< 所得税の速算表 > 課税される所得金額 税率 控除額 1,000 円から 1,949,000 円まで 5% 0 円 1,950,000 円から 3,299,000 円まで 10% 97,500 円 3,300,000 円から 6,949,000 円まで 20% 427,500 円 6,950,0

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1 問 1 会社員の青山さん (45 歳 ) は 住宅ローンの返済が定年後の70 歳まで続くため 繰上げ返済を考えています しかし 中学生の子どもの教育費の負担もあり 現在の収入では 住宅ローンの繰上げ返済は困難です そこで 養老保険の解約や所有する資産の譲渡 妻 (40 歳 ) の就労などを検討することにしました 以下の設問 A~Eについて それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください < 青山さんの平成 28 年分の給与収入等の状況 > 給与の収入金額 6,300,000 円 所得税に係る所得控除額 1,600,000 円 住民税に係る所得控除額 1,400,000 円 上記の所得控除額には 配偶者控除が含まれている < 給与所得控除額の速算表 > 給与等の収入金額 給与所得控除額 万円以下 65 万円 万円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30%+ 18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20%+ 54 万円 660 万円超 1,000 万円以下 収入金額 10%+120 万円 1,000 万円超 1,200 万円以下 収入金額 5%+170 万円 1,200 万円超 230 万円 < 配偶者特別控除額 ( 所得税 ) の早見表 > 配偶者の合計所得金額 控除額 380,001 円以上 400,000 円未満 380,000 円 400,000 円以上 450,000 円未満 360,000 円 450,000 円以上 500,000 円未満 310,000 円 500,000 円以上 550,000 円未満 260,000 円 550,000 円以上 600,000 円未満 210,000 円 600,000 円以上 650,000 円未満 160,000 円 650,000 円以上 700,000 円未満 110,000 円 700,000 円以上 750,000 円未満 60,000 円 750,000 円以上 760,000 円未満 30,000 円 760,000 円以上 0 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 2

2 < 所得税の速算表 > 課税される所得金額 税率 控除額 1,000 円から 1,949,000 円まで 5% 0 円 1,950,000 円から 3,299,000 円まで 10% 97,500 円 3,300,000 円から 6,949,000 円まで 20% 427,500 円 6,950,000 円から 8,999,000 円まで 23% 636,000 円 9,000,000 円から 17,999,000 円まで 33% 1,536,000 円 18,000,000 円から 39,999,000 円まで 40% 2,796,000 円 40,000,000 円以上 45% 4,796,000 円 ( 注 ) 課税される所得金額の1,000 円未満の端数は切捨て < 住民税の速算表 > 課税所得金額 道府県民税市町村民税税率税率 一律 4% 6% 均等割 1,000 円 3,000 円 住民税の調整控除については考慮しないものとする ( 問題 1) ( 設問 A) 青山さんは 平成 25 年 6 月に保険期間 10 年の養老保険に加入し 一時払い保険料 330 万円を支払った 住宅ローンの繰上げ返済の原資とするため これを平成 28 年 12 月に解約して解約返戻金 350 万円を受け取った場合 解約返戻金の税引後の手取り金額 ( 解約返戻金から所得税および住民税を控除した後の金額 ) として 正しいものはどれか 万円 万円 万円 万円 3 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

3 ( 問題 2) ( 設問 B) 青山さんの妻が平成 28 年中に就労し 給与収入があった場合 下表に基づいて計算される青山さんの妻の給与収入の手取り金額 ( 社会保険料 所得税および住民税を控除した後の金額 ) として 正しいものはどれか 青山さんの妻の平成 28 年分の給与収入等の状況 1 平成 28 年分の給与の収入金額 2 平成 28 年分の給与収入から徴収された社会保険料 3 平成 28 年分の給与所得に対する所得税 4 平成 28 年分の給与所得に対する住民税 5 給与収入の手取り金額 (= ) 問題作成の都合上 一部 ***** で表示している 1,330,000 円 180,000 円 ***** 円 ***** 円 ***** 円 所得控除 ( 上記 2 の社会保険料控除の金額を含む ) 所得税に係る所得控除額 560,000 円 住民税に係る所得控除額 510,000 円 青山さんの妻には 上記以外の所得はないものとする 1.1,071,000 円 2.1,123,000 円 3.1,127,000 円 4.1,303,000 円 ( 問題 3) ( 設問 C) 青山さんの妻が平成 28 年中に就労し ( 問題 2) の給与収入があった場合 青山さん夫妻の所得税の増加額 ( 合計額 ) として 正しいものはどれか なお 青山さん夫妻の平成 28 年中の所得は給与所得のみであるものとし ( 問題 1) の養老保険は解約していないものとする 1. 6,000 円 2.18,000 円 3.33,000 円 4.44,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 4

4 ( 問題 4) ( 設問 D) 青山さんは 住宅ローンの繰上げ返済の原資とするため 以下の資産 ( 金地金および美術品 ) の譲渡を検討することにした これらの資産を譲渡した場合 青山さんの平成 28 年分の所得税の計算上 総所得金額に算入すべき金額として 正しいものはどれか 資産名 譲渡予定年月 譲渡に係る収入金額 譲渡費用 備考 金地金 平成 28 年 12 月 600 万円 9 万円 ( 注 1) 美術品 平成 28 年 12 月 280 万円 3 万円 ( 注 2) ( 注 1) 金地金は 平成 12 年 4 月に購入したものであり その購入価額は120 万円であった ( 注 2) 美術品は 平成 21 年 11 月に父から相続 ( 限定承認ではない ) により取得したものであり 相続時の評価額は320 万円であった なお これは父が昭和 48 年 6 月に150 万円で購入 したものである 万円 万円 万円 万円 5 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

5 ( 問題 5) ( 設問 E) 青山さんの知人の宇野さん (55 歳 ) は 株式会社 SBに勤務する会社員である 宇野さんの妻 (51 歳 ) は 平成 11 年に取得した骨董品を平成 28 年中に譲渡した この譲渡に係る内容および宇野さんの平成 28 年分の給与等の状況が以下のとおりである場合 この骨董品の譲渡により増加する宇野さん夫妻の所得税額の組み合わせとして 正しいものはどれか < 宇野さんの給与所得の源泉徴収票に記載された給与収入等の状況 > 給与の収入金額 7,600,000 円 所得控除額 2,000,000 円 源泉徴収税額 300,500 円 ( 年末調整済みである ) 上記の所得控除額には 配偶者控除が含まれている < 宇野さんの妻の骨董品の譲渡に関する内容 > 譲渡に係る収入金額 3,200,000 円 取得費 1,000,000 円 所得控除額 380,000 円 譲渡費用は発生していない 宇野さん夫妻には 上記以外の所得はないものとする 1. 夫 14,000 円 妻 23,500 円 2. 夫 14,000 円 妻 66,000 円 3. 夫 76,000 円 妻 23,500 円 4. 夫 76,000 円 妻 66,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 6

