下図は返還負荷法の結線図です これを見ただけで 内容を理解出来る人は頭が良いと思います 因みに小生はこれを見て全く理解出来ませんでした ナンジャコリャ?? 図 1 変流器 被試験 変圧器 被試験 変圧器 電流計 補助変圧器 負荷損供給電源 電圧計 無負荷損供給電源 計器用変圧器 ワケガワカランです

Similar documents
<4D F736F F D CC93F18E9F91A482F08A4A95FA82CD89BD8CCC8A4A95FA82B582C482CD CC82A982CC98622E646F63>

トランスの利用率の話 トランスの利用率の話をします この書き込みをお読みの方は トランスの容量が下記の様に示される事はご存じだと思います ( ご存じでない方は 下図を見て納得して下さい ) 単相 2 線式トランスの容量を P[VA] とすれば 単相負荷は P[VA] 接続できます この単相トランスを

等価回路で示したように トランスには発熱の元になる要素が 3 つ有ります 一つ目は 鉄損を決める励磁コンダクタンス g0[s] です つ目は 銅損を決める一次巻線抵抗 r1[ω] です 3 つ目は 同じく銅損を決める二次巻線抵抗 r[ω] です この 3 つの内 定格二次電流を決める要素は主に r1

図 1 はなにやら怪しげな回路図です 発電機を等価回路として描いた場合 上記のように 定電圧電源 内部インピーダンス として描く事が出来ます この際 同期インピーダンス は言葉に惑わされずに 単に 内部インピーダンス として考えます 同期インピーダンスだろうが動悸インピーダンスだろうが動機インピーダ

超入門対称座標法 皆様こん は今回の御題は 対称座標法 です この解析手法を解説したものは沢山有りますが ヨクワカラン! というものが多いと思います そこで毎度の事ですが 骨流トンデモ解説擬き を作りました この記載が何かの参考になる事を期待します サイタマ ドズニーランド 大学 SDU 学長鹿の骨

スターデルタ起動の話 追補版 皆様こんにちは今回は誘導電動機のスターデルタ起動の話です 以前に 誘導電動機の始動法 でスターデルタ始動をご紹介しましたが 実務と合わない部分が出てきましたので少し説明を加筆します 平成鹿年の月骨日 貧電工附属サイタマ ドズニーランド大学 (SDU) 学長鹿の骨記早速で

誰も教えてくれないベクトル図の話 皆様こんにちは今回の お題 は電圧ベクトルです 又 ベクトル図の話かよ! と言わないで お時間があればお読み下さい 尚 この記載は今まで彼方此方に描いてきた内容を整理したものです さて早速ですが下記の問題を考えて下さい 宇宙元年鹿月骨日さいたまドズニーランド大学学長

2. スターデルタ始動その 1 全電圧始動と同様に最も一般的に用いられる始動方法です 減電圧始動の一種です 電動機の巻線を始動時にスターに接続し 始動後はデルタに接続します オープンスターデルタ始動とクローズドスターデルタの二種類が有ります 一般的にはオープンスターデルタ始動です 正式名称はオープン

三相の誘導電動機をスターデルタ始動した場合の電流の話です 皆様ご承知の様に スターデルタ始動はよく用いられる始動方法です この始動方式を用いた場合の 始動電流及び始動トルクの関係は次の様に説明されています 説明その 1 始動電流は全電圧始動の 1/3 になり 始動トルクは 1/3 になる 説明その

B 種接地線に漏電で無いにも拘わらず 漏洩電流が流れる訳 日本の低圧配電線は事実上 100% 接地系配電です この配電線は トランスの中性点又は電圧点の 1 点を B 種接地で大地に直接接地しています この B 種接地線に ZCT( ゼロ相変流器 ) を設置すれば 漏電を検出出来ます ところが 漏電

早速ですが 解説を始めます 結線を理解する時に要となる部分が有ります 下記の 2 つです その 1 三相回路の解析を行う場合 力率角が何処に現れているかを理解すること その 2 トランスの巻き線電流と配線の線電流の関係を理解すること 尚 この 2 点を既に理解されている方は 9 ページに飛んで下さい

