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55 さらには 最終目標である小笠原本来の森林の再生は 森林の世代交代といった長い時間を 経て達成されるものであり 多くの時間がかかることが見込まれる こうしたアカギ対策を進めるに当たっては 地域住民などの参加や国民の理解を得ながら 関係する機関が協力 連携して実施体制を組んで進めていくことが不可欠である アカギの侵入は これまで父島 母島 弟島の3つの島で確認されていることから アカギ の侵入状況及び今後の拡大予測により島間での優先順位を検討して進めていくことが必要であ る 駆除の優先順位として 第一に緊急性の高い弟島での実施 第二に母島での対策を重点的 に講じることとし また父島では必要箇所において対策を進めることが基本となる Ⅲ.各島の侵入概況と対策の考え方 1.弟島 侵入 拡大初期の地域 弟島におけるアカギの侵入については 平成 16 年度に調査が行われた その結果 侵入個体 数は約 400 本とまだ少なく 侵入 拡大の初期に当たり 現時点での根絶は比較的容易である 一方で 母樹を中心に拡大した若齢個体も多く 今後の急速な拡大が懸念され 緊急かつ優先 的な対策が必要であると判断された このため 平成 17 年度において 弟島でのアカギ根絶に 向け 駆除手法の試験を兼ねた駆除を実施したところである 今後 弟島については ア カギ枯殺後の森林再生に向 け 処理木の駆除実施後のモ ニタリングや必要に応じて の更新補助作業の実施 埋土 種子からの芽生え除去など が必要である また 未発見 個体が残存している可能性 が高いことから こうした個 体の探索も併行して行う必 要がある なお 母島 父島 弟島以 外の島では 現在のところア カギの侵入は確認出来てい ないが アカギの侵入が発見 された場合 その島について は弟島同様 侵入 拡大の初 期段階であろうことから早 期の対処が必要である 図 3-1 弟島におけるアカギの 侵入状況 平成 16 年時点 51

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57 図 3-2 母島におけるアカギの密度別分布図 平成 15 年時点 国有林部分は アカギ駆除の抑制箇所のモニタリング調査報告書 H16.3 月関東森林管理局東京分局 による 53

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59 図 3-3 父島におけるアカギの密度別分布図 平成 15 年時点 55

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68 図 3-5 国有林野施業実施計画図 濃い茶色部分が民有地 アカギ対策を進めるに当たっては 私有地における用地の確保において 合理的な調査手順 により地権者調査を行い 用地の確保についても制度的な検討も含め 効果的な手法を追求す る必要がある 64

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70 モクマオウ及びその他外来植物 Ⅰ.背 景 小笠原では アカギの他にも多くの外来植物の侵入が見られる そのうち モクマオウ類 キバンジロウ ギンネム タケ ササ類は 純林を形成するなどして 小笠原本来の植生に影 響を及ぼしている 全ての外来植物が アカギのように在来の生態系と生物多様性を脅かす侵略的外来植物であ るわけではないが 複雑で絶えず変化していく生態系や今後新たに導入される外来植物を 調 査やモニタリングを通して監視し 必要に応じて駆除などの順応的な対応を適切に図っていく ことが必要である Ⅱ.各種の生物学的特徴 1.モクマオウ類 モクマオウ類は モクマオウ科の常緑高木で 小 笠原諸島ではトクサバモクマオウとモクマオウの 2 種が記録されている 耐乾 耐潮性が強く 街路樹 や海岸の砂防林等に利用され 土壌栄養分が貧弱な 土地でも生育できる また 落葉が林床を覆い尽く すこと 生長が早いことなどの要因により 撹乱路 地などでは単純林をつくる場合がある 陽樹であるため 風害跡のように林冠の疎開した 林に侵入する 自然植生としての疎生草原や矮性低木 林においては裸地部に侵入し 耐乾性の高さと初期生 写真 3-2 モクマオウ 長の早さから他種を被圧して純群落を形成する可能 性がある 2.ギンネム ギンネムは 熱帯アメリカ原産のマメ科の落葉小高 木で 戦時中トーチカ等を被覆するために利用され 小笠原の各所に広がった 本種は基本的に耐陰性に乏 しいことからアカギのように健全林には侵入できな いが 耐乾性 耐潮性が高く 空中窒素固定能がある ことから 造成跡や崩壊地等 攪乱された場所にいち 早く侵入して群生し 痩せ地でも良く生育し アレロ パシー物質の分泌により他種を圧倒して繁茂してい 写真 3-3 ギンネム る そのまま放置しただけでは在来植生が復活する可能性が低いと考えられる タケ ササ類同 様 ノヤギ根絶後の聟島列島での拡大が懸念される 66