6 7 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

7 問 2 会社員である大垣さん (48 歳 ) の家族は 妻 (43 歳 会社員 ) と中学生の子ども2 人の合計 4 人であり 大垣さんと生計を一にしています 大垣さんは 給与以外の収入はありませんが 大垣さんの父から相続した遊休地を所有しています そこで 大垣さんは この遊休地に賃貸用建物を建築することで 不動産の有効活用を図ることを考えています 具体的には < 資料 >の A 案 と B 案 を検討しており 建設予定地の近隣の賃貸不動産の状況やキャッシュフロー分析等を総合的に判断したうえで 実施案について決定しようと考えています < 資料 >に基づき 以下の設問 A~Dについて それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください < 所得税の速算表 > 課税される所得金額 税率 控除額 1,000 円から 1,949,000 円まで 5% 0 円 1,950,000 円から 3,299,000 円まで 10% 97,500 円 3,300,000 円から 6,949,000 円まで 20% 427,500 円 6,950,000 円から 8,999,000 円まで 23% 636,000 円 9,000,000 円から 17,999,000 円まで 33% 1,536,000 円 18,000,000 円から 39,999,000 円まで 40% 2,796,000 円 40,000,000 円以上 45% 4,796,000 円 ( 注 ) 課税される所得金額の1,000 円未満の端数は切捨て < 資料 > 1. 建築プラン 建築プラン 賃貸用途 貸付室数 建築価額 A 案 居住用マンション 10 室 14,580 万円 B 案 居住用マンション 20 室 17,820 万円 2. 借入予定額について 建築プラン 借入予定額 返済期間 年間返済額 ( 元本 ) A 案 12,000 万円 20 年 600 万円 B 案 15,000 万円 25 年 600 万円 3. 不動産所得に関する試算 項目 A 案 B 案 備考 収入家賃収入等 1,740 万円 2,160 万円 入居率 100% で試算している 必要経費等固定資産税 90 万円 120 万円 土地および建物に係るもの 支払利息 240 万円 300 万円 建築のための借入金の利息 減価償却費 430 万円 530 万円 その他経費 55 万円 145 万円 現金で支出した諸経費 青色申告特別控除 65 万円 65 万円 合計 880 万円 1,160 万円 不動産所得の金額 860 万円 1,000 万円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 8

8 ( 問題 6) ( 設問 A) A 案 において 仮に実際の入居率が80%( 家賃収入等 1,392 万円 ) であるとした場合の単年の税引前キャッシュフローの金額 ( 不動産所得に係る所得税および住民税を控除する前の金額 ) として 正しいものはどれか なお 建築費に関する初期支出金額および当初借入金による資金増加額については 計算上考慮しないものとする また その他経費の中に入居率が減少したことに伴い増減する項目はないものとする 万円 万円 万円 万円 ( 問題 7) ( 設問 B) 大垣さんの平成 28 年分の給与収入等が以下のとおりである場合 B 案 の不動産所得が新たに見込まれた際の この不動産所得による大垣さんの平成 28 年分の所得税の増加額として 正しいものはどれか 給与の収入金額 給与所得の金額 所得控除額 750 万円 555 万円 190 万円 1.2,919,500 円 2.2,666,000 円 3.2,000,000 円 4.1,778,000 円 9 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

9 ( 問題 8) ( 設問 C) 建物の賃貸開始により 大垣さんの検討している不動産の貸付けは事業的規模の形式的要件を満たす予定である 不動産所得における事業的規模に関する次の記述のうち 最も適切なものはどれか 1. 不動産の貸付けが事業的規模でなければ 純損失の金額のすべてについて繰越控除の適用を受けることはできない 2. 不動産の貸付けが事業的規模でなければ 減価償却資産の償却方法は 法定償却方法以外の償却方法を選定することはできない 3. 不動産の貸付けが事業的規模でなければ 賃貸用固定資産の除却損を必要経費とすることはできない 4. 不動産の貸付けが事業的規模でなければ 事業専従者控除額または青色事業専従者給与の額を必要経費とすることはできない ( 問題 9) ( 設問 D) 所得税における不動産所得の金額の計算上の必要経費の取扱いに関する次の記述のうち 最 も適切なものはどれか 1. 貸室を改装するため賃借人に支払った立退き料は 必要経費に算入できない 2. 貸付けの用に供している建物に係る地震保険料は 地震保険料控除の対象となるため 必要経費に算入できない 3. 不動産貸付業に係る事業税は 必要経費に算入できない 4. 青色事業専従者である配偶者に支払った退職金の額は 必要経費に算入できない NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 10

10 問 3 い 所得税における減価償却費に関する以下の設問 A について 答えを 1~4 の中から 1 つ選んでくださ ( 問題 10) ( 設問 A) 個人でデザイン事務所を営んでいる川野さんは 平成 28 年 5 月に軽乗用車 1 台を購入し その日から事業の用に供している 購入した軽乗用車に関する資料が以下のとおりである場合 川野さんの平成 31 年分の所得税における事業所得の金額の計算上 必要経費に算入すべき減価償却費の金額として 正しいものはどれか なお 川野さんは この軽乗用車の償却方法について定率法を選択し届け出ている また 計算過程および計算結果において 円未満の端数が生じたときはこれを切り捨てること < 軽乗用車に関する資料 > 資産名取得年月法定耐用年数取得価額平成 30 年末の未償却残高 軽乗用車平成 28 年 5 月 4 年 840,000 円 140,000 円 < 減価償却に関する資料 > 法定耐用年数定率法償却率改定償却率保証率 4 年 ,999 円 2.104,991 円 3. 70,000 円 4. 17,498 円 11 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

11 問 4 広尾さんは 長年勤務をしてきた会社を56 歳で退職した後 物品の通信販売の個人事業を開業しました 広尾さんの事業等に関する以下の設問 A~Cについて それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください < 給与所得控除額の速算表 ( 一部抜粋 )> 給与等の収入金額 給与所得控除額 万円以下 65 万円 万円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30%+ 18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20%+ 54 万円 660 万円超 1,000 万円以下 収入金額 10%+120 万円 < 所得税の速算表 > 課税される所得金額 税率 控除額 1,000 円から 1,949,000 円まで 5% 0 円 1,950,000 円から 3,299,000 円まで 10% 97,500 円 3,300,000 円から 6,949,000 円まで 20% 427,500 円 6,950,000 円から 8,999,000 円まで 23% 636,000 円 9,000,000 円から 17,999,000 円まで 33% 1,536,000 円 18,000,000 円から 39,999,000 円まで 40% 2,796,000 円 40,000,000 円以上 45% 4,796,000 円 ( 注 ) 課税される所得金額の1,000 円未満の端数は切捨て NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 12

12 ( 問題 11) ( 設問 A) 広尾さんは 平成 28 年 3 月に勤務先の会社を退職し 同月に以下のとおり退職一時金を受け取った 退職一時金の税引後の手取り金額 ( 所得税および住民税を控除した後の金額 ) として 正しいものはどれか なお 所得控除を考慮せずに所得税および住民税の金額を計算し 住民税の均等割および調整控除については考慮しないものとする 支払者金額勤続年数等 勤務先の会社 厚生年金基金 1,200 万円 400 万円 障害者になったことに基因する退職ではない 退職時の勤続年数は 25 年 5 ヵ月である ただし 病気による休職期間が 1 年 7 ヵ月含まれている 受取方法は一時金を選択した 加入期間は 22 年 4 ヵ月であり 上記勤務先の勤続年数の期間内である 広尾さんは 退職所得の受給に関する申告書 を適正に提出している 過去に退職金の支給を受けたことはなく 特定役員退職手当に該当するものは含まれていない 1.15,507,500 円 2.15,577,500 円 3.15,647,500 円 4.15,715,000 円 13 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

13 ( 問題 12) ( 設問 B) 広尾さんは 開業に当たって妻から事務所建物を賃借し 父から事業資金を借りた これらの賃借料等の支払いおよび元利金の返済状況は以下のとおりである 広尾さんの平成 28 年分の所得税における事業所得の金額の計算上 必要経費となる金額 ( 合計額 ) として 正しいものはどれか なお 広尾さんは 妻と生計を一にし 父とは生計を一にしていない また 事業所得の金額が最も少なくなるように計算すること 妻の事務所建物に係る支出等 父から借りた借入金に係る元利返済額 項目金額負担した者 固定資産税 40,000 円妻 減価償却費 280,000 円 - 妻へ支払った賃借料 600,000 円広尾さん 元金 360,000 円広尾さん 父へ支払った利息 ( 利率は適正である ) 上記金額は 平成 28 年の事業期間に対応するものである 70,000 円広尾さん 1.320,000 円 2.350,000 円 3.390,000 円 4.670,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 14

