イタリアの有機農業(要旨)

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1 2008-AFC コンサルタント調査 7 平成 20 年度コンサルタント調査 イタリアの有機農産物の現状調査 2009 年 3 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 農林水産部

2 はじめに イタリアは欧州で最大 世界でも第 4 位 (2006 年 ) の有機農地面積を有しており 有機農家も多数存在し 有機農業先進国 ともいえる しかし これまで米国やドイツ等の事例が紹介されることがあっても イタリアのこうした現状が日本ではほとんど認識されておらず 市場に関する詳しい情報も不足しているのが実状である このような視点を基に本書は ジェトロ ミラノセンターがイタリアにおける有機農業および生産物の市場について調査し 有機認証基準と認証機関 有機農業の歴史 市場概況や流通構造などについて取りまとめたものである 本稿ではさらに 有機関連団体の取り組み スローフードやアグリトゥーリズモの状況など イタリアの特徴的な動きについても紹介している 本報告書が 今後の日本における有機農業や有機生産物のあり方を展望するうえでの参考となれば幸いである 最後に 本調査にご協力いただいたイタリア 日本両国の関係各位にお礼を申し上げたい 2009 年 3 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 農林水産部

3 免責事項 ジェトロは 本報告書の記載内容に関して生じた直接的 間接的 派生的 特別の 付随的 あるいは懲罰的損害及び利益の喪失については それが契約 不法行為 無過失責任 あるいはその他の原因に基づき生じたか否かにかかわらず 一切の責任を負いません これは たとえ ジェトロがかかる損害の可能性を知らされていても同様とします 本報告書は信頼できると思われる各種情報に基づいて作成しておりますが その正確性 完全性を保証するものではありません ジェトロは 本報告書の論旨と一致しない他の資料を発行している または今後発行する可能性があります

4 目次 要約... 1 Ⅰ. 有機基準 認証制度 政策 有機生産の主要な定義と原則... 2 (1)EUによる定義... 2 (2)IFOAMによる定義... 3 (3) イタリアの定義... 3 (4) 流通上の 有機生産 の定義 認証機関 有機農業のための基準... 4 (1) 認証機関 ) 国際的認証機関 ) イタリアの認証機関 スオーロ エ サルーテ (Suolo e Salute) ICEA (Istituto per la Certificazione Etica ed Ambientale) IMC (Istituto Mediterraneo di Certificazione) デメター (Demeter)... 8 (2) 認証機関以外の有機農業促進機関 AIAB (Associazione Italiana per l Agricoltura Biologica) AMAB (Associazione Mediterranea Agricoltura Biologica) FederBio (Federazione Italiana di Agricoltura Biologica) (3) 認証基準 )EU ) イタリア (4) 認証のプロセス 政策 (1)EU (2) イタリア Ⅱ. 有機農産物の生産状況 イタリア有機農業の特徴 (1) イタリア有機農業の歴史 (2) 世界の有機農業の中のイタリア イタリアの有機生産の概要 (1) 有機農地面積 有機農家数と規模の推移 (2) 州 地域ごとの有機生産状況 国内品目別生産状況 (1) 個別品目 輸入状況 (1) 大陸別輸入の推移 (2) 個別品目... 38

5 Ⅲ. 有機農産物の販売状況 流通構造 (1) 有機生産物の流通経路 ( 生産者 卸売業者 加工業者 小売業等 ) 国内小売市場の状況 (1) 市場規模推移 (2) 品目別の有機食品消費動向 (3) 販売チャネル別 ) 卸売業者 仕入れ先 卸先 ) スーパーマーケット 仕入れ先 販売状況 ) 有機食品専門店 仕入れ先 販売状況 ) 農家直売 ) 宅配 ) インターネット販売 ) ファーマーズ マーケット ) 有機学校給食 (4) 地域別有機生産物消費チャネル (5) 有機製品の価格 ) 小売価格の変化 ) 有機製品と一般製品の価格差 輸出状況 有機食品に対する消費者の傾向 (1) 有機食品消費の流れ (2) 有機食品消費者の家族構成別 / 年齢別購入傾向 生産者団体 個別農家の取り組み (1) 有機生産への取り組み 農業協同組合アルチェ ネーロ (Alce Nero Cooperativa) コナピ (CONAPI) 農業協同組合カッシーナ コルナーレ (Cascina Cornale) リーベラ テッラ (Libera Terra) 有機の里 ヴァレーゼ リーグレ(Varese Ligure) テヌータ ヴァンヌーロ (Tenuta Vannulo) マリオ トレッリ (Az. Agricola Mario Torelli) チーズ製造工房サンタ リータ (Caseificio Sociale S. Rita) (2) あえて有機認証を受けない事例 マリオ ビアンコ (Azienda Apistica Mario Bianco)... 64

6 2 カッシーナ サヴォイアルダ (Azienda Agricola Cascina Savoiarda) サン デズィデリオ (San Desiderio) Ⅳ. イタリアの特徴的な動き スローフード協会 (1) 歴史と会員の推移 (2) サローネ デル グスト と テッラ マードレ (3) スローフードとは何か アグリトゥーリズモ ビオロジコ ( 有機のアグリトゥーリズモ ) (1) アグリトゥーリズモの歴史と定義 (2) アグリトゥーリズモの推移 (3) アグリトゥーリズモ ビオロジコの例 有機の町 協会(Associazione Citta del Bio ) (1) アイデンティティーの町全国協会 (2) 有機の町 協会(Associazione Citta del Bio ) 有機の町 憲章 ネットワーク拡大の取り組み 山岳共同体 (Comunita Montana) Ⅴ. 課題と展望 課題 (1) 有機農業促進活動 (2) 認証手続きの問題 (3) 流通 (4) 有機生産物中のGMO 含有率の問題 将来の展望 Ⅵ. 関連機関リスト... 85

7 要約 イタリアの有機生産は 現在世界で 4 位程度の規模といわれている オーストラリア 中国およびアルゼンチンなど国土面積の大きな国が上位を占める中で 日本の 5 分の 4 ほどの面積のイタリアが上位に位置することは特筆に値する 現在は有機農業先進国として知られるイタリアだが その歴史は英国 ドイツやフランスに遅れをとっていたと言わざるを得ない 1960 年代後半になって スオーロ エ サルーテ協会 が結成され イーヴォ トッティ等の個人的活動が活発になり ジーノ ジロロモーニが先達の教えを受けながら協同組合を結成し 組合内部の有機農業規則を作り上げたのは 1970 年代に入ってからだった 1982 年には消費者運動と生産者団体が結びついて 全国レベルの有機農業推進組織 有機とは何かに関する全国委員会 (Commissione Nazionale Cos e Biologico) が誕生し これを前身として 1988 年に組織された AIAB( イタリア有機農業協会 ) が 初めて イタリアの有機農業規則 を発表した しかし イタリア全土での有機農業の本格的な成長は 1991 年の理事会規則 (ECC) 第 2092/91 号以降となる イタリアの有機生産規則は EEC 規則第 2092/91 号および第 1804/99 号に従って制定された有機認証システムに関する国内法令第 220/95 号と農林政策省令第 91436/2000 号である しかし これは認証システムに関する法律であり 各州はこれに従ってそれぞれの認証システムに関する州法を定め 理事会規則に従った有機生産の管理を行うことになっているため 州の事情によって運営上の 厳しさ に差があると言われている 1990 年代後半に大きく成長したイタリアの有機農業生産は 2001 年を境に減少に転じ 現在は頭打ち状態にある 一方 一般消費の落ち込みにもかかわらず 有機生産物の国内消費は大きく伸びている イタリアの有機生産物はかなりの割合が輸出されているとみられており 生産が消費に追いつかない事態も一部で懸念されている また 有機生産物が一般の食品と同じ扱いで流通することも多く 有機生産物流通の組織化の必要性が叫ばれており 何よりも 2009 年 1 月 1 日より施行される理事会規則第 834/2007 号の運営システムを早急に築くことが緊急の課題となっている 1

8 Ⅰ. 有機基準 認証制度 政策 1. 有機生産の主要な定義と原則 (1)EU による定義 有機生産 に関する定義は 欧州委員会(EU) の規定や報告の中で以下のように説明されている 理事会規則 (EEC 規則 ) 第 2092/91 号の中で 有機生産に関する明確な定義は見当たらないが 第 2 部付則 Ⅰの 4 で有機農業について以下のような記述がある 自然の中 林の中または農地の中で育つ食用植物とその収穫物は 以下の条件満たせば有機生産の方法と考えられる : 収穫から 3 年前にさかのぼって 付則 Ⅱ( 注 :2.(3)-1) 参照 ) に示したもの以外の製品を使用していない土地であること 収穫が自然の生物生息の均衡や収穫地の中の種 ( しゅ ) を損なわないこと また 2004 年のアクション プラン制定に先立つ報告書 (2002 年 ) では 有機農業を次のように定義した 有機農業とは 再生可能な資源 リサイクルおよび廃棄物の中に含まれる栄養分の土壌への変換に重点を置く生産管理システムである 畜産においては 特に動物福祉と天然の飼料使用に力点が置かれる 有機農業は 自然の持つ仕組みを利用して 農作物や家畜への病虫害を予防し 化学殺虫剤 除草剤 化学肥料 成長促進剤等の使用や遺伝子操作 病気予防のための抗生物質やホルモン剤の使用を避ける EU においては 成長促進のためのホルモン剤の使用は 生産物の種類を問わず全面的に禁止されている 有機農家は生態系の維持に貢献し 環境汚染を軽減するための技術を使用する さらに 2009 年 1 月から EEC 規則第 2092/91 号に代わって施行される同第 834/2007 号の冒頭では 次のように定義している 有機生産とは 農場経営と農産物加工生産の包括的システムであり 環境に最も優しい生産方法や生物の多様性の豊かさ 天然資源の保全 動物福祉に関する基準を厳格に守ること そして自然の栄養物や製法に対する消費者の好みにあった生産という複数の要素の相互関係に基づくものである それによって 有機生産は社会的に二重の機能を発揮する : ひとつは有機製品を求める消費者ニーズに応えるための特別な市場に供給すること もう一つは環境保護 動物福祉や農村の発展に寄与し 公共財産を提供することである 2

9 (2)IFOAM による定義 国際的な有機農業促進組織である IFOAM(2.(1)-1) 参照 ) は 有機農業を次のよう に定義している ( 有機農業は ) 社会的 経済的そして環境の面からも健康な方法で食物や繊維を生産する全ての農業システムを指す これらのシステムは生産能力の基盤として土壌に養分を有し 植物 動物そして景観の自然な性格を尊重して 相互依存する全ての要素を最も良い状態にする 有機農業は化学合成肥料 殺虫剤および薬品などの投入作業を徹底的に排除する 反対に 自然の法則が持つ力を利用することによって 収穫と病気に対する抵抗力を増進させる (3) イタリアの定義イタリアの有機農業に関する規定は 法令第 220/95 号に定められているが これは有機産物の検査と認証システムに関する法律であり 具体的な運営は全て各州に一任されている 各州政府が有機生産に関する規則を州法として定めて実施しているため イタリアにおいて国の法律として明文化された 有機生産 の定義は存在しない (4) 流通上の 有機生産 の定義 有機生産 については EU や有機生産にかかわる団体等が定義しているが 流通の段階においては 有機認証を受けた製品 が有機生産物とみなされる 実際には EU や IFOAM の定義を満たした方法によって有機生産を行っていても 認証を受けていないものは 有機生産物 として広く流通させることはできない 以下 本レポートにおいて 有機生産物 は 有機認証を受けたものを指すこととする 3

10 2. 認証機関 有機農業のための基準 (1) 認証機関 1) 国際的認証機関 国際有機農業推進連盟 (IFOAM) IFOAM(International Federation of Organic Agriculture Movement) は 有機農業に関する世界最大の国際 NGO で フランス 英国およびドイツで盛んになった国際有機基準を求める運動により 1972 年に設立された ( 本部 : ドイツ ボン ) フランスのナテュール エ プログレ (Nature et Progres) 英国のソイル アソシエーション(Soil Association) やイタリアのスオーロ エ サルーテ (Suolo e Salute) などの有機認証団体を中心に創設され 現在では世界で 110 カ国以上 770 を越える小規模農家 有機農業団体 有機認証機関 コンサルタント 研究者 消費者および企業が加盟している IFOAM は国連経済社会理事会 (ECOSOC) の認定 NGO であり 国連食料農業機関 (FAO) や国連貿易開発会議 (UNCTAD) とともに 有機農業を通じてアフリカ アジア 中南米等の開発支援を行っている 認定に関しては 1997 年に米国ノースダコタ州を本部として 国際有機認定サービス (IOAS:International Organic Accreditation Service) を設立し IFOAM 認定プログラムの管理運営を行っている IFOAM の主な活動目的は 以下の通り : 有機農業やバイオダイナミック 2.(1).2)-4 参照 ) に関する知識 技術の交流 有機農業やバイオダイナミックに関する研究 教育活動および情報提供 FAO 等の国際機関 行政機関への対応 有機農業と加工の IFOAM 基礎基準 の制定 IFOAM 認定プログラムを通じた国際的な有機認証の質的保証 4

11 2) イタリアの認証機関イタリアの有機農業認証機関は EEC 規則第 2092/91 号に基づく法令第 220/95 号により 農林政策省から認可を受ける 各認証機関はEEC 規則により UNI CEI EN [ 注 1] の規格に適合していることが求められており (EEC 規則第 834/2007 号により 2009 年から義務化 ) UNI CEI EN への適合認可は SINCERT( イタリア認証機関認定機構 ) によって行われる 2008 年 10 月時点の認証機関名 UNI ISO への適合および IFOAM による認可の状況は表 1のとおり 表 1 イタリアの有機農業認証機関 機関名 UNI CEI EN 適合認定 IFOAM 認定 ABC Fratelli Bartolomeo S.s. ANCCP S.r.l. BIOAGRICERT S.r.l. BIOS S.r.l. BIOZOO S.r.l. CCPB S.r.l. Certiquality S.r.l. CODEX S.r.l. Ecocert Italia S.r.l. Ecosystem International Certificazione S.r.l. ICEA (Istituto per la Certificazione Etica e Ambientale) IMC (Istituto Mediterraneo di Certificazione S.r.l.) QC&I International Service S.a.s. Sidel S.p.A. Suolo e Salute S.r.l. ( 出所 ) 有機農業情報システム (Sinab) および各機関の公式サイトをもとに作成 上記以外に オーストリアとの国境に近いトレンティーノ-アルト アディジェ特別自治州に属するボルツァーノ自治県およびトレント自治県内のみで独自に認証活動を行う 5 つの機関が存在する ( ただし 同地域の認証機関に関する情報はほとんどなく 監督官庁でも把握しきれていない ) 1 食品関係の認証組織が満たすべき基準 UNI(Ente Nazionale Italiano di Unificazione) は国内の統一規格化を行うイタリア規格協会 CEI (Comitato Elettrotecnico Italiano) は電気 電子技術委員会 EN は EU の規格委員会 CEN(Comite Europe en de Normalisation) によるそれぞれの規格 UNI CEI EN45011 は ISO 065 に対応し UNI EN ISO と表記する場合もある 5

