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1 2006 年 5 月 27 日インドネシアジャワ島中部地震による被害に関する調査研究 ( 建築被害調査 ) 帰国速報 (2006 年 7 月 8 日版 ) 建築被害調査チーム 目次 1. はじめに 1.1 調査目的 1.2 調査概要 1.3 調査日程 2.RC 造建築物の被害 2.1 新旧耐震規定 2.2 被害の概要 2.3 詳細被害調査 2.4 詳細調査建物の解析 3. 学校建築物とその周辺の被害 3.1 対象地域と調査方法 3.2 校舎の構造形式 3.3 個別事例 3.4 被害統計 3.5 調査結果の分析 4. おわりに 1

2 1 はじめに 1.1 調査目的 2006 年 5 月 27 日午前 5 時 53 分 ( 現地時間 ) にインドネシアのジャワ島で発生した M6.3 の地震による建物被害を調査するために 文部科学省科学研究費補助金 ( 特別研究促進費 ) による調査研究 (2006 年 5 月 27 日インドネシアジャワ島中部地震による被害に関する調査研究 ) の一環として建物被害調査チームが組織された この調査チームの主たる目的は 建物被害が顕著であった地域において現地調査を実施し 建物の構造計画 施工実態および地盤状況などから地震被害の要因を分析することである 現地調査では 先遣隊 (JSCE/AIJ 合同調査隊 ) による事前調査情報並びにガジャマダ大学 (UGM) の調査グループからの情報に基づいて 1 顕著な被害が報告されているジョグジャカルタ市内の RC 造建物 および2この調査に先立って九州大学チームにより実施された現地調査 (6/20~6/26) において微動計測が行われたバントゥール地域の学校建物並びにその周辺のレンガ造建物 を主な調査対象とした 1.2 調査概要調査チームは日本建築学会の災害委員会との合同調査隊という形式をとり 以下の8 名で構成された 倉本洋 ( 豊橋技術科学大学助教授 : チームリーダー ) 河野進 ( 京都大学大学院助教授 ) 前田匡樹 ( 東北大学大学院助教授 : 日本建築学会災害委員会兼務 ) 楠浩一 ( 横浜国立大学大学院助教授 ) 真田靖士 ( 東京大学地震研究所助手 ) 高橋典之 ( 東京大学生産技術研究所助手 ) Fauzan ( 豊橋技術科学大学大学院博士課程 3 年 ) 山野辺宏治 ( 清水建設技術研究所主任研究員 : 日本建築学会災害委員会派遣 ) RC 建物の被害調査は 倉本 楠 山野辺 Fauzan が担当し 大学施設 6 件と会計検査院の計 7 物件を調査した そのうち構造図等の図面が入手できたインドネシア美術大学 (ISI: Institut Seni Indonesia) の2 棟と会計検査院 (Financial Audit Agency) について詳細調査も併せて実施した バントゥール地域の学校建物およびその周辺のレンガ造建物の被害調査は 河野 前田 真田 高橋が担当し 九州大学チームが微動観測を実施した地点のうち 14 点 ( 断層線を東西に横切る2 本の線上 ) で行った 学校建物については 被害状況調査に加え 耐震性能を把握するために建設年代および構造形式などの調査 並びに建物形状およびレンガ壁目地強度の実測などを行った また 学校周辺レンガ造建物の特徴的な被害形式と被害率の調査も行った 2