14 ( 問題 13) ( 設問 C) 広尾さんの平成 29 年分の個人事業の損益等は以下のとおりと予想される 広尾さん夫妻の 平成 29 年分の所得税額 ( 合計額 ) として 正しいものはどれか 広尾さんの事業所得の損益の状況 項目売上高売上原価その他経費妻へ支払う青色事業専従者給与青色申告特別控除前の所得金額 金額 17,000 千円 6,000 千円 2,050 千円 3,000 千円 5,950 千円 広尾さんの所得控除額 1,300 千円 広尾さんの妻の所得控除額 700 千円 広尾さんは 65 万円の青色申告特別控除の適用を受ける要件を満たしている 妻へ支払う青色事業専従者給与について 広尾さんは所定の要件を満たしているため 事業所得の金額の計算上 必要経費に算入する 広尾さん夫妻には 上記以外の所得はないものとする 1.372,500 円 2.433,500 円 3.505,000 円 4.563,500 円 15 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

15 問 5 個人事業を営んでいた岡さんのリタイア後に生じる所得等に関する以下の設問 A B について それ ぞれの答えを 1~4 の中から 1 つ選んでください < 公的年金等控除額の速算表 > 納税者区分 公的年金等の収入金額 公的年金等控除額 130 万円未満 70 万円 65 歳未満の者 130 万円以上 410 万円未満収入金額 25% 万円 410 万円以上 770 万円未満収入金額 15% 万円 770 万円以上 収入金額 5% 万円 330 万円未満 120 万円 65 歳以上の者 330 万円以上 410 万円未満収入金額 25% 万円 410 万円以上 770 万円未満収入金額 15% 万円 770 万円以上 収入金額 5% 万円 < 所得税の速算表 > 課税される所得金額 税率 控除額 1,000 円から 1,949,000 円まで 5% 0 円 1,950,000 円から 3,299,000 円まで 10% 97,500 円 3,300,000 円から 6,949,000 円まで 20% 427,500 円 6,950,000 円から 8,999,000 円まで 23% 636,000 円 9,000,000 円から 17,999,000 円まで 33% 1,536,000 円 18,000,000 円から 39,999,000 円まで 40% 2,796,000 円 40,000,000 円以上 45% 4,796,000 円 ( 注 ) 課税される所得金額の1,000 円未満の端数は切捨て NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 16

16 ( 問題 14) ( 設問 A) 個人事業を廃業した岡さん (63 歳 ) は 小規模企業共済に加入しており 継続して掛金を支払っていた この度 小規模企業共済より共済金が支給された 岡さんが受け取った共済金等の内容が以下のとおりである場合 共済金の税引後の手取り金額 ( 所得税および住民税を控除した後の金額 ) として 正しいものはどれか なお 所得控除を考慮せずに所得税および住民税の金額を計算し 住民税の均等割および調整控除については考慮しないものとする 共済金の受取年月平成 28 年 4 月共済金 ( 一括での受取り ) 3,000 万円掛金の納付月数 ( 加入期間 ) 360ヵ月掛金の合計金額 2,424 万円 岡さんは 退職所得の受給に関する申告書 を適正に提出している 障害者になったことに基因する廃業ではない 過去に退職金の支給を受けたことはない 1.25,086,000 円 2.27,666,000 円 3.28,161,000 円 4.29,571,500 円 ( 問題 15) ( 設問 B) 岡さんの母 (87 歳 ) は 15 年前に自ら購入した絵画を 平成 28 年中に譲渡する予定である 岡さんの母の平成 28 年分の収入等が以下のとおりである場合 岡さんの母の平成 28 年分の所得税額として 正しいものはどれか 収入等 遺族厚生年金 60 万円 老齢基礎年金 80 万円 絵画の譲渡価額 400 万円 ( 岡さんの母が150 万円で購入したものである ) 所得控除額 70 万円 譲渡費用は発生していない 1.15,000 円 2.25,000 円 3.50,000 円 4.90,000 円 17 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

17 問 6 株式等の譲渡 配当等に関する以下の設問 A~E について それぞれの答えを 1~4 の中から 1 つ選 んでください ( 問題 16) ( 設問 A) 米田さんが平成 28 年中に支払いを受けるべき配当等が以下のとおりである場合 米田さんの平成 28 年分の所得税の確定申告における配当所得の金額として 正しいものはどれか なお 確定申告不要を選択できるものについてはすべて申告不要を選択するものとする 銘柄等 株式会社 HA 株式会社 HB 株式会社 HC 株式会社 HD 合同運用指定金銭信託 配当 分配等の金額 ( 税引前 ) 70,000 円 60,000 円 180,000 円 150,000 円 13,000 円 備考 非上場株式 この配当に係る配当計算期間は 6 ヵ月である 上場株式 この配当に係る配当計算期間は 6 ヵ月である 非上場株式 この配当に係る配当計算期間は 12 ヵ月である 上場株式 この配当に係る配当計算期間は 12 ヵ月である 平成 27 年中に信託を開始し 信託期間は 2 年間である 収益金の分配は 1 年に 2 回である 非課税制度の適用は受けないものである 株式はいずれも内国法人のものであり 持ち株割合はすべて 3% 未満である 配当等の金額から控除する負債の利子はない 米田さんは特定口座と少額投資非課税制度の口座 (NISA 口座 ) は有しておらず 平成 28 年中に 株式等の売買は行っていない 平成 28 年中において適用される上場株式等の譲渡損失の繰越控除の金額はない 1.250,000 円 2.263,000 円 3.330,000 円 4.343,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 18

18 ( 問題 17) ( 設問 B) 目黒さんの平成 28 年分の所得等は以下のとおりである 配当所得について総合課税により確定申告をした場合 目黒さんの平成 28 年分の所得税に係る配当控除の金額として 正しいものはどれか 所得等金額備考 配当所得 給与所得 不動産所得 譲渡所得 所得控除額 800,000 円 11,900,000 円 200,000 円 100,000 円 2,400,000 円 内国法人の非上場株式から生じた剰余金の配当で 少額配当に該当するものはない 平成 28 年 5 月に行ったゴルフ会員権の譲渡による損失である 1.40,000 円 2.55,000 円 3.60,000 円 4.65,000 円 19 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

19 ( 問題 18) ( 設問 C) 浜松さんの平成 24 年から平成 28 年までの上場株式に係る譲渡所得の金額および配当所得の金額は以下のとおりである 配当所得について申告分離課税により確定申告をした場合 浜松さんの平成 28 年分の所得税の計算上 上場株式等に係る譲渡損失の損益通算および繰越控除の規定により 上場株式に係る譲渡所得の金額から控除される損失の金額として 正しいものはどれか なお 浜松さんは 平成 24 年分の所得税の確定申告以降 継続して上場株式等に係る譲渡損失の損益通算および繰越控除の適用を受けており 平成 23 年以前には株式等の取引を行っていないものとする 上場株式に係る譲渡所得の金額 上場株式に係る配当所得の金額 平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 40 万円 15 万円 25 万円 10 万円 30 万円 5 万円 3 万円 4 万円 2 万円 6 万円 株式はいずれも内国法人のものであり 持ち株割合はいずれも 3% 未満である 少額投資非課税制度による譲渡所得 配当所得は含まれていない 上記の表の金額は 上場株式等に係る譲渡損失の損益通算および繰越控除の適用を受ける前の金額で ある 上記の取引は すべて証券会社を経由して行っている 1.21 万円 2.25 万円 3.26 万円 4.56 万円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 20

