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を加え,0.05 mol/l チオ硫酸ナトリウム液で滴定 2.50 する.0.05 mol/l チオ硫酸ナトリウム液の消費量は 0.2 ml 以下である ( 過酸化水素として 170 ppm 以下 ). (4) アルデヒド (ⅰ) ホルムアルデヒド標準液ホルムアルデヒド メタノール液のホルムアルデヒ

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で0~1mg/kg 体重 / 日とされた その後 1983 年の第 27 回会合で0~25mg/kg 体重 / 日の暫定 ADIに改められた さらに 1986 年の第 30 回会合において ADIは0~50mg/kg 体重 / 日と設定された 米国では ビール 食酢 ワイン等の清澄剤 ビタミンやミネ

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Transcription:

dα トコフェロール酢酸エステル及びトコフェロール酢酸エステルの食品添加物の指定に関する添加物部会報告書 1. 品目名 dαトコフェロール酢酸エステル ( 酢酸 dαトコフェロール ) dαtocopheryl Acetate トコフェロール酢酸エステル ( 酢酸 dlα トコフェロール ) allracαtocopheryl Acetate 2. 構造式 分子式及び分子量 H 3 C O O H H H 3 C O dα トコフェロール酢酸エステル H 3 C O O H 3 C O トコフェロール酢酸エステル ( 注 ) 本報告書における トコフェロール酢酸エステル とは 化学合成により製造される種々の立体異性体の混合物 (allracemicαトコフェロールの酢酸エステル) をいう 分子式 :C 31 H 52 O 3 分子量 :472.74

3. 用途栄養強化剤 4. 概要及び諸外国での使用状況添加物としての名称については 日本薬局方との整合化を図り dαトコフェロール酢酸エステル及びトコフェロール酢酸エステルとすることが適当である dαトコフェロール酢酸エステル及びトコフェロール酢酸エステルは ビタミンE( トコフェロール ) の誘導体である dαトコフェロール酢酸エステルは天然由来のαトコフェロールと酢酸のエステルであり トコフェロール酢酸エステルは化学合成法によるαトコフェロールと酢酸のエステルである トコフェロール類としては 厚生労働大臣の指定する添加物として dlαトコフェロール 既存添加物 ( 天然添加物 ) として dαトコフェロール dγトコフェロール dδトコフェロール ミックストコフェロール トコトリエノールがある dαトコフェロール酢酸エステル及びトコフェロール酢酸エステルは 米国を始め多くの国々で カプセルや錠剤などの栄養補助食品の素材として使用されているが 栄養強化の目的で主にジュース類 ダイエット果汁飲料 スポーツ飲料などの各種飲料や パン ヨーグルト キャンディーなどの一般食品にも使用されている 米国や EU 諸国では 食品成分扱いとされている また 医療分野においては EP(European Pharmacopoeia: 欧州薬局方 ) 及び USP(US Pharmacopeia: 米国薬局方 ) に収載されており 医薬品として使用されている 我が国では トコフェロール酢酸エステルは日本薬局方に dα トコフェロール酢酸エステルは日本薬局方外医薬品規格に収載されており 一般用医薬品及び医療用医薬品として使用されている 5. 食品添加物としての有効性 dαトコフェロール酢酸エステル及びトコフェロール酢酸エステルは αトコフェロールの 6 位の水酸基がアセチル化されており 空気中では酸化を受けず 食品中で遊離トコフェロールのような抗酸化作用を有しない そのため 食品への酸化防止剤としての使用はなく 栄養強化 ( ビタミンE 源 ) の目的で使用される 摂取された dαトコフェロール酢酸エステル及びトコフェロール酢酸エステルは 消化管内で加水分解され αトコフェロールとなり小腸から吸収される 吸収されたαトコフェロールは 体内で抗酸化作用を示し 過酸化脂質の生成を抑制して物質の代謝に重要な役割を果たす

ビタミン E は 栄養機能食品の表示に関する基準が定められた栄養成分で ビタミン E は 抗酸化作用により 体内の脂質を酸化から守り 細胞の健康維持を助ける栄養素です と機能表示することが許されている 6. 食品安全委員会における評価結果について食品安全基本法 ( 平成 15 年法律第 48 号 ) 第 24 条第 1 項第 1 号の規定に基づき 平成 17 年 12 月 19 日厚生労働省発食安第 1219013 号により食品安全委員会あて意見を求めた酢酸 αトコフェロール (d 体及び dl 体に限る ) に係る食品健康影響評価については 平成 18 年 2 月 8 日 4 月 13 日及び 6 月 28 日に開催された添加物専門調査会において議論され 酢酸 αトコフェロール について以下の評価結果が 9 月 21 日付け府食第 745 号により通知されたところである 酢酸 αトコフェロール (d 体及び dl 体に限る ) が保健機能食品に限って使用され かつ 当該食品の一日当たりの摂取目安量に含まれるαトコフェロールの量が 150 mg を超えない場合 安全性に懸念がないと考えられ ADI を特定する必要はない なお その詳細は以下の通りである 酢酸 αトコフェロールについて 提出された毒性試験成績等は必ずしも網羅的なものではないが 酢酸 αトコフェロールは ヒトに経口投与した場合 消化酵素によって酢酸とαトコフェロールに加水分解された後 体内に吸収されるため αトコフェロールの試験成績を用いて評価することは可能であると判断した なお 酢酸は生体成分であり 代謝によって二酸化炭素と水となり 尿中及び呼気中に速やかに排泄される 体内動態に関する試験結果から 体内に吸収されたαトコフェロールは肝臓や脂肪組織に蓄積 貯蔵されるとともに 一部は代謝を経て尿や糞中に排泄される 過剰に摂取された場合でも速やかに最終代謝産物 (αcehc) にまで代謝され 排泄される また 毒性試験の結果からは 生殖発生毒性 発がん性及び遺伝毒性については陰性である ヒトを対象とした試験においては 今回申請された使用の範囲内において推定されるビタミン E の一日当たりの最大摂取量 ( 約 160 mgαte) 程度では 特段の副作用は報告されていない さらに 本物質は我が国において医薬品分野で使用経験があり 類似物質のαトコフェロールや dlαトコフェロールは食品添加物として使用されているが これまでにこれらの安全性に関して特段問題となる報告はない

