機械安全のための規格と法律(第10回)

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再生材料や部品の利用促進を具体的に進めていることから その努力を示すものとして 本規格では マテリアルリサイクル及びリユースのみを対象としている 機器製造業者が直接その努力に関わるという 観点からも 本規格では 再生資源をマテリアルリサイクルのみに限定している Q5) 自らが資源循環利用をコントロー

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国土技術政策総合研究所 研究資料

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Transcription:

機械の安全 信頼性に関するかんどころ 機械安全のための規格と法律 2014.1.16 ( 一財 ) 機械振興協会技術研究所

機械安全のための規格と法律 機械安全のための規格と法律機械製品に適用される国際規格と JIS 規格 日本で規定されている国内法 さらに CE マーキングについて解説します 機械安全のためにぜひ知っていただきたい内容です 目次第 10 回 : 機械安全の考え方第 10 回 : 安全規格の仕組み第 10 回 : 各国の法令と工業規格の体系第 10 回 : JIS 機械安全第 11 回 : 労働安全法第 11 回 : PL 法第 12 回 : 製品に適用される法律一覧第 12 回 : 消費生活用製品安全法 (PSc マーク制度 ) 第 12 回 : 電気用品安全法 (PSe マーク制度 ) 第 12 回 : ガス事業法 (PSTG マーク制度 ) 第 12 回 : 液化石油ガスの保安の確保および取引の適正化に関する法律 (PSLPG マーク制度 ) 第 12 回 : 家庭用品品質表示法第 12 回 : 品安全関連施策の拡充第 12 回 : 消費者庁の設置第 13 回 :CE マーキング 設計方法の紹介製品の不具合を起こさないための 機械設計のポイント 安全設計のポイント 信頼性設計のポイント 設計ミス防止に対する品質管理のポイント を解説します 1

機械安全の考え方 ISO で定義されている機械安全とは 受入れ不可能なリスクがない ことです そのため 機械安全に対する考え方 が 従来日本で考えられてきた 危険検出型システム から 欧米型の 安全確認型システム へと変わってきています 安全に対しての欧米と日本の考え方の違いを下図に示します 作業現場における安全対策は 従来の防護具と作業者への教育や訓練に依存する受身の安全から ヒューマンエラーは必ず起こると仮定し ヒューマンエラーが事故につながらないように機械の安全設計を行い 万一の場合にも事故を越さない 事故が起きたとしても事故から発生するリスクを最小にする製品作りを目指す考え方へと変わってきています リスクアセスメント ( 危険の大きさを評価して その危険が許容できるかを判断する ) と危険の低減 項目 欧米の考え方 日本の考え方 災害対応 災害防止の努力を行っても技術レベルに応災害防止努力により二度と起こらないようにでじて必ず起こるきる 災害原因 対策 災害防止は 技術的問題であり人の対策よ災害の主原因は人であり技術対策よりも人の対りも技術対策を優先策優先 安全対策 人は必ず間違いを犯すものであるから 技管理体制を作り 人の教育 訓練を実施し 規術力の向上がなければ安全を確保できない制を強化すれば安全を確保できる 災害の発生 設備の安全化 および事故発生時に重大災安全衛生法では 人及び設備の安全化を重視害とならない技術対策し 災害が発生するたびに規制を強化する 安全コスト 安全に対するコストの許容 安全に対してのコストを許容しにくい 安全設計 安全に対する考え方の違い ( 欧米 - 日本 ) 危険源を抽出し そのリスクを評価し その災害を低減する努力を行う 前例主義により今までに起こった危険に対して対応をおこなう 安全対応技術 理論的に安全であることを立証する技術 見つけた ( 今までにあった ) 危険をなくす技術 災害の重大性 災害の重大度を重視する 災害の発生件数を重視する 注 ) 機械システム安全技術 参考 2