71 3.キバンジロウ キバンジロウは フトモモ科の常緑高木で 明治 42 年に食用のため輸入されて以来 耕作地 跡や明るい林内などで広く野生化している 種子散布は主に鳥類による 稔実率 発芽率 耐 陰性 萌芽再生力は高い 父島では キバンジロウ を含むムニンヒメツバキ二次林が広範囲に広がって いる 埋土種子は 大型台風直後のようなムニンヒ メツバキ高木層葉群の飛散した明るい林床において 一斉に発芽 生長し それはキバンジロウ成木のな い森林 衝立山付近 においても観察されている 写真 3-4 キバンジロウ 4.タケ ササ類 聟島列島 聟島列島では ノヤギ根絶後に タケ ササ類の 密生群落が見られ 二次草原域の健全な樹林化を阻 害しているおそれがある 聟島ではメダケ ダイサ ンチク 媒島ではメダケ ヤダケ ホテイチク 嫁 島ではヤダケが侵入している これらタケ ササ類 の群落内では 高木稚樹もあまり見られず 健全な 森林化を阻害する可能性が高い ただし 地下茎による拡大であるため 種子で拡 大する他種に比べて侵略に対する緊急性は比較的低 いと言える 写真 3-5 タケ ササ類の群落 67

72 Ⅲ.小笠原での現状 以下に アカギ以外で小笠原本来の植生に影響を及ぼしている主な外来種であるモクマオウ 類 ギンネム キバンジロウ タケ ササ類の各島への侵入状況について整理した 1.モクマオウ類 モクマオウ類は 父島列島では 兄島 弟 島 父島 西島 母島列島では 母島 向島 姉島において林分が確認されている 聟島列 島では 現時点では林分は確認されていない 父島列島 その中で 兄島と弟島では 海食崖又は 海岸風衝地に連続して群生地が見られ 同 立地を中心に近年拡大傾向にあるととも に 岩上荒原植生または乾性立地にも自然 侵入が見られる 一方 父島では三日月山 奥村 洲崎 南袋沢に大面積の高木林が 見られるものの 近年では大幅な拡大は見 られない 母島列島 母島では 南崎周辺などに分布するが 小規模で拡大速度は遅い 向島 姉島では 乾性立地の随所にモクマオウ類の低木 高木林が形成され 崩壊地周辺では新たな 個体群が形成されている 図 3-6 弟島のモクマオウ分布状況 68 図 3-7 兄島のモクマオウ分布状況

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74 Weed-led ControlSite-led Control 70

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77 最優先事項 モクマオウ類の兄島内陸部の頂部緩傾斜地周辺の早期駆除実施の検討 低密度かつ重要 の観点 最優先箇所 図 3-9 兄島でのモクマオウ類駆除の最優先箇所 写真 3-6 兄島の見返山周辺 リュウキュウマツ リュウキュウマツはマツ科の常緑樹で 緑化や薪炭利用のために導入された 土壌の浅い痩せ 地でも良く生育し かつては父島 母島列島で大面積を占めていた マツノザイセンチュウに よる被害が発生し 多くが枯死したが いまだに残存している 73

78 A0 GPS 74

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80 .... Weed risk Assessment Weed-led Control 76

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