以上から 酢酸 αトコフェロール (d 体及び dl 体に限る ) が保健機能食品に限って使用され かつ 当該食品の一日当たりの摂取目安量に含まれるα トコフェロールの量が 150 mg を超えない場合 安全性に懸念がないと考えられ ADI を特定する必要はない 7. 摂取量の推計 (1) ビタミンEの許容上限摂取量 (UL) 上記の食品安全委員会の評価結果によると以下の通りである 各機関では ビタミン E(αトコフェロール ) について以下のとおり評価がなされ UL が設定されている 我が国では 日本人の食事摂取基準 (2005) によると Morinobu らの報告に基づき dαトコフェロールの NOAEL を 800 mg/ 日 不確実係数 (UF) を 1 として UL を 800 mg/ 日としている この値を基に 1 歳以上のヒトに性 年齢階級別に UL が設定されている 米国の Council for Responsible Nutrition(CRN) は 2002 年に Gillilan らの報告に基づきコハク酸 dαトコフェロールの NOAEL を 1,600 IU/ 日とし UF を 1 として UL を 1,000 mg/ 日 (1,600 IU/ 日 ) としている 米国の Institute of Medicine(IOM) は 2000 年に Wheldon らのラット 104 週間の発がん性試験の結果から 酢酸 dlαトコフェロールの最小毒性量 (LOAEL) を 500 mg/kg 体重 / 日 UF を 36 として 14 mg/kg 体重 / 日を得て これに米国の平均体重 (68.5 kg) を乗じて UL を 1,000 mg/ 日としている この値を基に 1 歳以上のヒトに年齢階級別に UL が設定されている EU の Scientific Committee on Food(SCF) では 2003 年に Meydani らの報告に基づき dlαトコフェロールの NOAEL を 800 IU/ 日 (540 mg/ 日 ) UF を 2 として UL を 300 mg/ 日 (270 mg を丸めて ) としている この値を基に 1 歳以上のヒトに年齢階級別に UL が設定されている 英国の Expert Group on Vitamins and Minerals(EVM) は 2003 年に Meydani ら及び Stephens らの報告に基づき dlαトコフェロールの NOAEL を 800 IU/ 日 (540 mg/ 日 ) UF を 1 として UL を 540 mg/ 日としている (2) わが国における摂取量の推計上記の食品安全委員会の評価結果によると以下の通りである 平成 15 年国民健康 栄養調査結果の概要 によると 通常の食品 の他に ビタミン ミネラルが加えられた 強化食品 と顆粒 錠剤 カプセル

ドリンク状をした 補助食品 を含む全ての食品から摂取されるビタミン E の一日摂取量は 10.4 mgαte( 男性 10.0 mgαte 女性 10.8 mgαte) である そのうち 通常の食品からの摂取が 8.2 mgαte( 男性 8.6 mgαte 女性 7.9 mg αte) 強化食品及び補助食品( 以下 補助食品等 という ) からの摂取が 2.2 mgαte( 男性 1.4 mgαte 女性 2.9 mgαte) となっている また 補助食品等を 摂取している者 (252 名 ; 総数の 2.8%) と 摂取していない者 (8,712 名 ) 別にみると ビタミン E 摂取量はそれぞれ 105.1 mgαte 8.3 mgαte であるが 両者の通常の食品からの摂取量はほぼ同量 (9.6 mgαte 8.3 mgαte) である なお 補助食品等を摂取している者のビタミン E 摂取は 補助食品からの摂取が大部分を占めている (95.1 mgαte 総摂取量の約 90%) したがって 酢酸 αトコフェロールの使用が認められ 今回の使用基準案である保健機能食品への最大添加量が 150 mgαte と設定されると仮定した場合 これに通常の食品からの摂取量を加え推定されるビタミン E の摂取量は 一日当たり最大約 160 mgαte となる 8. 新規指定について dαトコフェロール酢酸エステル及びトコフェロール酢酸エステルを食品衛生法第 10 条に基づく添加物として指定することは差し支えない ただし 同法第 11 条第 1 項の規定に基づき 次の通り規格基準を定めることが適当である (1) 使用基準 ( 案 ) 食品安全委員会による評価結果を踏まえ 以下のように設定することが適当である 1dαトコフェロール酢酸エステル dαトコフェロール酢酸エステルは 保健機能食品以外の食品に使用してはならない dαトコフェロール酢酸エステルは 当該食品の一日当たりの摂取目安量に含まれるαトコフェロールの量が150mgを超える量を含有しないようにしなければならない 2トコフェロール酢酸エステルトコフェロール酢酸エステルは 保健機能食品以外の食品に使用してはならない トコフェロール酢酸エステルは 当該食品の一日当たりの摂取目安量に含まれるαトコフェロールの量が150mgを超える量を含有しないようにしなけ