3 1.3 調査日程 調査チームは成田国際空港出発組と中部国際空港出発組の2 班に分かれて旅程を組み 7 月 1 日から 8 日の予定で以下のようなスケジュールで調査を行った 7 月 1 日 ( 土 ) 11:10 中部国際空港発 (GA-889: 倉本 河野 前田 Fauzan) 17:10 デンパサール国際空港着 11:00 成田国際空港発 (GA-881: 楠 真田 高橋 山野辺 ) 17:15 デンパサール国際空港着 デンパサール国際空港で合流 18:20 デンパサール国際空港発 (GA-889) 19:00 ジャカルタ国際空港着 夜 ホテルにて JICA 徳丸氏と情報交換および調査計画策定 ジャカルタ泊 7 月 2 日 ( 日 ) 10:00 ジャカルタ国際空港発 (GA-430) 11:00 ジョグジャカルタ空港着 13:00 ガジャマダ大学訪問 ( ブリーフィング ) 15:00 ジョグジャカルタ市内およびバントゥール地域の予備調査 ジョグジャカルタ泊 7 月 3 日 ( 月 ) 終日 現地調査 ジョグジャカルタ泊 7 月 4 日 ( 火 ) 終日 現地調査 ジョグジャカルタ泊 7 月 5 日 ( 水 ) 終日 現地調査 ジョグジャカルタ泊 7 月 6 日 ( 木 ) 09:00 UGM 訪問 ( 調査結果報告 : 倉本 河野 前田 Fauzan) 午前 資料整理 ( 楠 真田 高橋 山野辺 ) 15:15 ジョグジャカルタ空港発 (GA-211) 16:15 ジャカルタ国際空港着 河野氏帰国 (20:00 ジャカルタ国際空港 関西国際空港 GA-888) 18:00 ホテルにて JICA 徳丸氏に調査報告 夜 報告書作成方針策定 ジャカルタ泊 7 月 7 日 ( 金 ) 午前 資料整理および報告書作成 午後 帰国準備 20:00 ジャカルタ国際空港発 ( デンパサール経由 GA-888: 倉本 前 田 Fauzan) 機内泊 23:40 ジャカルタ国際空港発 (GA-880: 楠 真田 高橋 山野辺 ) 7 月 8 日 ( 土 ) 08:10 中部国際空港着 ( 倉本 前田 Fauzan) 08:50 成田国際空港着 ( 楠 真田 高橋 山野辺 ) 3

4 2 RC 造建築物の被害 未完 2.1 新旧耐震規定 2.2 被害の概要 7 月 3 日から6 日にかけて Yogjakarta 市内の RC 造建築物 7 棟の個別調査を実施した 特に被害の大きかった2 棟に関しては 更に詳細調査を実施した 以下に 個別調査結果を示す なお 詳細調査結果は章を改めて示す Universitas Islam Negeri (UIN) RC 造 5 階建て位置 :S E 建物の全景をエラー! 参照元が見つかりません に示す 地盤特性か, 周りの地域も被害が多い. 現在,24 棟分の修理のためにイスラム系銀行から融資を受ける予定である. 特に屋根の被害が多い. 本建物は, 建設途中であった. 主にレンガの非構造壁に被害が集中しており, 構造体にはほとんどひび割れも生じていない. 屋根 ( エラー! 参照元が見つかりません ) は, 瓦は一部落下したようであるが, エラー! 参照元が見つかりません でみられれるように, 屋根の小屋組み自体はほとんど被害を受けていない. これは,1 張間方向に比較的多くの雑壁が存在したこと,2 桁行き方向に3 構面あったこと,3 小屋組みが C チャンネルで出来ており, かつその部材数が多かったこと, が挙げられる. 4

5 Photo 2-1 建物全景 Photo 2-2 屋根拭き材の被害 Photo 2-3 屋根の小屋組み Universitas Muhammadiyah Yogyakarta (UMY) RC 造 3 階建て位置 :S E 位置 :S E 建物の全景をエラー! 参照元が見つかりません に示す 1 階床下に殆ど何も処理を行っておらず, 直接地面の上に仕上げが乗っているため, 振動中に床下の土が移動し, その結果床が下がっている ( エラー! 参照元が見つかりません ). エキスパンションジョイント部では, エラー! 参照元が見つかりません のように, 隣接棟と衝突し, 柱にせん断破壊が生 5

6 じている. 程度で 135 度フックであった. その他の構造被害は殆ど見受けられない. Photo 2-4 建物全景 Photo 2-5 地盤変状による 1 階建物入り口部の沈下 6

