促進社会実験 実施結果 1 例N 3を表示凡アプリ利用者の属性 実験期間中 1,211 人の外国人観光客が北海道内でアプリ Drive Hokkaido! を利用 ( 実験期間中の全道の外国人レンタカー貸渡台数 19,543 台の約 6% に相当 ) 国 地域別では香港 シンガポー

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< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

01 【北海道】

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チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

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平成 29 年 1 月 25 日 北海道ドライブ観光パス社会実験 ( 仮称 ) のパートナーを募集! ~ 民間アプリを活用し外国人レンタカー利用者のデータを収集 ~ 北海道開発局では 平成 29 年度に 北海道ドライブ観光パス社会実験 ( 仮称 ) を実施する予定です 今般 スマートフォンのアプリケ

資料 1-2 IR を活用した MICE 誘致の効果等 2017 年 7 月 18 日 代表取締役社長武内紀子

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

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オリンピック パラリンピック東京大会におけるホストシティ タウン構想に係る自治体における国際交流の取組についてのアンケート 1. 調査概要配布先 : 都道府県 市区町村時期 : 平成 26 年 9 月 30 日 ~10 月 30 日 ( 年内にとりまとめ ) 調査趣旨 : 2020 年オリンピック

観光で稼ぐ! ための手引書 観光消費の拡大と域内経済への波及をめざして ~ データに基づき観光施策を作り上げる 7 つのステップ ~ 北海道経済部観光局 平成 31 年 4 月

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

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観光消費額観光入込客数観光消費額と観光入込客数の推移 ( 億円 ) , ,391 ( 千人 ) 7,000 6, ,845 5,753 6,000 5,500 第 5 章前期基本計0 5

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

マートシティ2020 年に向けた政策展開のポイント 訪都外国人旅行者の更なる誘致を目指し 東京 2020 大会とその先を見据えた戦略的な観光プロモーションを展開 多様な旅行者が安心かつ快適に観光を楽しめるよう 観光案内機能の充実や多言語対応の強化等 受入環境の整備を推進 ナイトライフ観光の取組や地域

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Ⅰ 観光振興計画制定の背景 1 観光による地域振興 観光立国推進基本法 に基づき策定された 観光立国推進基本計画 の中で 観光立国の実現は地域経済の活性化 雇用機会の増大 国民の健康の増進 潤いのある豊かな生活環境の創造 国際相互理解の増進等の意義を有するものである と位置づけられています また 東

基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

14_(参考資料5)経済波及効果・サイクリング客数等の基礎的なデータ収集_180317(セット)


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取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

昇龍道フ ロシ ェクト 資料 3 昇龍道プロジェクトの 平成 31 年度活動方針 ( 案 ) 2019 年 3 月 8 日第 10 回昇龍道プロジェクト推進協議会

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

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台湾 香港では日本語で検索する人のほうが多い? まず 今回調査していく中で 特に台湾 香港でみられた傾向は 繁体字よりも日本語で検索されて いる観光地が多いことです 以下に日本語での月間検索数 ( 年間平均 ) が多い観光地をまとめました 軍艦島 に関しては 台湾で有名な旅行サイト 雄獅旅遊( ライ

沖縄観光の推移

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し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

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構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

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所掌業務①:研究関係

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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平成 25 年度 都道府県スポーツ推進委員組織調査報告書 平成 25 年 12 月 公益社団法人全国スポーツ推進委員連合

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渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

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第 1 章要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果の報告 1 要緊急安全確認大規模建築物について平成 25 年 11 月 25 日の耐震改修促進法の改正により 不特定多数の者が利用する建築物及び避難弱者が利用する建築物のうち大規模なもの等が要緊急安全確認大規模建築物として規定され 平成 27 年 1

調査レポート 調査レポート 第 3 回国連防災世界会議 の開催に伴う経済波及効果について はじめに国連防災世界会議 ( 以下 防災会議 という ) とは 国際的な防災戦略について議論する国連主催の会議です 第 1 回会議 (1994 年 ) は横浜 第 2 回会議 (2005 年 ) は神戸といずれ

4 合併を選択した理由 合併を選択した理由は 直面する財政危機への対応よりも 将来に向けた行政体制の充実 強化や行政サービスの維持 向上 合併を選択した理由 地方分権時代にふさわしい基礎自治体としての行政体制の充実 強化を図るため 20 市町村 効率的 効果的な行財政運営により 行政サービスを維持

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施策吊

2 おもてなしの推進 本県を訪れた旅行者がやすらぎと感動を覚え 再び訪れたくなる魅力ある地域づくりを進めるため 地域への誇りと愛着に基づくおもてなしを県民総参加により推進します 1 満足度 ( アンケート調査で非常に満足と答えた観光客の割合 ) 45% 以上 2 リピーター率 67% 以上 おもてな

はじめに スノーリゾート地域の活性化は 国内外の旅行者がともに減少する冬期の観光振興を進める上で極めて重要であり 観光庁では平成 27 年から スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会 を開催し スノーリゾート地域を取り巻く状況の調査 分析等を通じて 本年 4 月に今後の取組の方向性等について最終報

発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

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20 21 The Hachijuni Bank, LTD.