12 表 1 のうち 代表的な認証機関であるスオーロ エ サルーテ (Suolo e Salute) ICEA IMC および demeter の歴史と活動内容を紹介する 1 スオーロ エ サルーテ (Suolo e Salute) スオーロ エ サルーテは 1969 年 3 月に トリノ図 1 スオーロ エ サルーテのロゴで医者 農業従事者および市民活動家によって協会として結成された 農業で多用された化学製品が引き起こした環境破壊と健康被害を警告するとともに 化学合成物質を使わずに自然界の物質を利用することで土を豊かにする研究成果 ( 土地を肥沃にするには堆肥 コンポスト 海藻からの抽出成分等の有機物を使用し 栽培植物を病気や害虫から守るには自然界の銅 硫黄 プロポリス等を利用する等 ) の普及活動を開始した 農薬を多用する慣行農業に代わるものとして イタリアにおいて最初の有機農業の推進活動となった 1972 年には IFOAM の設立に積極的に関与し 1992 年には EEC 規則第 2092/91 号の規定に適合した検査 認証機関として 当時の農林省 ( 現 農業食料林業政策省 ) の認可を受けた 2000 年には組織改編により有限会社となっている スオーロ エ サルーテによれば 現在イタリア国内には約 5 万 5,000 戸の有機農家 ( 有機表面積 100 万 ha) があるが 同団体はそのうち 26% にあたる 1 万 1,000 戸 (26 万 ha) を検査 認証しており 有機生産におけるリーダー的な企業といえる 有機農業の認証に関しては UNI CEI EN に適合しており 一連のトレーサビリティにおいては UNI CE178/2002( トレーサビリティの認証機関に求められる基準で EU 規則 CE 178/2002 による法的裏付けを持つ ) への適合を SINCERT から認可されている 2003 年には米国農務省 (USDA) から米国の有機認証プログラムである NOP (National Organic Program) に適合する認証機関として認可を受け 国内外の 250 以上の有機農家 畜産業者および加工業者の認証を行っている 日本の JAS スイスの BioSuisse 英国の Soil Association およびカナダの CAAQ に対する認証も認可されている 本部 ( マルケ州 ファーノ ) のほか 11 の州にオフィスを構えており 海外ではドミニカ共和国 カザフスタン ルーマニア ブラジル トルコおよびインドに本部を置いて活動している スオーロ エ サルーテは有機生産の検査 認証機関として生まれたが 近年は下記の 6

13 分野でも認証活動を行っている : ユーレップ ギャップ( 欧州小売業組合適正農業規範 ): 野菜 果実部門 減農薬農業と Agriqualita ( トスカーナ州法に基づく減農薬認証 ) GMOフリー [ 注 2] 認証 UNI に基づくトレーサビリティ認証 システムの品質保証 (ISO 9001:2000) 環境管理保証(ISO 14001) 原産地保証 (DOP IGP STG [ 注 森林認証 (PEFC スキーム ) Bio-Habitat マーク ( 農地ではない緑地の管理 経営 ) 3 ]) 2 ICEA (Istituto per la Certificazione Etica ed Ambientale) ICEA は 2000 年に AIAB(2.(2)-1 参照 ) が有機農業促図 2 ICEA のロゴ進や環境問題解決に向けた活動と有機農業認証活動を分離させることを決議したことにより 認証部門を担う機関として AIAB 倫理銀行 (Banca Etica) 消費者協会 (ACU:Associazione Consumatori e Utenti ) エコ建築協会(ANAB:Associazione Nazionale Bioarchitettura) およびデメター (Demeter: バイオダイナミック協会 4 参照 ) により設立された機関である 2002 年に農林政策省から有機農業の認証機関として認可を受けた 国内に約 300 名の専門家を擁しており 1 万 1,600 戸 ( 2008 年 ) の有機農家の検査 認証活動を行っている また欧州全土に 23 の活動拠点 ( 国内 16 国外 7) を持つなど 欧州でも重要な認証機関の一つとなっている IFOAM 認定および SINCERT から UNI CEI EN への適合認可を受けており 米国 NOP 日本の JAS カナダの CAAQ に関する認証も認可されている 国外ではトルコ ルーマニアおよびアルバニアにオフィスを設置しているほか クロアチアでは現地組織と共同で AgriBioCert を設立して認証活動を行っている そのほか 産地保証 (DOP IGP STG) エコ建築の認証(ANAB から委託 ) 個人経営のレストランや学校給食等への自主的認証スキームなども実施している 2 GMO(Genetically Modified Organism: 遺伝子組み換え作物 ) を含まないという認証 3 それぞれ原産地呼称保護 (Denominazione di Origine Protetta) 地理的表示保護 (Indicazione Geografica Protetta) 伝統産品保証 (Specialità Tradizionale Garantita) などと訳される 7

14 3 IMC (Istituto Mediterraneo di Certificazione) IMC は 1995 年に設立され 翌 96 年に認証機関として図 3 IMC のロゴ農林省の認可を受けた 現在 5,500 戸の有機農家の検査 認証を請け負っている また国内だけでなく 特に地中海沿岸諸国 ( エジプト チュニジア レバノン トルコ ) を中心に活動を広げており 有機農業のほかに環境 倫理 品質システムや教育活動の認証も行っている IMC も IFOAM および SINCERT の認可を得ている 国外では米国 NOP JAS および CAAQ に加えて エジプト (SINCERT による認可 ) やチュニジア ( 現地の有機農業全国委員会による認可 ) での有機農業認証活動を展開している このほかに SINCERT のトレーサビリティ認証 Conosci il Tuo Pasto 規則によるレストランの経営品質システムの認証活動を行っている IMC は イタリア有機農業の先駆者的存在であるジーノ ジロロモーニ氏 (Ⅲ-5-(1)- 1 参照 ) の有機 環境に関する活動に深く関わっており IMC は専ら認証機関として活動し コンサルティングや有機農業の普及活動は AMAB が展開するといった関係になっている (2.(2)-2 参照 ) 4 デメター (Demeter) デメター ( イタリア語では デメテル と発音 ) は教図 4 デメターのロゴ育研究家としても有名なドイツのルドルフ シュタイナーが提唱した 自然の力と宇宙の摂理に従った農法 バイオダイナミック の実施 認証機関で 1930 年に設立された バイオダイナミックは 自然が持つ力を最大限に引き出す農法であるため 有機農法が守られていることを前提条件に 独自の基準 ( 例えば 銅の使用は全面的に禁止など ) や種まき 収穫カレンダーを設定して認証を行う 1997 年に設立された国際組織 Demeter International( 本部 : ドイツ ダルムシュタット ) には 78 カ国で活動する認証機関が参加しており イタリアでのバイオダイナミック農法の認証は Demeter Associazione Italia( 本部 : パルマ ) が行っている 別組織としてバイオダイナミック農法の普及 促進を目的とするバイオダイナミック農業協会 (Associazione per l Agricoltura) があり 養成講座を開催している バイオダイナミックの認証を受けるためには 同農業協会の講習を受講し デメターの生産基準 加工基準または養蜂基準を完全かつ継続的に実行していることが条件となっている 8

15 (2) 認証機関以外の有機農業促進機関 1 AIAB (Associazione Italiana per l Agricoltura Biologica) AIAB は 1982 年に消費者運動と生産者団体が結びついて生ま図 5 GaranziaAIAB のロゴれた 有機とは何かに関する全国委員会 (Commissione Nazionale Cos e Biologico) を前身とし 1988 年に AIAB として イタリアの有機農業規則 を発表した 2002 年にICEAに認証活動を分離させてからは 政治 文化的協会として 自主的規則である AIAB 保証 (Garanzia AIAB) [ 注 4] を新たに開発し 認証の対象を養殖 給食 有機生産物販売店に広げている 現在 1 万 4,000 以上の会員を擁している 農林政策省と様々な共同企画を行っているほか 有機製品のファーマーズ マーケット の組織と宣伝にも力を入れており Coldiretti [ 注 5 ] および環境保護組織のレーガンビエンテ と共催しているBiodomenica( 各地で毎年 10 月第 1 日曜開催 ) は多くの協賛を得ている AIAB のサイトでは AIAB の活動や有機生産物に関する情報 Garanzia AIAB の商品を取り扱う店や有機のアグリトゥーリズモの紹介など 有機食品以外の品目の紹介も数多く掲載されている AIAB の主な活動歴は以下のとおり : 1990 年農業専門誌 Bioagricoltura 発行開始地中海沿岸国では初めて IFOAM の世界大会開催エキストラヴァージンオリーブオイルと植物加工食品の有機生産基準を発表 4 AIAB 会員にのみ適用される認証で 通常の有機認証より厳しい条件のクリアが求められるといわれている 検査の実施は AIAB が指定した認証機関に委託されている 5 Coldiretti はイタリアの農業関連組合の一つで ほかに CIA Confagricoltura がある (1)Coldiretti 1944 年にファシスト政権下の農業団体 Confederazione dell Agricoltura から独立した農業部門の労働組合で 最大組織である 現在 56 万 8,000 農家が登録している ( 商工会議所登録の農業従事者数の 52% にあたる ) 小規模農家が多い有機生産者を組織して 学校給食への対応やファーマーズ マーケットの開催など 他の組織と協力して様々な活動を展開している 1973 年には Terranostra というアグリトゥーリズモの協会を組織している (2)CIA (Confederazione Italiana Agricoltori) 1977 年結成 1992 年に現在の組織名に改称した 農業従事者の組織率は約 28% 有機農業の促進や在来種および生物の多様性の保護に力を入れている アグリトゥーリズモ関連では Turismo Verde という協会を組織している (3)Confagricoltura 会員はかつての大地主や大規模農業経営者が多いとされている 全農業従事者の約 20% だが 会員の農地所有率は全農地の約 38.5% で 農業 林業関連の国内総売上げの 45% を占めるといわれる 有機農業促進やファーマーズ マーケット等には積極的ではないが イタリアで最初のアグリトゥーリズモの組織 Agriturist を設立しており アグリトゥーリズモの法制化を促進する活動を展開している 9

16 1992 年理事会規則第 2092/91 号による有機生産物認証機関として農林省の認可を受ける植物 茸類の改正有機生産規則 畜産と養蜂に関する規則等を発表 1993 年牛乳と乳製品の有機規則を発表 1995 年 IFOAM の認可を受ける 1998 年 UNI CEI EN に基づき SINCERT から認可を受ける ( イタリア初 ) DOP 認証に関して認可される 1999 年 自然に優しいアグリトゥーリズモ の規則 Centrocot( 綿布と衣類のためのセンター ) と共同で有機繊維の規則を発表 2000 年有機生産農家と消費者の交流と直売の場として Biodomenica を全国で開催 2001 年検査 認証のための機関 (ICEA) を独立 ( 本部 : ボローニャ 16 州に拠点 ) AIAB としてはローマを本部に 13 州に拠点を置く 2002 年農林政策省から ICEA への認証活動の移行を認められる 2 AMAB (Associazione Mediterranea Agricoltura Biologica) AMAB( 地中海有機農業協会 ) は 1996 年にアルチェ ネーロ協同組合 (Ⅲ-5-(1) 参照 ) の活動拠点の一つであるモンテベッロを本部として設立された 1970 年代半ばにアルチェ ネーロが発足して以降 各地で有機農業が盛んになり 地中海地域で共有されている農業文化を軸とした有機農業者同士の交流が求められるようになったのがきっかけとされている 現在イタリアの全 20 州にオフィスを構え 季刊紙 MEDITERRANEO Dossier の発行 消費者に対する化学的合成物や GMO を使用しない食品の品質保証などの活動を行っている 3 FederBio (Federazione Italiana di Agricoltura Biologica) Federbio は IFOAM の規則に従い 有機およびバイオダイナミック農業による食品を質的かつ量的に改善 拡大することを目的として 1992 年に複数の有機農業やバイオダイナミック関連の組織により設立された 有機農業の発展のためには イタリア国内の有機農業 バイオダイナミック農業関連の組織や環境保全団体等が協力し 意見交換と新技術の交流を進めていく必要性があるという認識によっている 内部規則の整備や加盟団体による有機規則の厳守を指導するとともに 実験 研究の促進 有機生産物に対する消費者理解を深める活動を展開している 現在は AIAB 認証機関や環境保護団体など 32 組織が加盟している 10

17 (3) 認証基準 1)EU EU の認証基準は 1991 年発効の EEC 規則第 2092/91 号 同規則を補完する形で 1999 年に導入された畜産に関する規定第 1804/99 号およびその改正規則に基づいている しかし 条項の廃止 変更および追加など改正規則の数は約 70 にのぼり 規則自体が煩雑で理解が難しいこと 表現が曖昧で多様な解釈ができる条項がある等の批判が以前からあったため これら規則および補完条項は 2008 年をもって廃止され 2009 年 1 月から新しい規則が適用されることになっている ( 理事会規則第 834/07 号 ) ただし 新規則は基本的にこれまでの規則を踏襲したものであり 現在のところ 使用が許される物質や畜産の条件のリスト等に変更はない 主な変更要件は以下の通り : 新たに有機ワイン ( 有機のぶどうを原材料としたワインの規定はあった ) および有機による養殖 海藻 酵母の規定が可能になる ( 加盟国ごとの規則整備または私的機関の規定を適用 ) 地域ごとの条件の違いや発展段階の差異に鑑み 規則の適用に柔軟性を持たせる 遺伝子組み換え作物は絶対的に禁止されるが 予測できない理由で混入した場合 は それが全体の 0.9% までであれば有機製品と表示できる [ 注 6 有機でない加工品の一部に有機製品が使用されている場合 それを表示できる 95% 以上の有機製品を材料として加工された製品のみ有機と表示することができる 私的認証機関による EU 基準以上の厳しい独自基準の適用を認める 製品の産地 ( 最終加工地 ) を表示する EU の有機認証ロゴ ( 現在変更を検討中 新ロゴは 2010 年から義務化 ) 表示を義務化する 各国または私的機関のロゴを同時に表示することは可能 ] 上記変更点を除けば大きな変更点はないため 以下 スオーロ エ サルーテによる解 説資料を参考に 旧規則 (EEC 規則第 2092/91 号 ) の概要を簡単にみていく 年 1 月から施行される新規則によって明記された パーセンテージは 慣行農業で認められる遺伝子組み換え作物の混入割合と同じ 0.9% 以下で 厳しく批判する団体もある 11

18 < 第 1 部 > 基本的規則第 1-3 章 ( 適用分野 ) 本規則は 有機食品として販売される第一次農産物およびその加工品に適用される第 4 章 ( 定義 ) 規則の中で使用される言葉の定義 ( 有機 に関する定義を除く) 第 5 章 ( ラベル ) 有機の表示や宣伝に関する規定次章 生産規則 を満たす生産物または 95% 以上が 生産規定 を満たす材料で作られた 製品のみ 有機 と表示できる [ 注 7] 第 6-7 章 ( 生産規則 ) 有機生産物と表示できるための条件 ( 詳細は第 2 部付則に規定 ) 第 8-9 章 ( 検査システム ) 届け出義務 ( 生産者 加工業者 倉庫での貯蔵業者および第三国からの輸入業者は当局に届け出なければならない ) 加盟国は 規則を実施 管理監督するための機関を設ける義務を負う第 10 章 ( 検査基準への適合マークの表示 ) 第 2 部付則 Ⅴで 有機農作物 を意味する国別単語とマークのモデルを表示第 10 章その 2( 適用の全体的対策 ) 他の EU 加盟国由来の商品に表示規則違反があった場合の処置および違反防止のための対策義務第 11 章 ( 第三国からの輸入 ) 第三国からの有機製品輸入に関する規則第 12 章 (EU 内の自由流通 ) 動物の飼育に関して加盟国はより厳しい規定を設けることができるが 流通を規制してはならない第 章 ( 行政規定と適用 ) 本規則の決定 変更等に関する規定 年 1 月から義務化 それ以前は 70% 以上であれば有機製品と認められていた 12

