資料3-1(就労系サービス資料本体)

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緊急に措置すべき事項

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

障害者自立支援法等の一部を改正する法律案の概要

加算・減算一覧【HPアップ用】(修正あり)

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「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

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自動的に反映させないのは133 社 ( 支払原資を社内で準備している189 社の70.4%) で そのうち算定基礎は賃金改定とは連動しないのが123 社 (133 社の92.5%) となっている 製造業では 改定結果を算定基礎に自動的に反映させるのは26 社 ( 支払原資を社内で準備している103

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点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

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報酬改定(処遇改善加算・処遇改善特別加算)

労災年金のスライド

事業活動の縮小に伴い雇用調整を行った事業主の方への給付金

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指定特定相談支援事業 指定障害児相談支援事業の指定に係る Q&A 注意事項事業の実施にあたっては, 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定計画相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 や 児童福祉法に基づく指定障害児相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 等を必ず確認

7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

H28秋_24地方税財源

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事務連絡 令和元年 8 月 2 日 各都道府県障害保健福祉主管課御中 厚生労働省社会 援護局 障害保健福祉部企画課 障害福祉サービス等報酬改定等に係るインタフェース仕様書 確定版 等の提示について 障害保健福祉行政の推進については 平素よりご尽力を賜り厚く御礼申し上げます 令和元年 10 月に実施さ

被用者保険の被保険者の配偶者の位置付け 被用者保険の被保険者の配偶者が社会保険制度上どのような位置付けになるかは 1 まず 通常の労働者のおおむね 4 分の 3 以上就労している場合は 自ら被用者保険の被保険者となり 2 1 に該当しない年収 130 万円未満の者で 1 に扶養される配偶者が被用者保

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

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共通事項 1 キャリアアップ 管理者情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 奨励金対象労働者数 ( 全労働者数 ) 9 企業規模 ( 該当

資料6-1 日本自閉症協会(要約版)

02_01_「Q&A VOL.1(平成30年3月30日)」

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

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別紙2

地域支援事業交付金の算定方法について

2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

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再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

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老発第    第 号

扶養手当制度の概要 1 支給要件 扶養親族 ( 他に生計の途がなく主として職員の扶養を受けているもの ) を有する職員に対して支給 年額 130 万円以上の恒常的な所得があると見込まれる者は対象外 2 支給月額 配偶者 : 13,000 円子など : 1 人につき 6,500 円 ( 配偶者のない場

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

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7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

就労継続支援 (B 型 ) この要件は平成 25 年 4 月 1 日現在のものです 今後 厚生労働省からの通知等があった場合は 要件の内容について見直す場合がありますので 予めご了承ください 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービス等及び基準該当障害福祉サ

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06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

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11. 通所リハビリテーション 改定事項 基本報酬 1 医師の指示の明確化等 2リハビリテーション会議への参加方法の見直し等 3リハビリテーション計画書等のデータ提出等に対する評価 4 介護予防通所リハビリテーションにおけるリハビリテーションマネジメント加算の創設 5 社会参加支援加算の要件の明確化

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

入院時等の加算に関する Q&A Q1 施設入所支援における入院 外泊時加算については 1 月に8 日を限度に 320 単位を算定することとされているが 8 日間は連続していなければならないのか A 入院 外泊の日数については 連続している必要はなく 8 日に満たない短期間の入院 外泊を数回行った場合

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

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均衡待遇・正社員化推進奨励金 支給申請の手引き

01 【北海道】

加算・減算一覧【HPアップ用】

短時間労働者の適用拡大 新しい 4 分の 3 基準 に満たない場合であっても 平成 28 年 10 月 1 日以降 次のすべての要件に該当した場合は 短時間労働者の適用拡大の対象となります 週労働時間 20 時間以上 勤務期間 1 年以上 月額賃金 8.8 万円以上 学生でない 従業員 501 人

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平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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害者 万人 精神障害者 万人となっている 複数の障害を併せ持つ者もいるため 単純な合計にはならないものの 国民のおよそ7.4% が何らかの障害を有している 障害福祉サービスの利用者数は 国民健康保険団体連合会へ支払いを委託する自立支援給付の支払いに関するデータによれば 平成

厚生年金基金に関する要望.PDF

「介護報酬等に係るQ&A Vol.2」(平成12年4月28 日)等の一部改正について(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H26.4.4)【介護保険最新情報Vol.369】