6光産業振興に向けた現状と課題 ( 東京の魅力の発信と多様な旅行者誘致の展開 ) 東京の旅行地としての魅力を効果の高い手法で海外に発信し その浸透を図ることが重要となっている そのため 国や地域ごとに旅行者の特性に応じた東京の魅力のPRと多様な形での旅行者誘致活動 ( プロモーション ) を進めるこ

2J02 日本企業におけるオープン イノベーションへの取組状況と課題 小沼良直 ( 未来工学研究所 ) 林隆臣 ( 未来工学研究所 ) 1. 概要近年 オープン イノベーションのより一層の推進の必要性が様々な場において言われてきているが その現状の取組状況や課題等を調査した 2. 調査実施方法と主な

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資料 5-2 クールジャパンの推進 平成 27 年 1 月 26 日 総務省

平成 31 年度 (4 年目 ) 平成 32 年度 (5 年目 ) KPI 増加分の 累計 100,000 人 112,000 人 52,200 人 4,500 千人 4,700 千人 1,250 千人 1,928 億円 1,997 億円 601 億円 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体


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周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

Transcription:

北海道における MICE 戦略 ( 戦略的方向性 ) 北海道 MICE 誘致推進協議会 平成 29 年 1 月

1 策定の趣旨 背景 世界では国際会議開催件数が増加しており アジアでの開催も拡大している 日本では インバウンド拡大への貢献を目的に コンベンションから対象領域を広げた MICE 推進に積極的に取り組んでいる 北海道では 2020 年を目途に外国人観光客 500 万人を目指している 国内における MICE 誘致推進活動の激化により 協議会事業の見直し 体制強化が必要となっている 策定経緯 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 大陸別国際会議の開催件数 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 ヨーロッパオセアニアアジア南北アメリカアフリカ 北海道コンベンション誘致推進協議会 は 誘致対象分野をコンベンションに特化していたが 近年の国内外での MICE 誘致活動の激化や道内におけるインセンティブツアーの増加等の状況変化を鑑み 誘致対象分野を MICE 全体に拡大するため 本年 6 月 協議会の名称を 北海道 MICE 誘致推進協議会 に変更したことから 協議会が 今後 取りくんでいく MICE 戦略の戦略的方向性を定めることとした 趣旨 本道の特性や優位性を活かし 民間等関係機関との連携により 事業の拡大 レベルアップ MICE 誘致の推進を図る MICE 誘致推進の意義 北海道における国際観光振興への寄与 道と自治体等が協働で事業を実施することによる北海道全体としての MICE 環境の底上げ 強化 各地域ならではの特性を活かし 地域活性化に貢献 1,600 1,400 1,200 1,000 < 出典 :JNTO 2015 年国際会議統計 > 800 600 400 200 0 上位都道府県国際会議開催件数推移 ( 東京 23 区除く ) 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 北海道神奈川県愛知県京都府大阪府福岡県 < 出典 :JNTO 2015 年国際会議統計 > 1

2 北海道における MICE 誘致の現状と課題 現状 1 コンベンションから MICE への対象領域の拡大に伴い 北海道の特性 各エリアの実情を踏まえた事業検討が不足 協議会として MICE 開催実績等データベースを整理 蓄積することによる事業の検討が不十分 ターゲット設定による効果的な MICE 誘致プロモーション活動の実施が不足 現状 2 MICE 関連民間事業者 教育機関 地域住民などとの連携 協働が不十分 地域 MICE 担当者の異動等により地域における人材育成が不十分 北海道で MICE への理解を図る事業が不足 現状 3 北海道 MICE 誘致推進協議会への参画地域が 5 都市に限られており 民間や学術機関も未参加 北海道全体としての MICE に係る相談窓口がない ( それぞれの地域が受入相談を受けている ) 協議会構成自治体等間での情報共有等の機会が不足 課題 1 課題 2 課題 3 北海道の特性 実情に沿った事業検討 高い専門能力を有する民間事業者 学 北海道 MICE 誘致推進協議会参画地域が必要である また 各エリア 地域に適生 地域住民などとの連携 協働が必要の拡大 民間や学術機関の参加による連合した M I C E それぞれの展開が必 地域担当者のMICE 誘致 開催支援能力携が必要要向上のための支援が必要 北海道全体のMICEに係る相談等を受け 協議会としてMICE 開催実績等のデータ 北海道におけるMICE 誘致に対する機運るワンストップ窓口が必要ベースを整理 蓄積 活用していくことがの醸成が必要 協議会内における情報共有の機会をつく必要ることが必要 データベース等を活用したマーケティング調査に基づく事業を展開していくことが必要 2

3 戦略の柱 (1) 戦略的誘致活動の展開 1 戦略的誘致活動の方向性 北海道全体の誘致活動と道内エリアでの誘致活動などを効果的に組み合わせ MICE の開催地としてふさわしい地域を目指した事業の展開 開催実績のある MICE の継続開催に向け きめ細かな誘致活動の実施 北海道の地域資源を活かした 北海道らしいユニークな MICE の創出 発信 3

