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はないしなみ
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1 加硫ゴム系シート防水マニュアル KRK 技術委員会加硫ゴム部会 1

2 - 目次 - 1. 加硫ゴムシートの概要 2. 材料 3. 加硫ゴムシートの防水工法 4. 改修仕様 5. 断熱仕様 6. 参考図書 2

1. 加硫ゴムシートの概要 (1) はじめに加硫ゴムシート防水材は工場で一定寸法のシート状に圧延成形したものであるシート防水工法はシートを下地に接着剤又は固定金具で固定しさらにシート相互を接合して一体化することにより防水層を形成させる工法である加硫ゴムシートは 1962 年のフチルコムによるシートが始まりその後 1965 年に耐候性に優れたエチレンフロヒレンコ

3 1. 加硫ゴムシートの概要 (1) はじめに加硫ゴムシート防水材は工場で一定寸法のシート状に圧延成形したものであるシート防水工法はシートを下地に接着剤又は固定金具で固定しさらにシート相互を接合して一体化することにより防水層を形成させる工法である加硫ゴムシートは 1962 年のフチルコムによるシートが始まりその後 1965 年に耐候性に優れたエチレンフロヒレンコムが配合され露出防水材として安定した性能を発揮する 1969 年に JIS が制定 1972 年には建築学会建築工事標準仕様書 JASS 年に建設省建築工事共通仕様書に接着工法が採用されその後 2001 年に国土交通省建築工事共通仕様書で機械的固定工法が採用される近年では環境問題として取り上げられている省エネ問題や建物の保護を考慮した外断熱防水工法高反射率塗料を用いた工法水性エマルション接着剤を用いた工法等が脚光を浴び加硫ゴムシートは着実に採用が増えている 3

4 (2) 防水層の種別メンブレン防水アスファルト防水改質アスファルトシート防水合成高分子系シート防水加硫ゴム系シート防水非加硫ゴム系シート防水塩化ビニル樹脂系シート防水エチレン酢酸ビニル樹脂系シート防水塗膜防水熱可塑性エラストマー系シート防水 4

5 (3) シート防水材の分類合成高分子系ルーフィンクシート JIS A 6008 均質シートエチレンプロピレンゴムブチルゴム加硫ゴム系クロロスルホン化ポリエチレンなどブチルゴムエチレンプロピレンゴム非加硫ゴム系クロロスルホン化ポリエチレンなど熱可塑性エラストマー系ポリオレフィン系塩素化ホリエチレン系など塩化ビニル樹脂系塩化ビニル樹脂塩化ビニル共重合体等エチレン酢酸ビニル樹脂系エチレン酢酸ビニル共重合体など複合シート一般複合タイプ加硫ゴム系エチレンプロピレンゴムブチルゴムクロロスルホン化ポリエチレンなど非加硫ゴム系ブチルゴムエチレンプロピレンゴムクロロスルホン化ポリエチレンなど熱可塑性エラストマー系ポリオレフィン系など塩化ビニル樹脂系塩化ビニル樹脂塩化ビニル共重合体等補強複合塩化ビニル樹脂タイプ塩化ビニル共重合体クロロスルホン化ポリエチレン塩素化ポリエチレンエチレンプロピレンゴムポリオレフィン系アクリル系など均質シート; 合成高分子を主原料としたシート一般複合シート; 合成高分子を主原料としシートに基布等を積層複合したもので引張強度はシート強度に依存補強複合シート; 合成高分子を主原料としシートに基布等を積層複合したもので引張強度は基布等補強層強度に依存 5

6 (4) 加硫ゴムシートの特徴冷工法耐久性軽量多機能火気を使用しない冷工法施工時には悪臭や煤煙の発生がないため改修工事に向いている耐久性に優れた EPDM が主成分耐候性耐寒性耐熱老化性に優れ低温高温の広い温度範囲にわたって安定引張伸び特性が大きく亀裂追従性に優れるので下地への適用も広い素材軽量で柔軟性があるかぶせ方式で改修施工ができるので廃材が少なく荷重負担もわずか用途や目的に応じて歩行断熱脱気の機能を追加できるペイント仕上げによってシート表面は自由な着色ができ遮熱軽歩行等の高機能を付加できる 6

7 (5) 加硫ゴムシート防水の主な歴史昭和 37 年 (1962 年 ) 加硫ブチルゴムシートの登場昭和 40 年 (1965 年 ) EPDM 系加硫ゴムシートの登場昭和 46 年 (1971 年 ) 加硫ゴムシート断熱工法の登場昭和 48 年 (1973 年 ) 建築工事共通仕様書で接着工法が採用される平成 4 年 (1992 年 ) 複合シートJIS A 6009が廃止 JIS A 6008へ統合される平成 7 年 (1995 年 ) 加硫ゴム系シートの機械的固定工法登場平成 13 年 (2001 年 ) 建築工事共通仕様書でS-M1として採用される平成 14 年 (2002 年 ) 公共建築改修工事標準仕様書でSI-M1として採用される平成 20 年 (2008 年 ) JASS8 防水工事でS-RM( 断熱 :S-RMT) として採用されるは機械的固定工法に関連 7