企業 メリット : 1 労働者が社内では得られない知識 スキルを獲得することができる 2 優秀な人材の獲得 流出の防止ができ 競争力が向上する 3 労働者が社外から新たな知識 情報や人脈を入れることで 事業機会の拡大につながる 留意点 : 1 必要な就業時間の把握 管理や健康管理への対応 労働者の職

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1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

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(問)被用者保険の被扶養者に対する2年間の経過措置になる軽減額は、他の被保険者の保険料で補填すると考えてよいのか

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社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

市報2016年3月号-10

過去 3 年の間に請求した介護給付費について にチェックをしてください 下線は 平成 30 年度改正 (4) 当該計画で定めた指定介護予防通所リハビリテーションの実施期間中に指定介護予防通所リハビリテーションの提供を終了した日前 1 月以内にリハビリテーション会議を開催し リハビリテーションの目標の

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

改正労働基準法

居宅介護支援 共通事項 記入年月日 記入年月日を記載すること 記入者名 省令第 140 条の 51 第 2 号に規定する調査客体を代表する者の名称 ( 以下 記入者 という ) を記載すること 所属 職名 記入者の所属部署の名称及びその職名について 記載すること 1. 事業所を運営する法人等に関する

Transcription:

障害福祉サービス等報酬改定検討チーム 第 8 回 (H26.10.6) 資料 3-1 就労系サービスに係る報酬について < 論点等 >

就労移行支援の報酬に係る論点 背景 就労移行支援事業については 利用者が就職してから少なくとも 6 月以上職場定着支援を行い 6 月経過後は 障害者就業 生活支援センター等による支援が継続的に行われるよう必要な調整を行うこととなっているが 実態として 多くの就労移行支援事業所が 就職から 6 月経過後も引き続き職場定着支援を行っており 一定の成果をあげている 就労移行支援事業所における一般就労への移行率は毎年増加傾向にあるが 事業所単位で見ると 1 年間における一般就労への移行率が 30% 以上の事業所が約 3 割ある一方で 一般就労への移行率が 0% である事業所も 3 割以上存在する 論点 論点 1 就職時の適切なマッチングや継続的な職場定着支援を行うことによって 就職した利用者が一定期間以上職場定着している就労移行支援事業所について 定着実績に応じて評価する仕組みについてどう考えるか 論点 2 複数年にわたって一般就労への移行実績のない就労移行支援事業所については 就労移行支援事業の役割を果たしているとは言えないため 報酬での適正化についてどう考えるか 2

論点 1: 就労定着実績の評価 現行の就労移行支援体制加算は 前年度及び前々年度において 一般就労移行後 6 月以上継続して就労している者が利用定員の一定割合いる場合に加算で評価するものであるが それ以上長期にわたり定着している者については評価の対象となっていない 障害者の一般就労については 就職の実現だけでなく 就職先で長く働けるように支援することも重要であるため 現行の就労移行支援体制加算を見直し 利用者の一般就労後の就労定着期間にも着目してはどうか 例えば 一般就労移行後 6 月経過後以降の定着についても 1 年以上 2 年未満 2 年以上 3 年未満といった就労定着期間に重点化した評価としてはどうか なお 現行の就労移行支援体制加算の対象には 企業等に就職した者以外に 同一法人以外の就労継続支援 A 型に移行した者も含まれているが 就労継続支援 A 型は 利用者と雇用契約を締結するものの 障害者総合支援法に位置付けられた障害福祉サービスであり 事業所には職業指導員や生活支援員が配置されていることから 就労移行支援事業所による定着支援の必要性は高くないと考えられるが この点をどう考えるか 現行の加算のイメージ 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 6 月以上就労している者の割合 0.2 6 月以上就労している者の割合 0.8 割合に応じて加算 5% 以上 15% 未満 41 単位 15% 以上 25% 未満 68 単位 25% 以上 35% 未満 102 単位 35% 以上 45% 未満 146 単位 45% 以上 209 単位 3

就労移行支援事業所の退所者の状況 就労移行支援事業所の退所者の移行先を見ると 一般就労への移行者が最も多くなっている 一般就労以外の移行先としては その他を除けば 就労継続支援 A 型やB 型が多い 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 1,787 254 488 1,147 2,036 162 989 468 143 719 486 1,834 352 720 1,627 123 397 398 217 966 315 160 404 4,570 196 149 3,310 79 210 265 89 89 2,544 1,801 1,111 平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 就職就労移行就労継続 A 型就労継続 B 型その他福祉サービス入院 死亡その他 出典 社会福祉施設等実態調査 4

