3 指導観本単元では C 読むこと ウ場面の移り変わりに注意しながら 登場人物の性格や気持ちの変化 情景など について 叙述を基に想像して読むこと の力を身につけさせることをねらいとしているそこで本単元では まず 3 年生の国語の教材 モチモチの木 で物語文の読み取り方を想起させる本学級は情景描写か

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価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

Taro-【HP用】指導案.jtd

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

第1学年国語科学習指導案

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

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う言語活動を位置付けた学習をしていくという目的意識を持つ 第 2 次では 注文の多い料理店 について キャッチコピー あらすじ 二人の紳士の人物像 ここがおすすめ ( 話のおもしろさを伝える ) という要件で リーフレットにまとめる 第 3 次では 並行読書してきた宮沢賢治の作品のリーフレットを作り

児童は, これらの 読みの観点 を使いながら, 物語のしくみや中心人物の心情の変化を捉える経験を積んできている しかし, 作品の価値や作者の思いに気付いたりすることは十分ではない (2) 教材観本単元で取り扱う教材は, 作者である小林豊氏がアフガニスタンを訪問した際の経験を基に書いた三部作の中から教

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

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内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

第 1 学年 国語科学習指導案 1 単元名 オツベルと象 を読む ~ 読みの交流を通して~ 学習指導要領との関連 C 読むこと (1) エ文章の構成や展開 表現の特徴について 自分の考えを持つこと 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ ( ア ) 音声の働きや仕組みについて関心を持ち 理解を深

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の一部のみであるしたがって教科書の本文だけから小説 こころ の全体像を浮かび上がらせることは難しいしかし 掲載された部分だけでも 先生 と という二人の青年の揺れ動く こころ を描き 生徒たちを作品の中に引き込む力は群を抜いたものであると考える高校 3 年生である生徒たちは 心の葛藤というものを多く

d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

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第○学年 ○○科指導計画

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

3 僕が蝶を一つ一つつぶしたのは償いのためであとすこれらは 生徒の感想や疑問をもとに教師が設定した人物像 行動 結末の意図に焦点を当てて3つに絞ったそれぞれを賛成 反対 2つの視点から読み進めていくには 討論会の形式で提示すことが有効であ討論会の班編成は まず課題に対して自分が肯定か否定かを考えさせ

Taro-012月指導案国語.jtd

第○学年○組 学習指導案

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

第5学年1組 国語科学習指導案

本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

() 教材観 指導観教材文 ちいちゃんのかげおくり は 幼い少女ちいちゃんを主人公とし かげおくりという素朴な遊びを取 り上げながら戦争の悲惨さと恒久平和への願いを訴えた文学作品である 本文は以下の 5 つの場面によって構成されている 家族そろって仲睦まじくかげおくりをする 幸せなちいちゃん 激しい

する対象を明確にすることで 全員がねらいを達成することができるようにしたいと考えた 第二次の後半では 選んだごっこについて 困った点や工夫したい遊び方について話し合い 新しい遊び方を考える時間を設ける 文章と自分の経験を結びつけ 新しく知った知識を実生活に生かそうとする態度を身に付けていきたい 第三

学習者用デジタル教材リスト 国語 1 年 国語 1 年上コンテンツ上 8 あいさつをしよう 8 関連ページ 内容 趣旨など 場面の様子を想像する ( 音声付 場面や状況に合わせた言葉遣いの確認 ) 国語 1 年上 コンテンツ 上 10 じこしょうかいをしよう 10 場面の様子を想像する ( 音声付

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

Microsoft Word ~16第1学年1組国語科学習指導案 提出用

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

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進めることができる児童の育成のために 学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定が有効であることを 実践を通して明らかにする Ⅲ 研究の見通し学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定により 学び合いながら叙述を基に想像して読み進めることができる児童を育てることができるであろう

国語科学習指導案

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

第1学年国語科学習指導案

第1学年国語科学習指導案

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

国語科学習指導案 平成 25 年 6 月 25 日 ( 火 ) 5 校時 第 3 学年 A 組 ( 男子 12 名, 女子 15 名計 27 名 ) 授業教室 3A 教室 指導者相田健太郎 (T1) 柿内香予 (T2) 1 単元の学習指導について (1) 単元名 近現代の短歌 俳句 読もう 詠もう短