8 (6) 加硫ゴムシート防水の生産量生産量 ( m2 ) 生産数量 ( 百万m2 ) 年度 8

9 2. 材料 (1) 加硫ゴムシート合成ゴム (EPDM IIR) に補強材 ( カーボンブラックなど ) 軟化剤加硫剤加硫促進剤などを加えて混練し押出機又はカレンダーロールでシート状に成型 ( 複合タイプは基布などを積層 ) した後加硫缶やロートキュアーで加熱処理して製造したシート合成ゴム補強材軟化剤等混練加硫剤加硫促進剤混練押出 ( シート出 ) 加硫仕上検査梱包 EPDM; エチレンプロピレンゴム IIR; ブチルゴム 9

10 (2) 加硫ゴムシートの構成均質シート特徴 : 伸び率大下地亀裂に対する追従性良好加硫ゴム層加硫ゴム層粘着層接着層付複合シート特徴 : 基布その他積層することにより高機能化したシート加硫ゴム層基布加硫ゴム層加硫ゴム層断熱材発泡層不織布付 10

11 (3) 加硫ゴムシートの性能 1) 加硫ゴムシートの耐候性加硫ゴムシートの耐候性の評価結果としては建設省総プロ時に報告された自然暴露試験の結果報告がある札幌筑波延岡の 3 地点で自然暴露試験を行なった際の引張強度破断時の伸び率の変化をまとめたものであるが経過年数 10 年でも防水材として十分なゴム弾性を有している 2000 引張強度の変化長手方向 1000 破断時の伸び率の変化長手方向引張強度 (N/cm 2 ) 自然暴露年数 ( 年 ) 室内札幌筑波延岡破断時の伸び率 (%) 室内札幌筑波延岡自然暴露年数 ( 年 ) 11

12 2) 加硫ゴムシートの接着性能加硫ゴムシートの接着性能の評価結果としては建設省総プロ時に報告された防水層の実態調査結果報告がある接合部下地とも接着力の経年変化は小さく経過年数 10 年でも防水層として十分な接着力を有している接合部のせん断接着力の経年変化下地に対する垂直引張接着力の経年変化 RC 下地せん断接着力 200 (N/25mm) 100 垂直引張接着力 (N/cm 2 ) ALC 下地経過年数 ( 年 ) 経過年数 ( 年 ) 12

13 (4) 副資材部材名適用目的材質下地調整材プライマー下地用接着剤シート接合用接着剤 *ALCパネルパネル目地粗面下地などに対する前処理に使用する * 防水下地の粗面を目つぶしし接着強度を向上させる * 現場打ちコンクリート PCaなどに使用する * 下地への浸透性を高め接着剤の接着力を向上させる * 下地 ~シート下地 ~ 断熱材 ~シートの接着に使用する * 防水シートを下地に固着させ水密性を維持させる * シート~シートの接合部に使用する接着剤で接合部を強固にし長期にわたり防水層を形成させる * 合成ゴム又は合成樹脂を混入したポリマーセメント系 * クロロプレンゴム系 * ブチルゴム系 * クロロプレンゴム系 * ブチルゴム系 * アクリル樹脂系 * ウレタン樹脂系 * クロロプレンゴム系 * ブチルゴム系テープ状シール材 * シート~シートのジョイント部張り仕舞い端部などに使用する * 防水層の水密性を向上させる * 断熱工法でのポリエチレンフォームの収縮 ( 動き ) を抑制するためにポリエチレンフォームと下地との間の出入隅部に張り付ける * ブチルゴム 13

副資材部材名適用目的材質不定形シール材増張り用シート仕上塗料軽舗装材断熱材 * シート張り仕舞い端部 3 枚重ね部等に用いる *3 枚重ね部シート端末部等に用い水密性を高める * 出入隅角部コンクリート打継部板ジョイントエキスパンションジョイント部等に使用する * 下地ムーブメントの大きな部位の補強などに用いる * 建築物の美観を向上させる * 遮熱効果のある塗料もあり

14 副資材部材名適用目的材質不定形シール材増張り用シート仕上塗料軽舗装材断熱材 * シート張り仕舞い端部 3 枚重ね部等に用いる *3 枚重ね部シート端末部等に用い水密性を高める * 出入隅角部コンクリート打継部板ジョイントエキスパンションジョイント部等に使用する * 下地ムーブメントの大きな部位の補強などに用いる * 建築物の美観を向上させる * 遮熱効果のある塗料もあり建物の省エネに効果がある * シートの露出仕様の軽歩行用でベランダの防水層などに使用する * シートの保護建築物の美観を向上させる * 外断熱工法に用い断熱結露防止を図るだけでなく省エネルギーに貢献する * ブチルゴム系 * ポリウレタン系 * ポリサルファイド系 * 変成シリコーン系 * エチレンプロピレンゴム系 * ブチルゴム系 * エチレンプロピレンゴム系 * アクリル樹脂系 * アクリル樹脂系 * エチレン酢酸ビニル樹脂系 * ポリエチレンフォーム * ポリスチレンフォーム * ポリウレタンフォーム 14

