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1 中国四川地震復旧技術支援活動報告 第 次隊 ( 建築班 ) を中心に 東京大学生産技術研究所中埜良昭 第 次隊建築班の行程 メンバー中埜良昭 ( 東大生研 ), 前田匡樹 ( 東北大大学院大学院 ) 迫田丈志 ( 東北大大学院大学院 ), 坂下雅信 ( 京大大学院大学院 ) 呉旭 ( 応用地質 ( 株 )) 漢旺北京四川省 成都上海 行程 6/0 四川省 成都成都市着綿竹市 被災地視察 ( 綿竹市漢旺 ) ( 都江堰市 ) 都江堰市 [ セミナー準備 ] 90km 5 被災建築物復旧技術 55km 西南交通大西南交通 5 帰国大学 6 成都市 四川地震建築構造物被害の形態 ( 都江堰市 綿竹市漢旺を中心に建物被害を概観 ) () 柱のせん断せん断破壊 () 部材合部の破壊による破壊による 分離型 破壊 ( ばらばら状態 ) () 柱頭部での破壊 () 組積造壁の破壊 (5) 地盤崩壊に伴う構造被害 () 剪断破壊 /Shear/ Failure () () () () () (5) 漢旺の建物 B/ 柱の剪断破壊 都江堰市 地震力 () 合部破壊 /Joint/ Failure 短柱短柱長柱 短柱と長柱の混在は要注意 ( 設計時に許容変形を要検討 5) 6

2 () 煉瓦造壁 +Pca+ スラブの被害 : 合箇所で破壊 分解 () 柱頭 柱脚破壊 /Hinge/ Hinges at Column Ends δ/h=/0 曲げ圧壊しながらも倒壊には至らなかった しかしながら, 地震力に対して強度と剛性が不足 /0 程度の残留変形が生じた 合箇所で破壊 ばらばらになった建物 7 δ 8 H () コンクリートの打ち継ぎと柱頭被害 / Column Failure at Construction Joints () 煉瓦壁の被害 コンクリートの打ち継ぎが柱頭被害を誘発したか? 柱頭被害を誘発したか? 9 0 () 煉瓦壁の被害 (5) 地盤変状に伴う構造被害 メッシュ入りの仕上げ材により, 壁の面外崩壊を回避 間柱を適切に配置することも有効 / ただし間柱の柱頭部を梁に十分緊結することが重要

3 (5) 地盤変状に伴う構造被害 都江堰 歴史建造物 ( 世界遺産 ) の被害 地盤にひび割れ 斜面や地盤被害も深刻な問題 地盤変状が安定化しているかを確認 都江堰 観察された被害パターンのまとめ 柱のせん断破壊 合部破壊 柱頭部周辺の破壊 ( 主筋座屈を伴う ) 組積造壁の破壊 地盤変状に伴う被害 瓦が固定されておらず落下 大破. しかし... 瓦が固定されると地震力は低減されない 逆に構造体への被害が大きくなる? 復旧に際しては単に瓦の修復だけでなく構造耐力にも十分配慮を! 5 綿竹市 漢旺 : 一部で壊滅 山すその扇状地が広がり始める辺りに被害大 地盤, 地形の影響か? 6 四川地震被災建築物復旧技術セミナー. 四川地震による建築被害の概要 ( 中埜 ). 日本の被災建築の復旧 ( 基本的な考え方 )() ( 中埜 ). 日本における被災建築物の被災度判定と復旧 ( 前田 ). 被災度区分判定適用事例と復旧方法の提案 ( 迫田 坂下 ) ( 四川地震の実被災建物を例題に ) 実被災建物を例題とした復旧計画案概要 被災建築物復旧技術セミナー (66 / 開催 ) で提示 用途 : 都江堰市の集合住宅 建設年 : 008 年 ( 建設中 / 躯体は完成 ) 構造形式 : RC 造ラーメン構造 F~6F のみレンガ造壁有り 各階面積 : 約,000 m (50m x 0m) 階数 : 地上 6 階 地下無 階高 :.85m 7 Soft-First Story 8