19 < 第 2 部 > 付則 I 農場での有機生産規則 A. 植物と植物製品 転換期は 種まきまたは放牧する前の少なくとも 2 年 永年作物は収穫前の少なくとも 3 年とする 転換期間は 既に有機農業を実施していた土地 環境保護政策等に関連した農業を行っていた土地または検査機関の調査結果として本規則に適合する条件を備えていれば 短縮することができる 検査機関は当局の同意を得て 土地の使用状況によっては本規則に定められた転換期間を延長することができる 種子や苗も有機生産されたものであること 慣行栽培の農場とは明確に区分されること 転換中に収穫した作物またはその加工品は有機製品として流通させてはならない 土地の肥沃さは 長期の輪作計画に適合したマメ科等の栽培および有機畜産由来の堆肥により維持 向上させること 植物または微生物をコンポストに活用する場合 GMO を使用してはならない 病虫害に対しては 適切な品種選定および輪作計画 機械による耕作 害虫の天敵保護などの対策を立てること 自然 林または農地の中で育つ食用植物とその一部の収穫は 以下の条件を満たせば有機生産の方法と考えられる : - 収穫から 3 年前にさかのぼって 付則 Ⅱに示したもの以外の製品を使用していない土地 - 収穫が自然の生物生息の均衡や収穫地の中の景観を損なわないこと 茸類生産の基層として使用できるのは 有機畜産由来の動物の堆肥と排泄物 有機農業起源の製品 科学処理されていない泥炭 伐採後化学物質で処理されていない木材および付則 ⅡA に記されたミネラルのみとする B. 牛 ( その他ウシ科の動物含む ) 豚 羊 ヤギ 馬 家禽類およびその製品 土地と動物との関係は 使用農業表面積と飼育頭数の関係 植物栽培面積との関係から算定されなければならない 乾燥飼料の少なくとも 35% は自給によるものでなければならない ただし災害によって被害を被った場合はこの割合を減ずることができる ( 州政府が決定 ) ( 絶滅危惧種等の ) 特別に認められた場合を除き 動物は放牧されなければならない 13

20 動物の飼料の栽培地は本規則に沿った転換期を守る 放牧地 畜舎に隣接する土地は転換期 1 年とすることができ その土地で数年にわたり本規則の規定以外の製品が使用されていない場合は検査機関の承認を得て 6 ヶ月に短縮できる 動物 放牧地および飼料栽培地を同時に有機転換する場合は転換期を 2 年に減じる 動物は有機飼料で飼育され 季節移動中の草食動物を除いて飼料の 50% 以上は動物が属する農園で栽培されたものを与える ( 不可能な場合は他の有機農家の協力を得ることも可能 ) ほ乳動物は自然の乳で育てる ( 最低授乳期管 : 牛 馬は 3 ヶ月 羊とヤギは 45 日 豚は 40 日 ) 動物に与える飼料は GMO または GMO に由来するものであってはならない 動物に与える薬は薬草を中心とし どうしても必要な場合のみ抗生物質の使用が認められる ( 予防のための抗生物質使用は不可 ) ホルモン剤や成長剤は繁殖検査その他認められた目的以外に使用してはならない ( 認められた目的で使用する場合は当局または検査機関に詳細を届ける ) 生殖は原則として自然な方法とするが人工授精も認められる ( 胚の移植等 人工的繁殖は認められない ) 去勢は伝統的な生産物の品質維持のため 本規則に沿った条件で認められるが 動物が性的に成熟した後は認められない 動物の排泄物は 使用農地 1 年あたり 170 kg N/ha を超えてはならない ( 超える場合は動物の数を減らす ) ほ乳動物の厩舎は動物の動きを十分に保証する広さであり 自然光 風通し 敷きわら等の動物福祉を保証するものであること 家禽類は放し飼いにされ 特に認められた場合以外は籠に閉じ込めて飼うことはできない C. 養蜂と養蜂の製品 同じ養蜂家が 慣行養蜂と有機養蜂を並行して行わないこと 有機への転換期間は最低 1 年とし この期間に蜂の巣内の蝋は有機の蝋と交換する ( その後の交換は 3 年を越えない間隔で行う ) 蜂箱設置場所から半径 3km 以内は有機農業が行われている場所または野生の植物で形成された汚染の無い場所であること 住宅密集地 高速道路 工業地帯 ゴミ処分 焼却場など汚染源と考えられる場所から 14

21 十分距離を置くこと 養蜂での薬の使用は薬草またはホメオパシーが望ましい ( 薬品を使用した場合は商品を有機商品として流通させる前に詳細を検査機関に通知する ) 女王蜂の羽は切ってはならない 蜂箱の移動は該当期間と定めた期日内に検査機関に通知する 巣箱内へのプラスチックまたは塗料の使用を禁止する ( 蜂箱の外側の保護には無害の塗料を使用するなど 蜂箱は基本的に環境や蜂蜜汚染に原因となる恐れが無い材料で作る ) 付則 Ⅱ( 図表等は省略 ) A. 肥料と土地改良 使用が認められる肥料の成分と条件 ( 全ての成分に関して検査機関の許可を得る ) B. 寄生虫駆除剤 使用が認められる駆除剤の成分と条件 罠や自動供給装置で使用が認められる成分と条件 他有機農業で伝統的に使用される成分と条件 C. 飼料の原料 植物由来の飼料 動物由来の飼料 鉱物由来の飼料 D. 食品添加物 動物の飼料に使われる成分等 食品に添加してよい成分 動物の飼料に使用してよい成分 サイロ貯蔵用飼料製造の補助的成分 E. 畜舎や設備の清掃及び消毒のために認められている製品 付則 Ⅲ 第 1 部 8 章および 9 章に規定された検査規則における予防策と最低限必要な検査 本規則に違反した場合は生産は中止され 文書で消費者にそれを知らせる 作業責任者はいかなる変更点も漏らさず検査当局または検査組織に報告する 検査当局または検査機関は少なくとも1 年に1 回全作業員に対し全面的検査を実施する 製品が他の場所に輸送される場合 製品の破損やすり替えがないよう梱包し 荷台を閉じ 定められた書類を添付する 受取り側は届いた製品を添付書類と付き合わせてチェッ 15

22 クする 倉庫での保管に関しては他の製品との混同または有機ではない製品との接触を避ける 最初の検査において 植物および植物製品は収穫地と製品の保管場所を 加工品に関しては加工場所と梱包場所を明記する 毎年製造計画を当局または検査機関に提出する 最初の検査において 動物および動物製品は畜舎 放牧地 畜舎に隣接する解放スペース等の位置を明記する 加工場や倉庫がある場合はその場所を 排泄物収集所についても明記する 第三国からの銅 食物およびその加工品 飼料 飼料の材料等の輸入業者は本規則の規定が要求する書類を整え 輸入したものは当局または検査機関の検査を受ける 付則 Ⅳ 生産者 加工業者 倉庫保管業者 輸入業者による提出書類の記入項目について 付則 Ⅴ ラベルの表示 ( 国別 ) とロゴに関する規定 付則 Ⅵ A. 添加剤を含む食品添加物の食品項目別リスト 香料 水 塩 微生物 鉱物製栄養物 ビタミン アミノ酸 窒素化合物 製品のスタンプ用着色剤についての規定 B. 有機農産物を材料とする加工品への使用が認められる補助材料 C. 第 5 章の有機表示が可能な加工品について ( 有機でない 5% 以下の材料に関する規定 ) 図 6 イタリアのロゴ 付則 Ⅶ 170kg 相当の動物を年間 1ha あたりに飼育できる最大頭数 付則 Ⅷ 畜舎と放飼場 ( 放牧地を除く ) の動物の種類と体重別最低面積 2) イタリアイタリアの有機生産規則は EEC 規則第 2092/91 号および第 1804/99 号に従い 各州が州法で定めることになっている 国の有機生産物に関する法律は 第 2092/91 号の規定により制定された有機認証システムに関する法令第 220/95 号と EEC 規則第 1804/99 号に 16

23 基づき発効された農林政策省令第 91436/2000 号である 各州はこれらの法律に従って認証制度の基準を設けるが 有機生産管理上の規則は基本的に EEC 規則に則ったものでなければならない しかし 規則の厳密度に関しては 各州が法律上で具体的な数値等を定めているわけではないことから 州によって差があるといわれている ( 例 : 有機農地への転換期間 永年作物への銅の使用規制に対する例外など [ 注 8]) トスカーナ州の例トスカーナ州は 1999 年の EEC 規則第 1804/99 号に先立つ 1995 年に 畜産に関する規定を州法 54 に規定するなど 維持可能な農業に対する取り組みが活発なことで知られている EEC 規則第 2092/91 号に基づいて 1994 年 4 月に制定された州法第 31 号では 消費者の健康を守るための有機農法の促進とともに EEC 規則では言及されていないバイオダイナミック農法の促進も謳っている また州法の第 7 章では 州政府内に設置された内部委員会のひとつである ARSIA ( 農林業発展と刷新のための州委員会 ) を通じて 州内の登録有機生産者の 10% 以上について 州の基準に適合しているかについて毎年検査を実施することを定めている さらに EU レベルでは標準化されていない減農薬農業 (Agricoltura Integrata または ecocompatibile) の基準を州法 (1999 年第 25 号 ) で定め 独自のロゴマークを採用している 図 7 Agriqualita のロゴ 8 理事会規則第 2092/91 号の追加規則により 単年作物に対する銅の使用量は 2005 年 12 月 31 日までは 8kg/ha 2006 年 1 月 1 日からは 6kg/ha であった それに対して ぶどうのような永年作物の使用量は 2002 年 3 月から 2006 年 12 月 31 日までは 38kg/ha/ 年未満 2007 年 1 月 1 日以降に関しては 36kg/ha/ 年 (2007 年 ) 34kg/ha/ 年 (2008 年 ) 32/kg/ha 年 (2009 年 ) 30kg/ha/ 年 (2010 年以降 ) 未満ただし 2007 年 ~2010 年の 4 年間の使用量に関しては 特別は事情がある場合は 4 年間の合計使用量を超えない範囲で 各加盟国が例外を定めることができる ( 例 :2009 年に病虫害が原因で使用を 35kg/ha/ 年使用した場合 2010 年は 27kg/ha/ 年未満とする ) なお 銅の使用を全面的に禁止しているのはバイオダイナミック協会のみ 17

24 EU には減農薬農法に関する認証基準はないため 州法で保護政策が取られたとしても慣行農業による生産物と同じ取り扱いになるのが一般的だが このロゴマークは EU 域内で効力を有する ( ただし使用にあたってはトスカーナ州が承認した認証機関の検査に合格する必要がある ) トスカーナ州が EU に提出した 2007 年の農業企画書によると 同州の有機農業に対する助成金と減農薬農法に対する助成金は表 2 の通りである 表 2 トスカーナ州の有機 減農薬農業に対する助成金 ( 単位 : ユーロ / 年 /ha) 作付け品目 有機農業導入年維持年 減農薬農法 ぶどう オリーブ 果樹および観賞用植物 穀類 とうもろこし オイル加工用作物 食用豆類 飼料 加工用トマト 野菜及び薬用植物 ( 出所 )2007 年トスカーナ州農業企画書をもとに作成 (4) 認証のプロセス 認証機関により異なるが スオーロ エ サルーテへのインタビューによると 同団体に よる有機認証のプロセスは以下のとおり : 1. 有機生産開始を希望する農家から認証機関 ( スオーロ エ サルーテ ) と州に関係書類を提出 2. 認証機関と生産者の間で立入検査の日を決定 3. 認証機関の検査員は土壌や水質等を検査し 生産者とともに改善案を検討ただし 以下の場合は状況を調査のうえ緩衝地帯を設ける 近くに交通量の多い高速道路や国道がある 近くに工場がある 慣行農業の農地と隣接している等 4. 認証担当者が検査員の報告を点検し 認証のための改善事項等を記した書類を農家に送付 18

25 5. 農家は野菜類は 2 年 果樹等は 3 年の転換期間に改善項目を実施 ( その間認証機関は毎年検査と助言を実施する ) 6. 農家は転換期を経て条件が整った段階で有機認証を受ける ( はじめて 有機製品 として流通することが可能となる ) 7. 有機農家は有機生産物の売上量 加工品製造のために有機生産物を購入した場合はその購入品目と量を州および認証機関に毎年報告する 8. 認証後も有機農家は毎年検査を受ける 3. 政策 [ 注 9] (1)EU イタリアを含む EU 加盟国の農業政策は EU 共通農業政策 (CAP:Comon Agriculture Policy イタリア語では PAC:Politica Agricola Comune) を基本に展開される 1957 年に締結されたローマ条約に基づき翌年に設立された欧州経済共同体 (EEC) において 農産物共通市場の設立とそのための CAP 導入等が決定され CAP が順次導入された その時点での CAP の目的は以下の通りであった : 農業生産物の生産性増強 農業生産者の収入改善 生産物の安定化 供給の安定保証 良識のある消費者価格の保証 第三国からの製品に対する保護主義 その後 緑の革命 による農産物の生産過剰や財政負担の増大 農薬や殺虫剤 化学肥料等の多投与による土壌および水質汚染の問題が拡大したことから 1982 年以降は生産調整の強化をはじめ各種改革が実施されてきた (1985 年の農業環境政策の制定 1988 年の環境支払いの開始 1991 年の硝酸対窒素指令の採択など ) 一方 難航を続けていたガット ウルグアイ ラウンド交渉は 1992 年の CAP 改革により 交渉の決着をはかった その結果 CAP の目的は 次のように変化した : EU 内の大規模農家と農業生産物輸出業者の位置の保全 9 EU およびイタリアの農政に関しては オーガニックなイタリア農村見聞録 ( 家の光協会出版 蔦谷栄一著 ) を参考 19

26 生産量を需要レベルに下げる 経済的に困難な農業生産者に対する援助 農業生産者が農村にとどまるように援助する 農村地区の自然の発展と環境保護 この改革により 農業生産物に対する政府の買い取り価格を引き下げると同時に その減少分を補填する直接支払いが導入されることになった 直接支払いは GAP (Good Agriculture Practice : 適正農業規範 ) を支払い条件とする単一支払い ( 価格引き下げ保証金 条件不利対策保証金 ) と GAP を上回る水準の取り組みに対して支払われる環境支払いとに分けられる 有機農業に対する助成金は この環境支払いの対象として位置づけられる さらに 1997 年に委員会が CAP に提案した アジェンダ 2000 は 1999 年にまとめられたが 以下の 5 点を目標として定めている : 1 農産物価格の更なる引き下げによる国際競争力の向上 2 食品の安全性 品質の保証 3 農業社会維持のための安定的所得と適正生活水準の確保 4 環境保全 動物福祉 5 環境目標の取り込み さらに 2003 年にも CAP の改革が行われた これは 基本的には直接支払いの大部分を各作物の生産要素と切り離して段階的に削減しながら 削減部分を農村開発政策に振り向けることを意図したものであった このような CAP の動きの中で EU の有機農業基準として 1991 年に農産物の有機生産と有機生産物及び有機食品の表示規則が定められた ( 理事会規則第 2092/91 号 ) 畜産については同規則を補う形で 1999 年に理事会規則第 1804/99 号が定められた 続いて 2004 年 6 月に 有機農業および有機食品のための欧州行動計画 が承認された これは有機農業と食品に関する現状を分析した上で問題点を洗い出し 今まで規定が無かった部分あるいは曖昧だった部分を明確にしていくこと 情報収集や研究を効果的に利用して有機製品の発展を目指すこと さらにそのために公的に支援することを規定している (2) イタリア イタリアの有機農業に関する法令は法令第 220/95 号であるが これは有機農産物の検査 と認証に関するものであり それ以外の規則に関しては 各州がそれぞれの実情に応じ 20