ればならない (2) 成分規格 ( 案 ) 成分規格については 別紙の通り設定することが適当である

( 別紙 1) 成分規格 ( 案 ) dαトコフェロール酢酸エステル R,R,RαTocopheryl Acetate 酢酸 dαトコフェロール dαビタミン E 酢酸エステル H 3 C O HO H H CH3 H 3 C O C 31 H 52 O 3 分子量 472.74 (2R)2,5,7,8Tetramethyl2[(4R,8R)4,8,12trimethyltridecyl]chroman6yl acetate 含 性 量本品は,dα トコフェロール酢酸エステル (C 31 H 52 O 3 )96.0~102.0% を含む 状本品は, 無 ~ 黄色の澄明な粘性のある液体で, においがないか又はわずか に特異なにおいがある 確認試験 (1) 本品 0.05g を無水エタノール 10 ml に溶かし, 硝酸 2ml を加え, 約 75 で 15 分間加熱するとき, 液はだいだい ~ 赤色を呈する (2) 本品を, 赤外吸収スペクトル測定法中の液膜法により測定し, 本品のスペクト ルをトコフェロール酢酸エステルの参照スペクトルと比較するとき, 同一波数のと ころに同様の強度の吸収を認める 1% 純度試験 (1) 比吸光度 Ε (284 nm)= 41.0~45.0 1cm 本品約 0.01 g を精密に量り, 無水エタノールを加えて溶かし, 正確に 100 ml とし, 吸光度を測定する (2) 屈折率 n 20 D =1.494~1.499 (3) 比旋光度 α 20 D (dαトコフェロール換算値) +24 以上 本品約 0.22g をナス型フラスコに精密に量り, 硫酸の無水エタノール溶液 (3 50)50ml を加えて溶かし, 還流冷却器を付けて 3 時間還流する 冷後, 水 100 ml を 加え, ジエチルエーテル 50ml ずつで 3 回抽出する ジエチルエーテル層を分液漏 斗に合わせ, 水 50ml を加え, 静かに 2~3 回倒立した後, 静置し, 分離した水層を除

く 更に水 50ml ずつで, 回の進むにつれて次第に強く振り,3 回洗う 水層を除き, ヘキサシアノ鉄 (Ⅲ) 酸カリウムを 0.2 mo1/l 水酸化ナトリウム試液に溶かした液 (1 10)40ml を加え,3 分間激しく振り混ぜた後, 水層を除く ジエチルエーテル層を水 50ml ずつで4 回洗った後, 三角フラスコに移す 分液漏斗はジエチルエーテル 10 ml ずつで2 回洗い, 三角フラスコに合わせる ジエチルエーテル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し, 傾斜してジエチルエーテル抽出液をナス型フラスコに移す 残った硫酸ナトリウムはジエチルエーテル 10ml ずつで2 回洗い, 洗液をナス型フラスコに合わせ, 約 40 の水浴中で減圧下, 液量が7~8ml になるまで濃縮する その後, 熱を加えずに減圧下, 溶媒を留去し, 残留物に直ちに 2,2,4 トリメチルペンタン 10ml を正確に加えて溶かす この液につき, 比旋光度測定法により測定する α 20 D = 1,000 α W P 0.911 ただし,α: 偏向面を回転した角度 ( ) W: 試料の採取量 (g) P: 試料中の dαトコフェロール酢酸エステルの含量 (%) 0.911 : dαトコフェロール換算の係数 (4) 比重 0.952~0.966 (5) 重金属 Pb として 20μg/g 以下 (1.0g, 第 4 法, 比較液鉛標準液 2.0ml) (6) ヒ素 As 2 O 3 として 2.0μg/g 以下 (1.0g, 第 3 法, 装置 B) (7) αトコフェロール本品 0.10g を正確に量り, ヘキサン 10ml を正確に加えて溶かし, 検液とする 別に dlαトコフェロール標準品 0.05 g を正確に量り, ヘキサンに溶かし, 正確に 100 ml とする この液 1ml を正確に量り, ヘキサンを加えて正確に 10 ml とし, 対照液とする 検液及び対照液をそれぞれ 10μl ずつ量り, トルエン / 酢酸混液 (19:1) を展開溶媒として薄層クロマトグラフィーを行い, 展開溶媒の先端が原線より約 10 cm の高さに上昇したとき展開をやめ, 風乾する これに塩化鉄 (Ⅲ) の無水エタノール溶液 (1 500) を均等に噴霧した後, 更にα,α'ジピリジルの無水エタノール溶液 (1 200) を均等に噴霧して2 ~3 分間放置するとき, 対照液から得たスポットに対応する検液のスポットは, 対照液のスポットより大きくなく, かつ濃くない ただし, 薄層板には担体として薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを 110 で1 時間乾燥したものを使用する 定量法本品及びトコフェロール酢酸エステル標準品約 0.05g ずつを精密に量り, そ