20 ( 問題 19) ( 設問 D) 山田さんの平成 28 年中の株式の譲渡等の内容は以下のとおりである 山田さんの平成 28 年分の所得税の確定申告における譲渡所得の金額として 正しいものはどれか なお 山田さんの申告する譲渡所得の金額が最も少なくなるように計算すること 銘柄取得日譲渡日譲渡価額 E 株式 F 株式 G 株式 H 株式 平成 25 年 7 月 4 日 平成 26 年 3 月 20 日 平成 27 年 10 月 19 日 平成 28 年 1 月 18 日 平成 28 年 5 月 27 日 平成 28 年 8 月 8 日 平成 28 年 3 月 16 日 平成 28 年 11 月 2 日 左記に対応する取得費等 備考 230 万円 170 万円 ( 注 1) 40 万円 60 万円 ( 注 2) 30 万円 80 万円 90 万円 60 万円 ( 注 3) ( 注 1) 山田さんは 従前から A 証券会社に A 特定口座 ( 源泉徴収選択口座以外に該当する ) を開設し ており その A 特定口座で E 株式の取引を行っている なお 本年中に A 特定口座で行われた 取引は E 株式の譲渡のみである ( 注 2) 山田さんは 従前から B 証券会社に B 特定口座 ( 源泉徴収選択口座以外に該当する ) を開設し ており その B 特定口座で F 株式の取引を行っている なお 本年中に B 特定口座で行われた 取引は F 株式の譲渡のみである ( 注 3) 山田さんは 平成 27 年に C 証券会社に少額投資非課税制度の口座 ( 以下 NISA 口座 と いう ) を開設しており その NISA 口座で G 株式および H 株式の取引を行っている なお 本年中に NISA 口座で行われた取引は G 株式の譲渡 H 株式の取得および譲渡のみである 万円 万円 万円 万円 21 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

21 ( 問題 20) ( 設問 E) 長谷川さんの平成 28 年中の株式の譲渡等の内容は以下のとおりである 長谷川さんの平成 28 年分の所得税の確定申告における譲渡所得の金額として 正しいものはどれか なお 長谷川さんの申告する譲渡所得の金額が最も少なくなるように計算すること また 長谷川さんは これまでに下記の表以外の株式等の取引を行っていないものとする 銘柄区分取得日譲渡日譲渡価額 J 株式 K 株式 L 株式 上場 上場 非上場 平成 25 年 5 月 15 日 平成 26 年 1 月 15 日 昭和 53 年 3 月 25 日 平成 28 年 11 月 7 日 平成 28 年 6 月 1 日 平成 28 年 3 月 31 日 左記に対応する取得費等 備考 680 万円 400 万円 ( 注 1) 180 万円 250 万円 ( 注 2) 900 万円 1,000 万円 ( 注 1) 長谷川さんは 従前から X 証券会社に X 特定口座 ( 源泉徴収選択口座以外に該当する ) を開設 しており その X 特定口座で J 株式の取引を行っている なお 本年中に X 特定口座で行われ た取引は J 株式の譲渡のみである ( 注 2) 長谷川さんは 従前から Y 証券会社に Y 特定口座 ( 源泉徴収選択口座に該当する ) を開設して おり その Y 特定口座で K 株式の取引を行っている なお 本年中に Y 特定口座で行われた取 引は K 株式の譲渡のみである 万円 万円 万円 万円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 22

22 問 7 不動産の譲渡に関する以下の設問 A について 答えを 1~4 の中から 1 つ選んでください なお 解 答に当たっては 納付すべき税額が最も少なくなるように計算するものとします ( 問題 21) ( 設問 A) 浅見さんは 平成 28 年 10 月にTA 市からTB 市に転居した この転居により空き家となったTA 市の旧自宅 ( 土地および建物 ) を以下のとおり譲渡した場合 この譲渡による手取り金額 ( 譲渡価額から譲渡費用 所得税および住民税を控除した金額 ) として 正しいものはどれか なお 居住用財産を譲渡した場合の3,000 万円の特別控除および軽減税率の適用要件は満たしており これらの適用を受けるものとする また 所得控除を考慮せずに所得税および住民税の金額を計算し 住民税の均等割および調整控除については考慮しないものとする 取得年月譲渡年月譲渡価額取得費譲渡費用 ( 注 ) 土地昭和 55 年 3 月 4,400 万円 600 万円 130 万円平成 28 年 11 月建物平成 14 年 1 月 700 万円 900 万円 20 万円 ( 注 ) 譲渡費用は譲渡年において現金で支払ったものである 1.4,860 万円 2.4,887 万円 3.4,950 万円 4.5,037 万円 23 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

23 問 8 所得税の一時所得に関する以下の設問 A B について それぞれの答えを 1~4 の中から 1 つ選んで ください ( 問題 22) ( 設問 A) 保険期間 10 年の養老保険契約において 受け取った保険金が所得税の課税対象となる保険金受取人と被保険者の組み合わせとして 正しいものはどれか なお すべての契約について 保険契約者および保険料負担者は夫である 1. 満期保険金の受取人 妻 被保険者 妻 2. 満期保険金の受取人 子 被保険者 妻 3. 死亡保険金の受取人 子 被保険者 夫 4. 死亡保険金の受取人 夫 被保険者 妻 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 24

24 ( 問題 23) ( 設問 B) 小坂さんは 母の死亡により平成 28 年中に以下の死亡保険金を受け取った この場合における小坂さんの平成 28 年分の所得税の計算上 総所得金額に算入すべき金額として 正しいものはどれか GA 保険株式会社 GB 保険相互会社 保険種類 終身保険 終身保険 死亡保険金 1,000 万円 600 万円 死亡保険金と共に受け取った配当金 2 万円 0 円 支払保険料の総額 900 万円 580 万円 死亡保険金受取人 小坂さん 小坂さん 保険契約者 ( 保険料負担者 ) 小坂さん 小坂さん 被保険者 小坂さんの母 小坂さんの母 保険料の支払方法 月払い 一時払い 契約日から死亡保険金受取りまでの期間 20 年 3 年 支払保険料の総額は 収入を得るために支出した金額とされる保険料の総額である 1.26 万円 2.36 万円 3.61 万円 4.72 万円 25 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

25 問 9 会社員の松尾さんは 所有する資産の譲渡を考えています また 松尾さんの給与所得等の内容は 次のとおりです 松尾さんの譲渡所得に関する以下の設問 Aについて 答えを1~4の中から1つ選んでください なお 解答に当たっては 平成 28 年分の譲渡所得の金額が最も少なくなる方法により計算するものとします < 松尾さんの平成 28 年分の給与所得等の内容 > 給与所得の金額所得税に係る所得控除額住民税に係る所得控除額上記に対する所得税額上記に対する住民税額 5,000,000 円 1,540,000 円 1,340,000 円 264,500 円 370,000 円 < 所得税の速算表 > 課税される所得金額 税率 控除額 1,000 円から 1,949,000 円まで 5% 0 円 1,950,000 円から 3,299,000 円まで 10% 97,500 円 3,300,000 円から 6,949,000 円まで 20% 427,500 円 6,950,000 円から 8,999,000 円まで 23% 636,000 円 9,000,000 円から 17,999,000 円まで 33% 1,536,000 円 18,000,000 円から 39,999,000 円まで 40% 2,796,000 円 40,000,000 円以上 45% 4,796,000 円 ( 注 ) 課税される所得金額の1,000 円未満の端数は切捨て < 住民税の速算表 > 課税所得金額 道府県民税市町村民税税率税率 一律 4% 6% 均等割 1,000 円 3,000 円 住民税の調整控除については考慮しないものとする NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 26

26 ( 問題 24) ( 設問 A) 松尾さんが所有する書画の内容は 以下のとおりである 松尾さんが 平成 28 年中にこの書画を譲渡した場合 この譲渡により増加する松尾さんの所得税および住民税の合計額として 正しいものはどれか なお 松尾さんの平成 28 年中の所得は 給与所得とこの書画の譲渡による所得のみとする 資産の種類譲渡に係る収入金額取得費譲渡費用取得年月 書画 400 万円 100 万円 2 万円平成 17 年 9 月 1.372,000 円 2.447,000 円 3.522,000 円 4.814,000 円 27 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

