- PDF Free Download

Size: px

Start display at page:

Download ""

ゆりななみこし
5 years ago
Views:

1 平成 28 年 9 月 26 日 ( 月曜日 ) 塚澤健二先生の生活防衛の教室第 246 回船井本社グループ株式会社本物研究所株式会社 51 コラボレーションズ 1

2 内容広島カーブ優勝と日経平均のジンクス... 3 小池知事の一連の対応を評価するは 85% 首都圏に限ると 91%

3 広島カープ優勝と日経平均のジンクスプロ野球セリーグは 9 月 10 日広島が 1991 年以来 25 年ぶり 7 度目のリーグ優勝を決めた広島カープは日本シリーズ (10 月 22 日からセ本拠で開幕 ) 進出をかけて 10 月 12 日からのクライマックスシリーズ (CS) で 1984 年以来 32 年ぶりの日本一を狙う原爆被害からの復興の象徴として 1949 年に設立された広島カープは日本野球機構 (NPB) に所属するプロ野球 12 球団の中で唯一親会社を持たず地域に根ざして活動してきた経緯などから市民球団と呼ばれる市民球団はファンが球場に足を運びグッズを買わなければチームの強化はおろか存続もできない広島市民県民がカープはこの街になくてはならぬものとして深く愛情を注いだことが優勝につながったと言っても過言ではないカープの優勝は広島の人々の野球を愛する文化の勝利と言える今シーズンの主催試合入場者数が最高記録であった 15 年 211 万 266 人を上回り 212 万 5548 人と球団新記録を更新した実は 41 年連続で黒字経営であり 15 年 12 月期売上高は 148 億円まで売上を拡大しているが選手の年俸総額を売上高比 16~20% でコントロールしていることが大きい 2013/09/30 創業期以来の大記録を塗り替えたプロ野球の次の注目は? の T-Model コラムにおいて野球をはじめ五輪ワールドカップなどスポーツイベントと景気や株価の連動性はよく見られるが野球で人気のチームが勝つと景気が良くなるとも昔から言われているファンが多い巨人が優勝すると人々の心に希望を与える効果もあるらしく ( 昔ほどのインパクトは薄れてはいるが ) 特に 1970 年以降巨人がリーグ優勝と日本シリーズ優勝した年の株価上昇率平均は +11.0% と高い一方リーグ優勝だけに終わった年は年平均 -10.9% と極めて悪くその違いは鮮明化している 3

4 3.11 東日本大震災からの復興に東北の人々が明るい希望を持ってもらうためにも東北楽天を応援したいというのが人情だが巨人が日本シリーズを制するかどうかは今後の株式市場にも影響してくる可能性がある今年の日本シリーズは 10 月 26 日 ~ 11 月 3 日の予定プロ野球ファンでなくても今年の日本シリーズの結果は目が離せなくなってきていると指摘したこのように野球をはじめ五輪ワールドカップなどスポーツイベントと景気や株価の連動性はよく見られるジンクス広島カープの優勝と日本経済にはどのような関係が見られるのだろうか? カープが初めてリーグ優勝したのは 1975 年 1949 年の球団設立から初優勝までに 26 年間を要した山本浩二衣笠祥雄が活躍していた頃だカープは初優勝後 1979 年に初の日本一 1980 年に日本一連覇とカープの黄金時代を築いた投手に江夏豊を擁し江夏の 21 球と野球ファンに語り草になっている日本シリーズが 1979 年高橋慶彦が 33 試合連続ヒットを記録したのもこの年今回の 2016 年優勝は最後の優勝から 25 年目と近い期間かかったことになるカープ優勝年の日経平均の騰落率を検証するとカープ優勝年 : 日経平均年間騰落率 1975 年 :+14.2% 1979 年 :+9.5% 1980 年 :+8.3% 1984 年 :+16.7% 1986 年 :+42.6% 1991 年 :-3.6% 4