れぞれを無水エタノールに溶かし, 正確に 50ml とし, 検液及び標準液とする 検 液及び標準液をそれぞれ 20μl ずつ量り, 次の操作条件で液体クロマトグラフィー を行う 検液の dα トコフェロール酢酸エステル及び標準液のトコフェロール酢酸 エステルのピーク高さ H T 及び H S を測定し, 次式により含量を求める dα トコフェロール酢酸エステル (C 31 H 52 O 3 ) の含量 トコフェロール酢酸エステル標準品の採取量 (g) HT = 100(%) 試料の採取量 (g) HS 操作条件 検出器紫外吸光光度計 ( 測定波長 284 nm) カラム充てん剤 5μm の液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シ リカゲル カラム管内径 4.6mm, 長さ 15cm のステンレス管 カラム温度 35 付近の一定温度 移動相メタノール / 水混液 (49:1) 流量トコフェロール酢酸エステルの保持時間が約 12 分になるように調整する カラムの選定本品及び dlα トコフェロール標準品 0.05g ずつを無水エタノ ール 50ml に溶かす この液 20μl につき, 上記の条件で操作するとき,dlα トコフェロール, 本品の順に溶出し, その分離度が 2.6 以上のものを用い る なお, 上記の条件で標準液につき, 試験を 5 回繰り返すとき,dα トコ フェロール酢酸エステルのピーク高さの相対標準偏差は 0.8% 以下である 試薬 試液等トコフェロール酢酸エステル標準品 : 日本薬局方トコフェロール酢酸エステル標準品を用いる 水酸化ナトリウム試液,0.2mol/L: 水酸化ナトリウム 8.0g に新たに煮沸して冷却した水を加えて溶かし,1,000ml とする 用時調製する dlαトコフェロール標準品 : トコフェロール日本薬局方標準品を用いる

( 別紙 2) 成分規格案の設定根拠 (dα トコフェロール酢酸エステル ) 成分規格 ( 案 ) は, 日本薬局方外医薬品規格,EP,USP 及び FCC の規格を参考に設定した. 品目名 rac 体であるトコフェロール酢酸エステルについては 日本薬局方 ( 十五改正, 以下 JP 15) では, 酢酸トコフェロール から トコフェロール酢酸エステル に変更された これを考慮し 本規格案では, dαトコフェロール酢酸エステル とした. 含量日本薬局方外医薬品規格 (2002 年, 以下 JPC 2002),USP29 及び FCC 5 th Edition( 以下 FCC V) の規格値は 96.0~102.0% としている.EP 5 th Edition supplement 4( 以下,EP(5.4)) では 95.0~101.0% としているが,EP(5 th Edition) までは,96.0~102.0% としていた. そこで, 本規格案は 酢酸 dαトコフェロール 96.0~102.0% とした. 性状 JPC 2002 では, 無色 ~ 黄色澄明の粘性の液で, 冷却するとき固化することがあり, においはないか, 又はわずかに特異なにおいがある とし,EP(5.4) では, 帯微緑黄色澄明の粘稠な油性の液,FCC V では, 無色 ~ 黄色の澄明, 粘稠な油性の液 としている. また,JPC 2002,EP(5.4) 及び FCC V では, 溶解性について記載されているが, 食品添加物規格では, 性状に溶解性は規定しない. よって, 本規格案は 無 ~ 黄色の澄明な粘性のある液体で, においはないか又はわずかに特異なにおいがある とした. 確認試験 JPC 2002 においては呈色反応及び IR を規定している.EP(5.4) においては, 旋光性 ( 旋光度 ),IR 及び薄層クロマトグラフィーを規定している.USP29 では, 呈色反応, 旋光性 ( 比旋光度 ) 及びガスクロマトグラフィーを規定している.FCC V においては呈色反応及びガスクロマトグラフィーを規定している. 本規格案では, 純度試験に比旋光度を規定し, 定量法に液体クロマトグラフィーを採用している. そのため, 確認試験では, 呈色反応及び IR を規定した. 純度試験 (1) 比吸光度 JPC 2002 では,41.0~45.0(284nm) としている.EP(5 th Edition) では,(41.0~ 45.0(284nm) が採用されていたが,EP(5.4) で削除された. また,USP29 及び FCC V では規格を定めていない. しかし, 比吸光度は, 一定の品質を確保するための適否の判定基