論点 2: 就労移行実績がない場合の減算の見直し 就労移行支援事業については 平成 24 年度報酬改定において 過去 3 年間または過去 4 年間における就労定着者数が 0 である場合に減算を行う仕組みを導入した ( 就労定着者数が0の場合の減算制度 ) 過去 3 年間の就労定着者数が0の場合 15% 減算 過去 4 年間の就労定着者数が0の場合 30% 減算 就労定着者とは 一般就労移行後 6 月以上雇用されている者 就労を希望する障害者であって一般企業に雇用されることが可能と見込まれる障害者に対して一般就労への移行に向けた支援を行うという就労移行支援事業の趣旨を踏まえ 就労定着の実績がない事業所に適用されている現行の減算割合をさらに強化し さらなる適正化を図ることについてどう考えるか また 1 年間で一般就労に移行した利用者が 1 人もいない事業所が 3 割以上ある現状を踏まえ 就労移行支援の利用期間である 2 年間で 一般就労へ移行した利用者が 1 人もいない場合にも減算を行うことについてどう考えるか さらに この場合の一般就労への移行実績には 就労継続支援 A 型に移行した者を含まない取扱いとすることについてどう考えるか 5

就労定着者数が 0 の場合における減算の適用状況の推移 減算の導入直後は低下したものの 現在は 横ばいで推移している (%) 5 4.5 4 4.3 4 3.8 3.7 3.8 3.7 3.8 3.7 3.5 3 2.5 2 2.5 2.4 2.1 2.0 2.1 2.0 2.0 2.0 1.5 1 1.8 1.6 1.7 1.7 1.7 1.7 1.8 1.7 0.5 0 平成 24 年 10 月平成 25 年 4 月平成 25 年 10 月平成 25 年 11 月平成 25 年 12 月平成 26 年 1 月平成 26 年 2 月平成 26 年 3 月 出典 国保連データ合計過去 3 年間 0 過去 4 年間 0 6

就労系の障害福祉サービスから一般就労への移行率と移行者の推移 1 一般就労への移行率 平成 12 年平成 15 年平成 18 年平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年 旧授産施設 福祉工場 1.4% 0% 10% 20% 1.3% 2.0% 0% 10% 20% 0% 10% 20% 1.5% 10.0% 1.0% 12.1% 1.0% 16.4% 1.0% 20.1% 平成 23 年度末に新体系へ移行 20.2% 就労移行 自立支援法による新体系 就労継続支援 A 型 2.4% 2.2% 2.5% 3.7% 3.5% 就労継続支援 B 型 1.4% 1.1% 1.4% 1.6% 1.4% 全体 2.2% 2.2% 2.9% 3.6% 3.7% 2 一般就労への移行者数 0% 10% 20% 0% 10% 20% 0% 10% 20% 0% 10% 20% 0% 10% 20% 一般就労への移行者数 1,288 人 (1.0 倍 ) データの出典 社会福祉施設等調査 2,460 人 (1.9 倍 ) 3,000 人 ( 2.3 倍 ) 3,293 人 (2.6 倍 ) 4,403 人 (3.4 倍 ) 5,675 人 (4.4 倍 ) 7,717 人 (6.0 倍 ) 平成 15 年度平成 18 年度平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 7

就労移行支援事業による一般就労への移行率別の施設割合の推移 一般就労への移行率の推移を見ると 移行率が 20% 以上の事業所が増加してきてい る一方で 移行率が 0% の事業所も 3 割以上存在する ( 一般就労移行率 ) 0% 0% 超 ~ 10% 未満 10%~ 20% 未満 20%~ 30% 未満 30%~ 40% 未満 40%~ 50% 未満 50% 以上 24 年 4 月 35.2% 7.7% 15.8% 14.2% 7.7% 5.9% 13.5% 一般就労への移行率が 20% 以上の施設 41.2% ( 施設数 : 612) 23 年 4 月 36.2 % 8.1% 15.6% 14.1% 8.1% 4.9% 13.0% 一般就労への移行率が 20% 以上の施設 40.1% ( 施設数 : 463) 22 年 4 月 42.4 % 10.6% 16.8% 11.3% 5.4% 3.8% 9.6% 一般就労への移行率が 20% 以上の施設 30.2% ( 施設数 : 310) 21 年 4 月 39.3 % 13.1% 18.3% 11.5% 6.0% 2.5% 9.3% 一般就労への移行率が 20% 以上の施設 29.3% ( 施設数 : 224) 20 年 4 月 35.7 % 28.6% 14.3% 4.8% 4.8% 11.9% 一般就労への移行率が20% 以上の施設 21.4% ( 施設数 : 9) 0% 50% 100% 出典 厚生労働省障害福祉課調べ (24 年 4 月分回答率 :76.2%) 8