早速ですが下図を見て下さい 何やら怪しげな図です 図 1 移動導体の移動速度 =v[m/s] 鳥瞰図 導体有効長さ =L[m] 固定導体 磁束密度 =B[T] 誘導起電力 =E[]( 直流 ) 図 2 移動導体の移動速度 =v[m/s] 真上から見た図 導体有効長さ =L[m] 磁束密度 =B[T]

Microsoft Word - 2_0421

高校卒程度技術 ( 電気 ) 専門試験問題 問 1 次の各問いに答えなさい なお 解答欄に計算式を記入し解答すること 円周率 π は 3.14 で計算すること (1)40[Ω] の抵抗に 5[A] の電流を流した時の電圧 [V] を求めなさい (2) 下の回路図においてa-b 間の合成抵抗 [Ω]

まず 結線のトランスを用意します 普通のトランスです 取り敢えず二次側端子の全部を開放とします 何も繋ぎません 図 1 このトランスの一次側に細工をします 巻線 間に怪しげな端子 を付けます 巻線の丁度半分のところです 端子 間の電圧を計って見ましょう 図 2 この電圧計は 5716 を示す 660

続いて 負荷力率が 80[%] の時の電圧変動率を計算します 5 ページで計算は終わっていますが 10.93[%] になるはずです ベクトル図を描くと下図になります ちなみに電流値は定義に従い定格値です. 図 12 %V20 は何 %? +j %X に依る電圧降下 = [%] 5

RMS(Root Mean Square value 実効値 ) 実効値は AC の電圧と電流両方の値を規定する 最も一般的で便利な値です AC 波形の実効値はその波形から得られる パワーのレベルを示すものであり AC 信号の最も重要な属性となります 実効値の計算は AC の電流波形と それによって

s と Z(s) の関係 2019 年 3 月 22 日目次へ戻る s が虚軸を含む複素平面右半面の値の時 X(s) も虚軸を含む複素平面右半面の値でなけれ ばなりません その訳を探ります 本章では 受動回路をインピーダンス Z(s) にしていま す リアクタンス回路の駆動点リアクタンス X(s)

技術資料(5) 各種ケーブルのインピーダンス 表 V CVD 600V CVT 及びEM 600V CED/F EM 600V CET/Fのインピーダンス 公称 cosθ=1 cosθ=0.9 cosθ=0.8 cosθ=1 cosθ=0.9 cosθ=

スライド 1

s とは何か 2011 年 2 月 5 日目次へ戻る 1 正弦波の微分 y=v m sin ωt を時間 t で微分します V m は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y=v m sin u u=ωt と置きますと dy dt dy du du dt d du V m sin u d dt

(3) E-I 特性の傾きが出力コンダクタンス である 添え字 は utput( 出力 ) を意味する (4) E-BE 特性の傾きが電圧帰還率 r である 添え字 r は rrs( 逆 ) を表す 定数の値は, トランジスタの種類によって異なるばかりでなく, 同一のトランジスタでも,I, E, 周

第1章 様々な運動

Microsoft PowerPoint - パワエレH20第4回.ppt

Microsoft PowerPoint - H22パワエレ第3回.ppt

降圧コンバータIC のスナバ回路 : パワーマネジメント

Microsoft Word - サイリスタ設計

形式 :AEDY 直流出力付リミッタラーム AE UNIT シリーズ ディストリビュータリミッタラーム主な機能と特長 直流出力付プラグイン形の上下限警報器 入力短絡保護回路付 サムロータリスイッチ設定方式 ( 最小桁 1%) 警報時のリレー励磁 非励磁が選択可能 出力接点はトランスファ形 (c 接点

13.D種接地工事

トランジスタ回路の解析 ( 直流電源 + 交流電源 ) 交流回路 ( 小 ) 信号 直流回路 ( バイアス計算 ) 動作点 ( 増幅度の計算 ) 直流等価回路 ダイオードモデル (pnp/npn) 交流 ( 小信号 ) 等価回路 T 形等価回路 トランジスタには直流等価回路と交流等価回路がある