準となるため, 本規格案は JPC 2002 に準じ 41.0~45.0(284nm) とした. (2) 屈折率 JPC 2002 の規格値は 1.494~1.499 であるが,EP(5.4),USP29 及び FCC V では規格を定めていない. 本規格案は JPC 2002 に準じ 1.494~1.499 とした. (3) 比旋光度 JPC 2002 及び FCC V は規格値を+24 以上 (dαトコフェロール換算値) としている. USP29 は確認試験に旋光性 ( 比旋光度 ) を規定している.EP(5 th Edition) では, 確認試験として, 旋光性 ( 比旋光度 ) が設定されていたが,EP(5.4) で, 旋光性 ( 旋光度 ) に変更された. そこで, 本規格案は +24 以上 (dαトコフェロール換算値) とした. (4) 比重 JPC 2002 の規格値は 0.952~0.966 であるが,EP(5.4),USP29 及び FCC V では規格を定めていない. 本規格案は JPC 2002 に準じ 0.952~0.966 とした. (5) 重金属 JPC 2002 では Pb として 20ppm 以下としている.FCC V では, 鉛限度値 (2mg/kg) が設定されている. EP(5.4),USP29 では規格を定めていない. 本規格案では,JPC 2002 に準じ,Pb として 20μg/g 以下とした. (6) ヒ素 As 2 O 3 として 2.0μg/g 以下 JPC 2002 では規格を2ppm 以下と定めているが,EP(5.4),USP29 及び FCC V では規格を定めていない.d 体は原料を天然物としている為, 本規格案は JPC 2002 に準じて 2.0 μg/g 以下 とした. (7) αトコフェロールあるいは関連物質 JPC 2002 では, αトコフェロール を採用している. 薄層クロマトグラフィーを用い, 標準溶液のスポットより大きくなく, かつ濃くない. としており, これはαトコフェロール 0.5% 以下に相当する. 一方,EP(5.4) では, 関連物質 を採用している. ガスクロマトグラフィーを用い, 不純物として RRRαtocopherol を含む4 種類の化合物を挙げ, その合計を 4.0% 以下としている.USP29 及び FCC V では, 規格を定めていない. そこで, 本規格案は JPC 2002 に準じ, 薄層クロマトグラフィーを用い, 対照液のスポットより大きくなく, かつ濃くない. と設定した. 定量法 JPC 2002 では, 液体クロマトグラフィーにより定量しており,EP(5.4),USP29 及び FCC V では, ガスクロマトグラフィーにより定量している. そこで, 本規格案は,JPC 2002 と同じ液体クロマトグラフィーによる定量法とした.

JPC 2002,FCC 等では設定されているが, 本規格では採用しなかった項目 酸性度 USP29 及び FCCV では滴定により, 酢酸トコフェロール 1.0g に対し,0.10N 水酸化ナトリウム消費量 1.0ml 以下としているが,JPC 2002 及び EP(5.4) では, 規格を定めていない. 酢酸 dαトコフェロールは,αトコフェロールの6 位の水酸基がアセチル化されており, 酸化からトコフェロールが保護され安定性が高い. よって, 酸性度 は設定しない. 有機揮発性不純物及び残留溶媒 USP29 では, meets the requirements.( 基準を満たす ) と規定されているが,JPC 2002, EP(5.4) 及び FCC V では規格を定めていない. よって, 有機揮発性不純物 及び 残留溶媒 は設定しない. なお,JP15 では, 規格に設定されていなくても 医薬品の残留溶媒ガイドライン : 医薬審第 307 号, 平成 10 年 3 月 30 日 に従い, 各製造者はガイドラインに示されている限度値を超えないよう指導されている. 食品添加物も規格に設定されていなくても自社の責任の下, 確認することが必要であると考える.

( 別紙 3) 他の規格との対比表 本規格案 JPC (2002) EP(5 rd Edition) USP29 FCC(5 th Edition) d 体 d 体 d 体 (EP 5.4) Vitamin E d 体品目名 d αトコフェロール酢酸エステル酢酸 d αトコフェロール 英名 RRR αtocopheryl Acetate d αtocopherol ACETATE RRR αtocopheryl ACETATE dαtocopheryl ACETATE,dlα TOCOPHERYL ACETATE RRR αtocopheryl ACETATE 性状 無 ~ 黄色澄明な粘性の液で, においはないか, 又はわずかに特異なにおいがある. 無色 ~ 黄色澄明な粘性の液で, 冷却すると固化することがあり, においはないか, 又はわずかに特異なにおいがある. 無水エタノール又はヘキサンと混和する. 水にほとんど溶けない. 無色 ~ 帯微緑黄色澄明の粘稠な油性の液である. 水にほとんど溶けず, アセトン, 無水エタノール, 脂肪油に溶けやすい. エタノールにも可溶 (96%) 酢酸 dα トコフェロール, 酢酸 dlα トコフェロール型も含む 無色 ~ 黄色の澄明, 粘ちょうな油性の液である. 水に不溶. アルコールによく溶け, アセトン, クロロホルム, ジエチルエーテル及び植物油によく混合する. 含量 96.0~102.0% 96.0~102.0% 95.0~101.0% 96.0~102.0% 96.0~102.0% 確認試験 硝酸による呈色反応 だいだい~ 赤色 赤色 ~だいだい色 赤色 ~だいだい色 赤色 ~だいだい色 赤外吸収スペクトル 同一波数のところに同様の強度の吸収を認める 同一波数のところに同様の強度の吸収を認める 同一波数のところに同様の強度の吸収を認める 旋光性 ( 旋光度 ) 設定せず +0.25 ~+0.35 d :+24 以上,dl : 旋光性を示さない. 薄層クロマトグラフィ 設定せず 試料溶液から得られたスポットの Rf 値は標準溶液からのスポットの Rf 値とほとんど等しい. ガスクロマトグラフィ 設定せず 保持時間が標準品に一致 保持時間が標準品に一致 純度試験 比吸光度 41.0~45.0(284nm) 41.0~45.0(284nm) 比旋光度 +24 以上 +24 以上 +24 以上 重金属 Pbとして 20μg/g 以下 Pbとして 20ppm 以下 ヒ素 (AS 2 O 3 として ) 2.0μg/g 以下 2ppm 以下 α トコフェロールまたは関連物質 TLC: 検液のスポットは対照液のスポットより大きくなく, かつ濃くない. TLC: 試料溶液から得られたスポットは標不純物 (RRRαトコフェロールを含む): 準溶液からのスポットより大きくなく, かつ合計 4.0% 以下濃くない.(0.5% 以下 ) 屈折率 1.494~1.499 1.494~1.499 比重 0.952~0.966 0.952~0.966 溶状 設定せず 酸性度設定せず 滴定 ( 試料 1.0g に対し 0.10N NaOH 1.0ml 以下 ) 滴定 ( 試料 1.0g に対し 0.1N NaOH 1.0ml 以下 ) 鉛 設定せず 2mg/kg 以下 有機揮発性不純物 設定せず 基準を満たす 残留溶媒 設定せず 基準を満たす 定量法 液体クロマトグラフィ 液体クロマトグラフィ ガスクロマトグラフィー ガスクロマトグラフィー ガスクロマトグラフィー