27 理事会規則第 2092/91 号を中心とした有機産物の規則に従って定めることになっている そのため 有機農家が受け取る直接払いに関しても 同じ条件で生産したとしても 州によって金額が異なってくる 各州は毎年 有機と減農薬を含む農業政策に関する計画を EU に提出し その計画に従った予算を国を通さずに EU から直接受け取り そのうち所定の助成金を有機農業者 ( または減農薬農業者 ) に支払う EU は助成金の上限額の基準 ( 単年性作物 :600 ユ ロ /ha 永年性作物 :900 ユ ロ /ha) を定めるのみであり 有機生産者 ( または減農薬生産者 ) の受け取り額は州の政策によって異なる 一方 農林政策省の主な役割は対外関係業務と各州間の調整にあり 有機農業にかかわる各種組織と共同して 有機農業発展のためのプログラムを組んでいる 同省は EU 理事会が作成した 有機農業および有機食品のための欧州行動計画 (2004 年 ) に基づいて 次のようなイタリア国内における行動計画を立案し 2005~2007 年における実行予算 ( 一部 2008 年分も含む ) を計上した この行動プログラムは戦略的に 4 つの軸に分けられる : 1) 世界市場への進出 イタリアの教育機関や有機農業 食品関連団体の世界的に権威あるネットワークへの参加を支援し 有機分野におけるイタリアの重要性を世界的に発展させる 国際シンポジウムやイベントへの参加を通じて 世界市場に向けたイタリア製品のプロモーション活動を進める 有機認証の取得を簡易化して 有機農家のサポートにつなげる 2) 生産 販売の組織化 国産有機の種に関する計画 : - 在来作物の種を使用する農家の生産活動を保証する新規則の準備 - 種の保存 種の原産地の特定化等の改善プログラムに対する財政的支援 有機の畜産 土の管理と栽培の保護に関する研究プロジェクト 有機生産にかかわる部門間の調整 販売促進の組織化のためのプロジェクト 3) 国内需要の拡大と政府 PR 政府の支援による宣伝 販売キャンペーン 有機による メイド イン イタリー 製品を識別するためのロゴ制定 有機生産関係者が直接プロモーションを行うイベント ( 有機の広場(Le piazze del bio) ) 開催 21

28 IFOAM 世界有機農業会議の開催 (2008 年 6 月 16~20 日 於モデナ ) 4) 公的システム 事業の強化と改善 行政機関による支援を総合的に実行する 規則を正確に適用するための管理体制の改善および GMO 汚染を避けるためのシステム保証に焦点を置く 有機農業に関するデータ運営の改善など これらのプログラムは 22 の細かい行動計画に分かれ AIAB や Coldiretti などと協力して進められており 一部は現在進行中である 情報収集に関しては 農林政策省内の有機農業情報システム (Sinab :Sistema d Informazione Nazionale sull Agricoltura Biologica) などが中心的に実施し 農業 食品部門の市場調査は農業食品市場サービス振興会 (ISMEA:Istituto di Servizi per il Mercato Agricolo Alimentare) が主体的に行っている 2009 年に施行となる予定の新しい理事会規則第 834/2007 号に対応する国内法 ( 州法 ) は 2008 年 11 月現在 準備中である 22

29 Ⅱ. 有機農産物の生産状況 1. イタリア有機農業の特徴 (1) イタリア有機農業の歴史 [ 注 10 ] 欧州における有機農業の歴史は ドイツ 英国およびフランス主導で展開されたといえる イタリア国内での組織的な動きは 1960 年代に入ってようやくみられるようになり イーヴォ トッティを始めとする先駆者たちやスオーロ エ サルーテ協会の結成などに代表される しかし 行政レベルでの動きは 1970 年代までは有機農業に敵対的でさえあった 多くの農業従事者は 当時の欧州共同体 (EC) や政府指導のもとで 田畑に農薬や化学肥料を過剰に投与し 動物にはホルモン剤を与え 環境汚染の問題は無視されて 生産物の質よりも量を競う風潮の中にあり 農薬や化学肥料は農業従事者を過酷な労働から解放すると信じられていた 1980 年代に入り 過剰投与による土地の疲弊や水質汚染が問題視されるようになってからも 有機農業を試みる少数派の農業従事者たちは奇異の眼で見られることが多かったという 1991 年の有機農業と有機製品に関する EEC 規則は 有機農業推進派が社会的に認知され イタリア有機農業に大きな前進をもたらした画期的な出来事だったといえる 1970 ~80 年代から有機農業を推進していた団体や個人の活動は 法的根拠と助成金を得て 大きく飛躍することになった (2) 世界の有機農業の中のイタリア今やイタリアが世界で最も重要な有機生産国のひとつに成長したことは 有機農地面積の比較 ( 表 3) および有機農家数 ( 表 4) からも容易に理解できる 世界の有機農地面積に占める割合では 4 位にあるが 上位 3 国の国土面積の大きさを考慮すると 日本のおよそ 5 分の 4 程度の広さにあたるイタリアの存在意義は大きい 有機農家数では世界で 3 位である 10 イタリア有機農業の魂は叫ぶ ( 家の光協会出版 ジーノ ジロロモーニ著 ) を参考 23

30 表 3 世界の有機農地面積上位 20 カ国 (2006 年 ) ( 単位 :ha %) 順位 国名 有機農地面積 全体に占める割合 1 オーストラリア 12,126, 中国 3,466, アルゼンチン 2,800, イタリア 954, 米国 889, ブラジル 887, ドイツ 767, ウルグアイ 759, スペイン 733, 英国 690, チリ 639, フランス 534, カナダ 488, ボリビア 364, オーストリア 344, メキシコ 295, チェコ 260, ペルー ギリシャ 249, ウクライナ 241, 世界合計 31,502, ( 出所 ) ミラノ商工会議所ウェブサイト 表 4 世界の有機農家数上位 20 カ国 (2006 年 ) ( 単位 : 戸 %) 順位 国名 有機農家数 全体に占める割合 1 メキシコ 120, インドネシア 45, イタリア 36, フィリピン 34, ウガンダ 33, タンザニア 30, ケニア 30, 韓国 28, ペルー 23, オーストリア 19, ドイツ 16, スペイン 16, ブラジル 14, トルコ 12, モロッコ 12, フランス 11, ギリシャ 8, 米国 8, ボリビア 6, スイス 6, 世界合計 622, ( 出所 ) ミラノ商工会議所ウェブサイト 24

31 一方 上記とデータの出典および年度は異なるが EU 諸国の有機農業に関する資料によると イタリアの有機農地面積は EU 内でも群を抜いているが ( 表 5) 国内の農地面積全体に占める有機農地面積の割合では オーストリアの 14.16% に続く 2 位の 8.40% となっている ( なお EU 以外の欧州諸国を含めた場合 1 位リヒテンシュタイン 27% 2 位オーストリア 3 位スイス 11.5%) 国内の全農業従事者数に占める有機農業従事者の割合( 表 6) では 8 位の 2.59% となっているが オーストリアの有機農地面積がイタリアの約 3 分の 1 であり 有機農業従事者数もイタリアの半分以下であることを考慮すると 有機農業が盛んな欧州の中でもイタリアの存在は際立っているといえる 表 5 EU 諸国の有機農地面積および国内農地面積に占める有機の割合 (2005 年 ) ( 単位 :ha %) 順位 国名 有機農地面積 国内全農地面積に占める割合 1 オーストリア 360, イタリア 1,067, エストニア 59, フィンランド 147, ポルトガル 233, スウェーデン 200, チェコ 254, デンマーク 145, ( 出所 )ISMEA Il mercato dei Prodotti biologici:tendenze generali e nelle principali filiere 表 6 EU 加盟国の有機農家数と全農家数に対する割合 (2005 年 ) ( 単位 : 戸 %) 順位 国名 有機農家数 国内全農家数に占める割合 1 オーストリア 20, フィンランド 4, デンマーク 2, ドイツ 17, スウェーデン 2, エストニア 1, ルクセンブルグ イタリア 44, ( 出所 )ISMEA Il mercato dei Prodotti biologici:tendenze generali e nelle principali filiere 大陸別の有機農地面積シェア ( 図 8) を見ると オセアニア 39% 欧州 23% 南米 19% アジア 9% 北米 7% アフリカ 3% となっており 欧州は比較的面積の小さい国が多いが 全体的に有機農業が盛んなことがわかる 25

32 図 8 大陸別有機農地面積の割合 (2005 年 ) ( 出所 )Sinab EU における品目別の有機生産状況 (2006 年 作付面積ベース ) は表 7 から表 12 の通りである このほかイタリアは じゃがいもではドイツ (6,500ha 36.1%) オーストリア(2,162 ha 12.0%) 英国(2,050 ha 11.4%) に続く 4 位 (1,203 ha 6.7%) 薬草 香草ではスペイン (5,767 ha 50.1%) フランス(2,017 ha 17.5%) に続く 3 位 (1,689 ha 14.7%) となっている 表 7 小麦の有機生産 ( 上位 10 カ国 ) ( 単位 :ha %) 順位 国名 作付面積 割合 1 イタリア 135, ドイツ 47, フランス 34, 英国 21, デンマーク 13, ハンガリー 12, フィンランド 9, ギリシャ 6, スロバキア 3, チェコ 3, EU 合計 290,

33 表 8 穀類の有機生産 ( 上位 10 カ国 ) ( 単位 :ha %) 順位 国名 作付面積 割合 1 イタリア 191, ドイツ 174, フランス 89, オーストリア 64, スウェーデン 59, フィンランド 53, デンマーク 50, 英国 11, ポルトガル 36, ハンガリー 25, EU 合計 855, 表 9 野菜の有機生産 ( 上位 10 カ国 ) ( 単位 :ha %) 順位 国名 作付面積 割合 1 イタリア 13, ドイツ 8, フランス 7, 英国 5, イランダ 4, スペイン 3, ハンガリー 1, オーストリア 1, デンマーク ポーランド EU 合計 51, 表 10 ぶどうの有機生産 ( 上位 10 カ国 ) ( 単位 :ha %) 順位 国名 作付面積 割合 1 イタリア 31, フランス 16, スペイン 14, ギリシャ 3, ドイツ 2, オーストリア 1, ポルトガル ハンガリー 英国 キプロス EU 合計 71,

34 表 11 果物 堅果の有機生産 ( 上位 10 カ国 ) ( 単位 :ha %) 順位 国名 作付面積 割合 1 スペイン 42, イタリア 38, ドイツ 15, フランス 8, ポルトガル 6, ハンガリー 1, オーストリア 1, ギリシャ 1, 英国 1, ラトビア 1, EU 合計 123, 表 12 オリーブの有機生産 ( 単位 :ha %) 順位 国名 作付面積 割合 1 スペイン 90, イタリア 88, ギリシャ 25, ポルトガル 19, キプロス スロベニア EU 合計 224, ( 出所 ) ミラノ商工会議所ウェブサイト 28

35 2. イタリアの有機生産の概要 (1) 有機農地面積 有機農家数と規模の推移 有機農業に関する EU の理事会規則が採択される以前の 1990~2007 年までのイタリアに おける有機農地面積および有機生産者数 ( 有機農業 有機製品加工業および有機製品輸入 業の合計 ) の推移は下図の通り 図 9 有機農地面積と有機生産者数 ( 加工業 輸入業を含む ) の推移 (1990~2007 年 ) ( 出所 )Sinab Il bio in Italia : numeri e statistiche (2008 年 6 月 ) 農地面積と生産者数 ( 農業 加工 輸入業を含む ) はともに 2001 年まで急激な上昇を続けた後 2004 年まで下降し 2005 年に再び上昇に転じている これは シチリアやサルデーニャ等の島部に手厚く給付されていた助成金が打ち切られたことが原因で大きく減少し その後 2005 年から助成金が復活したこと 有機食品の市場が定着して需要が伸びたことに起因すると考えられる 2007 年は有機農地面積 農業従事者数ともに微増している 平均有機農地面積は 2004 年まで上昇を続け 2005 年は減少したが 2006 年から再び上 昇に転じており 有機農家規模の緩やかな拡大が見込まれる 29

36 図 10 平均所有農地面積 ( 単位 :ha) ( 出所 )Sinab 有機生産者のうち 有機農業従事者 ( 有機加工兼業を含む ) の農家数の推移は 有機農 地面積 有機農業従事者全体の動きと同じ変化をたどっている 図 11 有機農業従事者 ( 加工兼業含む ) の推移 ( 単位 : 戸 ) ( 出所 )Sinab 一方 有機食品加工業者と有機食品輸入業者 ( 食品加工 有機農業との兼業を含む ) は 助成金の対象ではないことから 緩やかに減少した年もあったが おおむね増加傾向にあ る 30

37 図 12 有機食品加工業者の推移 ( 単位 : 社 ) ( 出所 )Sinab 図 13 有機食品輸入業者 ( 加工 農業兼業含む ) の推移 ( 単位 : 社 ) ( 出所 )Sinab 31

38 小計 372,459 7, 中部(2) 州 地域ごとの有機生産状況 下表は全農家数に占める有機生産者 ( 有機製品加工業者 輸入業者を含む ) の占める割合を州別に示したものである これを北部 南部 中部に分けてみると 中部イタリアが平均 3.51% で最も高い 一方 全有機農業従事者の 53.6% にあたる 2 万 6,710 戸が南部 ( シチリア サルデーニャを含む ) にあるが これは南イタリアに農業従事者が圧倒的に多いためである 表 14 地域別農業従事者と有機生産者の割合 (2005 年末時点 ) ( 単位 : 戸 / 社 %) 州 県 農家数有機生産者数有機農家 (A) (B) の割合 (B/A) ヴァッレ ダオスタ 4, ピエモンテ 76,495 2, ロンバルディア 57,420 1, トレント / ボルツァーノ自治県 43, ヴェネト 143,024 1, フリウリ ヴェネツィア G. 23, リグーリア 23, 北部エミーリア ロマーニャ 81,476 4, トスカーナ 81,839 2, ウンブリア 39,346 1, マルケ 53,318 2, ラツィオ 107,281 2, アブルッツォ 60,910 1, モリーゼ 25, 小計 449,204 15, 南部プーリア 249,329 6, カンパーニア 157,007 1, バジリカータ 59,920 4, カラブリア 122,849 4, シチリア 249,030 8, サルデーニャ 68,730 1, 小計 906,865 26, 合計 2,550,191 49, ( 注 )A: 農地 1ha 以上所有または 2,066 ユーロ以上の生産活動を行った農家 (2005 年 ) B: 有機農家および有機転換中の生産者 ( 加工 輸入を含む )( 2005 年 ) データ出所の違いにより表 6 とは有機農家数の合計が異なる ( 出所 )A: イタリア国家統計局 (ISTAT) B:Sinab の統計をもとに作成 32

39 州 県有機農家加工業者輸入業者その他計北部小計 5,755 1, ,404 中部有機生産者の内訳を見ると 有機農家の過半数が南部にある一方で 有機加工業者は北部のロンバルディア州やヴェネト州 中部のエミリア ロマーニャ州などに多く 有機食品の輸入業者はほとんどが北 中部に集中している傾向がみられる これは 南部は第一次産業が中心で 北 中部に製造業が多いイタリアの産業集積の特徴を反映したものといえる 表 15 地域別有機生産者の内訳 (2005 年 ) ( 単位 : 戸 / 社 ) ヴァッレ ダオスタ ピエモンテ 2, ,726 ロンバルディア ,339 トレント / ボルツァーノ自治県 ヴェネト 1, ,551 フリウリ ヴェネツィア G リグーリア エミーリア ロマーニャ 3, ,050 トスカーナ 2, ,841 ウンブリア 1, ,482 マルケ 2, ,762 ラツィオ 2, ,818 アブルッツォ 1, ,499 モリーゼ 小計 13,725 1, ,745 南部プーリア 5, ,109 カンパーニア 1, ,433 バジリカータ 4, ,937 カラブリア 3, ,178 シチリア 7, ,451 サルデーニャ 1, ,602 小計 25,250 1, ,710 合計 44,733 4, ,859 ( 出所 )Sinab の統計をもとに作成 33