RLC 共振回路 概要 RLC 回路は, ラジオや通信工学, 発信器などに広く使われる. この回路の目的は, 特定の周波数のときに大きな電流を得ることである. 使い方には, 周波数を設定し外へ発する, 外部からの周波数に合わせて同調する, がある. このように, 周波数を扱うことから, 交流を考える

問 の標準解答 () 遮へい失敗事故 : 雷が電力線を直撃してアークホーンにフラッシオーバが発生する 逆フラッシオーバ事故 : 架空地線あるいは鉄塔への雷撃によって架空地線あるいは鉄塔の電位が上昇し, 架空地線と導体間, 又はアークホーンにフラッシオーバが発生する () 架空地線の弛度を電力線のそれ

電流プローブと計測の基礎 (Tektronix 編 ) 電圧波形は違うのが当たり前 オームの法則 ( 図 1) により 電流は抵抗器によって電圧に変換することができます 電流波形を観測 するとき 電流経路に抵抗器を挿入し電圧に変換後 電圧波形として電圧プローブで観測する手法が あります この手法にお

1 配電方式の種類と特徴 配電方式と配電線の電圧調整 樹枝式ループ式バンキング式ネットワーク式 レギューラ スポット 結線 高圧 低圧 特徴 幹線から分岐線を一つの変電所からの高圧配電線は1 回線変圧器一次側フィーダを同じ変電所の 樹枝状に分岐 2 回線の配電線をル変圧器二次側低圧線母線から出る2

FdText理科1年

第 5 章復調回路 古橋武 5.1 組み立て 5.2 理論 ダイオードの特性と復調波形 バイアス回路と復調波形 復調回路 (II) 5.3 倍電圧検波回路 倍電圧検波回路 (I) バイアス回路付き倍電圧検波回路 本稿の Web ページ ht

形式 :WYPD 絶縁 2 出力計装用変換器 W UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 2 出力形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を絶縁して各種のパルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力を用意 センサ用電源内蔵 耐電圧 2000V AC 密着

Microsoft PowerPoint - 電力回路h ppt

Microsoft PowerPoint pptx

3.5 トランジスタ基本増幅回路 ベース接地基本増幅回路 C 1 C n n 2 R E p v V 2 v R E p 1 v EE 0 VCC 結合コンデンサ ベース接地基本増幅回路 V EE =0, V CC =0として交流分の回路 (C 1, C 2 により短絡 ) トランジスタ

ÿþŸb8bn0irt

Microsoft PowerPoint - 集積デバイス工学7.ppt

Microsoft Word _3.2.1−î‚bfiI”Œ“•.doc

形式 :PDU 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルス分周変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を分周 絶縁して単位パルス出力信号に変換 センサ用電源内蔵 パルス分周比は前面のスイッチで可変 出力は均等パルス オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力

問題 バイポーラ電源がないと 正と負の電圧や電流を瞬断なくテスト機器に供給することが困難になります 極性反転リレーやスイッチ マトリクスを持つ 1 象限または 2 象限電源では V またはその近傍に不連続が生じ これが問題になる場合があります ソリューション 2 象限電圧のペアを逆直列に接続すれば

Microsoft PowerPoint pptx

Microsoft PowerPoint - 9.Analog.ppt

力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

5.オームの法則、合成抵抗

Microsoft PowerPoint - MOT.ppt

Microsoft Word -

電気基礎

2STB240PP(AM-2S-G-005)_02

ACモーター入門編 サンプルテキスト

Microsoft Word - 006_01transistor.docx

2STB240AA(AM-2S-H-006)_01

三端子レギュレータについて 1. 保護回路 (1) 正電圧三端子レギュレータ ( 図 1) (1-1) サーマルシャットダウン回路サーマルシャットダウン回路は チップの接合温度が異常に上昇 (T j =150~200 ) した時 出力電圧を遮断し温度を安全なレベルまで下げる回路です Q 4 は常温で

2. λ/2 73Ω 36Ω 2 LF λ/4 36kHz λ/4 36kHz 2, 200/4 = 550m ( ) 0 30m λ = 2, 200m /200 /00 λ/ dB 3. λ/4 ( ) (a) C 0 l [cm] r [cm] 2 l 0 C 0 = [F] (2