15 副資材部材名参考写真適用目的材質プラグ用ビス * ネジ込みタイプでディスクとナイロンプラグを併用してシートを固定する * ステンレス製ナイロンプラグ * プラグの切り込み部分が広がりプラグの突起部分で下地へ固着しビスを固定する * 樹脂製ディスク * プラグ用ビスのディスク * ステンレス製 * ガルバリウム鋼板等高周波誘導加熱用ディスク * 表面に接着層が付いている高周波誘導加熱 (IH) 専用のディスク * ステンレス製 * ガルバリウム鋼板等 15

16 副資材部材名適用目的材質押え金物脱気装置防湿用フィルム絶縁用シート * シート張り仕舞い末端部の固定用に使用する * シート末端部の固定に用い風圧などの外力による防水層の剥離を防止させる * 下地スラブの湿気の排出用に使用する * シートのふくれ防止用としてデッキプレート下地などの乾燥困難な下地及び改修工法に用い下地水分の防水層外部への排出及びシートのふくれを防止させる * 断熱材の水分による断熱性能低下を防止するため下地と断熱材の間に使用する * シートと下地の間の緩衝のため使用する * アルミニウム材 * ステンレス材 * ゴム金属プラスチックなどの脱気筒脱気盤 * 通気テープ ( ポリエステル等 ) * 通気シート ( ポリエステル不織布ポリエチレンフォーム ) * ポリエチレンフィルム * ポリエチレンフォーム * 不織布 16

17 3. 加硫ゴムシートの防水工法 (1) 標準工法 1) 接着工法 KRK 工法工法名称下地工法の特長 F101 露出接着工法 RC 豊富な色彩と軽量かつ優れた防水機能をもつシート防水の基本工法である F102 露出接着工法 PCa ALC 防水下地のムーブメントで破断しないよう工法的に処理されており優れた防水機能を発揮する F201 露出接着工法軽舗装仕上げ RC 豊富な色彩と軽量かつ優れた防水機能をもち併せて軽歩行が可能である F401 露出断熱接着工法 RC PCa ALC 豊富な色彩と軽量かつ優れた防水機能をもち併せて断熱効果を発揮する 17

18 2) 機械的固定工法 KRK 工法工法名称下地工法の特長 M101 露出機械的固定工法 RC PCa M102 露出機械的固定工法 ALC シートを下地へ機械的に固定するので下地の影響を受けにくい M201 露出機械的固定工法軽舗装仕上げ RC PCa 機械固定のため下地の影響を受けにくくかつ軽歩行も可能である M401 露出断熱機械的固定工法 RC PCa ALC 断熱材とシートを下地へ機械的に固定するので下地の影響を受けにくい M403 露出断熱機械的固定工法金属乾式の金属下地への機械的固定工法で軽量でフラットな屋根となり下地含めた工期が短い 18

19 (2) 用途 ( 適用部位 ) 1) 接着工法防水工法 / 種類防水工法 / 種類適用部位 / 箇所標準厚さ (mm) 非歩行 1.2 適用部位 / 箇所標準厚さ (mm) 非歩行 1.5 屋根ひさしベランダ JASS8 M101 M102 M101 M102 軽歩行 1.5 M201 - M201 露出断熱 1.5 屋根ひさしベランダ JASS8 F101 F102 M401 M403 F101 F102 軽歩行 1.2 F201 - F201 標仕改修標仕監理指針 - S-RF S-F1 露出断熱 1.2 F S-RFT SI-F1 2) 機械的固定工法標仕改修標仕監理指針 - S-RM S-M1 - - S-RMT SI-M1 19

20 (3) 工法の特徴 1) 接着工法プライマー接着剤を用いて下地全面にシートを接着させる工法強風による影響を受けにくく耐風圧性に優れている下地追従性に優れておりムーブメントの大きい ALC や PCa の屋上でも多くの実績があるかぶせ工法による実績も多く改修にも適した工法である下地の湿気の影響により膨れが生じることがあり湿気の影響が予想される場合は脱気工法を採用する必要がある 20

21 仕様仕上塗料不定形シール材仕上塗料不定形シール材押え金物加硫ゴム系シート押え金物テープ状シール材テープ状シール材 150 加硫ゴム系シート接着剤 170 接着剤テープ状シール材断熱材プライマープライマー露出接着露出断熱接着 21

22 2) 機械的固定工法固定ビスを用いて下地へ固定金具を固定し固定金具部で部分的に防水層を固定する工法下地の湿気による影響を受け難く多少湿潤な下地でも施工可能であり工期短縮が可能な工法である下地に防水層を接着する必要がないため下地調整補修が軽微ですむことから改修にも適した工法であるその一方で風荷重を考慮した固定ビスピッチの設計が不可欠であり下地の固定強度把握仕様に沿った施工が必要となる 22