就労移行支援に係る要望 要望内容 あんまマッサージ指圧師免許 はり師免許またはきゅう師免許を取得することにより社会参加 社会復帰が見込まれるため 指導を充実させるために報酬単価の引き上げが必要である ( 日本盲人会連合 ) 就労者定着支援加算 ( 仮称 ) を創設し 出身事業所が継続して十分なフォローアップを行えるよう 配慮するべきである ( 日本知的障害者福祉協会 同旨 : 全国就労移行支援事業所連絡協議会 全国社会就労センター協議会 ) 一般就労後の地域資源がまだまだ乏しいことから 就労者が利用できる障害福祉サービスを拡充すべきである 実績の上がらない就労移行支援事業所への対応として 事業目的に合致した適切なサービスが提供されるよう 一般就労者を輩出できていない原因を分析し 就労実績の公表といった自治体による指導の強化 減算ルールの再検討 就労支援員の研修の見直し等を行うべきである 就労移行支援体制加算の加算区分について 定着率 45% 以上の新区分が必要という意見や 事業所経営という観点から就労者輩出直後の成功報酬が必要といった意見等があるため 加算取得率を鑑み 一般就労そのものに対する成功報酬を含め 加算の在り方について再検討すべきである 就労継続支援 A 型は障害福祉サービスである以上 一般就労と見なすべきではなく 就労移行支援体制加算の算定対象にすべきでない ( 以上 全国就労移行支援事業所連絡協議会 ) 就労移行支援事業所において 利用者が就職した場合はその空いた定員分は速やかに充足される必要があるが 地域の状況 ( 過疎地 ) や時期 ( 特別支援学校の卒業時期以外 ) によっては 定員充足が難しい状況があり その分減収となり事業が成り立たないということがあることを踏まえ 高い実績を上げている事業所については 現員ではなく定員を単位として支給する仕組みを検討すべきである ( 全国社会就労センター協議会 ) 就労後の支援については結果だけではなく定着支援の恒久化と それに対する報酬の拡充 報酬単価の引き上げをすべきである ( 全国肢体不自由児者父母の会連合会 同旨 : 日本発達障害ネットワーク ) 就職先に対して 6 か月間の定着訪問が義務付けられているが JOB コーチのみ加算の対象となっている JOB コーチが必要でない定着訪問に対して 回数が増えるほど定着に対しての重要性が増すため 別途加算をすべきである ( 日本発達障害ネットワーク ) 9

就労継続支援 A 型の報酬に係る論点 背景 就労継続支援 A 型事業については 平成 24 年度報酬改定において 短時間利用者が一定割合以上である場合の減算を導入したところであるが 最近においても 利用者の利用時間が比較的短い事業所の存在が指摘されている ( 短時間利用に係る減算制度 ) 週 20 時間未満の利用者の割合が100 分の50 以上 100 分の80 未満 10% 減算 週 20 時間未満の利用者の割合が100 分の80 以上 25% 減算 特定旧法指定施設に係る重度者支援体制加算については 旧体系から新体系への移行を推進するための経過措置として設けられたものであり 過去 2 回の延長を繰り返し 平成 27 年 3 月 31 日までの経過措置となっている 施設外就労加算については 平成 21 年度報酬改定において 一般就労の現場での就労の機会の提供が利用者の工賃向上に有効であることから 導入されたものである 論点 論点 1 一般就労が困難な者に就労の機会を提供し 就労に必要な知識及び能力の向上のための訓練など必要な支援を行うという就労継続支援 A 型事業の趣旨を踏まえ 短時間利用者が多い事業所の評価のあり方についてどう考えるか 論点 2 旧体系から新体系への移行が終了していることを踏まえ 重度者支援体制加算の経過措置の取扱いについてどう考えるか 論点 3 施設外就労の要件について 就労継続支援 B 型事業では総合特別区域法により 一部地域において緩和されていることを踏まえ 就労継続支援 A 型事業においても同様の要件緩和を行うことについてどう考えるか 10