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

1 学期末実施の初見の説明文 ( サクラソウとトラマルハナバチ ) についてのワークテスト ( ぶんけい ) の正答率は 以下のとおりである 正答率設問本教材とのつながり誤答部分点正答 1トラマルハナバチのどんなところが サクラソウに合っていますか 二つ書きましょう 2サクラソウとトラマルハナバチは

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

解答類型

Microsoft Word - 第2学年 国語科「つづき話をプログラミングで表そう」研究指導案.docx

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

国語第 1 学年安芸高田市立美土里中学校指導者妹尾美和 単元名 表現から作者のメッセージを読み取ろう 大人になれなかった弟たちに 米倉斉加年著 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力, 協調性 平成 28 年 10 月 7 日 ( 金 ) 第 4 校時 第 1 学年男子 9 名女子 10

自分の経験を重ね合わせるという思考は働いていない よって ここでの学習では 自分の知識 経験 読書体験とを結び付けた感想を求めることとする 本を紹介するにあたり 自己体験を伴う感想を加えた 体けん お話れっ車 とし 学ぶべきことをはっきりさせ 学習に取り組みたい 学校生活の入門期の1~2 年生に対し

<小学校 生活科>

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

1 三年とうげ 指導案

Taro-第3学年国語科学習指導案「

を中心に捉え 想像を広げながら読むことを学習してきている 本教材は 今まで学習してきたどの作品よりも長文であり 起伏に富んだ物語であるが 一つ一つの場面が魅力的であり 人物どうしの関係性の中で心情を理解する読み方を学ぶのに適した教材であると考える また なぜそのように読み取ったのか どの叙述からその

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

【単元吊】「段落のつながりに気をつけて読もう《[ツバメがすむ町]

国語科学習指導案

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

第4学年算数科学習指導案

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

第○学年 ○○科指導計画

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

第1学年国語科学習指導案

Taro-久喜市立栗橋東中学校.jtd

Microsoft Word - 3年国語指導案 ちいちゃんのかげおくり.doc

る という言葉を使っているが 今までのような明確な心情の変容といったものではなく 今までなかった認識が新たに加わってくるという意味での 変わる ととらえている 児童にとって 中心人物の会話文がなくても 中心人物の視点を通して描かれた叙述を基に 中心人物の心情を想像することが指導できる教材である 指導

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

【授業 1】

第6学年1組 国語科学習指導案

第1学年国語科学習指導案

Microsoft Word - 研究協議会資料(保健分野学習指導案)

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

りする活動には集中できない児童もいる そのために, ことばにこだわりを持って活動させるようにしてきた 例えば A 児は, 家に帰るとビデオやテレビを見て過ごし, 家族との会話が少ない状況である そのため語彙が少なく, 友だちとのつながりも薄くなり会話が広がらない コミュニケーションを取ることの楽しさ

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

第 2 学年 1 組国語科学習指導案 指導者平方舜 1. 単元名二千五百年前からのメッセージ - 孔子の言葉 - 2. 単元について (1) 単元観本題材に用いられる 論語 は古代中国の思想家 孔子とその弟子たちの言行を記録したものである 簡潔な文章で書かれていて 抽象的なメッセージが多く それゆえ

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

H27 国語

レビューの使い方を実例で教えて! カスタマーレビューオンラインショッピングサイトには, 商品説明のページに カスタマーレビュー というコーナーが用意されています これはその商品 ( 書籍 映画 音楽 家電製品など ) の批評を, 顧客が投稿できるコーナーです 近年では, このコーナーでの批評がユーザ

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

○ ○ 科 学 習 指 導 案

ひょうごつまずきポイント指導事例集について 次ページ 示 ポイント 過去 全国学力 学習状況調査 結果 うち 特 課題 あた問題をも 作成したひう 状況調査 等 結果 明 したも あ 各学年 領域 共通 内容 い た4ページ~5ページポイントをも 各領域 やそ 学習内容を整理した系統表を掲載しい 各

Transcription:

第 4 学年 2 組国語科学習指導案 平成 24 年 0 月 26 日 金 第 5 校時 在籍児童数男子 7 名女子 6 名計 33 名 場 所 4 年 2 組教室 授業者教諭荒居園子 共同研究者秦 健介 中込紗耶 中妻啓郎 田中寛子 中川和守 坂根英子 川勾きみえ押山洋平 単元名 教材名主人公の心の動きを想像して読もう ごんぎつね 2 単元について 児童観本学級の児童は これまでに 物語教材 白いぼうし や 一つの花 で 登場人物の会話や行動 情景描写から登場人物の気持ちの変化を読み取る学習を行ってきた叙述に基づいた読み取りを意識させることで グループでは 自分の考えを話せる子が多くなってきたその中で 登場人物の会話や行動からは気持ちを想像することができるが 情景描写からは登場人物の気持ちを想像することが十分にできていないまた 登場人物の気持ちを表す情景描写を見つけることはできるが そこから登場人物の気持ちを豊かに想像することができない児童も少なくない心情を表す言葉や行動 情景描写から登場人物の心情を読み取れることは定着してきているが まだ 読み取りに意欲を持って学習することができない子もいる読み取り方を 学習に活用させ 単元を通して達成感を味わうことができるような児童の育成を図ることが大切であると考える 2 教材観ひとりぼっちでいたずら好きの ごん がいつもどおりに 兵十 にいたずらをしたところから物語が始まるこの兵十へのいたずらによって 兵十のお母さんが亡くなったと思い込んだ ごん は 自分と同じようにひとりぼっちになってしまった兵十に罪悪感と共感を抱き せめてもの償いの行動にでるその償いは ごんによる一方的なものであったが それまでのごんとは違った精一杯の善意のある行動であるしかし あるとき兵十と友人との会話を聞き まったく自分の存在に気づいていないことを面白くないと感じてしまう自分による償いであることをわかって欲しいという願望と償いを続けていこうという決意が入り混じり この物語の結末へと展開していくごんの立場で物語を読んでいくと とても切ない気持ちになるだろう 思いは届いたのだろうか 届いたとしても命を奪われるという代償があり これでよかったのだろうか ごんはどんなことを考えながら倒れたのだろうか など 物語の結末のごんがうなずいた時の気持ちを想像すると多くの感情が掻き立てられるまた 6の場面は兵十の視点でかかれている兵十がどのような感情をもつか どこまでごんについて思いを巡らすかについても様々なとらえ方がでてくるところであるそのとらえ方も ごんの気持ちを読み取る上では 重要な視点となってくるさらに 物語全体を通して 美しい情景描写が随所にみられ 児童は楽しみながら創造豊かに読み深めていくことができる教材だといえる本作品は読み手に登場人物の感情についての疑問を強くなげかけてくるような登場人物の設定 物語の展開があるまた ごんの持つ感情が人間としてもとても共感できるものである児童それぞれがもつ考え方や感想を交流するのにふさわしい作品である

