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目次 安全に関するご注意 ( 取扱注意事項 ) 2 第 1 章一般事項 1-1 適用範囲 部材の名称 部材一覧 3 第 2 章標準施工要領 2-1 墨出し の取付け の切断 の建込み の配線用貫通孔について 6 第 3 章納まり

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概要 A-2 A-3 A-4 A-5 A-6 A-7 A-10 A 章 A-1

はじめに 石膏ボードは 安全 安心 そして快適な住生活を提供する なくてならない建材 として広く普及し 新たに機能性を付与した製品も開発 販売されておりますが 近年 省エネルギーや構造安全性に対する社会的ニーズが高まり 当工業会に寄せられる石膏ボードの施工についてのお問い合わせが増えておりますことか

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プリント

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ブレースの配置と耐力

要領書-表紙

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H27.06 耐火ビーム 1H 独立梁 標準施工仕様書 乾式耐火被覆梁 1 時間耐火構造認定番号 :FP060BM-0258( 独立梁 )

目次 1. 目的 P2 2. 総則 P3 3. 留意事項 P3 4. ボードの荷姿 運搬 保管 P4 5. 材料構成 P5~6 6. 標準施工要領 P7 7. 施工要領部分詳細 P8 8. 標準詳細図 P9~10 9. 自主検査 P11 1/11

1. 目的安全で確実に施工していただく為に 標準施工仕様書は 下記に示します消防法に準じ 施工現場での性能を確保するために施工管理体制を整備することを目的としております この考え方は戸境壁以外の鉄骨柱耐火被覆構造を施工する際にも 必要であることから この 標準施工仕様書 の内容に従い確実に施工することとします 乾式耐火遮音壁を施工する場合は 平成 17 年総務省令第 40 号 に基づいた消防予 188 号通知 その運用 細目を定めた消防予第 500 号通知内容を遵守する義務があります その 500 号通知には施工条件として 施工管理体制が整備されている場合に限る と明記されております 施工管理体制が整備されている場合に限る とは 1 乾式壁の施工方法メーカーが作成した施工仕様書等により明確とされていること 2 施工現場における指導 監督等メーカーが実施する技術研修を修了した者が選任されていること 3 施工状況の確認等自主検査による確認が行われ かつその結果が保存されていること 4 その他ア. 施工管理体制の整備状況については 当該共同住宅等の施工全般に係わる責任者の作成する施工管理規定等により確認すること イ. 乾式の壁と床 梁等の躯体との接合部の耐火処理については 特に徹底した施工管理を行うこと の要件が整っていることです 1につきましては 標準施工仕様書 に当ります 2につきましては 耐火 遮音システムの施工管理 を徹底するため チヨダ耐火 遮音間仕切システム技術研修会を開催し 研修修了者には修了証 ( ライセンス ) を授与する制度を確立しております 3につきましてはP11 の自主検査記録書を使用して下さい 4のイにつきましてはこの 標準施工仕様書 に基づき確実な隙間処理を行って下さい * 注意事項この 標準施工仕様書 は 必ず施工前に注意深く読み よくご理解ください この 標準施工仕様書 は この施工全般にわたって いつでも確認できるように保管しておいて下さい 2/11

2. 総則 2-1 適用範囲 この標準施工仕様書は 耐火ビーム 1H 独立梁について適用する タッピンねじ (@200 以下 ) 下地材 鉄骨はり目地部補強材 強化せっこうボード t=21 mm 目地処理材 2-2 周知徹底耐火ビーム1H 独立梁の施工に際しては この標準施工仕様書に基づいて事前説明会 その他の方法で作業員全員に周知徹底をはかる 2-3 施工施工業者は この標準施工仕様書に従い 正確に施工しなければならない この標準施工仕様書に明記されていない事項又は 疑問の点がある場合は あらかじめ施工業者は チヨダウーテ の担当者と協議する 2-4 報告施工業者は工事が完了した時点で 建設元請業者の監督員に報告し検査を受ける 3. 留意事項 3-1 本仕様書は標準的な施工方法を記述しております 実際の現場で発生する問題がありましたらご相談下さい 3-2 現場の作業は 安全を第一とし 各自が各々自覚した行動をとり もし危険のある段取や安全管理が 徹底出来ない場合は 作業を中止してでも全員一体となって 安全管理を最優先し 最後まで無事故で 工事を完成させることを基本として下さい 3-3 別紙 自主検査記録書 ( 兼報告書 ) に基づき チェック 検査報告をする 3-4 立会検査は監視員の指導に基づいて行う 3/11

