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1 北海道農業共済組合連合会

2 乳量出荷制限期間はじめに 乳房炎の内側の症状は菌によって様々 抗生剤は何が良い? よりも菌は何か? どの程度回復が期待できるのか? を知ることが大切 治りにくい乳房炎が多いとすると 治療よりも予防に力を注いだ方が絶対に得 乳房炎は全て同じではない 乳房炎の治りやすさ SA 血管白血球 ウヘ リスレンサリスレンサ球菌 (OS) CNS ウヘ リスリス以外以外の OS 大腸菌群エント トキシントキシン 酵母 大腸菌その他の大腸菌群ウヘ リスマイコフ ラスラス マ ( 発症 ) 緑膿菌アルカノハ クテリウムクテリウム ヒ オケオケ ネス糸状菌フ ロトテカロトテカ ソ フィ CNS 無乳性レンサレンサ球菌ウヘ リスリス以外以外の OS マイコフ ラスラス マ ( 未発症 ) SA 分娩後の死亡または淘汰の損失 1 頭当り約 円の損» 年間乳量 乳価 + 牛代 +α 治療しても 1 頭当たり約 3 千円の損 出荷制限による損失 (1 日乳量 7 日間 乳価 ) 3kg 7 日 7 円 =1,7 円 乳房炎による乳量減少 (6%) (3kg 1 日 ) 6% 7 円 =18,9 円円出荷制限期間平均乳量 (3kg/ 日 ) 分娩 発症 (1 日 ) 1 日間 乾乳 乳房炎とは : 微生物による乳房の炎症 乳房炎発生のメカニズム 乳房炎の発生 原因菌の感染 乳管 乳腺槽 乳腺 ( 胞 ) 乳頭槽 乳頭管 原因菌 血管白血球 原因菌の侵入白血球の応戦 炎症 乳頭口 血管 白血球 + はがれ落ちた乳腺上皮細胞 2 体細胞

3 体細胞数と乳量の損失 体細胞数と乳量の損失 体細胞数と細菌感染率 体細胞数と細菌感染率 体細胞数 細菌感染率 リニアスコア 乳量の損失 kg/3日 初産 2産以上 ー ー リニアスコア 体細胞数 1.7 Current Concepts of Bovine Mastitis, NMC, 1998より引用改編 以上 体細胞数の解釈 道乳検 体細胞数の解釈 道乳検 SCCの月別推移 移動 移動 1133ヶ ヶ月 月 成績 成績 検定月日 検定月日 体細胞数 体細胞数 体細胞数 以下 以下 体細胞数以下 以下 体 体 細 細 細 胞 胞 胞 細 胞 リ リ ニ ニ ア ア ス ス コ コ ア ア 乳量 乳量 33 損失 平均 新規 損失 平均 平均 22以下 新規 以上 以下 以上 2以下平均 以上 以上 健康牛 血管 白血球 乳房炎注意牛 体細胞数 体細胞数 体細胞数 以上 以上 体細胞数以上 以上 血管 以上88 33乳房炎牛

4 体細胞数階層体細胞数階層牛群牛群牛群牛群のののの体細胞数階層体細胞数階層正常 乳房炎の病態 感染 潜在性体細胞数 など 潜在性 回復 感染回復 臨床型ブツ ブツ 硬結硬結 腫脹腫脹 食不振食不振 死など 乳房炎の被害 臨床型の影に潜在性 臨床型 3% 潜在性 7% フィルポットフィルポット ( ) 牛群の体細胞数と個体の体細胞数 未満 以上 (/ml ml) 個体乳体細胞数分布 (/ml ml) 未満 -2 未満 2-3 未満 3 - 未満 - 未満 以上 (%) ( 北海道乳房炎防除対策研究会誌 1997 年よりより引用改編 ) バルク乳体細胞数の目標ライン 感染牛が少ない 体細胞数 ( /ml) 3~ 乳房炎牛が多数存在していると疑われる スコア 1 の違いがもたらす所得の差 リニアスコア 1 の変動» 初産 : 9kg/ 年 2 産以上 : 18kg/ 年 6,3 円 / 年 12,6 円 / 年 例えば 頭牛群 ( 構成 : 初産 3% 2 産以上 7%) で平均リニアスコアが 1 違うと» 6,3 円 1 頭 +12,6 円 3 頭 =3, 円