論点 1: 短時間利用に係る減算の見直し 現行の短時間利用に係る減算については 事業所における短時間利用者の割合が現員数の 5 割以上の場合に適用されるという仕組みのため 個々の利用者の利用実態を踏まえた減算制度とはなっていない そこで 減算の適用にあたり 個々の利用者の利用実態を反映させたものとするため 事業所における利用者 1 人あたりの平均労働時間に着目してはどうか 具体的には 利用者 1 人あたりの 1 日の平均労働時間 ( 直近の 3 月間における雇用契約締結利用者全員の総労働時間を延べ利用者数で割って算出 ) に応じて 基本報酬を減算することについてどう考えるか 直近の過去 3 月間における雇用契約締結利用者の総労働時間 1 日あたりの平均労働時間を算出 直近の過去 3 月間における延べ利用者数 1 日あたりの平均労働時間に応じて基本報酬を減算 時間 ~ 時間未満 % 減算 時間 ~ 時間未満 % 減算 時間 ~ 時間未満 % 減算 11

就労継続支援 A 型事業の報酬の適正化 ( 平成 24 年 10 月施行 ) 障害保健福祉関係主管課長会議資料 ( 平成 25 年 2 月 25 日 ) 抜粋 就労継続支援 A 型事業の運用について 昨年の報酬改定により 短時間利用者が一定割合以上の就労継続支援 A 型事業所に対しては 報酬による適正化を図ったところである ( 平成 24 年 10 月分の実績においては 計 141 事業所が当該適正化の対象となっている ) これは 本来の利用者である障害者の利用を短時間に限り 健常者である従業員 ( 基準省令によるところの 利用者及び従業者以外の者 ) がフルタイムで就労している事例なども報告されていることから こうした短時間の利用者の状況を踏まえた対応である 各地方公共団体におかれては 管内の就労継続支援 A 型事業所に対して 最低でも短時間労働とされる週平均 20 時間を超える利用となるよう促す等の対応をお願いしたい 加えて 就労継続支援 A 型事業の短時間利用の実態として 利用者も従業者も短時間の利用とし 短時間で浮いた自立支援給付費を実質的に利用者である障害者の賃金に充当している事例も懸念されているところである 本来の就労継続支援 A 型事業の目的に反するのみでなく 自立支援給付費を給付する趣旨からも不適切であるので そのような対応の是正を促す等の対応をお願いしたい 12

短時間利用に係る減算の適用状況の推移 短時間減算の導入後は 減算の適用となる事業所の割合は大きく減少し 直近では微減となっている (%) 12.0 10.0 10.2 8.0 6.4 6.0 5.5 5.6 5.6 5.6 5.4 4.9 4.7 4.0 4.7 4.8 4.3 4.4 4.4 4.3 3.9 3.7 2.0 0.0 1.6 1.3 1.2 1.2 1.1 1.0 1.0 平成 24 年 10 月平成 25 年 4 月平成 25 年 10 月平成 25 年 11 月平成 25 年 12 月平成 26 年 1 月平成 26 年 2 月平成 26 年 3 月 25% 減算 10% 減算合計 出典 国保連データ 13

論点 2: 重度者支援体制加算 (Ⅲ) の経過措置について 重度者支援体制加算は 重度者の利用促進を図る観点から 平成 21 年度報酬改定で創設されたものである 当該加算は 重度者 ( 障害基礎年金 1 級受給者 ) の割合が 50% 以上の場合に加算で評価することとしていたが 特定旧法指定施設についてはこの割合が 5% 以上で算定できることとしていた ( 平成 24 年 3 月までの経過措置 ) 当該加算については その後 平成 24 年度報酬改定において より重度者を対象とするインセンティブが働くよう 25% 以上の区分を創設したほか 特定旧法指定施設に係る加算について 単価を引き下げた上で 重度者支援体制加算 (Ⅲ) として創設したところである 当該加算は 特定旧法指定施設に配慮した措置であり 算定事業所の割合も減少傾向にあるが 経過措置の延長についてどう考えるか 14