23 固定金具を用いてシートを下地に固定する施工法で固定金具にはディスク状のものやプレート状のものが使用される機械的固定工法の工程機械的固定工法の施工状況機械的固定工法のメリット下地処理が簡略化できる下地が湿潤状態でも施工が可能機械的固定工法の固定金具下地の種類を選ばず既存防水層を残した状態での施工が可能 23

24 仕様工法番号 M101 M201( 軽歩行 ) テープ状シール材プライマー接着剤押え金物固定金具不定形シール材テープ状シール材不定形シール材仕上塗料加硫ゴム系シート固定金具テープ状シール材絶縁用シートシートの固定方法はルーフィングシート製造所の工法による仕上塗料に替えて軽舗装材を塗布することにより軽歩行が可能 (M201 軽歩行 ) 24

25 工法番号 M102 笠木不定形シール材テープ状シール材仕上塗料押え金物加硫ゴム系シートプライマーテープ状シール材固定金具接着剤固定金具不定形シール材絶縁用シートテープ状シール材金具を固定する時にエポキシ樹脂などを注入して固定強度を確保する処置をとる 25

26 工法番号 M401 押え金物テープ状シール材シール材プライマー接着剤不定形シール材テープ状シール材不定形シール材固定金具断熱材仕上塗料加硫ゴム系シート固定金具テープ状シール材使用できる断熱材はポリスチレンフォーム硬質ウレタンフォームフェノールフォーム住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計および施工の指針 ( 平成 11 年 3 月 30 日建設省告示 998 号 ) の地域 Ⅰ ⅡおよびⅢの場合断熱材の固定金具の固定に先立ち防湿用フィルムを敷設する 26

27 工法番号 M403 笠木不定形シール材不定型シール材テープ状シール材押え金物仕上塗料加硫ゴム系シートプライマー接着剤テープ状シール材不定形シール材不定型シール材固定金具断熱材固定金具テープ状シール材シール材使用できる断熱材はポリスチレンフォーム硬質ウレタンフォームフェノールフォーム住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計および施工の指針 ( 平成 11 年 3 月 30 日建設省告示 998 号 ) の地域 Ⅰ Ⅱ および Ⅲ の場合断熱材の固定金具の固定に先立ち防湿用フィルムを敷設する 27

28 シートの一般的な固定方法固定金具の先付け施工法固定金具の接合部内施工法固定金具固定金具絶縁用シート固定金具絶縁用シート固定金具固定金具の後付け施工法固定金具増し張り用シート固定金具絶縁用シート注シートの固定方法は各メーカーの工法による 28

29 シート相互の接合シートの種別一般部接合幅 (mm) 平場と立上りとの取合い部 RV 加硫ゴム系 100 以上 * 150 以上 * 接合部内施工法の接合例ルーフィングシート * 接合有効幅 100mm 固定金具テープ状シール材接着材 29

30 (4) ポイントとなる下地条件 ( コンクリート下地 ) 防水下地のでき具合は防水機能に直接影響を与えるシート防水工法では原則として下記のような下地づくりが必要である平場の入隅 : 通りよく直角とする水切り : 躯体コンクリートで確実に水切り形状とする立上りの入隅 : 通りよく直角とする入隅角 : 段差が出来ないように滑らかに仕上げる立上りの出隅 : 通りよく面取り (3~5 mm ) とする出隅角 : 段差が出来ないように滑らかに仕上げる立上り高さ : 水上で 300 mm以上とする立上り部の打継部 : 屋根スラブ面より 100~150 mm高い所とする水勾配 : コンクリート又は ALC パネル PCa 部材などの下地で確保する表面は金ごてを用い平滑に仕上げる露出工法 1/50 以上保護工法 1/100~1/50 * 塔屋の出入口高さ : 仕上げ面より 150 mm以上とする出隅 : 通りよく面取り (3~5 mm ) とするルーフドレン : たて型のシート防水用ドレンを使用するスラブ面より低くパラペットから 300 mm以上離れた位置に堅固に設置するパイプなどの突出物 : 突出物相互間及びパラペットなどから 300 mm以上離れた位置に堅固に設置する蒸気温湯配管などは二重パイプとし中間に断熱材を入れる 30

31 (5) ポイントとなる下地条件 ( 金属下地 ) 平場部平場部に適用する金属下地は屋根 30 分耐火取得認定品とし厚さは 1.0mm 以上の防錆処理したデッキ鋼製床板およびフラットデッキ板とする立上り部立上り部に適用する下地は RC PCa 部材 ALC パネル耐火野地板および厚さ 1.0mm 以上の鋼製平板とする平場部下地鋼板の条件厚さ 1.0mm 以上の鋼板屋根 30 分耐火構造大臣認定取得品で規定された金属下地 Z12 以上の亜鉛メッキなどの防錆処理した鋼板防水シートの固定ピッチや防水施工中の断熱材の踏み抜き防止に配慮したデッキ形状とし下地との固定強度は建築基準法の風荷重の 3 倍程度 ( 以上 ) 31