5 伝染性乳房炎 ( 搾乳時 牛から牛へ伝播 ) 黄色ブドウブドウ球菌無乳性レンサレンサ球菌コリネハ クテリウムクテリウム ホ ヒ スマイコフ ラスラス マ 黄色ブドウ球菌 (SA) の特徴 強い伝染力 高体細胞数持続 乳房深部に感染し 微小膿瘍を形成する» 自然治癒は少ない» 泌乳期治療の効果が小さい» 排菌しないこともある» 体細胞数が正常の時もある» 感染牛が特定しづらい 深部感染と微小膿瘍 膿瘍形成 抗生物質が届かない 治療に抵抗 再感染 SA 乳房炎の広がる背景 乳頭および乳頭口の傷» 過搾乳» しもやけ 搾乳衛生» タオル 手 ライナー 感染乳の子牛への給与» 吸血昆虫 舐め合い» 未経産牛における発症 初産牛でも発症 SA SA 感染乳を給与給与されたされた牛 SA 感染のリスクリスクが高まる サシバエ アブ 通常通常の牛 無乳性レンサ球菌 (SAG) の特徴 強い伝染力 高体細胞数持続 酪農先進地ではほとんど撲滅された» ペニシリン高感受性» 搾乳衛生の向上» 乾乳期用軟膏普及

6 コリネハ クテリウム ホ ヒ ス (CB) の特徴 緩やかな体細胞数の上昇 潜在性主体感染部位は主に乳頭管» 適正なポストディッピングで防除可 スプレーとディッパーの差 2 2 CB に対するポストディッピングの効果 やるやらない 率()感染 1 % 9 戸 7 未実施 その目的 7 戸 実施 戸 17 戸 ディッパー ポストディッピング 乳を洗い流し 殺菌する 乳頭口を薬剤でふさぐ 乳頭皮膚の保護 ポイント» 搾乳直後に» 効果の認められた薬剤で» どっぷり と行う 道具の違い スプレー マイコプラズマ (Mp) 性乳房炎 治療に抵抗する重度の化膿性乳房炎 一般状態は悪くない 複数分房が罹患する 顕著な泌乳量の減少 通常の検査で原因菌が分離されない 呼吸器病や関節炎の他疾病に継発 上記症状の牛が複数頭発生する (%) ~ 発生規模 n=8 対策牛群数2.1 ~ ~1 ~2 ~2 ~3 ~3 ~ ~ ~ 発生規模 ( 総感染頭数 / 搾乳頭数 ;%) 発生の推移 (1989~29 年当施設搬入分 6 事例 ) 16 搾乳頭数 頭 ~ (21.) 26 牛群 12 2 頭 ~ (6.%) 頭 ~ 7 n=6 8 ~99 頭 (12.) 11 6 (19.6) 診断牛群数 2 '89 '91 '93 '9 '97 '99 '1 '3 ' '7 '9 年 ( 西暦 ) 6 n=6 3 頭 ~ 2 頭 ~ 頭 ~ ~99 頭 道央 ( 石狩, 後志, 空知 ) 道南 ( 渡島, 檜山, 胆振, 日高 ) 地域別分布 道北 ( 上川, 留萌, 宗谷 ) 道東 ( 網走, 十勝, 釧路, 根室 )

7 新規感染割合新規感染割合初発牛の発生 感染の拡大 2 年後 感染牛 子牛の呼吸器病 搾乳 防除対策 感染牛の摘発» 全頭検査» モニタリング検査 新規乳房炎牛 乾乳直前牛 分娩牛 感染牛の対策» 隔離 ( マイコ感染牛のみの牛群 )» 淘汰 発症初期牛と潜在性牛の治療 搾乳衛生遵守» 清拭 ポストディッピング バックフラッシュ 治療 対象 : 中等度臨床型 ( 発症初期 ) と無症状感染 隔離 : マイコ感染牛のみ群の設置が必須 方法 :( 乳房挿入 + 全身投与 ) 日以上» 塩酸オキシテトラサイクリン乳房注入剤» エンロフロキサシン注射液 病型臨床型 (n=22) 非臨床型 (n=22) 3 日間治療 日間治療無処置 感染牛の転帰 処置 3 日間治療 日間以上治療無処置 転帰治癒頭数淘汰頭数 治癒率 (%). a 89.8 b 72.7 c 97. d ab,cd, および ac 間に 1% の危険率で有意差あり 発生期間 6.(%) n= 診断牛群数~1 ~2 ~3 ~ ~ ~6 ~7 ~8 ~9 ~~11~12~13~1~1~16 ~2~21~22 発生期間 ( 月 ) 環境性乳房炎 ( 環境から牛へ感染 ) 環境性菌感染の特徴 泌乳ステージによる新規感染割合 環境性ブドウブドウ球菌 (CNS CNS) 環境性環境性レンサレンサ球菌大腸菌群 ( 大腸菌 クレフクレフ シエラ ) アルカノハ クテリウムクテリウム ヒ オケオケ ネス緑膿菌 酵母酵母 フ ロトセカ 7 新規感染割合新規感染割合新規感染割合新規感染割合新規感染割合乾乳期新規感染割合分娩 泌乳期 乾乳期 Natzke,1981

