電気事業分科会資料

Similar documents
<4D F736F F F696E74202D F8D7793FC94CC E F181408E9197BF31312D32816A2E B8CDD8AB B83685D>

Microsoft Word - 報告書.doc

表 1 小売電気事業者( 新電力とみなし小売電気事業者の総計 ) の平成 29 年 3 月分 販売電力量 ( エリア別 ) 販売電力量合計 ( 単位 :MWh) その他需要 合計 北海道 260,709 1,129,470 1,028, ,749 8,428 2,730,690 東北 1

05JPOWER_p1-40PDF.p....

電気事業分科会資料

新電力のシェアの推移 全販売電力量に占める新電力のシェアは 216 年 4 月の全面自由化直後は約 5% だったが 217 年 5 月に 1% を超え 218 年 1 月時点では約 12% となっている 電圧別では 特別高圧 高圧分野 ( 大口需要家向け ) は時期により変動しつつも 全体的には上昇

Microsoft Word - 報告書.doc

i-1 電気事業制度についてー 1 自由化 2000 年 3 月から大口需要家に対する電力小売が自由化 その後 2004 年 4 月 2005 年 4 月と 自由化範囲が段階的に拡大 さらに 電力システム改革専門委員会での検討を踏まえ 2016 年 4 月から小売全面自由化が開始された (j-3 参

スイッチングの状況 (2017 年 3 月時点 ) 本年 3 月末時点での新電力への契約先の切替え ( スイッチング ) 件数は約 4.7%( 約 295 万件 ) 大手電力 ( 旧一般電気事業者 ) の自社内の契約の切替件数 ( 規制 自由 ) は約 4.1% ( 約 258 万件 ) であり 合

資料 3 第 21 回制度設計専門会合事務局提出資料 ~ 卸電力市場活性化に係る事業者ヒアリング ~ 平成 29 年 8 月 28 日 ( 月 )

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

i-1 電力の自由化 平成 12 年 3 月から大口需要家に対する電力小売が自由化 さらに 電気事業分科会における検討の結果 平成 16 年 4 月 平成 17 年 4 月と 自由化範囲が段階的に拡大 小売の部分自由化 (1) 自由化範囲の拡大 小売の部分自由化は 平成 12 年 3 月より 特別高

図 2: 今後の主な市場整備等 2. ベースロード電源市場等 2.1. 契約見直しの必要性新電力がベースロード電源 ( 石炭火力 水力 原子力等 ) にアクセスすることを容易にし 小売競争を更に活性化させることを目的として ベースロード電源市場を創設するとともに ベースロード電源を保有する旧一般電気

Q 切り替えする手続きが面倒じゃないの? A 新しく契約する電力会社へ申し込みをするだけで 今の電力会社へ連絡はせずに切り替えができます また Web でも簡単に申し込み手続きができるようになります Q 停電が増えたり 電気が不安定になったりしないの? A 新電力と契約した場合でも 電気を送る電線や

PowerPoint プレゼンテーション

FEPC INFOBASE i - 電気事業制度

我が国における電力卸取引の現状と今後の役割 一般社団法人日本卸電力取引所國松亮一 -0- C2018Japan Electric Power Exchange All Rights Reserved

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の


PowerPoint プレゼンテーション

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

Microsoft Word - 報告書.doc

平成22年3月期 決算概要

本日の議論 ( 背景等 ) 全面自由化された小売分野における健全な競争を促すためには 競争的な電源調達環境が必要不可欠 具体的には 相対取引 取引所取引などの形を問わず 小売電気事業者が如何に競争条件下で電源にアクセスできるかが重要となる こうした観点から これまでも 常時バックアップの導入 運用改

Microsoft PowerPoint - 22_容量市場(松久保)

注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

スライド 1

スライド 1

電力自由化にともなう一般電気事業者の電気事業営業利益への影響に関する実証分析 内田浩史ゼミ B 新家史也 1 はじめに 日本では 1995 年から段階的に電気事業で自由化が行われた この論文では電力自由化にともない電気事業に新しく参入した特定規模電気事業者の存在が既存の電力会社である一