32 4. 改修仕様 (1) 改修工事のフローチャート施主の条件指示依頼調査既存屋根の概要把握既存屋根の調査調査報告書作成 1. 改修構法の検討 2. 防水工法の選定 3. 仕様書 ( 案 ) の作成積算見積り保証契約契約施工計画書作成段取り施工検査完了工程計画施工要領書安全計画仮設計画各官庁届出書類作業標準仮設事務所材料置場などの場所決定器材搬入などの段取り作業標準 32

33 (2) 既存防水層の処理方法既存工法保護工法露出工法既存防水層の処理区分処理区分保護層防水層既存防水層処理新設防水工法の選定公共建築改修工事標準仕様書による工法非撤去非撤去 - 1 P0S P0SI 工法撤去 - 非撤去アスファルト防水層 2 - 撤去非撤去アスファルト防水層 4 M4S M4SI 工法合成ゴムシート 5 S4S S4SI 工法塩化ビニルシート 6 S4S S4SI 工法塗膜防水層 7 - 撤去 - 8 S3S S3SI 工法 33

34 NO.1( 保護層を残す ) (P0S 工法 P0SI 工法 ) 改修前改修後既存防水層構法新設防水層下地処理新設防水工法接着機械保護層の浮上り部分は撤去するモルタルコンクリートの欠損部はポリマーセメントモルタルで補修するモルタルコンクリートの表面が著しく粗面で脆弱化してシートの接着力が保持できない下地に対しては下地調整材を全面塗布する伸縮目地部に注入されたアスファルトの表層には不定形シール材などを充填する伸縮目地部を脱気用通路に利用する場合はバックアップ材を詰めてから通気テープを張り付ける機械的固定工法を採用する場合は保護層の強度を確認しアンカーの固定条件を決めるひび割れが 2 mm以上の場合は U カットしポリウレタン系シーリング材などを充填する 34

35 NO.2( 防水層を残す ) 改修前構法新設防水工法下地処理接着機械下地調整材を用いて平滑にする改修後防水層にふくれ浮きなどの不良部分がある場合は撤去する既存防水層新設防水層撤去した部分はポリマーセメントモルタルを用い段差がないように仕上げる 35

36 NO.3( 防水層を撤去する ) 改修前構法下地処理ケレン作業を行い突起物下地への付着物などをできるだけ取り除く新設防水工法接着機械改修後ひび割れが 2 mm以上の場合は U カットしポリウレタン系シーリング材などを充填する新設防水層下地調整材を用いて平滑にする 36

37 NO.4( アスファルト防水層を残す ) (M4S 工法 M4SI 工法 ) 構法新設防水層下地処理新設防水工法接着改修前下地調整材を用いて平滑にする改修後防水層にふくれ浮きなどの不良部分がある場合は撤去する撤去した部分はポリマーセメントモルタルを用い段差がないように仕上げる機械既存防水層立上り部は特に浮きが発生していることが多いため撤去するのが望ましい 37

38 NO.5( 合成コムシートを残す ) (S4S 工法 S4SI 工法 ) 構法改修前改修後既存防水層新設防水層下地処理表面に付着している汚れ砂などの異物は水洗などで取り除く防水層の浮きはがれ部分は切開して取り除くか接着剤を用いて張り付ける立上り部は特に浮きが発生していることが多いため撤去するのが望ましいプライマー又は下地調整材を用いた表面処理を行う又は接着剤により接着を行う新設防水工法接着機械 38

39 NO.6( 塩化ヒニルシートを残す ) (S4S 工法 S4SI 工法 ) 改修前改修後既存防水層構法新設防水層下地処理表面に付着している汚れ砂などの異物は水洗などで取り除く防水層の浮きはがれ部分は切開して取り除くか接着剤を用いて張り付ける部分的に撤去する場合はポリマーセメントモルタルを用い段差がないように仕上げる立上り部は特に浮きが発生していることが多いため撤去するのが望ましいプライマー又は下地調整材を用い表面処理を行う新設防水工法接着機械 39

40 NO.7( 塗膜防水層を残す ) 改修前改修後構法既存防水層新設防水層下地処理表面に付着している汚れ砂などの異物は水洗などで取り除く防水層に浮きはがれ部分は撤去する部分的に撤去する場合はポリマーセメントモルタルを用い段差がないように仕上げる新設防水工法接着機械プライマー又は下地調整材を用い表面処理を行う 40

41 NO.8( 防水層を撤去する ) (S3S 工法 S3SI 工法 ) 改修前改修後構法既存防水層新設防水層下地処理ケレン作業を行い突起物下地への付着物などをできるだけ取り除くひび割れが 2 mm以上の場合は U カットしポリウレタン系シーリング材などを充填する新設防水工法接着機械下地調整材を用いて平滑にする 41