2 ターゲットの選定 コンベンションについては 統計等を活用し 北海道内の開催状況の傾向を把握することによりターゲットを選定 国際会議以外の MICE 開催に係る統計データが不足しているため 関係機関からのヒアリング 情報収集を強化し ターゲットを選定 3 効果的なプロモーション活動の実施 M I C E それぞれでアプローチが異なるため ターゲットに応じたプロモーション活動を実施 民間事業者との連携により効果的なプロモーション活動を実施 協議会全体としての活動とエリアごとの活動との役割分担を明確化し 効果的に組み合わせるなどして事業を展開 開催する MICE 参加者への独自アンケート調査を実施など 4

M I C E それぞれのターゲットと誘致活動 ( 想定 ) 対象分野ターゲット開催決定プロセスと決定要因協議会の誘致活動 Meeting 企業の社員研修 セミナー等 Incentive (Travel) 国内及び東アジア 東南アジアからのインセンティブツアー Convention 政府系国際会議 国内外の医学会 工学会等の学会 全国大会等 Exhibition/ Event スポーツ合宿 大会 イベント プロセス 〇主催者が決定 決定要因 〇企業等の所在地 開催規模 ホテル アクセス 観光魅力など プロセス 〇企業内のインセンティブ担当部門が決定 決定要因 〇開催規模に応じた施設能力 運営能力 ホテル アクセス 観光魅力 ホスピタリティなど プロセス 〇都市からの立候補を受け 主催者が決定〇主催者の委託を受けた PCO 等が決定〇主催者トップの意向で決定 決定要因 〇収容施設 会議運営能力 交通 宿泊 財政支援 観光魅力 ホスピタリティなど プロセス 〇目的 特性に応じて主催者が決定 決定要因 〇開催地は場所で継続されることが多い 〇施設は多くの来場者で結集できることが重要〇アクセスなど 民間事業者との連携による情報収集 誘致 開催の可能性を探る ユニークベニューの創出など 日系企業でのインセンティブツアー担当者への海外プロモーション活動 招へい事業 東アジア 東南アジア市場において JNTO が主催するセミナーや商談会への参加 インセンティブツアー出発地の旅行会社などへのプロモーション活動など ターゲットとする学会の開催地決定方法の仕組 構造等を把握した上でのプロモーション活動 学術系会議の開催に大きな影響力を持つ道内大学研究機関のキーパーソンへのプロモーション 道内大学の教授等キーパーソンへの情報提供や支援など 夏季の冷涼な気候や冬季の雪など北海道の特性を活かしたスポーツ分野での会議 大会 合宿 その他イベントの誘致に向けた情報収集 誘致活動 主催者に向けたプロモーション活動など < 参考 : 観光庁観光立国推進戦略会議観光実務に関するワーキンググループ ~ インバウンドに係る中長期戦略策定 ~ 第 3 回 国際会議の誘致 2008 年 11 月 26 日 > 5

(2) 人材育成及び人材活用の取組強化 1 産官学 地域住民との連携 協働 MICE に関するノウハウを持つ民間事業者等との連携により専門性を有する人材の有効活用 地域住民との連携 ( ボランティアなど ) 学生によるインターンの受入等人材の活用 育成など 2 人材育成のための研修会等の実施 地域行政 MICE 担当者への定期的な講習会などの開催 MICE 誘致プロモーション活動を通じたノウハウの蓄積 北海道内における MICE 理解促進による MICE 誘致機運の醸成など 6

(3) 推進体制の充実 強化 1 協議会参画機関の拡大 現構成機関以外の地域への参加促進 拡大 PCO 学術機関 旅行会社 宿泊施設など MICE 関連事業者との連携強化 オブザーバー参加 2 ワンストップ窓口化に向けた機能強化 協議会構成機関の MICE に関するデータの整備 既存データベース 既存施設等の効果的 効率的な活用に向けた調査 分析 協議会ホームページの充実 整備 構成団体 MICE 関連情報の地域間共有 MICE に関する専門知識を有するスタッフの配置など 現在の相談窓口状況 主催者等 地域地域地域 地域 主催者が各都市個別に照会 ワンストップ窓口のイメージ図 主催者等 北海道 MICE 誘致推進協議会所管窓口 地域 地域 北海道窓口の設置によりニーズに合った都市の施設 宿泊施設等を紹介 7

今後の推進体制イメージ図 ( 案 ) 北海道 MICE 推進のプラットフォーム 国の機関 北海道 MICE 誘致推進協議会 国土交通省北海道局 民間事業者等 PCO 旅行会社宿泊施設教育機関 オブザーバー参画による連携 協働 札幌 札幌国際プラザ 参画機関 ( 行政 団体 ) 旭川釧路函館北見 + 新たな参画機関 事務局 北海道 北海道観光振興機構 連携 国土交通省北海道運輸局 総合振興局振興局 連携 各種照会 照会への対応誘致活動 ( 各種便宜供与 助成金による支援など ) 道内市町村 観光協会等 主催者等 現在の事務局体制 8