Microsoft Word - 報告書.doc

2017(平成29)年度第1四半期 決算説明資料

目次 要旨 背景と目的 はじめに 電力自由化とは 日本の電力自由化経緯 本研究の目的 分析手法 データの選定 データ分析手法 データ分析結果

部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

小売電気事業者総覧第 2 章事業者戦略 東京電力エナジーパートナー 業種販売戦略顧客獲得目標ブランド戦略 大手電力より割安な料金メニュー ガスや通信などの各種商材とのセット販売で競合を迎え撃ち Web サービスの充実などで顧客拡大を狙う さらに 顧客の暮らし全般をサポートする新サービスを

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

監視手法に関する調査 分析 我が国の卸電力取引に係る競争状況 不正取引を監視し それを踏まえた対応を検討するための基礎資料として活用するため ( 6) の諸外国の規制当局や取引所に係る調査 分析を行う 調査に当たっては文献 インターネット 各国の規制当局及び取引所の関係者等へのヒアリングを通じ 幅広

<4D F736F F F696E74202D C5817A936497CD8EA BB8CE382CC89CE97CD94AD A8E912E >

スライド 1

電気 ガス 熱供給の自由化と新築物件 既築物件における選択肢 ( 上 ) 藤本祐太郎長島 大野 常松法律事務所弁護士 本誌発行日である 2019 年 4 月 1 日をもって 電力自由化 熱供給自由化からちょうど 3 年 ガス自由化からちょうど 2 年が経過した 電気についていえば 500 社超の事業

新電力会社(登録小売電気事業者)の実態調査2018年

 

スライド 1

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

White Paper on Small and Medium Enterprises in Japan

外航コンテナの国内フィーダ輸送実績(20年度報告)

目次 Ⅰ エネルギー供給の概要 1. 主要国の一次エネルギー供給構成 1 2. 主要国の石油輸入依存度 2 3. 我が国の一次エネルギー供給状況の推移 3 Ⅱ 石油 1. 世界の石油消費量の推移 4 2. 我が国の石油需給原油輸入状況 ( 国別 ) 5 製油所の能力と立地状況 6 石油製品生産量の推

海外における電力自由化動向

1. インバランス精算における計画誤りの解消に向けた取組の実施状況 2. 今後のインバランス精算の在り方 1

PowerPoint プレゼンテーション

大阪電力選べる環境づくり協議会

< F2D837E836A817582D082C681768F6D C838B834D815B>

別添 表 1 供給力確保に向けた緊急設置電源 ( その 1) 設置場所 定格出力 2 発電開始 2 運転開始 公表日 3 姉崎火力発電所 約 0.6 万 kw (0.14 万 kw 4 台 ) 平成 23 年 4 月 24 日平成 23 年 4 月 27 日 平成 23 年 4 月 15 日 袖ケ浦

報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

2018年度第1四半期 決算説明資料

量割当て優先で容間接オークションの概要 間接オークション は 原則として全ての連系線利用を エネルギー市場の取引 (JEPX のスポット取引等 ) を介して行うこととする仕組み ( ) であり 2018 年度から導入予定 1 現行ルールでは 先着優先 で連系線の容量を割り当てている 現状において J

原子力政策

安定供給の確保に係る事業者等の役割 1 第 2 段階においてライセンス制が導入された以降も安定供給を維持するためには 各事業者等がそれぞれに課された責務をしっかりと果たしていくことが求められます 特に 小売事業者が果たすべき役割は重要であり 自社顧客の需要に応じた供給力を確保するためのインセンティブ

は基本的には一般的な電力調達単価より割高になるケースが多く 電力小売事業の収支に 影響を与える よってこの電力の需給バランスの達成具合と それを達成するための需給 管理の方法等が電力小売事業の事業性に関わることとなる 6-2 調査実施方針 電力小売事業の事業性調査と参入方式について第

R-Style template v2.0

PowerPoint プレゼンテーション

( 図表 1) 特別養護老人ホームの平米単価の推移 ( 平均 ) n=1,836 全国東北 3 県 注 1) 平米単価は建築工事請負金額および設計監

2 空 白

PowerPoint プレゼンテーション

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

*Ł\”ƒ

3. 制度見直しの方向性 3-1. 送配電関連設備に係る費用の利用者間の負担 送配電網の利用者として 送配電網に接続している発電者と需要家が挙げられるが 現行制度上 送配電関連設備に係る費用は 発電側による電源接続時の初期費用負担を除き 需要側のみが負担 ( 小売電気事業者が託送料金を負担し それを