<4D F736F F D2091E631348FCD B838A83478B C982E682E982D082B882DD946782CC89F090CD2E646F63>

Microsoft PowerPoint - MEpractice10.ppt [互換モード]

B3.並列運転と冗長運転(PBAシリーズ)

テレコンバージョンレンズの原理 ( リアコンバーター ) レンズの焦点距離を伸ばす方法として テレコンバージョンレンズ ( テレコンバーター ; 略して テレコン ) を入れる方法があります これには二つのタイプがあって 一つはレンズとカメラ本体の間に入れるタイプ ( リアコンバーター ) もう一つ

NJM78M00 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78M00 シリーズは,NJM78L00 シリーズを更に高性能化した安定化電源用 ICです 出力電流が 500mA と大きいので, 余裕ある回路設計が可能になります 用途はテレビ, ステレオ, 等の民生用機器から通信機, 測定器等の工業用電子機器迄

絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度

形式 :KAPU プラグイン形 FA 用変換器 K UNIT シリーズ アナログパルス変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 直流入力信号を単位パルス信号に変換 オープンコレクタ 5V 電圧パルス リレー接点出力を用意 出力周波数レンジは前面から可変 ドロップアウトは前面から可変 耐電圧 20

1 機種一覧表 計器用変成器 2 種別 形式 参照ページ 用途 1100V 以下低圧変流器 CTシリーズ CT-15LS 2-2 CT-15LMS V 以下分電盤用低圧変流器 CTシリーズ CT-5LS3 2-8 CT-5LMS3 2-9 低圧変流器 440V 以下計器用変圧器 VT

形式 :AER 直流出力付リミッタラーム AE UNIT シリーズ 測温抵抗体リミッタラーム主な機能と特長 直流出力付プラグイン形の上下限警報器 リニアライズ バーンアウト ( 断線時出力振切れ ) 付 定電流式アクティブブリッジ方式により入力配線の抵抗値は 200Ω まで可能 サムロータリスイッチ

Microsoft PowerPoint - ›žŠpfidŠÍŁÏ−·“H−w5›ñŒÚ.ppt

Microsoft Word - ミクロ経済学02-01費用関数.doc

Microsoft PowerPoint - ch3

NJM78L00 3 端子正定電圧電源 概要高利得誤差増幅器, 温度補償回路, 定電圧ダイオードなどにより構成され, さらに内部に電流制限回路, 熱暴走に対する保護回路を有する, 高性能安定化電源用素子で, ツェナーダイオード / 抵抗の組合せ回路に比べ出力インピーダンスが改良され, 無効電流が小さ

Problem P5

13. サーボモータ 第 13 章サーボモータ ロック付きサーボモータ 概要 ロック付きサーボモータの特性 油水対策 ケーブル サーボモータ定格回転速度 コネクタ取付

2. コンデンサー 極板面積 S m 2, 極板間隔 d m で, 極板間の誘電率が ε F/m の平行板コンデンサー 容量 C F は C = ( )(23) 容量 C のコンデンサーの極板間に電圧をかけたとき 蓄えられる電荷 Q C Q = ( )(24) 蓄えられる静電エネルギー U J U

測定器の持つ誤差 と 使い方による誤差

Microsoft Word - H26mse-bese-exp_no1.docx

正転時とは反対に回転する これが逆転である 図 2(d) の様に 4 つのスイッチ全てが OFF の場合 DC モータには電流が流れず 停止する ただし 元々 DC モータが回転していた場合は 惰性でしばらく回転を続ける 図 2(e) の様に SW2 と SW4 を ON SW1 と SW3 を O

書式に示すように表示したい文字列をダブルクォーテーション (") の間に書けば良い ダブルクォーテーションで囲まれた文字列は 文字列リテラル と呼ばれる プログラム中では以下のように用いる プログラム例 1 printf(" 情報処理基礎 "); printf("c 言語の練習 "); printf