4. ボードの荷姿 運搬 保管 4-1 荷姿 荷姿はボードによって異なりますが 品種ごとに保管しています 4-2 搬入 強化せっこうボード等の搬入は事前に検討された搬入計画に基づいて行い 管理担当者に指示を受ける 4-3 揚重各階への楊重は 現場設置のリフトで行い現場の揚重基準に従う 4-4 保管搬入された強化せっこうボード等は雨水等がかからない場所に置き 反り等が発生しないよう平積みとするとともに以下の点に注意する (1) 荷くずれ 角欠けがないように均等に置く (2) 壁際より 最低 1m 以上離す (3) 斜面 露出部には置かない (4) 凹凸面や水濡れ部には置かない 上階から漏水の恐れがある場合は あらかじめシートなどで養生する (5) 波打ち 反りが出ないように高さのそろった台の上に保管し ボードの縁が台からはみ出さない また 各山の一番上のボードは裏面を上面にする (6) 2 段積みなどを行う場合は 1 段目と 1 段目の台木位置を同じにする (7) ボードなどを踏み台にしない 4-5 残材処理 掃除せっこうボード製品の残材はあらかじめ定められている 指定場所に集積しておく 4/11

5. 構成材料 標準施工仕様書耐火ビーム 1H 独立梁 5-1 主構成材料 5-1-1 鋼管柱形状 : H 型鋼規格 : 次の1~6のいずれかとする 1 一般構造用圧延鋼材 (JIS G 3101) SS400 SS490 2 溶接構造用圧延鋼材 (JIS G 3106) SM400 SM490 3 建築構造用圧延鋼材 (JIS G 3136) SN400 SN490 断面寸法 :H-400 200 8 13 mm以上 5-1-2 被覆材商品名 : 強化せっこうボード規格 : JIS A 6901( せっこうボード製品 ) GB-F 不燃材料 NM-8615 比重 : 0.75 以上厚さ : 21mm以上標準寸法 : 606 1820 2420 2730mm端部形状 : スクエア ベベル テーパー 5-2 副構成材料 5-2-1 鋼製下地材規格 : JIS G3302 JIS G3313 JIS G3314 JIS G3317 JIS G3321のいずれかに規定するものとする上下ランナー : -42 30 0.5mm以上スタッド : -45 45 0.5mm以上振れ止め : -19~25 10 0.9mm以上( 挿入しなくても良い ) 5-2-2 スタッドスペーサー規格 : 鋼製下地材と同じ材質とする取り付けピッチ : 600mm以下 5-2-3 水平目地部補強材規格 : 材質が下地材と同じもの形状 寸法 : -19 50 0.4mm以上 -20 40 0.4mm以上 5/11

5-2-4 下地取付金物規格 : JIS G3302 JIS G3313 JIS G3314 JIS G3317 JIS G3321のいずれかに規定するものとする形状 寸法 : FB -50 50 0.5mm以上 -40 25 0.5mm以上 5-2-5 下地材固定溶接留め間隔 : 600mm以下 5-2-6 被覆材留付け用タッピンねじ規格 : JIS G 3507-2 JIS G 4315 JIS G 3505 JIS G 3506のいずれかに規定するもの寸法 : φ3.5 32mm以上 5-2-7 充填材 FRフェルト ロックウール系 不燃材料 NM-9318 密度 :150kg/ m3厚 幅 長 : 10 15 1000 mm 10 20 1000 mmスキマナイト 無機質充填材 CAボンド せっこう系直張り用ボンドロックウール JIS A 9504 G コーク せっこう系充填材ウレタン系 アクリル系 シリコン系 5-2-8 目地処理材 ( 認定上必須 ) 材料 :1 又は1と2を併用する 1せっこうボード用目地処理材材質 : 石膏系 炭酸カルシウム系塗布量 :120g/m 以上 ( 施工時 ) 2ジョイントテープ材質 : 1) 紙製厚さ 0.15 mm以上 2) ガラス繊維製厚さ 0.12 mm以上 6/11