4.00% 重度者支援体制加算の算定状況の推移 重度者支援体制の算定状況を見ると 加算 (Ⅱ) を算定している事業所の割合が高くなっている 加算 (Ⅲ) の対象となる事業所は特定旧法指定施設と限られていることから 算定している事業所の割合は減少してきている 3.00% 3.57% 3.59% 3.54% 3.52% 3.38% 3.28% 3.18% 重度者支援体制加算 (Ⅱ) 3.10% 3.06% 3.07% 3.03% 2.98% 3.07% 2.99% 2.98% 2.97% 2.96% 2.00% 2.82% 2.70% 2.74% 2.67% 2.69% 2.61% 2.60% 2.54% 2.50% 2.45% 2.42% 2.33% 2.18% 2.01% 1.85% 1.88% 1.85% 1.79% 1.66% 1.62% 1.60% 1.57% 1.55% 2.79% 2.72% 2.61% 重度者支援体制加算 (Ⅲ) 2.21% 2.15% 2.04% 2.05% 1.96% 1.91% 1.87% 1.88% 1.84% 2.56% 2.46% 2.43% 2.41% 1.49% 重度者支援体制加算 (Ⅰ) 1.71% 1.68% 1.64% 1.00% 1.29% 1.19% 1.17% 1.14% 1.17% 1.15% 1.07% 1.10% 1.07% 1.06% 1.09% 1.06% 0.00% 出典 国保連データ 15

論点 3: 施設外就労について 現行 施設外就労については 利用人数や 1 ユニット当たりの最低人数について要件が課されているが この要件を緩和してはどうか 一方 要件緩和を行った場合 現行 施設外就労に加算していることについてどう考えるか 施設外就労加算 (100 単位 ) 就労支援単位 (3 人以上の利用者に対して一体的に行われる訓練 ) ごとに実施すること 就労支援単位ごとに常勤換算方法で必要な職員を配置すること 就労継続支援 A 型 (B 型 ) サービス費 Ⅰ: 施設外就労利用者を 7.5 で除して得た数 就労継続支援 A 型 (B 型 ) サービス費 Ⅱ: 施設外就労利用者を 10 で除して得た数 月の利用日数のうち 最低 2 日間は事業所内において訓練目標に対する達成度の評価等を行うこと 施設外就労の加算対象者は利用定員の 100 分の 70 以下であること 施設外就労を実施している事業所は 施設外就労利用者を除いた利用者の人数に対して人員配置基準上又は報酬算定上必要とされる人数の職員を配置すること 16

要望内容 就労継続支援 A 型に係る要望 営業活動に専念できる ( 十分に時間を割ける ) 職員を配置できるような就労継続支援 B 型事業所の目標工賃達成指導員配置加算と同様の仕組みを導入すべきである また A 型事業所の雇用の質を評価する仕組みについても検討すべきである ( 全国社会就労センター協議会 ) サービス提供の実態に応じた報酬設定の適正化として 短時間労働のエビデンスの確保 利用時間別による報酬設定をするべきである 指導監督の適正化 ( 就労支援会計基準の適用 自治体の計画数に応じた指定による適正な事業数の調整 支援側の質の確保とサービス内容の理解 ) を行うべきである ( 以上 全国地域生活支援ネットワーク ) 優秀な職員確保は不可欠であり そのための報酬単価の引き上げをすべきである ( 全国肢体不自由児者父母の会連合会 ) 週 20 時間以上でないと減算になるが 精神障害者はそこに達しない人も多い現状であり特性に配慮して改善すべきである ( 全国精神保健福祉会連合会 ) 17

就労継続支援 B 型の報酬に係る論点 背景 就労継続支援 B 型事業所等で働く障害者に支払われる工賃の向上に向けた取組については 各都道府県において策定する 工賃倍増 5 か年計画 ( 平成 19 年度 ~ 平成 23 年度 ) 及び 工賃向上計画 ( 平成 24 年度 ~ 平成 26 年度 ) に基づき実施してきているところである 工賃向上計画 については 都道府県だけでなく就労継続支援 B 型等の事業所においても作成し 工賃向上に向けた取組を行うこととなっている 就労継続支援 B 型事業所における平成 24 年度の平均工賃は 14,190 円となっており 平成 18 年度の 12,222 円から増加しているものの 引き続き工賃向上に向けた取組が必要である 特定旧法指定施設に係る重度者支援体制加算については 旧体系から新体系への移行を推進するための経過措置として設けられたものであり 過去 2 回の延長を繰り返し 平成 27 年 3 月 31 日までの経過措置となっている 施設外就労加算については 平成 21 年度報酬改定において 一般就労の現場での就労の機会の提供が利用者の工賃向上に有効であることから 導入されたものである 論点 論点 1 工賃向上に向けた取組について 事業所自らが積極的に取り組み その結果として工賃の向上が図られた実績をより評価できるような見直しについてどう考えるか 論点 2 旧体系から新体系への移行が終了していることを踏まえ 重度者支援体制加算の経過措置の取扱いについてどう考えるか 論点 3 施設外就労の要件については 総合特別区域法により 一部地域において緩和がなされているところであるが 全国的に要件緩和を行うことについてどう考えるか 18