【改】ハピタスで 楽々自己アフィリの説明書 のコピー

3 最近の製作実績 3.1 中部電力 納入移動式変電所 第 1 表 第 1 図 3.2 国内電力会社納入 Tr 車 第 1 表 中部電力 納入 Tr 車の仕様 Tr 車の寸法と質量, 及び変圧器の主な仕様を示す 項目 仕様 寸法 W2480 H3480 L9305mm 質量 総質量 19.85t(

限流ヒューズ1 高圧限流ヒューズ (Q ヒューズ ) 準拠規格 JEC-23 電力ヒューズ JIS C 4604 高圧限流ヒューズ 高圧限流ヒューズは 大きな短絡電流も有効な限流作用によって強力に抑制します このため通過電流も小さく高速遮断ができ系列回路 機器等に影響を与えません しかも業界で最も小

θ T [N] φ T os φ mg T sin φ mg tn φ T sin φ mg tn φ θ 0 sin θ tn θ θ sin φ tn φ φ θ φ mg θ f J mg f π J mg π J J 4π f mg 4π f () () /8

凸レンズの公式 : 実像の場合 A P : 実光源 ( 実物体 ) とレンズ間の距離 : 実像とレンズ間の距離 : 焦点距離 実光源 B F F B 実像 光軸 A DAB DA B より, AB B A B B DPF DA B F より, P F A B B F - P AB より, AB P

プラグイン01_FRL-230(233,236).indd

Transcription:

返還負荷法の話 皆様こんにちは今回は電力用トランスの試験の話を書きます こんな話を覚えても 実社会でどの程度役に立つのか不明ですが 知らないより知っていた方が良いと思います 何かの話のネタにでもなれば幸いです 平成鹿年骨月吉日貧電工附属埼玉ドズニーランド大学 (SDU) 学長鹿の骨 トランスは他の多くの電気機器と同様に試験があります 試験の種類は沢山ありますが 今回のお題は 温度試験 と呼ばれる試験です トランスも電気機器ですから 普通の使用状態で発熱します 発熱しますから トランスが熱くなります 当然 許容限度があるわけですが 作ったトランスの発熱が限度内に納まっているかどうかを この試験で確認します 従って原則として トランスに負荷をかけて一定時間 ( 時間数は知りません ) 測定します 印加する電圧も定格電圧をかけます 当然 定格電流が流れます 100[k] 以下程度のトランスでしたら ダミー負荷 ( 例 水抵抗 ) を接続して計測すれば測定は可能です ダミー負荷を接続して試験を行うと 当然の結果として電気代がかかります 耐久試験の意味もありますので 72 時間試験などというものもあるのかも知れません ここで問題を出しますので考えて下さい 問題単相 5 万 K のトランスが 2 台ある このトランスの温度試験を行う方法を考えなさい 怪盗その 1 逃げる! 5[k] だと思っていたので 試験当日に スキを見つけて逃亡する こんな試験は出来るわけナイジャン! ゴマンだと! アッタマオカシインじゃないのか? 敵前逃亡 市中引き回しの上 鞭打ち百叩き!! 怪盗その 2 データを捏造する どうやっても出来ない試験だから ヤッタ事にして嘘八百のデータを作って誤魔化す 製品を売り飛ばした後は 事態が発覚する間に 廃業して雲隠れする 悪質につき 市中引き回しの上 逆さ貼り付け鞭打ち百叩きの後 全財産没収!! 怪盗その 3 実負荷をかける! 5 万 2 なので 10 万になる この様な超大容量の負荷は買電からは取れない と言って自家発でも出来ない 仕方が無いので 電力会社の小規模発電所を貸し切りにして借りる 水抵抗の水は 海を使う つまり臨海していないと出来ない 電極の大きさは? 枚数は? 使うケーブルの種類は? 不平衡はどうするの? 知るか!! 100kW 用抵抗器 1000 セットダァ! 文句があるかぁ!! 電力会社の人に多分こう言われる 悪いことは言わない 一回病院に行きなさい 解答その 4 電流だけ実際と合わせた試験をする 二次側を短絡して 一次側から二次定格電流を流せるだけの電圧を印加する こうすると 定格電流は流せる事になる ( 印加する電圧は小さい ) 定格電流を流すことが出来るので発熱は起きる 因みに この時印加する電圧の値はパーセントインピーダンス電圧である この方法は 等価負荷法 と呼ばれる方法である 実際にこの試験で行われる事もある しかし 印加する電圧が 定格電圧では無いので インチキと言われたら立つ瀬がない 解答その 5 その他の方法を考える その 1~5 までを記載しましたが 次ページ以降にその 5 の方法を記載します 返還負荷法 と呼ばれる方法です 世の中 頭の良い人がいるものだと感心する方法です -1-