27 問 10 利子や為替差損益に対する所得税の取扱いに関する以下の設問 A について 答えを 1~4 の中から 1 つ選んでください < 公的年金等控除額の速算表 > 納税者区分 公的年金等の収入金額 公的年金等控除額 130 万円未満 70 万円 65 歳未満の者 130 万円以上 410 万円未満収入金額 25% 万円 410 万円以上 770 万円未満収入金額 15% 万円 770 万円以上 収入金額 5% 万円 330 万円未満 120 万円 65 歳以上の者 330 万円以上 410 万円未満収入金額 25% 万円 410 万円以上 770 万円未満収入金額 15% 万円 770 万円以上 収入金額 5% 万円 < 所得税の速算表 > 課税される所得金額 税率 控除額 1,000 円から 1,949,000 円まで 5% 0 円 1,950,000 円から 3,299,000 円まで 10% 97,500 円 3,300,000 円から 6,949,000 円まで 20% 427,500 円 6,950,000 円から 8,999,000 円まで 23% 636,000 円 9,000,000 円から 17,999,000 円まで 33% 1,536,000 円 18,000,000 円から 39,999,000 円まで 40% 2,796,000 円 40,000,000 円以上 45% 4,796,000 円 ( 注 ) 課税される所得金額の1,000 円未満の端数は切捨て NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 28

28 ( 問題 25) ( 設問 A) 杉野さん (68 歳 ) の平成 28 年分の所得等が以下のとおりである場合 杉野さんの平成 28 年分の所得税額 ( 確定申告における年税額 ) として 正しいものはどれか なお 外貨預金は国内で源泉徴収されており 外国所得税額が課されるものではないものとする また その年分の所得税額が最も少なくなるように計算すること 外貨預金に係る損益 ( 為替予約は行っていない ) 預金の種類 預金利息 為替差損益 HI 定期預金 2 万円 為替差損 10 万円 HJ 定期預金 3 万円 為替差益 4 万円 公的年金の収入金額 310 万円 不動産所得の金額 40 万円 ( 青色申告特別控除後の金額 ) 所得控除額 84 万円 杉野さんは 生まれてから今日に至るまで日本国内に居住している 1.70,000 円 2.72,500 円 3.73,000 円 4.75,000 円 29 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

29 問 11 所得税の所得控除に関する以下の設問 A~E について それぞれの答えを 1~4 の中から 1 つ選んで ください < 給与所得控除額の速算表 > 給与等の収入金額 給与所得控除額 万円以下 65 万円 万円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30%+ 18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20%+ 54 万円 660 万円超 1,000 万円以下 収入金額 10%+120 万円 1,000 万円超 1,200 万円以下 収入金額 5%+170 万円 1,200 万円超 230 万円 < 公的年金等控除額の速算表 > 納税者区分 公的年金等の収入金額 公的年金等控除額 130 万円未満 70 万円 65 歳未満の者 130 万円以上 410 万円未満収入金額 25% 万円 410 万円以上 770 万円未満収入金額 15% 万円 770 万円以上 収入金額 5% 万円 330 万円未満 120 万円 65 歳以上の者 330 万円以上 410 万円未満収入金額 25% 万円 410 万円以上 770 万円未満収入金額 15% 万円 770 万円以上 収入金額 5% 万円 < 配偶者特別控除額 ( 所得税 ) の早見表 > 配偶者の合計所得金額 控除額 380,001 円以上 400,000 円未満 380,000 円 400,000 円以上 450,000 円未満 360,000 円 450,000 円以上 500,000 円未満 310,000 円 500,000 円以上 550,000 円未満 260,000 円 550,000 円以上 600,000 円未満 210,000 円 600,000 円以上 650,000 円未満 160,000 円 650,000 円以上 700,000 円未満 110,000 円 700,000 円以上 750,000 円未満 60,000 円 750,000 円以上 760,000 円未満 30,000 円 760,000 円以上 0 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 30

30 ( 問題 26) ( 設問 A) 皆川さんの家族の構成および平成 28 年分の収入等は以下のとおりである この場合における皆川さんの平成 28 年分の所得税に係る人的控除 ( 基礎控除を含む ) の金額として 正しいものはどれか なお 家族は全員皆川さんと同居し生計を一にしている 続柄 年齢 備考 本人 50 歳 RA 株式会社に勤務する会社員で 給与収入は年間 1,630 万円であった 妻 48 歳 パートによる給与収入は年間 120 万円であった 長男 22 歳 大学 3 年生 アルバイトによる給与収入は年間 70 万円であった 長女 17 歳 高校 2 年生 収入なし 父 76 歳 公的年金による収入は年間 120 万円であった 平成 28 年 12 月末時点の現況である 障害者 特別障害者に該当する者はいない 万円 万円 万円 万円 ( 問題 27) ( 設問 B) 下表の 4 人のうち 平成 28 年分の寡婦 ( 寡夫 ) 控除の適用対象とならない者は誰か なお いずれの者も再婚はしておらず 扶養親族でない子はいないものとする 氏名 伊丹さん 安藤さん 山根さん 筒井さん 性別 女性 女性 女性 男性 年齢 58 歳 35 歳 27 歳 41 歳 離別理由 協議離婚 協議離婚 死別 協議離婚 扶養親族 なし 子 母 子 合計所得金額 510 万円 1,050 万円 730 万円 450 万円 平成 28 年 12 月末時点の現況である 1. 伊丹さん 2. 安藤さん 3. 山根さん 4. 筒井さん 31 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

31 ( 問題 28) ( 設問 C) 川久保さんが契約している生命保険の内容と平成 28 年中に支払った保険料は以下のとおりである 川久保さんの平成 28 年分の所得税に係る生命保険料控除の金額として 正しいものはどれか なお その年分の生命保険料控除額が最も多くなるように計算すること 保険金等の受取人 生命保険契約等 支払保険料の金額 川久保さん ( 旧契約 ) 生命保険契約 80,000 円 川久保さん ( 旧契約 ) 個人年金保険契約 70,000 円 妻 ( 新契約 ) 個人年金保険契約 50,000 円 母 ( 新契約 ) 介護医療保険契約 40,000 円 川久保さんは妻および母と同居し生計を一にしている 平成 28 年中に保険契約の更新等は行っていない < 所得税の生命保険料控除額 > (1) 平成 23 年 12 月 31 日以前に締結した保険契約 ( 旧契約 ) 等に係る控除額 年間の支払保険料の合計 控除額 25,000 円以下 支払金額 25,000 円超 50,000 円以下 支払金額 1/2+12,500 円 50,000 円超 100,000 円以下 支払金額 1/4+25,000 円 100,000 円超 50,000 円 (2) 平成 24 年 1 月 1 日以降に締結した保険契約 ( 新契約 ) 等に係る控除額 年間の支払保険料の合計 控除額 20,000 円以下 支払金額 20,000 円超 40,000 円以下 支払金額 1/2+10,000 円 40,000 円超 80,000 円以下 支払金額 1/4+20,000 円 80,000 円超 40,000 円 ( 注 ) 支払保険料とは その年に支払った金額から その年に受けた剰余金や割戻金を差し引いた残り の金額をいう 1.120,000 円 2.117,500 円 3.115,000 円 4.110,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 32