成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2

Ⅱ 主な改革内容 上記の 3 つの目的からなる電力システム改革につき 以下の 3 つの柱を中心として 大胆な改革を現実的なスケジュールの下で着実に実行する 1. 広域系統運用の拡大 電力需給のひっ迫や出力変動のある再生可能エネルギーの導入拡大に対応するため 国の監督の下に 報告徴収等により系統利用者

PowerPoint プレゼンテーション

例えば 全国に工場や店舗を持つ企業などは 地域に関係なく電力を調達できるようになるため 工場や店舗で使用する電力を一括して購入することが容易になる その場合 一括購入により 調達コストを削減したり 管理がしやすくなったりというメリットを享受できる あるいは 夜間に集中して電力を使用する企業などは 自

MDE335ӾՈ

経営効率化計画について

スライド 1

スライド 1

□120714システム選択(伴さん).ppt

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

水素フロンティア山口推進構想 2004 年 6 月

MAC600”æ’Ý

5631BA_5831BA”æŁ’à

MUC350

本日の内容 2 一般送配電事業者が電源 Ⅰ の公募調達を行うに当たり 広域機関は 一般送配電事業者が募集量を設定する際の基本となる考え方を示す必要がある 217 年度の調整力公募における電源 Ⅰ 必要量の基本的な考え方について改めて整理したので 電源 Ⅰ Ⅰ 必要量の考え方等についてご議論いただきた

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

Ⅰ. 認定制度 1. 認定制度 の現状 2. 認定時期について 3. 認定案件の適正な事業実施に向けて 4. 調達価格の決定時期

電気料金種別定義書 動力プラン 株式会社 Looop

国内主要112行の第2四半期決算(中間期)預金・貸出金等実態調査

Ⅰ. 震災により明らかになった電力供給システムの問題点 東日本大震災により我が国の電力供給システムに内在していた問題点が顕在化 その一端として 例えば以下のような事態が生じた 需要家が工夫できる度合いや 電気の必要性の大小にかかわらず 一律の計画停電や電力使用制限によらなければ需要抑制ができず 国民

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計

下水道は私たちの安全で快適なくらしを支えています

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

<4D F736F F F696E74202D A836F A936497CD8FAC94848E738FEA82C982A882AF82E98EA BB82C982C282A282C BD90AC E31308C8E816A2E B8CDD8AB B83685D>

参考 平成28年度 公立学校教員採用選考試験の実施状況調査

スライド 1

平成30(2018)年度 第1四半期決算概況

Transcription:

17 3. 我が国の卸電力市場の状況 1 発電市場の構造 - 発電容量シェア 2 卸電力市場の構造 - 市場構造の推移 ( 平成 18 年度 ) -PPS の供給力 -IPP( 独立系発電事業者 ) の動向 3 卸電力取引所 - スポット取引実績 - 先渡取引実績 - 卸電力市場における取引所取引の比率

1 発電市場の構造 - 発電容量シェア - 小売部門における部分自由化の導入以降 自家発電の発電容量は伸びたものの 近年では自家発電の発電容量は伸びたものの 近年では停滞している 発電市場におけるPPS の自社電源の発電容量のシェアは直近では 0.34% にとどまっている 発電容量シェア 50% 60% 70% 80% 90% 100% 7 年度 8 年度 9 年度 10 年度 11 年度 12 年度 13 年度 14 年度 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 76.57 76.85 76.69 76.59 76.31 75.59 75.28 74.44 73.89 73.51 73.68 11.87 12.86 12.77 12.73 12.34 12.18 12.72 12.41 12.38 12.31 11.83 0.32 0.20 0.20 0.21 0.31 10.57 10.38 10.58 11.06 11.51 11.68 12.11 12.99 13.59 14.36 14.14 73.25 11.79 0.34 14.62 一般電気事業者卸電気事業者等特定規模電気事業者自家発電 18 年度は9 月末時点 出所 : 発受電月報 自家用発電所運転半期報 18