8 主な環境性菌の特徴 環境性ブドウ球菌 (CNS)» 病原性弱い 日和見感染 環境性レンサ球菌 (OS)» 臨床型は治りづらい 高体細胞数大腸菌群 (CO) 大腸菌 クレフ シエラ セラチア エンテロハ クター シトロハ クター» 急性乳房炎主体 ( 起立不能 泌乳停止 死亡 )» クレフ シエラ : 敷料のオガクズと関連 酵母 稀な環境性菌の特徴» 日和見感染 不潔な軟膏の注入 汚染敷料 アルカノハ クテリウム ヒ オケ ネス» 吸血昆虫 乳頭の損傷 緑膿菌 フ ロトセカ ソ フィ» 汚染環境 ( 水周り ) 感染制御のポイント 牛床の管理 乳頭の保護 乳頭の清拭 スリッフ の防止 原因菌 牛床の管理 環境性細菌の生息分布 環境衛生管理のポイント CNS( 乳頭 ) 大腸菌など ( 糞 ) OS( 敷料 : 麦稈などのわら ) クレフ シエラ ( 敷料 : オガクズ ) 換気 乾燥 清潔状態の維持» 排泄位置の制御 カウトレーナー ハ ーテーション ネックレール» 敷料» 牛床改良剤 ( 石灰類 ) の使用 衛生的に質の高い敷料 肢 乳頭の保護 乳頭口の損傷は菌の侵入を助長する 機械搾乳の原理 牛自身の乳おろし 真空圧による効率化 8

9 オキシトシンオキシトシンのののの量量量量乳おろし 牛の生理と搾乳 搾乳スピード オキシトシン 乳頭刺激乳頭刺激乳頭刺激1 分オキシトシン2 分 3 分 分 分 6 装着装着装着装着分遅遅遅遅いいいい装着装着装着装着スピード乳頭刺激搾乳スピードスピードが上がらないがらない過搾乳 過搾乳防止のポイント 前搾りあり 前搾りの効果 1. 装着のタイミングタイミングが一定 2. 前搾り ( 乳頭口を開かせる ) 3. 離脱のタイミング 前搾りなし 乳頭の清拭 どんな資材を使おうが 最後にものをいうのは丁寧さ しかし 今後は プレディッピング + 布タオルによる方法が主流になっていくだろう プレディッピング ミルクフィルターで精度精度の確認 手法 1 ( 基本法 ) 手法 2 ( ミネソタ変法 ) 1 回以上の前搾り 2 プレディッピング 3 秒 3 拭き取り ミルカーの装着 1 プレディッピング 2 回以上の 3 前搾り秒 3 手を洗う 拭き取り ミルカーの装着 汚れがれが多い = 拭き取りがあまい 9

10 乳頭とハ ルクタンクはつながっている (%) バルク乳生菌数の分布 A 農協 87 戸酪農家の生菌数分布 原因菌 生菌数 ( 1,/mL 1,/mL) バルク乳生菌数増加の要因は 1 環境 2 乳房炎 3 洗浄不良 冷却不良であるが 現在の北海道で 3 千 /ml は普通 ならば 1~3 千 /ml の差は 主に搾乳衛生 ( 特に乳頭清拭の精度 ) の差そのものである スリップの防止 ライナースリッフ による新規感染 非周期的真空度の変動 空気 kpa(3cmhg) ライナースリップ 3kPa(22.cmHg) ライナースリップは 感染リスクが非常に高い 目立つ場合は 搾乳システムの能力 ライナーの形状等を点検する 搾乳の際のユニットのアライメントも極めて重要

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