3 指導観本単元では C 読むこと ウ場面の移り変わりに注意しながら 登場人物の性格や気持ちの変化 情景など について 叙述を基に想像して読むこと の力を身につけさせることをねらいとしているそこで本単元では まず 3 年生の国語の教材 モチモチの木 で物語文の読み取り方を想起させる本学級は情景描写からは登場人物の気持ちを想像することが十分にできないという実態があるため 特に情景描写に着目した主人公の気持ちや行動の変化の読み取り方を活用する場とする次に 物語文を読み深めるために 気持ちを読み取るキーワードに着目させたキーワードとしたのは 気持ちそのものが表わされている言葉 行動により気持ちが表わされている言葉 情景描写により 気持ちが表わされている言葉であるこれらのキーワードに着目させて 登場人物の気持ちの変化を読み取り 最終的に主題をとらえる力を身に付けさせるまた 意欲を持続することが困難な児童がいるため ワークシートを活用し 積み重ねたものを一つの作品にすることによって達成感を味わわせたい児童一人一人に基礎 基本を定着させ 達成感を味わうことができるよう 自分の考えを持つ 2 自分の考えを書く 3 自分の考えをグループで交流する 4 自分の中で振り返る という学習活動を多く取り入れていきたい 3 校内研修とのかかわり 別紙参照 4 教育に関する 3 つの達成目標や学力向上に関して段落内容のつながりを考えながら 読み取ることができるようにするために本単元では 登場人物の思いを豊かに膨らませるために気持ちが表れている言葉 会話文 行動 情景描写に着目させながら読み進めていく 5 単元の目標 叙述に着目して進んで物語を読んだり 感じたことや考えたことを伝え合おうとしたりしている ア国語への関心 意欲 態度 2 会話や行動 情景描写などの叙述をもとに 登場人物の様子や気持ちの変化を考えて 想像をふくらませて読むことができる エ読むこと 3 物語の場面や登場人物の様子を表すために 文や言葉が工夫して使われていることに気づくことができる オ伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 6 単元の評価規準と学習活動における評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア国語への関心 意欲 態度エ読む能力オ言語についての 叙述に着目して進んで物語を読んだり 感じたことや考えたことを伝え合おうとしたりしている 場面の様子から 登場人物の気持ちを進んで読み取ろうとしている 2 自分の考えを積極的に伝え合い 友達の考えと比べようとしている 会話や行動 情景描写などの叙述をもとに 登場人物の様子や気持ちの変化を考えて 想像をふくらませて読むことができる 会話や行動 情景描写をもとに登場人物の気持ちの変化を読み取って 表現している 2 叙述に即して登場人物の気持ちや関係を想像し 一人一人の感じ方の違いに気付いている 知識 理解 技能 物語の場面や登場人物の様子を表すために 文や言葉が工夫して使われていることに気づいている 言葉に興味を持って意味を調べたり 自分の考えを書く中で使ったりしている 2 自分の考えを表現するために適した言葉を選んで使っている

7 指導と評価の計画 全 3 時間 本時 2/3 時 伝え合う場時主な学習活動学習内容高める場 初めて読んだ感想をまとめよう ごんぎつね を読み 主人公の人柄を中心に初発の感想を書く 疑問に思ったことや 感じたことを班で交流する 感想の記述の仕方 感想の伝え合いの仕方 評価規準評価方法 校内研修とのかかわりアの ノートの観察 2 漢字 語句の学習をする学習の見通しを持とう 三年生の モチモチの木 を読み 登場人物の行動や情景描写から 登場人物の気持ちの変化を読み取る活動をすることを知る 単元を通して 登場人物の行動や情景描写から登場人物の気持ちや関係の変化を読み 作者の伝えたいことは何かを考える活動をすることを知る 難語句の理解 読み取り方の振り返り 学習の見通し アの 2 ノートの観察 ごんの気持ちや行動の変化を読み取ろう の場面を読み ごんの人柄について考える ごんの人柄について 叙述をもとに自分の考えを持ち グループで交流し自分の意見との共通点や相違点に気づく 3 ~ 2 本時 2 の場面を読み 後悔するごんの気持ちを考える ごんの後悔する気持ちについて叙述をもとに自分の考えを持ち グループで交流し自分の意見との共通点や相違点に気づく 3 の場面を読み 兵十に償いをするごんの気持ちを読み取る 兵十に償いをするごんの気持ちについて叙述をもとに自分の考えを持ち グループで交流し自分の意見との共通点や相違点に気づく

4 の場面を読み 兵十と加助の会話を聞きたがっているごんの気持ちを読み取る 二人の会話を聞きたがっているごんの気持ちについて叙述をもとに自分の考えを持ち グループで交流し自分の意見との共通点や相違点に気づく 5 の場面を読み 2 人の話を聞きながらがっかりしていくごんの気持ちを読み取る ごんのがっかりする気持ちについて叙述をもとに自分の考えを持ち グループで交流し自分の意見との共通点や相違点に気づく 6 の場面 P.9 L.0~P.2 L. までを読み ごんや兵十の気持ちや行動の変化を読み取る ごんや兵十の気持ちや行動の変化について叙述をもとに自分の考えを持ち グループで交流し自分の意見との共通点や相違点に気づく 3 6 の場面を読み うたれたあとのごんの気持ちを読み取る 兵十にうたれたあとのごんの気持ちについて叙述をもとに自分の考えを持ち グループで交流し自分の意見との共通点や相違点に気づく 作者のメッセージを考えよう これまでの単元を振り返り ごんの気持ちや行動の変化をもとに 作者のメッセージを考える 自分が考える 作者のメッセージ をグループで交流する 主題のとらえ方 アの エの エの2 オの2 活動の様子の観察 ワークシートの観察アの2 エの2 活動の様子 ワークシート これまで学習してきたことをもとに 単元全体の振り返りをする 視点 Ⅲ