6. 標準施工要領 1 墨出し施工図に従い 所定の仕上がり面の墨出しを行なう 2 下地材の取り付け鉄骨下地に受け金物を介して溶接で 600 mm以内の間隔で留付ける 3 被覆材の取り付け被覆材の強化せっこうボードは所定の寸法に切断し タッピンねじにて約 200 mm以下の間隔でスタッドに留付ける 被覆材の強化せっこうボードを継ぐ場合は水平目地部補強材を目地部の裏側に当て タッピンねじで両端部及び中央部の 3 箇所留めとし 150 mm以下の間隔で留付ける. スタッドと水平目地部補強材との間は 10 mm以下とする また 被覆材に V 溝加工を施しパネル化したものを取付けても良い 4 躯体取り合い部の隙間処理躯体部分と取合う上部のボードの隙間にスキマナイトを充填する. 取り合う躯体の不陸が大きい場合は FR フェルトを使用し スキマナイトを充填してください 5 目地処理 ( 認定上必須 ) 被覆材の目地部は ジョイントコンパウンドのみ又は ジョイントコンパウンドとジョイントテープを併用して処理する 6 表面仕上げ表面仕上げを行う場合は 防火上支障の無い材料 ( 吹付け 塗装 壁紙等 ) で仕上げる 8 目地処理 ( 認定上必須 ) 被覆材の目地部は ジョイントコンパウンドのみ又は ジョイントコンパウンドとジョイントテープを併用して処理する 9 表面仕上げ表面仕上げを行う場合は 防火上支障の無い材料 ( 吹付け 塗装 壁紙等 ) で仕上げる 7/11

7. 施工要領部分詳細 標準施工仕様書耐火ビーム 1H 独立梁 < 水平目地部補強材の取付け > 鉄骨はり 目地部補強材 取付金物 10 mm以下 下地材 < ボードのパネル化 > L 型 コ型 8/11

8. 標準詳細 構造体概要図 ( 一般例 ) 鉄骨はり 床スラブ * 目地部補強材 強化せっこうボード t=21 mm 取付金物 タッピンねじ (@200 以下 ) 下地材 目地処理材 9/11

断面詳細図 ( 一般例 ) 床スラブ * 20~100mm スキマナイト不陸が大きい場合は FR フェルト充填 被覆材留付け用タッピンねじ (@200 以下 ) 下地材 鉄骨はり 目地部補強材 ( ビス @150 以下 ) 強化せっこうボード t=21 mm 取付金物 目地処理材 40~100mm 目地部補強材 10/11

9. 自主検査記録書 標準施工仕様書耐火ビーム 1H 独立梁 鉄骨耐火被覆構造工事施工自主検査記録書 ( 兼報告書 ) 平成年月日 工法名 : 耐火ビーム 1H 独立梁物件名 : 建設会社名 : 所在地 : 所長名 : 検査期間 : 自平成年月日 ~ 至平成年月日監督者名 : 検査箇所 : ( 部屋 No. 柱 No. 等 ) 検査代表者名 : 使用ボード : 被覆材強化せっこうボード t=21 No. 検 査 項 目 検査日 良 否 是正日 鋼製下地などの施工 1 墨出し ( 位置 基準墨の確認 ) 2 下地材の留付け ( 溶接 @ 約 600mm) 3 スタッド スタッドスペーサーの取り付け具合 ( ぐらつき ねじれ等 ) 被覆面 被覆材の施工検査日 良 否 是正日 4 被覆材の張り方 ( ビス留めピッチ約 200mm 打込み方) 5 被覆材の張り具合 ( 目違い 隙間 ) 6 グラスウールの挿入 (. 挿入する場合のみ ) 7 躯体との取合い部の充填材 ( スキマナイト等 ) 8 目地処理 全体の仕上がり状況 8 仕上面の目違い 凸凹 9 仕上面の汚れ 破損 11/11