下図は返還負荷法の結線図です これを見ただけで 内容を理解出来る人は頭が良いと思います 因みに小生はこれを見て全く理解出来ませんでした ナンジャコリャ?? 図 1 変流器 被試験 変圧器 被試験 変圧器 電流計 補助変圧器 負荷損供給電源 電圧計 無負荷損供給電源 計器用変圧器 ワケガワカランです 取り敢えず被試験変圧器は図面向かって下側が一次側 上側が二次側です 電圧計と電流計が付いていますが これは定格値をチェックするためのものだと思います 無負荷損供給電源? 意味不明です 負荷損供給電源? これも意味不明ですし 結線の仕方が何かヘンです せめて相記号ぐらいはふってくれると理解するヒントになると思いますが 世の参考書はこの程度です これで理解しろと言うほうが無茶です こんな図で解るはずがありません 次ページ以降に 小生の悪い頭で考えた内容を記載します ホントにコレで 逃げなくても良く 身ぐるみ剥がされて袋だたきに遭うこともなく 病院に行くことも無く インチキ呼ばわりされる事も無くなるのでしょうか? -2-

まず下図をご覧下さい この二つの回路は 電気的に等価である と言えます 加える電圧が同じで 流れる電流も同じです 従って 等価であると言えます 図 2- 図 20[] 図 2-B 図 20[] 100[] 20[] 4[Ω] 80[] この回路の消費電力を計算します 電流値が 20[] ですから 図では 20[] 20[]+4[Ω] 20[] 20[]=400[W]+1600[W]=2,000[W] B 図では 20[] 20[]=400[W] と B では消費電力が随分違います 100[] の電流容量は 図 B 図とも共通で 20[] が流せるものでなければイケマセン B 図の 80[] 電源も電流容量は 20[] のものが必要です 今度は下記の電流値を考えて下さい 100[] 20[] 80[] 80[] 図 3 0[] 0[] 0[] 100[] 0[] 100[] 考えるまでもなく この電流は 0[] です つまり電流は流れません この図は 図 2- 図の抵抗値 を撤去したもの を 2 組用意してつき合わせたものです 同じものが 2 組と言うことを覚えておいて下さい 重要!! 消費電力は当然 0[W] です では下図は? 20[] 20[] 図 4 この電流は起電力の向きに対して順方向です 20[] この電流は起電力の向きに対して逆方向です 重要!! 100[] 20[] 40[] 100[] この図は図 3 に 40[] 電圧源を挿入したものです この図では電流値は 20[] となります 左側の 100[] 電圧源に対して電流は順方向ですが 右側の 100[] 電圧源に対しては逆方向になっていることに注意して下さい 総ての電圧源の電流容量は 20[] のものが必要なのは言うまでもありません 消費電力は 20[] 20[] 2=400[W] 2=800[W] となります -3-

こんな図を描いてみました 図 4 から 100[] 電圧源を 2 つとも撤去したものです 20[] の値が先に決まっていた場合 挿入すべき電圧源の電圧を求める図です 直感的に計算出来ると思いますが?=40 であることは直ぐ解ると思います 図 5 20[] 20[] 20[] 図 4 と図 5 を見比べて下記のことを理解して下さい 図 4 の 100[] 電源 2 セットは回路電流に無関係 つまり電流を計算するときに あっても無くても同じです さて 下図はトランスの等価回路ですが 励磁回路部分を撤去した回路です 図 6 r1 x1 理想変圧器 x2 r2 一次側印加電圧 1= 定格電圧 定格一次負荷電流 定格二次負荷電流 定格負荷 この回路を二次側に換算した回路が下記です 図 7 r x 一次側印加電圧 1'= 定格電圧 定格負荷 r=r1'+r2 x=x1'+x2 は二次側に換算した値を示す 上図の回路で示されるトランスを 2 セット用意して 下記のようにつき合わせます 図 8 負荷電流 =0 負荷電流 =0 見覚えのある回路になったと思います この回路は 図 3 の回路を変形したものと考えて下さい 電源を直流から 交流 に置換し 抵抗を 抵抗 + リアクタンス に置換したものです 電流はこの回路では流れません この回路に図 4 と同様の電圧電源を挿入します -4-