2 卸電力市場の構造変化 - 市場構造の推移 ( 平成 18 年度 )- 卸電力市場においては 一般電気事業者による長期の相対取引が大宗を占める構造一般電気事業者による長期の相対取引が大宗を占める構造に大きな変化は見られないが 自由化の進展に伴い 卸電力の取引形態は多様多様化し 流動性の高い取引が徐々に徐々に増加増加している 3% 7% 2% 90% 電力会社 ( 発電量 8,204 億 kwh) IPP 卸電気事業者等 ( 発電量 1,478 億 kwh) 約 5.8 億 kwh 電力購入約 142 億 kwh 自家発等小売電力電力 ( 発電量 1,911 億 kwh) 約 8,919 億 kwh 約 5.8 億 2% 電力融通 kwh 約 639 億 kwh 約 6.2 億 kwh 卸相対契約約 0.3 億 31% 2% 約 1,560 億 kwh 約 7.4 億市場取引 kwh kwh 60% 7% 98% 契約の種類超短期 :1 ヶ月未満短期 :1 ヶ月 ~1 年未満中期 :1 年 ~5 年未満長期 :5 年 ~10 年未満超長期 :10 年以上 約 0.3 億 kwh 電力購入約 60 億 kwh 54% 取引所 1% 99% 69% 1% 45% 約 3.2 億 kwh 約 7.6 億 kwh 31% 電力購入約 60 億 kwh PPS ( 発電量 46 億 kwh) PPS PPS PPS 間相対約 1.5 億 kwh 98% 小売約 137 億 kwh 常時バックアップ等約 58 億 kwh 平成 18 年度値の推計方法 ( 発電量 小売販売量 ) 平成 18 年 4- 平成 19 年 1 月実績値を 平成 17 年度値に占める 4-1 月の割合で割り戻し ( 融通量 取引所取引量 ) 平成 18 年 4- 平成 19 年 1 月 (10ヶ月間) 実績を10 分の12 倍 :IPP 卸電気事業者等と自家発の合算値 出所 : 発受電月報 自家用発電所運転半期報 経済産業省アンケート ( 平成 19 年 3 月 ) 19

2 卸電力市場の構造変化 -PPS の供給力 - 現在 PPS は一般電気事業者からの常時バックアップに 4 割程度依存している それ以外は 自家発余剰からの購入や自社電源等により賄っている ただし 今後 PPS 等による大規模な LNG 火力電源が運開される予定予定 2.6% 2.4% 24.0% 38.1% 常時バックアップ自家発余剰電力発電電力量 JEPX IPP 卸電気事業者 33.0% ( 平成 18 年 3 月時点 ) JEPXについては PPS13 社のの数値を12/11 倍し その他の数値については,PPS13 社のの数値を12/9 倍 発電電力量とは,PPS 自らが発電した電力量から自己消費量を引いたもの 出所 : アンケート等を基に経済産業省作成 20