論点 1: 工賃向上に向けた取組の推進 就労継続支援 B 型事業の利用者に支払う工賃については 利用者が地域で自立した日常生活または社会生活を営むことを支援するため 事業者自らがその水準を高めていくよう取り組む必要がある そこで 事業所の工賃向上に向けた取組をより推進するため 現行の目標工賃達成加算について 単価や算定要件を見直すほか 一定程度高い工賃を実現している場合の加算区分を新たに設けることについてどう考えるか また 目標工賃達成指導員配置加算について 工賃向上に向けた体制の整備に積極的に取り組む事業所を評価するよう要件を見直すことについてどう考えるか 19

目標工賃達成加算及び目標工賃達成指導員配置加算の要件 目標工賃達成加算 目標工賃達成加算 (Ⅰ):49 単位 前年度の工賃実績が 地域の最低賃金の 3 分の 1 以上であること 前年度の工賃実績が目標工賃以上であること 各都道府県において作成される 工賃向上計画 に基づき 自らも 工賃向上計画 を作成しており 目標工賃達成に向けた業務 作業内容等の見直しなど工賃向上計画に基づく取組を実施していること 目標工賃達成加算 (Ⅱ):22 単位 前年度の工賃実績が 各都道府県の施設種別平均工賃の 100 分の 80 に相当する額を超えていること 各都道府県において作成される 工賃向上計画 に基づき 自らも 工賃向上計画 を作成しており 目標工賃達成に向けた業務 作業内容等の見直しなど工賃向上計画に基づく取組を実施していること 目標工賃達成指導員配置加算 (64 単位 ~81 単位 ) 就労継続支援 B 型サービス費 (Ⅰ) を算定する指定就労継続支援 B 型において 目標工賃達成指導員 ( 各都道府県において作成される 工賃向上計画 に基づき 自らも 工賃向上計画 を作成し 当該計画に掲げた工賃目標の達成に向けて積極的に取り組むための指導員 ) を加えた従業員の員数が利用者の数を 6 で除して得た数以上である場合に加算する 20

就労継続支援 B 型における工賃の状況 就労継続支援 B 型事業所における平均工賃 ( 時給換算 ) を見ると 地域の最低賃金の 1/3 以上の事業所は全体の 2 割程度となっている さらに その内訳を見ると 最低賃金の 1/2 以上の事業所は約 3 割 1/3 以上 1/2 未満の事業所は約 7 割となっている 21.3% 27.7% 78.7% 72.3% 最低賃金の 1/2 以上 最低賃金の 1/3 以上 1/2 未満 最低賃金の 1/3 以上 最低賃金の 1/3 未満 全体 うち最賃の 1/3 以上 うち 1/3 以上 1/2 未満 うち 1/2 以上 事業所数 7,978 1,702 1,230 472 事業所割合 100% 21.3% 15.4% 5.9% 出典 厚生労働省障害福祉課調べ ( 参考 ) 目標工賃達成加算の取得状況 単位数 算定事業所数 取得率 目標工賃達成加算 (Ⅰ) 49 単位 969 11.4% 目標工賃達成加算 (Ⅱ) 22 単位 2,112 24.9% 出典 国保連データ 21