32 ( 問題 29) ( 設問 D) 雑損控除に関する次の記述のうち 最も適切なものはどれか 1. 雑損控除によっても控除しきれない雑損失の金額については 翌年以後 3 年間繰り越して各年の所得金額から控除することができる 2. 雑損控除は 盗難による損害については適用を受けることはできない 3. 雑損控除は 詐欺による損害については適用を受けることができる 4. 会社員で1ヵ所からのみ給与の支給を受けている場合には 年末調整において雑損控除の適用を受けることができる ( 問題 30) ( 設問 E) 会社員である大下さんは 間もなく長男が誕生する予定である 大下さんの妻が平成 28 年 12 月中に出産した場合の医療費控除に関する次の記述のうち 最も適切なものはどれか なお 大下さんは妻と生計を一にし 医療費は大下さんが負担している 1. 妻が病院に通院するための交通費のほか 里帰り出産をするために実家に帰省する際の交通費も医療費控除の対象となる 2. 平成 29 年になってから支給を受ける家族出産育児一時金については 平成 28 年分の医療費控除の対象となる医療費の金額から差し引かなくてもよい 3. 平成 28 年 12 月に会社から受け取る出産祝い金については 平成 28 年分の医療費控除の対象となる医療費の金額から差し引かなければならない 4. 妻が妊娠と診断されてからの定期健診や検査などの費用 分娩費用は医療費控除の対象となる 33 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

33 問 12 所得税における損益通算に関する以下の設問 A について 答えを 1~4 の中から 1 つ選んでください ( 問題 31) ( 設問 A) 個人事業を営む沼田さんは 不動産投資として銀行借入れにより賃貸用マンションを購入した 沼田さんの平成 28 年分の所得等および購入した不動産の内容が以下のとおりである場合 沼田さんの平成 28 年分の所得税の計算上 総所得金額として 正しいものはどれか なお その年分の所得の金額が最も少なくなるように計算すること 事業所得の金額 450 万円 不動産所得に係る事項 賃貸収入 210 万円 必要経費 270 万円 ( 内訳 ) 支払利息 80 万円 ( マンション取得に要した借入金利子 ) その他経費 190 万円 ( 必要経費として適正額 ) 不動産購入時の内容 取得価額 購入資金 土地 1,800 万円 自己資金 800 万円 建物 3,000 万円 銀行借入金 4,000 万円 合計 4,800 万円 合計 4,800 万円 土地と建物は 一の契約により 同一の者から取得した 銀行借入金の額は 土地と建物ごとに区分されていない 万円 万円 万円 万円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 34

34 問 13 所得税における純損失の繰越控除に関する以下の設問 A について 答えを 1~4 の中から 1 つ選んで ください ( 問題 32) ( 設問 A) 北村さんは 個人事業主として飲食店を経営していたが 数年前より売上の減少傾向に歯止めがかからず 平成 27 年末をもって廃業し 平成 28 年 1 月より大手飲食店に社員として勤めている 北村さんの所得等が以下のとおりである場合 北村さんの平成 28 年分の所得税の計算上 総所得金額として 正しいものはどれか なお 北村さんは開業当初より連続して青色申告書 ( 損失申告書を含む ) を申告期限内に提出しており 65 万円の青色申告特別控除の適用を受ける要件を満たしている また 純損失の繰戻還付の適用は受けないものとする 年 所得の種類 所得の金額 平成 25 年 事業所得 総収入金額 2,220 万円必要経費 2,460 万円 平成 26 年 事業所得 総収入金額 2,200 万円必要経費 2,180 万円 平成 27 年 事業所得 総収入金額 1,700 万円必要経費 1,860 万円 平成 28 年 給与所得 収入金額 800 万円給与所得控除額 200 万円 平成 24 年以前には純損失は生じていない 必要経費には青色申告特別控除額は含まれていない 万円 万円 万円 万円 35 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

35 問 14 住宅借入金等特別控除 ( 以下 住宅ローン控除 という ) に関する以下の設問 A について 答えを 1 ~4 の中から 1 つ選んでください ( 問題 33) ( 設問 A) 木内さんと木内さんの妻は共働きの会社員であるが 平成 28 年 6 月に新築マンションを購入し 購入後直ちに居住した 木内さん夫妻が購入したマンションおよび取得資金の内訳等が以下のとおりである場合 木内さん夫妻の平成 28 年分の所得税の計算上 確定申告により受けられる2 人の住宅ローン控除の金額 ( 合計額 ) として 正しいものはどれか < 木内さん夫妻が購入したマンションの資料 > 床面積 72m 2 ( すべて居住用である ) 取得価額 5,200 万円 認定長期優良住宅および認定低炭素住宅には該当しない 木内さん5 分の4 木内さんの妻 5 分の1の共有名義で登記をしている < 取得資金の内訳 > 調達先金額 ( 注 1) 平成 28 年の年末借入金残高 返済期間金利債務者備考 自己資金 1,500 万円 ( 注 2) 金融機関 3,000 万円 2,950 万円 35 年 2.0% ( 注 3) 木内さんの勤務先からの社内融資 700 万円 680 万円 10 年 0.5% 木内さん ( 注 1) 金融機関 木内さんの勤務先からの社内融資の金額は 当初借入額である ( 注 2) 自己資金の内訳は 木内さん 1,060 万円 木内さんの妻 440 万円である ( 注 3) 木内さんと木内さんの妻の連帯債務であり 登記割合に応じて返済している <その他 > 平成 28 年分の年末調整後の所得税額は 木内さんが35 万円 木内さんの妻が5 万円である 住宅ローン控除の適用を受けるための要件はすべて満たしているものとする 1.286,000 円 2.295,000 円 3.354,000 円 4.400,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 36

36 37 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

37 問 15 個人住民税 ( 道府県民税と市町村民税のことをいう ) および個人事業税に関する以下の設問 A B に ついて それぞれの答えを 1~4 の中から 1 つ選んでください < 住民税の速算表 > 課税所得金額 道府県民税市町村民税税率税率 一律 4% 6% 均等割 1,000 円 3,000 円 住民税の調整控除については考慮しないものとする < 住民税の人的控除額 ( 一部抜粋 )> 配偶者控除 扶養控除 区分一般の控除対象配偶者老人控除対象配偶者一般の扶養親族特定扶養親族 控除額 33 万円 38 万円 33 万円 45 万円 ( 問題 34) ( 設問 A) 会社員の室井さん (46 歳 ) およびその家族の平成 28 年分の給与所得等の状況は以下のと おりである 室井さんの平成 29 年度の住民税の金額として 正しいものはどれか なお 家族は全員室井さんと同居し生計を一にしている 給与所得の金額 460 万円 所得控除に関する事項 人的控除以外の所得控除額 106 万円 扶養親族等の状況 続柄 年齢 職業 合計所得金額 妻 46 歳 パート 24 万円 長女 20 歳 大学生 15 万円 長男 17 歳 高校生 0 円 平成 28 年 12 月末時点の現況である 障害者 特別障害者に該当する者はいない 1.202,000 円 2.214,000 円 3.247,000 円 4.280,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 38

38 ( 問題 35) ( 設問 B) 大地さんの平成 28 年分の所得等が以下のとおりである場合 これに係る納付すべき個人事業税の金額として 正しいものはどれか なお 売上 ( 収入 ) 金額は全額事業税の課税対象となるものである また 年の中途での廃業はなく 1 年を通して事業は行われているものとする 不動産所得の金額 510 万円 ( 青色申告特別控除額を控除する前の金額 ) 事業所得の金額 60 万円 所得控除額 100 万円 平成 27 年に純損失 50 万円が発生しているが 適正に繰り越されている 65 万円の青色申告特別控除の適用を受ける要件を満たしている 不動産所得ならびに事業所得を生じる事業はいずれも第一種事業に該当する 1. 5,000 円 2.22,500 円 3.55,000 円 4.80,000 円 39 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