40 州 県 2000 年 2002 年 2004 年 2006 年 2007 年北部小計 5,541 6,893 5,381 5,331 5,525 中部小計 11,148 13,430 12,887 13,067 13,432 南部地域別の有機生産者数 ( 加工業兼業を含む ) の推移では 近年大きく伸びたのは北部のトレント / ボルツァーノ自治県と南部のバジリカータ州だけであり 北部のヴァッレ ダオスタ自治州 中部のウンブリア州およびマルケ州が堅調に伸びていることを除けば 他の州は横ばい または減少気味となっている 表 16 地域別有機生産者 ( 加工兼業を含む ) の推移 ( 単位 : 戸 / 社 ) ヴァッレ ダオスタ ピエモンテ 2,763 3,236 1,912 2,087 1,910 ロンバルディア 927 1, トレント / ボルツァーノ自治県 ,086 ヴェネト 977 1,326 1, ,038 フリウリ ヴェネツィア G リグーリア エミーリア ロマーニャ 4,165 4,356 3,377 3,053 3,062 トスカーナ 1,395 2,226 2,323 2,249 2,179 ウンブリア 764 1,266 1,301 1,377 1,384 マルケ 1,641 1,777 2,054 2,490 2,654 ラツィオ 2,170 2,397 2,543 2,436 2,372 アブルッツォ ,247 1,157 モリーゼ プーリア 6,495 5,502 3,065 5,211 4,610 カンパーニア 1,661 1,824 1,095 1,277 1,247 バジリカータ 414 1,566 1,985 4,817 4,611 カラブリア 8,299 6,206 4,078 6,566 6,814 シチリア 9,325 9,410 6,388 7,512 7,055 サルデーニャ 8,237 6,570 1,754 1,334 1,930 小計 34,431 31,078 18,365 26,717 26,267 合計 54,004 51,401 36,633 45,114 45,224 ( 出所 )Sinab の統計をもとに作成 34

41 3. 国内品目別生産状況 (1) 個別品目 栽培品目は 圧倒的に畜産に関連する粗飼料と牧草地が多く 単年性作物では 穀類が多い Sinab の 2007 年の統計によると 穀類の有機生産面積 ( 転換中を含む : 以下同様 ) が最も多いのはバジリカータ州の約 4 万 7,000ha 果物( 柑橘類 オリーブを含むが葡萄を除く ) はカラブリア州の約 4 万 8,000 ha ぶどうの有機生産はヴェネト州の約 7,800 ha 野菜の有機生産はシチリアの 1 万 800 ha となっている 表 17 品目別有機農地面積 ( 転換中含む ) ( 単位 :ha) 2005 年 2006 年 2007 年 品目 うち うち うち 計 転換中 計 転換中 計 転換中 穀類 ( 米を含む ) 258,848 98, ,092 87, ,430 50,848 豆類 4,344 1,310 8,422 2,215 5, 根菜類 2, , , 加工用作物 23,106 6,548 23,362 4,431 25,210 7,332 野菜 メロン イチゴ 15,825 2,738 39,696 6,564 39,803 5,121 粗飼料 288,927 62, ,441 67, ,610 52,676 その他単年性植物 6,639 2,732 9,410 3,111 2, 永年牧草地 ( 放牧地と牧草地 ) 227,610 72, ,252 76, ,438 53,875 果実 ( 柑橘類 ぶどう オリーブを除く ) 33,934 11,218 45,672 13,765 40,221 10,766 柑橘類 18,044 5,993 19,549 6,365 22,062 6,530 ぶどう 33,885 11,466 37,693 11,818 36,684 9,974 オリーブ 106,938 42, ,233 46, ,992 37,655 その他永年性作物 11,840 3,679 15,387 3,762 15,206 3,338 休耕地 ( 輪作にしない土地 ) 21,222 9,242 14,630 5,835 10,882 2,881 輪作に使用する休耕地 13,670 6,299 27,006 10,756 20,702 4,238 合計 1,067, ,910 1,148, ,813 1,150, ,000 ( 出所 )Sinab 35

42 なお畜産に関しては 農林政策省など公的機関によるデータ整備が不十分であるため 詳しい 情報の入手が困難である ここでは 唯一明確になっている動物の種類別頭数を示す 表 18 有機飼育による動物の頭数 種類 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 牛 164, , , , , ,156 羊 608, , , , , ,980 ヤギ 59, ,211 56,815 86,537 90,591 93,876 豚 19,917 20,513 26,508 31,338 29,736 26,898 家禽類 939,396 1,287,131 2,152, ,537 1,571,310 1,339,415 馬 ,397 7,026 8,325 うさぎ ,293 2, 蜂 ( 蜂箱の数 ) 67,353 76,607 67,713 72,241 85, ,812 その他の動物 ,271 1,834 1,926 ( 出所 )Sinab 4. 輸入状況 有機生産物の輸入統計は 2005 年までは輸入業者からの申請に基づく農林政策省の許可ベースの数値しか存在しないために 実際の輸入量とは異なるなど 十分な整備状況とはいえない 2006 年以降は輸入業者からの月別報告に基づく実績値に変更されたが a) 第三国由来の製品であっても EU 諸国を通して輸入された場合 報告義務がないために農林政策省で数値を把握できず数値が統計に反映されない b)2008 年 4 月に採決された EEC 規則第 345/2008 号により アルゼンチン オーストラリア コスタリカ インド イスラエル スイスおよびニュージーランドからの輸入品の認可は 輸出国側の所定機関が行うことになり EU 側政府への報告義務を負わないためにその数値は反映されなくなった c) 国別の輸入データは発表されないなどの問題点がある このような事情から 実際の輸入量とは差があるが 農林政策省による許可ベースでみると 2006 年の有機生産物 ( 加工品含む ) の輸入量は合計 26 万 268 トンで 2005 年の 20 万 2,648 トンに比べて 28.4% 伸びている 36

43 (1) 大陸別輸入の推移 2005~2006 年の大陸別の輸入 ( 許可ベース ) シェアは下図のとおり 図 14 大陸別輸入割合 ( 認可ベース ) ( 出所 )Sinab の統計をもとに作成 なお Sinab の資料には割合しか記載がないため 前述の輸入量合計をもとに各大陸の 2005 年と 2006 年の輸入量を算出してみると それぞれ EU 以外の欧州諸国 (2 万 2,290 トン 11 万 1,395 トン ) 北 中米(4 万 2,556 トン 3 万 9,561 トン ) 南米(5 万 4,715 トン 5 万 1,533 トン ) アフリカ(2 万 8,371 トン 9,890 トン ) アジア(5 万 4,715 トン 4 万 8,410 トン ) となる 37

44 (2) 個別品目品目別輸入 ( 認可ベース ) でみると カカオや加工用作物や穀類 さとうきびなどが多い 図 15 主要品目別輸入量 ( 認可ベース ) ( 単位 : トン ) ( 出所 )ISMEA Il mercato dei prodotti biologici : tendenze generali e nelle principali filiere 参考までに 2006 年の主要品目別輸入を実績ベースでみると 合計が約 3 万 1,000 トン のみであり 認可ベースの 26 万 268 トンとの間に大きな開きがあることがわかる 表 19 主要品目別かつ大陸別の輸入量 ( 実績ベース ) ( 単位 : トン ) EU 以外の欧州 アジア アフリカ 南米 中米 北米 計 樹木 低木 バナナ , ,016 カカオ ,869-1,869 コーヒー 穀類 加工用生産物 12, ,359 茸類 豆類 ,133 2,605 油 ,122 野菜 - - 2, ,646 米 - 2, ,043 種 茶 砂糖 ,268 1,340-3,741 合計 14,186 3,015 3,787 4,898 4,042 1,188 31,116 ( 出所 )ISMEA Il mercato dei prodotti biologici : tendenze generali e nelle principali filiere 38

45 Ⅲ. 有機農産物の販売状況 1. 流通構造イタリアにおける有機生産物の流通構造は複雑で 1 つにまとめることはできない ここでは 農業食品市場サービス振興会 (ISMEA) による 2007 年の調査結果を中心として 主要品目別に説明していく (1) 有機生産物の流通経路 ( 生産者 卸売業者 加工業者 小売業等 ) 図 16 から図 22 は 品目別 ( 米 パスタ オリーブオイル 野菜 果物 ワイン 肉および乳製品 チーズ ) に流通経路を図示したものである 図中のパーセンテージは 収集サンプルのうち その経路に流通する割合を示すもので 矢印が折り返している箇所は 原料を自ら使用して製造を行っていることを意味する また 協同 とは 製品の PR 販路開拓を目的とした組合 ( コンソーシアム ) または協同組合 ( コーペラティブ ) 等を通した流通を意味する ただし これらは ISMEA がインタビュー調査により収集した複数の流通経路のサンプルを一般的化したものであり 必ずしもイタリアの流通経路を全てカバーしたものではないことを付け加える 図 16 有機米の流通経路 生産者 70 % 精米所 20 % 30 % 10 % 10 % 10 % 40 % 10 % その他の加工業者 卸売業者 スーパーマーケット等 ホテルバールレストラン等 専門小売店 消費者 このほか 米の生産から精米 包装 輸出まで一貫して手がける有機米生産者もいる ( 例 : Aquerello ピエモンテ州ヴェルチェッリ県 ) 39

46 図 17 有機パスタの流通経路 3.6 % 生産者 ( 有機小麦 ) 7.9 % 3.6 % 18.7 % 21.7 % 42.7 % 1.8 % 協同 精粉所 硬質小麦の卸売業者 パスタ製造所 5 % パスタ卸売業者 40 % 15 % 40 % 専門小売店 スーパーマーケット等 ホテルバールレストラン等 消費者 海外 図 18 有機オリーブオイルの流通経路 生産者 ( 有機オリーブ ) 協同 加工業者 卸売業者 スーパーマーケット等 一般食料品店 専門小売店 ホテルバールレストラン等 消費者 海外 40

47 図 19 有機野菜 果物 ( 加工品を含む ) の流通経路 生産者 輸入業者 協同 加工業者 卸売業者 スーパーマーケット等 専門小売店 ホテルバールレストラン等 消費者 海外 図 20 有機ぶどうワインの流通経路 生産 / 加工業者 ( 有機ぶどう ) 協同 加工業者 卸売業者 スーパーマーケット等 専門小売店 ホテルバールレストラン等 消費者 海外 このほか 卸売業者を通さずに海外の大規模店舗に直接輸出する生産者 製造業者が増 加している ぶどう作りから醸造 販売まで一貫して手がける小規模有機農家も増えて いる (Ⅲ 5 7 マリオ トレッリとそのグループを参照 ) 41

48 図 21 有機肉およびその加工品の流通経路 生産者 輸入業者 協同 加工業者 肥育業者 卸売業者 スーパーマーケット等 ホテルバールレストラン等 専門小売店 消費者 図 22 有機乳製品 チーズの流通経路 生産者 輸入業者 協同 加工業者 卸売業者 肥育業者 スーパーマーケット等 専門小売店 ( 出所 )ISMEA 調査をもとに作成 消費者 海外 42

49 2. 国内小売市場の状況 (1) 市場規模推移 2000 年代初めまでのイタリアの有機食品市場は 有機生産の伸びに従って消費も順調に増加していた 有機食品の消費は 2004 年から 2005 年にかけてわずかに落ち込んだが ( 前年比 1.3 % 減 ) 2006 年に再び上昇に転じ ( 同 7.5% 増 ) 2007 年も順調に増加した ( 同 10.2% 増 ) 2008 年の中間報告でも大きな伸びが予想されている 2005 年は個人消費全体が落ち込んだ年であることから 一般の食品より高価格な有機食品の売上げが低迷したと考えられている 2008 年の個人消費はさらに厳しい状況であり 食品も例外ではない状況のなか 有機食品の消費は伸びが見込まれている これは 消費者が量を減らしても質の良いものを望み 健康志向の高まりや食品の安全性を求める傾向が定着しつつある表れであり 有機食品はすでにニッチ産業の域を脱しつつあると捉えることができる 2007 年には原産地呼称の DOC( 統制原産地名称 )DOCG( 統制保証原産地名称 ) のワイン DOP や IGP の食品が伸び悩んでいるのに対して 有機食品が伸びていることもこれを裏付ける 図 23 部門別消費額の伸び率 ( 対前年比 ) ( 出所 )ISMEA/ACNielsen のデータをもとに作成 43

50 (2) 品目別の有機食品消費動向以下は 2005~2007 年における有機食品への支出額と消費量の伸び率を品目別に表したものである (2007 年は金額のみ ) 2005 年は消費が落ち込でいるが これはワインを含むアルコール飲料の減少によるところが大きい ダイエット食品は減少が続いており 全体的に不振である 表 20 品目別の有機食品消費伸び率 ( 対前年比 ) 品目 2005 年 2006 年 2007 年金額量金額量金額 生鮮野菜 果物と加工品 11.6% 11.7% 11.4% 12.0% 25.2% 米 パスタ 0.6% 6.6% 14.1% 13.5% 13.0% パン パンの代替品 11.7% 2.3% 57.0% 73.1% 3.1% オイル 0.9% 0.9% 37.7% 22.7% 4.4% 牛乳 乳製品 7.2% 6.9% 9.9% 27.8% 9.2% ビスケット 菓子 スナック 8.9% 4.0% 1.9% 0.3% 3.4% アルコール飲料 37.7% 40.3% 3.0% 0.4% 25.6% アルコールを含まない飲料 4.2% 3.7% 1.4% 3.6% 19.1% 卵 0.9% 0.8% 4.6% 4.2% 1.6% 調味料 21.2% 20.7% 9.6% 15.5% 30.2% ダイエット食品 28.2% 18.5% 7.9% 6.3% 12.3% 乳幼児用食品 1.7% 6.5% 0.5% 6.6% 36.4% 砂糖 コーヒ 茶 42.1% 36.3% 27.5% 31.9% 4.8% ジェラート 冷凍食品 14.4% 18.1% 10.0% 17.8% 13.7% 蜂蜜 7.6% 4.5% 10.0% 11.0% 4.8% サラミ 肉加工品 5.0% 13.8% 85.7% 90.4% 21.7% その他有機食品 2.4% 23.3% 1.2% 30.3% 5.7% 合計 1.3% 4.3% 9.2% 12.8% 10.2% ( 注 ) 有機専門店における消費を除く ( 出所 )ISMEA/ACNielsen (3) 販売チャネル別 1) 卸売業者有機生産物の流通において 卸売業者は重要な要素であり 特に専門店やレストランなど家庭消費以外の分野で果たす役割は大きい しかしながら これまで卸売業者に関する詳しい情報はほとんどなかった ここでは 2007 年に ISMEA が 10 軒の卸売業者を対象に実施した調査結果を紹介する 44

51 1 仕入れ先有機生産物の卸売業者の仕入れ先では 農家 (32%) および組合 協同組合 (28%) で全体の 6 割を占めており そのほか輸入業者経由 (16%) などがある 仕入れ先に関する問題点としては 品質が一定でない こと 常時対応できる体制が整っていない 納品が規則的でない ことなどを挙げている 図 24 卸売業者の有機生産物仕入れ先 ( 出所 )ISMEA 2 卸先 有機生産物の卸先は 家庭向け市場 (48.3%) が約半数を占めている 表 21 卸先の内訳 家庭消費向け市場 48.3% 家庭消費以外の市場 37.0% うち レストラン バール ワイン店等 10.9% 学校給食 団体用給食 26.0% 海外 14.7% 計 100.0% ( 出所 )ISMEA 45