5 バブル崩壊の年である 91 年を除き株価は大きく上昇しており優勝年の株価上昇確率は 8 割 ( 日本一とリーグ優勝の年に差はあまり見られない ) と高いただ特に面白いのは 1998 年 ~2012 年まで 15 年連続 B クラスが続いた時期に日経平均株価は万円割れなど低迷逆に 16 年振りに A クラス入りした年に 2013 年にアベノミクスがスタートしている日本経済とカープ優勝にはかなりのリンクが見られ日本経済は失われた 20 年とか未だデフレを脱していないことから失われた 25 年とも呼ばれているがまさにカープファンにとっても失われた 20 年または失われた 25 年と言ったところだろうか 16 年 9 月 26 日現在日経平均は -11% と過去最悪の乖離となっているこのままでは終わらない年となるが年末どこまで上昇していくのかが注目されるプロ野球にまつわる他のジンクスを調べると中日ファンには大変申し訳ありませんが中日がリーグ優勝すると政変が起きるというジンクスがある実際これまで 9 回のリーグ優勝のうち 8 回が優勝した年から翌年にかけて政変が起きている中日のリーグ優勝は以下の通り 1954 年 : 中日優勝吉田茂内閣総辞職 1974 年 : 中日優勝田中角栄内閣総辞職 ( 金脈問題 ) 1982 年 : 中日優勝中曽根康弘内閣発足 + 衆議院総選挙で自民党大敗 1988 年中日優勝竹下登内閣総辞職 ( リクルート事件 ) 5

6 1999 年中日優勝小渕恵三首相急逝 2004 年中日優勝特になし 2006 年中日優勝参議院選挙で自民党歴史的大敗 + 安倍晋三内閣総辞職 2010 年中日優勝菅直人内閣総辞職 2011 年中日優勝衆議院解散で自民党圧勝 + 野田佳彦内閣総辞職小泉純一郎首相が長期政権を築いた 2004 年を除いて 88% の確率で政変が起きている現在の安倍首相も 2006 年の中日優勝の余波で辞任の原因なのか? 中日の好調が続く年は永田町がにわかに騒がしくなってくることには今後注目すると面白いかもしれないこのようにプロ野球と政治経済のジンクスはかなり高い確率のものが多いが阪神が優勝すると景気がよくなるというものもある特に 2 リーグ制以降の阪神優勝年は景気の転換期になっている 1962 年 64 年 : 阪神優勝オリンピック景気 1985 年 : 阪神優勝バブル景気 6

7 2003 年 05 年 : 阪神優勝いざなみ景気 ( 第 14 循環 ) プロ野球が日本の未来を動かしているとも思えるジンクスだか逆に政治経済の実態が優勝しやすい球団を決めいているのか? いずれにしてもスポーツは金額的な経済効果よりも多くの人々の気持ちを盛り上げる意味で価値がある経済は景気と言われるように人々の気持ちを盛り上げるなら経済対策の一つにスポーツを利用することもありなのだろうだがそれを建て前にして東京オリンピックの予算が豆腐屋のような単位でどんどん跳ね上がっていくのはいかがなものかその実態を小池新都知事に解明してもらいたいものである 7

8 小池知事の一連の対応を評価するは 85% 首都圏に限ると 91% 2016/9/26 日経新聞に配偶者控除廃止賛成 53% 本社世論調査内閣支持率は 58% が掲載されている日本経済新聞社とテレビ東京による 23~25 日の世論調査で専業主婦世帯を優遇する所得税の配偶者控除の廃止に賛成が 53% 反対が 32% だった内閣支持率は 58% で 8 月下旬の前回調査より 4 ポイント下落したリオデジャネイロ五輪などを追い風に 4 ポイント上昇した前回から戻したが依然高い水準不支持率は 5 ポイント上がって 32% だった配偶者控除は妻の年収が 103 万円以下なら夫の税負担を軽くする制度女性の就業意欲をそいでいるとの見方から政府はこれを廃止し共働き世帯の税軽減につなげる夫婦控除の導入を検討している専業主婦は賛成 24% 反対 53% と対照的専業主婦世帯の負担増を懸念して慎重論が根強くある 2016/07/25 約 2 年振りに安倍内閣支持率が 60% に接近の T-Model コラムにおいて 4 月は熊本地震 5 月はオバマ米大統領の広島訪問という特殊要因で 2014 年 9 月内閣改造直後の 60% 以来の高水準まで上昇した内閣支持率そして 7 月の再上昇で内閣の支持率 - 不支持率 ( 移動平均 ) も 4 月 +11.2% 5 月 +12.5% 6 月 +12.2% 7 月 +13.8% までプラス幅を広げている前回の T-Model コラムでここ 2 ヶ月のような内閣支持率を押し上げるイレギュラーがなくなる 6 月以降経済政策が内閣支持率を左右することになるさて参議院選挙を控えどのような経済対策を打ってくるのか? と指摘し 6 月は一旦落ちかけたが 7 月は再び 5 月の支持率を超えてきている正直なところ 7 月の内閣支持率がなぜ上昇したのかが理解できない考えられる理由があるとすればそれはバーナンキ前 FRB 議長の来日 11 日に黒田 8