4 応急危険度判定 損傷度Ⅴ0%超 危険 と判定 震災復旧の方法と流れ 日本 震災復旧の方法と流れ 日本 地震発生 第1フェーズ 応急危険度判定 週間以内 * 余震に対する安全性の検討 第2フェーズ 応急復旧 週間 ヶ月 * 被害の拡大を抑制 * 安全性と機能の回復 再使用のための迅速な復旧 被災度区分判定 耐震性能残存率R=0 大破 と判定 復旧方法の検討 柱の被害 損傷度Ⅴ 損傷度Ⅴ 残留変形角 9/00 rad. 南北方向= 南北方向=長辺 Olive View Hospital 97 Sylmar/San Fernando EQ 第3フェーズ 恒久復旧 9 0 柱頭 柱脚での破壊 Hinge s at Column Ends 柱頭 柱脚での破壊 Hinges 日本における復旧の流れ 耐震診断の実施 ①応急危険度判定 危険 ②応急措置 鉛直 水平抵抗力の確保 ③被災度区分判定 大破 ----④準備計算 図面作成 建物重量 ⑤強度指標 C 靭性指標 F 構造耐震指標 Is の算定 ⑥復旧計画 恒久補修 恒久補強 現実的な復旧方法 四川は 継 新 主 せ 補 復旧案1 立て起こし 被災前復旧 強度 C=0.6 F=.6 変形 残留変形の大きい6階建集合住宅 復旧案1 立て起こし 被災前復旧 R=/0 50mm 復旧案2 立て起こさず 曲げ補強 650mm 50mm SD=T=.0として Is=0.67 軸力 支 持 材 復旧案3 立て起こし 曲げ補強 鉄筋切 断撤去 継手に 必要な長 さ C=0.6 x 0.7 =0.8 (RIs=0.7 F不変として) 同規模の地震 主筋定着 外周フープ 継手 復旧案4 復旧案5 立て起こさず 曲げ+せん断補強 立て起こし 耐震壁補強 コンクリート打設 新規 主筋 せん断補強鋼板 復旧案6 立て起こし そで壁設置 せん断 補強筋 倒壊の可能性 軸力支持材撤去 復旧技術シート6

5 復旧案2 立て起こさず 曲げ補強 0d パネル補 強 主筋とフープ R=/0 0d 主筋を階と基礎にアンカー 内部の耐力予測 中子筋 復旧案4 立て起こさず 曲げ+せん断補強 回復係数ψ=0.8 C=0.5 x 0.8 =0. (F=. RIs=.) 鋼板巻き 溶 0d 程度 補助筋 パネル補強 650mm 50mm 主筋を階と基礎にアンカー 内部の耐力予測 中子筋 立て起こしが困難 反力として杭や地盤アンカーなど が考えられる 復旧案5 立て起こし 耐震壁補強 耐震壁 t=00 L=5600 Qsu 0kN 6枚設置 柱の補修と壁補強ψ=0.8 Cw=0. F=.0 ひび割れ補修 溶 0d 50mm 50mm あと施工アン カー あと施工アン カ ー D@50程 B断面 復旧案2 R=/0 柱際ス ラブ 除去 B C=0.9 x 0.7 =0.7 (F=.8 RIs=0.9) 主筋とフープ A コ ン ク リート 打設 A 断 面 C=0.5 x 0.7 =0.6 (F=. RIs=0.75) 復旧技術シート ひび割れ 補修 0d 程度 補助筋 復旧案3 立て起こし 曲げ補強 主筋定着 Cc=0.6 F=.6 A A断面 コンクリート 打設 外周フープ 溶 0d 柱際スラブ 除去 RIs=ψ(Cw+0.7Cc) xf =0. せん断補強鋼板 B D@50程度 B断面 柱補修 耐震壁増設 強度指標 C 増大 靭性指標 F 増大 復旧案6 立て起こし そで壁設置 そで壁 t=00 片側 L=000 柱の補修と壁補強ψ=0.7 C=0.86 F=.0 RIs=0.60 被災建築物復旧技術セミナー 約90名の参加 9四川省西南建築設計院 9成都市建築設計院 9鉄道省第二設計院 など z被災地視察のまとめ z日本の復旧 復興の基本的な考え方とその方策 z実被災建物を例題とした復旧方法の候補 6案提示 zその具体化の可能性 その際の問題点 解決方法 柱補修後に袖壁 施工 等について 詳細かつ実務的 具体的な意見交換 5

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