論点 2: 重度者支援体制加算 (Ⅲ) の経過措置について 重度者支援体制加算は 重度者の利用に関して 基本報酬で評価していたものを平成 21 年度報酬改定で加算に振り替えたものである 当該加算は 重度者 ( 障害基礎年金 1 級受給者 ) の割合が 50% 以上の場合に加算で評価することとしていたが 特定旧法指定施設についてはこの割合が 5% 以上で算定できることとしていた ( 平成 24 年 3 月までの経過措置 ) 当該加算については その後 平成 24 年度報酬改定において より重度者を対象とするインセンティブが働くよう 25% 以上の区分を創設したほか 特定旧法指定施設に係る加算について 単価を引き下げた上で 重度者支援体制加算 (Ⅲ) として創設したところである 当該加算は 特定旧法指定施設に配慮した措置であり 算定事業所の割合も減少傾向にあることから 経過措置の延長についてどう考えるか 22

9.39% 9.37% 9.29% 9.29% 9.22% 9.18% 9.12% 9.05% 9.01% 9.01% 8.97% 8.90% 重度者支援体制加算の算定状況の推移 重度者支援体制の算定状況を見ると 加算 (Ⅱ) を算定している事業所の割合が高くなっており 加 算 (Ⅲ) を算定している事業所は 6% 程度となっている 18.00% 16.00% 重度者支援体制加算 (Ⅱ) 14.00% 15.93%15.84%15.76%15.78%15.79%15.70% 15.07% 15.21%15.54%15.65%15.63%15.64% 15.56%15.56%15.47%15.53%15.46%15.40% 15.57% 15.50%15.50%15.54% 15.44% 15.37% 12.00% 重度者支援体制加算 (Ⅰ) 10.00% 10.22%10.13% 10.24%10.27% 10.32%10.23%10.14%10.11%10.05%10.00% 9.94% 9.84% 8.00% 6.82% 6.78% 6.89% 6.94% 6.94% 6.96% 6.92% 6.87% 6.83% 6.82% 6.85% 6.78% 6.76% 6.69% 6.72% 6.63% 6.60% 6.60% 6.56% 6.53% 6.54% 6.49% 6.45% 6.43% 6.00% 重度者支援体制加算 (Ⅲ) 4.00% 出典 国保連データ 23

論点 3: 施設外就労について 現行 施設外就労については 利用人数や 1 ユニット当たりの最低人数について要件が課されているが この要件を緩和してはどうか 一方 要件緩和を行った場合 現行 施設外就労に加算していることについてどう考えるか 施設外就労加算 (100 単位 ) 就労支援単位 (3 人以上の利用者に対して一体的に行われる訓練 ) ごとに実施すること 就労支援単位ごとに常勤換算方法で必要な職員を配置すること 就労継続支援 A 型 (B 型 ) サービス費 Ⅰ: 施設外就労利用者を 7.5 で除して得た数 就労継続支援 A 型 (B 型 ) サービス費 Ⅱ: 施設外就労利用者を 10 で除して得た数 月の利用日数のうち 最低 2 日間は事業所内において訓練目標に対する達成度の評価等を行うこと 施設外就労の加算対象者は利用定員の 100 分の 70 以下であること 施設外就労を実施している事業所は 施設外就労利用者を除いた利用者の人数に対して人員配置基準上又は報酬算定上必要とされる人数の職員を配置すること 24

就労継続支援 B 型に係る要望 要望内容 本来は それぞれの場所で 利用者を中心とした活動が自由に展開されることが必要であるはずなのに 事業運営のための活動 とでもいうような事態を生んでしまっている今の加算制度は問題が大きく 本体報酬を引き上げ かつ内容は 各事業所の判断に委ねるべきである 市町村によっては 就労継続支援 B 型の短時間訓練や月に数回の利用を認めないところがあるなど 制度運用に格差が生じており 市町村において 制度を矮小化して解釈し結果として活動を縮めるような動きに対しては 事業の積極的な拡充をめざし 国として明確な指針を示すことが必要である ( 以上 全国精神障害者地域生活支援協議会 ) 目標工賃達成加算 (Ⅰ) は 最低賃金の 3 分の 1 以上を一つの要件としており 同加算については 最低賃金の 2 分の 1 以上 3 分の 2 以上といった いわゆる上位加算の設定をすることで より各事業所の工賃向上に向けたインセンティブが働くものとすべきである ( 全国社会就労センター協議会 ) 整備促進の一つとして報酬単価を引き上げるべきである ( 全国肢体不自由児者父母の会連合会 ) B 型事業所は就労すると利用できなくなるが 精神障害者の就労は週 2~3 日という人も多いため 就労しても利用できるようにすべきである ( 全国精神保健福祉会連合会 ) 25