9 東彦日銀総裁とまた 12 日には安倍晋三首相と会談しヘリコプターマネーへの期待感が広がって日経平均は週間ベースで円高と 1997 年 11 月以来約 19 年振りの大幅高となったからだろうか? それが本当に理由なら再び株価を押し上げる政策を打てば安倍内閣は再び安泰となる国民はそれほど愚かなのだろうか? と指摘した 8 月はリオデジャネイロ五輪などを追い風に内閣支持率は 13 年 11 月以来の高水準に達した経済以外の分野で支持率を高める安部首相はかなりついている方のようである内閣の支持率 - 不支持率 ( 移動平均 ) も 4 月 +11.2% 5 月 +12.5% 6 月 +12.2% 7 月 +13.8% 8 月 +18.3% 9 月 +21.3% とプラス幅を拡大 14 年 3 月以来の高水準をキープしているまた冒頭の記事ではマイナス金利評価せず 49% 本社世論調査 40 代以上が懸念も報道している日銀のマイナス金利政策は評価するが 29% 評価しないは 49% だった評価は年代によって違いがあり 30 歳代までは評価するが評価しないを上回ったが 40 歳代以上からは評価しないが逆転住宅ローンなどで恩恵を受ける若い世代が評価する一方年金や保険への意識が高まる中高年には否定的な見方が多い評価するを年代別にみると 20 歳代が 48% 30 歳代は 47% 評価しないは 20 歳代 30 歳代とも 36% だった評価するは年代を追うごとに減り 40 歳代が 33% 50 歳代 29% 60 歳代 19% 70 歳代 17% 評価しないは 40 歳代から 60 歳代で半数を超えた 70 歳以上は評価しないが 45% いえないわからないどちらともいえないが合わせて 3 割超だった安倍政権の経済政策アベノミクスを評価するは 8 月下旬の前回調査から 2 ポイント下がって 38% 評価しないは 2 ポイント増の 45% だった 40 歳代より上の世代は評価しないが評価するを上回っておりアベノミクスの評価は日銀のマイナス金利政策への評価と似たような傾向がみてとれる日銀のマイナス金利政策や安倍政権の経済政策アベノミクスの評価は選挙結果と同様若年層の意見が反映されにくいジェ 9

10 ネレーションギャップの実態が明らか住宅ローン金利低下など恩恵があると思われるマイナス金利政策がなぜ評価されていないのか? と思ったが住宅ローンなどで恩恵を受ける若い世代が評価する一方年金や保険への意識が高まる中高年には否定的な見方が多いと指摘しているように中高年はマイナス金利で株価下落が進み年金運用への影響を気にしている年金世代とそうでない世代個人金融資産を持つ世代と持たない世代では意見が大きく異なっているマイナス金利政策やアベノミクスを評価している世代は 20 年後同様に評価しているのかに興味がわくこの記事でもう一つ気になる数字がある小池知事の一連の対応を評価するは 85% 首都圏に限ると 91% である小泉内閣のような圧倒的支持でありこれで噂されている小池新党が結党されればかなり大きな勢力になる可能性を示唆する噂されている維新の会だった橋下氏と小池氏が組むとどうなるのだろう? そのときに民進党の蓮舫代表とはどうなのだろう安部内閣の支持率の高さは消極的支持の人々も多くこのような台風の目が実現すると現在の高い内閣支持率を維持できるのか疑問である今世界的に起きている現状維持か破壊かの選択が日本人に問われる時期が近づいている 10

11 11

deka

deka 平成 28 年 9 月 26 日 ( 月曜日 ) 塚澤健二先生の生活防衛の教室第 246 回船井本社グループ株式会社本物研究所株式会社 51 コラボレーションズ 1 内容広島カーブ優勝と日経平均のジンクス... 3 小池知事の一連の対応を評価するは 85% 首都圏に限ると 91%... 16 2 広島カープ優勝と日経平均のジンクスプロ野球セリーグは 9 月 10 日広島が 1991