( 別紙 4) トコフェロール酢酸エステル allracαtocopheryl Acetate 酢酸 dlαトコフェロールビタミン E 酢酸エステル H 3 C O O H 3 C O C 31 H 52 O 3 分子量 472.74 2,5,7,8Tetramethyl2(4,8,12trimethyltridecyl)chroman6yl acetate [7695912] 含 性 量本品は, トコフェロール酢酸エステル (C 31 H 52 O 3 )96.0~102.0% を含む 状本品は, 無 ~ 黄色の澄明な粘性のある液体で, においがない 確認試験 (1) 本品 0.05g を無水エタノール 10 ml に溶かし, 硝酸 2ml を加え, 約 75 で 15 分間加熱するとき, 液はだいだい ~ 赤色を呈する (2) 本品を, 赤外吸収スペクトル測定法中の液膜法により測定し, 本品のスペクト ルを参照スペクトルと比較するとき, 同一波数のところに同様の強度の吸収を認める (3) 本品のエタノール溶液 (1 10) は, 旋光性がない 1% 純度試験 (1) 比吸光度 Ε (284 nm)= 41.0~45.0 1cm 本品約 0.01 g を精密に量り, 無水エタノールを加えて溶かし, 正確に 100 ml と し, 吸光度を測定する (2) 屈折率 n 20 D =1.494~1.499 (3) 比重 0.952~0.966 (4) 重金属 Pb として 20μg/g 以下 (1.0g, 第 4 法, 比較液鉛標準液 2.0 ml) (5) α トコフェロール本品 0.10g を正確に量り, ヘキサン 10ml を正確に加えて 溶かし, 検液とする 別にトコフェロール酢酸エステル標準品 0.05 g を正確に量り, ヘキサンに溶かし, 正確に 100 ml とする この液 1ml を正確に量り, ヘキサンを 加えて正確に 10 ml とし, 対照液とする 検液及び対照液をそれぞれ 10μl ずつ量 り, トルエン / 酢酸混液 (19:1) を展開溶媒として薄層クロマトグラフィーを行い, 展開溶媒の先端が原線より約 10 cm の高さに上昇したとき展開をやめ, 風乾する これに塩化鉄 (Ⅲ) の無水エタノール溶液 (1 500) を均等に噴霧した後, 更に α,

α'ジピリジルの無水エタノール溶液 (1 200) を均等に噴霧して2~3 分間放置するとき, 対照液から得たスポットに対応する検液のスポットは, 対照液のスポットより大きくなく, かつ濃くない ただし, 薄層板には担体として薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを 110 で1 時間乾燥したものを使用する 定量法本品及びトコフェロール酢酸エステル標準品約 0.05g ずつを精密に量り, それぞれを無水エタノールに溶かし, 正確に 50ml とし, 検液及び標準液とする 検液及び標準液をそれぞれ 20μl ずつ量り, 次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行う 検液及び標準液のトコフェロール酢酸エステルのピーク高さ H T 及び H S を測定し, 次式により含量を求める トコフェロール酢酸エステル (C 31 H 52 O 3 ) の含量 トコフェロール酢酸エステル標準品の採取量 (g) H T = 100(%) 試料の採取量 (g) H S 操作条件 検出器紫外吸光光度計 ( 測定波長 284 nm) カラム充てん剤 5μm の液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリ カゲル カラム管内径 4.6mm, 長さ 15cm のステンレス管 カラム温度 35 付近 移動相メタノール / 水混液 (49:1) 流量トコフェロール酢酸エステルの保持時間が約 12 分になるように調整する カラムの選定本品及び dlα トコフェロール標準品を 0.05g ずつ正確に量り無 水エタノール 50ml に溶かす この液 20μl につき, 上記の条件で操作すると き,dlα トコフェロール, トコフェロール酢酸エステルの順に溶出し, その分 離度が 2.6 以上のものを用いる なお, 上記の条件で標準液につき, 試験を 5 回繰り返すとき, トコフェロール酢酸エステルのピーク高さの相対標準偏差は 0.8% 以下である