7 Photo 2-6 渡り廊下とのエキスパンション部の衝突 Universitas Ahmad Dahlan (UAD) RC 造 2 階建て位置 :S E エラー! 参照元が見つかりません に示す 本建物では, エラー! 参照元が見つかりません で見られるように屋根が殆ど落下した程度で, 構造被害は殆ど見受けられない. Photo 2-7 建物全景 7

8 Photo 2-8 屋根部の被害 Universitas Ahmad Dahlan (UAD) 3 rd Campus RC 造 3 階建て位置 :S E 中庭から見た建物の全景を Photo 2-9 に示す. 被害は Photo 2-10 に示すように, 殆ど最上階の3 階に集中しており, その内容は屋根の落下である. 桁行き構面間につなぎ梁がある部分では,Photo 2-11 に示すように, 小屋組みは残っているが, つなぎ梁が無い場合は, Photo 2-12 に示すように小屋組みも落下している. 建物の最上階では,Photo 2-13 に示すように中柱がなくなり, 殆どの部分は梁は外周のみにしか存在していない. その為, 建物の殆どの部分で小屋組みが落下したと思われる. また,Photo 2-13 からも分かるとおり, 中庭に面した3 階の柱が, 全て中庭側に降伏して傾いているが, これは小屋が落下した時に外方向に引張られたと思われる. 地震後, 小屋組みは, 地震以前とまったく同じ方法で修復されており, 次の地震でも同じような被害が出る可能性が高い. なお,Photo 2-14 に示すように,1 箇所の梁で, せん断補強を行っていた. これは,L 型の補強筋を新たに挿入して, モルタルを打つものだが, 定着が不明で, 効果のほどは判断できなかった. 下層階には構造被害は見受けられない. 8

9 Photo 2-9 中庭から見た建物全景 Photo 2-10 最上階 3 階部分の被害 9

10 Photo 2-11 つなぎ梁がある部分の小屋組み Photo 2-12 つなぎ梁が無い部分の屋根被害 10

11 Photo 2-13 最上階部分 Photo 2-14 梁の耐震補強 11

12 Photo 2-15 せん断補強用の補強筋の追加 STIE RC 造 5 階建て位置 :S E 建物の全景を Photo 2-16 に示す.2 棟は隣接して並んでいるが,1 棟は中破程度であるが, 片方は1 層で層崩壊している. 中破の 1 階はオーディトリアムに, 倒壊の1 階は層崩壊しているが, 事務所として使われていた.Photo 2-17~Photo 2-19 に1 階柱および1 階柱頭の接合部被害写真を示す. 主筋および横補強筋, フープは全て丸鋼であり, かつ柱端部で重ね継ぎ手されている場合が多いため, 同部分および接合部内では鉄筋が非常に込んでおり, 被害の理由のひとつである可能性がある. 本物件は, 設計者が裁判にかけられる予定であり, 図面等を入手することが困難となった. 学校敷地内のその他の RC 造建物では, 例えば Photo 2-20 に示すように被害は一般的には大きくない. なお,2 棟ともモニュメントとして保存される予定である. 12

13 Photo 2-16 建物全景 Photo 2-17 接合部の被害 Photo 2-18 柱頭および接合部の被害 13

14 Photo 2-19 接合部の被害 Photo 2-20 近接する 5 階建て RC 造建築物 14

15 2.2.6 Finance and development Audit RC 造 3 階建て位置 :S E 建物の配置図を Figure 2-1 にしめす. 本建物は図に示すように, 若干角度を変えて 2 棟が隣接しているが, 両者の間はエキスパンションジョイントで分離されており, 別棟となっている.Photo 2-21 に建物全景を示す. 西側の建物は, 層崩壊を生じており,Photo 2-22 に示すように, 使用禁止のラベルが貼られていた. 大破した建物は, 特に西側妻面で被害が多く,1 層は総崩壊しており (Photo 2-23 および Photo 2-24), 北西隅柱は2 階脚部でもせん断破壊している (Photo 2-25). この被害の差の一部は,Photo 2-26 に示す模型からもわかるとおり, 大破した建物の西側妻面では,1 階のみレンガ壁が内側にセットバックしており, 面外の壁となっている. 一方,2 階以上の壁は妻構面に入っており結果的にピロティ構面となっている. それに対して, 被害の少ない建物では,1 階から3 階までレンガ壁が入っている.Photo 2-27 に大破した建物の1 階のせん断破壊した柱を示す. なお, この2 棟の建物では詳細調査も実施された. Figure 2-1 建物配置図 (a) 被害の少ない建物 (b) 大破した建物 Photo 2-21 建物全景 15