8 本時の学習指導 本時 2/3 時 目標 これまでに読み取ったことをもとに 根拠を明らかにして 打たれた後のごんの気持ち を表現する ことができる 2 評価規準 ア国語への関心 意欲 態度エ読む能力オ言語についての知識 理解 場面の様子から 登場人物の気 持ちを進んで読み取ろうとし ている 会話や行動 情景描写をもとに 登場人物の気持ちの変化を読 み取って表現している 2 自分の考えを表現するために 適した言葉を選んで使ってい る 3 展開 学習活動 伝え合う場 高める場 学習内容 指導 援助と評価の工夫 教育に関する 3 つの達成目標 との関連 校内研修とのかかわり 時 間 前時の学習を振り返る 前時の学習の想起 2 本時の学習課題を確認す 課題の把握るごんの気持ちや行動の変化を読み取ろう 前時までのごんの気持ちや行動の変化を振り返る 5 3 P.2 L2~P.2 L6 のキーワードを確認する ぐったり つぶったまま うなずきました ばたり 取り落としました 青い けむり まだ 細く 出ていました 気持ちを表す言葉のさがし方 行動 情景描写 気持ちが表れている 会話文 行動 情景描写に着目させながら読む 学力 0 4 打たれた後のごんの気持ち について自分の考えを持つ うなぎやおっかあのことがあったから 打たれてもしょうがないなごめんね の場面 やっと気づいてくれたんだね 5 の場面 打たれてしまうほど おいらのことを憎んでいたんだねごめんでも 栗のことを気づいてくれてありがとう 全場面 気づいてくれてうれしいけど やっぱり打たれる前に友達にな 自分の考えの表現の仕方 ごんの気持ち ごんの兵十に対する思い 兵十の言動から考えられるごんの気持ち 6 の場面だけではなく 前時までに学習したごんの気持ちや行動の変化を振りかえさせる 兵十の行動からもごんの気持ちを考えるよう助言する 視点 0

りたかったな 全場面 5 全体で深める 7 次時の見通しをもつ 観点の明確化 読み取りの根拠が叙述にそっているか 6 の場面以外から根拠を考えているか 兵十の言動から根拠を考えているか ごんは ~ から始める 根拠の共通点 相違点に気づかせる 個の考えのまとめ方 書き込んだワークシートをもとに 打たれた後のごんの気持ち について話し合い 共通点 相違点に気づかせる メモの活用 話し合いが進まないグループを支援する 5 4 4 板書計画評価場面 具体の評価規準 エ 評価方法 ワークシートによる観察 机間支援による観察 物語すべての場面から読み取れている班 児童 には 他者の考えを聞いて 新たな考えに気づかせる 2 キーワードに基づいて 理由を説明できている班 児童 には 根拠の違いについて考えるよう助言する 3 キーワードに基づいて 理由を説明できていない班 児童 には これまでのワークシートや読み取りの観点を参考にするなど助言する 5 打たれた後のごんの気持ちをグループで話し合う 6 自分の感じ方と比べて振り返る主人公の心の動きを読み取ろうごんぎつね新美南吉課題ごんの気持ちや行動の変化を読み取ろうキーワード ぐったり つぶったまま うなずきました ばたり 取り落としました 青い けむり まだ 細く 出ていました打たれた後のごんの気持ち うなぎやおっかあのことがあったから 打たれてもしょうがないな ごめんね の場面 やっと気づいてくれたんだね 5 の場面 打たれてしまうほど おいらのことを憎んでいたんだね ごめん でも 栗のことを気づいてくれてありがとう 全場面 気づいてくれてうれしいけど やっぱり打たれる前に友達になりたかったな 全場面