52 2) スーパーマーケット 同じく ISMEA が 70 店のスーパーを対象に行った調査をみていく 1 仕入れ先スーパーマーケットの仕入れ先は 50% が有機専門の生産 加工業者で 33% が有機専門の卸売業者 残り 17% が一般の食品も扱う加工業者という内訳になっている 取引先はほぼ国内の業者のみで 平均で 10 社 / 団体となっている 商品に関しては 83% が問題無しと回答しているが 残りの 17% は解決すべき問題として 常時対応できる体制が整っていない 季節によって納品に差がある 等を挙げている これは スーパーマーケットが常に商品を揃えていることや高い品質基準を求めていることが原因と推測される 実際に サンプル店舗の 3 分の 2 は生産過程および生産物に対して独自の検査を実施している 2007 年は生鮮野菜 果物とその加工品の消費が増えており なかでもすぐ食卓にのせられるように洗浄やカットがなされたものや健康に良いと考えられている商品 ( フルーツジュース等 ) が増えている 輸入品は全体の 1.7% にとどまる 2 販売状況多くのスーパーマーケットにおいて 有機食品は総売上の中で 2 次的な役割を果たしているに過ぎない 対象の 70 店舗のうち 有機食品の売り上げが全体の 20% を超えると回答しているのは 4% のみで 17% の店舗が 6%~20% 79% の店舗が 5% 以下またはごくわずかと回答している 調査対象店舗における品目別の売り上げ ( 複数回答 ) 上位は セモリナ粉のパスタ (25.7%) レタス (24.3%) バナナ (20%) ビスケット (15.7%) トマト (14.3%) オレンジ (12.9%) 牛乳 (11.4%) の順となっている 3) 有機食品専門店 調査対象となった食品専門店は 60 店舗で 平均従業員は 3 名で個人経営が多い 1 仕入れ先有機専門および一般を合わせた卸業者からの仕入れが 6 割を占めるが ( 図 25) 生鮮野菜 果物に関しては農家から仕入れる場合が多い 輸入品の割合は全体の 13.6% で スーパーマーケット (1.7%) に比べて高い ドイツか 46

53 らの輸入が 54% を占め フランスとオランダがそれぞれ約 10% で 日本やスペインなどか らの輸入もある 調査対象 60 店の平均的な仕入れ先業者数は 24 である 図 25 有機食品専門店の仕入れ先 ( 出所 )ISMEA 2 販売状況有機食品専門店の売上げで高い割合を占めるのは セモリナ粉のパスタとビスケット ( 各 15%) 焼きたてのパン(8%) 米(7%) 人参(7%) などである 全ての有機専門店で扱っている訳ではないが 一般的にスーパーマーケットでは扱わない焼きたてのパン 豆腐 グルテンを含まない商品 食品以外のエコ商品なども売れている 2006 年の売上げに関して 調査対象店舗の 48.3% が 上昇した 30.0% は 変化無し 21.7% が 減少した と答えている 平均して 有機専門店の売上げもスーパーマーケットと同様に上昇していると考えられる 4) 農家直売 2008 年 9 月に開催された有機食品見本市 SANA ( ボローニャ ) で 有機生産に関する民間データ バンクの Bio Bank が発表した最新の資料によると 現在の厳しい経済状況にあっても 消費者の有機食品への指向は高まっており 節約も兼ねて農家の直売を利用するケースが急増しているという 47

54 また 農家の直売店と直売店を持つアグリトゥーリズモ (Ⅳ 章参照 ) の数を合計すると 2003~2008 年の間では 実に 90% の伸びを見せている 表 22 有機食品直売店の推移 ( 単位 : 店 ) 年 農家直売 有機アグリトゥーリズモ直売 合計 , , , , , ( 注 ) 915 1,013 1,928 ( 注 ) 推計値 ( 出所 )Bio Bank 5) 宅配イタリアにおける宅配システムの歴史は浅く 毎週など定期的かつその地域の有機または減農薬の商品を中心とした幅広い品目を家庭に配達することは 日本の宅配システムを学んだカッシーナ コルナーレ (Ⅲ 5 3 参照 ) が 2003 年に始めたのが最初の例と考えられている 農家や有機アグリトゥーリズモの直売が伸びを見せるにつれて 組合 協同組合やその下部組織としての有限会社 または大手スーパーマーケットなどが宅配便を行っている スーパーマーケットによる宅配は 店舗の商品を消費者がインターネットを通して注文するため 有機や減農薬製品を中心とする宅配とはやや異なる 宅配は比較的新しい動きであり 具体的な統計はまだ無いが 今後も増加すると考えられる 6) インターネット販売ここ数年急激に伸びている販売形態だが 組合 協同組合や宅配業者だけでなく 直売農家もインターネットで顧客数をのばしている事例が多い スーパーマーケットの宅配便もほとんどがインターネットに頼っている また 先述の AIAB や Bio Bank をはじめ 多くの有機生産関係組織のウェブサイトで有機生産者や有機生産物マーケット 有機アグリトゥーリズモが検索できるようになっている 今後も実店舗の展開など従来の販売形態に加えて インターネット販売を行う個人や組織の増加が見込まれている 48

55 7) ファーマーズ マーケットイタリアでは どの町にも毎週決まった日 決まった場所で青空市が立ち賑わっているが この定期的な青空市で有機食品が差別化されて販売されることはなかった AIAB は 2002 年から多くの町で Biodomenica という有機食品の直売マーケットを組織し始め 2008 年には開催都市は 60 を越えたという この催しは原則的に年 1 回秋に行われるが 都市によっては月に 1 回程度開かれるところもある このほか 2008 年には Coldiretti を中心とするファーマーズ マーケット チッタスロー協会 (Ⅳ 章参照 ) とスローフード協会が協同で組織している メルカーティ デッラ テッラ (Mercati della Terra: 毎週開かれる青空マーケットにその町の近くで生産を行う農家の参加を促す活動 ) なども活発になっている これらは有機食品に限定しているわけではないが 地元の生産者による 高品質 の食品の直売を目指しており 定期開催化していく傾向にある 8) 有機学校給食表 23 は 有機の学校給食を一部または全て導入したコムーネ ( 市町村等の地方自治体 ) の公立保育所 幼稚園 小学校および私立各種学校の食堂数と給食数 ( 人数分 ) の合計である 有機学校給食を取り入れる施設は 家庭用有機食品消費が減少した 2005 年も伸び続け 2008 年の予想値は前年比 16% 増で 2003~2008 年にかけては 41% 増加している 給食数の伸びは この 5 年間で同 25% となっている 表 23 有機学校給食の推移 年 有機学校食堂数 有機給食数 / 日 , , , , , ( 注 ) ,000 ( 注 ) 推計値 ( 出所 )Bio Bank 49

56 北部部給食用の食材供給では 有機卸売業者が多くを占めている 卸売業者の卸先内訳 ( 表 21) にあるように 学校給食向けは売上げの 26% を占めており 重要な販売先の一つとなっている また コムーネとの契約上 まとまった量の供給が要求されるため 農家が単独で対応することは不可能に近い そのため 複数の有機農家が組合等を組織することで 学校給食に生産物を納入する動きもある このような取り組みは Coldiretti などの組織的な支援もあり 今後増加することが予想される 学校給食への取り組みは州によって大きな違いがあり 導入が最も盛んなエミリア ロマーニャ州は 州法によって 2 歳までの保育園児の給食は 100% 有機にすると規定している (4) 地域別有機生産物消費チャネル表 24 は有機学校給食 有機マーケット 有機アグリトゥーリズモ 有機専門店および有機レストランの数を州および地域別にまとめたものである この資料と有機の生産状況 (Ⅱ -2.) を概観すれば 主に南部を中心に生産され 北 中部で消費されるという関係性が読み取れる 表 24 地域別有機生産物消費チャネル (2005 年 ) 州 県 有機学校給食 有機マーケット 有機アグリトゥーリズモ 有機専門店 有機レストラン ヴァッレ ダオスタ ピエモンテ ロンバルディア トレント / ボルツァーノ自治県 ヴェネト フリウリ ヴェネツィア G リグーリア 中エミーリア ロマーニャ トスカーナ ウンブリア 小計 マルケ ラツィオ アブルッツォ モリーゼ 小計

57 プーリア カンパーニア バジリカータ 部カラブリア シチリア サルデーニャ 小計 合計 , ( 出所 ) ミラノ商工会議所資料から作成 (5) 有機製品の価格 1) 小売価格の変化 2006 年の有機食品の小売価格は 前年比で平均 1.9% 増加している 品目によって差があ り オイル (10.5% 増 ) 調味料(10.2% 増 ) およびアルコール飲料 (8.4% 増 ) の値上がり が目立つ一方 牛乳 乳製品 (2.2% 減 ) や乳幼児用食品 (4.5% 減 ) サラミ 肉加工品 (5.0% 減 ) は値下がりしている 表 25 有機製品の小売価格伸び率 (2006 年 ) 品目 価格伸び率 ( 前年比 ) 生鮮野菜 果物と加工品 1.6% 米 パスタ 2.8% パン パンの代替品 4.6% オイル 10.5% 牛乳 乳製品 2.2% ビスケット 菓子 スナック 3.6% アルコール飲料 8.4% アルコールを含まない飲料 2.9% 卵 0.4% 調味料 10.2% ダイエット食品 1.0% 乳幼児用食品 4.5% 砂糖 コーヒ 茶 3.2% ジェラート 冷凍食品 0.7% 蜂蜜 0.8% サラミ 肉加工品 5.0% その他有機食品 0.8% 平均 1.9% ( 注 ) 有機専門店における消費を除く ( 出所 )ISMEA/ACNielsen

58 2) 有機製品と一般製品の価格差 2005~2006 年における有機生産物と一般食品の小売価格における差 ( 一般食品の価格を 1 とした場合の有機生産物価格との差を % で表示 ) は表 26 のとおり 品目により差があるが 原材料から製品になるまでに多くの過程を経るビスケット 菓子 スナック類や調味料で価格差が目立ち 乳幼児用食品は一般食品より価格が低めとなっている 有機製品と一般製品の価格差は平均して前年より 1% 広がっている 表 26 有機製品と一般食品の小売価格差 品目 2005 年 2006 年 生鮮野菜 果物と加工品 67.8% 62.2% 米 パスタ 39.1% 33.4% パン パンの代替品 84.6% 98.0% オイル 93.8% 90.6% 牛乳 乳製品 40.9% 40.2% ビスケット 菓子 スナック 85.7% 100.3% アルコール飲料 64.5% 59.2% アルコールを含まない飲料 66.8% 73.6% 卵 92.4% 87.9% 調味料 98.6% 113.8% ダイエット食品 16.7% 16.9% 乳幼児用食品 12.1% 15.1% 砂糖 コーヒ 茶 87.6% 91.3% ジェラート 冷凍食品 28.5% 29.6% 蜂蜜 57.7% 60.3% サラミ 肉加工品 67.4% 79.8% その他有機食品 124.0% 114.0% 合計 64.9% 65.9% ( 注 ) 有機専門店における消費を除く ( 出所 )ISMEA/ACNielsen 52

59 3. 輸出状況 有機生産物の輸入に関しては 監督官庁の許可を得る必要があることから 近年わずかではあるが統計を入手することができるようになったのに対して 輸出に関するイタリアの統計は皆無と言ってよい そのため ここでは参考までに ISMEA が実施したインタビュー調査から 輸出に関する記述を品目別にまとめる ( 輸出量等に関するデータはなし ) 1 パスタ ISMEA の調査対象となった有機パスタの製造業者 卸売業者および輸出業者等 29 社のうち 12 社が海外との取引を行っている 輸出先は EU 域内が中心で フランス (6 社 ) ドイツおよびオランダ ( 各 5 社 ) スペインおよび米国( 各 3 社 ) などが多い このほか日本やスイスにも輸出している 2 焼き菓子 グリッシーニ等穀類の粉を原材料とする製品 調査対象 29 社中 6 社が海外市場に販売している 取引先はフランスおよびドイツが各 3 社で それ以外ではオランダ スペイン スイスおよび米国などがある 3 オイル ( オリーブオイルその他 ) 有機オリーブの栽培農家および卸売業者 20 社に話を聞いたところ このうち 8 社が輸出しており そのうち 4 社は売上げ額の 40% 以上が輸出向けである 輸出先は圧倒的にドイツが多い 4 野菜 果物と加工品 調査対象となった卸売業者 3 社のうち 2 社が海外に取引先を持っており ドイツ 英 国 オーストリアおよびデンマークなどへ販売している 5 チーズ等の乳製品 チーズをはじめとする乳製品の輸出先は主にドイツとオランダである 6 有機ぶどうワイン 有機ワイン製造業者 16 社のうち 海外との取引があると回答したのは 6 社で 取引先 国の内訳は図 26 の通り ( 複数回答 ) 53

60 図 26 有機ぶどうワインの輸出先 ( 出所 )ISMEA 4. 有機食品に対する消費者の傾向 (1) 有機食品消費の流れ レジでのバーコード利用の普及によって スーパーマーケット等における有機製品の販売統計 ( 有機食品専門店を除く ) が可能となった 1998 年以来 2004 年に初めて前年比で消費が減少を記録した 2005 年も減少傾向が続いたが 2006 年には回復し その後は顕著な伸びを見せている スーパーや有機専門店舗の責任者 流通関係者の話によれば ( 消費者が ) スーパーマーケットで有機製品を買う動機は 品揃えが豊富で有機食品以外の商品も選べるため であるという 一方で 有機専門店の客層は 有機食品に対する関心や意識の度合いが高く 専門店自体が哲学を持っている場合が多い このため 有機専門店は消費者 特に日常的な顧客との信頼関係に立脚している場合が多い という このような要因もあって 有機食品全体の消費が減少した 2004~2005 年においても 有機専門店の売上げに大きな影響はなかったとされている 54

61 (2) 有機食品消費者の家族構成別 / 年齢別購入傾向 下表は ISMEA/ACNielsen による 9,000 家族を対象とした調査結果をまとめたものである 2006 年の有機食品の消費を家族構成別にみた場合 2 人家族 ( 前年比 18.9% 増 ) および 3 人家族 ( 同 2.1% 増 ) だけで全体の過半数を占めており それらに続く 4 人家族 ( 同 16.9% 増 ) の消費も伸びている また 家族の中で実際に買い物をする人の年齢別でみると 34 歳以下および 35 歳から 44 歳までが最も多い これらのことから 中心的な購入者層のイメージとして 子供を持たない若い夫婦 または子供が 1 人いて比較的生活に余裕のある家族などが浮かび上がってくる 表 27 家族構成 購入者の年齢別の有機食品購入傾向 ( 単位 :1,000 ユーロ %) 家族構成 購入者の年齢 2005 年 2006 年伸び率 全体に占める割合 単身者 50,564 54, % 17.3% 2 人家族 75,623 89, % 28.8% 3 人家族 79,037 80, % 25.9% 4 人家族 57,763 67, % 21.7% 5 人以上の家族 22,468 19, % 6.3% 34 歳以下 56,602 68, % 21.9% 35 歳から 44 歳まで 77,139 79, % 25.6% 45 歳から 54 歳まで 47,499 57, % 18.4% 55 歳から 64 歳まで 39,512 42, % 13.7% 65 歳以上 64,702 63, % 20.3% 合計 285, , % 100.0% ( 出所 )ISMEA/ACNielsen 調査をもとに作成 5. 生産者団体 個別農家の取り組み (1) 有機生産への取り組み 1 農業協同組合アルチェ ネーロ (Alce Nero Cooperativa) 有機農業の伝導師 とも呼ばれるジーノ ジロロモーニ氏は 1970 年代半ばに 23 歳でマルケ州の中山間地のコムーネであるイゾラ デル ピアーノの村長になると この地の農村文化の価値を認識し 高めるため イタリア中の著名人を招待して有機農業に関す 55