16 Photo 2-22 建物の応急危険度判定結果 Photo 2-23 大破した建物 Photo 2-24 層崩壊した建物部分 16

17 Photo 階隅柱脚部のせん断破壊 (a) 被害の少ない建物の妻面 (b) 大破した建物の妻面 Photo 2-26 建物模型 17

18 Photo 階柱のせん断破壊 ISI RC 造 3 階建て ( 一部 2 階建て ) 位置 :S E 両建物の全景を Photo 2-28 に示す. 本建物は, 隣接する2 棟からなる.1 層で層崩壊した建物は 2002 年に竣工しており,2000 年に改定された最新の耐震基準に準拠していると思われる. 一方, 被害の少なかった建物は,1997 年竣工であり, 旧基準に準拠していると思われる. 建物のスパン割りおよび階高は両建物とも殆ど一緒であるが, 建物の左右の2 階建て部分が, 被害の少なかった建物では構造的に分離されている. 例えば, 正面玄関右の柱では, 層崩壊した建物では Photo 2-29 に示すようにせん断破壊を示しているが, 被害の少なかった建物の柱は Photo 2-30 に示すように殆ど被害は見受けられない. 層崩壊した建物では, 中柱の一部では Photo 2-31 に示すようにほぼ無傷で残った柱もあるが, 周りの柱の殆どがせん断破壊し, 階高が低下したため, その柱に接続する梁は Photo 2-32 に示すように, 大きな損傷を生じた. なお, この2 棟の建物では詳細調査も実施された. 18

19 (a) 層崩壊した建物 (b) 被害の少なかった建物 Photo 2-28 建物全景 Photo 2-29 せん断破壊した柱 ( 層崩壊した建物 ) 19

20 Photo 2-30 同じ位置の柱 ( 被害の少ない建物 ) Photo 2-31 せん断破壊した中柱 ( 奥 ) とほぼ無傷の柱 ( 手前 )( 層崩壊した建物 ) 20

21 Photo 2-32 主筋が曲げ座屈した梁 ( 層崩壊した建物 ) 2.3 詳細被害調査 会計検査院 (BPKP) Figure 階 ( 大破した建物, 点線 : レンガ雑壁 ) 21

22 Figure 階 ( 大破した建物, 実線 : れんが壁 ) Figure 階 ( 大破した建物 ) 22

23 Figure 階 ( 被害の少ない建物 : 実線 : れんが壁, 点線 : レンガ腰壁 ) Figure 階 ( 被害の少ない建物 : 実線 : れんが壁, 点線 : レンガ腰壁 ) 23

24 Figure 階 ( 被害の少ない建物 : 実線 : れんが壁, 点線 : レンガ腰壁 ) インドネシア美術大学 (ISI) Figure 階 ( 大破した建物, 実線 : れんが壁, 点線 : れんが腰壁 ) 24

25 Figure 階 ( 大破した建物, 実線 : れんが壁, 点線 : れんが腰壁 ) Figure 階 ( 大破した建物, 点線 : れんが腰壁 ) 25

26 E N 1 W S D C 5.99 B 3.21 A Figure 階 ( 被害の少ない建物, 実線 : れんが壁, 点線 : れんが腰壁 ) N E S W D C 5.99 B 3.21 A Figure 階 ( 被害の少ない建物, 実線 : れんが壁, 点線 : れんが腰壁 ) 26

27 N E S W 6.08 D C 5.99 B 3.21 A Figure 階 ( 被害の少ない建物, 点線 : れんが腰壁 ) 2.4 詳細調査建物の解析 未完 27

28 3 学校建築物とその周辺の被害 以下未完 別添の PPT 資料参照 28

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