42 (3) 改修施工例一般床面 1 既設下地押え防水押え断熱防水砂付アスファルト加硫ゴムシートおよび塩化ビニルシート ( 全面接着 ) ウレタン塗膜 FRP 塗膜金属新設防水全面接着工法仕上塗料加硫ゴムシート接着剤プライマー下地調整材既設下地により下地調整材やプライマーを省く場合もある既存下地 42

43 一般床面 2 既設下地押え防水押え断熱防水砂付アスファルト加硫ゴムシートおよび塩化ビニルシート ( 全面接着機械的固定 ) ウレタン塗膜 FRP 塗膜金属新設防水機械的固定工法仕上塗料加硫ゴムシート加硫コムシート塩化ヒニルシートおよび金属下地の場合は絶縁用シートを省く場合もある絶縁用シート既存下地 43

44 パラペット押え工法 ( 保護層 ) 押え防水の下地新設防水全面接着工法機械的固定工法金属笠木押え金物金属笠木押え金物仕上塗料仕上塗料加硫ゴムシート加硫ゴムシート接着剤固定金具接着剤プライマープライマーモルタル塗り又は断熱材等下地調整材モルタル塗り又は断熱材等下地調整材 44

45 押え工法 ( 立上り : 露出工法 ) の下地新設防水全面接着工法機械的固定工法仕上塗料加硫ゴムシート仕上塗料加硫ゴムシートテープ状シール材絶縁用シート固定金具下地調整材接着剤プライマー下地調整材接着剤プライマー 45

46 砂付アスファルト防水の下地新設防水全面接着工法機械的固定工法金属笠木金属笠木押え金物仕上塗料押え金物仕上塗料増張り用シート増張り用シート加硫ゴムシートプライマー下地調整材既存防水層接着剤加硫ゴムシートテープ状シール材固定金具接着剤絶縁用シートプライマー下地調整材既存防水層 46

47 壁面立上り新設防水全面接着工法シーリング材機械的固定工法シーリング材テープ状シール材仕上塗料加硫ゴムシート接着剤プライマー下地調整材テープ状シール材仕上塗料加硫ゴムシート固定金具接着剤プライマー下地調整材 47

48 5. 断熱仕様 (1) 外断熱と内断熱の違い外断熱 ( 屋外 ) 内断熱 ( 屋外 ) ( 屋内 ) < 外断熱 > 躯体内外の温度変化小 ( 保護効果大耐久性向上 ) 内部結露が発生し難い耐熱抵抗性に優れる防水材の選定必要 ( 屋内 ) < 内断熱 > 躯体内外の温度変化大 ( 保護効果無い ) 内部結露が発生しやすい躯体内の水が抜け難く防水層にふくれが生じ易い 48

49 (2) 外断熱工法の特徴露出断熱防水工法の長所保護層が不要屋根荷重軽減防水層の点検改修が容易断熱層の保護乾燥維持断熱性能の低下抑制一方で断熱材表面が蓄熱し防水層の熱劣化が促進断熱工法の効果については 6. 参考図書 (5) 断熱性を参照防水層に高度の耐熱耐久性が要求される 49

50 保持率(%1 ( 年 ) (3) 防水材と断熱材の特徴加硫ゴムシートの調査報告加硫ゴム系シート 1.2mm シルバー仕上げポリエチレンフォーム 10mm 加硫ゴムルーフィングを用いた屋根防水工法調査報告 ( 日本建築学会大会学術講演梗概集昭和 57 年 10 月 ) の文献には実使用例として京都市の某大学の体育館に施工された下図のような工法について経年 (10 年間 ) による物性変化が詳しく報告されている ) 引張強さ伸び率 10 年後でも 80% 程度の保持率を有している! 断熱露出防水工法にも加硫ゴム系シート防水は適している! 50

51 (4) 断熱材の種類と特徴断熱工法においては工法に応じて断熱材を選定する一般的には接着工法では下地の凹凸に追従出来る軟らかいポリエチレンフォームを機械的固定工法には固定金具が沈み込まないよう圧縮強度が比較的高いポリスチレンフォーム硬質ウレタンフォームを使用する断熱材の種類架橋型ポリエチレンフォームポリスチレンフォーム硬質ウレタンフォーム長所短所熱伝導率 W/( m2 K) 吸水性透湿性低い可撓性に優れる耐熱耐溶剤耐可塑剤性に優れる耐圧縮性やや低い寸法安定性やや低い比較的高価 A:0.038 以下 B:0.042 以下 ( 工業会規格 ) 比較的安価寸法安定性に優れる吸水性透湿性低い圧縮強度大耐溶剤性耐可塑剤性が低い耐熱性やや低い 2 種 b:0.034 以下 3 種 b:0.028 以下 (JIS A 9511) 熱伝導率各材料の熱の伝えやすさを表す指標比較的安価透湿性低い吸水性高い数値が小さいほど熱を伝えにくく断熱性能が優れている圧縮強度は比較的小 2 種 1 号 :0.023 以下 2 種 2 号 :0.024 以下 2 種 3 号 :0.027 以下 A 種 B 種共 (JIS A 9511) 51

