★家畜衛生だより第124号 原稿 30.8.3(写真等修正).docx

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1 愛媛産には 愛がある第 124 号 家畜衛生だより 監視伝染病発生状況 アフリカ豚コレラについて 県内の家畜疾病発生情報 お知らせ 第 36 回四国連合乳牛共進会で グランドチャンピオン受賞 監視伝染病発生状況 家畜伝染病発生状況 ( 平成 29 年 12 月 ~30 年 3 月 ) 中四国各県からの報告による 畜種病名発生場所発生月戸数頭羽数発生場所発生月戸数頭羽数 島根県 高知県 牛ヨーネ病徳島県 鶏高病原性鳥インフルエンザ香川県 届出伝染病発生状況 ( 平成 29 年 12 月 ~30 年 3 月 ) 中四国各県からの報告による 畜種病名発生場所発生月戸数頭羽群数発生場所発生月戸数頭羽群数 牛 豚 鶏 鳥取県 1~ 徳島県 12~2 5 8 島根県 1~3 8 8 香川県 12~ 牛白血病 岡山県 12~ 高知県 12~3 4 4 広島県 12~ 愛媛県 12~2 3 3 山口県 12~ 破傷風 鳥取県 愛媛県 山口県 2~3 2 2 サルモネラ症 鳥取県 徳島県 広島県 BVD MD 徳島県 気腫疽 徳島県 PRRS 広島県 香川県 鳥取県 12~1,3 5 6 徳島県 12~1,3 3 5 豚丹毒 島根県 12~ 香川県 12~ 岡山県 高知県 12~ 広島県 12,2~3 4 4 愛媛県 12~2 9 9 サルモネラ症 島根県 マレック病 島根県 高知県 2~3 2 8 徳島県 伝染性喉頭気管炎 岡山県 2 1 5

2 毎月 20 日は 一斉消毒の日 第 124 号 蜜蜂アカリンダニ症 鳥取県 2~3 4 8 広島県 島根県 山口県 1~2 2 2 ノゼマ病 愛媛県 犬 レプトスピラ症 山口県 香川県 注目すべき疾病 アフリカ豚コレラアフリカ豚コレラ について アフリカ豚コレラ ( 家畜伝染病 ) は アフリカ豚コレラウイルスが豚やイノシシに感染する伝染病で 日本ではこれまで一度も発生したことのない海外の伝染病ですが アフリカでは常在的に ロシア及びその周辺諸国では急速に感染が拡大している 非常に警戒すべき病気です [ 原因 ] 発生国からの航空機や船舶から出た残飯 ( 厨芥 ) を豚に与えることで起こることが多いと言われています もともとは アフリカの一部地域で限局して発生していた病気でしたが 2006 年末頃 船の汚染食品残さで南アフリカからジョージア ( 東欧 ) に侵入後 野生イノシシ等を通じて周辺の国々へと広がり 2017 年までにロシアから東ヨーロッパのハンガリーまで感染が拡大しています 特に ロシアでは 2007 年に本病が確認されて以降 国内の発生地域が徐々に極東へと拡大しており 中国への侵入も危惧されています 中国で発生した場合 日本への侵入リスクは格段に上昇することから 今後 発生状況を注視すべき疾病であり 本病にはワクチンがないため 国内に侵入させないことが重要です [ 症状 ] 伝染力の強い 熱性疾患ですが 病状は多岐に渡り 甚急性 急性 亜急性 慢性の症状を示します 甚急性 : 突然死亡急性 : 発熱 (40~42 ) 食欲不振 粘血便 チアノーゼ等死亡率は 100% に近い 最大の特徴 は 出血しやすいこと 採血の際 針を抜いた後に出血が止まらない 直腸温を計測する際 容易に出血して血が止まらない 身体を踏まれただけ ぶつけただけで直ぐに皮下出血を起こす 豚房の床や壁に 血のシミができる