2 卸電力市場の構造変化 -IPP( 独立系発電事業者 ) の動向 - 平成 7 年の電気事業制度改革において 電源調達入札制度を創設して発電部門における電源調達入札制度を創設して発電部門における競争原理を導入し 卸電力市場における効率的な電源調達に一定の役割を果たす これを受けて一般電気事業者と契約を締結したIPP は 2010 年代半ば頃から契約更新時期を迎える予定 卸電力入札における落札一覧 入札年度 電力会社 卸供給事業者 所在地 契約電力 ( 万 kw) 供給開始年度 H8 年度 北海道電力新日本製鐵 室蘭市 10.00 2001 年 10 月 入札 東北電力 新日本製鐵 釜石市 13.60 2000 年 7 月 ( 株 ) 大平洋エネルキ ーセンター八戸市 ( 大平洋金属 ) 4.40 2000 年 7 月 東京電力 荏原製作所 藤沢市 6.40 1999 年 6 月 昭和電工 川崎市 12.42 1999 年 6 月 トーメンハ ワー寒川 神奈川県高座郡 6.55 1999 年 6 月 日立造船 茨城県那珂郡 10.27 1999 年 6 月 新日本石油精製 ( 日本石油精製 ) 横浜市 4.85 2000 年 6 月 日立製作所 日立市 10.28 2000 年 6 月 ホ リフ ラスチックス 富士市 4.70 2000 年 6 月 中部電力 明海発電 豊橋市 13.50 2000 年 4 月 中山共同発電 愛知県知多郡 13.55 2000 年 4 月 関西電力 神戸製鋼所 加古川市 5.45 1999 年 4 月 新日本製鐵 姫路市 13.30 1999 年 4 月 中山共同発電 大阪市 13.6 ( 最大 14.4) 1999 年 4 月 ガス & パワー 14 大阪市 ( 大阪ガス ) ( 最大 14.6) 2002 年 4 月 神鋼神戸発電 65.9 神戸市 ( 神戸製鋼所 ) ( 最大 66.5) 2002 年 4 月 九州電力 新日本製鐵 北九州市 13.70 1999 年 4 月 九州石油 大分市 13.70 1999 年 4 月 249.94 () 内は契約当時の卸供給事業者名 入札年度 電力会社 卸供給事業者 所在地 契約電力 ( 万 kw) 供給開始年度 H9 年度 北海道電力 出光興産 苫小牧市 1.50 2005 年 8 月 入札 日本製紙 釧路市 8.00 2004 年 10 月 新日本石油精製 ( 日本石油精製 ) 室蘭市 5.00 2004 年 10 月 東北電力双日佐和田火力 ( ニチメン ) 佐渡市 0.53 2000 年 6 月 糸魚川発電 ( 日本セメント ) 糸魚川市 13.40 2001 年 7 月 東京電力 JFEスチール ( 川崎製鉄 ) 千葉市 38.18 2002 年 6 月 ジェネックス ( 東亜石油 ) 川崎市 23.80 2003 年 6 月 新日本石油精製 ( 日本石油精製 ) 横浜市 34.20 2003 年 6 月 中部電力 コスモ石油 四日市市 20.00 2003 年 7 月 出光興産 愛知県知多郡 22.56 2004 年 7 月 関西電力神鋼神戸発電 ( 神戸製鋼所 ) 神戸市 65.90 2004 年 4 月 新日本石油精製 ( 興亜石油 ) 山口県玖珂郡 13.23 2004 年 4 月 中国電力宇部興産 ( ユーヒ ーイーハ ワーセン 宇部市 19.50 2004 年 3 月 三菱レイヨン 大竹市 4.00 2004 年 3 月 九州電力 新日本製鐵 大分市 30.00 2002 年 4 月 300.88 H10 年度 四国電力 住友大阪セメント 須崎市 6.50 2005 年 4 月 入札土佐発電 ( 太平洋セメント ) 高知市 15.00 2005 年 4 月 21.50 H11 年度 東京電力 日立製作所 日立市 8.61 2006 年 6 月 入札 日立造船 茨城県那珂郡 10.90 2006 年 6 月 住友金属工業 鹿嶋市 47.50 2007 年 6 月 東京ガス横須賀パワー ( トーメンパワー 横須賀市 20.02 2006 年 6 月 横須賀 ) 87.03 H14 年度 北海道電力 三菱電機 奥尻島 0.12 2004 年 11 月 入札 三菱電機 礼文島 0.12 2004 年 7 月 総計 0.24 659.59 21

3 卸電力取引所 - スポット取引実績 - 卸電力取引所におけるスポット取引は平成 17 年 4 月の取引開始以降 徐々に増加している 千 k W h 200,000 スポット取引の月間約定量の推移 175,929 150,000 123,832 100,000 50,000 14,224 0 H17 年 H18 年 H19 年 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 22 20 18 16 \/kw h スポット取引の価格の推移 2 4 時間平均昼間平均ピーク平均 14 12 10 8 6 4 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 H17 年 H18 年 H19 年 昼間 :8:00~22:00 ピーク :13:00~16:00 出所 : 日本卸電力取引所 HP 22