( 別紙 5) 成分規格案の設定根拠 ( トコフェロール酢酸エステル ) 成分規格 ( 案 ) は, 日本薬局方,EP,USP,FCC の規格を参考に設定した. 品目名日本薬局方 ( 十五改正, 以下 JP 15) では, 酢酸トコフェロール から トコフェロール酢酸エステル に変更された これを考慮し 本規格案では, 日本薬局方との整合化を図り, トコフェロール酢酸エステル とした. 含量 JP 15,USP29 及び FCC(5 th Edition, 以下 FCC V) の規格値は, 96.0~102.0% とし,EP(5 th Edition supplement 5, 以下 EP(5.5)) は 96.5~102.0% としている. そこで, 本規格案は トコフェロール酢酸エステル 96.0~102.0% とした. 性状 JP 15では, 無色 ~ 黄色澄明の粘性の液で, においはない,EP(5.5) では, 帯微緑黄色澄明の粘稠な油性の液,FCC V では, 無色 ~ 黄色又は緑黄色の澄明, 粘稠な油性の液 としている. また,JP 15,EP(5.5) 及び FCC V では, 溶解性について記載されているが, 食品添加物規格では, 性状に溶解性は規定しない. よって, 本規格案は 無 ~ 黄色の澄明な粘性のある液体で, においはない とした. 確認試験 JP 15 においては呈色反応及び IR を規定している.EP(5.5) においては, 旋光性 ( 旋光度 ),IR 及び薄層クロマトグラフィーを規定している.USP29 では, 呈色反応, 旋光性及びガスクロマトグラフィーを規定している.FCC V においては呈色反応, ガスクロマトグラフィー及び旋光性 ( 比旋光度 ) を規定している. 本規格案では, 定量法に液体クロマトグラフィーを採用している. そのため, 本規格案では呈色反応,IR 及び旋光性を確認試験とした. 純度試験 (1) 比吸光度 JP 15 では,41.0~45.0(284nm) としている.EP(5.5),USP29 及び FCC(5 th Edition) では規格を定めていない. しかし, 比吸光度は, 一定の品質を確保するための適否の判定基準となるため, 本規格案は JP 15 に準じ 41.0~45.0(284nm) とした. (2) 屈折率 JPC 2002 の規格値は 1.494~1.499 であるが,EP(5.4),USP29 及び FCC V では規格を

定めていない. 本規格案は JPC 2002 に準じ 1.494~1.499 とした. (3) 比重 JPC 2002 の規格値は 0.952~0.966 であるが,EP(5.4),USP29 及び FCC V では規格を定めていない. 本規格案は JPC 2002 に準じ 0.952~0.966 とした. (4) 重金属 JPC 2002 では Pb として 20ppm 以下としている.FCC V では, 鉛限度値 (2mg/kg) が設定されている. EP(5.4),USP29 では規格を定めていない. 本規格案では,JPC 2002 に準じ,Pb として 20μg/g 以下とした. (5)αトコフェロールあるいは関連物質 JP 15では, αトコフェロール を採用している. 薄層クロマトグラフィーを用い, 標準溶液のスポットより大きくなく, かつ濃くない. としており, これはαトコフェロール 0.5% 以下に相当する. 一方,EP(5.5) では, 関連物質 を採用している. ガスクロマトグラフィーを用い, 不純物として allracαトコフェロールを含む5 種類の化合物を挙げ, それらについて, 個別の及び合計の限度値を設定している.USP29 及び FCC V では, 規格を設定していない. そこで, 本規格案は日本薬局方に準じ, 薄層クロマトグラフィーを用い, 対照液のスポットより大きくなく, かつ濃くない. と規格した. 定量法 JP 15 では, 液体クロマトグラフィーにより定量しており,EP(5.5),USP29 及び FCC V では, ガスクロマトグラフィーにより定量している. そこで, 本規格案は,JP 15 と同じ, 液体クロマトグラフィーによる定量法とした. JP 15,FCC 等では設定されているが, 本規格では採用しなかった項目 溶状 JP 15 において設定されているが, 液の色の比較であり, 食品添加物の溶状の規格と は異なる *. また,EP(5.5),USP29 及び FCC V では設定されていない. よって, 本規格 案では, 溶状 は設定しない. * 食品添加物では, 溶状については, 特に純度に関する情報が得られる場合など, 必要に応 じて設定する. 溶状を規定する場合には色ではなく, 吸光度の数値比較などで規定すること になっている ( 第 8 版食品添加物公定書原案作成要領より ). 酸性度 USP29 及び FCC V では滴定により, 酢酸トコフェロール 1.0g に対し,0.10N 水酸化

ナトリウム消費量 1.0ml 以下としているが,JPC 2002 及び EP(5.4) では, 規格を定めていない. 酢酸 dαトコフェロールは,αトコフェロールの6 位の水酸基がアセチル化されており, 酸化からトコフェロールが保護され安定性が高い. よって, 酸性度 は設定しない. 有機揮発性不純物及び残留溶媒 USP29 では, meets the requirements.( 基準を満たす ) と規定されているが,JP15 では, 酢酸トコフェロール ( トコフェロール酢酸エステル ) については, 各条で規格を定めていない. また,EP(5.5) 及び FCC V では規格を定めていない. よって, 有機揮発性不純物 及び 残留溶媒 は設定しない. なお JP15 では 医薬品の残留溶媒ガイドライン : 医薬審第 307 号, 平成 10 年 3 月 30 日 に従い, 各製造者はガイドラインに示されている限度値を超えないよう指導されている. 食品添加物も, 規格に設定されていなくても自社の責任の下, 確認することが必要であると考える.