電圧電源を挿入してみました 図 9 1' 電圧がワカラン? 1' s この図の は極性を示します 元々あった左側の交流電源にはが順方向に流れ 右側は逆方向です 挿入する電圧電源の電圧が解りません この電圧を決めるものは このトランスの % インピーダンスです トランスに定格電流を流した時に起きる電圧降下は IZ ですが %Z=IZ 100 です 従って 挿入すべき電圧の値は (%Z 定格電圧 100) 2 倍になります 今 仮に %Z が 3% だったとします 挿入する電圧の値は s= 定格電圧 3% 100 2 倍です 冒頭のワケのワカラン問題で考えてみましょう 電圧値を書いて無かったのですが P66k/S3.3k とします パーセントインピーダンスボルト =3% 従って挿入する電圧 s=3300 3% 2=198[] となります 次に この電源を挿入するための電源容量を計算します 電源容量 = 電圧 電流ですから まず電流値を計算します 定格電流 In= 定格容量 定格電圧 =50000[k] 3.3[] =15,152[] 電源容量 = 電圧 電流 =198[] 15,152[] =3,000[k] となります つまり 挿入する電圧電源の容量は 被試験トランスの容量 %Z 2 倍となります %Z が 4% だったら 4,000[k](264[]) になり 2% だっらたら 2,000[k](132[]) です 相手が 50,000[k] と言う途方も無い容量ですから この程度の試験電源容量は必要です 挿入する電圧電源の電圧値が %Z の値に依って色々な値になります 3% の場合は旨い具合に 200[] 程度になりますから 200[] トランスを持ってくれば何とかなりそうです 264[] や 132[] の場合は 実際どうやるのかは解りません 何方がご存じでしたら教えて下さい 次のページに この試験で電流がどの様に流れるか描いてみました -5-

一次側の電圧は 66k ですが この図は二次側に換算した電圧 3.3k で記載しています 下図に示した様に 一次側の電源は 電圧を印加する為だけに存在し 電流は下図のような流れになります 従って 一次側の電源容量はゼロです 此処の電流はゼロになる 図 10 5 13 負荷電流は 1~17 のルートを通る 12 4 11 1'=3.3k 母線本当は 66k 6 7 3 15 14 8 16 2 10 9 1 17 s s を与えるトランス 母線電圧は幾つでも良い ピンクで描いた電源は図のように 挿入する電圧と 負荷電流を供給しています つまり この電圧電源でトランス負荷回路皮相電力を供給しています 実際に消費される電力は有効電力ですから このトランスは負荷損を供給するトランスと言うことになります もの凄く重要!! この様にピンクで描いた部分が 2 ページ図 1 の負荷損供給電源及び補助変圧器です 仮に %Z=3% で =1.8%+J2.4%(5:3:4 の比率 ) だとしたらこの負荷損供給電源の電源容量は下記になります 皮相電力 =3000[k] 有効電力 = 皮相電力 力率 =3000[k] 0.6=1800[kW] もの凄い発熱をします さて次ページは 2 ページ図 1 の無負荷損供給電源に関して記載します -6-