3 卸電力取引所 - 先渡取引実績 - 卸電力取引所における先渡取引はスポット取引との比較では低調に推移先渡取引はスポット取引との比較では低調に推移している 平成 17 年度平成 18 年度 ( 平成 18 年 4 月 ~ 平成 19 年 2 月 ) 商品 6 月昼間型 11.96 7,280 5 7 月昼間型 16.33 3,150 3 8 月昼間型 15.40 1,890 1 9 月昼間型 13.75 1,344 1 11 月 24 時間型 8.40 7,200 1 12 月昼間型 11.71 336 1 1 月 24 時間型 11.05 29,760 1 1 月昼間型 12.87 18,676 3 2 月 24 時間型 10.62 3,360 1 2 月昼間型 14.06 44,758 9 3 月 24 時間型 14.05 29,760 1 3 月昼間型 16.40 2,912 1 計 平均約定価格 ( 円 /kwh) 約定量 (MWh) 約定件数 13.40 150,426 28 5 月 6 月 1 月 7 月第 1 週 7 月第 2 週 7 月第 3 週 7 月第 4 週 10 月第 2 週 11 月第 1 週 11 月第 3 週 1 月第 2 週 1 月第 3 週 月間商品 週間商品 平均約定価格 約定量 ( 円 /kw h) (M W h) 昼間型 12.26 1,540 1 昼間型 12.20 728 1 24 時間型 10.68 8,184 2 平均約定価格 10,452 4 約定量 ( 円 /kw h) (M W h) 24 時間型 10.50 10,080 1 24 時間型 24 時間型 10.95 11,760 2 10.95 20,160 2 11.05 11,760 2 11.05 5,040 1 24 時間型 13.68 28,560 4 昼間型 17.97 7,000 1 17.97 7,000 1 昼間型 12.21 70 1 昼間型 12.34 140 1 昼間型 12.52 1,400 1 24 時間型 11.50 33,600 1 24 時間型 11.50 33,600 1 約定件数 約定件数 170,170 19 出所 : 日本卸電力取引所作成資料 23

3 卸電力取引所 - 卸電力市場における取引所取引の比率 - 我が国の卸電力市場における取引所取引の比率は 約 0.19% にとどまっている 海外の卸電力市場 卸電力市場の内訳 ( 平成 18 年 4 月 ~19 年 1 月実績 ) 0.19% 地域 取引所名 販売電力量に対する取引所取引量のシェア 北欧 Nord Pool 約 45% ドイツ EEX 約 17% 99.81% フランス Powernext 約 4% 取引所取引その他 その他 は 小売販売電力量から 取引所取引量を差し引いて算出出所 : 発受電月報 経済産業省アンケート ( 平成 19 年 3 月 ) 米国ミッドアトランティック地区等 PJM Interconnection LLC いずれも2005 年時点のシェア 卸電力取引所の位置付けは国ごとに異なり シェアに係る単純な比較は困難 約 40% 24

25 4. 託送制度をめぐる状況 1 託送料金 - 託送収支 2インバランス料金 - インバランス発生状況の推移

1 託送料金 - 託送収支 - 一般電気事業者は託送料金を低下させている 他方 送配電部門収支において超過利潤が発生している一般電気事業者も存在送配電部門収支において超過利潤が発生している一般電気事業者も存在する ( 円 /kwh) 3.50 3.30 3.10 2.90 2.70 2.50 2.30 2.10 1.90 1.70 1.50 2.59 特別高圧託送料金の推移 H12.4.1 H13.4.1 H14.4.1 H15.4.1 H16.4.1 H17.4.1 H18.4.1 H19.4.1 沖縄電力は 平成 16 年 4 月 1 日に自由化範囲を拡大 平均の数値は 沖縄電力を除く 9 社平均のもの 託送料金は 基本料金と従量料金の和を総託送電力量で除した平均単価 2.02 北海道東北東京中部北陸関西中国四国九州平均 ( 円 /kwh) 平成 17 年度の送配電部門収支における超過利潤 ( 欠損 ) 高圧託送料金の推移 単位 : 億円 北海道 東北 東京 中部 北陸 関西 中国 四国 九州 沖縄 超過利潤 ( 欠損 ) -8-110 709 544 98 440 89 65 179 21 料金収入比率 -0.40% -2.12% 3.83% 7.22% 6.45% 5.04% 2.49% 3.39% 3.38% 4.09% 料金収入 1,983 5,182 18,535 7,530 1,519 8,730 3,579 1,917 5,298 514 超過利潤 ( 又は欠損 )= 送配電部門の営業利益 ( 又は営業損失 )- 送配電部門の事業報酬額 - 送配電部門の法人税額 - 送配電部門の新株発行費等償却及び社債発行費償却 + 送配電部門の預金利息 5.80 5.60 5.40 5.20 5.00 4.80 4.60 4.40 4.20 4.00 5.19 H16.4.1 H17.4.1 H18.4.1 H19.4.1 4.52 出所 : 各電力会社プレス資料 北海道 東北 東京 中部 北陸 関西 中国 四国 九州 平均 26