39 問 16 布施さんは 勤務先である株式会社 SAの人事異動により 平成 28 年 11 月から3 年間の予定で海外勤務することになりました 布施さんは 現在のところ給与以外の収入はなく 海外転勤に当たっては家族全員で赴任する予定です 非居住者に係る税務上の取扱いに関する以下の設問 Aについて 答えを1~4の中から1つ選んでください なお 布施さんは勤務先 (SA 社 ) の役員には該当しません また 出国後に会社から支払われる給与は すべて国外源泉所得であるものとします ( 問題 36) ( 設問 A) 布施さんの平成 28 年分の国内の所得税および住民税に関する次の記述のうち 最も適切な ものはどれか 1. 出国した年については 出国後に会社から支払われる給与についても所得税が課される 2. 住民税は国内に居住している人に課税される税金であるため 年の中途で出国する場合には その後に納付期限の到来する住民税については免除される 3. 出国時までの所得税の課税関係における扶養親族等の判定は 出国した年の1 月 1 日の現況により判断する 4. 出国時までに 給与所得者の保険料控除申告書 などを会社に提出し 年末調整と同様の方法により所得税の精算を行う NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 40

40 問 17 所得税の修正申告に関する以下の設問 A について 答えを 1~4 の中から 1 つ選んでください ( 問題 37) ( 設問 A) 阿久津さんは 申告期限内に提出した平成 27 年分の確定申告書の内容に誤りがあり 税額を少なく申告していたことに申告期限後になって気がついた 阿久津さんが行うべき所得税の手続きおよび加算税等に関する次の記述のうち 最も適切なものはどれか 1. 修正申告により誤りを修正することができるが 国税の徴収権の消滅時効にかかるため 法定納期限から3 年を経過した場合 修正申告書を提出することができなくなる 2. 修正申告により新たに納付すべきこととなる税額は その修正申告書を提出した日から その税額を納付する日までの期間について 利子税の課税対象となる 3. 税務署の調査等を受ける前に自主的に修正申告を行った場合 過少申告加算税の課税対象とはならない 4. 修正申告を自主的に行うことは法律上の義務ではないが 修正申告を行わず税務署から更正処分を受けた場合 新たに納付すべきこととなる税額は無申告加算税の課税対象となる 41 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

41 問 18 宮野さんは 6 年前に勤務先の会社を退職し 現在は個人で中古車販売業を営んでいます 開業当初より業績は堅調で増収増益を継続しているため 最近法人成りを検討し始めました 宮野さんの事業に係る税務等に関する以下の設問 A~Cについて それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください < 給与所得控除額の速算表 > 給与等の収入金額 給与所得控除額 万円以下 65 万円 万円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30%+ 18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20%+ 54 万円 660 万円超 1,000 万円以下 収入金額 10%+120 万円 1,000 万円超 1,200 万円以下 収入金額 5%+170 万円 1,200 万円超 230 万円 ( 問題 38) ( 設問 A) 会社設立後のある事業年度 (1 月 1 日から12 月 31 日までの12ヵ月とする ) において 会社が代表取締役である宮野さんへ毎月 25 日に以下のとおり役員給与を支給した場合 法人税における課税所得の金額の計算上 この役員給与のうち損金不算入とすべき金額として 正しいものはどれか なお この役員給与は事前確定届出給与および利益連動給与には該当せず 不相当に高額な部分の金額はないものとする 80 万円 60 万円 50 万円 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 2 月 20 日に開催した定時株主総会において 3 月からの役員給与を月額 60 万円から月額 50 万円に減額改定した 業績が想定より順調であることから 9 月 25 日に臨時株主総会を開催して 10 月からの役員給与を月額 50 万円から月額 80 万円に増額改定した この事業年度において 当該代表取締役の役職の変更や職務内容の変更などによる臨時改定事由は生じていないものとする 1. 0 円 ,000 円 ,000 円 4.2,400,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 42

42 ( 問題 39) ( 設問 B) 宮野さんが 設立する会社 ( 同族会社に該当し 事業年度は1 月 1 日から12 月 31 日までの12ヵ月とする ) から支給を受ける役員給与等の内容が以下のとおりである場合 宮野さんの給与所得の金額およびその会社の法人税における課税所得の金額の計算上 損金不算入となる金額の組み合わせとして 正しいものはどれか なお 役員給与に関する不相当に高額な部分の金額はないものとする 定期同額給与に該当する給与 賞与 ( 事前確定届出給与および利益連動給与には該当しない ) 社宅の提供に係る経済的利益 ( 月額 5 万円 12 ヵ月分 ) 600 万円 100 万円 60 万円 1. 給与所得の金額 510 万円 損金不算入額 100 万円 2. 給与所得の金額 510 万円 損金不算入額 160 万円 3. 給与所得の金額 564 万円 損金不算入額 100 万円 4. 給与所得の金額 564 万円 損金不算入額 160 万円 ( 問題 40) ( 設問 C) 宮野さんは 法人成りを検討するに当たり 会社法について調べてみた 会社法に規定され る株式会社に関する次の記述のうち 最も適切なものはどれか 1. 株式会社を設立するためには 1,000 万円以上の資本金の額が必要となる 2. 株式会社においては 取締役を3 名以上選任しなければならない 3. 株式会社においては 監査役を1 名以上選任しなければならない 4. 株式譲渡制限会社においては 定款に一定の記載をすることにより 取締役および監査役の任期を最長 10 年とすることができる 43 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

43 問 19 株式会社 MVは 資本金 1,000 万円の法人であり 期中における増減資はなく 株主がすべて個人の1 年決算法人です MV 社の平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日までの事業期間 ( 以下 当期 という) の法人税に関する以下の設問 A~Dについて それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください なお MV 社は 設立以来継続して青色申告による確定申告書を期限内に提出しています また 解答に当たっては 当期の課税所得の金額が最も少なくなるように計算するものとし 消費税については考慮する必要はありません ( 問題 41) ( 設問 A) 当期における接待交際費勘定および販売促進費勘定の内訳は以下のとおりである 当期の法 人税額の計算上 交際費等として損金不算入とすべき金額として 正しいものはどれか 当期において損金経理により交際費勘定に計上した金額 得意先をゴルフで接待した際に支出したプレー代 390 千円 ( このうち30 千円は昼食として支出した8 人分の飲食費の額であり 飲食に要した費用に係る必要書類は適正に保存されている ) 得意先を接待して夜遅くなった従業員の帰宅のためのタクシー代 230 千円 その他税務上接待交際費と認められる費用 8,540 千円 ( 接待飲食費に該当するものは含まれていない ) 当期において損金経理により販売促進費勘定に計上した金額 MV 社の商品を購入した一般消費者を対象として交付した景品費の額 1,500 千円 MV 社の特約店に所属するセールスマンの慰安旅行費用 740 千円 千円 2.1,130 千円 3.1,900 千円 4.3,400 千円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 44

44 ( 問題 42) ( 設問 B) 当期における貸倒損失勘定の内訳は以下のとおりである 当期の法人税額の計算上 これら の貸倒損失のうち 損金不算入とすべき金額として 正しいものはどれか 取引先名貸倒損失の金額備考 MA 社 MB 社 2,000,000 円 1,299,998 円 MA 社に対し貸付金 200 万円を有しているが 同社の資産状況および支払い能力からみて 全額が回収できないことが明らかになったため 貸付金の全額を貸倒損失として損金経理した なお 同社から担保物の提供は受けていない 継続的取引先である MB 社に対し売掛金 80 万円と貸付金 50 万円を有しているが MB 社の経営状態が悪化し 取引を停止してから 1 年以上経過している そのため 当期末に売掛金と貸付金ともに 備忘価額 1 円を控除した残額を貸倒損失として損金経理した なお 同社から担保物の提供は受けていない ,999 円 ,999 円 3.1,299,998 円 4.2,000,000 円 ( 問題 43) ( 設問 C)MV 社は 会社が所有する時価 300 万円 ( 帳簿価額 100 万円 ) の絵画をMV 社の役員である有馬さんに無償で譲渡した この場合におけるMV 社の法人税法上の取扱いに関する次の記述のうち 最も適切なものはどれか 1. 譲渡した絵画の帳簿価額 100 万円が 有馬さんに対する役員給与となる 2. 譲渡した絵画の時価の2 分の1に相当する150 万円が 有馬さんに対する役員給与となる 3. 譲渡した絵画の時価と帳簿価額との差額 200 万円が 有馬さんに対する役員給与となる 4. 譲渡した絵画の時価 300 万円が 有馬さんに対する役員給与となる 45 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