3 愛媛産には 愛がある第 124 号 [ 畜産関係者の方がアフリカ豚コレラの発生国に訪問する場合の留意事項 ] 農場やと畜場などの畜産関連施設に立ち入らない 肉製品等を日本に持ち帰らない 帰国の際には 到着した空海港の動物検疫所カウンターに立ち寄り 家畜防疫官の指導を受ける 帰国後一週間 衛生管理区域に立ち入らない ( 農場主 従業員等必要のある者がやむを得ず立ち入る場合は 洗髪 入浴 更衣等適切な処置を講じた上で立ち入ること ) 海外で使用した衣服及び靴を衛生管理区域に持ち込まない ( やむを得ず持ち込む場合には 事前に洗浄 消毒その他必要な措置を講ずること ) 本病を含めた海外悪性伝染病 ( 口蹄疫 豚コレラ 高病原性鳥インフルエンザ等 ) が発生している国への渡航やこれらの国の畜産関連施設由来の郵便物等の受取りを可能な限り自粛しましょう [ 牛白血病 ] 2 月東予 5 月 中予 4 月 県内の家畜疾病発生情報 畜種 乳用牛 肉用牛 ( 繁殖 ) ( 平成 30 年 1 月 ~ 平成 30 年 5 月 ) 月齢戸数頭数 食欲低下 衰弱 死亡 起立不能 元気食欲減退 削痩 死亡 1 月 84 1 元気消失 削痩 体表リンハ 節の腫脹南予 3 月乳用牛 ( 鼓脹症 腹腔内腫瘤あり ) 4 月 38 1 [ 対策 ] 牛白血病は 管轄家保等と連携して衛生対策に取り組み 本病の感染拡大を防止し 農場の浸潤率を低下させていくことが必要です [ 牛 RS ウイルス病 ] 畜種 月齢 戸数頭数 肉用牛中予 5 月 5~7 1 複数発咳 鼻汁漏出 ( 育成 ) 発熱 元気食欲減退乳用牛南予 5 月 6~19 1 複数 ( 育成 ) 畜舎消毒の徹底 適切な換気 本病は 伝播力が強く 他の病原体と混合 ワクチン接種による予防 感染し重篤化することもあります

4 毎月 20 日は 一斉消毒の日 第 124 号 [ 牛コロナウイルス病 ] 畜種月齢戸数頭数中予 5 月乳用牛 12~92 1 複数泥状の軟便 一部の牛は血便 [ 対策 ] 消石灰を用いた畜舎消毒の徹底 [ 牛ロタウイルス病 ] 畜種 月齢 戸数頭数 南予 4 月 乳用牛 成牛 1 複数泥状から水様性の集団性下痢 畜舎消毒の徹底 踏込消毒槽の設置 本ウイルスに有効な消毒薬は ヨード系 ア 使用器具の洗浄 消毒 ルデヒド系製剤や消石灰です [ 牛パスツレラ症 ] 畜種 月齢 戸数頭数 東予 1 月 肉用牛 呼吸器症状 食欲低下 体温低下 中予 2 月 肉用牛 脱水 死亡 南予 3 月 肉用牛 育成 1 1 畜舎消毒の徹底 有効薬剤の投与 本菌は上部気道に常在しますが 輸送や環境 寒冷期の保温対策によるストレス緩和 の急変によるストレスが誘引となり その他 異常牛の早期発見 の細菌や呼吸器病ウイルスと混合感染し重篤 することもあります [ 牛パスツレラ症及び牛大腸菌症 ] 畜種週齢戸数頭数東予 2 月乳用牛 発熱 下痢 死亡 [ 対策 ] 畜舎消毒の徹底 有効薬剤の投与 寒冷期の保温対策によるストレス緩和 [ 牛パスツレラ症及びヒストフィルス ソムニ感染症 ] 畜種月齢戸数頭数肉用牛南予 1 月 呼吸器症状 死亡 ( 交雑 ) [ 対策 ] 畜舎消毒の徹底 有効薬剤の投与 寒冷期の保温対策によるストレス緩和 [ 牛パスツレラ症及び牛マイコプラズマ肺炎 ] 畜種 月齢 戸数頭数 南予 1 月 肉用牛 発熱 呼吸器症状 死亡 畜舎消毒の徹底 有効薬剤の投与 マイコプラズマは 感染力が強く 農場内に 寒冷期の保温対策によるストレス緩和 常在化する傾向があります