62 る会議を開催したり 有機農業の講座を組織するなど活動を始めた ジロロモーニ氏は 当時既に有機農業を開始し 普及に励んでいた イタリア有機農業の父 と呼ばれるイーヴォ トッティ氏の農園を訪れて指導を受け 有機農業の確かさを体験し その後も同氏と交流を続けながら組織づくりを固めていった このような背景の中で 1977 年 7 月に アルチェ ネーロ協同組合 を発足し 放棄されていた土地を少しずつ手に入れて耕作しながら 有機農業の基準整備を進めていった 廃墟となっていたモンテベッロの修道院を修復して有機農業推進活動の拠点とするとともに アグリトゥーリズモの経営や農村文化を伝えるための博物館の整備 組合員の生産物である有機小麦を原料にした低温乾燥の有機パスタの工場設立などを進めていった 1997 年には地中海有機農業協会 (AMAB:Associazione Mediterranea Agricoltura Biologica) を設立し 機関紙の発行や様々なイベントの開催を通じて 地中海諸国を中心に有機農業促進のための幅広い活動を展開している 現在 イゾラ デル ピアーノ周辺の有機農業率は 70% 以上といわれており モンテベッロの修道院近くには 有機製品を使用したレストランや直売店を併設したアグリトゥーリズモがある 製品は多種にわたる穀類 ( 近年復活させたエジプト起源の古代麦など ) およびその粉を使用したパスタ類のほか 有機栽培のオリーブオイル 豆類 クスクス トマトソースや蜂蜜等がある パスタ工場はエコ建築で建てられており 地元の雇用増加にも一役買っている 1999 年には 後述するコナピと共同でメディテッラビオという流通会社を設立し アルチェ ネーロの名前とロゴを商標として採用したが 2005 年に商標とロゴマークをメディテッラビオ ( 後に組織改編により アルチェ ネーロ & ミエリツィア に社名変更 ) に売却し 同社の経営から手を引いた 新しい商標として 本部のあるモンテベッロの修道院をモチーフにしたロゴを採用した モンテベッロ というブランド名に変更した ( ただし 日本にでは モンテベッロ がすでに商品登録されていたため使用できず ジロロモーニ というブランド名になっている ) しかし メディテッラビオからの撤退などの影響もあって コープをはじめとする大手流通への販路を失い 国内でのシェアを落とした ( 国内では有機専門店を中心に販売 ) そのため 売り上げの 90% 以上が輸出に依存している ( 主な輸出先は EU 諸国のほか 米国 日本やイスラエルなど ) 2 コナピ (CONAPI) 全国養蜂家組合コナピ (Consorzio Nazionale Apicoltori) は 1978 年にモンテレンツォ ( ボローニャ県 ) を拠点として設立された 代表者のルーチョ カヴァッツォ ニ氏はコナ 56

63 ピの設立にあたり 養蜂家同士が協力し合うことで経済的な効率化が図れること 有機による養蜂を守ることが環境保護にもつながるとして イタリア中の養蜂家を説得して回った 1980 年代前半からはフェア トレードの取り組みを開始し 特に中南米で養蜂の技術指導にあたるなど 養蜂家育成で世界的に活動を展開してきた コナピの活動は 養蜂家だけでなく有機農業を目指す多くの農家をも巻き込んでいき 現在では 9 つの組合と農家をあわせて 1,000 以上の会員を擁している ( うち養蜂家は 250) 前述した流通会社の アルチェ ネーロ & ミエリツィア は現在は株式会社となっており 生産者組織として以下の 6 グループが参画している : La Cesenate S.p.A. ( トマトソース フルーツジュースなど ) Conapi Soc. Coop ( 蜂蜜 ジャム ) Finoliva S.p.A. ( エクストラ ヴァージンオイル ) Oryza S.r.l. ( 米 ) Cons. Coop Libera Terra ( パスタ ワイン 穀物 豆類 ) Sin Fronteras Coop( コスタリカのコープ : フェアトレードによるサトウキビ コーヒー 蜂蜜 ココア ジュース等 ) 商標およびロゴは アルチェ ネーロ ミエリツィア リーベラ テッラ の 3 種類がある 日本を含むアジア市場は アルチェ ネーロ & ミエリツィアとフランス資本の有機食品の会社 AYAM SARL のジョイントベンチャーである アルチェ ネーロ アジア ( 本部 : シンガポール ) がカバーしている コナピの商品は 88% が国内市場向けで そのうち 60% がスーパーマーケット等の大型流通店 30% が有機製品専門店や一般の食料品店 5% がホテル レストランなどとなっている 主な輸出先は アジアでは日本 シンガポールおよびマレーシア 欧州では英国 スイス ドイツなどで ロシアや米国にも輸出している フェア トレードの輸入では コスタリカのほかにニカラグア ペルー ブラジル インドが多い また コナピの生産システムは UNI EN ISO 9001 UNI EN ISO および環境管理監査制度 (EMAS) の認証を受けており ミエリツィアの製品はトレーサビリティの認証 UNI を受けている 国内で販売されるミエリツィア製品の瓶には点文字が加えられている 57

64 3 農業協同組合カッシーナ コルナーレ (Cascina Cornale) カッシーナ コルナーレは 1997 年にピエモンテ州の小さな町マリアーノ アルフィエーリに設立された農業協同組合である この地方は 第 2 次大戦後の大都市への急激な人口流出により 家族経営の中小規模農家が残るのみとなり 農村コミュニティーとして存続の危機にさらされていた このような背景から 同町のアントニオ アドリアーノ氏を中心に 農村に残ろう 運動が展開され そこから発展した グルッポ スポンターネオ と呼ばれる集団による農村文化の復活活動を元に カッシーナ コルナーレが設立された 創立メンバーであり グルッポ スポンターネオの中心人物でもあったエレナ ロヴェーラ ラッファエーレ トラヴェルソ夫妻は この地方の農村文化の価値を自覚して保護するだけでなく ますます苦しくなる農家の経済活性化の必要性を強く感じ これが組合設立の契機となった 全ての会員が有機認証を受けているわけではないが 少なくとも減農薬による栽培を行っていることが会員となる条件のひとつになっている そのほか 主な内部規約は以下のとおり : 小規模で 基本的に家族経営であること 自ら生産活動を行っていること 遺伝子組み換えでない作物または動物を手がけていること 有機 バイオダイナミックもしくは減農薬の技術を使用し 人間 動物および環境を尊重した栽培 加工 熟成等を行っていること 活動初期には組合員による生産物の直売所の設置を進め 2000 年からは食事だけで宿泊なしのアグリトゥーリズモも開始した 2003 年には 日本の宅配業者との交流をきっかけとして宅配便を開始し イタリアで最初の有機 減農薬生産物の宅配業者となった そのほか 輸出 ( 米国 英国等 ) 主にクリスマス用などの贈答品を手がけており 順調に販路を広げている 2007 年の売り上げの 66% を宅配便が占めており ( 以下 直売 レストラン 18% 贈答品 11% 輸出 5% ) 2008 年からは契約による販売だけでなくインターネット販売も手がけるようになったことから急速に伸びている ただし 地産地消の原則から 配達区域をマリアーノ アルフィエーリから半径 300 キロ以内に限定している 2008 年 5 月からは 食品だけでなく植物性の石鹸 シャンプーや洗剤なども販売開始している 現在は正規会員の 34 農家とそのほか 30 農家がカッシーナ コルナーレに生産物をおさめている また 値段においても完全な透明性を目指し 消費者価格だけでなく そのうち生産者に支払われる金額まで商品に記載している 58

65 4 リーベラ テッラ (Libera Terra) 1995 年 ルイジ チョッティ神父を中心に マフィアやマフィアに順ずる組織などの社会的腐敗への対抗活動を目的とするグループが形成された 彼らは様々なかたちで反マフィア運動を展開していたが 翌 96 年にマフィア等から財産を押収して社会的に有効利用す [ 注るための法律 ( 法令 1996 年第 109 号 11 ] ) が成立すると 押収された土地を身体的にハンディキャップのある人たちや麻薬 アルコール依存症の治療に励む人などのための農園として運営する活動を始めた また これら農園の生産物および加工品は 高い品質を追求するとともに環境を守るものでなければならないとの理念に基づいて 有機農法を取り入れることとなった リーベラ テッラ ( マフィアから解放された土地 を意味する) は このプロジェクトおよびプロジェクトへの参加を認められた団体で構成される社会的協同組合 (B 型 [ 注 12 ] : 社会的不利益を受けやすい立場の人の社会的教育機関として機能 ) の名称であり 同時に彼らの製品ブランド名にもなっている 現在もマフィアによる放火や脅迫などの被害を受けており 活動は簡単な状況ではないが 様々な組織からの支持も受けながら 経営規模を広げつつある リーベラ テッラに所属する組織はシチリア州が中心だが 最近ではイタリア半島南部のカラブリア州にも広がっている (2008 年 8 月時点 ): シチリア州 プラチド リッツォット(Cooperativa Soc. Placido Rizzotto パレルモ県) ラヴォーロ エ ノン ソーロ(Cooperativa Soc. Lavoro e non solo パレルモ県) ノエ (Cooperativa Soc. Noe パレルモ県) ピオ ラ テッラ (Cooperativa Soc. Pio La Terra パレルモ県) カラブリア州 ヴァッレ デル マッロ (Cooperativa Soc. Valle del Marro レッジョ カラブリア県 ) 11 土地の利用方法は様々だが その土地が所属するコムーネ ( 市町村などの地方時自体 ) が所有することが可能であり コムーネは地域の事情に沿った目的で 直接運用または団体や法人に管理を委託することができる ただし 社会共通の利益を目的とした活動に使用されなければならない 12 社会的協同組合とは 1991 年に成立した 社会的協同組合に関する法律 381 号によるもので その第 1 条で 社会的協同組合は 市民の 人間としての発達及び社会参加についての 地域の普遍的な利益を追求することを目的 とすることとされている 社会的協同組合は A 型と B 型とに分かれ A 型は社会福祉 保健 教育等のサービスの運営を担う協同組合で B 型は社会的不利益を被るものの就労を目的として農業 製造業 商業及びサービス業等の多様な活動を行う協同組合とされている B 型については 社会的不利益を被る労働者の数が報酬を受ける労働者の 30% を下回らないことが条件とされている オーガニックなイタリア農村見聞録 ( 家の光協会出版 蔦谷栄一著 ) 59

66 このほか カーザ デイ ジョーヴァニ (Associazione Casa dei Giovani) は近年リーベラ テッラからは脱退したが マフィアから押収した土地を麻薬 アルコール依存症患者の治療プログラムの一環として 野菜 果物やオリーブオイルなどの有機農園を運営している 生産物は主にヴィータ ビオ (Vita Bio) という組織を通して コープや大規模流通店で販売している 同様にリーベラ テッラには所属していないが シチリアやカラブリア以外でも没収地で有機農業を行う団体が増えており 有機農法を守りながら活動している リーベラ テッラの製品の流通に関しては 発足当時からコープ イタリアとの協力関係があったが 2006 年 5 月にコープ連盟に所属する生協やその他の協同組合 企業等がリーベラ テッラの活動を支援するため リーベラ テッラとの協力 協力作業の発展と合法性のための協会 (Cooperare con Libera Terra Agenzia per lo Sviluppo Cooperativo e la Legalita ) を立ち上げ 流通を中心とした支援活動を行っている 現在 55 団体が参加しており コナピやスローフード協会も名前を連ねている また プラチド リッツォットとラヴォーロ エ ノン ソーロはコナピの会員でもある リーベラ テッラはコナピの組織的な支援を受けているが このほかにも 例えば参加組合の発起人がいわゆるインテリ層で農業経験に乏しい場合が多いことから カッシーナ コルナーレの会員農家が指導に赴くなど 異なる組織間で複雑に絡んだネットワークの支援が広がっている 5 有機の里 ヴァレーゼ リーグレ (Varese Ligure) i) 歴史と背景ヴァレーゼ リーグレは リグーリア州ラ スペツィア県の中山間地にあるコムーネである 表面積は同県 (882k m2 ) のおよそ 15%(136 k m2 ) を占めるが 人口は全体 (22 万 788 人 ) の 1%(2,221 人 ) に過ぎない 1800 年代終盤に 8,000 人を超えていた人口は 第 2 次世界対戦後の海外や国内大都市への激しい人口流出によって 1980 年代には 3,000 人を割るほどまでに減少した ワインやオリーブの生産には適さず 野菜生産には不適な地形であるため 歴史的に畜産が基幹産業となっていた 2030 年頃には消滅するとまでいわれていたが 1990 年代にマウリツィオ カランツァ村長による活性化計画が次々と実行されたことにより 変革が訪れた 最初に村の中心地の整備に着手し 半ば放棄されていた中世起源の住居地や広場を修復した 続いて取りかかったのが 村を 有機の里 にする計画と再生可能エネルギー計画 60

67 であった ヴァレーゼ リーグレは かつては交通の要所であったが 高速道路など交通網の発達に伴い人の往来が減少し 鉄道も通っていないために産業の導入もできなかった しかし 同村長は この 何も無い からこそできることに価値を見いだして それを積極的にアピールすることで成功したのである 高速道路や国道など交通量の多い道路や工場の周辺では 有機農業 が成立しない 人口流出を招いた負の要因は 反対に農業にとっては 有機 の付加価値を与える最高の条件であった これまでの農業も実質的に有機に近かったため 特に変えるべきことはほとんどなく むしろ今までの農業に 価値 を認識することが大切だった しかし 有機認証を受けるためには 検査を受けるだけでなく 多くの書類を整える必要があるが 高齢者が多い農家では この書類作成に対する抵抗が強く カランツァ氏は農家を 1 軒ずつ説得して回ったという こうして 1997 年にヴァレーゼ リーグレは有機農業率 95% を超す文字通り 有機の里 となった 同時に 風力発電 ( 現在 4 基 ) と太陽発電 わずかだが水力発電の設備を整え 住民の需要 200% 以上にのぼる再生可能エネルギー施設と 3 カ所の浄水装置設備を設置した これらの活動により 1999 年には コムーネとして初めて ISO14001 さらに EMAS の認証を受けて 世界的に有名な 持続可能な 村となった 同村には 1700 年代半ばから続いている 3 つ星ホテル アミーチ (Amici) があり ホテルやレストランに必要な電力を太陽発電でまかなっており ホテルとして ISO14001 の認証を受けている ii) 農業にかかわる組織ヴァレーゼ リーグレは 村の農業関係組合の改革にも着手した それまでは大手乳製品企業 パルマラット (Parmalat) に卸すために牛乳を集める機能しかなかった協同組合から 集収した牛乳を自らの工場でチーズに加工し 敷地内に直売所を経営してそこで販売できるようにした 食肉の協同組合についても 牛の食肉解体処理場を整備するとともに 直売店で販売を開始した さらに周辺のコムーネにも活動の輪を広げ それら製品の販路開発のための組合 (Consorzio Valle del Biologico) を組織した これら協同組合のほか 養蜂家 家禽類 豚 ヤギを飼う農家 野菜 果物の栽培農家が参加している なかでもラ サリータ (La Salita) という農家は 絶滅していた黒鶏 (Gigante Nero) を復活させて飼育したり 豚を野生に近い状態で飼っていることで注目されている この組合には属さないが 有機ヨーグルトの製造工場もあり ( 原料は他のコムーネから買っている ) 自社ブランド製品のほか 大手スーパーチェーンのエッセルンガ (Esselunga) 61