( 別紙 6) 他の規格との対比表 本規格案 JP 15 EP(5 rd Edition) USP29 FCC(5 th Edition) dl 体 dl 体 rac 体 (EP 5.5) Vitamin E rac 体 品目名 トコフェロール酢酸エステル トコフェロール酢酸エステル 英名 allracαtocopheryl Acetate TOCOPHEROL ACETATE allracαtocopheryl ACETATE dαtocopheryl ACETATE,dlα TOCOPHERYL ACETATE allracαtocopheryl ACETATE 性状 無 ~ 黄色澄明な粘性の液で, においはない 無色 ~ 黄色澄明な粘性の液で, においはない. エタノール, アセトン, クロロホルム, ジエチルエーテル, ヘキサンまたは植物油と混和する. 無水エタノールに溶けやすく, 水にほとんど溶けない. 旋光性を示さない. 帯微緑黄色澄明の粘ちょうな油性の液である. 水にほとんど溶けず, アセトン, 無水エタノール, 脂肪油に溶けやすい. 酢酸 dα トコフェロール, 酢酸 dlα トコフェロール型も含む 無色 ~ 黄色又は緑黄色の澄明, 粘ちょうな油性の液である. 水に不溶. アルコールによく溶け, アセトン, クロロホルム, ジエチルエーテル及び植物油によく混合する. 含量 96.0~102.0% 96.0~102.0% 96.5~102.0% 96.0~102.0% 96.0~102.0% 確認試験 硝酸による呈色反応 だいだい~ 赤色 赤色 ~だいだい色 赤色 ~だいだい色 赤色 ~だいだい色 赤外吸収スペクトル 同一波数のところに同様の強度の吸収を認める 同一波数のところに同様の強度の吸収を認める 同一波数のところに同様の強度の吸収を認める 旋光性 ( 旋光度 ) 旋光性がない 0.01 ~+0.01 d :+24 以上,dl : 旋光性を示さない. 約 ±0.05 ( 旋光度 ) 薄層クロマトグラフィ 設定せず 試料溶液から得られたスポットの Rf 値は標準溶液からのスポットの Rf 値とほとんど等しい. ガスクロマトグラフィ 設定せず 保持時間が標準品に一致 保持時間が標準品に一致 純度試験 比吸光度 41.0~45.0(284nm) 41.0~45.0(284nm) 比旋光度 設定せず 重金属 Pbとして 20μg/g 以下 Pbとして 20ppm 以下 ヒ素 (AS 2 O 3 として ) 設定せず α トコフェロールまたは関連物質 TLC: 検液のスポットは対照液のスポットより大きくなく, かつ濃くない. TLC: 試料溶液から得られたスポットは標準溶液からのスポットより大きくなく, かつ濃くない.(0.5% 以下 ) allracα トコフェロール :0.5% 以下, その他の不純物 : 合計 2.5% 以下等 屈折率 1.494~1.499 1.494~1.499 比重 0.952~0.966 0.952~0.966 溶状 設定せず 比較液より濃くない 酸性度設定せず 滴定 ( 試料 1.0g に対し 0.10N NaOH 1.0ml 以下 ) 滴定 ( 試料 1.0g に対し 0.1N NaOH 1.0ml 以下 ) 鉛 設定せず 2mg/kg 以下 有機揮発性不純物 設定せず 基準を満たす 残留溶媒 設定せず 基準を満たす 定量法 液体クロマトグラフィ 液体クロマトグラフィ ガスクロマトグラフィー ガスクロマトグラフィー ガスクロマトグラフィー

( 参考 ) これまでの経緯 平成 17 年 12 月 19 日平成 17 年 12 月 22 日平成 18 年 2 月 8 日平成 18 年 4 月 13 日平成 18 年 6 月 28 日平成 18 年 7 月 13 日 ~ 平成 18 年 8 月 11 日平成 18 年 9 月 13 日平成 18 年 9 月 12 日平成 18 年 9 月 28 日 厚生労働大臣から食品安全委員会委員長あてに添加物の指定に係る食品健康影響評価について依頼第 125 回食品安全委員会 ( 依頼事項説明 ) 第 29 回食品安全委員会添加物専門調査会第 31 回食品安全委員会添加物専門調査会第 33 回食品安全委員会添加物専門調査会第 152 回食品安全委員会 ( 報告 ) 食品安全委員会における国民からの意見聴取第 36 回食品安全委員会添加物専門調査会薬事 食品衛生審議会へ諮問薬事 食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会 薬事 食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会 [ 委員 ] 石田裕美小沢理恵子工藤一郎佐藤恭子棚元憲一 長尾美奈子中澤裕之西島基弘堀江正一米谷民雄山川隆山添康吉池信男 女子栄養大学教授日本生活協同組合連合会くらしと商品研究室長昭和大学薬学部教授国立医薬品食品衛生研究所食品添加物部第一室長国立医薬品食品衛生研究所食品添加物部長共立薬科大学客員教授星薬科大学薬品分析化学教室教授実践女子大学生活科学部食品衛生学研究室教授埼玉県衛生研究所水 食品担当部長国立医薬品食品衛生研究所食品部長東京大学大学院農学生命科学研究科助教授東北大学大学院薬学研究科教授独立行政法人国立健康 栄養研究所研究企画評価主幹 ( : 部会長 )