5 愛媛産には 愛がある第 124 号 [ 牛クロストリジウム パーフリンゲンス感染症 ] 畜種月齢戸数頭数 2 月肉用牛 食欲不振 発咳東予 4 月乳用牛 南予 2 月肉用牛 慢性下痢 死亡 畜舎消毒の徹底 本病は 消毒薬に強い抵抗性があるため 敷 導入後一定期間の隔離と観察 料のこまめな交換 牛舎の洗浄 消毒が重要 です [ 大脳皮質壊死症 ( ビタミン B 1 欠乏症 )] 畜種月齢戸数頭数肉用牛 1 月 ( 交雑 ) 南予肉用牛 1 月 ( 繁殖 ) 3 月乳用牛 盲目 起立不能 後弓反射等の神経症状 死亡 良質な粗飼料の給与 ビタミンB 1 は 粗飼料不足 濃厚飼料過多 飼料の急変により第一胃環境が変化することで 破壊 吸収阻害されるため 健全な第一胃機能の維持が重要です [ 牛の消化管内線虫症 ] 畜種 月齢 戸数頭数 南予 2 月 乳用牛 下痢 血便 死亡 畜舎消毒の徹底 重度の鞭虫寄生では 難治性の下痢 血便 早期発見 隔離 敷料交換 削痩等の症状を示すことがあります [ 豚レンサ球菌症 ] 畜種 日齢 戸数頭数 東予 5 月 豚 遊泳運動等の神経症状 急死 南予 5 月 豚 28~60 1 複数 畜舎消毒の徹底 本病は 移動等によるストレスや免疫力の低 離乳時や移動後に有効薬剤の投与 下により日和見感染的に発症します 飼養環境 ( 舎内温度 換気 ) の改善

6 毎月 20 日は 一斉消毒の日 第 124 号 [ 豚胸膜肺炎 ] 畜種 月齢 戸数頭数 東予 2 月 豚 突然死 南予 2 月 豚 2 1 複数ヘコヘコ呼吸 急死 [ 対策 ] 畜舎消毒の徹底 有効薬剤の投与 ワクチン接種により予防 飼養環境 ( 舎内温度 換気 密飼や腹冷えのストレス軽減 ) の改善 [ 豚パスツレラ症 ( パスツレラ肺炎 )] 畜種月齢戸数頭数南予 3 月豚 突然死 [ 対策 ] 畜舎消毒の徹底 有効薬剤の投与 飼養環境 ( 舎内湿度の確保 昼夜の温度差を軽減 ) の改善 [ 滲出性表皮炎 ( スス病 )] 畜種日齢戸数頭数南予 3 月豚 40~70 1 多数全身の痂皮 [ 対策 ] 畜舎消毒の徹底 有効薬剤の投与 飼養環境 ( 舎内温度 換気 ) の改善 [ 浮腫病 ] 畜種日齢戸数頭数 南予 2 月豚 35~42 1 多数神経症状 急死 [ 対策 ] 畜舎消毒の徹底 有効薬剤の投与 飼養環境 ( 舎内温度 換気 ) の改善 [ 豚鞭虫症 ] 畜種 月齢 戸数頭数 南予 1 月 豚 3 1 多数発育不良 [ 対策 ] 駆虫薬の投与 飼養環境 ( 出荷後にオガを更新 ) の改善 [ 低血糖症及び鶏大腸菌症 ] 畜種日齢戸数頭数 南予 3 月肉用鶏 11 1 多数死亡羽数の増加 十分な給餌給水 本病は 7~21 日齢のブロイラーが低血糖と死亡率の急 飼養環境 ( 保温 増を起こすとことが特徴です 一般に高増体種鶏 若齢 低照度の光線管理 ) の改善 鶏種由来鶏群や低体重雛で発症しやすく 大腸菌症を続 発しやすい疾病です [ 鶏コクシジウム病 ] 畜種 日齢 戸数頭数 南予 4 月 肉用鶏 元気消失 うずくまり 死亡 [ 対策 ] 抗コクシジウム剤の投与 アウト後の鶏舎内清掃 消毒の徹底