68 や有機食品のスーパーマーケットであるナトゥラシ (NaturaSi [ 注 13 ] ) ブランドのヨーグルトも製造している エスプレッソ (Espresso) 誌が 2007 年に行った調査で ヴァレーゼ リーグレで作られているエッセルンガのヨーグルトが イタリアで最もおいしい有機ヨーグルト に選ばれている 組合員の製品の販路は 約 30% がコープを中心とする大型流通店 60% が直売店 残りは食料専門店とわずかだがレストランに卸されている 販売地域はほとんどが同州内のみである 同組合のアレッサンドロ フェッランテ代表は 現在の問題は 家禽類の処理場と 栗粉や豆類の袋詰め工場を直ちに設置することや 人口の少ない村では生産量に限界があり ヨーグルト工場にも自分たちの牛乳を供給できない等である ほぼ地産地消でやっていけるが 有機農業の持つ価値を広く知ってもらうためにも プロモーション活動を続けることが大切である と述べている 以上のような活動により雇用の創出が進み 観光客も増加したことなどにより 村を離れていた若者が戻って来る現象が起きている この村は長寿の村としても知られているが 人口は現在も緩やかに減少が続いているため これら若者の回帰によって歯止めがかかることが期待されている ヴァレーゼ リーグレは 中山間地の活性化の成功例として有名であるが 直ちに裕福な村になったというわけではない 村長のマルコーネ氏や組合のフェッランテ代表は 他に自分の仕事を持ってはいるが これら活性化に向けた活動に関しては無給で取り組んでいる 6 テヌータ ヴァンヌーロ (Tenuta Vannulo) テヌータ ヴァンヌーロは 水牛のモッツァレッラチーズと遺跡で有名なパエストゥム ( カンパーニア州サレルノ県 ) で 飼料の栽培を含めた水牛の飼育から有機のモッツァレッラチーズの製造 販売までを一貫して行っている 循環型の農業を完成させている 1988 年 アントニオ パルミエーリ氏が祖父から受け継いだ 90ha の農園にチーズ工房を併設し その後転換期を経て 96 年にはイタリアで最初の有機モッツァレッラ工房となった 水牛の数は平均 ( 処分等により時期により頭数が異なる )400 頭で そのうち成牛は 240 頭である 牛乳の量が限られているので普段はモッツァレッラとリコッタチーズのみを作るが 量に余裕がある場合には 薫製チーズのプローヴォラなども作る 近年では 加糖せずに水牛の乳と果物だけで作るヨーグルトが評判を呼んでいる ヴァンヌーロの製品は 農園に設置された直売店だけで販売されており 他の店で手に 13 北イタリアを中心にチェーン展開している 62

69 入れることができないため 買い物客や視察グループが頻繁に車で訪れるという 併設さ れたバール ( 南欧での軽食喫茶店の名称 ) では 水牛のミルクのカップチーノやジェラー トが販売されている 7 マリオ トレッリ (Az. Agricola Mario Torelli) ぶどう栽培からワイン製造まで一貫して行う農事会社のマリオ トレッリは ピエモンテ州アスティ県のブッビオにある ブッビオは 人口 898 人の小さなコムーネで なだらかな丘にワイン用のぶどう園が続いている この周辺は 特にモスカート ( マスカット種 ) で作るスプマンテ ( イタリア産の発泡性ワイン ) が有名で DOCG に指定されている マリオ トレッリ農園は マリオとジャンフランコ トレッリ親子による家族経営の小規模農園で わずか 7ha のぶどう畑である ジャンフランコ氏の高校時代の教師が有機農業支持者で その影響を受けたことや 自分の子供が自由に出入りして果物を食べることができる環境を作りたいと望んだことから EU の有機認証制度が開始する前の 1987 年に有機農業を始め 91 年には有機認証を受けている 在来種のモスカート ブラケット ドルチェット バルベーラを有機で栽培しており そのうちモスカートが主な栽培品種である 同農園のスプマンテは国際ワイン見本市で金賞を含め何度も受賞するなど 高い評価を受けている 販売に関しては直売が中心だが ピエモンテ州とトスカーナ州に合わせて 11 ある農家で トゥリミッリイ(Trimillii) という有機ワイン農家の会社を立ち上げ 共同で販売活動を行っている マリオ トレッリのワインは約 3 割が国内市場向けで 残りはスイス フランス オランダ 米国さらには日本にも輸出している そのほか アグリトゥーリズモも営んでいる 8 チーズ製造工房サンタ リータ (Caseificio Sociale S. Rita) サンタ リータは エミリア ロマーニャ州のモデナからアペニン山脈の奥深くに入り込んだ中山間地にあるコムーネ セッラマッツォ ニの小さな集落で畜産を営む 7 軒の家族経営の農家が 1964 年に作ったチーズ製造の協同組合である 標高 600 から 800mの位置にあり 総面積 800ha の土地で 400 頭以上の乳牛を有機農法により飼育している 1994 年に全ての農家が有機農法への転換を決め 96 年からは有機のチーズ生産を開始した 主な製品はパルミジャーノ レッジャーノで そのほかバターやリコッタチーズも作っている チーズ工房はエコ建築によるもので UNI EN ISO9002 の認証を受けている サンタ リータは有機農法を一歩進めて ホメオパシー ( 同種療法 ) を用いる獣医の協力を得て動物福祉を進めている 主な飼料となる大麦などは自らの土地で栽培し 5 キロほど 63

70 離れた有機飼料専門の工場で加工する その他の飼料は 直接管理のもとで栽培されたものを購入することにより 遺伝子組み換え作物が混入しないよう配慮している また 1999 年以降 サンタ リータのパルミジャーノ レッジャーノは 有機チーズ部門で様々な世界レベルのコンクールで受賞している 有機認証に関しては欧州以外にも米国と日本の認証も受けており ( ただし輸出には至っていない ) バイオダイナミック協会への入会や GaranziaAIAB の認証まで取得するなど質へのこだわりを見せている 製品の 60% は北欧を中心に輸出されている (2) あえて有機認証を受けない事例イタリアでは 化学的物質を一切使わずに生産するものの 有機認証を受けていないために慣行生産物として流通するものも多い ここでは あえて有機認証を受けない選択をした例を紹介する 1 マリオ ビアンコ (Azienda Apistica Mario Bianco) 曾祖父の代から蜂蜜の研究家であったマリオ ビアンコ氏は 化学的物質を一切使用せず 汚染のない場所を選んで高品質な蜂蜜作りに成功していたが 書類一式で有機か有機でないかの価値が決めめられることを嫌い 認証を取得しなかった 現在は故人となったマリオ氏のあとを長男のアンドレア氏が引き継ぎ これまでどおりの方法で品質の向上に努めている 彼らの製品はスローフード協会にも評価されており 食品見本市の サローネ デル グスト (Ⅳ.1.( 2) 参照 ) の会期中に 自然環境に対する負担を極力抑えて高品質な食品を生産する農家に与えられる マエストゥリ デル グスト (Maestri del Gusto) 賞を 2006 年と 2008 年の 2 回連続で受賞した 商品は蜂蜜のほか 蜂蜜を使ったチョコレートやグラッパ 石けんやシャンプー等がある マリオ ビアンコの蜂蜜は 北欧を中心に 米国や日本にも輸出されている 2 カッシーナ サヴォイアルダ (Azienda Agricola Cascina Savoiarda) カッシーナ サヴォイアルダは ワインで有名なロエロ地方 ( ピエモンテ州クネオ県 ) とトリノ県の境界にあるが 粘土質の赤土であるためにワイン製造に適さず 畜産主体の農業を行っている 現在は受託による牛の肥育のほか 子豚の肥育を行っており 一般的には 180kg 位になったところで処理業者に受け渡すところを 1 年以上をかけて 260kg から 280kg になるまで育ている 牛 豚ともに与える飼料は 一部を除いて自身の農園で化学物質を使用せず 64

71 に栽培したものを与えており 飼育している牛や豚の排泄物がそのまま肥料になる循環型の農業を実践している 肥育した豚は週に 2 頭が処理され 自家製のサラミやハムに加工される 地元の伝統的なレシピで 化学調味料やつなぎの小麦粉は使わないため 小麦アレルギーの人も安心して食べることができるという 有機認証の取得を勧められることもあるが 顧客に豚の飼育法やハムの作り方等を知ってもらい 納得したうえで買ってもらう関係を確立しており 現在の生産ペースで完売している現状に満足しているため 認証取得の必要性を感じていないという 3 サン デズィデリオ (San Desiderio) サン デズィデリオは メルロ家が経営する畜産主体の農家およびアグリトゥーリズモで ピエモンテ州の在来種牛であるピエモンテーゼの繁殖から肥育 処理 肉の販売からレストランまでを手がけている 雄牛の一部は クリスマスに 4 歳から 4 歳半の去勢していない牛を食べるピエモンテの習慣にそって飼育している 豚を飼ってその肉でサラミを作っているほか 乗馬のための馬や家族連れのためのヤギや羊も飼っている 動物に与える飼料は ごく一部の材料を除いてほぼ自給で 栽培は動物の排泄物を肥料に使用している さらに 動物の排泄物を利用したバイオマスで発電するという徹底ぶりである 3 軒の独立したキッチン付きのアグリトゥーリズモも営んでいる しかし 有機農業の規則は 循環型農業であっても このような多様な経営には向かないようで メルロ氏は 飼っている動物の数を考えると 土地の面積は有機の規則に合わないし その他細かい規則を守っていると やりたいような経営ができない と有機認証を求めない理由を説明する 65

72 Ⅳ. イタリアの特徴的な動き 1. スローフード協会 (1) 歴史と会員の推移 スローフード イタリアの活動内容は 食 を切り口にして実に幅広く 国際的にも多くの賛同者を獲得してきた 特にイタリアにおける影響力は増大しており トスカーナ州と協力して生物の多様性を守るプロジェクトの基金を創設するなど 州や県 市町村等の自治体 ( 特にチッタスロー 14 ) さらには農業関連団体と密接な関係を構築して 活発な運動を繰り広げている スローフード協会は 前身のアルチゴーラ (1986 年創立 ) の活動を経て 1989 年にパリで国際的組織として誕生した イタリア本部および国際本部をピエモンテ州の小さな町ブラに置き ドイツ スイス 米国 フランス 日本および英国 ( 創設年順 ) の各国本部と 130 カ国に会員を持つ組織に成長した スローフード協会の歴史を年代を追って簡単にたどると以下の通りである 1980 年 後のアルチゴーラ (Arcigola) 創設メンバーによってブラ市に バローロ友愛会 発 足 1986 年 ピエモンテ州のランゲ地方にアルチゴーラ協会創立 1988 年 トスカーナ州シエナ県でアルチゴーラの第 1 回全国会議開催 1989 年 フランス パリにて国際運動 スローフード 誕生 宣言文が採択される 1990 年 ヴェネツィアにて国際運動スローフード協会の第 1 回会議開催 1992 年 スローフード ドイツが本部開設 1993 年 スローフード スイスが本部開設 1994 年 ミラノにて食品見本市 ミラノ ゴローザ 開催 ( 後の サローネ デル グスト ) 1996 年 トリノにて第 1 回 サローネ デル グスト 開催 1997 年 語る 行う 味わう 会議において食育と味覚のプロジェクトの開始を決定 1998 年 ブラ市郊外にある元サヴォイア王家の別宅を買取り 修復して スローフードの哲学 に沿った文化的活動を展開するために アジェンツィア ディ ポッレンツォ株式会 社 設立 ( ピエモンテ州 銀行や個人投資家等が出資 ) 敷地内部に 科学と食の大 学 4 ツ星ホテルやレストランなどの設立決定 第 2 回 サローネ デル グスト 開催 ( 来訪者 12 万人 ) 14 スローフードの理念を活用した町づくりの活動およびその実行組織の名前 66

73 1999 年スローフード協会 オルヴィエト市 グレーヴェ イン キアンティ市 ブラ市等が共同で チッタスロー 協会 ( スローフードの哲学を町づくりに活かすことが目的 ) を立ち上げる 2000 年消滅の危険にさらされている小規模の職人的食品加工物の活性化および保護を目的とする プレシディオ プロジェクト開始スローフード USA が本部開設ボローニャにて第 1 回 生物の多様性を守るためのスローフード賞 開催 第 3 回 サローネ デル グスト開催 ( 来訪者 13 万人 イタリアのプレシディオ9 1 品目を紹介 ) 2001 年欧州での遺伝子組み換え葡萄のワイン流通反対のキャンペーン発表大人を対象とした新しい味覚教育プロジェクト マスター オブ フード 発表 2002 年第 3 回スローフード賞発表 第 4 回 サローネ デル グスト 開催 ( 来訪者 13 万 8 千人 世界のプレシディオ 30 品目を紹介 ) 2003 年トスカーナ州の援助を受けて 生物の多様性のためのスローフード基金 創設 スローフード賞 プレシディオ 味の箱船の3プロジェクトの支えとなるナポリにて第 4 回スローフード賞発表および国際スローフード会議開催 (50 カ国以上から参加 ) カルロ ペトリーニ会長により食の生産者の世界会議( 後の テッラ マードレ ) 開催を提唱 2004 年国連食料農業機関 (FAO) が協調すべき非営利団体としてスローフード協会を承認ジェノヴァにて維持可能な漁業推進を目的とした第 1 回 スロー フィッシュ (Slow Fish) 開催日本の湯布院で スローフード ジャパン設立のための会議開催大学 科学研究省が 科学と食の大学 を公認第 5 回 サローネ デル グスト 開催 ( 来訪者 14 万人 ) 同時に第 1 回 テッラ マードレ ( 地域に根ざした良質の食物を守る生産者の大会 ) が開催され 世界から約 5,000 の代表団が参加 2006 年スローフード ジャパンにより第 3 回 ヨコハマ スローフード フェア 開催第 6 回 サローネ デル グスト ( 来訪者 172,400 人 ) 第 2 回 テッラ マードレ (1600 食品関係団体等が参加 ) 開催 2007 年第 3 回 スロー フィッシュ 開催 メキシコのプエブラで第 5 回スローフード世界大会開催 ( 世界の 600 団体が参加 ) 将来を担う若者の活動の重要性が承認され 大学生 若手農業従事者 料理人 活動家からなる ユース フード ムーブメント が設立される 67

74 スローフード協会の会員数は 2008 年 6 月 30 日時点で 7 万 2,241 名である 2002 年以降の会員の推移をみると 2004 年以降は本部会員数の伸びをその他の国の会員数の伸びが上回っていることがわかる 2002 年に全体の 92% を占めていた本部会員数は 2007 年には 81% に下がっており 一方いわゆる開発途上国の会員数は 2002 年の 1.5% から 2007 年には 5.7% に上昇している 特に大きく伸びたのは 2006 年で この年は第 2 回 テッラ マードレ で途上国から多くの参加者を迎えており 会期後に参加者やその関係者の多くが会員として登録している 2007 年のメキシコでのスローフード世界大会開催時にも 多くの途上国からの参加者が新規加入した 図 27 スローフード協会会員数の推移 ( 単位 : 人 ) ( 注 ) 本部会員数は 総会員数のうち本部のある 7 カ国を合計したもの ( 出所 )ALMACCO SLOW FOOD

75 図 28 会員の地域別分布 アジア 3% 南米 3% 東欧 1% アフリカ 1% オセアニア 3% 北米 21% イタリア 40% 西欧 28% ( 出所 )ALMANACCO Slowfood 2008 また 2003 年時点で 1,000 人以上の会員を有するのは欧州諸国と米国および日本だけだ ったが 2007 年にはメキシコやオーストラリアなどで会員が 1,000 人を超えており スロ ーフード運動は世界的な動きになりつつあるといえる 図 29 会員数 1,000 名以上の国 (2007 年 ) ( 単位 : 人 ) ( 出所 )ALMANACCO Slowfood

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