安全規格の仕組み 今まで日本では 使用者が使い方を守れば被害は起きないという 被害ゼロ の考え方が主流でした しかし最近は 作る人が責任を持って安全設計に取組み どうしたら危険の発生を最小限にするかという 危険最小 の考え方に変わってきています 製品を開発するときには 適用される法律 および安全規格を遵守することが必要です その規格の仕組みを下図に示します 機械系 国際標準機構 (ISO) 電気系 国際電気標準会議 (IEC) 基本概念 設計のための一般原則 (ISO 12100:JIS B 9700) リスクアセスメント規格 (ISO 14121:JIS B 9702) インターロック規格 (ISO 14119:JIS B 9710) ガードシステム規格 (ISO 14120:JIS B 9716) 制御システム安全関連部 (ISO 13849-1:JIS B 9705-1) 安全関連部品規格 (ISO 13849-2:JIS B 9705-2) 非常停止 (ISO 13850:JIS B 9703) 安全距離規格 (ISO 13852,3:JIS B 9707,8) 両手操作制御装置規格 (ISO 13851) マットセンサ規格 (ISO 13856) 階段類の規格 (ISO 14122:JIS B 9713) 等 基本安全規格 (A 規格 ) グループ安全規格 (B 規格 ) 個別機械安全規格 (C 規格 ) 特定の機械に対する詳細な安全要件を規定した いわゆる製品規格 製品例 : 工作機械 産業用ロボット 無人搬送車 化学プラント 輸送機械等 電気設備安全規格 (IEC 60204:JS B 9960-1) 非常停止規格 (IEC 13850) センサ一般安全規格 (IEC 61496:JIS B 9704) センサ応用規格 (IEC 62046) 電気 電子 プログラマブル電子安全関連系の機能安全 (IEC 61508:JIS C 0508) スイッチ規格類 (IEC 60947:JIS C 8201) EMC 規格 (IEC 61000-4) トランス規格 (IEC 60076) 防爆安全規格 ((IEC 60079:JIS C 0930/5) 等 図安全規格の仕組み : 国際規格 (ISO/IEC) と日本規格 (JIS) 3

ト レステ ンィーン機械指令W T 内規各国の法令と工業規格の体系 各国の安全に関する法令と工業規格の体系を下図に示します ウィーン協定により ISO 規格と EN 規格 ドレスデン協定により IEC 規格と EN 規格とは同一内容となり WTO の TBT( 技術の障害に関する ) 協定により ISO IEC 規格と各国の規格は同一内容となっている したがって EN 規格と ISO 規格と各国の規格は同一内容となる 工業規格 EU 法令 国家法令 国家規格 ISO/IEC 規格 EN 規格国家規格 国家法令 理事会指令 協日本 JIS IEC 規定国内法格アメリカ ANSI 国内法 T B 協ウO T ISO 規定格GB/T 中国国内法 オーストラリア国内法 AS ISO IEC カ イト W T T B O T EN 規格BS DIN NF その他 イキ リス国内法ト イツ国内法令委任 フランス国内法 その他 EU 法EU 標準化機関 国家標準化機関 EU 加盟国 閣僚理事会 EU 以外 世界 EU(European Union) 図安全の法令と工業規格の体系 4 注 ) 機械安全の国際規格と CE マーキング 参考