52 (5) 施工上注意すべき点接着工法断熱材の種類 : ポリエチレンフォーム 1 入隅部 ( 立上り際 ) の断熱材を下地に強固に固定するため下地と断熱材の間へ接着補強用にテープ状シール材を挿入する 2 収縮を緩和する為入隅部から 300~500mm の位置で裁断する 3 接着の 3 要素 ( 塗布量オープンタイム転圧 ) を遵守する 2 入隅部から 300~500mm の位置でカットする ( 収縮対策 ) ポリエチレンフォーム接着剤プライマー 1 テープ状シール材を挿入する ( 収縮対策 ) 52

53 機械的固定工法断熱材の種類 : ポリスチレンフォーム : ポリウレタンフォーム 1 断熱材の反り暴れ対策として断熱材用固定金具を 4 隅の他必要にじての位置 ( 長辺中央部 ) にも固定金具を固定する 2 断熱材を貫通させて下穴をあける際下穴深さを遵守するように注意し垂直に打ち込む固定金具の打ち込みミスがあった場合は別の位置に改めて固定する 3 突然の横風などにより煽られるおそれがあるため風の強い時は施工を中断するポリウレタンフォームポリスチレンフォーム 1 断熱用固定金具断熱材の反り上暴れ対策 ( 例 ) 53

54 静電気対策断熱材は帯電性が高いため作業中には以下の点に留意する作業時の服装 1) 衣類は吸湿性の高い物を着用し材質を異にする衣服の重ね着を避けること特に化学繊維は帯電漏洩時間が極めて遅いので着用はできるだけ避ける 2) 履物は導電性の物を履き導電性手袋を着用するようにする施工上の注意 1) 作業前は確実に人体アースを行うこと ( 接地された鉄製手摺りパイプ等を握り除電する ) 2) 溶剤接着剤を詰め替えるとき金属製缶を導電床に置きゆっくりと静かに行うこと 3) 接着剤の攪拌で攪拌棒を使用する場合は金属製のものは使用禁止攪拌機を使用する場合必ず接地 ( アース付き ) した状態で作業を行うこと 4) 断熱材上への塗布作業はウールローラー刷毛の新しいもので回転のよいものを使用しゆっくり塗布すること ( 摩擦を少なくして静電気の発生量を抑える ) 5) 下地へのプライマー接着剤塗布と断熱材への塗布はできるだけお互いが離れた場所で行う 6) 溶剤ガスは空気よりも重く風通しの悪い場所では滞留することもあるので接着剤乾燥時の溶剤ガスの飛散時間を十分にとってから作業を始めること ( 引火の原因となる揮発可燃性ガスがなければ火災は生じない ) 54

6. 参考図書 (1) 日本工業規格 (JIS A 6008-2002 品質規格抜粋 ) 均質シートの品質複合シートの品質引張性能項目引張強さ N/cm 2 伸び率 % 種類加硫ゴム系 750 以上 450 以上適用試験箇条引裂性能引裂強さ N/cm 250 以上 8.

55 6. 参考図書 (1) 日本工業規格 (JIS A 品質規格抜粋 ) 均質シートの品質複合シートの品質引張性能項目引張強さ N/cm 2 伸び率 % 種類加硫ゴム系 750 以上 450 以上適用試験箇条引裂性能引裂強さ N/cm 250 以上 8.6 温度依存性試験温度 60 試験温度 -20 加熱伸縮性状引張強さ比 % 劣化処理後の引張性能伸び率比 % 伸び時の劣化性状接合性状引張強さ N/cm 2 伸び率 % 伸縮量 mm 加熱処理伸び縮み促進暴露処理 ( 1 ) アルカリ処理加熱処理促進暴露処理 ( 1 ) アルカリ処理加熱処理促進暴露処理 ( 1 ) オゾン処理 ( 1 ) 無処理加熱処理アルカリ処理 230 以上 150 以上 2 以下 4 以下 80 以上 80 以上 80 以上 70 以上 70 以上 80 以上いずれの試験片にもひび割れがあってはならない基準線からのずれ及びはく離の長さが 5mm 以下でかつ有害な膨れなど異常箇所があってはならない注 ( 1 ) 屋外で露出して使用するルーフィングに適用する引張性能項目一般複合タイプ加硫ゴム系種類補強複合タイプ引張強さ N/cm 80 以上 240 以上伸び率 % 300 以上 15 以上適用試験箇条引裂性能引裂強さ N 40 以上 50 以上 8.6 試験温度引張強さ N/cm 32 以上 100 以上 60 温度依存性 8.7 試験温度伸び率 % 100 以上 7.5 以上 -20 伸縮量伸び 2 以下 2 以下加熱伸縮性状 8.8 mm 縮み 4 以下 4 以下引張強さ比 % 劣化処理後の引張性能伸び率比 % 伸び時の劣化性状接合引張性能接合性状接合引張強さ N/cm 加熱処理 80 以上 80 以上促進暴露処理 ( 1 ) 80 以上 80 以上アルカリ処理 80 以上 80 以上加熱処理 70 以上 70 以上促進暴露処理 ( 1 ) 80 以上 80 以上アルカリ処理 80 以上 80 以上加熱処理促進暴露処理 ( 1 ) いずれの試験片にもひび割れがあってはならない 8.10 オゾン処理 ( 1 ) 無処理基準線からのずれ及びはく - 離の長さが5mm 以下でか加熱処理 - つ有害な膨れなど異常箇アルカリ処理所があってはならない - 無処理以上加熱処理以上アルカリ処理以上注 ( 1 ) 屋外で露出して使用するルーフィングに適用する