45 ( 問題 44) ( 設問 D)MV 社の同業他社である株式会社 MW( 資本金 1,000 万円 ) の課税所得の推移が以下のとおりである場合 第 11 期において控除できる繰越欠損金額として 正しいものはどれか なお MW 社は株主がすべて個人の1 年決算法人であり 会社設立以来 連続して法人税の確定申告について青色申告書を期限内に提出しており 欠損金の繰戻還付の適用は受けていないものとする 決算期 事業年度 繰越控除前課税所得金額 第 1 期 平成 17 年 7 月 5 日 ~ 平成 18 年 3 月 31 日 3,800,000 円 第 2 期 平成 18 年 4 月 1 日 ~ 平成 19 年 3 月 31 日 1,500,000 円 第 3 期 平成 19 年 4 月 1 日 ~ 平成 20 年 3 月 31 日 2,200,000 円 第 4 期 平成 20 年 4 月 1 日 ~ 平成 21 年 3 月 31 日 700,000 円 第 5 期 平成 21 年 4 月 1 日 ~ 平成 22 年 3 月 31 日 800,000 円 第 6 期 平成 22 年 4 月 1 日 ~ 平成 23 年 3 月 31 日 1,300,000 円 第 7 期 平成 23 年 4 月 1 日 ~ 平成 24 年 3 月 31 日 600,000 円 第 8 期 平成 24 年 4 月 1 日 ~ 平成 25 年 3 月 31 日 1,000,000 円 第 9 期 平成 25 年 4 月 1 日 ~ 平成 26 年 3 月 31 日 500,000 円 第 10 期 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 1,400,000 円 第 11 期 平成 27 年 4 月 1 日 ~ 平成 28 年 3 月 31 日 3,200,000 円 ,000 円 2.1,600,000 円 3.2,600,000 円 4.2,800,000 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 46

46 47 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

47 問 20 法人と役員の取引 法人が契約した生命保険に関する以下の設問 A B について それぞれの答えを 1~4 の中から 1 つ選んでください ( 問題 45) ( 設問 A) 株式会社 HGの取締役である宮本さんは 平成 28 年中に個人所有の土地をHG 社に譲渡した この土地の譲渡に関する資料等が以下のとおりである場合 宮本さんの平成 28 年分の譲渡所得に係る所得税および住民税の合計額として 正しいものはどれか なお この土地は 宮本さんの居住の用に供されたことはない また 所得控除を考慮せずに所得税および住民税の金額を計算し 住民税の均等割および調整控除については考慮しないものとする 取得に関する資料 取得年月 平成 2 年 3 月 取得費 1,900 万円 譲渡価額 2,400 万円 譲渡に関する資料 譲渡年月 平成 28 年 11 月 譲渡時の時価 5,600 万円 譲渡費用 100 万円 譲渡所得に係る税率 所得税 15% 住民税 5% 万円 万円 万円 万円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 48

48 ( 問題 46) ( 設問 B) 株式会社 MCの代表取締役である西里さんは 平成 28 年 5 月 31 日に同社を退職した M C 社は 平成 28 年 6 月に以下のような保険の解約返戻金の受領および退職金の支給を行った この場合におけるMC 社の当事業年度 ( 平成 27 年 10 月 1 日から平成 28 年 9 月 30 日まで ) の法人税における課税所得の金額の計算上 減少する所得金額として 正しいものはどれか なお 西里さんは MC 社を退職後 会社の経営には一切携わっておらず 役員報酬も受け取っていない 1 MC 社が受け取った西里さんを被保険者とする生命保険の解約返戻金 2 解約返戻金受取時の貸借対照表上の保険積立金 この金額のうち1の生命保険に係るものはない 3 MC 社より西里さんに支給された退職一時金 西里さんに対する退職一時金の税務上の適正額は5,000 万円である 3,500 万円 1,000 万円 7,000 万円 1.1,500 万円 2.2,500 万円 3.3,500 万円 4.7,000 万円 49 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

49 問 21 消費税に関する以下の設問 A Bについて それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください なお 消費税 とは 国税である消費税および地方消費税のことをいいます また 解答に当たっては 課税期間の納税額が最も少なくなる方法によるものとします ( 問題 47) ( 設問 A) 株式会社 HFの第 15 期 ( 以下 当期 という ) の損益等の状況は以下のとおりである 当期の基準期間における課税売上高が46,000 千円である場合 HF 社の当期の消費税の年税額として 正しいものはどれか なお 消費税率は国税 6.3% 地方消費税 1.7 % とし 経過措置に該当する取引はないものとする < 損益等の状況第 15 期 ( 平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日 )> 項目金額 ( 税込み ) 備考 収益売上高 51,840 千円 費用 全額 課税売上に該当する ( 内訳 ) 第二種事業に該当する金額第五種事業に該当する金額 仕入高 19,440 千円全額 課税仕入に該当する 給料手当 減価償却費 16,000 千円 5,100 千円 6,480 千円 45,360 千円 接待交際費 756 千円このうち 216 千円は 非課税仕入に該当する その他経費 5,400 千円全額 課税仕入に該当する このほかに 取得価額が 432 千円 ( 税込み ) の器具備品 ( 固定資産 ) を購入している HF 社 (1 年決算法人 ) の消費税の課税期間は 1 年であり 設立以来 継続して課税事業者である また 当期および翌期の課税期間においても課税事業者に該当する HF 社は課税事業者に該当することとなったときから 消費税簡易課税制度選択届出書 を提出して おり その後 消費税簡易課税制度選択不適用届出書 を提出したことはない HF 社は消費税の計算に関して適切な記帳および書類の保存を行っている 課税売上についての著しい変動はないものとする 上記の表に記載されたもの以外に 課税売上および課税仕入に該当する取引はない 1.1,776 千円 2.1,920 千円 3.1,928 千円 4.2,160 千円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 50

50 ( 問題 48) ( 設問 B)( 問題 47) における HF 社の当期の基準期間における課税売上高が 51,000 千円であっ た場合 HF 社の当期の消費税の年税額として 正しいものはどれか 1.1,776 千円 2.1,912 千円 3.1,928 千円 4.1,960 千円 51 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止

51 問 22 細川さんは 飲食業の法人を設立し 開業することを検討しています 下記の資料に基づき 以下の 設問 A B について それぞれの答えを 1~4 の中から 1 つ選んでください 設備投資額 1,980 万円 ( 耐用年数 10 年 ) 減価償却費 ( 年額 ) 198 万円 店舗家賃 ( 年額 ) 522 万円 人件費等固定費 985 万円 限界利益率 55% 法人税等の税率 40% ( 問題 49) ( 設問 A) 設備投資額を6 年間の税引後の利益で回収すると仮定した場合 この場合における年間の必要売上高として 正しいものはどれか なお 計算結果において1 万円未満の端数が生じたときはこれを切り捨てること 1.2,035 万円 2.2,255 万円 3.3,700 万円 4.4,100 万円 ( 問題 50) ( 設問 B) 設備投資額を 6 年間の税引後のキャッシュフローで回収すると仮定し 来客を 1 日当たり 100 人 年間営業日を250 日とした場合に必要な平均客単価として 正しいものはどれか なお 計算結果において円未満の端数が生じたときはこれを切り捨てること 1.1,400 円 2.1,336 円 3.1,256 円 4.1,192 円 NPO 法人日本ファイナンシャル プランナーズ協会無断複製転載禁止 52