JIS 機械安全 1. 基本 (A) 安全規格 ( 基本的な安全の概念および原則 ) JIS B 9700-1,2: 機械類の安全性 - 設計のための基本概念 ( 第 1 部 : 基本用語 方法論 第 2 部 : 技術原則 ) ISO 12100-1,2 JIS B 9702: 機械類の安全性 - リスクアセスメントの原則 ISO 14121,EN 1050 2. グループ (B) 安全規格 JIS B 9705-1: 機械類の安全性 - 制御システムの安全関連部 ( 第 1 部 : 設計のための一般原則 ) ISO 13849-1, EN 954-1 JIS B 9707: 機械類の安全性 - 危険区域に上肢が到達することを防止する安全距離 ISO 13852,EN 294 JIS B 9708: 機械類の安全性 - 危険区域に下肢が到達することを防止する安全距離 ISO 13853,EN 811 JIS B 9709-1: 機械類の安全性 - 機械類からの放出危険物質による健康リスク低減 ( 第 1 部 : 原則 ) ISO 14123-1, EN 626-1 JIS B 9709-2: 機械類の安全性 - 機械類からの放出危険物質による健康リスク低減 ( 第 2 部 : 検証手順 ) I SO 14123-2,EN 626-2 JIS B 9711: 機械類の安全性 - 人体部位の押しつぶし回避するための最小隙間 ISO 13854,EN 349 JIS B 9706-1: 機械類の安全性 - 表示 マーキングおよび作動 ( 第 1 部 : 視覚 聴覚および触角の要求事項 ) IEC 61310-1,EN 61310-1 JIS B 9706-2: 機械類の安全性 - 表示 マーキング および作動 ( 第 2 部 : マーキンク の要求事項 ) 同上 -2, 同上 -2 JIS B 9706-3: 機械類の安全性 - 表示 マーキングおよび作動 ( 第 1 部 : アクチュエータの配置および操作の要求事項 ) 同上 -3, 同上 -3 JIS B 9713-1: 機械類の安全性 - 機械類への常設接近手段 ( 第 1 部 : 昇降設備の選択 ) ISO 14122-1 JIS B 9713-2: 機械類の安全性 - 機械類への常設接近手段 ( 第 2 部 : 作業用フ ラットフォームおよび通路 ) ISO 14122-2 JIS B 9713-3: 機械類の安全性 - 機械類への常設接近手段 ( 第 3 部 : 階段 段はしごおよび防護柵 ) ISO 14122-3 JIS B 9713-4: 機械類の安全性 - 機械類への常設接近手段 ( 第 4 部 : 固定はしご ) ISO 14122-4 5 注 ) JIS ハンドブック 72 機械安全 参考

JIS 機械安全 グループ安全規格 (B 企画 ) の国際規格とJIS 規格の例を右表に示します この表に示すように国際規格のJIS 化は全体として遅れ気味であります 表グループ安全規格 (B 企画 ) の国際規格とJIS 規格の例 分野 EN 規格 ISO/IEC 規格 JIS 規格 EN ISO 13849-1 ISO 13849-1 JIS B 97051 非常停止装置 EN ISO 13849-2 ISO 13849-2 - EN 418 ISO 13850 JIS B 9703 EN 574 ISO 13851 - 感圧保護装置 EN 1760-1 ISO 13856-1 - EN 1760-2 ISO 13856-2 JIS B 9715 EN 294 ISO 13852 JIS B 9707 安全距離 EN 811 ISO 15853 JIS B 9708 EN349 ISO 13854 JIS B 9715 EN 999 ISO 13855 JIS B 9711 EN 1088 ISO 14119 JIS B 9710 EN 953 ISO 14120 JIS B 9716 保護具 ガード EN ISO 14122-1 ISO 14122-1 JIS B 9713-1 EN ISO 14122-2 ISO 14122-2 JIS B 9713-2 EN ISO 14122-3 ISO 14122-3 JIS B 9713-3 EN ISO 14122-4 ISO 14122-4 JIS B 9713-4 EN 61310-1 IEC 61310-1 JIS B 9706-1 EN 61310-2 IEC 61310-2 JIS B 9706-2 指示 マーキング EN 61310-3 IEC 61310-3 JIS B 9706-3 EN 61496-1 IEC 61496-1 JIS B 9704-1 - IEC 61496-2 JIS B 9704-2 EN 61496-3 IEC 61496-3 JIS B 9704-3 EN 1320 - - 振動 衝撃 EN 1033 - - EN 1229 - - EN 13490 - - 6