(2) 公共建築工事標準仕様書 ( 平成 22 年版抜粋 ) 工法接着工法機械的固定工法種別 S-F1 S-F2 S-M1 S-M2 S-M3 使用量使用量使用量使用量使用量工程材料工法材料工法材料工法材料工法材料工法 (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) 0.2 1 フライマー塗りフライマー塗り (0.3) (0.

56 (2) 公共建築工事標準仕様書 ( 平成 22 年版抜粋 ) 工法接着工法機械的固定工法種別 S-F1 S-F2 S-M1 S-M2 S-M3 使用量使用量使用量使用量使用量工程材料工法材料工法材料工法材料工法材料工法 (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) フライマー塗りフライマー塗り (0.3) (0.3) 2 接着剤塗布 0.4 接着剤塗布 0.4 絶縁用シート敷設絶縁用シート敷設絶縁用シート敷設熱可塑性エラス加硫コム系ルー塩化ヒニル樹脂加硫コム系ルー塩化ヒニル樹トマー系ルーフィンフィンクシートの系ルーフィンクシー 3 フィンクシート張脂系ルーフィンククシートの固定固定金具によトの固定金具付けシート張付け金具による固る固定による固定定 4 仕上塗料塗り 0.25 仕上塗料塗り 0.25 ( 注 ) ALC パネルの場合は工程 1 を ( ) 内とする 56

(3) 公共建築改修工事標準仕様書 ( 平成 22 年版抜粋 ) 工法接着工法機械的固定工法種別 S-F1(SI-F1) S-F2(SI-F2) S-M1(SI-M1) S-M2(SI-M2) S-M3(SI-M3) 使用量使用量使用量使用量使用量工程材料工法材料工法材料工法材料工法材料工法 (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2

57 (3) 公共建築改修工事標準仕様書 ( 平成 22 年版抜粋 ) 工法接着工法機械的固定工法種別 S-F1(SI-F1) S-F2(SI-F2) S-M1(SI-M1) S-M2(SI-M2) S-M3(SI-M3) 使用量使用量使用量使用量使用量工程材料工法材料工法材料工法材料工法材料工法 (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) (kg/ m2 ) フライマー塗りフライマー塗り (0.3) (0.3) ( 接着剤 ( 接着剤 ( 防湿用フィルム ( 防湿用フィルム ( 防湿用フィルム 2 / 断熱材 ) / 断熱材 ) / 断熱材 ) / 断熱材 ) / 断熱材 ) 絶縁用シート敷絶縁用シート敷絶縁用シート敷 3 接着剤塗布 0.4 接着剤塗布 0.4 設設設熱可塑性エラス加硫コム系ルー塩化ヒニル樹脂加硫コム系ルー塩化ヒニル樹トマー系ルーフィンフィンクシートの系ルーフィンクシー 4 フィンクシート張脂系ルーフィンククシートの固定固定金具によトの固定金具付けシート張付け金具による固る固定による固定定 5 仕上塗料塗り 0.25 仕上塗料塗り 0.25 ( 注 )1.ALC パネル下地の場合は工程 1 を ( ) 内とする 2.ALC パネル下地の場合は機械的固定工法は適用しない 3. 断熱材を用いる場合は SI 工法とし断熱材の種類厚さは特記による 4. 断熱材を用いる場合で機械的固定工法の場合は SI-M1 及び SI-M3 では工程 3( 絶縁用シート敷設 ) を行わない 5. 脱気装置の種類及び設置数量は特記による特記がなければ種類及び設置数量はルーフィングシート製造所の指定とする 57

58 (4) 日本建築学会 JASS 8 防水工事 (2008 年 ) S-RF( 接着仕様 ) S-RFT( 断熱接着仕様 ) 58

59 日本建築学会 JASS 8 防水工事 S-RM( 機械的固定仕様 ) S-RMT( 断熱機械的固定仕様 ) 59

技術開発本部組織・職務概要

技術開発本部組織・職務概要防水改修マニュアル合成高分子ルーフィング工業会塩ビ TPE 部会作成 :2014 年 7 月目次 1. はじめに 2. について 2-1 の特徴 2-2 の生産量 2-3 の耐候性 2-4 の防水工法 3. 既存防水の診断 3-1 診断フロー 3-2 診断方法 4. による改修工法 4-1 改修工法工法一覧 4-2 改修工法の工程 2 1. はじめに昨今持続可能な社会の実現のための解決策の