前ページまでは励磁回路を無視していましたが 今度は考慮してキチンと図に描いて見ます 下図に示す励磁コンダクタンス及び励磁サセプタンスは二次側に変換したものです 図 11 1' 励磁電流 g0' b0' b0' g0' s 励磁電流 1' この回路図見ると 励磁回路のコンダクタンスとサセプタンス部分にも負荷損供給電願から電流が回り込むように見えますが 負荷電流と励磁電流は独立して流れます 下記に 重ねの理 を用いて説明図を付けます 図 11 =励磁電流 g0' b0' s b0' g0' 1' 励磁電流 1' 図 12 1' 励磁電流 g0' b0' b0' g0' +励磁電流 1' 図 13 短絡 g0' b0' b0' g0' s 短絡 この様に 2 つの回路は各々独立していますので 励磁回路には励磁電流しか流れません 鳳 テブナンの定理を用いても証明出来ると思いますが ヨクワカラン! この回路図 ( 図 11) を用いて電源容量を検討して見ましょう -7-

6 ページの図 10 に励磁経路を追記して見ます 青い線が励磁電流の流れです ( 負荷電流は図が煩雑になるので記載しませんでした ) 図 14 無負荷損供給電源 ( トランス 2 台分の励磁回路皮相電力供給電源 ) 此処の電流は トランス 2 台分の励磁電流 1'=3.3k 母線本当は 66k g0' b0' b0' g0' s s を与えるトランス 母線電圧は幾つでも良い 負荷損供給電源 ( トランス 2 台分の負荷回路皮相電力供給電源 ) この様に トランスの一次側に接続した電源は 励磁回路のみを賄う電源となります 従って 無負荷損供給電源になるわけです -8-

仮に 励磁電流を全負荷電流の 2.5% とします この場合 無負荷供給電源の容量は トランスの定格容量 2.5% の 2 台分 50000[k] 2.5% 2=2500[k] となります 無負荷損を定格容量の 0.1% とすると このトランス 1 台当たりの鉄損は 50,000[k] 0.1[%]=50[kW] となります トランスが 2 台ですから 全無負荷損計は 50[kW] 2=100[kW] となります 6 ページで計算した負荷損計が 1800[kW] 今回計上した無負荷損が 100[kW] ですから 合計で 1900[kW] になります 電源容量は 3000[k]+2500[k]=5500[k] が必要です 元々が 50,000[k] 2 というとてつもない容量ですから 必要電源容量が約 1/20 の 5500[k] で済むことは画期的な事だと思います 従って お金は多少かかりますが 冒頭で書いたような酷い事にはならないようです 勿論 今まで設定してきた %Z や無負荷電流の値は総て適当です この様な超大容量変圧器の諸値が幾つなのかは良く解りません 一般的に %Z は小さい方が 電圧変動率や効率の面から見て良いのですが 遮断容量が追いつかない場合などは敢えて %Z を大きくすることがあります 実際の値がどの様なものになっているか ご存じの方がいらっしゃいましたらお教え下さい 此処までで 取り敢えず説明は終わりです ご理解頂けましたか? 何? ワカラン? そりゃそうです これは 書いている本人が首を傾げながら書いたものです ですから 他に説明の仕方があるのかも知れません 理解を深める為に 宿題 を作りました お時間が有れば 挑戦して下さい 宿題 前例にならい 次の場合の試験方法を考えなさい その 1 単相トランスが 3 台の場合その 2 三相トランスが 2 台の場合 何れの場合も 容量及び電圧は適当でよい 試験用トランスの容量及び変圧比は任意に設定可能とする 解答は 試験用の結線図のみの提示でよい -9-

宿題その 1 の解答 図 15 被試験 変圧器 被試験 変圧器 被試験 変圧器 変流器 電流計 補助変圧器 負荷損供給電源 単相電圧電源 電圧計 計器用変圧器 無負荷損供給電源 三相電圧電源 ナンジャコリャ? -10-

宿題その 2 の解答 図 16 負荷損供給電源 変流器 電流計 被試験変圧器 - 被試験変圧器 - 電圧計 無負荷損供給電源 計器用変圧器 イヤー ワケワカランです 専門書に書いてあったものを多少変形して書いています 間違いは無いと思います これで多分試験ができるのでしょう 負荷損供給電源の結線部分の書き方が変です 多分 RST をひっくり返していると思います 三相の場合で Y- の場合や Y-Y の場合はどうなるのでしょうか? モォ ~ ワカンナイ! しかし 世の中頭の良い人はいるものです 本日の講義はこれにて終了 オシマイ -11-