7 愛媛産には 愛がある第 124 号 お知らせ 県では 平成 29 年度電源立地地域対策交付金を活用して 防疫体制の強化や試験研究の高度化に必要な機器を整備しました 整備機器目的 家畜病性鑑定車及びタイヤ自動消毒装置 肉質自動判定装置 家畜病性鑑定所職員が直接現場まで赴き 臨床症状に応じた検査材料の採取や検査等を行うことで 県下全域の畜産現場を対象に高度な診断技術を提供します 超音波診断画像による肉用牛の肉質判定を的確に行い 消費者の求める肉質を効率的に生産します がんばる愛媛の畜産 第 36 回四国連合乳牛共進会でグランドチャンピオン受賞 平成 30 年 4 月 22 日に香川県綾歌郡綾川町の香川県家畜市場において 第 36 回四国連合乳牛共進会 が開催されました 本共進会は 四国 4 県の酪農家の代表牛を一堂に集めて開催する乳牛品評会で 今大会では 78 頭 ( うち 本県出品牛は 14 頭 ) が 月齢及び産歴の有無別に 14 部門 ( 未経産 6 部門 経産 8 部門 ) に分かれて競いました 審査の結果 西予市の和氣啓介氏の第 10 部出品牛 (SW ステデイーローズ号 : 写真 1) が 栄えある経産牛グランドチャンピオン ( 農林水産大臣賞 ) に選ばれたほか 西予市の楠亮氏の第 2 部出品牛 ( レツドリボンスイートチツプペギー号 : 写真 2) が 未経産牛リザーブグランドチャンピオン ( 中国四国農政局長賞 ) を受賞しました また 県別総合得点では 高知県の 101 点に続き 愛媛県は 96 点と 2 位という結果を収めました 写真 1 経産牛の部グランドチャンピオン SW ステデイーローズ号 ( 和氣啓介氏 ) 写真 2 未経産牛の部リザーブグランドチャンピオンレツドリボンスイートチツプペギー号 ( 楠亮氏 )

8 毎月 20 日は 一斉消毒の日 第 124 号 ご相談 お問い合わせは こちらへ 愛媛県畜産課 南予家畜保健衛生所宇和島支所 Tel(089) Fax(089) Tel(0895) Fax(0895) 東予家畜保健衛生所 家畜病性鑑定所 Tel(0897) Fax(0897) Tel(089) Fax(089) 東予家畜保健衛生所今治支所 畜産研究センター Tel(0898) Fax(0898) Tel(0894) Fax(0894) 中予家畜保健衛生所 畜産研究センター養鶏研究所 Tel(089) Fax(089) Tel(0898) Fax(0898) 南予家畜保健衛生所 畜産協会 BSE 検査死亡牛受付専用 Tel(0894) Fax(0894) 携帯 Tel

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記 1. 牛 豚等の飼養農場における飼養衛生管理の確認及び指導の徹底について家畜防疫員は 法第 51 条の規定に基づき 家畜 ( 牛 水牛 鹿 めん羊 山羊 豚及びいのししをいう 以下同じ ) の大規模所有者 ( 家畜伝染病予防法施行規則 ( 昭和 26 年農林省令第 35 号 ) 第 21 条の2 写 28 消安第 4213 号 平成 28 年 12 月 26 日 都道府県知事 殿 農林水産省消費 安全局長 平成 28 年度の年末 年始及び春節における口蹄疫等に関する防疫対策の強 化について 口蹄疫等に係る防疫対策については 口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針 ( 平成 27 年 11 月 20 日農林水産大臣公表 以下 防疫指針 という ) により実施するほか 平成 27 年度の年末 年始及び春節における口蹄疫等に関する防疫対策の強化について

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